PISAPミニレポート
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- なお おえづか
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1 2015 年度第 23 回 平成 27 年 12 月 18 日 インドネシアで始まる大規模な製油所増強 近代化計画 インドネシアは 2009 年 1 月石油輸出国機構 (OPEC) から一時脱退したが 2015 年 12 月をもって同国は再び OPEC 加盟国となった 産油国と原油輸入国のパイプ役を果たす という同国公式のコメントもあるが OPEC に再加盟することで 産油国との関係を密にして原油の安定確保を図るとともに 産油国資本を同国製油所建設など石油および天然ガス産業への投資に呼び込むための道筋を作ることができるとみられている インドネシアは 国内油田の老朽化により原油生産は最盛期の半分近くに落ち込んでいる 一方自動車用燃料など石油製品需要の増加が著しく 石油の純輸入国に転じて久しい 2015 年 12 月には 同国にとって久方ぶりとなる大型油田の生産が開始されたことから 生産量は上昇する見込みである しかしながら 既存油田の衰退により こうした増産も一時的なものに終わり 2017 年以降は再び減産基調に向かうものとみられている 1 インドネシア経済 2 2 エネルギー資源と需給 石油 天然ガス 石炭 7 3 新政権誕生と製油所増強 新政権のエネルギー戦略 OPEC 再加盟と 連動する製油所増強 9 4 石油精製事業の現状と展望 製油所の現状 石油製品の現状 石油精製能力増強の基本方針 製油所増強 近代化計画 と外資の参加 新製油所建設計画 Pertamina の潤滑油戦略 15 5 まとめ 15 また インドネシアは 世界有数の液化天然ガス (LNG) 輸出国でもあるが 発電用燃料や化学肥料生産用原料向けの天然ガス国内需要が急増する一方で 天然ガス生産の減退が顕著になり始めている 同国では天然ガス資源の不足から一部の液化プラントは LNG 生産を停止して LNG 受入ターミナル に業態転換し 近隣の発電所や肥料プラントに供給するというケースも出てきている 同国では すでに複数の LNG 受入ターミナルが稼動しているが 今後日本が協力して大規模な受入ターミナルを建設するという計画もある また現時点では これらのターミナルは 国内で生産された LNG を受入れているが すでに同国は海外 LNG の輸入契約にも調印しており 近く輸入を開始する見通しである 同国の天然ガス貿易は まだ輸出ポジションを維持しており 新規の LNG プロジェクトも複数計画が進められている しかしながら 既存事業の生産減および国内ガス需要の増加により 輸出余力は今後縮小していくと予測されている 1
2 こうしたなか 2014 年 10 月インドネシアでは エネルギー行政における汚職撲滅や国内エネルギー需要の充足などを掲げた Joko Widodo 新大統領 ( 以下 Joko 大統領または Joko 政権と記載 ) が誕生している 同大統領は 石油分野でも汚職追放や透明性確保 懸案となっていた燃料補助金の削減 製油所増強 近代化に向けた環境整備を進めようとしている なお 同大統領の政策の詳細は後述する 本稿では OPEC 再加盟を果たした 石油純輸入国 であるインドネシアの製油所増強 近代化に向けた石油 天然ガス産業の現状と展望を紹介する 1 インドネシア経済インドネシアでは 1968~1998 年まで 30 年間続いた Soeharto 独裁 長期政権下で工業化が進められ 同国で豊富に産出する石油と天然ガスが経済発展の牽引役となった しかし その裏側では 同大統領の親族や政府高官による企業との癒着やファミリービジネスが 国際問題にまで発展するほどの深刻な事態となった 1997 年アジア通貨危機を発端に翌年ジャカルタ暴動が勃発し 同政権はあっけなく崩壊した その後インドネシアは 民主化とともに国営企業の民営化などの経済改革に乗りだし 世界第 4 位の人口 ( 約 2 億 5,000 万人 ) を背景にした個人消費の伸びで 2002 年以降の経済成長率は 4~7% 程度で推移している ( 図 1 参照 ) これにより同国は BRICs ( *1 ) に次ぐ Next Eleven ( *2 ) の一角を占めている なお同国は 2014 年 GDP 約 8,890 億米ドル 世界第 16 位の経済国家である (*1) BRICs:2000 年代以降著しい経済発展を遂げている (Brazil Russia India China)4 ヶ国の総称 (*2) Next Eleven:BRICs に次ぐ経済発展群 11 ヶ国の総称 構成国は 韓国 バングラディッシュ エジ プト インドネシア イラン ナイジェリア パキスタン フィリピン トルコ ベトナム メキシコ 図 1 インドネシアの実質 GDP の推移 ( 出所 :IMF) 2
3 しかしながら インドネシアは 2011 年より財政赤字とともに経常収支も赤字に転落し 双子の赤字をかかえている 旺盛な国内需要は魅力だが インフラ整備が立ち遅れており 行政機関の腐敗や透明性の欠如など多くの課題もある また 最大の貿易相手国である近年の中国経済の減速が与える影響も無視できないとみられる なお 2014 年同国の対中国貿易額は 輸出 12.4%( 第 2 位 ) 輸入 16.0%( 第 1 位 ) となっている 2 エネルギー資源と需給 2-1 石油インドネシアは OPEC 設立から 2 年後の 1962 年に加盟したが 石油生産のピークは 1977 年の約 169 万 BPD であり それ以降 2001 年頃までは 130 万 160 万 BPD の生産を維持していた 同国では 2002 年頃から生産減が顕在化するようになり 2014 年は約 85 万 BPD にまで落ちている ( 図 2 参照 ) ( 単位 : 万 BPD) 生産 消費 OPEC 一時脱退 年 図 2 インドネシアの石油の生産 消費推移 ( 出所 :BP 統計 2015) これは同国では 長年新規有望油田の開発がなく石油確認埋蔵量が大きく減少し 2014 年末には約 37 億 bbl まで急減したためである ( 図 3 参照 ) 1980 年の確認埋蔵量は 116 億 bbl あったことから考えると 石油資源の減少は覆うべくもなく 石油生産がかつての隆盛を取り戻すことは困難な状況である なお 2014 年の可採年数は約 12 年である 120 ( 単位 : 億 bbl) 年 図 3 インドネシアの石油確認埋蔵量の推移 3 ( 出所 :BP 統計 2015)
