表 1 測定対象農薬 GC-MS 農薬測定項目 179 農薬 LC-MS 農薬測定項目 72 農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147

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2. 小麦 ( 試料数 :46 検体 ) 分析試料 濃度範囲 アゾキシストロビン イミダクロプリド エトフェンプロックス クレソキシムメチル ジフルフェニカン

表 1 検査対象 144 農薬 ( 平成 26 年度 ) GC 項目 :103 LC 項目 :41 EPN ジフェノコナゾール ビフェントリン フルミクロラックペンチル アゾキシストロビン テブチウロン アクリナトリン シフルトリン ピラクロホス プロシミドン イマザリル テブフェノジド アジンホス

<4D F736F F D F D36315F8E9697E18E9197BF395F945F8E5995A CC8E6397AF945F96F282CC8C9F8DB88C8B89CA2895BD90AC E E646F6378>

分析結果証明書 依頼 2016/04/07 25 エトフェンプロックス ND G14 26 エトフメセート ND G14 27 エトプロホス ND G14 28 エトベンザニド ND G14 29 エトリジアゾール ND G1

分析結果証明書依頼 2015/03/16 28 エトベンザニド ND G14 29 エトリジアゾール ND G14 30 エトリムホス ND G14 31 オキサジアゾン ND G14 32 オキサジキシル ND

分析結果証明書依頼 2015/09/16 28 エトベンザニド ND G14 29 エトリジアゾール ND G14 30 エトリムホス ND G14 31 オキサジアゾン ND G14 32

分析結果証明書依頼 2016/07/27 24 エトキシキン ND G14 25 エトフェンプロックス ND G14 26 エトフメセート ND G14 27 エトプロホス ND G14 28 エトベンザニド ND

2. しゅんぎく ( 試料数 :60 検体 ) 分析試料 以上の結果 濃度範囲 基準値を越える アセタミプリド ~ アゾキシストロビン ~ イソキサチオン エマメクチン安息香

表 1 種類及び品目数 分類検体数品目数内訳 ( カッコ内は検体数 ) 野菜 果実 生鮮 冷凍 計 214 生鮮 冷凍 乾燥 11 7 アーティチョーク (1) アスパラガス(17) インゲン(1) エダマメ(1) エンダイブ (3) オクラ(10

分析結果証明書 2012/07/31 依頼者名 株式会社フィールド殿 MASIS 株式会社マシス食品医薬品安全評価分析センター青森県弘前市大字扇町二丁目 2 番地 7 Tel Fax 計量証明事業所青森県登録番号第 73 号 ( 濃度 ) 依頼日

合物の検査も行いましたが 全て不検出でした オ食品の苦情等 食品の苦情 5 件について 8 検体 242 項目の検査を実施しました 苦情の内容は 表 17 に示します (2) 家庭用品及び器具 容器包装の検査繊維製品に防しわ性 防縮性などの目的で ホルムアルデヒドを含む樹脂による加工が行われています

Book1

農薬一覧

一太郎 10/9/8 文書

分析結果証明書依頼 2016/06/08 25 イソフェンホス ND G14 26 イソプロカルブ ND L11 27 イソプロチオラン ND G14 28 イナベンフィド ND G14 29 イプロジオン ND

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Microsoft Word - 別紙2_H4課長通知改正新旧 _1645rev0522_1600_REV1739池_rev0611_1340佐

ml 水質管理目標設定項目 ( 農薬類 ) 目標 15 農薬類 混合内部標準液 コード No. 品 名 規格 容量 希望納入価格 ( 円 ) 種混合内部標準液 ( 各 100μg/mL ジクロロメタン溶液 ) 水質試験用 2mL 5A 14,000 混合成分 アントラセン-d

Microsoft Word - (別紙2)H4課長通知新旧対照表

目 次 I. わが国における輸入食品中残留農薬の検出状況の推移 各年度の輸入食品中残留農薬の検査結果 輸入食品検査結果の項目について 1-2. 項目数及び違反件数の集計 ~2007 年度に検出された農薬 2. 農薬別の検出状況について

水質分布表

平成 28 年 7 月号目次 トピックス 平成 28 年度医動物 種類同定検査のまとめ (4~6 月 ) 1 平成 27 年度薬事検査について 2 残留農薬検査 ( その1) 4 アレルギー物質を含む食品の検査結果 7 感染症発生動向調査 横浜市感染症発生動向調査報告 6 月 8 情報提供 衛生研究

平成 30 年度水道水質検査結果 この冊子は 平成 30 年度春日井市水道水質検査計画に基づき作成し 公表するものです 内容に関するご質問等は 上下水道部配水管理事務所 まで お問い合わせください 目次 1 水質検査の概要 1 2 水質検査結果の概要 5 3 浄水水質検査結果 (1) 毎日検査 (

Taro-【修正版】差し替え(別添)

3 農薬類検査 本項は 管理目標設定項目のうち農薬類の詳細について示すものです (1) 検査期日 年 2 回 ( 散布時期に合わせた 6 月及び 9 月 ) (2) 検査項目と方法 各農薬類 109 項目 : 水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等並びに水道水質管理における留意事項

は慣用名 70 エマメクチン安息香酸塩 71 塩化第二鉄 8.0E+3 8, オクタノール 75 カドミウム及びその化合物 76 ε-カプロラクタム 79 2,6-キシレノール 80 キシレン 9.9E+4 3.7E+5 1.0E+5 6.4E+4 82 銀及びその水溶性化合物

生食発 0228 第 5 号 平成 31 年 2 月 28 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省大臣官房 生活衛生 食品安全審議官 ( 公印省略 ) 食品 添加物等の規格基準の一部を改正する件について 食品 添加物等の規格基準の一部を改正する件 ( 平成 31 年厚生労働省告示

残留農薬 200 項目 1/2 1 BHC 51 クロルタールシ メチル 2 DDT 52 クロルテ ン 3 EPN 53 クロルヒ リホス 4 XMC 54 クロルヒ リホスメチル 5 γ-bhc 55 クロルフェナヒ ル 6 アクリナトリン 56 クロルフェンヒ ンホス 7 アサ コナソ ール

84 グリオキサール 85 グルタルアルデヒド クレゾール 0 87 クロム及び3 価クロム化合物 88 6 価クロム化合物 0 89 クロロアニリン 90 アトラジン シアナジン 92 トルフェンピラド 93 メトラクロール 塩化ビニル 95 フルアジ

84 グリオキサール 85 グルタルアルデヒド クレゾール 0 87 クロム及び3 価クロム化合物 88 6 価クロム化合物 0 89 クロロアニリン 90 アトラジン シアナジン トルフェンピラド メトラクロール

