問題 バイポーラ電源がないと 正と負の電圧や電流を瞬断なくテスト機器に供給することが困難になります 極性反転リレーやスイッチ マトリクスを持つ 1 象限または 2 象限電源では V またはその近傍に不連続が生じ これが問題になる場合があります ソリューション 2 象限電圧のペアを逆直列に接続すれば

Similar documents
USB 電気パラメータを簡単に検証 USB USB-IF USB OTG 図. Infiniium USB コンプライアンス テストは Analyze メニューのサブメニューからアクセスできます 図. Infiniium USB コンプライアンス テストの設定と起動が つのウィンドウから行えます

Agilent U7238A MIPI D-PHY Infiniium Data Sheet エンベディッド D-PHY データ リンクの検証とデバッグ Agilent U7238A MIPI D-PHY Infiniium D-PHY CSI DSI D-PHY U7238A MIPI D-PHY

ヒント 1: Agilent 82357B USB/GPIB コンバータを NI 社の MAX または LabVIEW で使用する方法 Agilent 82357B USB/GPIB コンバータを初めてインストールする際に NI LabVIEW または Agilent IO ライブラリ 1 をまだイ

テスト システムでの 手 法 の 比 較 1 3 A/V 1 2 問 題 の 解 決 I/O DUT 1 図 1. テスト システムのコンポーネント I/O VEE Pro MATLAB LV Visual Studio VISA NI-488 SICL SCPI IVI-COM IVI-C VXI

はじめに RS-232 などのシリアル バスのデバッグでは RS-232 プロトコルでトリガできる機能を持つオシロスコープを使わないと非常に面倒です RS-232 などのシリアル バスをデバッグする従来の手法として 手動でビットをカウントするやり方があります しかし 目視で "1" と "0" をカ

Agilent Technologies N5413A DDR2 Infiniium 9000/90000 Data Sheet DDR2 デザインを迅速にテスト デバッグ 評価 Agilent N5413A DDR2 JEDEC 1 JESD79-2E DDR2 SDRAM Specificati

N4010A 無線コネクティビティ テスト セットおよび N4011A MIMO/ マルチポート アダプタ Configuration Guide 概要 Agilent N4010A Bluetooth LAN WLAN ZigBee TM Agilent N4011A MIMO/ 1/4 N401

U4611A/B USB 2.0/3.0プロトコル・アナライザ バージョン3.7.x(MegaZoomテクノロジー採用)

データのセキュリティ 10 年間に及ぶ実環境のフィールド テストと改良の結果 n の暗号化手法は成熟期に達し 信頼性が非常に高まりました 最新の暗号方式 (WPA2) では AES(Advanced Encryption Scheme) コード化が使用されています AES については世界

JAJP.qxd

JAJP.qxd

JAJP.indd

Keysight Technologies B2900 SMUを使用した3電極法によるリチウムイオン電池/センサの電気化学測定

Agilent U7233A DDR1 コンプライアンス テスト アプリケーション Infiniium 8000/80000/90000 シリーズ オシロスコープ用 Data Sheet

5989_7572JAJP(POD).pdf

JAJP.indd

Keysight Technologies B1500Aを使用した太陽電池セルのIV/CV特性評価

PSA PXA Technical Overview Agilent PXA より優れた性能 : より優れた機能 : より優れた柔軟性 : より優れた互換性 :

Keysight Technologies 電源製品について知っておきたい10のヒント

Infiniiumオシロスコープ Webコントロール手順書

Keysight Technologies InfiniiumオシロスコープによるUSB 2.0コンプライアンス・テスト

Agilent Technologies N5411B SATA 6 Gb/s コンプライアンス テスト ソフトウェア Data sheet Infiniium オシロスコープ用の Gen1/Gen2/Gen3 SATA/eSATA 物理層 TSG/OOB コンプライアンス テスト ソフトウェア 特

5989_7633JAJP(POD).pdf

JA.qxd

ドラッグ アンド ドロップ ツールバー 1 ドラッグ アンド ドロップ測定 Infiniium 画面の左側には 信号のデバッグに使用できる測定用アイコンがあります これらの測定アイコンをツールバーから特定の波形にドラッグできます アイコンの境界線が 対応する波形の色に変わります この機能を使用すると

エンジニアに重くのしかかる負担 エンジニアの生産性を向上させる新しいカテゴリの測定器 DUT DUT DUT DC DC DC Agilent N6705 DC N DUT 詳細に DC N6705 N6705 DC 電源 / アナライザによる時間の短縮 DMM 4 DC N6705 D

