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【参考配布】「年金記録の訂正手続のあらまし」パンフレット

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

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国民年金

強制加入被保険者(法7) ケース1

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

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あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 9 国民年金に関する事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 羽島市は 国民年金に関する事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼ

1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

老齢年金の繰下げ支給に係る支給開始時期の見直し 70 歳に達した後に繰下げ支給の申出を行った場合に 年金額は 70 歳の時点で申出を行った場合と変わらないにもかかわらず 申し出のあった月の翌月以降の年金しか支払われない扱いとしていることについて 繰下げの申出を行うまでの期間の給付も行うこととする (

260401【厚生局宛て】施行通知

第14章 国民年金 

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件数表(神奈川)

厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 国 ) 第 号 第 1 結論昭和 50 年 4 月 30 日から昭和 51 年 4 月 1 日までの請求期間 昭和 51 年 4 月 1 日から昭和 53 年 4 月 1 日までの請求期間 昭

強制加入被保険者(法7) ケース1

別紙 1 地方厚生 ( 支 ) 局保険年金 ( 企業年金 ) 課長殿 年企発 0422 第 1 号 平成 28 年 4 月 22 日 厚生労働省年金局 企業年金国民年金基金課長 ( 公印省略 ) 平成 28 年熊本地震に係る厚生年金基金及び国民年金基金の事務処理に関する 指導等について 今般 熊本県

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 5 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 亀山市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかねな

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1 訂正請求ができる方 訂正請求は年金に加入している方 ( 過去に加入していた方を含む ) ご本人が行うことができます ご本人が亡くなっている場合は ご遺族の方 が行うことができます 遺族年金の受給権者であるなど一定の条件があります 2 訂正請求の対象となる期間 国民年金 厚生年金保険の被保険者であ

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

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●政府管掌年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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介護保険制度 介護保険料に関する Q&A 御前崎市高齢者支援課 平成 30 年 12 月 vol.1

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第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 国 ) 第 号 平成 3 年 4 月から平成 7 年 3 月までの請求期間については 国民年金保険料を納付した期間 に訂正することを認めることはできない 生年月日 : 昭和 27 年生住所 :

また 保険料の納付対象月数に占める納付月数の割合 ( 納付率 ) は 低下傾向が続いており 2012 年度時点で59.0% となっている ( 図表 1) 保険料は過去 2 年分の納付が可能であるため 最終的な納付率は多少上昇するが 過去の傾向からみても2012 年度の最終納付率は60% 台半ば程度に

健康保険料と国民健康保険料の二重払いの解消(概要)

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番号制度の実施に伴う社会保障関係システムの改修について 国 都道府県 市町村 市町村 医療保険者等 システム名 社会保険オンラインシステム 労災行政情報管理システム ハローワークシステム 障害者福祉システム 児童福祉システム 生活保護システム 国民年金システム 国民健康保険システム 後期高齢者医療シ

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茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年 10 月 10 日付けで行われた申立人の年金記録に係る苦情のあっせんについては 同日後に新たな事実が判明したことから 当該あっせんによらず 申立人のA 社における資格喪失日に係る記録を昭和 41 年 9 月 5 日に訂正し

事務取扱通知

特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 23 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかね

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

厚生年金基金に関する要望.PDF

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5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

被用者年金一元化法

釧路厚生年金事案 214 第 1 委員会の結論 申立人は 申立期間について 厚生年金保険被保険者として厚生年金保険 料を事業主により給与から控除されていたと認めることはできない 第 2 申立の要旨等 1 申立人の氏名等氏名 : 男基礎年金番号 : 生年月日 : 昭和 15 年生住所 : 2 申立内容

資料3

階層 国民年金階層 異動 国民年金異動届 (10) 国民健康保険 国民健康保険情報 (10) 国民健康保険 取得届書種別変更 ( 第 1 号被保険者該当 ) 届書 国民健康保険情報 国民年金処理結果一覧表 居所未登録者整理結果通知書 (11.1.1) 取得 (11.1.7

スライド 1

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件数表(神奈川)

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厚生局受付番号 : 東北 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東北 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論請求期間 1について 当該期間のうち請求者のA 社における平成 21 年 9 月 1 日から平成 22 年 12 月 1 日までの期間の標準報酬月額を訂正することが

