社会保険等未加入対策 55
建設産業の役割と課題 建設産業の役割 建設産業は 地域のインフラの整備やメンテナンス等の担い手地域のインフラの整備やメンテナンス等の担い手であると同時に 地域経済 雇用を支え 災害時には最前線で地域社会の安全 安心の確保を担う地域の守り手最前線で地域社会の安全 安心の確保を担う地域の守り手として 国民生活や社会経済を支える大きな役割を担う 災害の応急対応災害の応急対応 ( 社 ) 仙台建設業協会 3 月 11 日地震直後より避難所の緊急耐震診断等を実施 同日午後 6 時には若林区の道路啓開作業を開始 インフラメンテナンスの必要性インフラメンテナンスの必要性 社会資本の老朽化による被害 作業後 ミシシッピ川に係る高速道路橋の落橋事故 (2007 年米ミネソタ州 ) ( 出典 :MN/DOT) 香川 徳島県境無名橋 ( 鋼 2 径間単純トラス橋 ) の落橋 (2007 年 ) 現下の建設産業を取り巻く環境 近年の建設投資の急激な減少や競争の激化等により 建設企業の経営を取り巻く環境の悪化と 現場の技能労働者の減少 若手入職者の減少といった構造的な課題に直面 中長期的なインフラの品質確保等のため 国土 地域づくりの担い手として 国土 地域づくりの担い手として 持続可能な建設産業の構築が課題 56
建設投資 許可業者数及び就業者数の推移 建設投資額はピーク時の4 年度 : 約 84 兆円から22 年度 : 約 41 兆円まで落ち込んだが その後 増加に転じ 28 年度は約 52 兆円となる見通し ( ピーク時から約 38% 減 ) 建設業者数 (27 年度末 ) は約 47 万業者で ピーク時 (11 年度末 ) から約 22% 減 建設業就業者数 (27 年平均 ) は500 万人で ピーク時 (9 年平均 ) から約 27% 減 ( 兆円 ) ( 千業者 万人 ) 90 80 70 60 民間投資額 ( 兆円 ) 政府投資額 ( 兆円 ) 就業者数 ( 万人 ) 56 54 52 47 45 44 48 建設投資のピーク 84.0 兆円 (4 年度 ) 就業者数 :619 万人業者数 :5 千業者 就業者数のピーク 685 万人 (9 年平均 ) 許可業者数のピーク 600 千業者 (11 年度末 ) 900 800 700 600 就業者数ピーク時比 27.01% 500 万人 (27 年平均 ) 50 40 30 20 10 22 12 24 15 49 43 39 33 30 30 30 28 25 18 19 20 20 20 20 19 19 21 23 23 24 26 34 33 42 37 35 35 33 34 37 36 33 30 28 26 30 23 21 33 34 26 25 24 25 19 18 17 17 18 18 19 20 28 30 23 23 22 22 500 400 300 200 100 許可業者数ピーク時比 22.2% 468 千業者 (27 年度末 ) 建設投資ピーク時比 38.3% 建設投資 51.8 兆円 0 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 出所 : 国土交通省 建設投資見通し 建設業許可業者数調査 総務省 労働力調査 ( 年度 ) 注 1 投資額については平成 25 年度まで実績 26 年度 27 年度は見込み 28 年度は見通し注 2 許可業者数は各年度末 ( 翌年 3 月末 ) の値注 3 就業者数は年平均 平成 23 年は 被災 3 県 ( 岩手県 宮城県 福島県 ) を補完推計した値について平成 22 年国勢調査結果を基準とする推計人口で遡及推計した値 0 57
建設業就業者の現状 技能労働者等の推移 建設業就業者の高齢化の進行 建設業就業者 : 685 万人 (H9) 498 万人 (H22) 500 万人 (H27) 技術者 : 41 万人 (H9) 万人 (H22) 万人 (H27) 技能労働者 : 455 万人 (H9) 3 万人 (H22) 3 万人 (H27) 建設業就業者は 55 歳以上が約 34% 歳以下が約 11% と高齢化が進行し 次世代への技術承継が大きな課題 実数ベースでは 建設業就業者数のうち平成 26 年と比較して 55 歳以上が約 4 万人減少 歳以下は同程度 ( 平成 27 年 ) ( 万人 ) 800 700 600 500 400 