4 インドネシアの石油需要は かつて過剰消費といわれるほどの右肩上がりの上昇を続けてきたが その背景には 経済成長とともに同国政府の燃料補助金政策があった 1980 年約 40 万 BPD であった同国の石油消費量は 2014 年には 石油生産量の倍近い約 164 万 BPD に達した ( 図 2 参照 ) 同国は 2003 年に石油消費量が石油生産量を上回り 石油の純輸入国に転じている 2015 年 12 月 ExxonMobil は Cepu 鉱区 ( 東ジャワ州 ) の主力海上油田である Banyu Urip 油田の生産が開始されたと発表した 同油田の可採埋蔵量は 4.5 億 bbl と見積もられており 13 万 BPD 以上の増産が見込まれている この生産量は インドネシアの2016 年生産目標量の約 20% に相当する大規模な新規油田の生産開始となる 図 4 インドネシアの主要油田と石油関連設備 ( 出所 :IEA) さらに 2015 年 5 月 Petronas( マレーシア ) が Ketapang 鉱区 ( 東ジャワ州 ) で開発した Bukit Tua 海上油田による 2 万 BPD が加わる これら新規油田が減少を続けるインドネシアの原油生産を 一時的にせよ上向かせるものとみられる しかしながら 既存油田の減退は大きく 2017 年以降は再び減産に向かうと予測されている ( 図 4 参照 ) Pertamina( インドネシア国有石油会社 ) は 1957 年の設立以降豊富な国内石油および天然ガス資源の開発で大きな成長を遂げた ちなみに 2014 年での同社売上金額は 約 706 億米ドルである 隣国の Petronas( マレーシア国有石油会社 ) は かつては同社を目標に事業を進めたといわれている しかし その後事業展開で両社のポジションは逆転している 特に海外事業展開に関して Petronas は Pertamina を大きく引き離している 国内資源の枯渇を前に 2000 年代に入って Pertamina もようやく海外事業にも目を向け始めている 特に 2014 年に契約した Murphy Oil( 米国 ) のマレーシア資産の 30% を 20 億米ドルで買収したことが特筆される Murphy は 同国初の大水深油田である Kikeh 油田の開発に続いて数多くの深海油ガス田開発に成功している しかしながら 同社の海外での上流事業は 依然として出遅れ感が否めない ( 図 5 参照 ) 図 5 Pertamina の海外事業 図 5 Pertamina の海外事業 ( 出所 :Pertamina) 4
5 2014 年インドネシアは 約 38 万 BPD の原油を輸出している 主要輸出先は 日本を筆頭に オーストラリア タイなどである なお 同国の主要原油には Minas Duri Cinta 原油などがある いす れも低硫黄原油であり 日本では石油精製用以外に石油火力発電用燃料 ( 生焚 ) としても使用されている 一方 同国の原油輸入は約 44 万 BPD あり 輸入先はサウジアラビアが最大となっている ( 図 6 参照 ) 図 6 原油輸出入構成比 (2014 年 ) ( 出所 :EIA) 2-2 天然ガスインドネシアでは LNG プラントの建設によって輸出が可能となり天然ガスの生産が増加した 1985 年に 300 億 m 3 であったが 2010 年には 800 億 m 3 と順調に生産を伸ばしてきた しかしながら 2010 年を境に過去 4 年間の生産は減少傾向に推移している これは インドネシアの天然ガス埋蔵量に起因しており 天然ガスの確認埋蔵量は 2008 年の 3.18 兆 m 3 から下降に向かい 2014 年は 2.88 兆 m 3 と減少している 可採年数は約 39 年で 世界平均の約 54 年を下回っている なお 同国の天然ガス消費量は 年を追うごとに増加し 2009 年には 400 億 m 3 を超えている ( 図 7 参照 ) ( 単位 : 億 m 3 ) 生産 消費 年 図 7 インドネシアの天然ガス生産と消費の推 図 7 インドネシアの天然ガス生産量と消費量推移 (BP 統計 2015) 5
6 天然ガスは LNG に変換されインドネシアの大型輸出産品となっている しかしながら 天然ガス生産の頭打ちと消費の拡大により 2003 年以降の LNG 輸出の減少傾向が顕著になっている 2009 年に完成した Tangguh LNG プラントの本格稼働により 2010 年は増加したが 翌年から再び下降に転じている 現在同国では複数の新規 LNG プロジェクトが進行中であるが 国内需要 ( 肥料生産用原料や発電用燃料等 ) を優先するために 天然ガス供給を国内市場に振り向ける必要がでてきている 同時に既存 LNG プラント向けガス田の生産が衰退に向かっているため 必す しも輸出余力が大幅に拡大するわけではない LNG 受入ターミナル インドネシアでは 旺盛な国内需要を満たすために LNG 受入ターミナル 3 ヶ所が相次 いで操業を開始している ( 図 8 参照 ) 2014 年 10 月 36 年間にわたって LNG を生産してきた Arun LNG プラントが 天然ガス産出量の低下と国内ガス需要の増加を受けて操業を停止した 同プラントは 輸出ターミナルから一転輸入ターミナルへ転換された 2015 年 2 月から操業を開始し PLN( インドネシア国営電力会社 ) が運営する近隣の火力発電所や肥料プラント向けに天然ガスを供給している 図 8 インドネシアの天然ガス関連設備 図 8 インドネシアの天然ガス関連設備 ( 出所 :IEA) 2014 年 PGN(Perusahaan Gas Negara インドネシア国営天然ガス公社 ) が Sumatra 島南端の Lampung で浮体式 LNG 貯蔵 再ガス化ターミナル (LNG-FSRU