部活動の方針・ガイドラインを読み解く

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ふじよしさくいし
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1 変わるスポーツ ~ 学校の可能性と限界 ~ 岩手県高等学校 PTA 連合会令和元年度定期総会研究協議会 2019 年 6 月 5 日 ( 水 ) 平藤淳 ( 岩手県体育協会 ) hirafuji@iwate-sports.or.jp 1 Iwate Sports Association 1 スポーツの成績は 2 1

最近の岩手の競技スポーツ成績ピョンチャン冬季オリンピック岩手県関係選手 5 名 4 位 6 位 7 位冬季岩手県最多高校生初出場ピョンチャン冬季パラリンピック岩手県関係選手 5

SB-BA 種目総合優勝 = 世界一アジア競技大会岩手県関係選手 12 名金 6 個 ( 実 5 人 )= 今世紀最多の金アメリカ大リーグ野球岩手県関係選手 2 名新人王

岩手県スポーツ推進計画から ) 3 野球はほかにもパシフィックリーグ 2018 シーズンライオンズトリオリーグ最優秀選手山川穂高 ( 富士大沖縄出身 ) リーグ最多勝利多和田真三郎 (

2 最近の岩手の競技スポーツ成績ピョンチャン冬季オリンピック岩手県関係選手 5 名 4 位 6 位 7 位冬季岩手県最多高校生初出場ピョンチャン冬季パラリンピック岩手県関係選手 5 名 4 位 5 位 8 位スピードスケートワールドカップ岩手県関係選手 2 名 WC1 位世界距離別 3 位スキーワールドカップ岩手県関係選手 4 名 SJ 総合優勝 = 世界一 SB-BA 種目総合優勝 = 世界一アジア競技大会岩手県関係選手 12 名金 6 個 ( 実 5 人 )= 今世紀最多の金アメリカ大リーグ野球岩手県関係選手 2 名新人王開幕投手参考岩手県関係選手の日本代表選出数年度人数 ( 累計 ) 岩手県スポーツ振興課調査 ( 岩手県スポーツ推進計画から ) 3 野球はほかにもパシフィックリーグ 2018 シーズンライオンズトリオリーグ最優秀選手山川穂高 ( 富士大沖縄出身 ) リーグ最多勝利多和田真三郎 ( 富士大沖縄出身 ) リーグ打撃成績 9 位外崎修汰 ( 富士大青森出身 ) 他県の人はこう思っているプロ野球選手になりたいのなら岩手県の富士大学大リーガーになりたいのなら岩手県の花巻東高校 4 2

3 世界で活躍した中高校生スノーボードワールドカップ優勝 2 岩渕麗楽 ( 一関学院高 ) パラリンピック冬季大会 17 位高橋幸平 ( 盛岡農業高 ) クライミングアジア選手権優勝伊藤ふたば ( 盛岡中央高 ) U21 デフバスケット世界選手権 2 位高山和也 ( 雫石中 ) スケートジュニアワールドカップ 2 位熊谷萌 ( 盛岡工業高 ) 世界ジュニア武術太極拳選手権 2 位樋ノ口大翔 ( 見前南中 ) アジアジュニアソフトボール優勝大越玲那 ( 花巻東高 ) アジアジュニア自転車選手権優勝中野慎詞 ( 紫波総合高 ) ユースアジアハンドボール 2 位谷藤悠千葉夏希 ( 不来方高 ) ホッケー U18 アジアカップ 2 位田村綾菜和田茜 ( 不来方高 ) クライミングアジアユース 3 位中島大智 ( 盛岡南高 ) H28~30 年度岩手県スポーツ賞受賞者 5 国内大会での高校生岩手県スポーツ賞国体前の受賞者ほとんどが高校生東北総合体育大会監督は 6 割以上が中学校高校教員 30 年 : 60% = 59 人 /99 人 29 年 : 69% = 65 人 /94 人岩手県スポーツ賞受賞の中学生高校生の数年度 ( 平成 ) 受賞数 ( 者 ) うち中高生 ( 者 ) 中高生割合 83% 88% 83% 82% 50% 81% 46% 47% 30% 岩手県スポーツ賞受賞者名簿から平藤作成 6 3