300 200 100 118 127 395 33 36 42 399 408 420 433 438 442 455 434 4 42 43 43 41 43 42 42 116 39 37 114 36 113 107 107 34 その他 販売従事者 管理的職業 事務従事者 技術者 655 663670 670685 685 662 24 657653 24 653 24 24 6618 25 23 618 技能労働者 20 26 27 34 20 604 26 19 26 584 588 604 619640 640 25 33 19 27 568 24 22 17 1 133 34 559 552 22 14 127 128 35 14 1 128 126 34 17 537517 505 500 127 128 15 517498 502 503 8 124 498 7 8 499 9 10 103 4 415 414 401 385 381 375 370 358 342 3 334 335 338 341 3 103 30 14 100 13 94 30 98 98 96 98 27 30 28 28 99 (%) 37.0 35.0 33.0.0.0 27.0 25.0 23.0 21.0 19.0 17.0 15.0 13.0 全産業 (55 歳以上 ) 23.6 23.5 23.8 23.5 23.2 23.9 23.1 22.8 24.1 24.22.9 21.9 22.2 23.7 22.8 22.3 22.8 23.7 23.7 23.5 21.6 21.6 23.1 21.3 22.3 22.3 23.1 23.2 23.4 21.5 23.1 20.9 21.7 21.8 20.9 22 20.2 21.6 21.1 21.0 19.8 18.4 17.9 16.8 建設業 : 約 3 割が 55 歳以上.8.5.2.3 30.2.4 28.2 28.4 28.528.6 28.7 28.86.2 28.1 27.9 26.5 27.0 25.6 23.3 24.5 24.8 24.8 26.0 20.5 20.5 19.6 19.1 全産業 ( 歳以下 ) 建設業 : 歳以下は約 1 割 24.6 20.9 20.2 19.7 19.4 18.6 18.3 17.8 34.26 33.6 34.27 33.1 33.8 17.7 17.5 17.3 16.7 16.6 16.4 16.1 16.2 15.5 15.0 13.8 0 H2 年 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 出典 : 総務省 労働力調査 ( 暦年平均 ) を基に国土交通省で算出 ( 平成 23 年データは 東日本大震災の影響により推計値 ) 11.0 13.0 12.8 11.6 11.8 11.1 10.7 10.2 10.8 9.0 H2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 出典 : 総務省 労働力調査 を基に国土交通省で算出 ( 年 ) 58
年齢階層別の建設技能労働者数 技能労働者の 3 割を占める高齢者の大半は 10 年後には引退の可能性 出所 : 総務省 労働力調査 59
建設業就業者数の将来推計 ( 日建連 長期ビジョン (2015 年 3 月公表 )) 将来の技能労働者数は 本建設業連合会の推計によれば 建設投資が同規模で推移するとの 通しを踏まえ 生産性向上による35 万 の省 化を前提に 2025 年度において3 5 万人が必要 (2014 年は341 万人 ) 今後 技能労働者は団塊世代の 量離職等により約 130 万 が減少すると 込まれるため 90 万人の新規入職者 ( うち20 万 は 性 ) を確保することが必要 このため 若者にとって魅 ある建設業を目指し 処遇改善を中 として担い 確保 育成対策の更なる強化を図るとともに 新技術 新 法の活 材の効率的な活 等 建設 産システムの 産性の向上を図り 官 一体となって将来の担い 確保に強い決意で臨む 技能労働者数の現状と 通し 日本建設業連合会 再 と進化に向けて 建設業の 期ビジョン 60.0 600 < ケース A> 52.6 兆円 55.0 建設投資額の推移 500 400 43.0 兆円 41.9 兆円 