ハイブリッドクラウド 実現のための最適解 ~CloudForms 3.0~ Hirofumi Kojima Solution Architect, RHCX, RHCDS
Agenda ハイブリッドクラウドについて Red Hat Cloud Infrastructure CloudForms 3.0 2
仮想化からクラウドへ 既存の仮想化統合基盤を拡張 / 高度化しつつ 必要に 応じてクラウド環境を活用するモデル 物理システム 仮想化 クラウド 3
クラウド構築のアプローチ サービスプロバイダに は役立つが 多くの企業で非現実的 ゼロから構築 2 5 % クラウドサイロの追加 既存のリソース からクラウドを構築 複雑さが増した 新たなサイロ 既存投資の活用 オープンかつ ハイブリッドな クラウドの実現 物理システム 仮想化 クラウド 4
ハイブリッドクラウドのメリット オンプレミス / パブリッククラウドの用途に応じた使い分け システム要件 (SLA など ) を満たす最安価格のクラウドを期間区切りで選択して利用 オンプレミス内部でも開発 / テスト用と本番用で仮想化製品を使い分け オンプレミスからパブリッククラウドへのリソース拡張 オンプレミスのオンラインシステムにおいて 負荷の高い定期バッチ処理は パブリッククラウドで実施するなど 特定仮想化製品 / クラウド事業者に依存するリスクの回避 ( クラウドのオープン化が重要 ) クラウド事業者が業務停止するリスク クラウドインフラが障害停止するリスク クラウド事業者 / 仮想化製品ベンダが料金を高額改定するリスク 5
クラウドのオープン化のすすめ 得られるメリット 目指すべき方針 オープンソース ベンダではなく 経済性で選ぶ ロックインの回避 自立した開発コミュニティ 特定ベンダによって振り回されない オープンスタンダード スタックの全レベルで実装 より良いイノベーションへのアクセス 知的財産の自由な使用 いかなる特許の制限も受けないデプロイ 選択可能なインフラ あらゆるインフラへのデプロイを実現 ベンダではなく 自社にあった選択 オープンAPI オープンな相互運用のための拡張可能API ポータビリティ プライベート パブリックをまたがる アプリケーションのポータビリティ 6
Red Hat Cloud Infrastructure オープンなハイブリッドクラウドを実現する Red Hat のソリューション CloudForms, OpenStack, Virtualization から成る製品群 ハイブリッドクラウド管理 クラウド ワークロード 従来型のワークロード 7
CloudForms 3.0 様々なクラウド環境の効率的な運用管理製品 Web ブラウザを利用した統合管理を実現 元々 Manage IQ が開発していたものを Red Hat が買収 旧名称は Manage IQ EVM ver. 5 現在対応している環境リスト Red Hat Enterprise Virtualization (RHEV) VMware vcenter Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform (RHEL OSP) Amazon EC2 8
ソースコードの公開 ftp.redhat.com で Red Hat の他製品と同様に ソースコードを公開 cfme が CloudForms のコアパッケージ Ruby on Rails で実装 9
提供形態 Red Hat CloudForms Management Engine 各仮想化環境上に導入可能なアプライアンス サブスクリプションを持っていれば すぐに導入可能 RHEV RHEL OSP VMware 10
コンポーネント Red Hat CloudForms Management Engine 密結合した 4 つのコンポーネント (INSIGHT, CONTORL, AUTOMATE, INTEGRATE) リアルタイム監視 レポート機能 ポリシーベースの制御 アラート設定 Red Hat CloudForms Management Engine 仮想マシンの ライフサイクル管理 Web サービスによる 外部サービス連携 11
CloudForms による運用管理のイメージ 組み込みの Web UI または カスタム UI を利用 Insight, Control, Automate に関する各種機能 構築された既存のクラウド環境を CloudForms に登録すると 仮想化ホスト 仮想マシ ンなどに関する情報を CloudForms の内部 DB(VMDB) に保存します VMDB に保存した情報を利用して CloudForms による運用管理 ( タグ付け ポリシー 制御 ライフサイクルに沿ったプロビジョニング ) が可能になります クラウド環境 ( ネットワーク環境やストレージなど ) の変更自体はできません 12