4 活躍はいつごろからか 7 この活躍はいつからか ❶ 競技スポーツの 2000 年代世界一 WBAミニマム WBCフライ IBFライトフライ ISUワールドカップ第 3 戦八重樫東八重樫東八重樫東チームスプリント 2012 曽我こなみ WBCスーパーフライ佐藤洋太 FISワールドカップソフトボール世界選手権ジャンプ総合藤野遥香小林陵侑 ( 1992 ( 2011 スノーボードBA 総合アルベールビル冬季五輪三ヶ田礼一 ) サッカー女子 WC 岩清水梓 ) 岩渕麗楽オリンピック出場者北京五輪ロンドン五輪リオデジャネイロ五輪小沢みさき( ホッケー ) 田中泉樹( ホッケー ) 高橋英樹( 陸上競技 ) 中野亨道( 柔道, フィリピン代表 ) シドニー五輪ソルトレークアテネ五輪トリノ冬季 ( なし ) シティー冬季 ( なし ) ( なし ) ( なし ) スポーツイベント 2005 ( 1998 スキー国体スケート国体スキー国体) 2004 ( 1999 スケートインターハイ岩手インターハイ ) ソチ冬季ピョンチャン冬季バンクーバー冬季永井秀昭( スキー ) 永井秀昭( スキー ) ( なし ) 苫米地美智子( カーリング ) 小林潤志郎( スキー ) 小林陵侑( スキー ) 岩渕麗楽( スノーボード ) スキーインターハイスケートインターハイ北東北インターハイスケート国体 ( 2020 スキー国体東京オリパラ ) 希望郷いわて国体 2019 希望郷いわて大会ラグビーワールドカップ 8 4

5 この活躍はいつからか ❷ 2000 年代の子どもたちにとって前半オリンピックはテレビで見るもの中盤世界大会出場を目指すこの2 年オリンピックメダリストを狙う 9 活躍の 3 要因 10 5

活躍の要因はスポーツタレント発掘育成事業活動形態の変容イベントの開催 11 活躍の要因は ❶ スポーツタレント発掘育成事業いわてスーパーキッズ岩手から世界へ岩手県初のスポーツエリート養成平成 19 年度開始現在 12 期生開始当初のプログラム身体能力開発プログラム知的能力開発プログラム知識獲得プログラムパスウェイプログラム

6 活躍の要因はスポーツタレント発掘育成事業活動形態の変容イベントの開催 11 活躍の要因は ❶ スポーツタレント発掘育成事業いわてスーパーキッズ岩手から世界へ岩手県初のスポーツエリート養成平成 19 年度開始現在 12 期生開始当初のプログラム身体能力開発プログラム知的能力開発プログラム知識獲得プログラムパスウェイプログラム保護者プログラム国際大会出場の主な選手小林陵侑 (22 終了ジャンプ継続 OL WC) 白石絵里 (22 終了フェンシング転向 UNIV) 谷地宙 (27 終了スキージャンプ転向 JWCh) 川村海 (28 終了ボート転向 AJCh) 佐藤琴美 (28 終了フェンシング転向 WC) 菅原陸翔 (29 終了ボート転向 U19) 12 6

活躍の要因は ❷ 活動形態の変容 Closed チーム閉じた関係所属チーム = 学校企業 ( 部活動実業団 ) 生徒社員のみが参加できる Opened チーム所属チーム学校企業 ( クラブプロチーム ) 学校職業事業所に関係なく参加できる一直線から曲線へ小林陵侑モデル大谷翔平モデル岩渕麗楽モデル

7 活躍の要因は ❷ 活動形態の変容 Closed チーム閉じた関係所属チーム = 学校企業 ( 部活動実業団 ) 生徒社員のみが参加できる Opened チーム所属チーム学校企業 ( クラブプロチーム ) 学校職業事業所に関係なく参加できる一直線から曲線へ小林陵侑モデル大谷翔平モデル岩渕麗楽モデルスポーツ少年団部活動民間クラブ企業チームプロチーム就学前小学生中学生高校生大学生社会人退職後 13 活躍の要因は ❸ 1 イベントの開催レガシーが残ったレガシーキューブレガシーは 8 つ計画的ポジティブ有形 = 右上手前 ( 青 ) だけではない偶発的ネガティブ無形 = 左下奥もある 14 7

