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中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

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国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

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一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

PowerPoint プレゼンテーション

これまで建設業界では 厳しい状況の中で企業経営を成り立たせるため 従来からの直庸など雇用関係が不明確な労働慣行 重層化した下請構造の中で 技能労働者の非社員化 非常勤化 月給制から日給月給制への転換などを進めてきました その結果 本来固定費であるはずの労務費が変動費化し 賃金が低下するとともに 法令

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2 低入札対策の拡充

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

建設業における社会保険未加入対策 ( 今までの主な取組 ) 中央建設業審議会 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) ( 平成 24 年 3 月 ) 関係者を挙げて社会保険未加入問題への対策を進めることで 技能労働者の処遇の向上 建設産業の持続的な発展に必要な人材の確保 法定福利費

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

スライド 1

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社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

Microsoft Word - 修正2_建設業における社会保険未加入対策について

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン改訂案 現行第 1 趣旨建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険 という ) について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未加入企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというときの公的保障が確保さ

1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 1

他方で 下請企業を中心に保険未加入企業が存在している状況を改善していくためには 元請企業において下請企業の保険加入を指導する役割を担うことが求められる これについては 従来から 建設産業における生産システム合理化指針 ( 平成 3 年 2 月 5 日建設省経構発第 2 号 ) において 元請企業が下

建設業における社会保険未加入問題への行政の取り組み

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

p10 建設産業における社会保険加入の徹底について(提言)

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

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Microsoft Word - QandA-tyougai

プレゼンテーションタイトル

(2) 法定福利費の基本的な算出方法 法定福利費 = 労務費総額 法定保険料率 法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料率

プレゼンテーションタイトル

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

1 医療保険 年金保険についての確認書類 弊社が施工する建設現場に入場する協力業者および作業員の方には 作業所長の指示により 見積書提出時 新規入場時 安全書類提出時に 医療保険 年金保険の加入状況を確認する書 類 ( 下記 A~E いずれか一点 ) を提出または呈示していただきます A. 直近の保

平成23年度第1回人材確保・育成部会

資料3 国土交通省における取組み等<再修正>

建設投資 許可業者数及び就業者数の推移 建設投資額はピーク時の 4 年度 : 約 84 兆円から 22 年度 : 約 41 兆円まで落ち込んだが その後 増加に転じ 28 年度は約 52 兆円となる見通し ( ピーク時から約 38% 減 ) 建設業者数 (27 年度末 ) は約 47 万業者で ピー

状況を目指すべきである とされており 本ガイドラインは この目標を達成するため 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割 と責任を明確にしたものであり 建設企業の取組の指針となるべきものである 第 2 元請企業の役割と責任 (1) 総論元請企業は 請け負った工

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

平成 29 年度の目標達成に向けた今後の取組方針 平成 28 年 5 月 23 日第 6 回社会保険未加入対策推進協議会資料 1. 社会保険加入に向けた対策の強化 2. 法定福利費の確保 元請企業による加入指導の強化 社会保険加入について元請企業の下請企業に対する指導責任の強化を検討 公共工事におけ

財営第   号

株式会社殿 住所 株式会社 見積金額 L ( 消費税込 ) ( 内訳 ) 項目数量歩掛単価金額 工事材料費 A 労務費 B 経費 ( を除く ) D=A+B +C 事業主負担額対象金額金額雇用保険料 B 1.050% p E B p 消費税等合計 御見積書 ( 例 ) 料率 健康保険料 ( 1 )

社会保険等の未加入対策 ( 建設業 ) に関する FAQ 平成 31 年度以後 Q1 発注者として 社会保険等の未加入対策に取り組んでいるのはなぜか A1 社会保険等に加入し 法定福利費を適正に負担する建設業者を確実に契約の相手方とすること等を通じて 技能労働者の処遇の向上を図り 建設業の持続的な発

社会保険加入促進計画 平成 24 年 4 月 19 日 社団法人日本建設業連合会 1. 基本的な方針社会保険等の加入促進の実効性を確保するためには 行政 元請企業 下請企業等が一体となって推進していくことが必要である 日建連は 元請企業としての責務を果たすべく 団体が取り組むべき対策 正会員 ( 以