43.3 兆円 44.2 兆円 48.7 48.4 兆円 兆円 < ケース B> 46.8 兆円 50.0 45.0 40.0 300 200 342 万人 3 万人 334 万人 335 万人 338 万人 341 万人 3~5 5 万人 必要な新規の技能労働者数 77~99 万人 35.0 30.0 25.0 技能労働者数の推移 100 在職数 ( 推計 ) 216 万人 20.0 15.0 0 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2025 ケースA> アベノミクスが着実に発現する場合 ( 経済成長率が名目 3% 以上等を想定 ) <ケースB> 経済成長が足許の潜在成長率並みの場合 ( 経済成長率が名目 1% 台半ば等を想定 ) 2014 年までの技能労働者数は総務省 労働力調査 建設投資額は国土交通省 建設投資見通し より引用 ( 年度 ) 10.0 60
技能労働者の処遇改善に向けた取組 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 25 年 3 月 日付け国土入企第 36 号 ) 平成 25 年度の公共工事設計労務単価の大幅な引き上げを受け 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保や社会保険等への加入徹底等を要請 ( 通知 ) 太田国土交通大臣から建設業団体トップへの直接の要請 ( 平成 25 年 4 月 18 日 ) 出席者 国土交通省側 太田国土交通大臣 鶴保国土交通副大臣 松下国土交通政務官他 建設業団体側 日本建設業連合会 全国建設業協会 全国中小建設業協会 建設産業専門団体連合会大臣発言のポイント 設計労務単価の大幅な引き上げを踏まえ 適切な価格での契約 技能労働者への適切な水準の賃金の支払い 社会保険への加入の徹底等が行われるよう 建設業界挙げてのご理解と適切な対応をお願いしたい 建設業団体の対応 ( 抄 ) 日本建設業連合会 4 25 技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 理事会 ) 7 月 18 日下請企業に対して 労務賃金の改善の要請 労務賃金の状況調査の実施などを決定 ( 理事会 ) 全国中小建設業協会 5 技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 理事会 ) 8 月 12 日更なる周知徹底 市町村の現状把握等を決定 ( 正副会長会議 ) 太田国土交通大臣から建設業団体トップへの直接の要請 フォローアップ会合 ( 平成 25 年 10 月 23 日 ) 高木国土交通副大臣より建設業団体あて 適切な賃金の支払い等の要請 今後も技能労働者の適切な賃金水準の確保等に向けて取組を加速化することを確認 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 28 年 1 月 20 日付け国土入企第 13 号 ) 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保等を要請 ( 通知 ) 全国建設業協会 4 26 技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 理事会 ) 7 月 26 日適正な公共事業の執行についての取組の強化等を決定 ( 理事会 ) 建設産業専門団体連合会 6 月 4 日技能労働者の適正な賃金の確保等について決議 ( 通常総会 ) 建設産業活性化会議 ( 平成 26 年 1 月 30 日 ) 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 26 年 1 月 30 日付け国土入企第 28 号 ) 高木国土交通副大臣より建設業団体あて 適切な賃金の支払い等の要請 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保等を要請 ( 通知 ) 技能労働者への適切な賃金水準の確保について ( 平成 27 年 1 月 30 日付け国土入企第 26 号 ) 建設業団体 公共発注者及び主な民間発注者に対し 技能労働者の適切な賃金水準の確保等を要請 ( 通知 ) 建設産業活性化会議 ( 平成 27 年 2 月 12 日 ) 北川国土交通副大臣より建設業団体あて 適切な賃金の支払い等の要請 61
