目次 第 1 章策定の趣旨 1 第 2 章現状と課題 2 第 3 章基本理念と基本目標 4 第 4 章基本方針 6 第 5 章担い手とその役割 10 用語の定義 本指針において使用する用語の定義は以下のとおりとします 乳幼児期 生後から小学校に入る前まで 幼児期 概ね3 歳から小学校に入る前 幼児教

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目次 第 1 章策定の趣旨 1 第 2 章子どもの育ちをめぐる課題 2 第 3 章基本理念と基本目標 4 第 4 章基本方針 6 第 5 章担い手とその役割 9 用語の定義 本指針において使用する用語の定義は以下のとおりとします 乳幼児期 生後から小学校に入る前まで 幼児期 概ね3 歳から小学校に入

0 策定の趣旨 乳幼児期の育ちと教育の重要性 0 歳から 歳位までの記述にある 子どもが安心して周囲の人や物に興味を持ち 直接かかわっていこうとする意欲を育む ことの大切さは 歳以上の子の育ちにとっても同じく大事なことではないか まずは本人の興味 意欲を育むことが土台である ( それがあるからこそ

乳児期からの幼児教育について 大阪総合保育大学 大方美香

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

第3部 次世代育成支援対策(前期行動計画) 第3章 子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備

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1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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新しい幼稚園教育要領について

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基本方針 これまでも幼稚園は幼稚園教育要領に 保育園は保育所保育指針に基づいた幼児教育 保育を展開してきた また 平成 20 年 3 月の大幅な改定により 3 歳児から5 歳児の教育に関する内容では整合性が図られている しかし 統一されたカリキュラムがないことで 幼稚園と保育園の内容に違いがあるかの

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

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1

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

目 次 第 1 章趣旨 1 第 2 章プログラムの位置付け 2 第 3 章基本的な考え方 2 第 4 章育てたい幼児像 3 第 5 章これまでの取り組み 3 第 6 章基本施策 5 1. 保育所 幼稚園 認定こども園等における充実した幼児教育の提供 2. 発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

第2節 茨木市の現況

1 幼児期の教育 保育と小学校教育の違い 幼児期の教育 保育と小学校の教育では 発達の段階の違いだけでなく 教育課程等の違いもあります まずは相互を理解することが必要です 幼児期の教育 保育と小学校教育との間には このように教育課程や指導方法の相違点がある一方で 5 歳児から小学校低学年までの発達の

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

幼児期の教育と小学校教育との円滑な接続の在り方について ( 報告 ) ( 概要 ) 子どもの発達や学びの連続性を踏まえた幼児期の教育 ( 幼稚園 保育所 認定こども園における教育 ) と児童期の教育 ( 小学校における教育 ) の円滑な接続の在り方について検討し 以下のとおり 報告をとりまとめた 1

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

ハンドブックp10-14:東京都教育委員会

第 1 章 札幌市幼児教育振興計画の策定 本計画は 主に幼稚園教育を対象とする 本計画は 平成 18 年度から概ね10 年間を計画期間とし 今後はこの方向性に基づいて早期に具体的な施策 ( アクションプログラム ) を打ち出していく 本計画は 社会情勢の変化などに対応し 必要に応じて計画の見直しを行

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

3 平成 29 年 3 月に幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育 保育要領が改訂され 来年度から全面実施されます 新幼稚園教育要領等では 改訂の基本的な方針として 1) 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 の明確化 健康な心と体 自立心 協同性 道徳性 規範意識の芽生え 社会生

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007


八街市教育振興基本計画(平成26年~平成35年)

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

地域子育て支援拠点事業について

Microsoft Word - aglo00003.学力の三要素

高松っ子いきいきプラン策定の趣旨 本プランは, 就学前の子どもが幼稚園 保育所 幼保一体化施設など, どこに在籍していても, 等しく質の高い教育 保育を受けられるよう, 各施設が積み上げてきたものを生かしつつ, 今後, 重点的に取り組むための方針や具体的な取り組みを示しています さらに小学校との連携


主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために


スライド 1

地域の幼児教育の拠点となる幼児教育センターの設置及び「幼児教育アドバイザー」の育成・配置に関する調査研究 実施報告書(2年次)(4)