平成 30 年 0 月号目次 トピックス 夏期食品収去検査結果 ( 平成 30 年度 ) 農産物の残留農薬検査結果 ( 平成 30 年 7 月 ~8 月 ) 3 感染症発生動向調査 横浜市感染症発生動向調査報告 9 月 6 情報提供 衛生研究所 WEB ページ情報 0

H26とりまとめ公表(生産計画認定面積)

ほうれんそう 県内計 , 北海道 40 39, 栃木 , 長野 58 39, 岐阜 5,885 4,559, 愛知 ,

Microsoft Word - 02.【案1~3】施行通知(DCIP等-ホセチル)

物質番号 2. 届出外の事業者等からの排出源別 対象化学物質別届出外排出量推計結果総括表 ( 参考 1~21) 対象化学物質年間排出量 (t/ 年 ; ダイオキシン類はg-TEQ/ 年 ) 物

ストロール, キノクラミン (ACN), ジクロシメット, シハロホップブチル, ジメタメトリン, シメトリン, チオベンカルブ ( ベンチオカーブ ), チフルザミド, テニルクロール, トリシクラゾール, ピリブチカルブ, ピリミノバックメチル, ピロキロン, フェニトロチオン (MEP), フ

米で使用割合が多かった農薬は 多い順に Bisultap( 殺虫剤 ) ブタクロール( 除草剤 ) Monosultap( 殺虫剤 ) トリアゾホス( 殺虫剤 ) であった Bisultap 及び Monosultap は合わせると使用量全体の 20% 以上であったが 日本ではあまり知られていない農

GC/MS解析ソフトウエアを適用した水道水質農薬および緊急時における迅速測定法の検討

殺虫剤 殺菌剤 上段 : 又は 下段 : 10 倍値 ) ベンスルタップ 0.9 ホサロン ミルベメクチン 0.7 メタアルデヒド 8 メタフルミゾン 3.1 メトキシフェノジド 2.6 ヨウ化メチル ルフェヌロン レピメクチン 3 D-D(1,3-ジクロロプロペン ) 6

【生食0921第2号】施行通知

序 文 1 範 囲 2 引 用 規 格 3 用 語 と 定 義 4 技 術 要 求 事 項 4.1 アセフェート 4.2 アシフルオルフェン 4.3 アラクロール 4.4 アルジカルブ 4.5 ディルドリンおよびアルドリン 4.6 リン 化 アルミニウム 4.7 アミトラズ 4.8 アニラジン 4.

Microsoft Word - 02.【案1~3】施行通知(イソキサチオン等+ジエチルベストロール試験法)

分析結果証明書依頼 2016/01/22 29 アゾキシストロビン ND L11 30 アゾシクロチン及びシヘキサチンの和 ND L11 31 アトラジン ND G14 32 アニロホス ND

野菜品目別 別 別取扱高 (2) 山 口 1,964 1,210, ,964 1,210, 熊 本 12,166 7,980, ,269 2,720, ,435 10,700, 計 12,166 7,980,

野菜品目別 別 別取扱高 (2) 愛 媛 187 7, , 高 知 , , , 福 岡 20,050 7,163, , , ,734 7

Microsoft Word - H29溶け込み H15別添4別紙3

5-10 平成26年度に設定あるいは改正された農薬等残留基準について

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野菜品目別 別 別取扱高 (2) ごぼう 広 島 , , , 北海道 , , 青 森 51,602 17,908, ,654 3,797,

は じ め に

せながら検討する必要がある 1. 検査結果の各項目における傾向 2002~2005 年の輸入時検査の項目 ( 検査年 原産国 食品 農薬が同じデータセット ) は 肉や魚及びその加工製品を除くと全部で 2,795 項目あった 但し ここに収載されている項目はいずれも検出件数が少なくとも 1 件以上あ

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収入保険制度と既存の類似制度と の比較のポイント 平成 30 年 6 月

GC/MS/MS VARIAN, INC. Rapid-MSTM 迅速分析に適したキャピラリカラム

平成 30 年度浄水場における原水中の農薬実態調査結果 1 調査対象浄水場浄水場周辺及び上流部に農地又はゴルフ場等が存在する次の浄水場 14 地点の原水を対象としました (1) 飯能市本郷浄水場 ( 伏流水 ) (2) 秩父広域市町村圏組合小鹿野浄水場 ( 表流水 ) (3) 秩父広域市町村圏組合皆

広島市衛研年報 31, 44-49(2012) ゴルフ場農薬 44 成分同時分析の検討 森本章嗣 上本宗祥 渡邉進一 小串恭子 宮本伸一 * 松尾愛子 山本恒彦 片岡真喜夫 細末次郎 * 堀川敏勝 ゴルフ場で使用される農薬 ( 以下, ゴルフ場農薬 ) の 44 成分同時分析を液体クロマトグラフタン


2 エクロメゾール ISO 名 菌 エトキシスルフロン ISO 名 草 エトフェンプロックス ISO 名 虫 エマメクチン安息香酸塩 ISO 名 虫 エトリジアゾール サンヤード ( 水 ) エトキシスルフロン グラッチェ ( 顆 水 ) 混 サンアタック( 水 ) エトフェンプロックス サニーフィ

3-クロロ-N-(3-クロロ -5-トリフルオロメチル-2-ピリジ 第一種 ル )-アルファ, アルファ, アルファ -トリフルオロ 2,6-ジニ トロ -パラートルイジン( 別名フルアジナム ) 第一種 第一種


水道水中農薬の LC/MS/MS による一斉分析法 別添方法 18 および 20 の直接注入 日本ウォーターズ株式会社 2013 Nihon Waters K.K. 1 目的 別添方法 18 および 20( 参考の表記の農薬も含む ) の全対象農薬が測定可能な LC/MS 条件の検討する 別添方法

平成28年度農林水産省補助事業『輸出用茶残留農薬検査事業』実施報告書

1901.xls

平成9年 月 日

課 別 事 業 内 容 ( 食 品 化 学 課 ) 表 5.1 食 品 化 学 課 行 政 検 査 業 務 実 績 項 目 取 り 扱 い 件 数 試 験 検 査 の 項 目 数 収 去 依 頼 検 査 その 他 総 数 総 数 種 類 件 数 不 良 件 数 不 良 牛 乳 等 規 格 有 害 性

11 表 1 平成 5 野菜の 1a 当たり収量 及び ( 全国 ) 計 1 a 当たり収量 対前比 1 a 当たり収量 ( 参考 ) 対平均収量比 481,1 1,551, 11,451, 99 nc nc 根 菜 類 169,5 5,144, 4,6, 98 nc nc

a-16_iv.xls

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表 1. 農業用殺菌剤の作用機構による分類 1 FRAC コードリストより日本国既登録殺菌剤を抜粋 改変 作用機構作用点とコードグループ名化学グループ有効成分名耐性リスク FRAC A: 核酸合成 B: 有糸核分裂と細胞分裂 C: 呼吸 D: アミノ酸および蛋白質合成 E: シグナル伝達 A1:RN