8 活躍の要因は ❸ 2 レガシー : 県内育成県外活動から県外育成県内活動も 15 だれのためなんのため 16 8

9 そもそもスポーツの意義は岩手県スポーツ推進計画健康増進青少年の健全育成地域社会の活性化東日本大震災津波からの復旧復興 4 スポーツの意義スポーツ基本法ではスポーツは世界共通の人類の文化であり国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営む上で不可欠なものであるとともにスポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは全ての人々の権利であると謳われていますまたスポーツは健康増進や青少年の健全育成地域社会の活性化など多面的な意義を有しています (1) 健康増進スポーツは体力の向上健康増進精神的な充足感や楽しさ達成感など心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠です県民誰もが障がいのある人もない人も性別に関わらずそれぞれの関心適性ライフステージ等に応じて日常的にスポーツを楽しみ又はスポーツを支える活動に参画することは県民の幸福で豊かな暮らしを育む上で極めて大きな意義を有しています (2) 青少年の健全育成スポーツは次代を担う青少年の体力を向上させるとともに他者を尊重しこれと協同する精神公正さと規律を尊ぶ態度や克己心を培い実践的な思考力や判断力を育むなど人格の形成に大きな影響を及ぼすものですまたスポーツを通じた異年齢との交流の中で好ましい人間関係の構築を図り学習意欲の向上や自己肯定感責任感連帯感の涵養に資するなど教育的意義が非常に大きいものとなっています (3) 地域社会の活性化スポーツはスポーツをする楽しさ以外にも人と人との交流及び地域と地域の交流を促進し地域の一体感を醸成するとともにスポーツをみる楽しさやボランティアとしてささえる楽しさを享受することにより地域社会の活力にもつながりますまた岩手県ゆかりのスポーツ選手の不断の努力に基づく国際競技大会等における活躍は県民に誇りと喜び夢と感動をもたらし県民のスポーツへの関心を高めるものですさらに大規模スポーツイベントやスポーツツーリズムは国内外からの誘客拡大につながるものであり地域経済の活性化にも寄与することが期待されます (4) 東日本大震災津波からの復旧復興本県は 2011( 平成 23) 年 3 月に東日本大震災津波により多くの尊い命が奪われ家や街並みを失うなど甚大な被害に見舞われましたそのような中で国内外から多くの御支援をいただき復旧復興に取り組み 2016( 平成 28) 年には東日本大震災復興の架け橋希望郷いわて国体いわて大会を開催しました県民の力強い応援によって後押しされた岩手県選手団の素晴らしい活躍多くのボランティアの参加や県民挙げてのおもてなしなど県民総参加により国体大会は成功裏に終了し県民が自信や誇りさらには希望を持つことにつながりました国体大会の成果が示すようにスポーツは県民を元気づけるとともに人と人とを結びつけるなど大震災津波からの復旧復興に大きな力となりました 17 競技スポーツ選手の活躍がもたらすもの ❶ 優れた運動能力のある選手の発掘育成により国民体育大会等の国内大会はもとよりオリンピックパラリンピック等の国際大会で活躍するトップアスリートを多数輩出するその活躍する姿により県民が喜びと感動を味わうとともにスポーツに取り組むきっかけとなりスポーツのすそ野が拡大してゆくことをめざす ( 岩手県, 岩手県スポーツ推進計画,2019/03) 18 9

10 競技スポーツ選手の活躍がもたらすもの ❷ スポーツは個人の力を高め人と人との繋がりを強め人間の可能性を広げますスポーツの力は復興の力や地域づくりの力になり国の力平和の力にもなります ( 達増拓也, 旧国立競技場炬火台除幕点火式知事挨拶原稿, 2019/05/21) 19 変わる部活動 20 10