Q4 建設業の許可を有しない下請負人 ( 下請業者 ) も対象になるのか A4 本対策は 建設業許可を有する者のうち 社会保険等の加入義務を履行していない者を取組みの対象としています 建設業の許可を有しない者との一次下請契約の締結を禁止していません ( 交通誘導員等の警備業のみを行う者も対象外 )

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

2. 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂について 平成 27 年 4 月 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割と責任を明確にするため 平成 24 年 11 月に 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン を施行 本ガイドラインは 平成 2

事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

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建設業における社会保険未加入対策の概要 参考 1 背景 ( 建設業における課題 ) 社会保険未加入企業が多く存在し いざというときの公的保障が確保されず 若年入職者減少の一因となっている 適正に保険に加入し 法定福利費を負担している事業者が競争上不利になる 中央建設業審議会提言 ( 平成 24 年

事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

株式会社殿 住所 株式会社 見積金額 L ( 消費税込 ) ( 内訳 ) 項目数量歩掛単価金額 工事材料費 A 労務費 B 経費 ( を除く ) D=A+B +C 事業主負担額対象金額金額雇用保険料 B 1.050% p E B p 消費税等合計 御見積書 ( 例 ) 料率 健康保険料 ( 1 )

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様式 3 社会保険等一括管理届 ( 一括適用 継続事業一括 ) 11 ページ 本社や支社等ごとに適用されている適用事業所について 本社で人事 給与等が集中的に管理されており 事業主が同一である等 一定の基準を満たすときは 本社において支社等を含めた一つの適用事業所とされる場合があります ( 健康保険

懸念事項

(2) 法定福利費の算出方法 1 法定福利費 = 労務費総額 社会保険料率法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料を乗じて

1. 休日 適正工期の確保について 働き方改革関連法がいよいよ今年 4 月に施行します そんな中で建設業界でも 大手ゼネコンで組織する日本建設業連合会 ( 日建連 ) が 2019 年度末までに 4 週 6 閉所以上を実現することを中間目標とし 2021 年度末までにすべての事業所で週休二日 ( 土

スライド 1

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

イドライン が策定されたところです こうした中 平成 30 年 6 月 29 日に第 196 回通常国会で成立した 働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律 ( 以下 働き方改革関連法 という ) に基づく改正後の労働基準法において 建設業については 平成 31 年 4 月の法施行から5

元請企業から下請企業への指導 25. 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン とは P10 平成 27 年 4 月 1 日から適用する 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の具体的な改訂内 26. 容は P 元請企業に求められる保険未加入者の排除措置はどのようなものか P11

スライド 1

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標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

社会保険未加入企業の減点措置の厳格化に係る運用 新基準による受付時期及び再審査に係る運用 ( 参考 ) 関係通達 事務連絡 版 重要 経営事項審査の審査基準の改正について平成 24 年 5 月 1 日改正 ( 同年 7 月 1 日施行 ) に係る関東地方整備局の運用等 1 国土交通省関

図1【国土交通資料】公共投資の国際水準

公共事業労務費調査 ( 企業別 労働者別 )1 公共事業労務費調査 ( 平成 27 年 10 月調査 ) における社会保険加入状況調査結果をみると 企業別の加入率は 雇用保険では 98% [ 対前年度比 +1.4% ] 健康保険では 97% [ 対前年度比 +2.4% ] 厚生年金保険では 96%

懸念事項

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該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

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建設工事従事者の安全及び健康の確保に 関する三重県計画 平成 31 年 4 月 三重県

スライド 1

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未加入企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年

貴社についてご記入下さい 貴社の概要について 会社名会社の形態 ( は一つ ) 1 法 2 個 本社所在地 [ ] 都道府県 建設業許可 ( は一つ ) 複数の許可をお持ちの場合 年間完成工事高が一番多いものを一つ回答して下さい 主な許可業種 ( はいくつでも ) 従業者数 ( は一つ ) 期間の定

建設投資 許可業者数及び就業者数の推移 兆円 ) ( 千業者 万人 ) 民間投資額 ( 兆円 ) 建設投資額はピーク時の 4 年度 : 約 84 兆円から 22 年度 : 約 41 兆円まで落ち込んだが その後 増加に転じ 26 年度は約 48 兆円となる見通し ( ピーク

平成 30 年 3 月 22 日 民間発注企業の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 建設業の働き方改革の推進について 政府の 働き方改革実行計画 ( 平成 29 年 3 月 28 日働き方改革実現会議決定 ) においては 労働基準法の改正の方向性として 労使協定を結ぶ場合においても上回ることのできな

