バックアップおよび復元機能の確認 この実習では 手動バックアップ 自動バックアップのスケジュール作成 ファイルとフォルダの回復 および WinRE を使用したシステム障害への備えとシステム障害からの復元を行います この実習の推定所要時間 : 1 時間 開始する前に この実習を開始するための前提条件を次に示します エンタープライズ環境における Windows Server 2003 のサポート経験があること このコースのモジュール バックアップおよび復元機能の確認 ( モジュールの前提条件を含む ) を完了していること 学習内容 この実習を完了すると 次のことができるようになります コンピュータシステムの状態 データファイル およびオペレーティングシステムファイルのバックアップ コンピュータシステムの状態 データファイル およびオペレーティングシステムファイルの復元 コマンドプロンプトから WBDIAG を使用したコンピュータのバックアップと復元 WinRE のインストール および WinRE を使用したバックアップイメージの作成と適用 1
Windows Server 2008 の概要 アカウントとパスワード 管理者権限を持つユーザー名とパスワード ユーザー名 : Administrator ドメイン : Contoso.com パスワード : LS1setup! 管理者権限を持たないユーザー名とパスワード ユーザー名 : Student01 ドメイン : Contoso.com パスワード : LS1setup! 重要この実習には 管理者権限を持つユーザーとしてログオンしなければ実行できないタスクがあります 2
演習 1 : Windows Server バックアップのインストール この演習では Windows 2008 Server の完全バックアップを実行した後 スナップインの既定のページにある [ バックアップの状態 ] セクションを使用して バックアップ開始後の状態を監視します このコントロールには 過去 7 日間のバックアップと回復が表示されます この実習を始める前に C: の Windows Server 2008 Server インストールにログインしていることを確認します タスク 1 : 外部ディスクへのバックアップのスケジュール a. [ スタート ] ボタンをクリックし [ 管理ツール ] をクリックします 次に [ バックアップ ] をクリックします b. スナップインの既定のページにある [ 操作 ] ウィンドウで [Windows Server バックアップ ( ローカル )] の [ バックアップスケジュール ] をクリックします バックアップスケジュールウィザードが開きます c. [ はじめに ] ページで [ 次へ ] をクリックします d. [ バックアップの種類の選択 ] ページで 次のオプションのいずれかを選択し [ 次へ ] をクリックします a. [ サーバー全体 ] をクリックし サーバー上のすべてのボリュームをバックアップします b. [ 詳細設定 ] をクリックし [ 次へ ] をクリックします [ バックアップ項目の選択 ] [ 詳細設定 ] ページで バックアップするボリュームを選択します e. [ バックアップ時間の指定 ] ページで 次のオプションのいずれかを選択し [ 次へ ] をクリックします a. [1 日 1 回 ] をクリックします 毎日のバックアップを開始する時刻を選択します b. [ 毎日複数回バックアップ ] をクリックします 開始時刻を選択するには [ 指定可能な時間 ] で バックアップを開始する時刻をクリックします 次に [ 追加 ] をクリックし 指定した時刻を [ スケジュールされた時間 ] に移動します 追加する開始時刻ごとにこの手順を繰り返し [ 次へ ] をクリックします 3
Windows Server 2008 の概要 f. [ ターゲットディスクの指定 ] ページで D: を選択します g. 選択したディスクがフォーマットされ 既存のデータが削除されることを通知するメッセージが表示されます [ はい ] をクリックします h. [ ターゲットディスクのラベルの指定 ] ページに 選択した各ディスクが表示されます ユーザー名 現在の日付 現在の時刻 およびディスク名を含むラベルが各ディスクに割り当てられます [ 次へ ] をクリックします i. [ 概要 ] ページで詳細を確認し [ 完了 ] をクリックします ディスクがフォーマットされます ディスクのサイズに応じて 数分かかることがあります j. [ 確認 ] ページで [ 閉じる ] をクリックします 4
演習 2 : ファイルとフォルダの復元 この演習では 前の演習で作成したバックアップから 作成したファイルとフォルダを復元します タスク : ファイルとフォルダの復元 a. [ スタート ] ボタンをクリックし [ 管理ツール ] をクリックします 次に [ バックアップ ] をクリックします b. スナップインの既定のページの [ 操作 ] ウィンドウで [Windows Server バックアップ ( ローカル )] の [ 回復 ] をクリックします 回復ウィザードが開きます c. [ はじめに ] ページで 回復対象のファイルまたはフォルダを保存したサーバーを選択し [ 次へ ] をクリックします d. [ 日付の選択 ] ページで 復元するバックアップの日付と時刻を選択し [ 次へ ] をクリックします e. [ 回復の種類の選択 ] ページで [ ファイルおよびフォルダ ] をクリックし [ 次へ ] をクリックします f. [ 回復する項目の選択 ] ページの [ 利用可能な項目 ] で プラス記号 (+) をクリックし 目的のフォルダが表示されるまで一覧を展開します その後フォルダをクリックします フォルダの内容が右側のウィンドウに表示されます [ フォルダ ] ウィンドウで 復元する各項目をクリックし [ 次へ ] をクリックします g. [ 回復オプションの指定 ] ページの [ 回復先 ] で 次のオプションのいずれかを選択し [ 次へ ] をクリックします a. 元の場所を選択し バックアップ中のコピー元と同じ場所にファイルまたはフォルダを配置します b. 別の場所を選択し バックアップ中のコピー元とは異なる場所にファイルまたはフォルダを配置します 別の場所への完全パスを入力するか [ 参照 ] をクリックして場所を選択します 5