<4D F736F F D A982AF82BD82E082CC81698E9197BF C A814695CA DA8E9F2E646F63>

007保環研p eca

向日市水道事業事務報告書 1 概況平成 23 年度末の給水人口は5 万 3,765 人で 前年度に比べ368 人減少し 給水件数は 1 万 8,739 件で 前年度に比べ1 件増加しました 給水状況は 年間総給水量が613 万 2,291 立方メートルで 前年度比 4 万 4,298 立方メートル

1 種別取扱高 数量 =kg 金額 = 円 ( 税込 ) 項目 本月取扱高 一日平均取扱高 種別 数量 金額 平均単価 数量 金額 野菜 6,912, % 1,291,281, % , ,489,617 果実 2,726,

小美玉市学校給食食材 放射能測定結果一覧 使用機器 : CAPTUS-3000A シンチレーションスヘ クトロメーター ( ) 使用機器 : TN300B ヘ クレルモニター印刷日 : 平成 31 年 4 月 11 日 検査日 使用日使用施設名検査品目 生産地 放射性セシウム (Bq/Kg) Cs-

1表紙・目次○

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PowerPoint プレゼンテーション

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Microsoft Word - ☆151208(合体版)H27年度中間報告

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~ メディケア食品 原料原産地情報の公開 ~ マルハニチロ株式会社では 東京都消費生活条例の規定により メディケア食品に使用している主な原材料の産地についてホームページでご案内しております 商品の主な原材料である 魚介類 肉類 野菜 果実類 等 また商品の名前として使用している原材料 ( 副原料 調

15 表 1 平成 7 野菜の 1a 当たり収量 及び ( 全国 ) 計 品目 1 a 当たり収量 対前比 1 a 当たり収量 474,7 1,654, 11,66, 99 nc nc 根 菜 類 164,7 5,11, 4,49, nc だ い こ ん,9 4,6 1

p1_10月月報用グラフ

青果物 数量 :kg 金額 : 円 日 野菜果実合計数量金額数量金額数量金額 合計 10,539,193 1,495,165,545 3,479, ,520,213 14,018,866 2,194,685, ,204 91,461,519 2

分科会本資料2-1(農薬)アクリナトリン

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分析結果証明書依頼 2015/11/24 29 アシュラム ND L11 30 アジンホスメチル ND G14 31 アセキノシル ND L11 32 アセタミプリド ND L11 33 アセトクロール ND G14

分析結果証明書依頼 2016/10/20 25 アザメチホス ND L11 26 アシフルオルフェン ND L11 27 アシベンゾラル-S-メチル ND L11 28 アジムスルフロン ND L11 29 アシュラム ND 0

要約 農林水産省は 平成 25 年度から 3 年間の予定で 蜜蜂の被害事例に関する調査を実施しています 今回 平成 25 年度 (H25.5/30~H26.3/31) に報告のあった被害事例について中間的に取りまとめました 調査の結果 調査期間中に 69 件の被害事例が報告されました このうち 90

1. 検査項目及び検査方法 1.1 毎日検査項目 項 目 単位 評 価 1 気温 - 2 水温 - 3 外観 ( 色 濁り ) - 異常でないこと 4 臭味 - 異常でないこと 5 消毒の残留効果 ( 遊離残留塩素 ) mg/l 0.1 以上 検査方法棒状温度計測定法棒状温度計測定法目視官能法ジエチ

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主食 平成 26 年 パン 麺 9 月分 熊谷市産キヌヒカリ県産小麦粉 輸入小麦粉 豆類きな粉大豆 もやし ( フ ラックマッヘ ) ブロッコリーエクアドル じゃがいも枝豆 にんじんこまつな九州 玉ねぎほうれんそう宮崎 にらとうもろこし ごぼうしそ中国静岡 ピーマン温州みかん佐賀長崎 大根青森 きゅ

業務 表 食品中の添加物に関する試験 検体名検体数検査項目検体名検体数検査項目 ソース類 3 サッカリンナトリウム食肉製品 22 亜硝酸根 みそ 2 サッカリンナトリウム魚介加工品 3 亜硝酸根 清涼飲料 2 サッカリンナトリウム 油脂含有食品 魚介加工品 6 サッカリンナトリウム魚介乾

輸出国における農薬等の使用状況等に関する調査 (NIHS) ( 平成 17 及び 18 年度調査 ) V 各国における食品中の残留農薬検出状況 (1) 外国の食品 ( 輸入及び国産 ) 中の残留農薬の検出状況と日本の検出状況から今後注目すべき品目 / 農薬を検討することを目的とし 各国における食品中

<4D F736F F D F195B6815B F816A4C432D4D538E6397AF945F96F288EA90C495AA90CD5F F2E646F63>

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農産物中の残留農薬の検査結果 ( 平成 25~27 年度 ) 中島涼 丸山量子 佐藤徳子 大久保祥嗣 米田篤司 八木正博 神戸市環境保健研究所 1 はじめに消費者の食への関心は高く 平成 26 年に内閣府の行った調査 1) では 食品の安全性の観点から不安である要因として 残留農薬 を挙げる人の割合は 55% となっている 神戸市では 安全 安心な農産物の流通を図るため 食品衛生監視指導計画に基づき 農産物中の残留農薬検査を実施している 本稿では平成 25~27 年度の 3 年間の調査結果について報告する 2 実験方法 2.1 検査対象試料平成 25~27 年度の 3 年間に神戸市内で収去した 70 種 423 検体の野菜 果実等の農産物を対象とした その内訳は国産農産物 281 検体 輸入農産物 142 検体 ( 内 38 検体が冷凍品 ( ブランチング野菜 )) である 2.2 測定対象農薬 ( 表 1) GC-MS/MS 測定対象農薬 179 農薬 LC-MS/MS 測定対象農薬 72 農薬 423 検体の農産物のうち 中央卸売市場収去分 142 検体については LC-MS/MS 測定対象農薬のみの検査を行った 2.3 装置 1)GC-MS/MS Agilent 社製 GC:7890B, MS:7000C Triple Quad 2)LC-MS/MS LC:Shimadzu 社製 LC20A, MS:SCIEX 社製 4000 Qtrap( 平成 25~27 年度 ) Qtrap4500 ( 平成 27 年度 ) 2.4 分析方法 GC-MS/MS LC-MS/MS 測定対象農薬共に 食品に 残留する農薬 試料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について ( 平成 17 年 1 月 24 日付け食安発第 0124001 号 ) に従って分析を行った 定量下限値は 0.01 ppm とした 3 結果及び考察 3.1 検査検体数及び検出率 < 国産農産物 > 野菜 42 種 213 検体 果物 19 種 68 検体について検査を行った 検出率 ( 農薬検出検体数 (1 種類以上の農薬が検出した検体数 ) 総検査検体数 100) を表 2 に示す 検出率は 野菜 26%(55 検体 /213 検体 ) 果物 43%(29 検体 /68 検体 ) であり 全体では 30%(84 検体 /281 検体 ) であった 農産物の種類 農薬不検出検体数及び農薬検出検体数を図 1 に示す 農薬の検出率の高かった農産物 ( 検体数 3 以上 検出率 50% 以上 ) は 野菜では白ねぎ (80%) 青ねぎ(67%) みつば (67%) 未成熟いんげん(67%) きゅうり(65%) トマト (54%) はくさい(50%) 果物ではりんご(100%) 日本なし (71%) もも(60%) いちご(50%) であった だいこん類の根 かぼちゃ たまねぎは 検査検体数は多いが農薬は検出されなかった < 輸入農産物 > 野菜 16 種 54 検体 果物 11 種 88 検体について検査を行った ( 冷凍品 38 検体を含む ) 検出率を表 3 に示す 検出率は 野菜 26%(14 検体 / 54 検体 ) 果物 58%(51 検体 /88 検体 ) であり 全体では 46%(65 検体 /142 検体 ) であった 野菜よりも果物での検出率が高い傾向にあった 農産物の種類 農薬不検出検体数及び農薬検出検体数を図 2 に示す 農薬の検出率の高かった農産物は グレープフルーツ (92%) アボカド(78%) オレンジ(77%) であった ( 柑橘類は防ばい剤の表示がある場合は当該農薬を検査対象から除外しており 防ばい剤以外の農薬が検出したときのみ検出検体としている ) 42

