「地域密着型金融」の

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もみじ銀行:もみじ銀行について>進捗状況について(平成22年度)

外部支援機関と連携した支援として 政府系金融機関との連携融資 信用保証協会の経営サポート会議 中小企業再生支援協議会の再生計画の策定事業 及びひょうご産業活性化センターとの専門家派遣事業 割賦制度等を活用した支援を行い 最適なソリューションの提案を行いました 中小企業の経営支援のための関係省庁の施策

み状 (3) お取引先への専門家派遣必要に応じて お取引先へ税理士や中小企業診断士などの専門家を直接派遣する 外部専門家派遣制度 を活用し 経営支援機能の強化を図っています 19 況中小企業の経営の改善及び活性化のための取組み状況 中小企業の経営の改善及び活性化のための取組 3. 中小企業の経営支援

金融仲介機能の質の向上に向けた取組み

『やまぎんリレーションシップバンキングプラン【平成19年度~21年度】』:山口銀行

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金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

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第34期 通 常 総 代 会

「新地域密着型金融」の進捗譲許

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

地域密着型金融 の進捗状況 芝信用金庫 当金庫は 地域密着型金融 を恒久的な取組み課題として位置付け 中期経営計画 の重点課題として また経営方針の重点施策にもかかげ 取引先企業への支援及び地域経済への貢献に向けて取組んでおります 平成 22 年 4 月 ~ 平成 22 年 9 月までの進捗状況をご

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

プレス(HP用)

平成22 年 11月 15日

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

金融仲介機能のベンチマークについて 平成 29 年 3 月 ( 東証 1 部証券コート :8370 )

第3回成長資金の供給促進に関する検討会配付資料

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PPTVIEW

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金融行政の動向について

三井住友銀行の電子記録債権サービス~でんさいネットと独自の記録機関~

金融円滑化に係る説明書類(平成26年9月末時点)

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

【事例】平成○年度○○カテゴリーに係る全体方針の策定

日本政策金融公庫 日本政策金融公庫 国民生活事業のご案内 国民生活事業のご案内

Microsoft Word - ①_川之江信用金庫_方針.doc

(5) 事業承継期における支援 独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道支部との連携により 同機構の事業承継アドバイザーを招聘した事業承継個別相談会を2 回開催し 事業承継に課題を抱える5 社への支援を行いました 2. 地域の面的再生への積極的な参画 (1) 地域全体の活性化 同時的 一体的な 面 的

店舗戦略現在 当行は神奈川県内に 34 ヶ店を展開しておりますが より一層お客さまが利用しやすい店舗とするために 店舗のリニューアルや提携 ATMの利用促進による既存店舗の機能強化や 各種専門チームの活用による効率的な販売チャネルの構築 強化などへの取り組みを行います 人財 組織戦略当行では 当行の

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

地域金融円滑化のための基本方針 川之江信用金庫は 地域金融機関として 中小企業の健全な発展と一般大衆の豊かな生活実現に努め 地域社会に貢献するため 以下の方針に基づき 地域金融の円滑化に全力を傾注して取り組んでまいります また 金融円滑化に関する相談 申込 苦情等への適切かつ迅速な対応 お客様の経営

中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

第 1 府令第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条および第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 金融円滑化管理に対するする基本方針当組合は 中小企業者等に対する金融円滑化を図るための臨時措置に関する法律 を受け 最近の経済金融情勢および雇用環境も踏まえ 中小企業や個人事業

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

Microsoft Word - 円滑化開示資料目次.doc

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

中期経営計画

田辺克己への督促状況

市町村による創業支援 (手引き)

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C o n t e n t s 1 日本政策金融公庫の概要 2 総裁メッセージ 4 プロフィール 5 主な業務 6 経営理念 7 業務運営計画 (2012 年度 2014 年度 ) 9 日本政策金融公庫の取組み 10 震災への対応 11 政策金融の実施 13 総合力を発揮したお客さまサービス向上の取