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

市町村情報照会システムの概要 1 市町村における法定受託事務の円滑な推進に資するため 平成 14 年 4 月から市町村に情報照会用端末を設置し 次のとおり情報提供を行う 1 国民年金被保険者情報 (1) 抽出対象者照会月の 2 年 1 か月前から照会月の 2 か月前までの間に第 1 号被保険者の納付

標準例6

【機構宛】年管管発0324第1号 特定事由に係る申出等の制度の事務取扱いについて

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健康保険及び厚生年金保険の滞納保険料に過誤納付が判明した場合の延滞金の取扱いについて(あっせん)

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

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制度改正の概要について

柔軟で弾力的な給付設計について

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

無年金・低年金の状況等について

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

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Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

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2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論 請求者の A 社における厚生年金保険被保険者資格の取得年月日を昭和 63 年 2 月 26 日から同 年 2 月 16 日に訂正することが必要である 生年月日 :

徳島厚生年金事案 422 第 1 委員会の結論申立人の 申立期間に係る標準報酬月額については 当該期間のうち平成 14 年 4 月から同年 12 月までの期間については30 万円 15 年 4 月から同年 12 月までの期間については20 万円 16 年 4 月から同年 12 月までの期間については

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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資料2(事業管理課部分)

1. 厚生年金 健康保険の適用促進業務のフロー 厚生労働省 ( 機構 ) が保有する情報 関係機関 ( 労働局 運輸局 ) 等からの情報提供 被保険者等からの情報提供 突き合わせ 資格確認請求等 適用促進対象事業所の選定 事業主等 来所要請通知 立入検査通知 訪問 送付 電話 送付 訪問 立入検査の

10 届書の作成編 ねんきんネット ご利用ガイド ねんきんネット ご利用ガイド 届書の作成 編 平成 30 年 10 月 1 日

公的年金制度について 制度の持続可能性を高め 将来の世代の給付水準の確保等を図るため 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく社会経済情勢の変化に対応した保障機能の強化 より安全で効率的な年金積立金の管理及び運用のための年金積立金管理運用独立行政法人の組織等の見直し等の

Transcription:

第 26 回社会保障審議会日本年金機構評価部会 平成 2 6 年 2 月 2 0 日 資料 2-1 政府管掌年金事業等の運営の改善のための 国民年金法等の一部を改正する法律案の概要

政府管掌年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案の概要 政府管掌年金事業等の運営の改善を図るため 国民年金保険料の納付率の向上に向けた納付猶予制度の対象者の拡大 事務処理誤り等に関する特例保険料の納付等の制度の創設 年金記録の訂正手続の創設等の所要の措置を講ずる Ⅰ 法案の概要 1. 年金保険料の納付率の向上方策等 ( 国民年金法 厚生年金保険法等関係 ) (1) 納付猶予制度の対象者を 30 歳未満の者から 50 歳未満の者に拡大する (2) 大学等の学生納付特例事務法人について 学生から納付猶予の申請の委託を受けた時点から 当該納付猶予を認める (3) 現行の後納制度に代わって 過去 5 年間の保険料を納付することができる制度を創設する (4) 保険料の全額免除について 指定民間事業者が被保険者からの申請を受託できる制度を設ける (5) 滞納した保険料等に係る延滞金の利率を軽減する 2. 事務処理誤り等に関する特例保険料の納付等の制度の創設 ( 国民年金法関係 ) 事務処理誤り等の事由により 国民年金保険料の納付の機会を逸失した場合等について 特例保険料の納付等を可能とする制度を創設する 3. 年金記録の訂正手続の創設 ( 国民年金法 厚生年金保険法 厚生年金保険の保険給付及び保険料の納付の特例等に関する法律関係 ) 年金個人情報 ( 国民年金及び厚生年金保険の原簿記録 ) について 被保険者等による訂正請求を可能とし 民間有識者の審議に基づき厚生労働大臣が訂正する手続を整備する 4. 年金個人情報の目的外利用 提供の範囲の明確化 ( 日本年金機構法関係 ) 年金個人情報の目的外提供ができる場合として 市町村が行う高齢者虐待の事実確認に関する事務等を追加する Ⅱ 施行期日 ( 予定 ) 平成 26 年 10 月 1 日 1(5) については平成 27 年 1 月 1 日 1(4) については平成 27 年 7 月 1 日 1(3) については平成 27 年 10 月 1 日 1(1) については平成 28 年 7 月 1 日 2 については 公布の日から起算して 2 年を超えない範囲内において政令で定める日 3 については 社会保障審議会の分科会の新設等は平成 27 年 1 月 1 日 訂正請求の受付 調査の開始は 3 月 1 日 訂正決定等の実施は 4 月 1 日