11 岩手県における部活動の在り方に関する方針 2018 年 6 月策定策定の趣旨 ( 抜粋 ) 本県においては生徒の多様な学びの場である部活動の教育的意義を認識しつつ今後においても持続可能な部活動とするため本方針をもって学校保護者地域関係機関及び関係団体等が一体となって望ましい部活動の実現に向けて取り組むものである岩手県教育委員会, 岩手県における部活動の在り方に関する方針,2018/ 県の基準はどう変わったのか 05 児童生徒のスポーツ活動のあり方 06 生徒のスポーツ活動休養日休養日小学生 : 週当たり 2~3 日中学生 : 週当たり 1~2 日 2 週間当たり 1~2 日以上高校生 : 週当たり 1 日以上休養期 2 週間に 1~2 日以上活動時間小学生 : 平日 1~2 時間休日 3 時間中高 : 平日 2~3 時間休日 3~4 時間 18 部活動の在り方に関する方針休養日小学生 :- - 中学生 : 週当たり2 日以上 ( 平日 1 日以上休日 1 日以上 ) 高校生 : 週当たり1 日以上そして年間平均で週 2 日以上活動時間小学生 :--- 中学生 : 平日 2 時間休日 3 時間高校生 : 各学校で適切に設定生徒の土日の活動土曜日や日曜日 : 可能な限り休養日日曜の練習試合 : 土日の両日とも終日活動することのないように部活動を補完する活動部活動と合わせて基準 ( 休養日活動時間 ) を超えない 22 11

12 方針策定までの通知提言 3 観点児童生徒の健康教職員の労働環境指導者の資質向上児童生徒のスポーツ活動のあり方について (2005/3) 県立学校における多忙化問題検討委員会提言 (05/12) 生徒のスポーツ活動休養日の設定について (06/2) 岩手県における部活動の在り方に関する方針 (18/6) 岩手県教職員働き方改革プラン (18/6) 小中学校教員の多忙化問題に関する検討委員会提言 (07/12) 多忙化解消検討ワーキンググループ提言 (09/3) 運動部活動での指導のガイドライン (13/5 文科 ) 学校現場における業務の適正化に向けて (16/6タスクフォース) 学校における働き方改革に関する緊急対策 (17/12 中教審 ) 運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン (18/3 スポ庁 ) 23 岩手県の部活動 ( 部所属状況 ) 部に所属している生徒 *¹ 男 96.8% ( 中学 2 年生,30 年度,n=10110 m5132+f4978, 複数回答, *1= 運動部率 + 文化部率 ) ( 日本一, 運動部文化部 8.7) 全国平均鳥取青森福岡鹿児島 75.5 女 98.2% ( 日本一, 運動部文化部 27.2) 全国平均鳥取宮城鹿児島沖縄 75.7 公立学校都道府県別 ( 指定都市を含む ) 部活動やスポーツクラブの所属男子女子都道府県運動部文化部地域のスポーツクラブ所属していない運動部文化部地域のスポーツクラブ所属していない北海道 68.6% 9.0% 15.7% 12.3% 49.0% 31.3% 9.5% 15.4% 青森県 85.5% 9.5% 13.4% 2.5% 63.5% 32.2% 9.7% 3.1% 岩手県 88.1% 8.7% 16.6% 1.5% 71.0% 27.2% 12.7% 1.1% 宮城県 86.4% 8.2% 18.8% 2.3% 67.6% 28.8% 12.0% 2.4% 秋田県 78.7% 11.2% 11.4% 4.1% 55.7% 37.4% 7.7% 4.2% 山形県 85.9% 5.6% 20.9% 1.9% 66.7% 28.4% 15.2% 2.6% 福島県 84.1% 9.7% 16.4% 3.4% 63.3% 32.5% 11.5% 3.8% 茨城県 82.4% 8.4% 15.8% 3.7% 63.1% 31.1% 8.9% 4.3% 栃木県 81.0% 8.2% 17.8% 4.4% 62.6% 30.4% 11.5% 5.1% 群馬県 83.0% 7.5% 18.2% 3.2% 66.5% 28.7% 11.3% 3.3% 埼玉県 81.3% 10.3% 17.3% 2.3% 62.3% 33.5% 9.3% 2.7% 千葉県 78.1% 8.7% 16.9% 6.2% 58.5% 33.0% 9.3% 6.6% 東京都 68.9% 14.3% 22.7% 7.9% 53.1% 36.5% 12.7% 8.0% 神奈川県 73.9% 10.0% 18.0% 6.3% 54.3% 34.5% 10.6% 8.1% スポーツ庁平成 30 年度全国体力運動能力運動習慣等調査結果平成 30 年 12 月から平藤編