LNG タンカーを改造した浮体プラント ) を操業している ( 写真参照 ) 写真 :LNG-FSRU( 左側 ) 2012 年 Nusantara Regas(Pertamina と PGN の合弁会社 ) が西ジャワ州で LNG-FSRU を操業している (Perusahaan Gas Negara の HP より ) 開発計画としては 2014 年 6 月 Engie( 旧社名 GDF Suez フランス ) は PGN との間で Java 島北部沿岸の陸上 LNG ターミナル建設の事業化調査に関する協力協定に調印した Energy World Co( 香港 ) も東ジャワ州に LNG 受入ターミナルを建設することを検討している さらに 2015 年 10 月東京ガスと Pertamina は Bojonegara( バンテン州 ) に LNG 受入ターミナルを建設する計画を発表していることなどが挙げられる 6
7 また 現在稼動している 3 カ所の LNG 受入ターミナルには 国内の Tangguh LNG や Bontang LNG から LNG が輸送されているが 将来的には輸入 LNG も受け入れる方針である 2013 年 12 月 Pertamina は Cheniere Energy( 米国 ) と年間 80 万トンの長期 LNG 売買契約に調印している 契約期間は 20 年間であり 2018 年からの輸入開始を予定している さらに Nusantara Regas は Pertamina と協力して 2017 年を目処に米国から年間 200 万トン程度を輸入する方針で 米国側のサプライヤーと交渉を進めている 2-3 石炭インドネシアは 石炭資源に特徴があるため参考までに紹介する 同国では 石油や天然ガス資源が減少に向かうのと対照的に急増しているのが石炭である 2014 年同国は 石炭の埋蔵量約 280 億トンが確認されており 可採年数は約 61 年となっている インドネシアの石炭生産は 第一次オイルショック (1973 年 ) 直前には年 20 万トンにまで落ち込んでいたが オイルショックを機に石炭政策が見直されて生産が急増し 2014 年には 4 億 5,800 万トンに達した これは石油換算で 2 億 8,170 万 toe となり 天然ガスはおろか石油生産をも大幅に上回る量である 同国の石炭生産は 2000 年代前半の時点で石油と天然ガスの生産を逆転し 一次エネルギー生産の主力の座についている インドネシアの石炭内需は 火力発電用燃料などで消費も拡大しており 2013 年で消費量は 7,900 万トンであった また 同国の石炭輸出は 2011 年にオーストラリアを抜いて世界最大の輸出国となっており 2014 年は約 4.5 億トンをインド 中国および日本などに輸出している このように同国は 石油輸出国ではなくなっているが 石炭に関してはアジア諸国への一大供給国となっている ( 図 9 参照 ) なお 今後同国の石炭火力発電所の増強に伴い 発電用石炭需要は 2013 年の 5,900 万トンから 2022 年には 1 億 5,100 万トンに増加する見込みで 今後は国内需要優先にため輸出を抑制する方針である ( 単位 : 百万トン ) 図 9 世界の石炭主要輸出国とインドネシアの輸出先 (2014 年 ) 7 ( 出所 :EIA)
8 3 新政権誕生と製油所増強 2014 年 10 月インドネシアでは ジャカルタ特別州知事であった Joko 候補が第 7 代新大統領に就任した エリートでも軍人でもない初めての大統領 と形容される同大統領は 選挙戦にあたって政策方針 ( 汚職撲滅 政治改革 自立した海洋国家の実現 資源の国内加工 内需優先および所得分配政策の重視等 ) を掲げた 3-1 新政権のエネルギー戦略 清廉な政権 を標榜するJoko 大統領は 組閣にあたって汚職撲滅委員会に協力を依頼するとともに 勤労内閣 を目指して閣僚に民間から各界の専門家 19 人を登用した 特に エネルギー鉱物資源相には Pertamina 勤務の経験がある民間人を起用した この人事の狙いは これまで外国企業の投資にあたって不透明な行政や賄賂などが指摘されることの多かった石油 ガス行政の抜本的な改革と現実に即した迅速な政策決定であるとされている 2014 年 11 月 Joko 大統領は Sukarno 大統領の時代からの 伝統 である燃料補助金の削減を発表した さらに2015 年 1 月レギュラーガソリンの補助金全廃も発表し 国際市場の変動にあわせた価格へ移行することとなった これにより レギュラーガソリン価格は 実質 3 割以上の値上げとなった また 軽油は 補助金を固定して売価を変動させる方式に変更した 従来は売価を固定し市況に応じて補助金を出してきたが この政策により財政負担を軽減する狙いがある 同補助金は 燃料消費量が増加するほど年々増加してインドネシア経済の成長路線への転換を阻害していること さらに本来なら補助が不要な富裕層の自家用車使用の援助 ( 逆累進性 ) になっているということは誰の目にも明らかであった しかしながら 同補助金制度に手をかけるということは 抗議デモや暴動を誘発し 政権崩壊に直結しかねない問題であった 実際 Soeharto 長期政権崩壊の直接的な原因は IMFによる構造改革に沿って補助金をカットしたことによるものであった Joko 大統領が当選後 Yudhoyono 前大統領に対して任期終了前に補助金カット実施を打診し断られたたことからも これがいかに困難な課題であったのかを物語っている こうしたインドネシアのエネルギー政策における歴史的な転換が順調に進んだ背景には 下記 2 点があげられる 原油価格が急落していた時期に重なったため 国民の負担増にはならなかったこと 事前に貧困層向け再分配政策( 無償医療 無償教育プログラムと所得補償プログラムを段階的に全国で実施 ) を発表していたことともあれ 補助金カットで歳出に占める補助金割合は大幅に減少 (14% 4%) し 同国財政は大きく改善することになった 石油 ガスなどエネルギー部門に関して Joko 政権は下記アクションプランを発表した エネルギー行政の信頼回復と汚職追放 石油ガス法の改正 8