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

事業再生支援態勢 事業再生支援強化に向けた組織体制については 経営支援先 に対する集中的な再生支援を目的として 以前より専門部署として法人融資部を設立しております また 外部機関との連携強化を図るため 平成 25 年 5 月には県内 6 金融機関および沖縄県中小企業再生支援協議会 沖縄県信用保証協会

中期事業計画の評価 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 香川県信用保証協会

プレスリリース

Microsoft Word - 金融円滑化HP用.doc

基本方針に関する取組状況

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

経営の健全化のための計画の履行状況に関する報告書

CHIBA KOGYO BANK REPORT Contents Profile 01 CHIBA KOGYO BANK REPORT 2016

社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

平成22年○月○日

( 別紙 4) 自己査定別表 1 P3 1.⑶ ( 注 ) (8-17) 十分な資本的性質が認められる借入金 とはどのようなものですか 債務者の属性や資金使途等によって制限されるのですか また 中小企業金融公庫 (20 年 10 月 1 日付で日本政策金融公庫に統合 以下 公庫 という ) の挑戦支

地域とともに生きていく 地域貢献への取組み地 地域の青少年 子供達のために ( 教育支援 ) 一般財団法人仙南信用金庫育英会の運営 ( 奨学金の支給 ) 創立 60 周年の記念事業として始めた大学進学者への奨学金制度が平成 29 年度で 7 年目に入り 延べ 32 名の学生に奨学金を支給しています

新中期経営計画で目指す姿 お客さまとともに 地域の未来を創造する銀行 を目指して これまで当行は 地域にとって お客さま 株主さまにとって なくてはならない銀行であり続けるために 佐賀銀行ブランド の確立を目指してまいりました 本計画期間 ( 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3

Microsoft Word リリース.doc

1. 利益 年度の当期純利益 ( 単体 ) は 金利低下の影響等により資金利益が減少したものの 役務取引等利益や有価証券関係損益の増加などにより 前年比 4 億円増加し 億円となりました 年度 前年度比 コア業務粗利益 億円 億円 資金利益 うち貸出金利息 投信解約益 役務取引等利益 経 費 コア業

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平成 25 年 12 月 12 日 各位 株式会社みちのく銀行 株式会社民間資金等活用事業推進機構 への出資および 地方公共団体向け PFI セミナー の開催について ~PFI に関する内閣府 日本政策投資銀行との共催セミナーは 県内金融機関で初の取組み ~ みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は


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Microsoft PowerPoint - 平成22年度決算の概要(Ver2)

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リレーションシップバンキングの機能強化計画

金融庁発足時の検査 監督手法 金融庁 ( 金融監督庁 ) は 発足当初 ( 監督庁 1998 年 ) 金融危機に際しての諸課題に対応し 以下を特色とする検査 監督の手法に転換 当時の大きな課題であった不良債権問題の解決等に取り組んだ 当時の主な課題 金融行政への信頼の回復 発足当時の検査 監督の方針

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規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

大和証券グループ中期経営計画 Passion for the Best 年 4 月 3 日 大和証券グループ本社

Ⅰ 安定した資金繰りを実現する売掛債権の流動化 1 売掛債権流動化の目的 売掛債権は多くの場合 決済期日が到来するまで数ヵ月持たなければなりません 売掛債権の現金化 資金化を早めることで 資金繰りは安定します その手法として 近年 売掛債権流動化が注目されるようになりました 売掛債権流動化とは 決済

地域密着型金融推進計画の進捗状況 ( 平成 21 年 4 月 ~ 平成 23 年 3 月 ) 平成 23 年 7 月 鹿児島相互信用金庫

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

PowerPoint プレゼンテーション

各位 平成 30 年 11 月 27 日 株式会社池田泉州ホールディングス 当社及び当社子会社における本部組織の一部変更について 株式会社池田泉州ホールディングス ( 社長鵜川淳 ) 及び株式会社池田泉州銀行 ( 頭取鵜川淳 ) は 第 4 次中期経営計画で掲げた 地域への弛まぬ貢献 と パラダイム