13 岩手県の部活動 ( 無所属生徒 ) 所属していない生徒 ( 中学 2 年生,30 年度, 運動部文化部地域クラブいずれにも所属していない生徒 ) 公立学校都道府県別 ( 指定都市を含む ) 男 1.5% ( 全国 2 番目に少ない ) 全国平均福井山形鹿児島沖縄 17.1 女 1.1% ( 全国一少ない ) 全国平均福井鳥取鹿児島沖縄 21.5 都道府県運動部文化部男子部活動やスポーツクラブの所属地域のスポーツクラブ所属していない運動部文化部女子地域のスポーツクラブ所属していない北海道 68.6% 9.0% 15.7% 12.3% 49.0% 31.3% 9.5% 15.4% 青森県 85.5% 9.5% 13.4% 2.5% 63.5% 32.2% 9.7% 3.1% 岩手県 88.1% 8.7% 16.6% 1.5% 71.0% 27.2% 12.7% 1.1% 宮城県 86.4% 8.2% 18.8% 2.3% 67.6% 28.8% 12.0% 2.4% 秋田県 78.7% 11.2% 11.4% 4.1% 55.7% 37.4% 7.7% 4.2% 山形県 85.9% 5.6% 20.9% 1.9% 66.7% 28.4% 15.2% 2.6% 福島県 84.1% 9.7% 16.4% 3.4% 63.3% 32.5% 11.5% 3.8% 茨城県 82.4% 8.4% 15.8% 3.7% 63.1% 31.1% 8.9% 4.3% 栃木県 81.0% 8.2% 17.8% 4.4% 62.6% 30.4% 11.5% 5.1% 群馬県 83.0% 7.5% 18.2% 3.2% 66.5% 28.7% 11.3% 3.3% 埼玉県 81.3% 10.3% 17.3% 2.3% 62.3% 33.5% 9.3% 2.7% 千葉県 78.1% 8.7% 16.9% 6.2% 58.5% 33.0% 9.3% 6.6% 東京都 68.9% 14.3% 22.7% 7.9% 53.1% 36.5% 12.7% 8.0% 神奈川県 73.9% 10.0% 18.0% 6.3% 54.3% 34.5% 10.6% 8.1% スポーツ庁平成 30 年度全国体力運動能力運動習慣等調査結果平成 30 年 12 月から平藤編 25 部活動状況 ( 運動部活動時間 ) 週あたりの活動時間 ( 運動部活動のみの平均値, 中学 2 年生,30 年度, 岩手県 ) 男子分 (111.0 分 / 日 ) 43 位全国平均 ➀ 千葉福岡佐賀広島鳥取岐阜女子分 (108.7 分 / 日 ) 44 位全国平均 ➀ 千葉福岡佐賀広島鳥取岐阜公立学校都道府県別 ( 指定都市を含む ) 曜日ごとの運動実施時間平均 ( 分 ) 部活動都道男子府県月火水木金土日 1 週間北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県公立学校都道府県別 ( 指定都市を含む ) 曜日ごとの運動実施時間平均 ( 分 ) 部活動都道女子府県月火水木金土日 1 週間北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県スポーツ庁平成 30 年度全国体力運動能力運動習慣等調査結果平成 30 年 12 月から平藤編

だれのためなんのため ❶ まずは学校の当たり前を疑うところから始めるべきです例えば学校の教室には黒板とチョークがあり教卓と児童生徒の机と椅子がありますこうした環境も当たり前でだれも疑問を持たないのですが現代社会において果たして最適なのかどうか子どもたちに必要な力を養っていく上でもっと適切な環境があるのではないかそんな疑問を常に持ち続けるべきですとはいえ

