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明石サッカー協会審判委員会 審判トレーニングセンター報告

主催 : 一般社団法人明石サッカー協会審判委員会開催日時 :2014 年 7 月 21 日 ( 月 祝 ) 午前 9 時から午後 5 時会場 : 兵庫県立明石城西高等学校グランドおよび会議室参加者 : 明石協会所属サッカー審判員 インストラクター 2~4 級総計 43 名派遣インストラクター : 兵庫県サッカー協会審判委員会トレーニングセンター部 2 名 目 的 市内で活動している審判員の育成 強化 技術向上に関する実技指導 インスタラクターの育成 強化と資質向上 内容 審判員の親睦 交流 情報交換 * 今年度はテーマ (PK 関連 ) をひとつに絞り込み より競技規則の理解度を深める 2 部構成で開催 午前 講義中心に競技規則 ( 俗称 : ルールブック ) の理解を深める 1 テーマを与え グループディスカッションを行った 2 動画を見て瞬時に判定するテストを実施 午後 実技中心に試合等を活用し 実際どこまでできるのかを検証 1 二種 ( 高校生 ) リーグ戦へ審判を割当 2 試合後 ビデオにて判定に関する検証 指導 評価を行った 3 プラクティカルトレーニング ( 模擬試合 ) を行い 実戦さながらの判断 判定を養った

スケジュール 明石協会主催審判トレセンスケジュール 主催 明石協会 インストラクター 納 INS 開催日程 2014 年 7 月 21 日 ( 月 祝 ) 開催場所 兵庫県立明石城西高等学校 試合 ニ種リーグ戦 会場 / 環境 試合会場 : 明石城西高校グランド講義 : 明石城西高校内教室 備品 ホワイトボード プロジェクター パソコン デジタルビデオカメラ 三脚 ビブス コーン他 参加者 審判員インストラクターオブザーバー 藤永春樹 (3 級候補 ) 永岡惇(3 級 Y) 角口誠歩(4 級 Y) 久保田浩光 (3 級 ) 高森輝男 佐野淳一 神田哲也 野上貴史 ( 全員 3 級インストラクター ) 強化審判員 審判員 ( 主に4 級 ) 約 20 名 スケジュール 打ち合せ 9:00 時間 内 容 終了予定 17:00 9:00~9:15 9:15~9:20 9:20~9:25 集合 打ち合わせ会長挨拶委員長挨拶 備考統括責任者 : 神田司会進行 : 橘 9:25~9:35 県派遣 INS 挨拶 審判委員 インストラクター 審判員自己紹介 9:35~10:35 プレゼン テーマ : 第 14 条ペナルティキック プレゼン15 分審判員 : 藤永春樹 (3 級候補 ) ク ルーフ テ ィスカッション 20 分 10:35~10:45 休憩 参加者全員を6グループに分け 10:45~11:45 テーマに沿って討議する判定テスト テーマ : ペナルティエリア付近の展開 インストラクター : 高森輝男 (3 級インストラクター ) 質疑応答 15 分 11:45~ 昼食 休憩 ( フェアでタフでスピーディーなサッカーを DVD 放映 ) 市 県 INS 講評各 5 分 12:30~ 審判員ク ラント チェック 打ち合わせ 移動 13:00~14:35 [ ゲーム ] 明石城西高校 VS 明石西高校 (35-10-35) 13:05 KO R: 藤永 A1: 永岡 A2: 角口 4th: 久保田 14:35~15:05 フ ラクティカルトレーニンク 担当 : 神田哲也 テーマ :PKに関わる違反と罰則 テ モストレーター : 高校生 15:05~15:25 着替え 移動 ビデオ準備 ビデオ担当 : 森 野口 インストラクターによる分析 評価 15:25~16:15 担当 : 佐野淳一 (15 分 ) ビデオ検証とテ ィスカッション 16:15~16:50 県派遣 INS 講評 納氏 藤井氏 16:50~17:00 委員長挨拶 敬称略

