平成 28 年度 ( 第三十七期 ) 事業報告書 自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 29 年 6 月 公益財団法人野村マネジメント スクール
Ⅰ. 事業報告 当財団の目的は 企業経営に関する国際的な相互理解の増進と人材の育成を図り もって我が国経済社会の健全な発展および国民生活の向上に寄与すること ( 定款第 3 条 ) にあります 本事業年度 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 29 年 3 月 31 日まで ) においても この目的を達成すべく 当財団は以下の公益目的事業を実施しました 1. 内外の企業経営に関する教育 研修事業 (1) 第 33 回 野村 ウォートン価値創造のためのコーポレート ファイナンス講座 ( 平成 28 年 5 月 16 日 ~27 日実施 ) 1) 講座の目的と内容企業価値に対する認識の高まり 企業経営のグローバル化とガバナンス強化の動き 事業のリストラクチャリングの継続的な要請等により 財務戦略の重要性がますます増大しています このような背景から 本講座は 企業の中堅幹部に対して 企業が価値創造のための戦略を策定し 適切な意思決定を行う上で必要な戦略的財務理論とその応用方法を習得する機会を提供することを目的としています 本講座の内容の企画 カリキュラムの編成 教材の開発 講座の実施は 当スクールとペンシルベニア大学ウォートン スクールが共同で行っています 講座のカリキュラムは 2 週間の講座を通じて 企業の価値創造に必要な財務理論を体系的かつ実践的に習得できるように編成しました 本年度のテーマとして 企業の経営目的と事業戦略 投資決定の理論 不確実性下の投資決定 資本コスト 資本構成と企業価値 企業買収 買収案件の評価 リスク管理 オプションの評価 企業リストラクチャリングとコーポレート ガバナンス リアルオプション 戦略的な資本調達等を取り上げました 各テーマに対応して エアバス エンピリカルケミカルズ 旭硝子 マリオット ルノー 日産 HOYA などのケースを取り上げグループ学習 クラス討議を行いました 2) 学習の方法授業は講義形式を中心としましたが 理論の理解を深めるとともに実務への応用力を身につけることができるように 5-6 人の受講者のグループによるケース準備と教室でのケース討議を連日組み込みました 講座期間中は受講者が日常業務に煩わされることなく学習に専念できるように 京王プラザホテルを宿所とする完全合宿制を採用しました 3) 講師陣ペンシルベニア大学ウォートン スクールのビルゲ ユルマズ教授 デビ 2
ッド ムスト教授 ブラント グルテキン准教授 東京大学の新井富雄名誉教授 当スクールの遠藤幸彦主席研究員が講義を行いました また 特別講師として ネスレ日本株式会社 CFO のトーマス ケラー氏を招き グローバルマネジメントにおいて CFO が果たすべき新たな役割 と題して グローバル企業における CFO の実情についてお話しいただきました さらに ムスト教授の 戦略的な資本調達 のセッションには野村證券株式会社資本市場部名古屋担当部長の河村仁志氏にも参加いただき 顧客企業の種類株式発行に係る対応について具体的なお話をいただきました 4) 受講者受講生は 64 人と前年度 (73 人 ) を 1 割強減少しました 受講生の年齢層は 29 歳から 54 歳まで幅がありますが 平均年齢は 38.0 歳と前年度の 37.6 歳とほぼ同じでした 受講後のアンケート調査の結果をみますと 総合評点 (100 点満点 ) では平均 91.6 点と昨年度 (87.2 点 ) を上回り 過去最高となりました 受講生の満足度はきわめて高い水準となっております また この講座に次回も貴社から参加すべきか という設問に対し 96.9% が参加すべきだと回答し こちらも前年度 (93.2%) に比べてさらに向上しました 受講料は 前年度と同じく 90 万円 ( 消費税別 以下同じ ) でした 本講座開設以来の受講者は 累計 1,990 名となりました (2) 第 36 回 トップのための経営戦略講座 ( 平成 28 年 7 月 10 日 ~29 日実施 ) 1) 講座の目的と内容当スクールは昭和 56 年の創設以来 絶え間なく激変する経営環境に迅速に適応できる上級経営幹部の育成を目指してきました そして 異質の人材や思考 異質の経験や価値観との交流を通じて経営者としての視野を広げ 自己啓発を促進できる経営者教育を行うことを目的としてきました 本講座はハーバード ビジネス スクールの AMP ( Advanced Management Program) をもとに 日本企業の上級幹部向けに開発したもので 講座内容の企画からカリキュラムの改良 教材の開発 クラスでの教授等に至る講座の全側面において 継続的にハーバード ビジネス スクールの教授陣の協力を得てきています 第 36 回となる本年度は 1 競争戦略 Ⅰ 2 イノベーション マネジメント 3 ファイナンス 4 競争戦略 Ⅱ 5 戦略的意思決定 6 経営環境論 7 知識創造理論から見た戦略 8 ゼネラル マネジメント という 8 つのモジュールを設定し これらの視点から 3 週間のカリキュラムを編成しました 2) 学習の方法本講座ではケース メソッドを学習方法として採用しています 学習は まず 受講者個人が前日にケースを予習し 翌日 そのケースについて小グループ毎にディスカッションを行い その上で講師の指導の下でクラス討議 3
を行うというものです 受講者は自分の実務経験をもとにディスカッションをしながら 戦略的な思考を身につけることができます 3 週間に投入したケース及び教材は 約 50 にのぼりました さらに本年度は チーム構築 と 意思決定 そして戦略論 ファイナンス論 そして戦略的意思決定論のまとめを兼ねた 経営会議における投資決定 という 3 つのシミュレーション ゲーム ( 演習 ) を取り入れて 受講者が疑似体験的に当該テーマについて理解を深められるような工夫をこらしました 講座期間中は受講者が日常業務に煩わされることなく学習に専念できるように 京王プラザホテルを宿所とする完全合宿制を採用しました 3) 講師陣ハーバード ビジネス スクールのジョセフ バダラッコ教授 カール ケスター教授 デビッド モス教授 ステファン トムキ教授 竹内弘高教授 ジャン リブキン教授 ラモン カサデサス = マサネル教授 ブライアント大学のマイケル ロベルト教授で構成しました また 特別講師として 