表 1 測定対象農薬 GC-MS 農薬測定項目 179 農薬 LC-MS 農薬測定項目 72 農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147 プロヒドロジャスモン 3 アニロホス 4 XMC 76 テトラジホン 148 プロフェノホス 4 アラマイト 5 アザコナゾール 77 テニルクロール 149 プロポキスル 5 アルジカルブ 6 アセトクロール 78 テブコナゾール 150 ブロマシル 6 アルドキシカルブ 7 アトラジン 79 テブフェンピラド 151 プロメトリン 7 イソキサフルトール 8 アメトリン 80 テフルトリン 152 ブロモブチド 8 イプロバリカルブ 9 アラクロール 81 テルブトリン 153 ブロモプロピレート 9 イマザリル 10 アルドリン及びディルドリン 82 テルブホス 154 ブロモホス 10 イミダクロプリド 11 イサゾホス 83 トリアジメノール 155 ヘキサコナゾール 11 インダノファン 12 イソフェンホス 84 トリアジメホン 156 ベナラキシル 12 インドキサカルブ 13 イソプロカルブ 85 トリアゾホス 157 ベノキサコール 13 オキサジクロメホン 14 イソプロチオラン 86 トリアレート 158 ヘプタクロル 14 オキサミル 15 イプロベンホス 87 トリブホス 159 ペルメトリン 15 オリザリン 16 ウニコナゾール P 88 トリフルラリン 160 ペンコナゾール 16 カルバリル 17 エスプロカルブ 89 トリフロキシストロビン 161 ペンディメタリン 17 カルプロパミド 18 エチオン 90 トルクロホスメチル 162 ベンフレセート 18 クミルロン 19 エディフェンホス 91 2-(1-ナフチル ) アセタミド 163 ホサロン 19 クロキントセットメキシル 20 エトキサゾール 92 ナプロパミド 164 ホスファミドン 20 クロチアニジン 21 エトフェンプロックス 93 ニトロタールイソプロピル 165 ホスメット 21 クロマフェノジド 22 エトフメセート 94 ノルフルラゾン 166 ホレート 22 クロメプロップ 23 エトプロホス 95 パクロブトラゾール 167 マラチオン 23 クロリダゾン 24 エトリムホス 96 パラチオン 168 ミクロブタニル 24 クロロクスロン 25 エポキシコナゾール 97 パラチオンメチル 169 メチダチオン 25 シアゾファミド 26 エンドスルファン 98 ハルフェンプロックス 170 メトキシクロール 26 ジウロン 27 エンドリン 99 ピコリナフェン 171 メトミノストロビン 27 シフルフェナミド 28 オキサジアゾン 100 ビテルタノール 172 メトラクロール 28 ジフルベンズロン 29 オキサジキシル 101 ビフェノックス 173 メビンホス 29 シプロジニル 30 オキシフルオルフェン 102 ビフェントリン 174 メフェナセット 30 シメコナゾール 31 カズサホス 103 ピペロニルブトキシド 175 メフェンピルジエチル 31 ジメチリモール 32 カフェンストロール 104 ピペロホス 176 メプロニル 32 ジメトモルフ 33 カルフェントラゾンエチル 105 ピラゾホス 177 モノクロトホス 33 シラフルオフェン 34 カルボキシン 106 ピリダフェンチオン 178 レスメトリン 34 スピノサド 35 キナルホス 107 ピリダベン 179 レナシル 35 ダイアレート 36 キノキシフェン 108 ピリフェノックス 36 ダイムロン 37 クレソキシムメチル 109 ピリブチカルブ 37 チアクロプリド 38 クロマゾン 110 ピリプロキシフェン 38 チアベンダゾール 39 クロルタールジメチル 111 ピリミノバックメチル 39 チアメトキサム 40 クロルピリホス 112 ピリミホスメチル 40 テトラクロルビンホス 41 クロルピリホスメチル 113 ピリメタニル 41 テブチウロン 42 クロルフェナピル 114 ビンクロゾリン 42 テブフェノジド 43 クロルフェンソン 115 フェナミホス 43 テフルベンズロン 44 クロルフェンビンホス 116 フェナリモル 44 トリデモルフ 45 クロルプロファム 117 フェニトロチオン 45 トリフルムロン 46 クロルベンシド 118 フェノキサニル 46 ナプロアニリド 47 クロロベンジレート 119 フェノチオカルブ 47 ノバルロン 48 シアナジン 120 フェンクロルホス 48 ピラクロストロビン 49 シアノホス 121 フェンチオン 49 ピリミカーブ 50 ジエトフェンカルブ 122 フェントエート 50 フェノキシカルブ 51 ジクロトホス 123 フェンバレレート 51 フェノブカルブ 52 ジクロフェンチオン 124 フェンプロパトリン 52 フェリムゾン 53 ジクロホップメチル 125 フサライド 53 フェンアミドン 54 ジクロラン 126 ブタクロール 54 フェンピロキシメート 55 ジスルホトン 127 ブタミホス 55 フェンメディファム 56 シハロトリン 128 ブピリメート 56 ブタフェナシル 57 シハロホップブチル 129 ブプロフェジン 57 フルフェナセット 58 ジフェナミド 130 フルキンコナゾール 58 フルフェノクスロン 59 シプロコナゾール 131 フルジオキソニル 59 フルリドン 60 シペルメトリン 132 フルシトリネート 60 プロパキザホップ 61 シマジン 133 フルトラニル 61 ヘキサフルムロン 62 ジメタメトリン 134 フルトリアホール 62 ヘキシチアゾクス 63 ジメチルビンホス 135 フルバリネート 63 ペンシクロン 64 ジメテナミド 136 フルミオキサジン 64 ベンダイオカルブ 65 ジメトエート 137 プレチラクロール 65 ペントキサゾン 66 シメトリン 138 プロシミドン 66 ボスカリド 67 ジメピペレート 139 プロチオホス 67 メタベンズチアズロン 68 スピロキサミン 140 プロパクロール 68 メトキシフェノジド 69 ターバシル 141 プロパジン 69 モノリニュロン 70 ダイアジノン 142 プロパニル 70 ラクトフェン 71 チオベンカルブ 143 プロパホス 71 リニュロン 72 チオメトン 144 プロパルギット 72 ルフェヌロン 43