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

幼児教育概要版案 xbd

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

札幌市教育振興基本計画第3章

(2) 施設の状況 幼稚園施設は 昭和 50 年前後に建築され 築 30 年以上が経過しています ( 表 2) ( 表 2) 公立幼稚園施設一覧 施設名称 竣工年月 構造 階数 酒匂幼稚園 昭和 48 年 2 月 鉄筋コンクリート造 ( 一部鉄骨造 ) 地上 2 階 東富水幼稚園 昭和 46 年 3

1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

Microsoft Word - 推進ビジョン(奥付:推進室)

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

Microsoft Word - ★資料集1~5.docx

13邑南

第1章 計画の目指すもの

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

2017 年度は 過去 年間の経験を踏まえ 以下の 5 項目を事業計画とした 認定子ども園豊中愛光幼稚園 2017 年度事業計画 (1) 豊中愛光幼稚園の質の向上に努める 1. 教育 保育の質の向上を目指して 幼児クラスの保育のあり方を再確認する 特に 幼児クラスの預かり保育時間 (1:00~18:

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

利用者負担額 ( 保育料 ) の他にかかる費用の概要 正色第一保育園 施設所在地 中川区下之一色町字中ノ切 631 電話番号 ( 問合せ先 ) 費目費用 対象者 実費徴収 日用品 文房具 の教育 保育に必要な物品の購入に関する費用 日用品費 文房具費 被服費 教材費 上記に該当

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公立保育所 石岡市みなみ保育所 設置者石岡市電話番号 石岡市月岡 1375 番地 2 号計 99 名 (3 歳 :31 名 4 歳 :34 名 5 歳 :34 名 ) 3 号 計 41 名 ( 0 歳 3ヵ月 ~:9 名 1 歳 :14 名 2 歳 :18 名 ) 標準時間


子どもは 成長とともに徐々に友達と一緒に過ごす時間を増やしていきます そして 友達と一緒に遊んだり活動したりする中で 共に過ごす楽しさを味わうようになります その様子を見守ったり 援助したり 仲立ちしたりする保育士等の役割は重要であり 一人一人の子どもの友達への興味や関心 仲間関係などを把握する必要

人権教育の推進のためのイメージ図

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

幼児の実態を捉えると共に 幼児が自分たちで生活をつくり出す保育の在り方を探り 主体的 に生活する子どもを育むための教育課程及び指導計画を作成する 3 研究の計画 <1 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉える 教育課程 指導計画を見直す <2 年次 > 主体的に生活する幼児の姿を捉え その要因につ

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ポイント 1: 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解する 保幼小の円滑な接続に向けて まずは 幼児教育と小学校教育の特徴や違いを理解することが重要です 幼児教育 幼児期の教育では 幼児の自発的な活動としての 遊び を通して 様々な体験や学びの芽生えを積み重ねることができるよう 保育者が環境を構成し

ICTを軸にした小中連携

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

2 教育及び保育の 標 Q17 認定こども園法第 9 条に規定する6つの教育及び保育の目標の達成に努めるとともに これらが満 3 歳未満の園児の保育にも当てはまることを理解している Q18 第 2 教育及び保育の内容に関する全体的な計画の作成 教育及び保育の内容に関する全体的な計画は 教育及び保育を

多様な関係機関を巻き込んだ 包括的な質向上システムの構築が必要 長野県幼児教育振興基本方針 ( 仮称 ) の策定 幼児教育の質向上推進の中心的機能を担うセンターの立ち上げを視野に入れる センターの機能 ( 想定 ) 〇幼児教育関係課 団体 大学等をつなぐ 既存の枠組みを超え 幼児教育に関わる教育 行

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

Ⅵ ライフステージごとの取り組み 1 妊娠期 2 乳幼児期 (0~5 歳 ) 3 学童期 (6~12 歳 ) 4 思春期 (13~19 歳 ) 5 成年期 (20~39 歳 ) 6 壮年期 (40~64 歳 ) 7 高年期 (65 歳以上 ) ライフステージごとの取り組み ( 図 )

かたがみ79PDF用

補足説明資料_教員資格認定試験

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

Microsoft PowerPoint 森ㆨè⁄ªç—¶ã‡™æ´»çfl¨ã†Šã†�ä¿šè‡²å¹¼å–’æŁŽè‡²ã†«éŒ¢ã†Žã‡‰è⁄ªæ²»ä½fi剛強ä¼ı-è³⁄挎(山呣朕絇盋).pptx