「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」に基づく取組み実績と総括的な評価について

断することとなります (9-18) 十分な資本的性質が認められる借入金 として取り扱われるためには どのような償還条件を設定すればよいですか 1. 十分な資本的性質が認められる借入金 の償還条件については 資本に準じて 原則として 長期間償還不要な状態 であることが必要です 2. 具体的には 契約時

中小企業等経営強化法の概要

説明会

Microsoft Word - 記者クラブ用カバーレター.doc

地域密着型金融推進計画(平成19年4月~平成21年3月)

「77スマートネクスト」のインターネット契約取扱開始およびカードローンの商品内容拡充について

================================================================== さかい起業チャレンジポートメールマガジン 第 13 号 =======================================================

2016 年 10 月 31 日 各位 社名 代表者名 問合せ先 株式会社村田製作所代表取締役社長村田恒夫 ( コード :6981 東証第 1 部 ) 広報室長生嶌匠 (TEL ) ソニー株式会社からの電池事業の取得に関するお知らせ 株式会社村田製作所 ( 以下 当社 といい

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< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

地域子育て支援拠点事業について

地域密着型金融推進計画(平成19年4月~平成21年3月)

地域密着型金融推進計画の進捗状況

顧客満足に向けた事業性評価の実践~WIN-WINネット業務(新販路開拓コンサルティング)~

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Transcription:

地域密着型金融 の取組み状況について 平成 21 年 6 月

目次 地域密着型金融の推進に関わる基本方針について - 1 1. ライフサイクルに応じた取引先企業の支援強化 - 2 2. 事業価値を見極める融資手法をはじめ 中小企業に適した資金供給手法の徹底 - 4 3. 地域の情報集積を活用した 持続可能な地域経済への貢献 - 6

平成 20 年度 当行は地域金融機関としての一層の地域貢献と経営効率化を目指し 株式会社荘内銀行と経営統合を視野に入れた資本提携を実施いたしました また 経営統合につきましては そのシナジー効果を早期に実現することが両行の企業価値向上に資すると判断し 平成 21 年 10 月に前倒しすることに合意しております これから始まろうとしている経営統合という新しいステージで 新生 北都 を創造していくため 平成 21 年度より新中期経営計画 Dynamic Dash!! をスタートし 地域金融機関として何より必要不可欠な地域のお客さまの信頼を一層得るべく これまで培ってきた 課題解決型営業 を進化させ 北都の力強い成長戦略を構築してまいります お客さまが 感動 するベスト リレーション バンク を目指し お客さまの 満足 を 感動 にまで昇華させるリレーションを実現すべく 地域密着型金融を積極的に推進してまいります 新中期経営計画 Dynamic Dash!! 地域密着型金融推進の3つの項目ライフサイクルに応じた取引先企業の支援強化事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底地域の情報集積を活用した持続的な地域経済への貢献 新中期経営計画営業戦略 Life-Design Support ~リテール成長分野 ( ローン バンカシュアランス等 ) に経営資源を効果的に配分 コンサルティングバンキングとしての営業モデルを確立 Community-Growth Support ~ 課題解決型営業を一層進化させ 企業の本業 + 新成長育成分野 ( アグリ 新エネルギー等 ) への関わりを通じて地域の成長をサポート お客さまが 感動 するベスト リレーション バンク 新しい広域金融グループとしての統合効果の発揮は当行の企業価値の向上につながるものであり また ネットワークの拡大とサービスレベルの向上によるお客さまへのメリット提供も実現されます これまで以上に付加価値の高い金融サービス提供を図り 地域経済の活性化を図ってまいります 1