9 国営石油会社 Pertamina の民営化検討 海外からの投資呼び込み 開発事業の妨げとなっていた許認可の簡素化( 許認可項目を289 69へ削減 ) 老朽油田への増進回収法 (EOR) 導入による油田寿命延長 生産分与契約(PSC) の固定的な条項にとらわれないフレキシブルな運用 石油精製設備増強や貯蔵 輸送施設の整備 天然ガスの国内市場への振り分け これまでインドネシアの製油所では 設備の部分的な改善 増強にとどまり 大規模な増強 近代化プロジェクトや新規製油所計画が遅々として進まなかった 実行型の Joko 新政権誕生により 矢継ぎ早に打ち出された経済政策 OPEC 再加盟によるサウジアラビアなどとの関係強化 日本企業に同国への投資増大要請 (2013 年の国際協力銀行調査で日本企業の有望投資先第 1 位 ) ASEAN 経済共同体 (AEC) 発足 (2015 年 12 月 ) などが加わり 製油所新増設の流れが一気に形成されつつある 3-2 OPEC 再加盟と連動する製油所増強 Joko 政権のもう1つの大きな成果は 2015 年 12 月のOPEC(1960 年創設 ) への再加盟を実現したことである インドネシアは 前述したように OPEC の古参メンバーであり アジア唯一の加盟国でもあった しかし 国内需要が拡大する一方 石油生産は徐々に減少し 同国は2004 年を境に原油の純輸入国へ転じた かつては 150 万 BPDを上回っていた生産も 100 万 BPDを下回るようになり 2009 年 1 月をもって一時脱退した 当時の同国エネルギー鉱物資源相は 石油生産回復により純輸出国に復帰できればOPEC に再加盟する とコメントしていたが その後も意に反し同国の輸出入差はさらに拡大していった 石油価格維持を目標とする OPEC に 価格低下によって恩恵を受ける 輸入国 が加わるということは 根本的に相容れない動きであり インドネシアの OPEC 再加盟は異例の動きとして受け止められた 2015 年 6 月再加盟承認にあたって 同国エネルギー鉱物資源相は 輸出国と輸入国との対話という意味で両者の懸け橋になる とコメントしたが 真っ向から対立する利害の調整役という意味であれば困難と推測される シェールオイルなどの増産で世界的に原油供給が過剰となるなか OPEC は 2014 年から価格維持を犠牲にするのと引替えに市場シェアの維持を選択した この方針に沿って OPEC( 特にサウジアラビア ) は インドネシア原油市場への参入と石油精製部門への大型投資を実施し 同国を通じて間接的に ASEAN 経済共同体 (AEC) や豪州の石油製品市場へ進出することも狙っているものとみられる 一方 インドネシアが石油純輸出国へ復帰することは困難と推定される 同国としては 下記項目を目指そうとしていると推測される OPEC との関係を強化して原油を安定的に確保すること サウジアラビアを中心に OPEC からの大型投資を呼び込み石油精製設備を増強し 9
10 増え続ける石油製品輸入量を削減していくこと 石油精製設備の近代化を進め 高付加価値製品を生産すること 環境負荷を低減( 燃料の低硫黄化 ) すること 国内産業を強化するとともに海外市場へも進出すること 世界最大のイスラム教徒を抱えるインドネシアと イスラム教発祥の地であるサウジアラビアは歴史的にも結びつきが深い 2015 年 9 月 Joko 大統領は サウジアラビアなど中東諸国を歴訪し 石油精製事業への投資を呼びかけた なお これはイスラム開発銀行会長とイスラム協力機構事務局長の表敬訪問を受けて実現したものである 4 石油精製事業の現状と展望 4-1 製油所の現状 Pertamina は 6 製油所 (Balikpapan Balongan Cilacap Dumai Plaju および Kasim) を操業しており 原油処理能能力は合計約 104 万 BPD である ( 図 10 参照 ) このほか小規模な製油所 (Bojonegoro Cepu) がある他 Tuban にはコンデンセートスプリッター設備がある 図 10 Pertamina の製油所立地 ( 出所 :Pertamina 年次報告書 ) 上記原油処理能能力に対し インドネシアの国内石油需要は経済発展にともない増加傾 向が続いており 2014 年には約 170 万 BPD に達している 同国は 石油製品輸入削減に 向けて精製能力の増強が急務となっている Pertamina の既存製油所は いす れも老朽化が進んでおり 同社は 10 年をかけて原油 処理能能力を 168 万 BPD に引き上げる計画である これにより 2025 年までにガソリン 10
11 生産 (19 万 BPD 63 万 BPD) 軽油(32 万 BPD 77 万 BPD) およびジェット燃料 (5 万 BPD 12 万 BPD) に引き上げようと計画している 特に Cilacap Balongan および Balikpapa 製油所の増強を急いでいる しかしながら インドネシアでの原油の大幅な増産は 現状の開発状況では困難であり安定した原油輸入が必要になる 4-2 石油製品の現状 2000 年以降インドネシアの石油製品生産は 徐々に減少しており製品輸入が拡大している 製品別では 軽油 ( 輸送用燃料 ) の需要拡大に対して 灯油と重油の減少が顕著である ( 図 12 参照 ) 以下に油種毎に紹介する 年 図 12 インドネシアの石油製品生産推移 ( 出所 :BPS-Statistics Indonesia) ガソリンは 富裕層から中流家庭へも自動車の普及が進んでおり需要が拡大している ガソリンの生産能力 (2014 年生産量 : 約 6,600 万 bbl) が不足しているため 輸入は拡大の一途を辿り年間約 1 億 bbl に達している インドネシアでは バイオエタノール混合燃料製造設備が未整備で これまで生産されたエタノールは輸出に回されてきた Joko 政権は バイオエタノール混合ガソリン導入促進策を打ち出し 従来のガソリン補助金制度に代わって バイオエタノール製造や混合製造設備建設に補助を与えることで バイオエタノール混合ガソリンの普及を進めようとしている すでに車両テストを実施済であり 5% バイオエタノール混合ガソリン (E5) を使用して問題のないことが確認されている 軽油も輸送用の需要が拡大し 生産量としては最大の石油製品になっており 2014 年は約 1 億 3,030 万 bbl の生産している 同国エネルギー鉱物資源省は 軽油の需要拡大に対し輸入削減を図るため バイオディーセ ルの混合を義務付けている 2013 年 9 月自動車用軽油のバイオ燃料混合率は それまでの 7.5% から 10% に引き上げられていたが 11