大崎電気工業株式会社相談役の松井義雄氏による 企業経営は人との出会いそして 経営者の思いが投影されたもの と題するご講演と 株式会社良品計画の金井政明会長による 思想の継承と探究 と題するご講演をいただきました 4) 受講者受講生は 60 人と前年度から 11 人減少しました 年齢層は 40 歳から 58 歳に分布していますが 平均年齢は 51.3 歳と前年度 (51.1 歳 ) から少し上がりました 本講座に初めて参加した企業は 3 社 (3 人 ) でした 受講後のアンケート調査の結果をみますと 総合評点 (100 点満点 ) では平均 88.5 点と前年度 (89.4 点 ) を下回りましたが 受講生の満足度は引き続ききわめて高い水準を維持しております また この講座に次回も貴社から参加すべきか という設問に対し 98% が参加すべきだと回答し 前年度 (93%) 以上に高いリピート意向が示されました 受講料は 前年度と同じ 190 万円です 本講座開設以来の受講者は 累計 2,439 名となりました (3) 第 6 回 経営者のための IT マネジメント講座 ( 平成 28 年 11 月 9 日 ~13 日実施 ) 1) 講座の目的と内容激変する経営環境下で IT( 情報技術 ) は 業務効率化 省力化を担うだけでなく 経営戦略上の重要な鍵を握るようになってきました そのため IT を的確にマネジすることが IT 担当責任者だけでなく 担当以外の経営者にとってもますます重要な課題となっています このような背景から 本講座は経営者 ( 役員 経営幹部 ) を対象に IT を 4
活用して企業の価値を最大限に導き出すための統制力や判断力の重要性を学び それを事業戦略の構築 遂行やリスクマネジメントに役立てる機会を提供することを目的に 平成 23 年に開発されました 本講座の企画 カリキュラムの編成 教材の開発 講座の実施は MIT スローン マネジメント スクール情報システム研究センター (CISR) アイビー ビジネス スクール 野村総合研究所等の協力を得て 当スクールが行っています 講座のカリキュラムは 週末を含む実質 4 日間の講座を通じて 企業の IT マネジメントに必要な理論と実践を体系的に習得できるように 経営者としての IT マネジメント ビジネスに役立つ IT 投資 IT が生み出す機会と脅威への対処 を柱に編成しました 特に今回からは 近年急速に進みつつあるデジタル化 ( 企業経営のあらゆるプロセスでの IT 利用の高まり ) に対応したビジネスモデルの変革を考えるための内容を充実させました 2) 学習の方法本講座では 短期間で学習の効果を高めるため 個人学習 グループ討議 クラス討議 講義 グループ演習を組み合わせた学習方法を採用しています すなわち まず IT マネジメントの主要テーマごとに設定されたケースを自分で予習したうえで 翌日 そのケースについて小グループ毎にディスカッションを行い その上で講師の指導の下でクラス討議を行うというものです 受講者は自分の実務経験をもとにディスカッションをしながら 他社や他業界での実情について多くの気づきを得ることができます さらに 講義を通じて理論的フレームワークや最先端事例などを実践的に理解することで 経営者の観点から IT マネジメントの要諦を学ぶことが可能になっています また 他の講座と同様に 受講者が日常業務に煩わされることなく学習に専念できるように 京王プラザホテルを宿所とする完全合宿制を採用しました 3) 講師陣講師は MIT スローン マネジメント スクール情報システム研究センター (CISR) 議長のピーター ウェイル教授 アイビー ビジネス スクールのロバート オースティン教授 野村総合研究所の淀川高喜研究理事 譲原雅一戦略 IT 研究室長 大川内産業 IT コンサルティング部長 森沢徹経営コンサルティング部上席コンサルタントで構成しました 4) 受講者受講生は 20 人と前年度比 5 名減でした 年齢層は 42 歳から 59 歳にわたり 平均年齢は 49.7 歳と前年度と同じでした 本講座に初めて参加した企業は 6 社 (6 人 ) でした 受講生の属性は 金融 製造業 その他サービス業と多業種にわたり 構成は役員層が 35%( 前年度は 43%) IT 部門からの参加者が 45%( 前年度は 52%) 本社経営企画部門からの参加者が 10% ( 前年度は 8%) となりました 役員の参加総数は減りましたが 社長 2 名 5
副社長 1 名と文字通り経営トップの参加が多く 当講座が企図している対象者に合致したプロファイルとなっています また本講座で初めて教材の電子化に取り組み 受講生にタブレットを配付して教材の配信やアンケートの回答に利用してもらい 運営効率および学習効果の向上を図りました 受講後のアンケート調査の結果では 総合評点 (100 点満点 ) が平均 82.5 点と前年度 (85.5 点 ) に比べ低下しましたが 高水準を保っております また 受講生の 90% が次回も自社から本講座に参加すべきだと回答し 当講座の意義や主旨が受講生に浸透しつつあることが覗えます さらに 平成 28 年 12 月から翌年 1 月にかけて 6 人の受講生を対象に個別ヒアリング面談を実施 受講生および各社の真のニーズ把握に努め 次年度の当講座の企画 運営に備えております 受講料は 50 万円です 本講座開設以来の受講者は 累計 151 名となりました (4) 第 1 回 女性リーダーのための経営戦略講座 ( 平成 29 年 1 月 15 日 ~20 日実施 ) 1) 講座の目的と内容本講座は 平成 28 年度補正予算 女性活躍推進基盤整備事業補助金 ( 女性リーダー育成推進事業 ) について 経済産業省より交付決定を受け 野村マネジメント スクールが実施することになりました 本講座は 企業の女性経営幹部候補 ( 部長およびそれに準ずる役職 ) を対象とし 教養の蓄積よりも思考訓練に主眼を置いた内容としています すなわち 経営トップが直面するであろう問題で しかも今までのキャリアでは遭遇したこともないような多様なテーマについて 主としてケース分析と討議を通じて 短期間に総合的な判断を下す訓練を数多く行いました 2) 学習の方法本講座ではケース メソッドを学習方法として採用しています 学習は まず 受講者個人が前日にケースを予習し 翌日 そのケースについて小グループ毎にディスカッションを行い その上で講師の指導の下でクラス討議を行うというものです 受講者は自分の実務経験をもとにディスカッションをしながら 戦略的な思考を身につけることができます 1 週間に投入したケース及び教材は 約 20 にのぼりました 講座期間中は受講者が日常業務に煩わされることなく学習に専念できるように 京王プラザホテルを宿所とする完全合宿制を採用しました 3) 講師陣ハーバード ビジネス スクールのジョセフ バダラッコ教授 デビッド モス教授 竹内弘高教授で構成しました また特別講師として ゴールドマン サックス証券副会長のキャシー 松井氏によるご講演と 野村信託銀行株式会社の鳥海智絵執行役社長による 女性として リーダーとして と題 6