JAJP.qxd

1 ユーザ インタフェースにはわかりやすいラベルがついており 正弦波や I/Q 任意波形 出力信号を簡単に設定 / 調整することができます ここでは インタフェースの活用方法をご紹介します : キーパッドとノブパラメータを入力 / 調整するための最良の方法を選択する り換えることもできます 系統立て

2STB240PP(AM-2S-G-005)_02

5989_2365JAJP.qxd

Keysight Technologies N1055A リモート・ヘッド・モジュール 35/50 GHz 2/4ポートTDR/TDT

2STB240AA(AM-2S-H-006)_01

特 長 LPDDR SDRAM LPDDR NVM mobile-ddr DRAM ボール グリッド ミッドバス プロービング 法 による 反 射 を 除 去 できます コネクタ アレイ(BGA)パッケージの 信 号 アクセス を 提 供 します プロービング 法 で 必 要 なボード スペースやト

10BASE-T 信号のプロービングとテスト 10BASE-T は差動信号を伝送します この信号をプローブする最も簡単な方法は 図 2a に示すように TD + と TD - のピンを 100 Ω 抵抗負荷に接続することです 規格には 100 Ω 抵抗負荷の他に 2 種類の負荷がテスト用に指定されて

5988_3935JA.qxd

Keysight Technologies E5072A ENAシリーズ ネットワーク・アナライザ 30 kHz ~ 4.5/8.5 GHz

JAJP.indd


Microsoft PowerPoint - H22パワエレ第3回.ppt

TO: Katie Magee

<4D F736F F D20496E C696E6B D B B835E8EE693BE835C EE688B590E096BE8F915

5989_5672.qxd

JAJP.indd

JAJP.qxd

JAJP.indd

Keysight Technologies LTE規格に準拠したトランスミッタのACLR測定

Microsoft Word - TA79L05_06_08_09_10_12_15_18_20_24F_J_P11_070219_.doc

Agilent BenchVueソフトウェア(34840B)

iCLR

Microsoft Word - NJM7800_DSWJ.doc

他 のオシロスコープによるシリアル バスのトリガ/プロトコル デコード では ソフトウェアによるポスト プ ロセッシングを 使 用 してシリア ル パケット/フレームをデコードしま す ソフトウェアを 使 用 する 方 法 では 波 形 やデコードの 更 新 レートが 遅 くな ります( 場 合 に

Keysight Technologies E36300Aシリーズ 3出力 DC電源

プラグイン01_FRL-230(233,236).indd

形式 :PDU 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力

EcoSystem 5 Series LED Driver Overview (369754)

Microsoft PowerPoint pptx

名称 型名 SiC ゲートドライバー SDM1810 仕様書 適用 本仕様書は SiC-MOSFET 一体取付形 2 回路ゲートドライバー SDM1810 について適用いたします 2. 概要本ドライバーは ROHM 社製 2ch 入り 180A/1200V クラス SiC-MOSFET

JAJP.qxd

NI 6601/6602 キャリブレーション手順 - National Instruments

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学7.ppt

PCと測定器を接続するためのAgilentコネクティビティ・ハードウェア

LMSシリーズ LMS1000, 製品群一覧

形式 :WYPD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着

ローラー面圧のアライメント管理 ニップアライメントシステムはニップロール間の相対圧力分布を計測するのに用いられています 複数の柔軟性のあるセンサーで ( 細い帯状部 ) 圧力を検出し 様々なアプリケーションに適合するように長さをカスタムして提供することができます ニップアライメントシステムによる圧力

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

Microsoft Word JAJP_Microsoft Excel 2010 VBA によるシリアルデコードの取得_InfiniiVision編_ docx

複数ポイントの測定を実施し その平均値を取得するには? SENS:VOLT:DC:NPLC 10 CALC:FUNC AVER;STAT ON // DCV 測定, レンジ 1V, 桁半表示 5 // 積分時間を 10 に設定 // 演算機能 ( 平均値 ) を ON に設定 CALC:AVER:A