年金保険料の納付率の向上方策等 1. 納付猶予制度対象者の拡大 平成 28 年 7 月 1 日より施行 若年層に限らず 全年齢層において非正規雇用労働者が増加している状況を踏まえ 納付猶予制度の対象年齢を 30 歳未満から 50 歳未満に拡大 ( 平成 37 年 6 月までの時限措置 ) 現行制度は 30 歳未満の被保険者を対象に 平成 17 年 7 月から平成 37 年 6 月までの時限措置 2. 学生納付特例事務法人制度の見直し 平成 26 年 10 月 1 日より施行 大学等が学生から納付猶予の申請を受託した日に 厚生労働大臣に申請があったものとみなす 現行では 厚生労働大臣の指定する大学等は 在籍する学生から保険料の納付猶予の申請の委託を受けることができるが 当該申請日は 大学等が厚生労働大臣に当該申請を提出した日とされている 3. 保険料納付機会の拡大 平成 27 年 10 月 1 日より施行 保険料納付機会の拡大を図り 無年金 低年金の防止を図るため 現行の後納制度に代わって 過去 5 年間の保険料を納付することができる制度を創設する ( 平成 30 年 9 月までの時限措置 ) 現行の後納保険料額より高い保険料額を納付 ( 政令事項 ) ( 現行の後納制度は 過去 10 年の未納保険料に係る平成 24 年 10 月から平成 27 年 9 月までの時限措置 ) 4. 国民年金保険料の全額免除制度等の見直し 新設 平成 27 年 7 月 1 日より施行 被保険者の手続上の負担を軽減し 全額免除等の申請の機会を拡充する観点から 厚生労働大臣が指定する者が一定の被保険者からの申請を受託できる制度を創設 また 当該指定する者が被保険者から申請を受託した日に 厚生労働大臣に当該申請があったものとみなす 5. 滞納した保険料等に係る延滞金の利率の軽減 平成 27 年 1 月 1 日より施行 滞納した保険料に係る延滞金の利率について 現下の低金利の状況を踏まえ 延滞税の利率設定を参考にしつつ 軽減する 延滞金 : 年 14.6%( 納期限から 3 ヶ月以内 : 年 4.3%) 年 9.2%( 納期限から 3 ヶ月以内 :2.9%)( 平成 26 年 )

事務処理誤り等に関する特例保険料の納付等の制度の創設 1. 事務処理誤り等の事由により 国民年金保険料の納付の機会を逸失した場合等について 特例保険料の納付等を可能とする制度の創設 新設 公布日から 2 年以内で政令で定める日より施行 事後的に事務処理誤り等の事由が明らかになり それにより国民年金保険料の納付の機会を逸失したと認められる場合等について 年金受給権を得る途を開く観点から 事後的に特例保険料の納付等を可能とする制度を創設 国民年金保険料は納期限から 2 年を経過すると納付することができない < 対象となる事例 > 誤った説明を受けたなど事務処理誤り等の事由により 保険料を納付することができなかった付加保険料の納付ができなかった保険料の追納ができなかった保険料の免除申請ができなかったなど < 納付等をした場合の効果 > 承認の申出を行った日に 保険料の追納等があったものとみなし 受給権者については 将来に向けて年金額を改定 2. 付加保険料の納付等の特例 新設 公布日から 2 年以内で政令で定める日より施行 現在は 付加保険料の納付が納期限 ( 翌月末 ) に遅れた場合は 付加保険料の納付について辞退の申出をしたものとみなされることになっている 平成 24 年の法律改正により 辞退の申出をしたものとみなさない取扱いに変更 ( 平成 26 年 4 月より開始 ) 過去に 付加保険料を支払う銀行口座に十分な金額がなかったことなどの理由で 納期限内に納付されず 付加保険料の納付の辞退の申出をしたものとみなされた期間について 過去 10 年分の付加保険料の納付を可能とする ( 施行後 3 年間の時限措置 ) 付加保険料は月額 400 円 納期限は翌月末 付加年金額は 200 円 付加保険料を納付した月数