するご講演をいただきました 4) 受講者 66 名の女性企業リーダーが参加されました 年齢層は 35 歳から 64 歳にまで分布していますが 平均年齢は 47.8 歳で部長職の方が大半でした 講座の最終日 (1 月 20 日 ) には 虎ノ門ヒルズに場所を移して 女性リーダーによるイノベーション と題するパネルディスカッションの開催と 終講式 レセプションを行いました 終講式では加藤勝信内閣府特命担当大臣によるご挨拶があり またレセプションには安倍晋三首相が駆けつけ 女性リーダー活躍社会の構築に向けた決意表明と受講生へのねぎらいの言葉を述べられました 受講後のアンケート調査の結果をみますと 総合評点 (100 点満点 ) では平均 94.7 点と非常に高い水準をつけ 次回の開催に対する期待や同窓会活動への意欲が示されていました 受講料は 70 万円です (5) 第 13 回 上級管理者のための野村 ウォートン経営財務講座 ( 平成 29 年 2 月 6 日 ~10 日実施 ) 1) 講座の目的と内容企業経営における財務戦略の重要性が近年とみに増大しているため 上記 野村 ウォートン経営財務講座 をベースに 事業会社の経営幹部が価値創造のための事業評価と意思決定の考え方を 5 日間で体系的に習得し それを新しい事業戦略の構築と遂行に役立てられるように構成されております 当講座についても 野村 ウォートン経営財務講座 と同様に 内容の企画からカリキュラムの編成 教材の開発 講座の実施に至るまで 当スクールとペンシルベニア大学ウォートン スクールが共同で行っています 本年度は 企業の経営目的と事業戦略 投資決定の理論 資本コスト 資金調達と投資決定 企業買収 企業リストラクチャリングとコーポレート ガバナンス 経営戦略と財務コントロール等のテーマを取り上げました 各テーマに対応して エアバス A3XX 旭硝子のたゆまぬ変革 EVA の実施 マリオット ルノー 日産アライアンス のケース取り上げ 学習効果の徹底を図りました 2) 学習の方法授業は講義形式を中心としましたが 理論の理解を深めるとともに実務への応用力を身につけることができるように 受講者の小グループによるケース準備と教室でのケース討議を連日組み込みました 講座期間中は受講者が日常業務に煩わされることなく学習に専念できるように 京王プラザホテルを宿所とする完全合宿制を採用しました 3) 講師陣講師は ペンシルベニア大学ウォートン スクールのビルゲ ユルマズ教 7
授 ブラント グルテキン准教授 および東京大学の新井富雄名誉教授 当スクールの遠藤幸彦主席研究員が講義およびケース リードを行いました 4) 受講者受講生は 45 人と前年度 (48 人 ) を下回り 本講座に初めて参加した企業は 6 社 (6 人 ) と前年度の 7 社 (15 人 ) と減少しました しかし 昨年新規もしくは休眠復活となった企業 6 社 (17 名 ) から継続して受講生を派遣していただきました 受講生の年齢層は 40 歳から 56 歳までと幅があり 平均年齢は 48.1 歳と前年度 (47.8 歳 ) を若干上回りました 受講後のアンケート調査の結果をみますと 総合評点 (100 点満点 ) では平均 87.4 点と前年度 (88.2 点 ) 同様に高い満足度が保たれています また 次回もこの講座に自社から参加すべき との回答が 89%( 前年度 100%) となっており 引き続き高水準のリピート意向を維持しています なお 本年度より 開講日前の 1 月 28 日に初学者向けにオリエンテーションを実施しました 受講料は 55 万円です 本講座開設以来の受講者は 累計 428 名となりました 2. 内外の企業経営に関する研究調査等の事業 (1) 内外の企業経営に関する研究調査の実施 1) 講座 OB 向け研究会の開催本年度は OB 向けに以下の研究会を企画 実施いたしました 1 2016 年 経営財務研究会 野村 ウォートン経営財務講座 ( 旧称 企業財務講座 ) 及び 上級管理者のための野村 ウォートン経営財務講座 ( 旧称 部門長のための野村 ウォートン経営財務講座 ) の修了者を対象に 平成 28 年 5 月 19 日 18 時 30 分から 毎年恒例の 経営財務研究会 を開催しました ウォートン スクールのビルゲ ユルマズ教授が 米国におけるコーポレート ガバナンスのトレンド というテーマで講演を行いました 最近我が国でも関心の高いテーマということもあり 参加者は昨年 (36 名 ) を大幅に上回る 57 名でした 講演後の懇親会では同講座の OB や講師陣が旧交を温めました 2 2016 年 NSAM 経営戦略研究会 平成 28 年 7 月 27 日には トップのための経営戦略講座 の修了生を対象に NSAM 経営戦略研究会 を開催しました ハーバード ビジネス スクールのデビッド モス教授が 民主主義 資本主義とグローバル化 と題して 米国 欧州 中国 日本に関する経済と政治の関係ついて講演し 参加者と活発な質疑応答がなされました 参加者は 195 名に達しました その後の懇親会では 講座修了生と講師陣が旧交を温めるとともに 緊密な情報 8