第4章 道徳

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はじめに P1 Ⅰ 豊後大野市幼児教育の現状と課題 P2~3 1 幼児数の変遷... P2 2 幼児教育の現状... P2~3 3 幼児教育の課題... P3 Ⅱ 豊後大野市幼児教育の基本方針 P4~7 1 豊後大野市幼児教育の基本... P4 2 豊後大野市幼児教育のねらい... P5 (1) 育

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

履修モデル 1 短期大学士 ( ) 二種免許状 保育士 認定ベビーシッター の区分 資格 単位数保育士 資格必要単位数 保育士 認定ベビーシッター 卒修業科選目択必 個々の学生の得意な分野を伸ばし 魅力のある保育者を育てる 子どもの保健 Ⅰ 1 必修 必修 4 保育原理 1 必修 必修 2 児童家庭

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

生きる力と絆の埼玉教育プラン 基本目標 施策 教育に関する 3 つの達成目標 の推進 現状と課題 近年 子どもたちの学習意欲 学力 体力の低下 規範意識の欠如などが指摘されています このため 学校 家庭 地域が連携して教育活動を展開し 知 徳 体の基礎を確実に身に付けさせる必要があります 施策の方向

- 目次 - Ⅰ 計画策定の趣旨等 1 Ⅱ 船橋市における自殺の現状 2 Ⅲ 船橋市の自殺対策における取組 3 Ⅳ 船橋市の自殺対策推進体制 6

整整合合 本計画は 第三次宜野湾市総合計画 ( 案 ) に則するものとして位置づけられます また 第 2 次宜野湾市男女共同参画計画 や他の関連する計画との整合性をもったものとして定めています 一方 本計画には母子の健康確保を盛り込むことが定められていることから 宜野湾市母子保健計画 は本計画に包含

 

PowerPoint プレゼンテーション

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

幼稚園 保育所ができること 一緒にやりましょう! 幼稚園 保育所は 子ども同士がふれあう以外に 保護者同士が交流できる場でもあります ここでは 各幼稚園 保育所が保護者と連携するとともに 保護者同士のふれあい つながりづくりに向けた取組みを記載しています 1 ( 幼稚園 保育所 ) 幼稚園 保育所と

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

千代田区共育大綱

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資料 1 仙台市幼児教育の指針 ~ 子どもたちの心身の根っこを育てよう ~ ( 中間案 ) 平成 29 年 月 仙台市子供未来局

目次 第 1 章策定の趣旨 1 第 2 章現状と課題 2 第 3 章基本理念と基本目標 4 第 4 章基本方針 6 第 5 章担い手とその役割 10 用語の定義 本指針において使用する用語の定義は以下のとおりとします 乳幼児期 生後から小学校に入る前まで 幼児期 概ね3 歳から小学校に入る前 幼児教育 概ね3 歳から小学校に入る前までの子どもに対する教育 保育

第 1 章策定の趣旨 1 乳幼児期の育ちと教育の重要性 子どもは 大きな可能性と自ら育とうとする力を持って生まれ 人との関わりの中で育ちます 乳幼児期は 生涯にわたる人格形成の基礎を培う大変重要な時期で この時期にしっかりと愛情を注ぎ 子どもが 自分は愛されている 大切にされている と実感できることが 子どもに安心感と自信を与え 健やかに成長する原動力となります その上で 発達の過程に応じた教育を積み重ね 将来に向けて大きく成長するための確かな基礎を育むことが大切です 0 歳から2 歳位までは 保護者や保育士など特定の大人との信頼関係と愛着関係のもとに 子どもが安心して周囲の人や物に興味を持ち 直接関わっていこうとする意欲や主体性を育むことが大切です それを踏まえて3 歳から5 歳 6 歳においては 基本的な生活習慣をひとつひとつ身につけながら 自分で考え行動したり 自分の気持ちを言葉で表現したり 自分とは異なる他者の思いや考えを認めたりといった 社会生活に必要な基本的な力を育むことが大切です 乳幼児期の教育は 家庭を基盤としながら 地域や幼稚園 保育所 認定こども園等 子どもが生活するすべての場において行われるものであり 直接子どもと関わる者だけではなく 広く社会全体で その重要性を理解する必要があります 2 本指針の策定の趣旨と対象 本指針は 特定の大人との関係の中での育ちから 友だちとの関わりが広がり深まり 様々な経験における自分なりの気付きを通しての育ちや学びへと向かっていく 概ね3 歳から小学校に入る前の子どもに焦点をあて 幼児教育についての理解を深めるとともに 家庭や地域 幼稚園 保育所 認定こども園等における幼児教育の充実を図るために策定します 1