ダッシュボード Insight 必要に応じてウィジェットの作成 / 追加が可能 仮想化ホスト ゲスト OS の種類や数量を グラフで確認可能 その他の情報 ( 仮想マシンのディスク容量など ) を表示するカスタムウィジェットも作成可能 13
レポート Insight リソース使用率の統計情報を作成可能 RHEL OSP 上で動作するインスタンスについて 1 週間のリソース使用率 (CPU, Disk I/O, Network I/O) を グラフ表示しています 管理対象の全てのクラウド環境上で 動作する仮想マシン インスタンスについての リソース使用率の情報も確認できます 14
利用料金情報 Insight 定義されたレートに従って 指定した期間の 各ユーザの利用料金情報を作成可能 クラウドをまたいだレポート (RHEV, EC2 の仮想マシンが対象など ) の作成もできます CPU, Memory, Network,Storage の チャージバックレート ( 単位はドルのみ ) を設定できます 15
ポリシー制御とアラート設定 Control 仮想化ホストや仮想マシンを監視し ポリシーの違反や指定した時 間内での異常な動作を検出すると指定したアクションを自動実行 ポリシーチェックの即時実行 定期実行が可能 メールや SNMP トラップを飛ばすことも可能 定義したポリシー ポリシー違反検出の条件 違反検出時の アクション 異常動作検出の条件 送信元及び送信先の メールアドレス 16
セルフサービスの流れ Automate 図のワークフローを CloudForms により実行できます リクエストの承認 目的と必要な日数を教え てください 管理者 3 プロビジョニングに利用する 仮想マシンのテンプレート : ユーザ 90 日間のプロ ジェクトで開発用 途に利用します 5 2 Multi-Tier のアプリケーション の作成をリクエストします - 2 x Web Server - 1 x JBoss App Server ツールを利用した システムの自動管理 プロビジョニング リクエストの発行 SMS BladeLogic etc... Web server Application server 4 オペレータ Satellite Puppet Chef ポリシーやライフサイクルに従った 仮想マシンのプロビジョニングを 各環境上で実行 1 6 利用料金情報の 収集及び表示 CloudForms の機能には 含まれません 17
セルフサービス Automate 複数環境への仮想マシンのプロビジョニングを一つの カタログ として登録 / 利用することが可能 セルフサービスが実行可能な 権限を持つユーザ TestUser でログインしています Amazon EC2 と Red Hat Enterprise VIrtualization 上に 仮想マシンをプロビジョニングする ためのカタログとなります Order ボタンをクリックすると カタログを利用した仮想マシンの プロビジョニングのリクエストの発行ができます 18
デモンストレーション コンプライアンスポリシーの設定及び適用 適応可能なポリシー ( ゲスト OS のユーザ数が適正な数量か確認するこ とで 不正なユーザが追加されていないかチェックします ) を作成し 指定した仮想マシンがポリシーを満たしているかチェックします http://jp-redhat.com/forum/forum_session_v/01.html セルフサービスによる仮想マシンのプロビジョニング 1 つのリクエストにより Amazon EC2 と Red Hat Enterprise Virtualization の環境上に 1 台ずつ 計 2 台の仮想マシンのプロビジョ ニングを実行します http://jp-redhat.com/forum/forum_session_v/02.html 19
ロードマップ 各種環境への対応 Microsoft Hyper-V/SCVMM ( 次のマイナーアップデートで対応予定 ) 物理環境 OpenShift 他社クラウド サードパーティ製品との連携 例 : puppet を利用した仮想マシンのタグ付けやシステム管理 (Red Hat の Web ページではありませんので ご注意下さい ) http://cloudformsnow.com/2013/06/24/integrating-cloudforms-with-puppet-quru/ これらはあくまで現時点での計画であり 必ず対応することをお約束するものではありません 20
製品ドキュメント 現在英語のドキュメントのみ公開 https://access.redhat.com/site/documentation/cloudforms/?locale=ja-jp 簡単に試してみたい方は 次のドキュメントをご覧ください Installation Guide Quick Start Guide 21