交換が行われました 2) NSAM ワークショップ 2016 NSAM ワークショップ 2017 の開催平成 28 年の通年テーマ 2030 年の日本 を掲げて 19 名のメンバーでスタートした NSAM ワークショップ 2016 は 4 月 8 日に第 2 回会合 ( 講師 : 野村総合研究所 2030 年研究室斎藤室長 演題 100 人の革新者たちに見る未来創造パターンとキラースキル ) 7 月 1 日に第 3 回会合 ( 講師 : 野村総合研究所情報通信ソリューション事業本部安齋副事業本部長 演題 : 2030 年の産業を遠望する ) 10 月 14 日に第 4 回会合 ( 講師 : 野村総合研究所此本取締役社長 演題 : 2030 年の日本と企業経営 ) を開催して終了しました 合計 4 回の会合を通じて 経営者目線で様々な観点から活発な議論が展開されました 続く NSAM ワークショップ 2017 では 混迷する世界の政治経済情勢の検討 を通年テーマに掲げました 初の試みとして年間メンバー制を取らず 毎回 トップのための経営戦略講座 の修了生を対象に参加者を募集することにいたしました 第 1 回会合は 26 名の参加を得て 2 月 15 日に開催しました ゲスト講師として元外務次官の藪中三十二氏をお招きし 2017 年の展望 : 国際情勢と日本外交 と題した総論的な問題提起をもとに 参加者全員で意見交換が行われました 3) 機関誌 NSAM TOP NEWS の発刊内外の企業経営に関する研究調査及び各種研究会や NSAM ワークショップの成果のうち 公共の利益に資すると判断される内容を抜粋し さらに日本を代表する企業経営者インタビューなどを記事にまとめ 機関誌 (NSAM TOP NEWS) を発刊いたしました 平成 28 年度は 創刊号 (5 月 ) 第 2 号 (10 月 ) 第 3 号 (3 月 ) を発刊しています 機関誌は誰でも無料で NSAM ホームページからダウンロード可能です 3. 内外の企業経営に関する学術研究の支援事業 平成 28 年度の学術研究支援事業を以下のように実施しました 1 募集当財団のホームページ上で公募するとともに 国内の主な大学 学会 ( 約 150 機関 ) に募集要項を送付しました 4 月 15 日の受付開始から 6 月 30 日の締切までに 52 件の申請を受理しました 2 選考 9 月 9 日に選考委員会を開催し 研究支援対象候補を選定し 理事長に報告しました 選考委員会は以下の 4 名で構成されます 9
一條和生 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授 ( 研究科長 ) 鈴木一功 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 飯島淳一 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授 福井正樹 野村マネジメント スクール専務理事 学長 9 月 16 日 稟議決済により 理事長が研究支援対象 10 件 ( 総額 955 万 円 詳細は次表 ) を決定しました 3 報告と支給開始 9 月 29 日に理事会に対し研究支援対象の決定を報告すると共に 財団ホームページに助成対象者および研究企画内容を公表し 10 月 28 日から助成金の支給を開始しました 2016 年度学術研究支援事業の対象 研究分野 申請番号単 複 氏名 役職 年齢 所属機関 研究実施期間 研究課題名 申請額 経営学 A-005 単 内藤陽子 准教授 47 東海大学 2016/06/01~ 日本企業における海外派遣者の人材マネ 2017/12/31 ジメント 1,000,000 経営学 A-011 単 中川功一 准教授 34 大阪大学 2016/12/01~ M&Aがイノベーション推進に与える影響 : 2017/12/01 半導体産業のデータ分析より 1,000,000 経営学 A-013 複 阿部智和 准教授 40 北海道大学 2016/04/01~ 人口分散市場下におけるCVSビジネスモ 2018/03/31 デルの確立と変革 1,000,000 経営学 A-024 複 西川真規子 教授 50 法政大学 女性の自発的労働参加 企業の女性活 2016/11/01~ 躍推進策と女性のアイデンティティの関係 2018/03/31 性 1,000,000 経営学 A-028 単 中田行彦 教授 69 立命館アジア太平 2017/01/01~ 鴻海のシャープ買収を契機としたアジア 共洋大学 2018/12/31 創バリュー チェーン の研究 1,000,000 ファイナンス A-017 単 葉聰明 教授 42 国際教養大学 2016/09/01~ 日本における金融リテラシーとファイナン 1,000,000 ファイナンス A-036 単岡本紀明准教授 38 立教大学 IT マネジメント A-006 単山本修一郎教授 62 名古屋大学 その他 A-012 単 Donze Pierre- Yves 准教授 42 大阪大学 2018/08/31 2016/08/01~ 2017/09/30 2016/12/05~ 2017/03/24 2017/02/01~ 2018/06/30 シャル意思決定に関する実証研究非上場株式及びのれんの評価に関する理論と実務の国際比較研究 最終的に助成辞退 (1 件 ) があり 上表の合計件数は 9 件 855 万円 800,000 適応型 IT マネジメントの研究 1,000,000 The new marketing strategies of Japanese watch companies since 2005: a business history perspective 750,000 平均年齢 47.1 合計 8,550,000 4. 内外の企業経営に関する内外関係機関等との交流 協力事業 (1) 経営教育機関等との交流 情報交換内外の経営教育機関等と連携し 継続的に教材開発への協力や交流を行っています 平成 28 年度には 以下のとおり 国内のみならず米国 カナダなどの主要なビジネス スクール等と経営者教育の実情について意見交換を行いました ( 米国 ) ハーバード ビジネス スクール ウォートン スクール マサチューセッツ工科大学 (MIT) スローン マネジメント 10
スクール ( カナダ ) アイビー ビジネス スクール ( 韓国 ) 延世大学校 ( 日本 ) 東京大学大学院経済学研究科 一橋大学大学院国際企業戦略科 法政大学経済学部 九州大学大学院経済学府 名城大学経営学部 (2) セミナー等への参加企業経営に関して実績を有する学会や団体が主催するセミナーやフォーラム シンポジウム等に参加し 専門家等と活発な意見交換を行いました 交流の成果は 上記諸事業のさらなる質的向上に反映されています 11