具体的内容と 各項目の報告 まずはじめに会場を提供していただきました明石城西高校校長様 同校運動部関係者の皆様 サッカー部関係者様 対戦相手である明石西高等学校サッカー部関係者様のご理解 ご協力のもと 無事 明石審判トレセン 2014 を開催することができました 紙面をお借りして 改めて感謝申し上げます 昨年は明石清水高で開催しましたが 午後からの急な雷雨により試合中止を決定し 代替講義を急遽行ったため 非常に慌ただしくスケジュール変更した苦い経験から今年度は 雨天用プログラム も準備した上で 当日を迎えました 今年も講義 実技の 2 部構成にて実施し その内容をここで報告させていただきます <プレゼンテーション> 事前に指名した審判員に 第 14 条ペナルティーキック ( 以下 PK と表記) をテーマに 15 分間のプレゼンテーション ( 以下 プレゼン と表記 ) を行っていただくよう依頼 この発表内容をもとに意見を出し合う グループディスカッションを行いました プレゼン担当者が競技規則を説明していく中で いくつかの動画を使用し 自身の判定のあり方や悩み等も披露され それらについて掘り下げて討議しました 各テーブルで激論が展開された グループディスカッション 参加総勢約 40 名を 6 つのグループに分け あの映像の場面 自分だったらどう判定する? と 競技規則片手に各審判員の判定基準や考え方等 活発な意見が飛び交うとても意義ある場となりました 制限時間である 20 分間では足らない勢いでしたが 最後には 3 グループから質疑があり 担当者が受け答えする形で PK の解釈は一旦終了 映像の中での判定について疑問が残り 未回答部分も出ましたが 後の講義に持ち越し 改めて全員で解決することにしました

< 判定テスト > トリックPK と言われ 当時話題になったシーン ボールをセットした競技者 ( 中央の紫ユニ ) がペナルティーエリアのライン際までゆっくり下がった途端に別の競技者が走り込んでボールを蹴った 次に ペナルティーエリア付近の展開 のテーマのもと 過去実際にあった動画を利用した判定テストを行い 参加者全員で考察 ( どこを見て どう判定すべきか ) 検証しました スポーツにおける審判の役割は 公平公正かつ瞬時の判断が求められます スピーディーな展開 常にボディーコンタクトがあるサッカーにおいては 特に重要になってきます 判定テストの進め方として ある一場面の映像を見た瞬間に 1 反則ナシ2 反則 3 反則 + 警告 4 反則 + 退場 を挙手にて判定していただき インストラクターの解説のもと 映像をゆっくり見返しながら判定へのすり合わせ ( 全員が同じ見解となるよう ) を行います ここで大事なのは 開始前の競技者のポジション キッカーの特定 反則の有無 (FP の早期侵入 GK の早期前進等 ) 得点の有無 懲罰罰の有無 再開方法等を注視した上で判断すること その辺りも説明 指導しながら全 8 問挑戦しました 参加審判員からも幾つか質問がありましたが 順を追って検証していく内に全員が同じ方向で解釈 理解できたと感じています 特に 4 級審判員にはこの講義によって監視すべき項目が意外と多くあることも分かり 判断基準の意識付けやその為の準備 ( 見る角度 距離 ) についてもレフェリング向上へ繋がる内容になったのではないでしょうか 前述のプレゼンテーションで結論を先送りした問題点は 2010 年 3 月 6 日 Jリーグデビジョン 1: 第 1 節 広島 vs 清水 で起こったトリックPKに関する事象 ( 参考 )https://www.youtube.com/watch?v=yqqwe7vzacs#t=42 特に キッカーの特定 の定義について 時間を割いて議論しました 結果 : キッカーは特定されていない ( 反則とし ) 得点を認めない キッカーに反スポーツ的行為として警告を与える 反則地点であるペナルティースポットから守備側チームの間接 FK で再開する