合は 当該出向社員と当該出向先の会社との間に直接的かつ恒常的な雇用関係があるものとして取り扱うこととする ただし 当該出向先の会社が当該出向社員を主任技術者又は監理技術者として置く建設工事について 当該企業集団を構成する親会社若しくはその連結子会社又は当該親会社の非連結子会社 ( 会社計算規則第 2

動の徹底に関する決議 を行い 会員企業に適正価格での受注の徹底を要請したとこ ろである 今後の取り組み事項その 1 日建連は主な民間発注者団体に対し 法定福利費を適正に考慮した金額により見積及び契約締結を行うよう要請を行う予定であり 要請次第 会員企業に当該要請を踏まえた対応の周知を行う (2) 見

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

3. 対象者 : 各県内に拠点を置く建設企業 又は 各県内での施工実績を有する建設企業 法人 個人は問いません 建設業関係団体への加盟 非加盟も問いません 4. 参加申込 : 建設企業等の方について ( 建設企業等 ) 本会議への参加は 原則として事前申込みが必要となります 当日 に余裕がある場合は

参加申込書は 中部地方整備局のホームページからダウンロードできます 事前参加申込期限 : 岐阜県建設業社会保険加入推進地域会議 :10 月 19 日 ( 金 )17 時 静岡県建設業社会保険加入推

標準見積書に計上する 法定福利費 の算出は次の2つの方法とし 手順は以下の通り 1 施工見積の取付費総額から労務費を算出し それに法定福利費の保険料率を乗じる 2 これまでの施工実績をもとに施工従事者に支払った正味労務費から各商品の単位当りの法定福利費をあらかじめ算出した上で 法定福利費を簡便に算出

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Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

参加申込書は 中部地方整備局のホームページからダウンロードできます 事前参加申込期限 : 岐阜県建設業社会保険加入推進地域会議 :10 月 19 日 ( 金 )17 時 静岡県建設業社会保険加入推

Microsoft PowerPoint

9. システムの利用規約 Q&A Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 44

監督職員用 社会保険等未加入対応マニュアル 1 目的これまで県土整備部においては 県営建設工事入札参加資格審査における社会保険等未加入業者の排除や 建設業許可申請時等における加入指導等の社会保険等加入促進に向けた取組を行ってきたところであるが 国の直轄工事においては 平成 29 年度からすべての下請

Transcription:

社会保険等未加入対策 55

建設産業の役割と課題 建設産業の役割 建設産業は 地域のインフラの整備やメンテナンス等の担い手地域のインフラの整備やメンテナンス等の担い手であると同時に 地域経済 雇用を支え 災害時には最前線で地域社会の安全 安心の確保を担う地域の守り手最前線で地域社会の安全 安心の確保を担う地域の守り手として 国民生活や社会経済を支える大きな役割を担う 災害の応急対応災害の応急対応 ( 社 ) 仙台建設業協会 3 月 11 日地震直後より避難所の緊急耐震診断等を実施 同日午後 6 時には若林区の道路啓開作業を開始 インフラメンテナンスの必要性インフラメンテナンスの必要性 社会資本の老朽化による被害 作業後 ミシシッピ川に係る高速道路橋の落橋事故 (2007 年米ミネソタ州 ) ( 出典 :MN/DOT) 香川 徳島県境無名橋 ( 鋼 2 径間単純トラス橋 ) の落橋 (2007 年 ) 現下の建設産業を取り巻く環境 近年の建設投資の急激な減少や競争の激化等により 建設企業の経営を取り巻く環境の悪化と 現場の技能労働者の減少 若手入職者の減少といった構造的な課題に直面 中長期的なインフラの品質確保等のため 国土 地域づくりの担い手として 国土 地域づくりの担い手として 持続可能な建設産業の構築が課題 56