1. ライフサイクルに応じた取引先企業の支援強化 (1) 創業 新事業支援 企業育成ファンドの組成 出資当行の営業基盤である秋田県内経済の活性化に向け 創業 新事業等のニーズに対し積極的な支援を行うため 平成 17 年 10 月に当行独自のベンチャーキャピタル 北都チャレンジファンド を創設しております 本ファンドにより ベンチャー企業や直接金融のニーズがあるお取引先企業に対して出資を行い 資本の充実を図るとともに 企業の将来的な成長を資金面から支援してまいります なお 平成 20 年度中は 3 社へ 12 百万円の投資を実施しております また これまでの投資累計は 5 社 66 百万円となっております 北都チャレンジファンドの投資実績 平成 19 年度 平成 20 年度 投資先数 0 3 先 投資実績額 0 12 百万円 創業 新事業等にかかる融資面の支援としては 主に創業支援や経営革新にかかる公的制度を利用した支援を行っております 創業 新事業支援融資の実績 平成 19 年度 平成 20 年度 取扱件数 69 件 336 件 投資実績額 900 百万円 3,997 百万円 従来の創業 新事業支援は融資面の支援が中心でしたが 上記ファンドの活用に加え 包括提携している政府系金融機関との協調融資や秋田県の補助金制度である経営改革総合支援事業 ( フェニックスプラン 21) の活用など 法人ライフステージにおける 創業 成長 を引き続き支援してまいります (2) 経営改善支援 経営改善計画策定支援による事業支援活動経営課題や悩みを抱えているお取引先の課題解決をサポートするため 経営改善計画書 の策定をバックアップしており また 経営改善計画書 の策定をサポートしたお取引先のうち28 先の債務者区分がランクアップしております 2

経営改善支援の取組み実績 (20 年 4 月 ~21 年 3 月 ) ( 単位 : 先数 ) 期初債務者数 A うち経営改善支援取組み先 α αのうち期末に債務者区 αのうち期末に債務者区分がランクアップした先数分が変化しなかった先 β γ α のうち再生計画を策定した先数 δ 経営改善支援取組み率 =α/a ランクアップ率 =β/α 再生計画策定率 =δ/α 要注意先 正常先 1 7,444 45 45 2 0.6% 4.4% うちその他要注意先 2 711 101 3 98 10 14.2% 3.0% 9.9% うち要管理先 3 113 65 20 45 16 57.5% 30.8% 24.6% 破綻懸念先 4 326 108 4 104 18 33.1% 3.7% 16.7% 実質破綻先 5 163 15 1 14 0 9.2% 6.7% 0.0% 破綻先 6 60 2 0 2 0 3.3% 0.0% 0.0% 小計 (2~6 の計 ) 1,373 291 28 263 44 21.2% 9.6% 15.1% 合計 8,817 336 28 308 46 3.8% 8.3% 13.7% (3) 事業再生支援 企業再生の取組み強化お取引先への経営支援体制の強化と財務健全化を図る取組みの一環として 会社分割の手法により当行 100% 子会社である株式会社北都ソリューションズ ( 以下 北都ソリューションズといいます ) に当行の約 162 億円の貸出金を移管いたしました お取引先の再生支援を通じた地域経済の活性化には 外部ノウハウ及び資金を活用することも重要な要素と考え 北都ソリューションズが株式会社日本政策投資銀行から出資やノウハウ提供等を受ける形のジョイントベンチャーとして運営をしております 株式会社日本政策投資銀行は企業の再生支援など多くの実績がある金融機関であり 本件においては理想的なパートナーであります 加えて 経営統合を目指す荘内銀行からも北都ソリューションズが人員を数名受け入れております この取り組みは 荘内銀行との経営統合に向け 企業再生や中小企業金融のノウハウを持つ人材の育成にも大きく寄与するものと考えております 共同持株会社設立 荘内銀行 北都銀行 日本政策投資銀行 北都ソリューションズを活用し 大口破綻懸念先債権を中心に企業再生の取り組みを強化してまいります 人材の派遣 会社分割による開示債権の移管 ( 普通株 100% を保有 ) 人材の派遣北都ソリューションズ 取引先企業 経営支援等の実施 出資企業再生ノウハウ提供等 3