表 2 国産農産物の農薬検出率 検査検体数 検出検体数 検出率 (%) 野菜 213 55 26 果物 68 29 43 合計 281 84 30 表 3 輸入農産物の農薬検出率 検査検体数 検出検体数 検出率 (%) 野菜 54 14 26 果物 88 51 58 合計 142 65 46 検体数 0 5 10 15 20 25 30 アスパラガスおくら不検出かぶ類の根検出かぶ類の葉かぼちゃカリフラワーかんしょ ( さつまいも ) キャベツきゅうりきょうなごぼうこまつなさといも類しいたけしゅんぎくセロリその他のうり科野菜 ( ゴーヤ ) その他のうり科野菜 ( 冬瓜 ) その他のきのこ類 ( えのき ) その他のきのこ類 ( しめじ ) その他のハーブ ( 大葉 ) その他の野菜 ( れんこん ) だいこん類の根だいこん類の葉たまねぎチンゲンサイとうもろこしトマトなすにんじんねぎ ( 青ねぎ ) ねぎ ( 白ねぎ ) はくさいばれいしょピーマンブロッコリーほうれんそうみつばやまいもレタス未成熟いんげん未成熟えんどういちごおうとう ( さくらんぼ ) オレンジかきキウィーすいかその他のかんきつ類果実 ( きんかん ) その他のかんきつ類果実 ( すだち ) その他のかんきつ類果実 ( はっさく ) その他のかんきつ類果実 ( ゆず ) その他の果実 ( いちじく ) ぶどうみかんメロン類果実 ( メロン ) ももりんごレモン西洋なし日本なし 図 1 国産農産物における各農産物の農薬検出率 検体数 0 5 10 15 20 25 30 アスパラガスえだまめ不検出おくら検出かぼちゃカリフラワーさといも類その他のあぶらな科野菜 ( 菜の花 ) たまねぎとうもろこしねぎ ( 青ねぎ ) ねぎ ( 白ねぎ ) ピーマン ( パプリカ ) ブロッコリーほうれんそう未成熟いんげん未成熟えんどうアボカドいちごオレンジキウィーグレープフルーツその他の果実 ( ザクロ ) パイナップルバナナパパイヤぶどうメロン類果実 ( メロン ) 図 2 輸入農産物における各農産物の農薬検出率キウィー パイナップルは 検査検体数は多いが農薬は検出されなかった かぼちゃの検出率は 23% と高くないが 国産品の検出率は 0% であり国産品と輸入品で違いが見られた 今回農薬が検出されたかぼちゃは全てメキシコ産であり メキシコ産かぼちゃでの検出率は 75%(3 検体 /4 検体 ) であった 検査を行ったかぼちゃは ニュージーランド産 8 検体 メキシコ産 4 検体 ポーランド産 1 検体であった 3.2 農産物ごとの検出農薬について農薬が検出された食品 検出農薬 検出濃度 基準値の一覧を 表 4-1 に国産農産物の野菜について 表 4-2 に国産農産物の果物について 表 4-3 に輸入農産物の野菜について 表 4-4 に輸入農産物の果物について示す 全ての農産物において基準値違反 ( 個別の基準値及び一律基準値 ) は見られなかった 44

表 4-1 国産農産物 ( 野菜 ) からの検出農薬 ( 食品ごと ) 食品 検査項目名 用途 3) 4) 5) 検査成績基準値農薬系統 アスパラガス フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02 0.5 キャベツ テフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02 0.5 キャベツ ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.33 5 キャベツ フルトラニル 殺菌剤 アミド系 0.01 0.5 キャベツ プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.01 2 きゅうり イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.07 1 きゅうり イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 1 きゅうり クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05 2 きゅうり チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 0.5 きゅうり チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 0.5 きゅうり ルフェヌロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01 0.3 きゅうり ジフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01 1.0 きゅうり DDT(DDD 及びDDEを含む ) 殺虫剤 有機塩素系 0.01 0.2 きゅうり クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.06 0.5 きゅうり クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.04 0.5 きゅうり シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.04 0.7 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.21 5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.16 5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.12 5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.08 5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.07 5 きゅうり クレソキシムメチル 殺菌剤 ストロビルリン系 0.10 0.5 さといも類 クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.02 0.03 セロリ チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06 1 その他のハーブ ( 大葉 ) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.51 15 トマト クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 3 トマト クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 3 トマト チアクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06 1 トマト チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 2 トマト ジエトフェンカルブ 殺菌剤 N-フェニルカーバメート系 0.02 5.0 トマト ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.04 5 トマト ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03 5 トマト ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03 5 トマト プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.02 5 トマト アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04 3 トマト フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.07 5 トマト フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.02 5 なす イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05 2 なす クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05 1 なす フェンピロキシメート 殺虫剤 フェノキシピラゾール系 0.01 0.5 なす シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.01 0.5 にんじん トリフルラリン 除草剤 ジニトロアニリン系 0.01 1 ねぎ ( 青ねぎ ) クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 1 ねぎ ( 青ねぎ ) シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.02 2 ねぎ ( 白ねぎ ) クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 1 ねぎ ( 白ねぎ ) ルフェヌロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01 2 ねぎ ( 白ねぎ ) フルトラニル 殺菌剤 アミド系 0.06 1 ねぎ ( 白ねぎ ) アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.06 10 ねぎ ( 白ねぎ ) クレソキシムメチル 殺菌剤 ストロビルリン系 0.13 2 ねぎ ( 白ねぎ ) クレソキシムメチル 殺菌剤 ストロビルリン系 0.10 2 はくさい インドキサカルブ 殺虫剤 オキサジアジン系 0.01 1 はくさい イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 0.5 はくさい チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05 3 はくさい チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 3 はくさい チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 3 はくさい フェンバレレート 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 3.0 はくさい ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03 40 ピーマン チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 1 ピーマン ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02 10 ほうれんそう イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.74 15 ほうれんそう フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02 10 ほうれんそう シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.02 25 みつば シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.03 10 みつば アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.27 5 レタス クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 20 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.32 3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.08 3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06 3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06 3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 3 レタス フェンバレレート 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 2.0 レタス フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.05 10 レタス クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.02 20 レタス シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.04 10 レタス アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.10 30 未成熟いんげん クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.13 1 未成熟いんげん チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 0.3 未成熟いんげん フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.09 1 未成熟いんげん フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.03 1 未成熟いんげん アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.17 3 未成熟いんげん トリアジメノール 殺菌剤 - 0.10 1 未成熟えんどう ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03 5 45