Ⅱ. 財団運営 1. 役員会議等 (1) 理事会 1) 第 25 回理事会 ( 平成 28 年 5 月 18 日 ) 1 決議事項 第 1 号議案 : 第 9 回評議員会招集に関する件平成 28 年 5 月 9 日 理事長の藤沼彰久が理事の全員及び監事の全員に対して 理事会の決議の目的である第 9 回評議員会招集に関する下記の提案書を発送し 同年 5 月 17 日までに理事の全員から書面により同意の意思表示を得 また監事の全員から書面により異議がないとの意思表示を得ました 一般法人法第 181 条 ( 定款第 17 条 ) に基づく当財団評議員会の招集の議案は 同法第 96 条 ( 定款第 40 条 ) に基づく理事会の決議の省略の方法により 本提案を承認可決する旨の理事会の決議があったものとみなされました 第 9 回評議員会の招集について 1. 開催場所野村総合研究所会議室 2. 開催日時平成 28 年 6 月 8 日 ( 水 ) 14:00~ 3. 議案 < 決議事項 > 第 1 号議案 : 平成 27 年度の事業報告書 計算書類等の承認第 2 号議案 : 評議員の選任について第 3 号議案 : 評議員長の選定について第 4 号議案 : 理事 監事の選任について < 報告事項 > 平成 28 年度の事業計画 収支予算の報告 記 第 2 号議案 : 平成 27 年度の事業報告書 計算書類等の承認に関する件平成 28 年 5 月 9 日 理事長の藤沼彰久が理事の全員及び監事の全員に対して 理事会の決議の目的である平成 27 年度 ( 第 36 期 : 平成 27 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 3 月 31 日 ) の事業報告書案 計算書類等の案 ( 正味財産増減計算書 貸借対照表 貸借対照表内訳表 正味財産増減計算書 正味財産増減計算書内訳表 財務諸表に対する注記 附属明細書 財産目録 キャッシュ フロー計算書 ) 及び監事監査報告書 (4 月 26 日付 ) を発送し 同年 5 月 17 日までに理事の全員から書面により同意の意思表示を得 また監事の全員から書面により異議がないとの意思表示を得た 12
定款第 8 条に基づく平成 27 年度の事業報告及び決算に関する議案は 一般法人法第 96 条 ( 定款第 40 条 ) に基づく理事会の決議の省略の方法により 提案を承認可決する旨の理事会の決議があったものとみなされた 2) 第 26 回理事会 ( 平成 28 年 6 月 8 日 ) 1 決議事項理事 6 名および監事 2 名の出席を得て 第 26 回理事会が開催され 以下のとおり 出席理事の全員が異議なく原案通り決議事項を承認可決しました 第 1 号議案 : 代表理事 業務執行理事および理事長 専務理事の選定議長は 第 9 回評議員会において 以下のとおり 理事 7 名の全員 ( 重任 6 名と新任 1 名 ) が選任されたことを受けて 定款第 26 条第 2 項および第 27 条第 4 項 第 5 項の定めのとおり 理事の互選により代表理事 業務執行理事および理事長 専務理事を選定したいと述べました 嶋本理事は代表理事 理事長には嶋本理事自身が また業務執行理事 専務理事には引き続き福井理事が就任したいと提案し それぞれについて採決したところ 嶋本理事を除く理事の全員が嶋本氏の次期代表理事 理事長への就任を承認し 福井理事を除く理事の全員が福井氏の次期業務執行理事 専務理事への就任を承認しました < 理事 > ( 氏名の 50 音順 ) 重任 ( 非常勤 ) 古賀信行 ( 野村ホールディングス株式会社取締役会長 ) 新任 ( 非常勤 ) 嶋本正 ( 株式会社野村総合研究所取締役会長 ) 重任 ( 非常勤 ) 清水紀彦 ( 一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授 ) 重任 ( 非常勤 ) 中井加明三 ( 野村不動産ホールディングス株式会社取締役会長 ) 重任 ( 非常勤 ) 福井正樹 ( 株式会社野村総合研究所理事 ) 重任 ( 非常勤 ) 松井義雄 ( 大崎電気工業株式会社取締役相談役 ) 重任 ( 非常勤 ) 山口範雄 ( 味の素株式会社特別顧問 ) 第 2 号議案 : 研究助成に係る選考委員の選任に関する件議長の嶋本理事長は 第 18 回理事会で選任した選考委員の任期が 定款第 47 条第 6 項の定めにより 本日までとなっているので 再任していただきたい と述べました マネジメント ファイナンス IT マネジメントの各分野の専門家である大学教授 3 名と当スクールの学長の計 4 名の候補者について それぞれの適格性について説明し 選考委員の選任を諮ったところ 当事者である福井専務理事を除く出席理事の全員が 各候補者について異議なく原案通り承認可決しました 嶋本理事長は 本日をもってこの 4 名に選考委員に就任していただき 4 月 15 日以降 公募で集まってきた申請書をもとに秋には研究助成の候補を審査していただくと述べました また 選考委員会を開催するにあたっては 選考委員会規程にもとづいて まずは委員の互選によって委員長 13
を定めたうえで 委員長が委員会を招集するとの確認を行いました 2 報告事項 業務執行報告平成 28 年度 ( 第 37 期 ) の最初の業務執行報告として 平成 28 年 4 月 1 日から 6 月末までを対象期間とする公益目的事業の執行状況と財団運営の状況について 藤沼前理事長および福井専務理事が自らの業務の執行状況をそれぞれ報告しました 3) 第 27 回理事会 ( 平成 28 年 9 月 29 日 ) 1 決議事項 第 1 号議案 : 事務局長の任免に関する件平成 28 年 9 月 21 日 理事長の嶋本正が理事の全員及び監事の全員に対して 理事会の決議の目的である下記の事務局長の任免に関する提案書を発送し 平成 28 年 9 月 28 日までに理事の全員から書面により同意の意思表示を得 また監事の全員から書面により異議がないとの意思表示を得ました 一般法人法第 181 条 ( 定款第 36 条 ) に基づく当財団理事会の招集の議案は 同法第 96 条 ( 定款第 40 条 ) に基づく理事会の決議の省略の方法により 本提案を承認可決する旨の理事会の決議があったものとみなされました 第 1 号議案 : 事務局長の任免に関する件 ( 議案の趣旨説明 ) 定款の第 48 条第 3 項 ( 事務局長は理事会の決議によって任免する ) の定めのとおり 事務局長を 2016 年 10 月 1 日付で以下のとおり交代することについて ご承認をいただきたい ( 現事務局長 ) 遠藤幸彦 ( 野村総合研究所より出向 野村マネジメント スクール主席研究員を兼務 ) ( 新事務局長 ) 大山昇三 ( 野村総合研究所より出向 ) 記 2 報告事項 学術研究支援事業の助成対象に関する報告一般法人法第 96 条 ( 定款第 41 条 ) に基づく理事会への報告の省略の方法により 以下の内容について理事会への報告がなされたとみなされました 平成 28 年 9 月 9 日に選考委員会が開催され 2016 年度の学術研究支援 14
