<4D F736F F D C482C682EA817A93F18F648DC296B196E291E882D682CC91CE899E95FB906A2E646F6378>

Similar documents
また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

個人版私的整理ガイドラインの運用支援 東日本大震災からの復興の基本方針 における該当箇所府省名章 5 復興施策金融庁節 (1) 災害に強い地域づくり (3) 地域経済活動の再生項 4 被災者の居住の安定確保 8 二重債務問題等作成年月目 (ⅱ) (ⅰ) 平成 24 年 4 月これまでの取組み 個人債

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

借換保証制度要綱(H ~)[1]

平成22 年 11月 15日

金融実務等との関係 に関する質問 9~12 ページ Q16: 買取指針に従って債権を買い取られた金融機関の税務上の取扱いは どうなりますか? Q17: 再生支援の申込にあたって 支援機構が関与し 被災事業者の有する資産及び負債について デューデリジェンスを行って策定する詳細な事業再生計画に基づき 金

Q7. 再生計画において 法人税法第 25 条第 3 項及び第 33 条第 4 項 ( 平成 17 年度税制改正によるいわゆる資産評価損益の計上 ) 並びに同法第 59 条第 2 項第 1 号 ( 同改正によるいわゆる期限切れ欠損金の優先利用 ) の適用を受ける場合の手続はどのようになりますか A.

<8EE A688EA C F2E786C73>

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

平成22年2月●日

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 30 年 12 月 12 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 基準利率 1.16 ~ 2.85 % 特別利率 A 0.76 ~ 1.89 % 特別利率 B 0.51 ~ 1.90 % 特別利率 C 0.3

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 28 年 12 月 9 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 日本政策金融公庫国民生活事業 ( 生活衛生資金貸付 ) 主要利率一覧表 下記以外の設備資金 ( 注 2) 融資の種類利率 ( 注 1) 省エネル

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

<4D F736F F D C596B FDA8DD794C5835A E646F63>

平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

PowerPoint プレゼンテーション

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

<4D F736F F D2091E F18E9197BF81698C6F8DCF8E598BC68FC8816A2E646F63>

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

<4D F736F F D AE28EE88CA7817A F D8F E518B D CF092CA88CF88F589EF816A2E646F63>

地域金融円滑化のための基本方針 川之江信用金庫は 地域金融機関として 中小企業の健全な発展と一般大衆の豊かな生活実現に努め 地域社会に貢献するため 以下の方針に基づき 地域金融の円滑化に全力を傾注して取り組んでまいります また 金融円滑化に関する相談 申込 苦情等への適切かつ迅速な対応 お客様の経営

宅地の補修工事に関する費用の貸付 被害建物に関する相談窓口 応急仮設住宅の提供 被災者生活再建支援金 住宅の応急修理制度 住宅の補修工事に関する費用の貸付 ( り災証明書の提出が必要です ) 被災家屋等

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

( 別紙 4) 自己査定別表 1 P3 1.⑶ ( 注 ) (8-17) 十分な資本的性質が認められる借入金 とはどのようなものですか 債務者の属性や資金使途等によって制限されるのですか また 中小企業金融公庫 (20 年 10 月 1 日付で日本政策金融公庫に統合 以下 公庫 という ) の挑戦支

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

Microsoft Word - ①_川之江信用金庫_方針.doc

< F2D E738BC794B A C8892E >

おおちゃん融資制度 大槌町公式キャラクターおおちゃん おおちゃん融資制度とは町内中小企業者の皆さんが必要な事業資金を低利で受けられるよう 取扱金融機関から受けた融資に対し 町が利子の一部又は全額 保証料の全額を補助する制度です 補給対象の融資制度 ( 次ページ以降参照 補助金のつなぎ資金は最終ページ

手続には 主たる債務者と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか 手続には 保証人と対象債権者が相対で行う広義の私的整理は含まれないのでしょうか A. 利害関係のない中立かつ公正な第三者 とは 中小企業再生支援協議会 事業再生 ADRにおける手続実施者 特定調停における調停委員会