建設投資 許可業者数及び就業者数の推移 建設投資額はピーク時の4 年度 : 約 84 兆円から22 年度 : 約 41 兆円まで落ち込んだが その後 増加に転じ 28 年度は約 52 兆円となる見通し ( ピーク時から約 38% 減 ) 建設業者数 (27 年度末 ) は約 47 万業者で ピーク時 (11 年度末 ) から約 22% 減 建設業就業者数 (27 年平均 ) は500 万人で ピーク時 (9 年平均 ) から約 27% 減 ( 兆円 ) ( 千業者 万人 ) 90 80 70 60 民間投資額 ( 兆円 ) 政府投資額 ( 兆円 ) 就業者数 ( 万人 ) 56 54 52 47 45 44 48 建設投資のピーク 84.0 兆円 (4 年度 ) 就業者数 :619 万人業者数 :5 千業者 就業者数のピーク 685 万人 (9 年平均 ) 許可業者数のピーク 600 千業者 (11 年度末 ) 900 800 700 600 就業者数ピーク時比 27.01% 500 万人 (27 年平均 ) 50 40 30 20 10 22 12 24 15 49 43 39 33 30 30 30 28 25 18 19 20 20 20 20 19 19 21 23 23 24 26 34 33 42 37 35 35 33 34 37 36 33 30 28 26 30 23 21 33 34 26 25 24 25 19 18 17 17 18 18 19 20 28 30 23 23 22 22 500 400 300 200 100 許可業者数ピーク時比 22.2% 468 千業者 (27 年度末 ) 建設投資ピーク時比 38.3% 建設投資 51.8 兆円 0 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 出所 : 国土交通省 建設投資見通し 建設業許可業者数調査 総務省 労働力調査 ( 年度 ) 注 1 投資額については平成 25 年度まで実績 26 年度 27 年度は見込み 28 年度は見通し注 2 許可業者数は各年度末 ( 翌年 3 月末 ) の値注 3 就業者数は年平均 平成 23 年は 被災 3 県 ( 岩手県 宮城県 福島県 ) を補完推計した値について平成 22 年国勢調査結果を基準とする推計人口で遡及推計した値 0 57

建設業就業者の現状 技能労働者等の推移 建設業就業者の高齢化の進行 建設業就業者 : 685 万人 (H9) 498 万人 (H22) 500 万人 (H27) 技術者 : 41 万人 (H9) 万人 (H22) 万人 (H27) 技能労働者 : 455 万人 (H9) 3 万人 (H22) 3 万人 (H27) 建設業就業者は 55 歳以上が約 34% 歳以下が約 11% と高齢化が進行し 次世代への技術承継が大きな課題 実数ベースでは 建設業就業者数のうち平成 26 年と比較して 55 歳以上が約 4 万人減少 歳以下は同程度 ( 平成 27 年 ) ( 万人 ) 800 700 600 500 400 300 200 100 118 127 395 33 36 42 399 408 420 433 438 442 455 434 4 42 43 43 41 43 42 42 116 39 37 114 36 113 107 107 34 その他 販売従事者 管理的職業 事務従事者 技術者 655 663670 670685 685 662 24 657653 24 653 24 24 6618 25 23 618 技能労働者 20 26 27 34 20 604 26 19 26 584 588 604 619640 640 25 33 19 27 568 24 22 17 1 133 34 559 552 22 14 127 128 35 14 1 128 126 34 17 537517 505 500 127 128 15 517498 502 503 8 124 498 7 8 499 9 10 103 4 415 414 401 385 381 375 370 358 342 3 334 335 338 341 3 103 30 14 100 13 94 30 98 98 96 98 27 30 28 28 99 (%) 37.0 35.0 33.0.0.0 27.0 25.0 23.0 21.0 19.0 17.0 15.0 13.0 全産業 (55 歳以上 ) 23.6 23.5 23.8 23.5 23.2 23.9 23.1 22.8 24.1 24.22.9 21.9 22.2 23.7 22.8 22.3 22.8 23.7 23.7 23.5 21.6 21.6 23.1 21.3 22.3 22.3 23.1 23.2 23.4 21.5 23.1 20.9 21.7 21.8 20.9 22 20.2 21.6 21.1 21.0 19.8 18.4 17.9 16.8 建設業 : 約 3 割が 55 歳以上.8.5.2.3 30.2.4 28.2 28.4 28.528.6 28.7 28.86.2 28.1 27.9 26.5 27.0 25.6 23.3 24.5 24.8 24.8 26.0 20.5 20.5 19.6 19.1 全産業 ( 歳以下 ) 建設業 : 歳以下は約 1 割 24.6 20.9 20.2 19.7 19.4 18.6 18.3 17.8 34.26 33.6 34.27 33.1 33.8 17.7 17.5 17.3 16.7 16.6 16.4 16.1 16.2 15.5 15.0 13.8 0 H2 年 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 出典 : 総務省 労働力調査 ( 暦年平均 ) を基に国土交通省で算出 ( 平成 23 年データは 東日本大震災の影響により推計値 ) 11.0 13.0 12.8 11.6 11.8 11.1 10.7 10.2 10.8 9.0 H2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 出典 : 総務省 労働力調査 を基に国土交通省で算出 ( 年 ) 58