事業の助成対象の選考結果が理事長に報告されました それを受けて 嶋本理事長は 9 月 13 日に 10 件 ( 申請総額 955 万円 ) の助成を決裁しました 申請総数 52 件に対する採択率は 19% で 10 件の内訳は 経営学分野 5 件 ファイナンス分野 2 件 IT マネジメント分野 1 件 経営者教育分野 1 件 その他 1 件となりました 単独研究と共同研究の区分は 7 件と 3 件になりました 申請者への内定通知を速やかに行い 確認書などの事務手続きが完了したプロジェクトに対して 早ければ 10 月から順次研究助成を実施する予定であると報告されました 経済産業省 女性リーダー育成推進事業 への応募に関する報告平成 28 年 9 月 2 日に経済産業省が 企業の幹部候補の女性社員を対象にハーバード ビジネス スクールのノウハウを活用した研修実施 のできる事業者を求める公募を開始しました 女性経営幹部の育成は優先順位の高い政府の政策目標であり公益性が極めて高いことに加え 野村マネジメント スクールが長年にわたって蓄積してきたノウハウを活かせる分野であることから 平成 28 年 9 月 21 日に応募書類を提出したことが報告されました 当スクールが事業者に採択された場合には 定款第 7 条の規定に基づき 改めて理事会に事業計画および収支予算の変更を諮ることを報告しました 4) 第 28 回理事会 ( 平成 28 年 10 月 21 日 ) 1 決議事項 第 1 号議案 : 事業計画及び収支予算の変更に関する件平成 28 年 10 月 12 日 理事長の嶋本正が理事の全員及び監事の全員に対して 理事会の決議の目的である下記の事業計画及び収支予算の変更に関する提案書を発送し 平成 28 年 10 月 21 日までに理事の全員から書面により同意の意思表示を得 また監事の全員から書面により異議がないとの意思表示を得ました 一般法人法第 181 条 ( 定款第 36 条 ) に基づく当財団理事会の招集の議案は 同法第 96 条 ( 定款第 40 条 ) に基づく理事会の決議の省略の方法により 本提案を承認可決する旨の理事会の決議があったものとみなされました 15
第 1 号議案 : 事業計画及び収支予算の変更に関する件 記 ( 議案の趣旨説明 ) 第 27 回理事会にて報告の 経済産業省 女性リーダー育成推進事業 への応募 について 当校が事業者に採択されました これに伴い 定款の第 7 条第 1 項 ( 事業計画及び収支予算の変更に係る理事会の承認 ) の定めのとおり 事業計画書及び収支予算書を変更することについて ご承認をいただきたい ( 事業計画書の主たる変更点 ) 1 定款第 4 条 ( 事業 ) 第 1 項第 1 号に定める 内外の企業経営に関する教育 研修事業 として 女性リーダー育成に係る研修 講座を設定 2 定款第 4 条 ( 事業 ) 第 1 項第 2 号に定める 内外の企業経営に関する研究調査等の事業 として 女性活躍についてのパネルディスカッション を中心としたシンポジウムを開催 ( 収支予算書の主たる変更点 ) 1 前項に記載の講座の設定など事業計画の変更に伴い 受講料などの経常収益が増加 また 講座開催費用などの経常費用も増加 結果 正味財産期末残高は 当初の 2,133,844 千円から 2,133,821 千円へ 23 千円減少 5) 第 29 回理事会 ( 平成 29 年 3 月 6 日 ) 1 決議事項理事 7 名中 7 名および監事 2 名の出席を得て 第 29 回理事会が開催され 以下のとおり 出席理事の全員が異議なく原案通り承認可決しました 第 1 号議案 : 平成 29 年度 ( 第 38 期 ) の事業計画及び収支予算に関する件議長の嶋本理事長は 平成 29 年度 ( 第 38 期 : 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 30 年 3 月 31 日 ) の事業計画について 福井専務理事に内容の説明を求め 専務理事が事業計画書案に沿って事業計画の説明を行いました 第 1 の公益目的事業である 内外の企業経営に関する教育 研修事業 について 第 38 期には前年度と同様に以下 5 つの講座を実施する計画が提示されました 第 34 回 野村 ウォートン価値創造のためのコーポレート ファイナンス講座 ( 下記 上級管理者のための野村 ウォートン経営財務講座 との差異を明確にするため 野村 ウォートン経営財務講座 から名称変更 開催日 : 平成 29 年 5 月 15 日 ~26 日 ) 第 37 回 トップのための経営戦略講座 ( 平成 29 年 7 月 9 日 ~28 日 ) 第 7 回 経営者のための IT マネジメント講座 ( 平成 29 年 11 月 8 日 ~12 日 ) 第 2 回 女性リーダーのための経営戦略講座 ( 平成 30 年 1 月頃を予定 ) 16
第 14 回 上級管理者のための野村 ウォートン経営財務講座 ( 平成 30 年 2 月 5 日 ~9 日 ) 第 2 の公益目的事業である 内外の企業経営に関する研究調査等の事業 については 各種研究会の企画 運営 NSAM ワークショップ の開催 機関誌 (NSAM TOP NEWS) の発行 内外の企業経営に関する研究調査を実施について 計画が提示されました 第 3 の公益目的事業である 内外の企業経営に関する学術研究支援事業 については 昨年同様 4 月 14 日から公募での受付を開始 9 月下旬までには選考委員会を開いて助成先を決め 10 月には研究助成を開始するという計画が述べられました 第 4 の公益目的事業である 内外の企業経営に関する内外関係機関等との交流 協力事業 については 第 38 期も経営教育機関等との交流 情報交換やセミナー等への参加を継続して実施する計画であることが示されました 続いて 福井専務理事から 以上の事業計画を基に作成した平成 29 年度 ( 第 38 期 ) の収支予算案について 次のような説明がなされました 平成 29 年度の経常収益は 基本財産運用収入として 22 百万円 賛助会費収入として 2 百万円 教育 研修事業収入として 322 百万円 寄付金収入として 250 百万円を見込み 若干の雑収入を加えた合計で 612 百万円を見込んでいる 一方 経常費用は 事業費支出が 536 百万円 管理費支出が 104 百万円 合せて 640 百万円を見込んでいる その結果 当期の経常収支は 27 百万円の支出超過となる見込みである 経常外の収入および支出は予定していないため 当期の一般正味財産残高は期首の 100 百万円から期末の 