12 2015 年 4 月からはさらに上げ 15% にした 同省によれば 今後も段階的に混合率を引き 上げ 最終的には 20% とする計画だという 灯油は 政府による LPG への燃料転換政策もあって 需要が大幅に減少し 2014 年の生産は 842 万 bbl にまで減少した またジェット燃料は 格安航空会社 (LCC) の登場で拡大基調にあり 2014 年の生産量は 2,030 万 bbl となっている 重油は 火力発電用燃料の石炭への転換や環境問題で減少しており 2014 年の生産量は前年より約 1 割減って 1,064 万 bbl となった 4-3 石油精製能力増強の基本方針 ASEAN 最大の人口を抱えるインドネシアは 内需主導型の経済で安定した成長を示しているが 人口の増加と所得水準の向上に伴い 自動車保有台数も増加してきている しかしながら 2013 年自動車普及率は 1,000 人あたり約 77 台で 周辺国のマレーシア ( 約 397 台 ) タイ ( 約 209 台 ) などと比べ大幅に低く 同国はさらに成長するポテンシャルを有している このため今後も石油製品の需要が拡大するものとみられ 同国政府および Pertamina は 石油製品の国内需要に応えていくことを最大の課題としてあげている Pertamina は 石油精製事業に関する戦略的課題として以下のような問題に対処してい く必要があると分析している 1) 原油供給 国内原油生産は 2012~2020 年にかけて最大 27% 減少する 2020 年国産原油の製油所向け供給量は 44.9 万 BPD で精製能力の 50% 以下になる 2020 年輸入原油に占める高硫黄原油の比率は最大 77% となる 石油製品の競争力維持のため 高硫黄原油の脱硫処理の必要性が高まる 2) 石油製品市場 ガソリン需要は 2012~2025 年まで年率 8% 軽油需要は同 5% の伸びを示す 石油製品の品質は 今後 5~10 年でさらに高いスペックが求められる 3) エネルギー安全保障 今後もガソリンと軽油の純輸入状態が継続する (ASEAN 全体でも純輸入となる ) ASEAN 域外からの石油製品輸入が必要になる ガソリンと軽油の輸入削減のため 国内生産に対する政府の支援がある 4) 精製装置構成 製品の競争力強化のため 製油所の Nelson 指数 (*) を高める (2013 年 年 9) ため脱硫処理能力を増強していく必要がある (*)Nelson 指数 (Nelson Complexity Index): 米国の石油学者 Wilbur L.Nelson が 1960 年 Oil & Gas Journal 誌で初めて提唱した原油常圧蒸留装置 (CDU) の能力と比した製油所の 2 次転換装置 (SCU) の能力を計る指標 CDU の複雑度指数を 1.0 と置き 建設コスト等を基に各 SCU の指数を評価 この指数に CDU の処理能力と比べた SCU の通油能力の比率を掛け合わせ 得られた指数の合計に CDU の数値も含めて製油所全体の複雑度を表す 12
13 5) 内部課題 各製油所は 精製マージン (GRM) を引き上げていく必要がある 2025 年までに石油製品需要の成長シナリオ (GDP 成長率を 5% とし 燃料補助金 50% 削減 B10 バイオ燃料車導入 ) は ガソリンと軽油の需要は 105 万 BPD(2012 年 ) 万 BPD(2020 年 ) へ年率平均 4.9% の増加率を示す ガソリンと軽油の供給能力は 52.9 万 BPD で Cilacap 製油所で完成した残油流動接触分解装置 (RFCC) を加えても供給能力は 54.1 万 BPD となり 現状のままでは両油種だけでも 140 万 BPD の能力が不足することになる Pertamina は 前述した大幅な需給ギャップに対応するため 既存製油所増強計画 (RDMP Refining Development Master Plan) と新規製油所建設計画 (GRR Grass Root Refinery) の 3 本立てで石油精製能力増強を進める方針である ガソリンと軽油の供給能力:52.9 万 BPD(2013 年 ) 万 BPD(2020 年 ) へ 西部地区の供給能力:94.8 万 BPD(RDMP)+19 万 BPD(GRR)= 万 BPD 2025 年時点の需要 127.3BPD の約 90% を賄うことが可能になる 東部地区の供給能力:44.7 万 BPD(RDMP)+19 万 BPD(GRR)= 63.7 万 BPD 2025 年時点の需要 67.5BPD の約 95% を賄うことが可能になる ( 参照 : 図 13) 図 13 インドネシアの東西地区分け ( 出所 :Pertamina) 4-4 製油所増強 近代化計画と外資の参加前述したように Joko 政権は 本格的な石油精製設備増強に向けた環境整備に取り組んでいる 2014 年 12 月には 主要製油所 5 ヶ所の増強 近代化プロジェクトに Saudi Aramco( サウジアラビア ) との間では Dumai 製油所 (17 万 BPD) Cilacap 製油所 (