1 2 3 CONTENTS

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

断することとなります (9-18) 十分な資本的性質が認められる借入金 として取り扱われるためには どのような償還条件を設定すればよいですか 1. 十分な資本的性質が認められる借入金 の償還条件については 資本に準じて 原則として 長期間償還不要な状態 であることが必要です 2. 具体的には 契約時

( 別紙 ) 保育士修学資金貸付制度実施要綱 第 1 目的この制度は 指定保育士養成施設に在学し 保育士資格の取得を目指す学生に対し修学資金を貸し付け もってこれらの者の修学を容易にすることにより 質の高い保育士の養成確保に資することを目的とする 第 2 貸付事業の実施主体保育士修学資金 ( 以下

3部第 3 部災害復興計画 ( 仮題 ) 第 4 章震災復興マニュアルのしくみ 第 4 章東京都震災復興マニュアルのしくみ 東京都震災復興マニュアル ( 以下 震災復興マニュアル という ) は 都市復興マニュアル ( 平成 9 年 ) と 生活復興マニュアル ( 平成 10 年 ) を統合し 復興

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

先方へ最終稿提出0428.indd

資料3

平成22年○月○日

医療法人への移行の案内.indd

日本政策金融公庫 日本政策金融公庫 国民生活事業のご案内 国民生活事業のご案内

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

<97DF98618CB3944E FAC8AE98BC682CC82BD82DF82CC8BE0975A82CC82B582A882E82E786477>

Microsoft Word - 東日本大震災により被害を受けた場合の相続税・贈与税の取扱い

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

経営強化法の執行について

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

中小企業等経営強化法の概要

ご注意 ( 個人向け ) 補修の場合で 元金据置期間を設定するときは 返済期間の欄の年数から 1 年を引いた年数の返済額をご覧ください ( 例 ) 返済期間 20 年据置期間 1 年 20 年 - 1 年 = 19 年 返済期間 19 年の返済額をご覧ください < 個人向け> 災害復興住宅融資 10

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

PowerPoint プレゼンテーション

なお 検証に当たっては 特に以下の点に留意する イ.~ニ.( 略 ) 改正後 なお 検証に当たっては 特に以下の点に留意する イ.~ニ.( 略 ) ( 新設 ) ホ. 経営に実質的に関与していない第三者と根保証契約を締結する場合には 契約締結後 保証人の要請があれば 定期的又は必要に応じて随時 被保

平成23年度税制改正の主要項目

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 椿さんテキスト(日)

参考 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 の対応表 ( 目安 ) この表は 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 との対応について 目安として作成したものです 各支援制度の詳細な適用条件については 3 生活支援制度一覧 (P.5~) に記載している各制度の お問

株式会社商工組合中央金庫における危機対応業務の実施状況 等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 3 0 年 1 0 月 会計検査院

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

Microsoft PowerPoint - 【資料4】NKSJ高橋委員.ppt

( イ ) 震災の発生後の最近 3 か月間の売上高等が震災の影響を受ける直前の同期に比して 15% 以上減少していること ( ロ ) 原則として震災の発生後の最近 1 か月間の売上高等が前年同月に比して 15% 以上減少しており かつ その後 2 か月間を含む 3 か月間の売上高等が前年同期に比して

少額の資金であれば 融資の可否の判断を迅速に行います < 資金名 : スーパー L 資金 農業近代化資金 ( クイック融資制度 )> 認定農業者等 ( スーパー L 資金 ) 認定農業者等及び一定の要件を満たす集落営農組織 ( 農業近代化資金 ) スーパー L 資金 農業近代化資金について 500

住宅ローンの貸出実績

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

<4D F736F F D FAC8AE98BC68ED C991CE82B782E98BE0975A82CC897E8A8A89BB82F0907D82E982BD82DF82CC97D58E9E915

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

< F2D816994D48D FA957493FC816A >

財政投融資 財政投融資とは 租税ではなく 有償資金 すなわち金利を付して返済しなければならない資金を用いて 民間では困難な大規模 超長期プロジェクトを実施したり 民間金融では困難な長期資金を供給したりすることにより 財政政策のなかで有償資金の活用が適切な政策分野に効率的 効果的に対応する仕組みです