2. 事業価値を見極める融資手法をはじめ中小企業に適した資金供給手法の徹底 (1) 不動産担保 個人保証に過度に依存しない融資への取組み SPC 一括ファクタリングの取扱いお客さまの経費削減 事務の合理化を目的として 四行 ( 当行 荘内銀行 みちのく銀行 東北銀行 ) 共同 SPC( 特別目的会社 ) を活用した一括ファクタリングサービスの提供を行っております 平成 20 年度の SPC 一括ファクタリング取扱い実績取扱い企業数取扱い額 5 社 288 百万円 SPC 一括ファクタリングのスキーム図 支払企業 ( 当行取引先 ) 5 期日代金支払 1 納品 代金請求 SPC 2 売掛債権の発生 手形発行 ( 従来 ) 3 売掛債権譲渡 株式会社シンフォニー アセット カンハ ニー 仕入先仕入先納入企業 4 割引代金支払い 5 期日代金支払い 4 割引代金の借入 当行 財務制限特約条項を活用した融資の拡充地場優良企業の 安定した長期資金調達ニーズ に対応するため 財務制限特約条項を活用した 原則無担保 無保証 固定金利の事業者ローン 絆 をご用意しております 平成 20 年度の取扱い実績取扱い企業数ご融資額 8 社 300 百万円 4

CRD スコアリングモデルを活用した融資の拡充 CRD スコアリングモデルを活用した 秋田県信用保証協会提携事業者ローン 真 戦力! を積極的にご提供しております 本商品は 平成 19 年 10 月の 責任共有制度 の開始と合わせ取扱いを開始しております これまでの融資実績累計は取扱い件数 310 件 取扱い額 38 億円となりました 平成 20 年度の 真 戦力! 取扱い実績 平成 19 年度 平成 20 年度 取扱い件数 153 件 157 件 取扱い額 18 億円 19 億円 今後も 定性情報を含めた地域での情報を最大限に活用し お取引先企業の事業価値を見極め 不動産担保 個人保証に過度に依存しない融資を推進してまいります (2) 人材の育成 目利き能力 に長けたスペシャリストの育成全国地方銀行協会主催の 法人向けソリューション営業実践講座 企業再生実務講座 ( 応用コース ) 中小建設編 へ行員を派遣いたしました また 行内研修 法人営業推進基礎研修 課題解決型営業実践研修 を開催し 課題解決型営業 推進に向けた人材育成に注力いたしました 今後も 目利き能力 に長けたスペシャリストを養成し 多様化する企業ニーズに対する対応力を高めてまいります 5

3. 地域の情報集積を活用した持続可能な地域経済への貢献 (1) 地域再生の活性化 持続的な成長を視野に入れた 同時的 一体的な 面 的再生へ の取組み ほくと地域力連携拠点平成 20 年 5 月に 経済産業省より地域連携拠点の委託を受け ほくと地域力 連携拠点 の相談窓口をほくと相談プラザ内に設置し事業を開始しております 外部より招聘した 2 名の応援コーディネーターが 財団法人あきた企業活性化センターを始めとするパートナー機関との連携により 地域の中小企業のお客さまの課題解決に向けた経営戦略の立案等をサポートしております 地域力連携拠点は全国に 316 拠点 東北 39 拠点あり 平成 20 年度に地方銀行として当事業を受託したのは全国で 7 行 東北管内では当行のみが受託しております 平成 21 年度からは経営統合を目指す荘内銀行と共同で事業を実施し 秋田 山形両県の広域支援体制により 県境を超えたビジネスマッチング等に取組んでまいります 6