Microsoft Word - TC4017BP_BF_J_P10_060601_.doc

USER'S GUIDE

測定器の持つ誤差 と 使い方による誤差

Keysight Technologies 5G空間電波伝搬特性(チャネルサウンディング)の測定手法

LANカード(PG-2871) 取扱説明書

Microsoft Word - TC4013BP_BF_J_P9_060601_.doc

Microsoft Word JAJP_VisualBasic_VisualC# によるシリアルデコードの取得_InfiniiVision編_ docx

形式 :AEDY 直流出力付リミッタラーム AE UNIT シリーズ ディストリビュータリミッタラーム主な機能と特長 直流出力付プラグイン形の上下限警報器 入力短絡保護回路付 サムロータリスイッチ設定方式 ( 最小桁 1%) 警報時のリレー励磁 非励磁が選択可能 出力接点はトランスファ形 (c 接点

Microsoft Word - TC4011BP_BF_BFT_J_P8_060601_.doc

M9077A無線LAN a/b/g/n/ac M9391A PXIeベクトル・シグナル・アナライザ用Xシリーズ測定アプリケーション

JAJP.indd

Microsoft PowerPoint - H30パワエレ-3回.pptx

TF Series with Tio1608-D System Setup Guide

Keysight Technologies オシロスコープ評価の基礎

Power.indb

NJM78M00 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78M00 シリーズは,NJM78L00 シリーズを更に高性能化した安定化電源用 ICです 出力電流が 500mA と大きいので, 余裕ある回路設計が可能になります 用途はテレビ, ステレオ, 等の民生用機器から通信機, 測定器等の工業用電子機器迄

CMOS リニアイメージセンサ用駆動回路 C10808 シリーズ 蓄積時間の可変機能付き 高精度駆動回路 C10808 シリーズは 電流出力タイプ CMOS リニアイメージセンサ S10111~S10114 シリーズ S10121~S10124 シリーズ (-01) 用に設計された駆動回路です セン

S-89210/89220シリーズ コンパレータ

pioneerdj.com/support/ 上記のサイトで 本製品の最新のソフトウェア情報や FAQ などのサポート情報をご覧いただけます djay for ios オーディオセットアップガイド

Microsoft PowerPoint pptx

B3.並列運転と冗長運転(PBAシリーズ)

Armadillo-800 EVAリビジョン情報

Microsoft PowerPoint - Portable Power Supply 01.pptx

USER'S GUIDE

PNopenseminar_2011_開発stack

PLZ-5W_ KPRI21.pdf

Agilent A-Line セーフティキャップ : 溶媒蒸発の抑制 技術概要 はじめに HPLC および UHPLC システムの移動相は 独特なキャップ付きの溶媒ボトルで通常提供されます ( 図 1) 溶媒ラインは移動相から始まり ボトルキャップを通った後 LC システムに接続されます 溶媒ボトル

NJM 端子負定電圧電源 概要 NJM7900 シリーズは, シリーズレギュレータ回路を 1 チップ上に集積した負出力 3 端子レギュレータ IC です 放熱板を付けることにより,1A 以上の出力電流にて使用可能です 用途はテレビ, ステレオ等の民生用機器から通信機, 測定器等の工業用電

どのような便益があり得るか? より重要な ( ハイリスクの ) プロセス及びそれらのアウトプットに焦点が当たる 相互に依存するプロセスについての理解 定義及び統合が改善される プロセス及びマネジメントシステム全体の計画策定 実施 確認及び改善の体系的なマネジメント 資源の有効利用及び説明責任の強化

(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周

49Z qxd (Page 1)

elm1117hh_jp.indd

Microsoft Word - N-TM307取扱説明書.doc

Transcription:

太陽電池セル / モジュール向けテスト ソリューション Agilent 663XB 電源を逆接続して 太陽電池セル / モジュール テスト用の 4 象限動作を実現 Application Note 概要 電源を使って太陽電池セル / モジュールの性能を完全に特性評価するには 電圧を正方向と逆方向で印加する必要があります ソーラ デバイスが明状態 ( 光が照射された状態 ) のときは 電源は可変電圧負荷として動作し パワー I-V 曲線を測定できます ソーラ デバイスが暗状態 ( 光が照射されていない状態 ) のときは 電圧が順方向と逆方向で印加され 暗状態の I-V 曲線全体を測定できます ソーラ デバイスの完全な特性評価には 通常 4 象限動作が可能な電源が必要です 明状態のソーラ デバイスの I-V 性能を測定するには 電源が 正の電圧を供給するあいだ電流をシンクする必要があります 暗状態のセルの I-V 性能を測定するには 電源が ソーラ デバイスのフル動作レンジをカバーするために 正と負の電圧と電流を供給する必要があります 測定には バイポーラ電源が最適です バイポーラ電源が使用できない場合は 代替として 2 象限電源のペアを使用できます (2 象限電源を適切に設定した場合 )

