自習 & ハンズオントレーニング資料 Backup Exec 15 BE15-07 データライフサイクル管理 (DLM) ベリタステクノロジーズ合同会社 テクノロジーセールス & サービス統括本部セールスエンジニアリング本部パートナー SE 部
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目的 本資料で自習もしくはハンズオントレーニングを受講すると 以下が可能となります Backup Exec のディスクバックアップデータの保存期間を理解することができるようになります 設定 / 運用時に必要な各種設定項目がわかります 上記により お客様への製品販売時にお客様に適した内容での作業が実施可能となります 3
1/23 ディスクストレージ利用時のバックアップデータ管理方法 ディスクストレージへ保存されたバックアップデータは DLM により管理されます (Disk Lifecycle Management) 以前のメディアセットによる管理は Backup Exec 15( 以下 BE15) でのディスクへのバックアップ時には利用されません テープメディアの管理時のみ利用されます ) ( メディアセットは バックアップデータは 指定したが経過し 且つ 各種条件に適合した際に 失効 ( 期限切れ ) 状態になります 期限切れになったメディアは 該当するカタログ情報が削除されます しかし この時点ではまだ実データは削除されません 4
2/23 DLM の動作について DLM は ディスクストレージに保存されたバックアップデータの管理を一定の間隔毎に自動的に行います バックアップデータは 以下のタイミングで失効状態になります DLM の動作間隔 ( デフォルトでは 1 時間 ) バックアップ先の空き容量が指定したしきい値より低下したとき 5
3/23 バックアップデータの失効について バックアップデータは以下の条件を満たした場合に失効になります が切れている 最後のバックアップデータではない 保持するように設定されていない 依存関係にある全てのバックアップデータのが切れているもしくは保持するように設定されていない バックアップデータの依存関係は以下になります 完全 自分自身 増分 前回のバックアップ ( 完全 / 増分 ) 差分 直前の完全バックアップ ただし 切れでないバックアップデータのコピー ( 複製 ) が存在する場合は 依存関係は成立しません 6
4/23 バックアップデータの失効の動作イメージ 1 依存関係にあるバックアップデータが全て切れにならない限り 失効状態にはなりません 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/2 増分 2 4/3 増分 3 4/4 増分 4 4/5 完全 4/1 増分 5 4/6 4/2 以降も保持される 依存依存依存依存依存 このケースでは 全ての増分バックアップのが切れるまで完全 / 増分バックアップデータは失効状態になりません 7
5/23 バックアップデータの失効の動作イメージ 2 完全バックアップのが増分バックアップよりも長い場合 が切れた増分バックアップだけに失効処理が実施されます 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/2 増分 2 4/3 増分 3 4/4 増分 4 4/5 完全 4/7 増分 5 4/6 増分バックアップは全て失効状態になるが完全バックアップは残る 完全バックアップの切れを待たずに増分バックアップは全て失効に このケースでは 完全バックアップの切れを待たずに全ての増分バックアップに失効処理が実施されます 8
6/23 バックアップデータの失効の動作イメージ③ バックアップデータが複製されており 他にも存在する場合には 依存関係での保護は発生しません 日 完全 4/8 月 増分① 4/2 火 増分② 4/3 水 増分③ 4/4 木 増分④ 4/5 金 増分⑤ 4/6 複製 複製 複製 複製 複製 複製 完全 増分① 増分② 増分③ 増分④ 増分⑤ 6/8 6/2 6/3 6/4 6/5 に従い DLMにより順次 失効処理される 6/6 このケースでは バックアップデータの複製があるので 複製元のバックアップデータはが過ぎると 順次失効処理がなされます 9
7/23 バックアップデータの失効の動作イメージ 4 が過ぎても 他にバックアップデータが存在しない場合には失効処理がされません 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/2 増分 2 4/3 増分 3 4/4 増分 4 4/5 完全 1 4/8 増分 5 4/6 必ずひとつはバックアップデータが残ります 完全 2 6/8 増分 6 6/2 増分 7 6/3 増分 8 6/4 増分 9 6/5 増分 10 6/6 が過ぎても それがバックアップ先に残る最新のバックアップデータである場合 DLM により失効処理は行われません 10