第 2 章現状と課題 1 アンケート調査の実施 本市の幼児教育にかかる現状と課題を把握するために 日々子どもたちと向き合い また 長年にわたり仙台の子どもたちの成長を見守ってきていただいている 市内すべての幼稚園 保育所 認定こども園 ( 計 258 園 ) の園長先生等にご協力をお願いし アンケート調査を行いました ( 調査項目 ) 1 子どもの育ちについて 2 家庭や地域の子育てについて 3 幼児教育の課題について 2 現状と課題 アンケートの結果 いまの子どもたちの育ちについて危惧する声が多く寄せられ 乳幼児期の育ちや幼児教育の重要性が改めて浮き彫りになりました いただいたご意見をもとに 本市の幼児教育の現状と課題を以下にまとめました (1) 子どもの育ちについて 1 外で遊ぶ機会が減り 子どもたちの体力 運動機能が低下している 2 基本的な生活習慣が身についておらず 生活のリズムが乱れがちな子どもが増えている 3 情緒が不安定で 落ち着きがない子どもが増えている 4 自分のことは自分で考え 自分でやろうとする力が低下している 5 困難な場面でも くじけずにやり抜こうとする力が低下している 6 自分の思いどおりにならないときに我慢する力や自制心が十分に育っていない 7コミュニケーションを苦手とする子どもが増えている (2) 家庭や地域の子育てについて 1 身近に悩みを相談できる人がいなく 子育てに不安や負担を感じている保護者 が増えている 2

2 保護者の生活スタイルが優先され 子どもの生活習慣や生活リズムの乱れに影響を与えている 3 身近な場所で遊んだり 地域の行事に参加したりすることが少なくなり 地域の様々な世代の方と関わる機会が乏しくなっている (3) 幼児教育の課題について ( 幼児教育について ) 1 幼児教育の重要性を社会全体で理解する必要がある 2 幼児教育 保育の質の向上を図る必要がある 3 家庭との連携を深める必要がある 4 特別な配慮を必要とする子どもへの適切な対応を図る必要がある 5 幼保 小の連携の強化を図る必要がある ( 子どもの育ちについて ) 6 身体機能の向上を図る必要がある 7 非認知的能力 社会情動的スキル 自己肯定感の向上を図る必要がある 8 基本的な生活習慣の確立を図る必要がある 9 実体験 ( 生活体験 自然体験 社会経験 ) の機会を意識的に増やす必要がある 10 電子機器の長時間使用について適切な配慮をする必要がある ( 子育て家庭について ) 11 親子間の愛着形成の促進を図る必要がある 12 家庭の子育て力 教育力の向上を図る必要がある 3

第 3 章基本理念と基本目標 1 基本理念 幼児教育は 小学校教育の先取りや知識を詰め込むものではなく 幼児期にふさわしい生活を通じて 子どもの人格形成の基礎を培うものです 生活や遊びなどの直接的 具体的な体験を通して 情緒的 知的な発達を図るとともに してよいことやしてはいけないことがあること 決まりの大切さに気付き 守ろうとする意識を育み 人として また 社会の一員として生きていくための基礎を培うことが大切です 植物が芽を出し 葉を茂らせ 花を咲かせるためには 丈夫な根っこが必要です 根っこがしっかりしていれば 例え雨風に打たれることがあっても それに耐えて大きく育ち やがて花を咲かせます 子どもたちが 将来それぞれに素敵な花を咲かせられるよう 子どもが生活するすべての場 ひいては社会全体を子どもが育まれる豊かな土壌とし 保護者や地域の方々 保育者が 暖かな日差しや子どもたちの心を潤す水となり 大いなる愛情を持って子どもたちを育てる必要があります 子どもたちの成長を支え 社会の一員として生きていくための大切な基礎となる 心身の確かな根っこを育てます 基本理念 子どもたちの心身の根っこを育てる 4 4