年齢階層別の建設技能労働者数 技能労働者の 3 割を占める高齢者の大半は 10 年後には引退の可能性 出所 : 総務省 労働力調査 59

建設業就業者数の将来推計 ( 日建連 長期ビジョン (2015 年 3 月公表 )) 将来の技能労働者数は 本建設業連合会の推計によれば 建設投資が同規模で推移するとの 通しを踏まえ 生産性向上による35 万 の省 化を前提に 2025 年度において3 5 万人が必要 (2014 年は341 万人 ) 今後 技能労働者は団塊世代の 量離職等により約 130 万 が減少すると 込まれるため 90 万人の新規入職者 ( うち20 万 は 性 ) を確保することが必要 このため 若者にとって魅 ある建設業を目指し 処遇改善を中 として担い 確保 育成対策の更なる強化を図るとともに 新技術 新 法の活 材の効率的な活 等 建設 産システムの 産性の向上を図り 官 一体となって将来の担い 確保に強い決意で臨む 技能労働者数の現状と 通し 日本建設業連合会 再 と進化に向けて 建設業の 期ビジョン 60.0 600 < ケース A> 52.6 兆円 55.0 建設投資額の推移 500 400 43.0 兆円 41.9 兆円 43.3 兆円 44.2 兆円 48.7 48.4 兆円 兆円 < ケース B> 46.8 兆円 50.0 45.0 40.0 300 200 342 万人 3 万人 334 万人 335 万人 338 万人 341 万人 3~5 5 万人 必要な新規の技能労働者数 77~99 万人 35.0 30.0 25.0 技能労働者数の推移 100 在職数 ( 推計 ) 216 万人 20.0 15.0 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2025 ケースA> アベノミクスが着実に発現する場合 ( 経済成長率が名目 3% 以上等を想定 ) <ケースB> 経済成長が足許の潜在成長率並みの場合 ( 経済成長率が名目 1% 台半ば等を想定 ) 2014 年までの技能労働者数は総務省 労働力調査 建設投資額は国土交通省 建設投資見通し より引用 ( 年度 ) 10.0 60

技能労働者の処遇改善に向けた取組 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 25 年 3 月 日付け国土入企第 36 号 ) 平成 25 年度の公共工事設計労務単価の大幅な引き上げを受け 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保や社会保険等への加入徹底等を要請 ( 通知 ) 太田国土交通大臣から建設業団体トップへの直接の要請 ( 平成 25 年 4 月 18 日 ) 出席者 国土交通省側 太田国土交通大臣 鶴保国土交通副大臣 松下国土交通政務官他 建設業団体側 日本建設業連合会 全国建設業協会 全国中小建設業協会 建設産業専門団体連合会大臣発言のポイント 設計労務単価の大幅な引き上げを踏まえ 適切な価格での契約 技能労働者への適切な水準の賃金の支払い 社会保険への加入の徹底等が行われるよう 建設業界挙げてのご理解と適切な対応をお願いしたい 建設業団体の対応 ( 抄 ) 日本建設業連合会 4 25 技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 理事会 ) 7 月 18 日下請企業に対して 労務賃金の改善の要請 労務賃金の状況調査の実施などを決定 ( 理事会 ) 全国中小建設業協会 5 技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 理事会 ) 8 月 12 日更なる周知徹底 市町村の現状把握等を決定 ( 正副会長会議 ) 太田国土交通大臣から建設業団体トップへの直接の要請 フォローアップ会合 ( 平成 25 年 10 月 23 日 ) 高木国土交通副大臣より建設業団体あて 適切な賃金の支払い等の要請 今後も技能労働者の適切な賃金水準の確保等に向けて取組を加速化することを確認 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 28 年 1 月 20 日付け国土入企第 13 号 ) 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保等を要請 ( 通知 ) 全国建設業協会 4 26 技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 理事会 ) 7 月 26 日適正な公共事業の執行についての取組の強化等を決定 ( 理事会 ) 建設産業専門団体連合会 6 月 4 日技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 通常総会 ) 建設産業活性化会議 ( 平成 26 年 1 月 30 日 ) 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 26 年 1 月 30 日付け国土入企第 28 号 ) 高木国土交通副大臣より建設業団体あて 適切な賃金の支払い等の要請 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保等を要請 ( 通知 ) 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 27 年 1 月 30 日付け国土入企第 26 号 ) 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保等を要請 ( 通知 ) 建設産業活性化会議 ( 平成 27 年 2 月 12 日 ) 北川国土交通副大臣より建設業団体あて 適切な賃金の支払い等の要請 61