8/23 バックアップデータの失効タイミング が切れ条件を満たした場合には 1 時間毎に実行される DLM の処理によりバックアップデータは失効処理されます 1 時間の実行間隔は Backup Exec のサービス開始時点から計算されます 1 時 2 時 3 時と 特定の時刻には実行されません また この 1 時間の間にパッチの適用などで Backup Exec 関連のサービスを再起動させた場合には 再起動の時点から 1 時間間隔で処理が実行されます DLM の処理実行のタイミングは Backup Exec のサービス起動時間が起点 11
9/23 バックアップデータの失効タイミングのイメージ Backup Exec のサービス開始 X/X 11:33 DLM 処理の実行 12:33 DLM 処理の実行 13:33 DLM 処理の実行 14:33 完全 4/1 14:00 実際の失効処理は 14:33 になってから が過ぎても DLM が実行されるまではバックアップデータは削除されません 12
10/23 バックアップデータの失効タイミングのイメージ Backup Exec のサービス開始 X/X 17:33 DLM 処理の実行 18:33 DLM 処理の実行 19:33 Backup Exec のサービス再起動 X/X 20:00 DLM 処理の実行 21:00 DLM 処理の実行 22:00 完全 4/1 21:31 実際の失効処理は 22:00 になってから Backup Exec のサービスの再起動を行った場合 DLM の実行タイミングは変更されます 13
11/23 DLM によるバックアップデータの失効タイミングの設定 DLM によるバックアップデータの失効処理は デフォルトでは 1 時間毎に行われます 以下レジストリの変更により任意の間隔 ( 分単位 ) に変更が可能です HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Symantec Backup Exec For Windows Backup Exec Server 内の CheckReclainSpaceIntervalMinutes デフォルトは 10 進数で 60( 分 ) です 値の変更前に Backup Exec のサービスを停止してください 14
12/23 ディスクにバックアップを取得する際のバックアップデータの容量のサイジングについて BE 15 では バックデータの作成と失効は異なるタイミングで実行されます そのため バックアップデータの失効タイミングによっては 保存したい世代数 +1 分のディスク容量が必要になる可能性があります BE 2012 以前に比べ バックアップデータの管理方法が変更により 準備すべきバックアップデータの格納容量が増える事が想定されます 15
13/23 ディスクにバックアップを取得する際のバックアップデータの容量例 - 1/4 < 週次 : 完全バックアップ平日 : 増分バックアップ : 14 日 > 1 世代 4/1 4/2 4/3 4/4 4/5 4/6 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/16 増分 2 4/17 増分 3 4/18 増分 4 4/19 完全 1 4/15 増分 5 4/20 16
14/23 ディスクにバックアップを取得する際のバックアップデータの容量例 - 2/4 1 世代 2 世代 4/1 4/2 4/3 4/4 4/5 4/6 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/16 増分 2 4/17 増分 3 4/18 増分 4 4/19 完全 1 4/15 完全 2 4/22 増分 5 4/20 4/8 4/9 4/10 4/11 4/12 4/13 日 月 火 水 木 金 増分 6 4/23 増分 7 4/24 増分 8 4/25 増分 9 4/26 増分 10 4/27 17
15/23 ディスクにバックアップを取得する際のバックアップデータの容量例 - 3/4 1 世代 2 世代 3 世代 4/1 4/2 4/3 4/4 4/5 4/6 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/16 増分 2 4/17 増分 3 4/18 増分 4 4/19 完全 1 4/15 完全 2 4/22 増分 5 4/20 4/8 4/9 4/10 4/11 4/12 4/13 日 月 火 水 木 金 増分 6 4/23 増分 7 4/24 増分 8 4/25 増分 9 4/26 4/15 4/16 4/17 日 月 火 増分 11 4/30 完全 3 4/29 増分 12 5/01 増分 10 4/27 1 世代目は依存関係によりまだ失効しない 18