食品 表 4-2 国産農産物 ( 果物 ) からの検出農薬 ( 食品ごと ) 検査項目名用途農薬系統 検査成績 いちご アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.86 10 いちご アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.30 10 いちご フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.14 5 おうとう ( さくらんぼ ) ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.08 3 おうとう ( さくらんぼ ) ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 3 かき ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 5.0 すいか フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01 0.2 その他のかんきつ類果実 ( はっさく ) プロパルギット 殺虫剤 亜硫酸エステル系 0.16 3 その他のかんきつ類果実 ( はっさく ) メチダチオン 殺虫剤 有機リン系 0.20 5 その他の果実 ( いちじく ) クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 4 ぶどう アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.07 10 みかん イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 0.3 みかん イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 0.3 もも クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 0.7 もも クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 0.7 もも チアクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05 1 もも ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02 0.2 りんご チアクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 2 りんご シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 0.4 りんご シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.09 2.0 りんご フェンプロパトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03 5 りんご プロパルギット 殺虫剤 亜硫酸エステル系 0.01 5 りんご クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.05 1.0 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.22 2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.10 2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.05 2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03 2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02 2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01 2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01 2 りんご シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.07 5 りんご シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.01 5 りんご トリフロキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04 3 りんご ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.09 1 りんご ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02 1 りんご ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02 1 西洋なし フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.03 0.5 西洋なし アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 2 日本なし クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.07 1 日本なし シラフルオフェン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 1 日本なし シラフルオフェン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 1 日本なし ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 2 日本なし ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02 3 日本なし ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01 3 日本なし ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01 3 基準値 食品 表 4-3 輸入農産物 ( 野菜 ) からの検出農薬 ( 食品ごと ) 検査項目名用途農薬系統 検査成績 えだまめ ( 冷凍 ) インドキサカルブ 殺虫剤 オキサジアジン系 0.02 1 えだまめ ( 冷凍 ) シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.21 5.0 えだまめ ( 冷凍 ) シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.11 5.0 えだまめ ( 冷凍 ) ビフェントリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.04 0.6 えだまめ ( 冷凍 ) ビフェントリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 0.6 えだまめ ( 冷凍 ) フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.05 5 えだまめ ( 冷凍 ) クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02 0.3 おくら ( 冷凍 ) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 0.7 かぼちゃ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 1 かぼちゃ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 1 かぼちゃ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 1 かぼちゃ ミクロブタニル 殺菌剤 トリアゾール系 0.01 1 ねぎ ( 青ねぎ ) ( 冷凍 ) プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.10 5 ピーマン ( パプリカ ) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 3 ピーマン ( パプリカ ) クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.12 1 ピーマン ( パプリカ ) テブフェンピラド 殺虫剤 - 0.06 0.5 ピーマン ( パプリカ ) ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.11 10 ピーマン ( パプリカ ) テトラコナゾール 殺菌剤 トリアゾール系 0.01 1 ブロッコリー ( 冷凍 ) ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.07 2.0 未成熟いんげん ( 冷凍 ) ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.04 5 未成熟いんげん ( 冷凍 ) シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.09 0.5 基準値 46

食品 表 4-4 輸入農産物 ( 果物 ) からの検出農薬 ( 食品ごと ) 検査項目名用途農薬系統 検査成績 基準値 アボカド シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.05 0.5 アボカド シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03 0.5 アボカド シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02 0.5 アボカド シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02 0.1 アボカド シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 0.1 アボカド ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03 5.0 アボカド ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02 5.0 アボカド ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02 5.0 アボカド テフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.05 0.5 アボカド ピペロニルブトキシド 殺虫剤用共力剤 0.01 8 アボカド ピペロニルブトキシド 殺虫剤用共力剤 0.01 8 いちご ( 冷凍 ) シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.03 5 いちご ( 冷凍 ) アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02 10 いちご ( 冷凍 ) フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.02 5 いちご ( 冷凍 ) ペンコナゾール 殺菌剤 - 0.02 0.1 オレンジ カルバリル 殺虫剤 カーバメート系 0.02 7 オレンジ フェンピロキシメート 殺虫剤 フェノキシピラゾール系 0.02 1 オレンジ ルフェヌロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02 0.3 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.08 1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.07 1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.04 1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02 1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.01 1 オレンジ メチダチオン 殺虫剤 有機リン系 0.13 5 オレンジ メチダチオン 殺虫剤 有機リン系 0.01 5 オレンジ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.35 10 オレンジ フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.96 10 オレンジ フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.71 10 オレンジ フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.03 10 オレンジ ジウロン 除草剤 尿素系 0.05 0.05 オレンジ ブロマシル 除草剤 - 0.05 0.05 オレンジ ピペロニルブトキシド 殺虫剤用共力剤 0.29 5 グレープフルーツ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.04 0.7 グレープフルーツ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02 0.7 グレープフルーツ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 0.7 グレープフルーツ シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03 2.0 グレープフルーツ シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01 2.0 グレープフルーツ メトキシフェノジド 殺虫剤 ベンゾイルヒドラジン系 0.22 3 グレープフルーツ メトキシフェノジド 殺虫剤 ベンゾイルヒドラジン系 0.14 3 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.05 1 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.03 1 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.03 1 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.01 1 グレープフルーツ プロチオホス 殺虫剤 有機リン系 0.01 0.1 グレープフルーツ クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.06 2 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.04 0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.03 0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.02 0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.01 0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.01 0.5 グレープフルーツ ブプロフェジン 殺虫剤 - 0.02 3 グレープフルーツ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.81 10 グレープフルーツ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.08 10 グレープフルーツ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.03 10 グレープフルーツ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03 10 グレープフルーツ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 10 グレープフルーツ トリフロキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 0.5 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.06 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.05 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.05 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 2 その他の果実 ( ザクロ ) フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.17 5.0 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.04 3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02 3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02 3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02 3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02 3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.01 3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.07 3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.05 3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04 3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02 3 ぶどう メトキシフェノジド 殺虫剤 ベンゾイルヒドラジン系 0.30 1 ぶどう ミクロブタニル 殺菌剤 トリアゾール系 0.07 1 メロン類果実 ( メロン ) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01 0.4 検査当時の基準 H.28.3.19からは0.01ppm 47