< 実戦研修 : 二種公式リーグ戦 ( 一年生 )> 明石城西高対明石西高の対戦 城西高 西高協力のもと リーグ戦へ審判割当 ( 主審 1 副審 2 4 th 1 名 ) をしました まずは グランドチェックを割当審判員とオブザーバー審判員全員で行いました 中村インストラクター部長から確認しておく項目の説明と指導があり 事前準備終了 審判団は試合前の打ち合わせを行うとともに両チームへ給水タイム取得確認 GKと FPとの上着色の変更依頼等 時間に余裕を持って確認作業を行っていました 校舎 4 階からは 後に判定に関するビデオ検証するための撮影を行い 割当のないオブザーバー審判員は事前に配付したアセスメントレポート用紙に試合観戦しながら自分で気づいた場面 各事象のメモを取り あとの反省会で一緒に分析できるような研修の場としました 試合時間は 70 分 普段は主に 3 種 ( 中学生 ) を吹かれている藤永氏は主審 副審 2 人はユース 第 4 審は経験豊富な審判員を割当し 持てる力を発揮しました お互いをリスペクトし 持てる力を発揮せよ < プラクティカルトレーニング > 午前の部で勉強した内容をそのままプラクティカルトレーニング ( 以下 PT* と表記 ) で活かせるかどうかを実践しました *PTとは 試合で起こりうる一場面( 今回はPK) を切り取り それを繰り返し再現する中で実際のレフェリングと同様の緊張感を持ちながら審判員が監視 判定すべきことを習得する反復トレーニング法 の 1 つです 今回は割当審判員だけでなく 参加されたオブザーバー審判員も交わり 約 15 名が順番にPKの場面を捌きました 事前にデモストレーターの城西高サッカー部員の皆さんと打ち合わせを行い インストラクターのゼェスチャーによって競技者の反則行為の種類を使い分けながらスタート

審判が監視すべきこと 判断すること 実施すべきことを午前の研修で頭では理解しているはずでもいざ本番になると うまくいかないシーンがいくつかありました 競技者の配置 反則行為の詳細は 下表参照 プラクティカル T 人員配置図 ( 例 ) 目的 プラクティカルトレーニング 瞬時に判定する分からない場合は 考えさせる間違いがあれば修正するしっかりと正しいことを伝える理解する / させる不明な点があれば持ち越さない全員が正しく判定 適切な処理ができる準備品 : ビブス2 色各 5 枚 ボール笛 説明用スケッチブック 2 2 主審が PK 時に発生する反則を的確に判定する PK に関わる違反と罰則 審判員が監視すべきこと 1 1 3 4 3 競技者の位置ボールの位置違反の有無懲戒罰の採用 4 5 5 審判員が行うべきこと = キッカー 1 名 1 キッカー = 攻撃側競技者 4 名 2 攻撃側 3 守備側 = ゴールキーパー 1 名 4 攻守 5 ノーマル = 守備側競技者 4 名 6 GK 7 キッカー = 主審 / 副審 1/1 名 8 守備側 9 攻守 説明 10 分 実施 6 分 指導 3 分 実施 6 分 まとめ5 分 10 キッカー 正確な開始違反の確認得点の有無適切な再開方法 内容例 キックフェイント進入進入同時新入違反ナシ先に動く別のキッカーがシュート範囲外へ移動小競り合いボールの位置 今 どんな反則があった? その後の再開方法は? 不安な表情で判定して大丈夫? と 間違いや指摘項目があれば その都度インストラクターは審判に問いかけ 説明 修正 理解するよう進めていきます デモストレーターの城西高生も普段していない様々な ( 反則行為 ) の場面を作っていただき 競技者としても 何が反則なのか をお互いに理解できたと思います 全部で 10 パターンをランダムで繰り返し行いましたが 終盤になる頃には適切に判定 処理できるようになり 一定の成果が出たように思います また これは審判のスキルアップだけではなく 指導する側も1 目的と成果 2 表現 / 伝達力 3 指導力 4 理解度まで きちんと全員に正しく伝わっているか も試される研修でもあります