2 基本目標 社会環境の変化は激しさを増し 子どもたちが歩む これからの社会 は 予測が困難になっています どのような社会状況にあっても 子どもたちが将来社会的に自立し 自分の夢や目標に向かって力強く歩んでいってくれることが我々の願いです そのためには 子どもたちが心身ともに健やかに育つとともに 自分で考えて行動したり 様々なことに挑戦したりする 前向きな意欲を持つ必要があります また 困難な状況に直面したときに 自分自身の力で あるいは 他者と力を合わせて乗り越えたり 失敗しても その経験を今後の糧とする たくましさとしなやかさを身につける必要があります 子どもたちが 自分の力で明るい未来へ歩んでいけるよう 心身ともに健やかで たくましくしなやかな子どもを育てます 基本目標 ( 目指す子どもの姿 ) 心身ともに健やかで たくましくしなやかな子ども 育みたいもの 基本目標の実現に向けて 以下の 3 つをバランスよく育みます 1 健やかな体 規則正しい生活習慣や運動習慣を身につけ 健康に生活するための体力 前向きな意欲 2 豊かな心 感動する心 柔らかな感性 やさしさ 他者を思いやる心 自己抑制 他者との協調など 3 前向きな意欲 自分で考えて行動する力 好奇心を持って様々なことに挑戦する力 あきらめずにやり遂げる力など 豊かな心 健やかな体 5

第 4 章基本方針 基本方針 基本方針 1 根っこを育てる 基本方針 2 みんなで育てる ~ 心身の根っこを育てます ~ ~ 地域全体で育てます ~ 基本方針 3 教育の質を高める ~ 教育の質を高めます ~ 基本方針 1 根っこを育てる社会の一員として生きていくために大切な基礎となる 心身の根っこを育てます 命を大切にする心の教育 家族など身近な人のぬくもりを感じることや 動植物と触れ合うことを通して 命を大切にする心を育みます 自分を大切にするとともに 自分とは異なる友だちの気持ちや考えを認め 友だちのことも大切にする心を育みます 東日本大震災の教訓を引き継ぎ 災害から身を守る意識を育みます 健康 体力の増進 早寝 早起き 朝ごはん を実践し 食習慣や衛生習慣など 生涯にわたる健康づくりの基礎となる規則正しい生活のリズムを確立し 健やかな体を育みます 生活や様々な遊びを通して 自ら体を動かそうとする意欲を育み 身体機能の発達や体力の向上を図ります 自分自身で健康や安全に気を付け 自分の体を大切にする意識を育みます たくましく しなやかに生きる力の基礎づくり 小 中学校で取り組まれている たくましく生きる力育成プログラム ( 次頁参照 ) を考慮しながら 子どもたちの将来の社会的な自立を内面から支える力となる たくましく生きる力 の基礎を育みます 6

失敗したときや思い通りにならないときも 自分で立ち直ってもう一度挑戦したり 友だちの力を借りたりすることができる しなやかな心を育みます すべての子どもがともに育つという考えの下 心身の障害や発達に遅れがある子どもに対して その特性や発達の課題を理解し 可能性を引き出し伸ばすよう適切な支援を行います ~ 仙台市教育委員会 たくましく生きる力育成プログラム について ~ 仙台市教育委員会は 第 2 期仙台市教育振興基本計画 ( 平成 29 年 1 月策定 ) において 本市独自の学習プログラム たくましく生きる力育成プログラム を実践し 変化の激しい社会をたくましく生きていけるよう 子どもの学びの充実を図るとしています たくましく生きる力育成プログラム においては たくましく生きる力 を育てるには たくましく生きる力 を支える基盤となる素地としての 知恵 態度 を育む必要があるとしており 子どもたちに身につけさせたい 知恵 態度 を 幅広い見方 考え方 人間関係を形成する力 自分と向き合う心 態度 の3つに分類し 下図のようなキーワード等で具体の要素を表しています 出展 2017 仙台自分づくり教育たく生き授業プラン集 ( 仙台市教育委員会学びの連携推進室 ) 7