(裁判所年金記録の訂正手続の創設 年金記録の訂正手続のポイント 年金個人情報 ( 国民年金及び厚生年金保険の原簿記録 ) について 被保険者等による訂正請求を可能とし 民間有識者の審議に基づき厚生労働大臣が訂正する手続を整備する 年金記録の訂正請求権を被保険者等に付与すること 事実関係をできる限り明らかにするために 厚生労働大臣が関係機関に資料提供等を求める規定を設けること 民間有識者からなる合議体の審議によって 厚生労働大臣が訂正決定を行うこと 決定に不服がある場合は 不服申立手続や司法手続にも移行可能とすること 年金記録の訂正請求のイメージ図 厚民間有識者関4 諮問関係➁ 調査等係業生機5 者主関3 報告 労審査基準等求6 訂正 不訂正決定通知事働答申大方針臣者大(が➆ 審行政不服審査法に基づく審査請求策査定)臣す1 訂正請求 ( 年金事務所で受付 ) (被保険者 被保険者であった者9 続訴訟提起 8 裁決請)法手へ前置ではない司 不服申立て ( ) 基準等諮問る答申基)本からなる合議体 ( 地方 ) 訂正の可否の決定に係る調査 審議 社会保障審議会 ( 分科会 ) 基本方針 ( 審査基準等 ) の作成 事案報告を踏まえた事例の分析 厚生労働大臣の訂正決定の権限を地方厚生局長に委任

( 参考 1) 政府管掌年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案の検討経緯 25 年 12 月社会保障審議会 年金保険料の徴収体制強化等に関する専門委員会 報告書 所得 悪質性等の基準を定め 該当者には一律に強制徴収 納付が困難である者等の納付機会を拡大 免除手続きの簡便化 ( 意思表示の簡便化 添付書類の簡素化 ) 時効消滅後の特例納付制度の創設 ( 時限措置 ) 若年者納付猶予制度の対象年齢の拡大 ( 時限措置 ) 加入指導の強化 国税庁情報の活用等により厚生年金の適用を促進 26 年 1 月社会保障審議会 年金記録問題に関する特別委員会 報告書 これまでの取組により 各突合せ作業もほぼ終了する予定であり 記録問題対応もひとつの大きな節目 26 年度以降の取組として ねんきん定期便等による本人への記録確認の働きかけやねんきんネットの充実などに取り組む 事務処理誤りにより保険料納付等ができなかった者について事後的是正のための法的措置の検討が必要 政府管掌年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案 25 年 12 月社会保障審議会 年金個人情報の適正な管理のあり方に関する専門委員会 とりまとめ 恒常的な年金記録の訂正手続を法的に位置づける

国民年金保険料の納付率向上策の今後の展開 ( 参考 2) 所得 400 万円以上未納月数 13 月以上 督促対象 14 万人 < 納付督励の強化 納付環境の整備 > 市場化テストの改善 市町村 学校 事業主等との協力連携の推進 口座振替促進 広報 年金教育の普及 納付期限の拡大 日本年金機構の管理体制の見直し 未 納 者 所得金額 未納月数について 順次切り下げ < 督促の範囲の拡大 > 日本年金機構の実施体制等を踏まえながら 督促範囲の所得階層 未納月数を順次切り下げ 督促を実施 すべての滞納者に 免除対象者 < 免除の確実な適用 > 免除申請手続きの簡素化 若年者納付猶予の対象年齢の拡大 H26

国民年金保険料の納付率等の推移 ( 参考 3) ( 注 ) 保険料は過去 2 年分の納付が可能であり 最終納付率とは 過年度に納付されたものを加えた納付率である