表 5-1 国産農産物からの検出農薬 ( 農薬ごと ) 用途農薬系統検査項目名 検出回数合計 オキサジアジン系 インドキサカルブ 1 はくさい 1 8 13 きゅうり 2 17 12 みかん 2 6 33 イミダクロプリド 8 その他のハーブ ( 大葉 ) 1 1 100 なす 1 5 20 はくさい 1 8 13 ほうれんそう 1 3 33 トマト 2 13 15 もも 2 5 40 きゅうり 1 17 6 なす 1 5 20 クロチアニジン 12 ねぎ ( 青ねぎ ) 1 3 33 ねぎ ( 白ねぎ ) 1 5 20 ネオニコチノイド系 未成熟いんげん 1 3 33 その他の果実 ( いちじく ) 1 6 17 日本なし 1 7 14 トマト 1 13 8 チアクロプリド 3 もも 1 5 20 りんご 1 8 13 レタス 5 23 22 はくさい 3 8 38 きゅうり 2 17 12 チアメトキサム 14 セロリ 1 2 50 トマト 1 13 8 ピーマン 1 6 17 殺虫剤 未成熟いんげん 1 3 33 シハロトリン 1 りんご 1 8 13 シペルメトリン 1 りんご 1 8 13 シラフルオフェン 2 日本なし 2 7 29 ピレスロイド系はくさい 1 8 13 フェンバレレート 2 フェンプロパトリン 1 りんご 1 8 13 ペルメトリン 1 かき 1 9 11 フェノキシピラゾール系 フェンピロキシメート 1 なす 1 5 20 テフルベンズロン 1 キャベツ 1 14 7 ルフェヌロン 2 きゅうり 1 17 6 ねぎ ( 白ねぎ ) 1 5 20 ジフルベンズロン 1 きゅうり 1 17 6 ベンゾイルフェニルウレア系 未成熟いんげん 2 3 67 アスパラガス 1 1 100 フルフェノクスロン 7 ほうれんそう 1 3 33 すいか 1 2 50 西洋なし 1 2 50 亜硫酸エステル系 プロパルギット 2 その他のかんきつ類果実 ( はっさく ) 1 3 33 りんご 1 8 13 有機リン系 クロルピリホス 1 りんご 1 8 13 メチダチオン 1 その他のかんきつ類果実 ( はっさく ) 1 3 33 有機塩素系 DDT(DDD 及びDDEを含む ) 1 きゅうり 1 17 6 きゅうり 2 17 12 - クロルフェナピル 4 さといも類 1 7 14 N-フェニルカーバメート系 ジエトフェンカルブ 1 トマト 1 13 8 りんご 7 8 88 トマト 3 13 23 日本なし 3 7 43 キャベツ 1 14 7 アニリド系 ボスカリド 19 はくさい 1 8 13 ピーマン 1 6 17 未成熟えんどう 1 1 100 おうとう ( さくらんぼ ) 1 1 100 もも 1 5 20 アニリノピリミジン系 シプロジニル 2 りんご 2 8 25 アミド系 フルトラニル 2 キャベツ 1 14 7 ねぎ ( 白ねぎ ) 1 5 20 きゅうり 1 17 6 なす 1 5 20 シアノイミダゾール系 シアゾファミド 6 ねぎ ( 青ねぎ ) 1 3 33 ほうれんそう 1 3 33 みつば 1 3 33 殺菌剤 きゅうり 5 17 29 ジカルボキシイミド系 プロシミドン 7 キャベツ 1 14 7 トマト 1 13 8 いちご 2 6 33 トマト 1 13 8 ねぎ ( 白ねぎ ) 1 5 20 アゾキシストロビン 9 みつば 1 3 33 未成熟いんげん 1 3 33 ストロビルリン系 ぶどう 1 4 25 西洋なし 1 2 50 クレソキシムメチル 3 ねぎ ( 白ねぎ ) 2 5 40 きゅうり 1 17 6 トリフロキシストロビン 1 りんご 1 8 13 りんご 3 8 38 ピラクロストロビン 5 おうとう ( さくらんぼ ) 1 1 100 日本なし 1 7 14 フェニルピロール系 フルジオキソニル 3 トマト 2 13 15 いちご 1 6 17 - トリアジメノール 1 未成熟いんげん 1 3 33 除草剤 ジニトロアニリン系 トリフルラリン 1 にんじん 1 3 33 食品 検出回数 検体数 検出率 (%) 48