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

スライド 1

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

<4D F736F F D B4C8ED294AD955C8E9197BF E894A8AFA8B7982D191E495978AFA82C982A882AF82E996688DD091D490A882CC8BAD89BB82C982C282A282C4816A48502E646F63>

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

目 次 1. 休眠預金等について P.1 Q1 休眠預金等 とは どのような預金ですか Q2 休眠預金等 になると どうなるのですか Q3 休眠預金等になりうる 預金等 の種類を教えて下さい Q4 休眠預金等になる預貯金などの額に基準はありますか Q5 異動 とは何ですか 例えば 通帳の記帳は異動に

県医労.indd

04ニーズ手引きブック.indb

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法第 7 条第 1 項に規程する説明書類 平成 22 年 5 月 14 日東京みらい農業協同組合当 JA は 農業者の協同組織金融機関として 健全な事業を営む農業者をはじめとする地域のお客さまに対して 必要な資金を円滑に供給していくこと を

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

知っておきたい災害知識_書類

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

Transcription:

二重債務問題への対応方針 1. 今回の東日本大震災は その被害が東日本の極めて広域に及ぶだけでなく 大規模な地震と津波に加え原子力発電施設の事故が重なるという 未曽有の複合的な大災害である こうした中にあって 震災直後から国は金融機関に対し被災者の厳しい状況に照らし まずは返済猶予等の条件変更に弾力的に対応するよう要請し 現在も基本的にその状況は継続している しかしながら 今後被災者が復興に向けて再スタートを切るにあたり 既往債務が負担になって新規資金調達が困難となる等の問題 ( いわゆる二重債務問題 ) が生じることが想定される 2. 震災からの着実な復興のためには この二重債務問題に適切に対応し 金融機関 被災者のみならず 国 自治体を含め関係者がそれぞれ痛みを適切に分かち合い 一体となって問題の対応に当たることが必要である もとより被災地 被災者の状況は千差万別であり 単一の政策で全てが解決できるような単純な問題ではない 個人レベルでみれば震災でほとんど全ての資産を失い 負債のみ残されたという事例は過去の震災にも数多く見られ そうした被災者が苦しみに耐え復興を果たしてきた事実は重い また 今次震災での様々な被災者間の公平の確保にも配意しなければならない それでもなお 今回の震災が復興までに長期の時間を要すると見込まれる実態を踏まえれば 被災者の債務問題に関しても政府として可能な限りの対策を準備する必要がある 3. 二重債務問題への対応には 大きく Ⅰ. 中小企業及び農林水産業等向け対応 Ⅱ. 個人住宅ローン向け対応 Ⅲ. 金融機関向け対応が考えられる また それぞれの対応に当たっては 旧債務 新債務に分けた検討を行った上で 様々な政策的取組みが必要である Ⅰ. 中小企業及び農林水産業等向け対応 1

(1) 旧債務 1 再生に向けた相談窓口の設置と公的な旧債務整理プロセスの拡充 強化 被災した中小企業にとっての新たな相談窓口を早急に立ち上げる 中小企業再生支援協議会 を核としてその体制拡充を図り 事業者からの相談に応じ 再生計画の策定を強力に後押しし より多くの被災中小企業の再生を支援していく 中小企業基盤整備機構 や民間金融機関等が出資する 中小企業再生ファンド を新たに岩手県 宮城県などの被災県にも設立し 過剰債務を抱えているが事業再生の可能性のある中小企業に対し 出資や債権買取り DES( デット エクィティ スワップ ) を含めた支援を実施していく 被災企業の短期再生スキームに対するニーズを見極め 企業再生支援機構の支援等について検討する 2 個人向けの私的整理ガイドラインの策定等 法人企業に関しては 私的整理ガイドライン 事業再生 ADR 等の法的整理手続きによらない債務整理プロセスが存在する 金融機関が 事業性資金を借りている個人事業者に対し 自己破産によらず 私的に債務整理を行った場合の債務免除についても無税償却等が可能となる方策を検討することとし その一環として 個人向けの私的整理ガイドライン を策定する また 中小の法人企業向けの更なる方策についても 検討する 3 再生可能性を判断する間の利子負担の軽減等 再生可能と判断された中小企業については 1 により再生へ向けた歩みを始めることとなるが 今回の震災においては津波被災地における街づくりがスムーズに再開できない等の特殊事情があり 再生可能性の判断をするまでに一定の時間を要するものと考えられる それまでの間 旧債務が雪だるま式に増大し 再生を阻害する事態は避けなければならない 一定の猶予期間における中小企業の旧債務に係る利子負担軽減のスキームなど 金融機関が返済猶予や新規融資を行いやすくする手当てを早急に検討する 4 金融検査マニュアルの運用明確化 十分な資本的性質が認められる借入金については 金融機関が債務者の財務状況等を判断するにあたって 負債ではなく資本としてみなすことができる旨 金融検査マニュアル において記載済みである 今後 その運用の明確化や周知の徹底を図る 2