基本方針 2 みんなで育てる子どもたちを地域全体で育てます 幼児教育の理解促進 子どもは未来を担う大切な社会の宝であるとの認識の下 幼児教育の重要性について意識の向上と理解の促進を図り すべての子どもの健やかな育ちを地域全体で支援する環境を醸成します 幼保 小の連携の強化 子どもたちが入学当初から小学校生活に円滑に適応できるとともに 幼児期の経験が小学校低学年の生活や学習に生かされ その後の自覚的な学びへとつながっていくよう 小学校の先生との交流や連携を深め 互いの教育 保育内容について理解の促進を図るなど 幼保 小の連携の強化を図ります 地域の資源の活用 仙台の豊かな自然や独自の歴史 文化 七夕まつりなどの伝統行事 市民主体の様々な活動など地域の資源を活用するとともに 子どもたちが地域の歴史や文化 伝統に触れる機会の充実を図り 仙台のよさを子どもたちに伝えます 基本方針 3 教育の質を高める幼児教育に携わる者の教育力の向上を図り 教育の質を高めます 家庭の教育力の向上 子育て家庭において 親が子どもの成長に喜びや楽しみを感じながら 確かな信頼関係と愛着関係のもとに しつけや生活習慣の確立がなされるよう 家庭の教育力の向上を図ります 地域の教育力の向上 地域における子育て支援団体の活動を支援するとともに 子育て支援の全市的なネットワークの構築に取り組むことにより 地域の子育て支援力 教育力の向上を図ります 8

子育て支援に関する講座や研修会を開催する幼稚園や保育所 認定こども園 児童館等を支援し 地域で子どもの育ちと子育て家庭を支える人材の育成に取り組みます 保育者の教育力の向上 幼稚園や保育所 認定こども園等において質の高い幼児教育を行うためには 幼稚園教諭や保育士 保育教諭等の専門性や経験が極めて重要です 日々の実践の中での振り返りや研修での気付き 学びにより 個々のキャリアに応じたスキルアップを図ります 9

第 5 章担い手とその役割 1 幼児教育の担い手 幼児教育は 子どもが生活するすべての場において行われるものであり その担い手である 家庭や地域 幼稚園 保育所 認定こども園等が それぞれの役割を果たすとともに 相互に連携 協力して幼児教育を推進する必要があります 2 それぞれの役割 (1) 家庭の役割 子どもが健やかに育つ一番の栄養は 自分は愛されている 大切にされている と実感できることです まずは 子どもとしっかりとした信頼関係と愛着関係を築き 子どもが安心して過ごせる安全基地となる必要があります 自分の身の回りのことは自分でできるように基本的な生活習慣を身につけさせるとともに あいさつや社会生活でのルールを保護者が手本を示しながら教えます (2) 地域の役割 地域は 様々な人との交流や自然 歴史 文化などに触れることを通して 子どもたちが豊かな体験をする場です 地域住民や小中学校 児童館 子育て支援団体など地域に関わる一人ひとりが 未来を担う子どもたちをともに育てるという意識を持ち 身近な活動を通して子どもの成長と子育て家庭を見守り 支えます (3) 幼稚園 保育所 認定こども園等の役割 生活や遊びを通して 子どもの自発的 主体的な活動を促し 心ゆくまで楽しみ やり遂げる経験を積み重ねることで 健やかな心身を育みます 同年齢や異年齢の子どもたちが集い 遊び 生活することで 様々な感情体験や葛藤等を経験しながら 社会性や人間関係力を養っていきます 10

子どもの様子や成長の姿を伝え合うなどして家庭との連携を図り 保護者の幼児教育や子どもへの理解を深め 子どものよりよい成育環境づくりに努めます 幼児教育と小学校教育の相互の理解と子どもの育ちを共有するため 近隣の小学校の先生との交流を図ります 地域の実情や保護者の要請に応じて 専門性を生かした子育て支援に努めます (4) 仙台市の役割 困難な生活状況に置かれている子どもや 子育てに不安や孤立感を感じている保護者もいることから すべての子どもと子育て家庭が安心して暮らし 成長していくことができる環境の構築に向けて 子育てに関する施策を総合的に推進します 家庭や地域 幼稚園 保育所 認定こども園等において 充実した幼児教育が行われるよう支援します 幼児教育から小学校教育への円滑な接続を図るために 子供未来局と教育局とが協力し 幼保 小の連携の強化を図り 幼児期からの切れ目のない教育を推進します 11