表 5-2 輸入農産物からの検出農薬 ( 農薬ごと ) 用途農薬系統検査項目名 検出回数合 食品 検出回数 検体数 検出率 (%) オキサジアジン系 インドキサカルブ 1 えだまめ 1 12 8 カーバメート系 カルバリル 1 オレンジ 1 13 8 かぼちゃ 3 13 23 グレープフルーツ 3 25 12 ネオニコチノイド系 イミダクロプリド 9 おくら 1 2 50 ピーマン ( パプリカ ) 1 2 50 メロン類果実 ( メロン ) 1 1 100 シハロトリン 3 アボカド 3 9 33 えだまめ 2 12 17 シペルメトリン 6 アボカド 2 9 22 ピレスロイド系 グレープフルーツ 2 25 8 ビフェントリン 2 えだまめ 2 12 17 ペルメトリン 4 アボカド 3 9 33 ブロッコリー 1 2 50 フェノキシピラゾール系 フェンピロキシメート 1 オレンジ 1 13 8 殺虫剤グレープフルーツ 2 25 8 ベンゾイルヒドラジン系メトキシフェノジド 3 ぶどう 1 1 100 テフルベンズロン 1 アボカド 1 9 11 ベンゾイルフェニルウレア系 ルフェヌロン 1 オレンジ 1 13 8 フルフェノクスロン 1 えだまめ 1 12 8 バナナ 6 17 35 オレンジ 5 13 38 クロルピリホス 16 グレープフルーツ 4 25 16 有機リン系えだまめ 1 12 8 プロチオホス 1 グレープフルーツ 1 25 4 メチダチオン 2 オレンジ 2 13 15 - クロルフェナピル 2 ピーマン ( パプリカ ) 1 2 50 グレープフルーツ 1 25 4 - テブフェンピラド 1 ピーマン ( パプリカ ) 1 2 50 - ピリプロキシフェン 5 グレープフルーツ 5 25 20 - ブプロフェジン 1 グレープフルーツ 1 25 4 アニリド系 ボスカリド 2 ピーマン ( パプリカ ) 1 2 50 未成熟いんげん 1 6 17 アニリノピリミジン系 シプロジニル 2 未成熟いんげん 1 6 17 いちご 1 1 100 ピリメタニル 4 グレープフルーツ 3 25 12 オレンジ 1 13 8 ジカルボキシイミド系 プロシミドン 1 ねぎ ( 青ねぎ ) 1 1 100 バナナ 4 17 24 アゾキシストロビン 7 グレープフルーツ 2 25 8 殺菌剤 ストロビルリン系 いちご 1 1 100 トリフロキシストロビン 1 グレープフルーツ 1 25 4 ピラクロストロビン 16 グレープフルーツ 16 25 64 テトラコナゾール 1 ピーマン ( パプリカ ) 1 2 50 トリアゾール系かぼちゃ 1 13 8 ミクロブタニル 2 ぶどう 1 1 100 オレンジ 3 13 23 フェニルピロール系 フルジオキソニル 5 いちご 1 1 100 その他の果実 ( ザクロ ) 1 1 100 - ペンコナゾール 1 いちご 1 1 100 除草剤 尿素系ジウロン 1 オレンジ 1 13 8 - ブロマシル 1 オレンジ 1 13 8 殺虫剤用共力剤 - ピペロニルブトキシド 3 アボカド 2 9 22 オレンジ 1 13 8 < 国産農産物 > 野菜 18 種延べ 82 検体から 殺菌剤 9 種 殺虫剤 13 種 除草剤 1 種が 果物 12 種延べ 45 検体から 殺菌剤 6 種 殺虫剤 12 種が検出された 農薬が検出された総数としてはきゅうりが 10 種 17 回と野菜の中で一番多かった きゅうりからは殺菌剤のプロシミドンの検出率が高く イミダクロプリド チアメトキサム等ネオニコチノイド系殺虫剤も検出した きゅうりによく発生する 灰色かび病 菌核病等に効果のあるプロシミドンが多用されていると考えられる りんごは農薬検出率 100% であった 同様になしの検出率も高く 共にボスカリド ピラクロストロビンが高頻度で検出された りんご なしに関しては国内では 13.6% ボスカリド 6.8% ピラクロストロビン水和剤 が広く使用されており 農薬取締法に基づき 収穫前日までの散布が認められている 2) ボスカリドが検出されている検体ではピラクロストロ ビンがボスカリドの半分程度の濃度で検出されていることが多く ( 定量下限値未満の痕跡を含む ) これは先述の水和剤に含まれる濃度比と類似しており 使用実態と残留実態が一致していた 収穫前日までの散布が認められていることから 残留しやすいのではないかと考えられる < 輸入農産物 > 野菜 7 種延べ 21 検体から 殺菌剤 5 種 殺虫剤 9 種が 果物 8 種延べ 87 検体から 殺菌剤 8 種 殺虫剤 15 種 除草剤 2 種 殺虫剤用共力剤 1 種が検出された 特にグレープフルーツではストロビルリン系殺菌剤ピラクロストロビンの検出が顕著に多い 柑橘類を通じてみると 有機リン系殺虫剤 クロルピリホスの検出も多かった アボカドの検出農薬はピレスロイド系殺虫剤のシハロトリン シペルメトリン ペルメトリンが大半を占めた 49

国産農作物から検出した農薬 輸入農作物から検出した農薬 ジカルボキシイミド系殺菌剤 6% その他 21% ネオニコチノイド系殺虫剤 29% その他 28% ストロビルリン系殺菌剤 22% ベンゾイルフェニルウレア系殺虫剤 6% ピレスロイド系殺虫剤 9% ストロビルリン系殺菌剤 14% アニリド系殺菌剤 15% フェニルピロール系殺菌剤 5% アニリノピリミジン系殺菌剤 5% ネオニコチノイド系殺虫剤 8% ピレスロイド系殺虫剤 14% 有機リン系殺虫剤 18% 図 3 検出した農薬系統の割合 3.3 検出頻度の高い農薬について検出された農薬の一覧を表 5-1 表 5-2 に示す 国産農産物で検出回数が多かった農薬は 野菜 果物を含めてボスカリド 19 回 チアメトキサム 14 回 クロチアニジン 12 回 アゾキシストロビン 9 回 イミダクロプリド 8 回であった 輸入農産物で検出回数が多かった農薬は 野菜 果物を含めてクロルピリホス 16 回 ピラクロストロビン 16 回 イミダクロプリド 9 回 アゾキシストロビン 7 回 シペルメトリン 6 回であった 検出された農薬のうち各系統の占める割合を図 3 に示す 検出された農薬のうち 国産農産物から検出した農薬はネオニコチノイド系殺虫剤が多いのに対し 輸入農産物からはストロビルリン系殺菌剤 有機リン系殺虫剤が多い 特に国内農産物からはあまり検出していない有機リン系農薬が多く検出した 有機リン系農薬の検出率が高かった検体にはオレンジ グレープフルーツ バナナが多く それらの検査検体数が多いことによる影響も考えられるが 産地国別に見ると特に偏りはなく タイ アメリカ オーストラリア 南アフリカと多岐にわたる国で使用されていることが分かった 4 まとめ当所で 平成 25~27 年度の 3 年間に行った残留農薬検査の結果 423 検体のうち国産農産物 281 検体中 84 検体 (30%) 輸入農産物 142 検体中 65 検体 (46%) に何らかの農薬の残留が認められた 全ての農産物において基準値 ( 個別の基準値及び一律基準値 ) 違反は見られなかった 本稿を通じて 3 年間の検出事例を系統的に分類したところ Ⅰ) 農薬検出率の高い農産物は 国産農産物では ねぎ みつば 未成熟いんげん りんご 日本なし等 輸入農産物では グレープフルーツ アボカド オレンジ等であること II) 国産農産物から検出した農薬はネオニコチノイド系殺虫剤が多く 輸入農産物からはストロビルリン系殺菌剤 有機リン系殺虫剤が多いことなど 農薬の残留実態の傾向を把握することができた 今後も残留農薬検査及び実態把握を継続して実施し 適切な農産物の流通に努める必要がある 参考文献 1) 食品安全委員会 ( 内閣府 ) 食品安全モニター課題報告 食品の安全性に関する意識等について ( 平成 26 年 8 月 ) 2) 厚生労働省薬事 食品衛生審議会農薬 動物用医薬品部会報告ボスカリド ( 平成 25 年 10 月 3 日 ) 3) 社団法人日本植物防疫協会農薬ハンドブック 2016 年版 4) 食品安全委員会農薬の飼料中の残留基準を設定するに当たっての食品健康影響評価評価書 5) 環境省水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準について評価書 50