平成 28 年 2 月の公共工事設計労務単価の引き上げについて 単価設定のポイント (1) 最近の労働市場労働市場の実勢価格実勢価格を適切適切 迅速迅速に反映 (2) 社会保険へのへの加入徹底加入徹底の観点観点からから 必要必要な法定福利費相当額法定福利費相当額を反映 全職種平均 全国 (17,704 円 ) 平成 27 年 2 月比 ;+4.9%( 平成被災三県 (19,457 円 ) 平成 27 年 2 月比 ;+7.8%( 平成 反映 ( 継続 ) 平成 24 年度比 ;+34 34.7%) 平成 24 年度比 ;+50 50.3%) 被災三県における単価の引き上げ措置 ( 継続 ) 参考 : 近年の公共工事設計労務単価公共工事設計労務単価の伸び率 全 国 : H25 H26 H27 (H24 比 ) 全 国 :+15.1% +7.1% +4.2%(+28.5% +28.5%) 被災三県 :+21.0% +8.4% +6.3%(+39.4% +39.4%) 注 ) 金額は加重平均値 伸率は単純平均値 62

建設業における社会保険未加入対策の概要 中央建設業審議会 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) ( 平成 24 年 3 月 ) 関係者を挙げて社会保険未加入問題への対策を進めることで 技能労働者の処遇の向上 建設産業の持続的な発展に必要な人材の確保 法定福利費を適正に負担する企業による公平で健全な競争環境の構築 これまでの主な取組 を実現する必要がある 1. 行政 元請 下請一体となった保険加入の推進 社会保険未加入対策推進協議会の設置 (H24.5~) 建設業関係団体等 84 団体 学識経験者 行政 ( 国交省 厚労省 ) で構成 実施後 5 年 (H 年度 ) を目途に 企業単位では許可業者の加入率 100% 労働者単位では製造業相当の加入状況を目指すことを目標として共有 目標の達成に向け それぞれの立場で社会保険未加入対策を推進することを申し合わせ 2. 行政によるチェック 指導 経営事項審査における減点幅の拡大 (H24.7~) 雇用保険 健康保険 厚生年金保険に未加入の場合の減点幅を拡大 許可更新時等の確認 指導 (H24.11~) 許可更新 経審 立入検査時に保険加入状況を確認 指導 立入検査時には元請企業の下請企業への指導状況も確認 指導に従わず未加入の企業は保険担当部局に通報 3. 公共工事工事におけるにおける対策の実施 国土交通省直轄工事における対策の実施 (H26.8~ 段階的に実施 ) 元請企業及び一次下請企業を社会保険加入企業に限定 二次以下の下請企業についても未加入企業の通報 加入指導を実施 地方公共団体発注の工事における対策の実施 未加入業者の排除を図ることを 入札契約適正化法に基づき要請 (H28.6) 今後の取組み 社会保険の加入に向けた対策の強化 (H.4 以降 ) 保険加入について元請企業の下請企業に対する指導責任の強化の検討 直轄工事における未加入企業の排除 ( 二次下請以下の対策を検討 ) 建設業者等企業情報検索システムにおける未加入業者の 見える化 4. 社会保険加入に係る建設企業の取組指針の制定 浸透 下請指導ガイドライン ( 課長通知 ) の制定 (H24.11~) 元請企業は 施工体制台帳 再下請通知書 作業員名簿等により下請企業や作業員の保険加入状況を確認 指導 遅くとも平成 年度以降は 1 未加入企業を下請企業に選定しない 2 適切な保険に未加入の作業員は特段の理由が無い限り現場入場を認めないとの取扱いとすべき 5. 法定福利費の確保 直轄工事の予定価格への反映 (H24.4~) 事業主負担分及び本人負担分について 必要な法定福利費を予定価格に反映 法定福利費を内訳明示した見積書の活用 各専門工事業団体毎に法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成し 下請企業から元請企業への提出を開始 (H25.9~) 建設業許可部局の立入検査による見積書の活用徹底 (H28.6~) 6. 相談体制の充実 相談体制の充実 各都道府県単位での相談窓口の設置や個別相談会の開催等 全国社会保険労務士会連合会との連携を強化 (H28.7~) 周知 啓発の徹底 小規模業者を対象とした研修会の開催 簡易版の 見積書の作成手順 の作成等により 見積書に関する周知 啓発 全国での説明会開催等を通じ 適切な保険加入等について周知の徹底 63