5 農林水産業向け融資制度の周知 農林水産業の分野では その特性に応じて 既存の融資制度を活用し 新規資金と一体での利子負担軽減のスキームがあるため 相談窓口の機能を強化し 引き続き周知の徹底を図る 6 医療関係施設 社会福祉施設への対応 医療関係施設 社会福祉施設についても 丁寧な相談体制の整備など 施設の特性を踏まえた対応を工夫して再建を支援する (2) 新債務 1 公庫等による融資制度の拡充 日本政策金融公庫や商工中金による 東日本大震災復興特別貸付 は 貸付期間 (10 年以内 20 年以内 ) 据置期間 (2 年以内 5 年以内 ) ともに大幅に拡張されている また 中小企業基盤整備機構による 特別利子補給制度 において 最大で無利子化 ( 地震 津波により事業所等が全壊 流出した中小企業や 警戒区域等に事業所を有する中小企業に対して実施 ) まで可能とする制度を創設 小規模事業者が無担保 無保証で利用できる マル経融資 及び 衛経融資 の融資額 (1500 万円に別枠 1000 万円を追加 ) 金利引き下げ ( 0.3% 1.2%) を実施 農林水産業向けについては 日本政策金融公庫 ( 農林水産事業 ) において 災害復旧資金について 一定期間 ( 最大 18 年間 ) 実質無利子化 無担保 無保証人融資制度を措置 医療関係施設 社会福祉施設向けについては 福祉医療機構災害復旧資金について 一定期間無利子 1000 万円まで無担保融資制度を措置 2 信用保証制度の拡充 一次補正予算において 保証限度額を過去最大規模に拡充した信用保証協会による 東日本大震災復興緊急保証 を創設 従来のセーフティネット保証等とあわせて保証限度額は倍増されている 3 リース信用保証制度を始めとした設備導入支援策の検討 リース債務については 現在 低炭素関係の設備に係る保険制度は存在するが 一般の機械を対象とした制度はない 被災地におけるリースによる設備導入の支援策としてどのような措置が適切 3

か 現地のニーズも踏まえ検討する 4 原発事故被災者への 特別支援制度 の創設 警戒区域等に事業所を有し その移転を余儀なくされる中小企業者等に対する 福島県と連携した長期 無利子の貸付制度を創設した 5 二重債務をできる限り負わずに再出発可能な事業環境の整備 事業協同組合等の施設や農協等が所有する共同利用施設 複数の中小企業等が一体となって進める復興事業計画 ( 県の認定を受けたもの ) に不可欠な施設等の復旧について国が支援 ( 一次補正予算で措置済み ) 中小企業基盤整備機構が仮設工場 仮設店舗を整備し 市町村を通じて早期の事業再開を希望する中小企業等に原則無料で貸し出し 一次補正予算において確保されたこうした制度の積極的な活用を図る また今後 水産業を始めとした地域関連産業向けを含め 支援の拡充を検討する Ⅱ. 個人住宅ローン向け対応 (1) 旧債務 1 住宅金融支援機構における既存ローンの返済猶予等 住宅金融支援機構 ( 旧公庫融資を含む ) の既往貸付者のうち 東日本大震災で被災し 返済が困難になった方に対して 払込みの猶予及び払込み猶予期間中の金利引下げ等の返済方法の変更を措置 ( 払込み猶予期間及び返済期間の延長措置については最長 3 年から最長 5 年 払込み猶予期間中の金利引下げについては 最大で 1.5% 引下げた金利 から最大で 1.5% 引下げた金利又は 0.5% のいずれか低い方 に拡充 ) 2 個人向けの私的整理ガイドラインの策定 事業性ローンと同じく 住宅ローンについても 金融機関が 資金を借りている個人に対し 自己破産によらず 私的に債務整理を行った場合の債務免除についても無税償却等が可能となる方策を検討することとし その一環として 個人向けの私的整理ガイドライン を策定する 3 住宅再建を目指す方の負担軽減 4