14 万 BPD) および Balongan 製油所 (12.5 万 BPD) の増強 近代化に関する MOU に調印した また JX 日鉱日石エネルギー ( 以下 JX と記載 ) および中国石油化工股份有限公司 ( 以下 Sinopec と記載 ) も後述するが それぞれ Pertamina との間で覚書 (MOU) に調印した Pertamina は 原油処理能力を 168 万 BPD へ増強して石油製品の国内需要拡大に対応し 輸入依存の低減を図る計画である Cilacap 製油所の増強計画 2015 年 11 月 Pertamina は Cilacap 製油所の増強 近代化計画マスタープランを進めるため Saudi Aramco との間で基本合意書 (HoA) に署名した 事業規模は 55 億米ドルで 竣工予定は 2021 年 合弁事業の出資比率は Pertamina が 55% 程度を確保している 原油常圧蒸留装置 (CDU) を 34.8 万 BPD から 37 万 BPD に増強し 二次処理装置の新増設で製油所の Nelson 指数を 3 9 に引き上げ Euro IV 対応の高品質石油製品と潤滑油ベースオイル ( 基油 ) および石油化学原料を生産する また 処理原油の硫黄含有率を これまでの 0.2~0.3% から最大 2% にまで対応可能とし サウジアラビア産原油を問題なく処理できるように改造した それを受けて Pertamina は Aramco とサウジアラビア産原油の長期供給にも合意し 処理原油の 70% を Aramco 供給することになった 具体的な精製ユニットの増強 近代化としては CDU Iの能力最適化とCDU II の改造 二次処理設備では 残油流動接触分解装置 (RFCC) の増強 (6.2 万 BPD 8.1 万 BPD) 水素化分解装置 (4.3 万 BPD) 新設 石油化学部門では パラキシレン生産能力の増強 (28 万 BPD 48.5 万 BPD) 新規ポリプロピレン プラント(15.3 万トン ) 建設による増強などが含まれる 同製油所は すでに部分的な増強計画も進められており 2015 年 11 月には残油流動接触分解装置 (RFCCU) が正式操業を開始している CDU II から供給される 6.2 万 BPDの低硫黄残渣油 (LSWR) を処理する能力があり 年間 35.2 万トンのLPG 14.2 万トンのプロピレン 3.7 万 BPDのガソリン オクタン価向上基材 (HOMC) を生産することが出来る プレミアムガソリン生産能力は 現在 6.1 万 BPDだが これにより 9.1 万 BPDまで増産することが可能になる 日揮 (JGC) は JGC Indonesia および現地 Encona Inti Industri と共同で 同製油所の既設の固定床接触改質装置を連続触媒再生式接触改質装置への改造 ナフサ水素化脱硫装置 軽質ナフサ異性化装置およびユーテリティー設備の新設に関するEPC 業務 (Engineering Procurement & Construction) を受注した またPertamina は 同製油所で環境負荷の低い高品質製品を生産するBlue Sky Project を進めており RON 92( オクタン価 ) ガソリンの生産を9.1 万 BPDに倍増する Balikpapan 製油所の増強計画 2014 年 12 月 JX は Balikpapan 製油所 (22 万 BPD) の改修プロジェクト推進に向けて共同検討を進めるとの覚書を締結した 同製油所を 36 万 BPD への増強とともに 国 14
15 際競争力のある製油所への近代化プロジェクトが実施される予定である JX は Pertamina と共同で製油所の合弁会社化 経済性および製品の販売方法を含め検討してい くことになった Plaju 製油所の増強計画 Sinopec は Plaju 製油所 (13.4 万 BPD) の近代化 増強を検討していくことになった 4-5 新製油所建設計画 Pertamina は 既存製油所の増強 近代化とともにTuban やBontang で30 万 BPD 規模の新規製油所建設を計画している 前述したが Tuban にはTrans Pacific Petrochemical Indotama(TPPI) のコンデンセート スプリッターがあり 2020 年をメドに製油所を建設する Pertamina は 同新製油所の建設のパートナーを 2016 年 2 月までに選定を完了する予定である 4-6 Pertamina の潤滑油戦略 Pertamina の当面の目標は 国内の燃料需要の充足である 一方同社では 2015 年 12 月のASEAN 経済共同体 (AEC) 発足を視野に海外市場への本格的な進出も計画している ます 同社では 潤滑油事業をタイ ベトナムおよびカンボジアなど自動車産業の発展が見込まれるインドシナ半島で展開する方針である 同社は Pertamina Lubricants( 子会社 ) を通じて潤滑油事業を展開しており 2010 年以降 国際市場にも進出している 特に 2014 年 12 月 AMACO Production( タイの潤滑油メーカー ) を買収して Pertamina Lubricants Thailand に名称変更し タイおよびインドシナ地域諸国の潤滑油市場開拓を進める計画である これまで同社では インドシナ市場向け潤滑油製品はインドネシアから供給していた 今回の買収により 2016 年からはタイで潤滑油を生産し 2020 年までに販売量を現在の年間 4,000klから1 万 2,000klに引き上げる計画である さらに Pertamina Lubricants は インドネシアやインドシナ半島に加えて マレーシアやフィリピン 中国 日本 オーストラリアなど東南アジア オセアニア地域 さらに南アフリカやナイジェリア イエメンなどアフリカ 中東地域への進出も計画している また Pertamina の潤滑油ベースオイル供給能力は 国内 3ヶ所とタイ 1ヶ所の計 4ヶ所で年間合計 46 万 klである 同社は 潤滑油ベースオイルについてもアジア オセアニア地域で販売を強化していく方針である 5 まとめ 1990 年代から何度も語られてきたインドネシアの製油所計画が いよいよ具体化に向けて動き出そうとしている これまで認可を受けた製油所案件は数十件あり いす れも消滅していった しかしながら 今回の新政権下では 計画の阻害要因を徹底的に取り除きながら 戦略的に動いているものとみられ実現の可能性が高まっている 15
