個人投資家向け会社説明会資料 信用金庫のセントラルバンク 信金中央金庫の現状と今後の経営戦略 平成 22 年 2 月 20 日 ( 土 ) 理事長 田 光雄 ( 東京証券取引所上場証券コード :8421)
目 次 Ⅰ. 信用金庫の概要 1 Ⅱ. 信金中央金庫の概要 7 Ⅲ. 信金中央金庫の財務状況 13 Ⅳ. 信金中央金庫の経営戦略 19 ( 参考 ) 信金中央金庫の優先出資 22
Ⅰ. 信用金庫の概要
信用金庫のネットワーク 信用金庫は 業界全体で預金量 117 兆円 約 7,600 店舗を有し 全国津々浦々巨大なネットワークを形成している わが国有数の金融グループ 信用金庫 278 信用金庫 ( 平成 22 年 2 月 20 日現在 272 信用金庫 ) 7,667 店舗預金量 117 兆円貸出金 64 兆円 北陸 (18 金庫 ) 北海道 (24 金庫 ) 近畿 (32 金庫 ) 東北 (29 金庫 ) 中国 (24 金庫 ) 九州 (29 金庫 ) 関東 (49 金庫 ) 東京 (23 金庫 ) 四国 (10 金庫 ) 東海 (39 金庫 ) 沖縄 (1 金庫 ) ( 平成 21 年 9 月末現在 ) 2
信用金庫の規模 預金残高の業態別比較 会員数の推移 ( 単位 : 兆円 ) ( 万人 ) 1,000 932 万先 都市銀行 地方銀行 信用金庫 251 201 117 800 600 400 200 農 協 第二地銀 信用組合 労働金庫 84 56 16 16 ( 注 ) 上記計数は21 年 9 月末の速報値 ( 出所 ) 都市銀行 地方銀行 第二地銀 : 全国銀行協会 全国銀行預金 貸出金等速報 農協 : 農林中央金庫 全国 JA 貯金 貸出金残高速報 信用組合 : 全国信用組合中央協会 全国信用組合主要勘定 労働金庫 : 全国労働金庫協会 全国労働金庫預金 貸出金残高 ( 店舗 ) 9,000 7,667 6,000 3,000 0 昭和 30.3 35.3 40.3 45.3 50.3 55.3 60.3 平成 2.3 国内店舗数の業態別比較 7,441 3,253 2,363 7.3 12.3 17.3 21.9 1,785 668 0 信用金庫地方銀行第二地銀都市銀行信用組合労働金庫 ( 注 ) 信用金庫は 21 年 9 月末の速報値 都市銀行 地方銀行 第二地銀 信用組合 労働金庫は 21 年 3 月末の計数 ( 出所 ) 都市銀行 地方銀行 第二地銀 : 全国銀行協会 全国銀行財務諸表分析 信用組合 : 全国信用組合中央協会 全国信用組合主要勘定 労働金庫 : 全国労働金庫協会 全国労働金庫預金 貸出金残高 3
信用金庫の預貸金の状況 信用金庫の業界全体としての預貸金残高は 堅調に推移 ( 兆円 ) 120 信用金庫の預金積金残高の推移信用金庫の預金積金残高の推移 ( 兆円 ) 70 信用金庫の貸出金残高の推移信用金庫の貸出金残高の推移 117 兆 3,980 億円 115 113 兆 7,275 億円 115 兆 4,531 億円 65 62 兆 6,702 億円 63 兆 5,433 億円 63 兆 4,954 億円 64 兆 8,784 億円 64 兆 4,595 億円 111 兆 3,772 億円 110 109 兆 2,212 億円 60 105 18 年 3 月末 19 年 3 月末 20 年 3 月末 21 年 3 月末 21 年 9 月末 55 18 年 3 月末 19 年 3 月末 20 年 3 月末 21 年 3 月末 21 年 9 月末 4
信用金庫の貸出先 信用金庫は 地元の中小企業および個人を主な貸出先とする " 地域金融 中小企業金融の担い手 " 貸出金に占める中小企業等向け貸出の割合貸出金に占める中小企業等向け貸出の割合 信用金庫 参考 : 他業態 その他 7.85% 都市銀行 地方銀行 個人 29.12% 中小企業 63.03% その他 30.26% 中小企業 42.89% その他 25.79% 中小企業 44.41% 個人 個人 26.85% 29.80% 中小企業 : 資本の額又は出資の総額が 3 億円以下 ( 小売業又はサービス業を主たる事業とする事業者については 5,000 万円以下 卸売業を主たる事業とする事業者については 1 億円以下 ) の法人たる事業者又は常時使用する従業員の数が 300 人以下 ( 小売業を主たる事業とする事業者については 50 人以下 卸売業又はサービス業を主たる事業とする事業者については 100 人以下 ) の事業者 ( 出所 ) 日本銀行 貸出先別貸出金 ( 平成 21 年 3 月末 ) より信金中金作成 5