問題 バイポーラ電源がないと 正と負の電圧や電流を瞬断なくテスト機器に供給することが困難になります 極性反転リレーやスイッチ マトリクスを持つ 1 象限または 2 象限電源では V またはその近傍に不連続が生じ これが問題になる場合があります ソリューション 2 象限電圧のペアを逆直列に接続すれば フル逆極性まで瞬断のない電圧が得られます 電源の負の端子を互いに接続し 両方の電源の正の端子を被試験ソーラ デバイスに接続します 図 1 に 太陽電池セルの性能テスト用に調整した 2 つの Agilent 6631B 電源を示します 電源 1 の正の端子を太陽電池セルの正の端子に接続します 電源 2 の正の端子を太陽電池セルの負の端子に接続します 各電源に フル定格電流のソース機能とシンク機能が必要です 電源を逆直列構成で接続すると 4 象限動作が行えます 電源 1 が電流を供給するときは 電源 2 が電流をシンクします 反対に 電源 2 が電流を供給するときは 電源 1 が電流をシンクします フル定格動作レンジを実現するには 各電源の電流シンク性能が 他の電源の供給性能と同じまたはそれ以上である必要があります 太陽電池セルが明状態では 電源 1 は V から Voc までプログラミングされ 太陽電池セルによって生成される電流をシンクします 電源 2 は V にプログラミングされ V に保持されます デバイスが暗状態で セル上の全電圧が より大きい場合は 電源 1 が電流を供給し 電源 2 が電流をシンクします デバイスが暗状態で セル上の全電圧が より小さい場合は 電源 2 が電流を供給し 電源 1 が電流をシンクします 6631B 電源 1 +s + - -s - - -S -S +s + -s - 太陽電池セルに印加される電圧が正確であることを確認するには センス リードを適切に接続する必要があります 各電源の正のセンス リードを 電圧測定の対象となる太陽電池セルに接続します 負のセンス リードを 共通位置 ( 負の出力を結合するリード上 またはいずれかの電源の負の端子上 ) に接続します 図 1 では 負のセンス リードを 両方の電源の負の端子を接続するリードの中間ポイントに接続しています リモート センシングを使用すれば リード ワイヤ上の電圧降下が除去され 確度が大幅に向上します Solar cell + - +S + + +S 6631B 電源 2 図 1: 逆直列に接続された 2 つの 6631B 2 象限電源 2

プロセス 以下に サンプル テスト シーケンスの概要を示します テスト ステップは 1 つの連続シーケンスで実行され 以下が得られます 1. 明状態の I-V 曲線 2. 暗状態の I-V 曲線 ( 正バイアス領域 ) 3. 暗状態の I-V 曲線 ( 逆バイアス領域 ) 電流 Isc 明状態太陽電池セルパワー I-V 曲線 暗状態 暗状態の I-V 曲線 電源 1 と 2 の電圧をプログラムして 太陽電池セルに必要な正極性と逆極性の電圧を取得します 明状態の太陽電池セルの I-V 曲線を測定するには 電源 1 の電圧を Voc まで徐々に増加します 暗状態の I-V 曲線を測定するには 電源 1 を Voc で使用し 電源 2 の電圧を徐々に増加して 必要な逆バイアス レベルに到達するまで電源 1 の電圧をオフセットします 電圧電圧 太陽電池セル Voc セル電圧は電源 1 - 電源 2 の電圧電源 1 セル電圧が を通過して遷移 最大逆極性 = 電源 2 - 電源 1 の電圧 Voc( 以上 ) 電源 2 必要な最大逆セル電圧 + 電源 1 の電圧 電圧 時間 図 2: 太陽電池セルの電圧 / 電流および電源 1 と 2 の電圧対時間のグラフ 3