14 だれのためなんのため ❶ まずは学校の当たり前を疑うところから始めるべきです例えば学校の教室には黒板とチョークがあり教卓と児童生徒の机と椅子がありますこうした環境も当たり前でだれも疑問を持たないのですが現代社会において果たして最適なのかどうか子どもたちに必要な力を養っていく上でもっと適切な環境があるのではないかそんな疑問を常に持ち続けるべきですとはいえ黒板にチョークを使って授業するスタイルを変えるのは容易ではありませんコストの問題以上に多くの教員がそのスタイルに慣れておりその形に固執しているからですある教育関係者はこれは100 年以上続いてきたスタイルこの先 100 年経っても変わらないだろうと話していたのを聞いたことがあります ( 工藤勇一, 学校の当たり前をやめた - 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校の改革,2018, 時事通信社 ) 27 県方針のスタンス部活動の継続教育的意義を認識持続可能な部活動の検討生徒数の減少等が背景総量規制による教職員の勤務負担軽減児童生徒の健康への配慮 ( 補完する活動も含めて ) 学校外での活動への配慮実装するためのツールは学校基準の策定と公表部活動指導員部活動連絡会地域との連携 28 14

15 そもそも国の動機は教員の担うべき業務に専念できる環境を確保する子供たちの未来のために, 次世代の学校を創生し, 教育の強靱化を実現するためには, 学校の指導体制の充実等とあいまって, 教員の長時間労働の是正を図ることが不可欠である学校や教員の業務の大胆な見直しを着実に推進し, 教員の業務の適正化を促進すること等を通じ, 教員が担うべき業務に専念でき, 子供たちと向き合える環境整備を推進する次世代の学校指導体制強化のためのタスクフォースにおける検討結果を踏まえ, 次世代の学校の創生に必要不可欠な教職員定数の充実を着実に進めることとし, 業務改善と学校指導体制の整備を両輪として一体的に推進する学校現場における業務の適正化に向けて平成 28 年 6 月 13 日次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース 29 参考基本的には学校以外が担うべき業務 1 登下校に関する対応 2 放課後から夜間などにおける見回り, 児童生徒が補導されたときの対応 3 学校徴収金の徴収管理 4 地域ボランティアとの連絡調整学校の業務だが, 必ずしも教師が担う必要のない業務 5 調査統計等への回答等 6 児童生徒の休み時間における対応 7 校内清掃 8 部活動教師の業務だが, 負担軽減が可能な業務 9 給食時の対応 10 授業準備 11 学習評価や成績処理 12 学校行事等の準備運営 13 進路指導 14 支援が必要な児童生徒家庭への対応学校における働き方改革に関する緊急対策平成 29 年 12 月 26 日文部科学大臣決定 30 15

16 だれのためなんのため ❷ つまりぼくにとって出版社をつくることは未来の出版を築くものでなければならなかったでなければどこかの出版社でこれまでどおりの活動をしていればいいだけだもちろんそれを否定しているわけではないただし自覚的であるべきだとは思っている何に対して自覚的であるべきかといえばいま自分たちが精を出してやっている活動はかつてよくできていたシステムに乗っかってのものであるということに対してであるあくまでも現在乗っかっているシステムは延命措置でしかないそしておそろしいことにぼくたちはそのシステムの上でがんばればがんばるほど延命に加担している望むと望まざるとにかかわらず三島邦弘, 計画と無計画のあいだ --- 自由が丘のほがらかな出版社の話, 河出書房新社, 変わる部活動まとめ部活動の意義を認める部活動は次の 3 観点から持続可能なシステムに向けて大胆に改革されなければならない教員が新しいことに取り組むための負担軽減児童生徒が別なことにも取り組めるための時間的開放児童生徒の健康の保持その大胆な改革のためのツールは学校基準の策定と公表部活動指導員部活動連絡会地域との連携これで大丈夫かと思ったら実行と検証と提案 32 16