平成 28 年 2 月の公共工事設計労務単価の引き上げについて 単価設定のポイント (1) 最近の労働市場労働市場の実勢価格実勢価格を適切適切 迅速迅速に反映 (2) 社会保険へのへの加入徹底加入徹底の観点観点からから 必要必要な法定福利費相当額法定福利費相当額を反映 全職種平均 全国 (17,704 円 ) 平成 27 年 2 月比 ;+4.9%( 平成被災三県 (19,457 円 ) 平成 27 年 2 月比 ;+7.8%( 平成 反映 ( 継続 ) 平成 24 年度比 ;+34 34.7%) 平成 24 年度比 ;+50 50.3%) 被災三県における単価の引き上げ措置 ( 継続 ) 参考 : 近年の公共工事設計労務単価公共工事設計労務単価の伸び率 全 国 : H25 H26 H27 (H24 比 ) 全 国 :+15.1% +7.1% +4.2%(+28.5% +28.5%) 被災三県 :+21.0% +8.4% +6.3%(+39.4% +39.4%) 注 ) 金額は加重平均値 伸率は単純平均値 62
建設業における社会保険未加入対策の概要 中央建設業審議会 建設産業における社会保険加入の徹底について ( 提言 ) ( 平成 24 年 3 月 ) 関係者を挙げて社会保険未加入問題への対策を進めることで 技能労働者の処遇の向上 建設産業の持続的な発展に必要な人材の確保 法定福利費を適正に負担する企業による公平で健全な競争環境の構築 これまでの主な取組 を実現する必要がある 1. 行政 元請 下請一体となった保険加入の推進 社会保険未加入対策推進協議会の設置 (H24.5~) 建設業関係団体等 84 団体 学識経験者 行政 ( 国交省 厚労省 ) で構成 実施後 5 年 (H 年度 ) を目途に 企業単位では許可業者の加入率 100% 労働者単位では製造業相当の加入状況を目指すことを目標として共有 目標の達成に向け それぞれの立場で社会保険未加入対策を推進することを申し合わせ 2. 行政によるチェック 指導 経営事項審査における減点幅の拡大 (H24.7~) 雇用保険 健康保険 厚生年金保険に未加入の場合の減点幅を拡大 許可更新時等の確認 指導 (H24.11~) 許可更新 経審 立入検査時に保険加入状況を確認 指導 立入検査時には元請企業の下請企業への指導状況も確認 指導に従わず未加入の企業は保険担当部局に通報 3. 公共工事工事におけるにおける対策の実施 国土交通省直轄工事における対策の実施 (H26.8~ 段階的に実施 ) 元請企業及び一次下請企業を社会保険加入企業に限定 二次以下の下請企業についても未加入企業の通報 加入指導を実施 地方公共団体発注の工事における対策の実施 未加入業者の排除を図ることを 入札契約適正化法に基づき要請 (H28.6) 今後の取組み 社会保険の加入に向けた対策の強化 (H.4 以降 ) 保険加入について元請企業の下請企業に対する指導責任の強化の検討 直轄工事における未加入企業の排除 ( 二次下請以下の対策を検討 ) 建設業者等企業情報検索システムにおける未加入業者の 見える化 4. 社会保険加入に係る建設企業の取組指針の制定 浸透 下請指導ガイドライン ( 課長通知 ) の制定 (H24.11~) 元請企業は 施工体制台帳 再下請通知書 作業員名簿等により下請企業や作業員の保険加入状況を確認 指導 遅くとも平成 年度以降は 1 未加入企業を下請企業に選定しない 2 適切な保険に未加入の作業員は特段の理由が無い限り現場入場を認めないとの取扱いとすべき 5. 法定福利費の確保 直轄工事の予定価格への反映 (H24.4~) 事業主負担分及び本人負担分について 必要な法定福利費を予定価格に反映 法定福利費を内訳明示した見積書の活用 各専門工事業団体毎に法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成し 下請企業から元請企業への提出を開始 (H25.9~) 建設業許可部局の立入検査による見積書の活用徹底 (H28.6~) 6. 相談体制の充実 相談体制の充実 各都道府県単位での相談窓口の設置や個別相談会の開催等 全国社会保険労務士会連合会との連携を強化 (H28.7~) 周知 啓発の徹底 小規模業者を対象とした研修会の開催 簡易版の 見積書の作成手順 の作成等により 見積書に関する周知 啓発 全国での説明会開催等を通じ 適切な保険加入等について周知の徹底 63