Windows Server 2008 の概要 h. [ 回復オプションの指定 ] ページの [ バックアップ中に既存のファイルやフォルダが見つかった場合 ] で 次のオプションのいずれかを選択し [ 次へ ] をクリックします i. コピーを作成して両方のバージョンのファイルまたはフォルダを保持する ii. 回復したファイルで既存のファイルを上書きする iii. 既存のファイルやフォルダを復元しない i. [ 回復オプションの指定 ] ページの [ セキュリティ設定 ] で [ セキュリティ設定を復元する ] を選択し バックアップ中に項目に設定されていたセキュリティ設定を復元します チェックボックスをオフにして 項目が復元される場所のセキュリティ設定を継承できるようにします j. [ 概要 ] ページで詳細を確認し [ 完了 ] をクリックして選択した項目を復元します 6
演習 3 : Windows Complete PC 復元 この演習では Windows Complete PC 復元 およびバックアップを使用して以前に作成したバックアップを使用して サーバー全体を回復します (Windows Complete PC 復元にアクセスするには Windows Server 2008 のセットアップメディアディスクを使用します ) サーバーを回復するには a. CD または DVD ドライブにセットアップメディアディスクを挿入し コンピュータをオンにします 必要なファイルの読み込みには 数分かかることがあります b. セットアップウィザードで [ コンピュータの修復 ] をクリックします c. ハードディスクドライブの既存の Windows インストールが検索され [ システム回復オプション ] ダイアログボックスに結果が表示されます 個別のハードウェアへの回復の場合 一覧は空になります [ 次へ ] をクリックします d. [ システム回復オプション ] ページで [Windows Complete PC 復元 ] をクリックします e. 次のオプションのいずれかを選択し [ 次へ ] をクリックします a. 次のバックアップを復元する ( 推奨 ) b. 特定のバックアップを復元する f. [ バックアップの復元方法の選択 ] ページで [ ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する ] をクリックし [ 次へ ] をクリックします g. 復元の詳細を確認し [ 完了 ] をクリックします 7
Windows Server 2008 の概要 演習 4 : ハードディスクへの WinRE の手動インストール この演習では 最初のハードディスクパーティションのルートに WinRE を手動でインストールします シナリオ WinRE をハードディスクに手動でインストールする顧客をサポートしています タスク 1. WinRE イメージと関連するファイルを正しいパーティションにコピーします a. コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して 最初のハードディスクパーティションのルートディレクトリ ( トレーニング初日に作成した D: パーティション ) に WinRE イメージと関連するファイルをコピーします copy c: winre_x86 winre.wim d: copy c: Program Files Windows AIK Tools PETools x86 boot boot.sdi d: copy c: Program Files Windows AIK Recovery setautofailover.cmd d: 2. SetAutoFailover.cmd を実行します a. SetAutoFailover.cmd を実行して 起動時に Windows RE が起動されるようにブート構成データ (BCD) を変更します d: setautofailover.cmd /target d:/disk 0 /partition 1 /wim b. これで ハードディスクへの WinRE のインストールが完了しました 8
演習 5 : System File Checker の使用 この演習では Windows 内および Windows 回復環境内から System File Checker を使用して Windows インストールの保護されたオペレーティングシステムファイルの整合性を確認します シナリオ 顧客のコンピュータは Windows Server 2008 の DLL が不足または破損している可能性があります タスク 1. ブートに不可欠なシステムファイルの名前を変更します a. 管理コマンドプロンプトを開きます b. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します Takeown.exe /f c: windows system32 ntdll.dll c. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します icacls c: windows system32 ntdll.dll /grant Administrator:(D,WDAC) d. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します REN c: windows system32 ntdll.dll SFC /verifyonly e. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します 2. SFC で生成されたログを分析します a. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力し Enter キーを押します SFC /Scannow b. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力し Enter キーを押します findstr /c:"[sr]" %windir% logs cbs cbs.log >sfcdetails.txt c. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力し Enter キーを押します notepad sfcdetails.txt 9
Windows Server 2008 の概要 d. ログファイルの下部にスクロールします 修復操作メッセージを記録します e. コマンドプロンプトで 次のコマンドを入力し Enter キーを押します REN c: windows system32 ntdll.dll 3. Windows 回復環境で起動します a. そのためには student 2008 F1 を再起動します b. ntdll.dll ファイルがないため 仮想マシンはブルースクリーンになります c. 再起動後 [ コンピュータの修復 ] を選択します d. 該当するキーボードレイアウトを選択します e. [ システム回復オプション ] で 空白部分に Administrator のパスワードを入力します f. [OK] をクリックします 4. SFC を起動し 保護されたオペレーティングシステムファイルの整合性を検証します SFC /verifyonly a. コマンドプロンプトを選択します b. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します c. 表示されたエラーを記録します d. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します SFC /verifyonly /Offbootdir=d: /Offwindir=d: windows 5. SFC を使用して 不足している DLL を置換します a. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します Sfc /scannow /offbootdir=d: /offwindir=d: windows b. サーバーを再起動します 10
6. SFC で生成されたログを分析します a. サーバーで 管理コマンドプロンプトを開きます b. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します Findstr /d: [SR] d: windows logs cbs cbs.log >sfcdetails2.txt c. コマンドが完了したら 次のコマンドを入力し Enter キーを押します Notepad sfcdetails2.txt d. ログの下部にスクロールします 修復操作を記録します 11
Windows Server 2008 の概要 演習 6 : WinRE での Regedit の使用 この演習では WinRE 内から Regedit を使用し レジストリを編集して起動の問題を解決します シナリオ 顧客は Windows Server 2008 を起動できなくなっています タスク Regedit 1. WinRE で起動します a. コンピュータを再起動します b. F8 キーを押します c. [ 詳細ブートオプション ] メニューの [ コンピュータの修復 ] を選択します d. 該当するキーボードレイアウトを選択します e. [ システム回復オプション ] で 空白部分に Administrator のパスワードを入力します f. [OK] をクリックします 2. RegEdit を開きます a. [ コマンドプロンプト ] をクリックし コマンドプロンプトウィンドウを開きます b. 次のコマンドを入力し Enter キーを押します 3. ローカルのシステムレジストリハイブを読み込みます a. HKEY_LOCAL_MACHINE を選択します b. [ ファイル ] メニューをクリックし [ ハイブの読み込み ] をクリックします c. C: Windows System32 Config ディレクトリに移動します d. SYSTEM を選択します 12
e. [ 開く ] をクリックします f. レジストリハイブに TEST などの名前を付けます g. HKEY_LOCAL_MACHINE TEST ControlSet001 Services を展開します h. Start 値データを 4 に変更して Microsoft 以外のサービスを無効にします 注スタートアップの種類の値と 無効にしたサービスを記録しておいてください 4. レジストリハイブをアンロードします a. HKEY_LOCAL_MACHINE TEST を選択します b. [ ファイル ] メニューをクリックし [ ハイブのアンロード ] をクリックします c. [ はい ] をクリックします d. サーバーを再起動します 13
Windows Server 2008 の概要 14