73 百万円まで減少する見込みである 議長が平成 29 年度 ( 第 38 期 ) の事業計画案及び収支予算案を諮ったところ 出席理事の全員が異議なく原案通り承認可決しました 第 2 号議案 : 顧問選任の件議長の嶋本理事長は 顧問選任の件について 福井専務理事に内容の説明を求め 専務理事は 定款第 32 条を踏まえ 顧問候補者である三浦智康氏の略歴を説明の上 当法人の顧問に相応しい人物である旨を述べました 次に 福井専務理事は 顧問の任期について 当議案の可決を以って同日を顧問就任日とし 平成 30 年 6 月の定時評議員会までを任期とする旨の説明を行いました 議長が顧問選任の件を諮ったところ 出席理事の全員が異議なくこれを承認し 議案は原案通り可決されました 2 報告事項 業務執行状況報告平成 28 年度 ( 第 37 期 ) の 2 回目の業務執行報告として 平成 28 年 6 月末から平成 29 年 3 月末までの 9 カ月を対象期間とする業務の執行について 嶋本理事長と福井専務理事がそれぞれ自らの業務執行状況を報告しました 嶋本理事長は この期間に 事業活動全般にわたって方針を示して 業務を執行したほか 平成 28 年 6 月 8 日と平成 29 年 3 月 6 日に開催した理 17
事会を招集し 議長として会議の運営に当ったと述べました 一方 福井専務理事は 公益目的事業の執行状況と財団運営の状況 ( 役員会議等 行政対応等 ) について 報告を行いました 平成 28 年度 ( 第 37 期 ) の収支予想福井専務理事より 平成 28 年度 ( 第 37 期 ) の収支予想が報告され 平成 29 年 3 月末で終了する事業活動の結果 第 37 期の経常収益は予算比 55 百万円増の 624 百万円となる見込みである 一方 経常費用は 事業費支出が予算比 48 百万円増の 546 百万円 管理費支出が予算とほぼ同額の 100 百万円 合わせて予算比 48 百万円増の 646 百万円となる見込みである その結果 第 37 期の経常収支は予算比 7 百万円増の 22 百万円の支出超過となる見込みである 経常外の収支はない見込みなので 当期の一般正味財産残高は期首の 122 百万円から期末の 100 百万円まで減少する見込みである との見通しが述べられました 嶋本理事長からは この第 37 期の決算について 期末の確定値をもとに 4 月下旬に監事監査を実施のうえ 6 月の評議員会で決議されるという決算承認の手順について説明がなされました (2) 評議員会 1) 第 9 回評議員会 ( 平成 28 年 6 月 8 日 ) 1 決議事項評議員 5 名中 4 名および監事 2 名の出席を得て 第 9 回評議員会が開催され 以下のとおり 決議事項については出席評議員の全員が異議なく原案通り承認可決しました 第 1 号議案 : 平成 27 年度の事業報告書 計算書類等の承認に関する件議長の嶋本評議員長は 議案の内容について福井専務理事に説明を求め 専務理事は 第 36 期 ( 平成 27 年 4 月 1 日 ~ 平成 28 年 3 月 31 日 ) の事業報告書案に沿って説明を行い 第 1 の公益目的事業である 内外の企業経営に関する教育 研修事業 については 以下の 4 講座を予定通り実施したと述べました 第 32 回 野村 ウォートン経営財務講座 ( 平成 27 年 5 月 25 日 ~6 月 5 日 ) 第 35 回 トップのための経営戦略講座 ( 平成 27 年 7 月 12 日 ~7 月 31 日 ) 第 5 回 経営者のための IT マネジメント講座 ( 平成 27 年 11 月 11 日 ~11 月 15 日 ) 第 12 回 上級管理者のための野村 ウォートン経営財務講座 ( 平成 28 年 2 月 1 日 ~2 月 5 日 ) また 内外の企業経営に関する研究調査等の事業 内外の企業経営に関する内外関係機関等との交流 協力事業 などのその他の公益目的事業についても計画どおり実施された さらに 内外の企業経営に関する学術研究の支援事業 についても 公募形式によって 11 件 総額 1,025 万円の助成を 18
実施したとの報告がなされました 続けて 福井専務理事は第 36 期の決算に関わる計算書類等の説明に移り 次のように正味財産増減計算書の説明を行いました 平成 27 年度 ( 第 36 期 ) の経常収益は 基本財産運用収入として 25 百万円 賛助会費収入として 2 百万円 教育 研修事業収入として 241 百万円 寄付金収入として 266 百万円を計上し 若干の雑収入を加えた合計で 535 百万円となった 一方 経常費用は 事業費支出が 445 百万円 管理費支出が 103 百万円 合せて 548 百万円となり その結果 当期の経常収支は 13 百万円の支出超過となった 経常外の若干の支出を含め当期の一般正味財産残高は期首の 135 百万円から期末の 122 百万円まで減少した さらに 貸借対照表 正味財産増減計算書内訳表などの財務諸表に関する事項について 福井専務理事より説明がなされました 次いで 議長は山﨑監事に監事監査の結果について報告を求めたところ 山﨑監事は 藤谷監事とともに 会計監査および監事監査を実施した結果 計算書類等については本法人の収支及び財産の状況を正しく示していると認められる 事業報告書の内容も 真実であると認められる 理事の職務執行に関する不正の行為又は法令若しくは定款に違反する重大な事実はないと認められる 以上の内容の監事監査報告書を 4 月 26 日に藤沼理事長に提出した と述べました 議長は 監事監査の後 5 月 18 日に開催された第 25 回理事会において 平成 27 年度の事業報告書および計算書類等が承認された 本件について 評議員会の承認をいただきたい と述べ 議長が平成 27 年度 ( 第 36 期 ) の事業報告書および計算書類等を諮ったところ 出席評議員の全員が異議なく原案通りこれを承認可決した 第 2 号議案 : 評議員の選任に関する件議長は 現在の評議員のうち嶋本評議員自身が理事に立候補するため 本日の第 9 回定時評議員会の終了時点で退任したいと述べ 代わりとなる 1 名の評議員を選任したいと述べました さらに議長は 私の後任の評議員として野村総合研究所相談役の藤沼彰久氏を推薦したい 本人の内諾を得ており 略歴は別紙のとおりである また 兼職に伴う利害相反等はなく 欠格事由や親族等の制限に抵触しないとの誓約書も提出していただいた また 当財団および財団役員等との関係についても特別な利害関係になく 公益財団法人の評議員として適格である との補足説明がありました 議長が本件を諮ったところ 出席評議員の全員が異議なく提案を承認可決しました 第 3 号議案 : 評議員長の選定に関する件議長は 定款第 11 条第 3 項の定めにしたがい 評議員の中から評議員長 1 名を選定したいと述べ ただいま選任された藤沼評議員を推薦しました これを出席評議員に諮ったところ 全員一致で藤沼評議員が後任の評議員長に選定されました なお 嶋本評議員長は 定款第 24 条の定めのとおり 19