技術仕様 テスト ステップ 1: 明状態のセルの I-V 曲線測定 ソーラ デバイスと電源ステータス ソーラ デバイスが電流を供給します 電源 1 が電流をシンクします 電源 2 が電流を供給します ( 出力が V に保持されます ) セットアップ : A. 電源 1 を V にプログラムし 電流リミットを Isc を超える値にプログラムします B. 電源 2 を V にプログラムし 電流リミットを Isc を超える値にプログラムします 手順 : 1. ソーラ デバイスに光を照射します 2. 電源 1 の電圧を から Voc まで小さなステップで増加させ 照明を消した後に Voc に維持されるようにプログラムします 3. 電源 2 を V にプログラムされたままにします テスト ステップ 2: 暗状態の I-V 曲線測定 ソーラ デバイスと電源ステータス 電流が太陽電池セルの正の端子に流れます 電源 1 が電流を供給します 電源 2 が電流をシンクします セットアップ : A. 電源 1 の電圧レベルを Voc で開始します 手順 : 1) 電源 2 の電圧を小さなステップで増加させ 電源 1 の電圧を太陽電池セルの最終電圧が になるまでオフセットします 電流 (A) テスト ステップ 3: 暗状態の I-V 曲線測定 ソーラ デバイスと電源ステータス 電流が太陽電池セルの負の端子に流れます 電源 1 が電流をシンクします 電源 2 が電流を供給します 手順 : 2 2) テストで 電源 2 の電圧を小さなステップで引き続き増加させ 太陽電池セルを逆バイアスする最終負電圧を取得します 3) 逆バイアス テストが完了したら 両方の電源を V にプログラムします 電流 (A) Isc 電圧 (V) 図 4: 暗状態の I-V 曲線測定 ( 正バイアス領域 ) 図 5: 暗状態の I-V 曲線測定 ( 逆バイアス領域 ) 電流 (A) 電圧 (V) 電圧 (V) Voc 図 3: 明状態のセルの I-V 曲線測定 ( パワー象限 ) 4

代替テスト シーケンス 別のテスト電圧シーケンスも可能です 例えば明状態のセルと暗状態のセルのテストを実行する場合は テスト ステップ 2 の代替方法として テスト ステップ 1 の完了後 電源 1 の電圧が徐々に まで減少するようプログラムします セルが暗状態では テスト ステップ 2 で示すように 正方向領域の I-V 特性を取得できます 電源 1 の電圧が に到達すれば 電源 2 の電圧を増加してセルを逆バイアスにして テスト ステップ 3 に示す I-V 特性を取得できます まとめ 明状態と暗状態の太陽電池セルをテストするために電源を逆直列に構成する場合 各電源に他方から供給される電流をシンクする機能が必要です この構成の電源 1 には シンク機能が必要です 電源 2 には 照明下の太陽電池セルによって生成される電流を供給する機能が必要になります 太陽電池セル テストに対していずれかの方法を使用すれば 極性反転リレー / スイッチに関連する遅延や回路遮断なしに V を経由する正バイアスから逆バイアスへの遷移が発生します セルが逆バイアスされるときにすべての不連続性を回避する必要がある場合 2 番目の方法では プログラミング オフセットにより V 近傍に小さな不連続が生じる点に注意する必要があります 関連カタログカタログ タイプカタログ番号 6631B, 32B, 33B & 34B Power Supplies オンライン ページへのリンク Application Note 599-3263JAJP 5

電子計測 UPDATE www.agilent.co.jp/find/emailupdates-japan Agilent Agilent Direct www.agilent.co.jp/find/agilentdirect www.agilent.co.jp/find/open Agilent Agilent PC I/O Remove all doubt アジレント テクノロジーでは 柔軟性の高い高品質な校正サービスと お客様のニーズに応じた修理サービスを提供することで お使いの測定機器を最高標準に保つお手伝いをしています お預かりした機器をお約束どおりのパフォーマンスにすることはもちろん そのサービスをお約束した期日までに確実にお届けします 熟練した技術者 最新の校正試験プログラム 自動化された故障診断 純正部品によるサポートなど アジレント テクノロジーの校正 修理サービスは いつも安心で信頼できる測定結果をお客様に提供します また お客様それぞれの技術的なご要望やビジネスのご要望に応じて アプリケーション サポート システム インテグレーション 導入時のスタート アップ サービス 教育サービスなど 専門的なテストおよび測定サービスも提供しております 世界各地の経験豊富なアジレント テクノロジーのエンジニアが お客様の生産性の向上 設備投資の回収率の最大化 測定器のメインテナンスをサポートいたします 詳しくは : www.agilent.co.jp/find/removealldoubt www.lxistandard.org LXI GPIB LAN Agilent LXI アジレント テクノロジー株式会社本社 192-851 東京都八王子市高倉町 9-1 計測お客様窓口 9:-18: TEL 12-421-345 (42-656-7832) FAX 12-421-678 (42-656-784) Email contact_japan@agilent.com 電子計測ホームページ www.agilent.co.jp 記載事項は変更になる場合があります ご発注の際はご確認ください Agilent Technologies, Inc.29 Published in Japan, June 8, 29 599-3949JAJP -DEP