法定福利費を内訳明示した見積書の作成手順 について 64
社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂等について ( 概要 ) 社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン は 建設業における社会保険の加入について 元請企業及び下請企業がそれぞれ負うべき役割と責任を明確にするため 平成 24 年 11 月に施行 社会保険未加入対策の取組状況を踏まえ ガイドラインを以下のとおり改訂するとともに 社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について ( 課長通知 ) でその取扱いについて明確化する ガイドライン改訂の主な内容 法定福利費を内訳明示した見積書の福利費を内訳明示した見積書の提出について 法定福利費の確保のためには法定福利費を内訳明示した見積書の提出の更なる徹底が不可欠であり 特に再下請負の場合の徹底が課題 このため 下請指導ガイドラインを改訂し 法定福利費を内訳明示した見積書について 以下のとおり明確化する 1 法定福利費を内訳明示した見積書が 建設業法第 20 条第 1 項に規定する見積に該当すること ( 平成 28 年 7 月 28 日より施行 ) 2 再下請負の場合でも 元請 1 次下請間の場合と同様に 法定福利費を内訳明示した見積書を提出 尊重すること 建設業法 ( 昭和 24 年法律第 100 号 )( 抄 ) ( 建設工事の見積り等 ) 第二十条建設業者は 建設工事の請負契約を締結するに際して 工事内容に応じ 工事の種別ごとに材料費 労務費その他の経費の内訳を明らかにして 建設工事の見積りを行うよう努めなければならない 2 3 ( 略 ) 65
社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン の改訂等について ( 概要 ) ガイドラインの取扱いについて 適切な保険への加入が確認できない作業員の扱いについて 下請指導ガイドライン では 遅くとも平成 年度以降においては 適切な保険に加入していることを確認できない作業員については 元請企業は特段の理由がない限り現場入場を認めないとの取扱とすべきである としている 特段の理由とは 工事の円滑な施工に著しい支障が生じる懸念がある場合を除き 以下のような場合に限定するべきである なお 仮に特段の理由により入場を認めた場合であっても あくまで特例的な対応であり 引き続き加入指導は行うべきである 雇用と請負の明確化について ( 社会保険の加入に関する下請指導ガイドラインの改訂等について ( 平成 28 年 7 月 28 日付国土建第 4 号 ) より ) 1 当該作業員が現場入場時点で 60 歳以上であり 厚生年金保険に未加入の場合 ( 雇用保険に未加入の場合はこれに該当しない ) 2 例えば伝統建築の修繕など 当該未加入の作業員が工事の施工に必要な特殊の技能を有しており その入場を認めなければ工事の施工が困難となる場合 3 当該作業員について社会保険への加入手続き中であるなど 今後確実に加入することが見込まれる場合 現場に入場する各作業員が就労形態に応じて入るべき保険を明確化するため 以下の方針を徹底することとする 元請企業は 作業員名簿に記載された作業員が 雇用されている労働者か 企業と請負関係にある者か疑義がある場合は 作成した下請企業に確認を求めるなど 適切な保険に加入していることを確認すること 下請企業は 労働者である社員と請負関係にある者を明確に区分したうえで 労働者である社員については保険加入を適切に行うとともに 請負関係にある者については 再下請負通知書を適切に作成すること 66
社会保険未加入対策に関する Q&A( よくある質問 ) の作成 平成 27 年 4 月に 社会保険未加入対策に関する Q&A( よくある質問 ) を作成し 国交省のホームページにて公表 http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000080.html 国交省 HP トップページ 土地 建設産業ページ 社会保険未加入対策ページ Q&A( よくある質問 ) 67