農商工連携セミナー& アグリビジネスマッチグ交流会 の開催状況平成 21 年 2 月 3 日に ほくと地域力連携拠点事業 における中小企業の支援強化の一環として農商工連携セミナー & アグリビジネスマッチング交流会を開催いたしました 当日は 54 社 110 名が来場され関心の高さがうかがわれました (2) 地域活性化につながる多様なサービスの提供 秋田県内初のインストアブランチ開設平成 21 年 5 月 5 日より イオン秋田ショッピングセンター内にあります御所野支店において休日営業の開始と平日営業時間の拡大を実施しております 秋田県内では初めての本格的なインストアブランチとして お客さまの生活スタイルに合わせた利便性の拡充を図ってまいります インストアブランチの状況落ち着いた雰囲気の相談ブースで お客さまの生活時間に合わせせたご相談をお受けいたします 営業時間平日 / 9:00~19:00 土日祝日 /10:00~20:00 平日 15:00 以降も窓口の営業をいたします 7

イオン銀行との ATM 業務提携開始 お客さまの利便性向上と ATM ネットワークの拡充を進めるべくイオン銀行と の ATM 業務提携を開始いたしました 利用台数 設置箇所 北都銀行 336 台 143 箇所 イオン銀行 1,465 台 1,339 箇所 ( 内 秋田県内 :46 台 ) ( 内 秋田県内 :46 箇所 ) イオン銀行との ATM 業務提携セレモニーの状況 平日 8:45~18:00 の間は双方の ATM が手数料無料で利用できるようになりました 商談会の開催県内企業の異業種交流とビジネスチャンス創出を目的に 毎年開催している ビジネス商談会 は ビジネスマッチングフェア として定着し 大きな注目を集めております 第 10 回ビジネス商談会の状況 平成 20 年 8 月には 県内最多となる 第 10 回ビジネス商談会 を開催し 秋田県内外の多数の経営者の皆さまを含め 2,500 名を超える来場がありました 8

海外販路開拓支援 ( 上海 / 日本経営者交流への参加 ) お取引企業の海外販路拡大 取引深耕 および新規工作先の開拓を支援するため 上海 / 日本経営者交流会 への参加企業を募集し 秋田県内の当行お取引企業 10 社が参加いたしました そのうち 3 社が中国側バイヤーと商談 相談を実施 また 1 社が日本側参加企業 7 社と商談を実施するなど 課題解決やビジネスモデルの構築につなげる契機となりました 秋田県内には食品等の有力な地域資源が豊富にあり これら研究会等の参加を通じて 商品開発や販路拡大をサポートしてまいります 職場訪問受け入れ平成 20 年 8 月 小学生を対象とした職場訪問を当行本店にて開催 小学生 15 名と保護者の皆さまに参加いただき 銀行の概要 お金の流れなど楽しみながら金融知識を学んでいただきました 本取組みは今後も継続して開催し 地域を担う若い世代への金融知識の普及を図ってまいります 個人ローン返済相談窓口の充実経済環境の変化等から家計と返済計画にアンバランスが生じ 今後のご返済に不安を抱えていらっしゃるお取引先をサポートするため 平成 19 年 9 月 本店別館の個人ローンセンター内に 個人ローン返済相談窓口 を設置いたしました 個人ローン返済相談窓口 には専門の担当者を配置し ご返済の正常化や多重債務の防止などに努めております また 最近の急激な景気減速を受け 住宅ローン利用者からの返済条件変更相談が増加傾向にあるため 平成 21 年 2 月 15 日以降 9 月末までは 期間限定で休日相談を受付しているほか 相談窓口設置も 12 ヵ所と相談業務を拡充しております 個人ローン返済相談窓口の平成 20 年度中の相談受付実績 平成 19 年度 平成 20 年度 相談受付件数 55 件 123 件 条件変更実施件数 36 件 79 件 9