< 反省会 : 試合後の分析 評価 > アセスメントレポート片手に観察する オブザーバー審判員 二種公式リーグ戦を無事終結させ 教室へ再度集合 インストラクターと割当審判員が向き合い 反省会 意見交換を行いました まずは試合結果 ( 得点 勝敗 懲罰有無 重要事項報告の有無等 ) の確認を行い 試合に臨むにあたって各審判員からの抱負 ( 近くで見る 主審をサポートする等 ) に耳を傾け それに関して自分がどこまでできたかを確認しました 今回の試合中での事象に関して 良い点 改善すべき点を 3 点ずつインストラクターが挙げ 長所は伸ばし 改善点には助言 指導を行いますが ただここでは判定の正誤だけを見つけるのではなく 審判員が感じ 判定した内容について すり合わせ が一番重要になってきます ビデオ撮影した映像を繰り返し見ながら審判団からその判定理由を聞き出し 良い点は積極的に褒め 自信を付けて更に伸ばすようにし 修正が必要とする場面では 何故そう判定したのか? 見る位置は? 角度は適切だったのか? 競技規則のどの条文にあてはまるのか? 選手の意図は? 接触部位は? 等 監視すべき点について お互い話し合うことで動きの質や判定精度を上げていくことが反省会 ( 分析 / 評価 / 指導 ) の目的でもあります この試合では 全体的にはうまくゲームコントロールされ できる限り近くで見ようとする姿勢も感じ 大きなミスもありませんでしたが 主審に関しては 走力 up ポジショニングの微調整 もう一歩先の予測が必要であること チームとしては 主審へのサポートのありかた ( 副審の過度な積極性 ) について 指導しました 加えて PT 同様にインストラクターにおいても審判員が次試合で良いパフォーマンスができるようポジティブに受け取れるような伝え方を実践し 良い所は大いに褒め 建設的な意見やアドバイスを送ることも両者の育成強化 勉強となります 試合前に配付したレポート用紙にそれぞれが感じたことを記入したオブザーバー審判員も自分の感性や判定基準のフォーカスを合わせられたことと思います

反省会 閉会の挨拶が終わり 全カリキュラムを消化しましたが 各講義の終わりには 県協会から派遣いただいたインストラクターの納様 藤井様からも多くの助言 指導 指摘 お褒めの言葉をいただきました まとめ 収穫は 1 上級を目指す審判員の発掘と現状スキルの現認ができたこと2テーマを絞ったことにより 更なる競技規則の理解が深まった34 種の協力で多くの審判員が参加された4 審判トレセンの定着 浸透化が少しずつ図れていること 一方 課題は1( 二種からの要望として ) 開催日程の変更 2 割当審判の選出方法とその基準作り3 主審 / プレゼン者の同一人物への負担増を考慮する4 研修審判員とオブザーバーとの関係性 5プログラムの見直し6ビデオ検証の進め方等 改善の余地が沢山あることも認識できました 上記の通り課題点も沢山ありますが 来年は 1 つでも改善できるよう努めます また参加審判員が自チームに戻られ 今回のトレセンで得た内容を監督 コーチにも情報展開していただければ 明石全体のレフェリング向上にも繋がり 底上げできるものと信じています 我々 審判委員会としても少しずつではありますが 明石サッカーの発展の一助となるよう審判員として心身成長できるような活動を進めてまいりますので 今後も引き続きご支援 ご協力のほどよろしくお願いいたします 最後になりますが 関係各位の皆様方 ご協力いただき本当にありがとうございました 以上で 明石審判トレセン 2014 の報告とさせていただきます 審判委員会役員一同