法定福利費を内訳明示した見積書の作成手順 について 64

社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂等について ( 概要 ) 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン は 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割と責任を明確にするため 平成 24 年 11 月に施行 社会保険未加入対策の取組状況を踏まえ ガイドラインを以下のとおり改訂するとともに 社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について ( 課長通知 ) でその取扱いについて明確化する ガイドライン改訂の主な内容 法定福利費を内訳明示した見積書の福利費を内訳明示した見積書の提出について 法定福利費の確保のためには法定福利費を内訳明示した見積書の提出の更なる徹底が不可欠であり 特に再下請負の場合の徹底が課題 このため 下請指導ガイドラインを改訂し 法定福利費を内訳明示した見積書について 以下のとおり明確化する 1 法定福利費を内訳明示した見積書が 建設業法第 20 条第 1 項に規定する見積に該当すること ( 平成 28 年 7 月 28 日より施行 ) 2 再下請負の場合でも 元請 1 次下請間の場合と同様に 法定福利費を内訳明示した見積書を提出 尊重すること 建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 )( 抄 ) ( 建設工事の見積り等 ) 第二十条建設業者は 建設工事の請負契約を締結するに際して 工事内容に応じ 工事の種別ごとに材料費 労務費その他の経費の内訳を明らかにして 建設工事の見積りを行うよう努めなければならない 2 3 ( 略 ) 65

社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂等について ( 概要 ) ガイドラインの取扱いについて 適切な保険への加入が確認できない作業員の扱いについて 下請指導ガイドライン では 遅くとも平成 年度以降においては 適切な保険に加入していることを確認できない作業員については 元請企業は特段の理由がない限り現場入場を認めないとの取扱とすべきである としている 特段の理由とは 工事の円滑な施工に著しい支障が生じる懸念がある場合を除き 以下のような場合に限定するべきである なお 仮に特段の理由により入場を認めた場合であっても あくまで特例的な対応であり 引き続き加入指導は行うべきである 雇用と請負の明確化について ( 社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について ( 平成 28 年 7 月 28 日付国土建第 4 号 ) より ) 1 当該作業員が現場入場時点で 60 歳以上であり 厚生年金保険に未加入の場合 ( 雇用保険に未加入の場合はこれに該当しない ) 2 例えば伝統建築の修繕など 当該未加入の作業員が工事の施工に必要な特殊の技能を有しており その入場を認めなければ工事の施工が困難となる場合 3 当該作業員について社会保険への加入手続き中であるなど 今後確実に加入することが見込まれる場合 現場に入場する各作業員が就労形態に応じて入るべき保険を明確化するため 以下の方針を徹底することとする 元請企業は 作業員名簿に記載された作業員が 雇用されている労働者か 企業と請負関係にある者か疑義がある場合は 作成した下請企業に確認を求めるなど 適切な保険に加入していることを確認すること 下請企業は 労働者である社員と請負関係にある者を明確に区分したうえで 労働者である社員については保険加入を適切に行うとともに 請負関係にある者については 再下請負通知書を適切に作成すること 66

社会保険未加入対策に関する Q&A( よくある質問 ) の作成 平成 27 年 4 月に 社会保険未加入対策に関する Q&A( よくある質問 ) を作成し 国交省のホームページにて公表 http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000080.html 国交省 HP トップページ 土地 建設産業ページ 社会保険未加入対策ページ Q&A( よくある質問 ) 67