17 変わる学校 33 変わる学校センター試験廃止で変わる! 大学入試河合塾

18 変わる学校柴山文部科学相は 17 日小学校から高校までの指導体制の改革について検討するよう中央教育審議会 ( 中教審 ) に諮問した高校の普通科を専門性の高い学科に転換することなどを想定社会の変化に対応した教育方法を議論し提案するよう求めた諮問には生徒の能力を伸ばすための高校普通科の改革も盛り込まれた文系理系の枠組みにとらわれない学習や地域の課題解決に取り組むことなど専門分野を明確にする方向で検討する読売新聞 2019/04/17 19: アップデート持続可能な部活動へのアップデート教育課程外の学校教育活動と教育課程の関連が図られるように留意するものとする特に, 生徒の自主的, 自発的な参加により行われる部活動については, スポーツや文化及び科学等に親しませ, 学習意欲の向上や責任感, 連帯感の涵養等に資するものであり, 学校教育の一環として, 教育課程との関連が図られるよう留意することその際, 地域や学校の実態に応じ, 地域の人々の協力, 社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い, 持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする高等学校学習指導要領総則 (2017 年改訂 2021 年完全実施 ) そのためにはどう構造を変えるかかつてよくできていたシステムを改革しなければならない一部分をすべてととらえてはいけない 36 18

アップデートの着地点は部活動はどこに位置するか公教育の未来 ~ 学校に馴染めない子供ももっと輝く学びの場を考える ~ 教育学びの未来を創造する教育長校長プラットフォーム ( 分科会 ) イベントレポート https://note.

19 アップデートの着地点は部活動はどこに位置するか公教育の未来 ~ 学校に馴染めない子供ももっと輝く学びの場を考える ~ 教育学びの未来を創造する教育長校長プラットフォーム ( 分科会 ) イベントレポート 37 地方の可能性お手上げがいっぱい今熊本に行って 4 年だが地方に教育の最先端の可能性があると思う地方はお手上げがいっぱいあり例えば学校の統廃合をしたくないといった場合に子供たちだけではなく地域の人も学べるラーニングセンターにしてしまったり地域の課題解決のプロジェクトチームをつくってプロジェクト型の学びができていいこれまでの従来の発想にない学びの在り方がどんどん出てくると思う苫野一徳氏 ( 熊本大学教育学部准教授 ) 公教育の未来 ~ 学校に馴染めない子供ももっと輝く学びの場を考える ~ 教育学びの未来を創造する教育長校長プラットフォーム ( 分科会 ) イベントレポート

20 居場所の論理競争の論理内田良ブラック部活動子どもと先生の苦しみに向き合う東洋館出版社逆台形の可能性三角形モデルから逆台形モデル ( 早稲田大学平田竹男研究室

21 もう一度 ( 参考 ) 基本的には学校以外が担うべき業務 1 登下校に関する対応 2 放課後から夜間などにおける見回り, 児童生徒が補導されたときの対応 3 学校徴収金の徴収管理 4 地域ボランティアとの連絡調整学校の業務だが, 必ずしも教師が担う必要のない業務 5 調査統計等への回答等 6 児童生徒の休み時間における対応 7 校内清掃 8 部活動教師の業務だが, 負担軽減が可能な業務 9 給食時の対応 10 授業準備 11 学習評価や成績処理 12 学校行事等の準備運営 13 進路指導 14 支援が必要な児童生徒家庭への対応学校における働き方改革に関する緊急対策平成 29 年 12 月 26 日文部科学大臣決定 41 実装するために学校に今度こそ実装したい体制づくり学校内と学校外できる人 ( できる環境 ) に頼むことできる人 ( できる環境 ) を作りだすこと地域を仲間にする自然環境を仲間にするしたくない人のことを考える同時にしたい人のことも考える

22 点描に込めた願いは 43 All of you in the room, You touch the Future. And often you don t know the effect you are having. アンディロクスブルク ( 元欧州サッカー連盟テクニカルディレクター ) 44 22

する・みる・ささえるのスポーツ文化

する・みる・ささえるのスポーツ文化 2014 年 6 月 20 日日本体育図書館協議会 2014 年度 ( 第 33 回 ) 総会講演会するみるささえるのスポーツ文化 ~ 子ども / 青少年のスポーツライフデータ 2013 より ~ 武長理栄 ( 笹川スポーツ財団 ) 子ども / 青少年のスポーツライフデータ 2013 放課後や休日における子どもの運動スポーツ実施状況を把握する調査対象 : 全国の市区町村に在住する 4~9

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