16 これは インドネシアを石油製品の一大市場とみていた韓国やシンガポールなどアジアの石油精製事業者にとっては 域内の巨大市場を失う可能性が出てきたことを意味する 中国の経済成長が鈍化するなか 中国の石油製品市場が飽和状態になり やがては中国産石油製品がアジア市場に大量流出してくる可能性が高いだけに これに同国の石油精製設備増強が加わることは 域内製品市場に大きな影響を与えることになる インドネシアの製油所増強 近代化計画と新設を合わせれば 100 万 BPD 規模の精製能力が加わり 現状に比べ倍増することになる 日本国内の精製事業が縮小基調にあるなか 精製 流通 販売など多くの分野で日本の石油企業にもビジネスチャンスをもたらす可能性がある さらに プロジェクト実施にあたって EPC コントラクターを始めプラントベンダーや金融など 日本のエンジニアリング企業および金融機関にもビジネスチャンスが用意されているため 今後同国の動向に注視が必要である < 参考資料 > BP Statistical Review of World Energy 2015(BP) Statistical Yearbook of Indonesia 2015(BPS - Statistics Indonesia) INSPIRING INDONESIA TO THE WORLD(PERTAMINA) Pertamina Energy Outlook 2015 Building world-class refining capacity for Indonesia s energy needs Handbook of Energy & Economic Statistics of Indonesia(Indonesia's Ministry of Energy and Natural Resources) ENERGY SUPPLY SECURITY INDONESIA(International Energy Agency) Indonesia: 東アジアの石油産業と石油化学工業各年版 ( 東西貿易通信社 ) East & West Report 各号 ( 東西貿易通信社 ) 本資料は 一般財団法人石油エネルギー技術センターの情報探査で得られた情報を 整理 分析したものです 無断転載 複製を禁止します 本資料に関するお問い合わせは [email protected] までお願いします Copyright 2015 Japan Petroleum Energy Center all rights reserved 次回の JPEC レポート (2015 年度第 24 回 ) は 欧州のバイオディーセ ル燃料の最新動向 を予定しています 16
1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43
目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 3 年 7 月 アジア大洋州局地域政策参事官室 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ
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日本機械輸出組合平成 26 年 6 月 25 日 日本機械輸出組合は わが国主要プラント エンジニアリング輸出企業に対し 海外成約アンケート調査を実施し この度本調査の概要を取りまとめましたので公表致します 213 年度海外プラント エンジニアリング (PE) 成約実績調査 ~ 中東 中国向けが大きく落ち込み 昨年度実績に届かず 海外調達比率は過去最高 ~ 1.213 年度海外 PE 成約実績概況について
Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ
1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表
<4D F736F F F696E74202D E9197BF A A C5816A CE97CD82CC90A28A458E738FEA2E B8CDD8AB B83685D>
世界の火力発電の市場動向 次世代 発電協議会 ( 第 5 回会合 ) 資料 2 1. はじめに 2. 世界の発電動向 3. 世界の国 地域別発電市場動向 4. 我が国の発電市場動向 5. 世界の火力発電の発電効率 6. 今後の世界の火力発電市場 一般財団法人エネルギー総合工学研究所小野崎正樹 1 1. はじめに 東南アジアを中心とした急激な経済成長にともない 発電設備の拡充が進んでいる 2040~2050
1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%
日 経済情勢 217 年 7 月 外務省 1 1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7% 21.8% 41.1% 中国 11.3% 32.8% 米国
第2章_プラントコストインデックス
要 約 計画段階から事前にプラント投資額を見積ることは 投資の有効性を評価する上で重要である そのニーズに応えるため 過去のプラント建設費実績から現在の国内プラント建設費を容易に算定することができる PCI( プラントコストインデックス ) と 世界各地でのプラント建設費の違いを数値化した LF( ロケーションファクター ) を作成した 今回は 実勢市況との乖離をふまえ 配管プレファブ費の組み込み
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ノルウェーとロシアがバレンツ海の境界線問題に合意 2010 年 5 月 20 日 調査部 宮本善文 1 ポイント 1. ノルウェーの現状 埋蔵量と生産量 鉱区設定地域 政策 2. ノルウェーとロシアは大陸棚の境界線の確定に合意 公式発表 ロシアとの交渉( 相互の主張 交渉方法 ) 埋蔵量 3. 日本企業へのインプリケーション 2 1-(1) 埋蔵量と生産量 (@ 欧州 ユーラシア ) 埋蔵量 ( 億
現代資本主義論
終章世界的金融危機と 薄氷の帝国アメリカ 第 1 節 2008 年秋以降の世界的金融 経済危機と 危うい循環 (1) 世界的金融 経済危機の発生 (a) サブプライム ローンの行き詰まりケース シラー 20 都市住宅価格指数 220 200 180 160 140 120 100 80 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 2006 年半ば 住宅価格低下 住宅価格上昇に依存した景気上昇にブレーキ