議長以外の出席評議員の中から議事録署名人 2 名を選出したいと述べた 表決の結果 伊藤俊明氏 ( ジャフコ相談役 ) と吉野洋太郎氏 ( ハーバード大学ビジネス スクール名誉教授 ) の 2 名が議事録署名人に選出されました 評議員長は 議長である自身を加えて合計 3 名が評議員会の議事録署名人となることを確認しました 第 4 号議案 : 理事 監事の選任に関する件議長の嶋本評議員長は 本日の第 9 回定時評議員会の終了時点をもって現在の理事および監事の全員が任期を迎えると述べました 理事 7 名および監事 2 名の改選をするにあたり 議長は候補者の理事ないし監事としての適格性に触れたうえで 候補者から就任の内諾を得ていると述べました 次いで 候補者それぞれについて表決を行ったところ 出席評議員の全員一致 ( 嶋本評議員長の理事就任については本人を除く出席評議員の全員一致 ) で以下の理事 7 名および監事 2 名が選任されました < 理事 > ( 氏名の 50 音順 ) 重任 ( 非常勤 ) 古賀信行 ( 野村ホールディングス株式会社取締役会長 ) 新任 ( 非常勤 ) 嶋本正 ( 株式会社野村総合研究所取締役会長 ) 重任 ( 非常勤 ) 清水紀彦 ( 一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授 ) 重任 ( 非常勤 ) 中井加明三 ( 野村不動産ホールディングス株式会社取締役会長 ) 重任 ( 非常勤 ) 福井正樹 ( 株式会社野村総合研究所理事 ) 重任 ( 非常勤 ) 松井義雄 ( 大崎電気工業株式会社取締役相談役 ) 重任 ( 非常勤 ) 山口範雄 ( 味の素株式会社特別顧問 ) < 監事 > 重任 ( 非常勤 ) 藤谷茂樹 ( 野村不動産ホールディングス株式会社取締役 ) 重任 ( 非常勤 ) 山﨑清孝 ( 仰星監査法人理事 ) また 嶋本評議員長は 選任された理事および監事の全員から 法律で定められた欠格事由や親族等の制限には抵触しない旨を述べた誓約書を受領していることを補足説明しました 2 報告事項 平成 28 年度の事業計画および収支予算の報告福井専務理事は 3 月 7 日に開催された第 24 回理事会において承認された平成 28 年度の事業計画および収支予算について 事業計画書に沿って第 37 期の事業計画の概要を説明しました 第 1 の公益目的事業である 内外の企業経営に関する教育 研修事業 について 第 37 期中に以下 4 つの講座を実施するとの計画が提示されました 第 33 回 野村 ウォートン価値創造のためのコーポレート ファイナンス講座 ( 平成 28 年 5 月 16 日 ~5 月 27 日 実施済み ) 第 36 回 トップのための経営戦略講座 ( 平成 28 年 7 月 10 日 ~7 月 29 日 ) 第 6 回 経営者のための IT マネジメント講座 ( 平成 28 年 11 月 9 日 ~11 月 13 日 ) 第 13 回 野村 ウォートン上級管理者のための経営財務講座 ( 平成 29 年 2 月 6 日 ~2 月 10 日 ) さらに 内外の企業経営に関する研究調査等の事業 や 内外の企業経 20
営に関する内外関係機関等との交流 協力事業 などの公益目的事業についても 事業計画の概要が説明されました また 内外の企業経営に関する学術研究の支援事業 については すでに 4 月 15 日から WEB 上で研究助成の公募を開始したと述べました 以上の事業計画をベースにして作成した平成 28 年度の収支予算について 福井専務理事は次のように報告を行いました 平成 28 年度の経常収益は 基本財産運用収入として 22 百万円 賛助会費収入として 2 百万円 教育 研修事業収入として 241 百万円 寄付金収入として 303 百万円を見込み 若干の雑収入を加えた合計で 568 百万円を見込んでいる 一方 経常費用は 事業費支出が 498 百万円 管理費支出が 101 百万円 合せて 598 百万円を見込んでいる その結果 当期の経常収支は 30 百万円の支出超過となる見込みである 経常外の収入および支出は予定していないため 当期の一般正味財産残高は期首の 106 百万円から期末の 76 百万円まで減少する見込みである 21
2. 役員等名簿 (1) 評議員 ( 平成 29 年 3 月 31 日現在 ; 役職別 50 音順 ) 評議員 ( 非常勤 ) 伊藤俊明 ( 株式会社ジャフコ相談役 ) 評議員 ( 非常勤 ) 坂根正弘 ( コマツ相談役 ) 評議員 ( 非常勤 ) 中村斐夫 ( パナソニック株式会社相談役 ) 評議員 ( 非常勤 ) 藤沼彰久 ( 株式会社野村総合研究所相談役 ) 評議員 ( 非常勤 ) 吉野洋太郎 ( ハーバード大学ビジネス スクール名誉教授 ) (2) 理事 監事 代表理事 ( 理事長 )( 非常勤 ) 嶋本正 ( 株式会社野村総合研究所取締役会長兼社長 ) 業務執行理事 ( 専務理事 )( 非常勤 ) 福井正樹 ( 株式会社野村総合研究所理事 ) 理事 ( 非常勤 ) 古賀信行 ( 野村ホールディングス株式会社取締役会長 ) 理事 ( 非常勤 ) 清水紀彦 ( 一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授 ) 理事 ( 非常勤 ) 中井加明三 ( 野村不動産ホールディングス株式会社取締役会長 ) 理事 ( 非常勤 ) 松井義雄 ( 大崎電気工業株式会社取締役相談役 ) 理事 ( 非常勤 ) 山口範雄 ( 味の素株式会社特別顧問 ) 監事 ( 非常勤 ) 藤谷茂樹 ( 野村不動産ホールディングス株式会社取締役 ) 監事 ( 非常勤 ) 山﨑清孝 ( 仰星監査法人理事 ) (3) 賛助会員 株式会社野村総合研究所野村アセットマネジメント株式会社野村不動産株式会社株式会社ジャフコ 3. 事務局 (1) 事務所 163-0544 東京都新宿区西新宿一丁目 26 番 2 号新宿野村ビル 44 階電話 (03)3342-8221 (2) 職員数平成 29 年 3 月 31 日現在 10 名 22