事業性ローンと異なり 新債務を抱えて資産を取得しても 基本的に収入増が見込めない住宅ローンの特質を踏まえ 災害公営住宅への入居を推進するため用地取得造成費の補助対象化等によりその供給を促進するなど 極力二重債務を抱えなくて済むような施策を講ずるとともに 住宅金融支援機構の災害復興住宅融資について 融資金利の引下げを措置すること等により 新規の住宅取得にかかる費用と既往の住宅ローンの返済にかかる費用をあわせた負担が全体としてできるだけ軽減される措置を講じる (2) 新債務 1 住宅金融支援機構による金利引下げ 返済期間の延長 住宅金融支援機構が実施する災害復興住宅融資 ( 災害により滅失 損傷した家屋の復旧に必要な資金を長期固定で貸付け ) について 融資金利の引下げ ( 建設 購入の場合は当初 5 年間 0% 等 ) 元金据置 返済期間の延長等を措置 2 災害公営住宅の供給 自力での住宅再建 取得が困難な方については 用地取得造成費の補助対象化を図ることなどによって 国庫補助率を引き上げて整備を促進する災害公営住宅についてその供給を促進し 被災者の生活の安定を図る Ⅲ. 金融機関向け対応 1 金融機関への資本参加 要件の緩和 民間金融機関の有する貸付債権については 一義的には金融機関が被災者の便宜を考慮しつつ 債務の減免等を含めた対応を行うことが基本的考え方である 金融機能強化法 による金融機関への資本参加は その財務基盤の強化を通じて 金融機関が被災地の実情にあった対応を行いやすい環境を作るものである 今次の震災の影響を受けた金融機関については その被害の甚大さに照らし 国からの資本参加を受けようとする場合に ⅰ. 経営責任が問われないことを明確にする ⅱ. 収益性 効率性等の具体的な目標を求めない ⅲ. 国の資本参加のコストを平時の水準よりも引き下げること等を明確にした 金融機能強化法 および 信用事業再編強化法 の改正を早期に成立させる必要がある 5

2 金融機関の無税償却の弾力化 法人企業に関しては 私的整理ガイドライン 事業再生 ADR 等の法的整理手続きによらない債務整理プロセスが存在する 金融機関が 資金を借りている個人に対し 自己破産によらず 私的に債務整理を行った場合の債務免除についても無税償却等が可能となる方策を検討することとし その一環として 個人向けの私的整理ガイドライン を策定する Ⅳ. 財源以上のことを実現するために要する財源 ( 自治体が負担する財源を含む ) については 三党合意 ( 平成 23 年 4 月 29 日 ) や東日本大震災復興構想会議における議論等を踏まえ検討し その確保に努める Ⅴ. その他被災者の置かれた厳しい環境を踏まえ 以下のような措置を講じることとする 1 東日本大震災に被災した相続人を対象に 民法 915 条が定める相続放棄の熟慮期間 ( 相続の開始を知った日から 3 か月 ) を延長する法案の成立後には その内容の周知に努める 2 被災者生活再建支援金 義援金 弔慰金に関しては その請求権及び支払い済みの金銭に対する差押えを禁止する法案の成立後には これらの差押えが禁止されることを踏まえ 強制執行等の手続において混乱を生じないように配意する 3 東日本大震災に被災した相続人が被相続人の加入していた生命保険金 または同人が保有していた預貯金の早期支払いを受けられるよう民法の特別失踪宣告期間 (1 年間 ) を短縮すべきとの提案に関しては 東日本大震災により死亡した死体未発見者に係る死亡届の取扱いに関する法務省の方針 ( 平成 23 年 6 月 7 日付け ) に則った処理を進める 6