Microsoft Word - 10 統計 参考.doc
参考 統計 主要輸入国の 1 日当たりの原油輸入量 原油の世界貿易マトリックス (140 ページ ) の中から輸入額が大きい日本 米国 中国等を選び 1 日あたりの原油輸入量を比較したのが表 - 1 である 貿易統計で使われている原油の数量単位は統一されていない 米国はバレル (Bbl) 日本はキロリットル (KL) の容積表示 EU 諸国やインドのメトリック トン (M. Ton) 中国や韓国のキログラム
PowerPoint プレゼンテーション
中国 : サウジアラビアとの 新たなエネルギーパートナーシップ 2017 年 4 月 20 日 調査部 竹原美佳 1 本日の内容 1. これまでのエネルギー協力 2. 今回のエネルギー協力合意の概要と注目点 ~Aramco の軍需企業傘下ティーポットとの提携 CNPC の Aramco の IPO への投資の可能性 ~ 3. 新たなパートナーシップの陰で 4. さいごに ~ 消費国と産油国の両横綱
輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット
輸入バイオマス燃料の状況 19 年 1 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要... 2 2. PKS... 3 2.1. PKS の輸入動向... 3 2.2. 19 年の PKS の輸入動向... 4 2.3. PKS の輸入単価... 5 3. 木質ペレット... 6 3.1. 木質ペレットの輸入動向... 6 3.2. 18 年の木質ペレットの輸入動向... 7 3.3. 木質ペレットの輸入単価...
The Economic Growth and Integration of Asian Economies and Their Impact on the China and Asia Business of Japanese Corporations Seiichi MASUYAMA 1992 R 2010 1980 193 2015 10 1991 1956 69 71 90 78 2008
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海外展開に関する特別調査 海外展開に関する特別調査 結果概要... 43 1. 県内企業の海外展開の内容... 44 2. 現在行っている海外展開の相手国 地域... 46 3. 海外展開にあたっての課題... 47 4. 海外展開後に新たに発生した課題... 49 5. 今後の新たな海外展開の関心の高い相手国 地域... 50 6. 今後の新たな海外展開の内容... 51 7. 調査要領... 52
目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推
グラフで見る石油 ガス 2017 平成 29 年 11 月 目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推移 ( 全国 ) 7 石油製品需要量の推移
【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd
1. 世界全体の経済規模は? 2. 主な国 地域の経済規模の動向は? 3. 世界経済の成長は? 4. 世界経済下支えのための金融政策は? 世界全体の経済規模は? 世界の名目 G D P 総額 ( 2 1 6 年末 ) は 約 7 5 兆米ドルで 2 年末時点と比較すると約 2. 2 倍になっています 世界の名目 GDP 規模とシェアの推移 ( 兆米ドル ) 8 7 6 5 約 2.2 倍 約 75
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2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 決算サマリー 2019 年 3 月期業績概要 売上高 2,743 億円 ( 前期比 12% 増 ) 営業利益 352 億円 ( 同 74% 増 ) で増収増益 コンデンサは前期比 19% 増収 すべての用途で売上が増加 特に自動車向けが牽引 売上高と当期純利益は
インドネシアにおける 化学・エンジニアリング産業の動向
インドネシアにおける 化学 エンジニアリング産業の動向 2016 年 10 月 27 日 重化学工業通信社 ENN 編集長丸田敬 ENN ( エンジニアリング ネットワーク ) 誌 エンジニアリング IT オンライン http://www.enn-net.com/eng-itonline.html agenda 1. インドネシアはわが国プラントビジネスにとって 重要な国 2. インドネシアの主要エンジニアリング企業
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グラフで見る石油 ガス 2013 平成 25 年 11 月 目次 Ⅰ エネルギー供給の概要 1. 主要国の一次エネルギー供給構成 1 2. 主要国の石油輸入依存度 2 3. 我が国の一次エネルギー供給状況の推移 3 Ⅱ 石油 1. 世界の石油消費量の推移 4 2. 我が国の石油需給原油輸入状況 ( 国別 ) 5 製油所の能力と立地状況 6 石油製品生産量の推移 ( 全国 ) 7 石油製品需要量の推移
ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49
アジアの視点 ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 調査部 上席主任研究員 向山英彦 目次はじめに 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 1 ASEAN 2 ASEAN 2. 脱中国 の動きがみられる対外直接投資 1 2 ASEAN 3. 今後の展望と課題 1 2 結びに代えて はじめに 2 1997 ASEAN 211 12ASEAN ASEAN 152 RIM 213 Vol.13 No.49