16/23 ディスクにバックアップを取得する際のバックアップデータの容量例 - 4/4 1 世代 2 世代 3 世代 4/1 4/2 4/3 4/4 4/5 4/6 日 月 火 水 木 金 増分 1 4/16 増分 2 4/17 増分 3 4/18 増分 4 4/19 完全 1 4/15 増分 5 4/20 4/8 4/9 4/10 4/11 4/12 4/13 日 月 火 水 木 金 完全 2 増分 6 増分 7 増分 8 増分 9 増分 10 4/22 4/23 4/24 4/25 4/26 4/27 4/15 4/16 4/17 4/18 4/19 4/20 日 月 火 水 木 金 増分 11 4/30 増分 12 5/01 増分 13 5/02 増分 14 5/03 完全 3 4/29 増分 15 5/04 1 世代目は依存関係の条件を満たしたので失効 19
17/23 バックアップデータの保持設定について 1 任意のバックアップデータを 保持 と設定することでが過ぎても DLM によりバックアップデータが削除されないようにすることが可能です 保持に設定したいバックアップセットを選択後 右クリックのメニュー内の 保持 もしくは 管理コンソール上部より バックアップセット 内の 保持 アイコンをクリックします 20
18/23 バックアップデータの保持設定について 2 保持設定には 維持しない 法的 ユーザー定義 のいずれかを選択する必要があります 法的 ユーザー定義 を選択した場合 説明欄が表示されるので 任意で理由などを記入することが可能です 保持するよう設定した場合 依存関係にあるバックアップデータも失効しなくなる可能性があります 21
22 RDX における変更点
19/23 RDX における変更点 画面ショットによる違い BE2012SP4 の画面 BE15 の画面 23
20/23 RDX における変更点 期限切れデータの表示も BE15 から変わりました 削除 という項目がなくなり 失効 という項目に変更 失効 は 期限切れ と同じ意味になり 次にバックアップデータが書き込まれる際にリサイクル可能として処理され データが上書きされます BE2012SP4 の画面 BE15 の画面 24
21/23 RDX における変更点 RDX を利用する場合は以下の TechNote の内容を確認ください Backup Exec 2012 Service Pack 4 でリムーバブルカートリッジ (RDX) を使用時に メディアの領域の再利用について想定される動作 https://www.veritas.com/support/ja_jp/article.tech214948 Backup Exec 2012 SP4 以降で データライフサイクル管理が ディスク上のストレージ (B2D) とリムーバブルディスクカートリッジ (RDX) のバックアップセットの保持期間を管理する方法 https://www.veritas.com/support/ja_jp/article.tech214945 25
22/23 TechNote TECH214948 について カートリッジ 1 TECH214948 に記載されている例を図示 上書き禁止期間を 23 時間として設定 2 つの RDX カートリッジを毎日交換して完全バックアップを実施 カードリッジ 2 1.3 日目のバックアップ時にカートリッジ 1 が挿入されると カートリッジがオンラインになったとシステムに認識され バックアップ処理が開始されます 2.DLM は カートリッジへの書き込みを開始する前に 期限切れの情報をチェックし 対応するカタログ情報を削除します 1 日目完全 1 23h 3 日目 完全 3 23h 時間軸 3. カタログは削除されますが データは削除されません 期限切れのメディアを再利用してデータは書き込まれます 2 日目 完全 2 23h 4 日目 増分完全 3 4 4/18 23h 3 日目と同じ動作が カートリッジ 2 で実行されます 26
23/23 RDX における変更点 カートリッジ上のデータを保持する必要がある場合は RDX のプロテクトスイッチをプロテクト側に設定してください ( テープメディア同様 ハードウェア的に保護されます ) ディスクカートリッジのデータ管理の変更箇所は データ管理の仕組みだけで メディアラベルを変更した場合の挙動に変更はありません データが書き込まれる際にメディアラベルが更新される動作 27
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