信用金庫の健全性 信用金庫は 経営の健全性を維持し 地域金融 中小企業金融に貢献 信用金庫の自己資本比率の推移信用金庫の自己資本比率の推移 信用金庫の不良債権比率の推移信用金庫の不良債権比率の推移 14.0% 12.0% 10.0% 8.0% 11.27% 11.96% 11.74% 11.80% 12.00% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 8.87% 6.68% 7.77% 5.82% 引当金控除前 7.09% 6.97% 5.26% 5.23% 引当金控除後 6.25% 4.54% 6.0% 2.0% 4.0% 18 年 3 月末 19 年 3 月末 20 年 3 月末 21 年 3 月末 21 年 9 月末 ( 速報 ) ( 注 )20 年 3 月末以前は 自己資本比率規制の一部弾力化 を考慮していない 0.0% 17 年 3 月末 18 年 3 月末 19 年 3 月末 20 年 3 月末 21 年 3 月末 6
Ⅱ. 信金中央金庫の概要
信金中金信用金庫のセントラルバンク 信金中金 信信金中金は 全国の信用金庫を会員とする " 信用金庫のセントラルバンク " 資金量 26 兆円 信用金庫 拠点数 国内 14 店舗海外 4 拠点 信用金庫 役職員数会員数 1, 126 人 278 金庫 信用金庫 金庫数預金量 278 金庫 117 兆円 店舗数 7,667 店舗 全国金融機関の資金量上位 10 ( 単位 : 億円 ) 1 三菱東京 UFJ 銀行 1,004,889 2 三井住友銀行 693,696 3 みずほ銀行 552,278 4 農林中央金庫 436,557 信用金庫信用金庫 役職員数会員数 11 万 8 千人 932 万先 5 三菱 UFJ 信託銀行 424,143 6 7 8 住友信託銀行りそな銀行信金中央金庫 304,481 295,705 259,156 信用金庫 9 みずほコーポレート銀行 198,355 10 みずほ信託銀行 181,194 ( 出所 ) ニッキン ( 平成 21 年 9 月末現在 : 信用金庫の計数は速報値 ) 8
信金中金の役割 信用金庫の中央金融機関としての役割 信用金庫業界の信用力の維持 向上 信用金庫の業務機能の補完 信用金庫業界のセーフティネットの適時 適切な運営 信用金庫を取り巻く経営環境の変化に迅速に対応し グループ一体となって魅力ある金融商品やサービス等を提供 信用金庫における顧客ニーズへの対応 競争力向上に役立つ金融商品 サービスの提供 ( 詳細は 11 頁 ) 信用金庫経営力強化制度 ( 詳細は 10 頁 ) 信用金庫業界のネットワークを活用した業務の企画 運営 ( 詳細は 12 頁 ) 信用金庫に対する様々な情報提供活動 9
信金中央金庫用金庫経営分析制度 信用金庫業界の信用力の維持 向上 ~ 信用金庫経営力強化制度の運営 ~ 信用金庫経営力強化制度 経営相談制度 資本増強制度 信経営分析制度 経営相談制度 資本増強制度 信用金庫の経営状況について 定量面ならびに定性面の両面にわたる客観的な分析を行う 信用金庫の経営全般または個別経営課題について 経営相談を行う 資本増強を必要とする信用金庫に対して 劣後ローンまたは優先出資証券による資本供与を行う 10
信用金庫の業務機能の補完 1 ~ 各種金融商品 サービスの開発 提供 ~ 時期 内容 17 年 4 月 17 年 11 月 18 年 10 月 19 年 1 月 20 年 12 月 SCB 延長特約付定期預金 取扱開始 SCB 積立定期預金 取扱開始 信用金庫向け長期固定貸出制度( しんきん長期固定金利ローンサポート ) 取扱開始 設備担保信用補完制度( しんきんMEサポート ) 取扱開始 しんきん傷害保険付定期積金 取扱開始 しんきん傷害保険付定期積金しんきん傷害保険付定期積金 平成 20 年 12 月より 信用金庫の5 年物または10 年物の定期積金に信金中金が傷害保険を付帯させた商品 しんきん傷害保険付定期積金 を提供 信用金庫は 当該商品の取扱いにより 教育資金 老後資金等の顧客のライフスタイルに応じた必要な資金について 計画的に積立ができる貯蓄手段と保険機能を付帯させた新たなマーケットの開拓商品として 各金庫のニーズに合った定期積金を企画 販売することが可能 21 年 12 月末時点で 取扱金庫数は127 金庫に達し 販売額は約 2,300 億円 取扱実績の推移 仕組み 21 年 3 月末 21 年 9 月末 21 年 12 月末 取扱金庫数 32 金庫 110 金庫 127 金庫 販売額 約 400 億円 約 1,800 億円 約 2,300 億円 11
信用金庫の業務機能の補完 2 ~ 信用金庫業界のネットワークを活用した業務の企画 運営 ~ ビジネスマッチング支援ビジネスマッチング支援 信用金庫取引先向け信用金庫取引先向け BtoB BtoB サイトの立上げサイトの立上げ 信金中金は 信用金庫が主催するビジネスフェアへの大手バイヤー企業の招聘など 信用金庫によるビジネスマッチングを支援 ( 件 ) 6,000 信用金庫業界におけるビジネスマッチング成約件数の推移 ( 期中実績 ) 5,695 5,586 ~ 日本全国しんきん旨いもん地図 サイトの立上げ ~ 情報検索サイト ぐるなび のホームページ上に 信用金庫取引先が生産 製造する食材等を PR するサイトを立ち上げ (21 年 6 月 1 日 ) 信用金庫取引先に限定して商品掲載を行う BtoB( 企業間取引 ) サイトであり 約 6 万 3 千店の ぐるなび 会員とのマッチングの機会を提供 5,000 4,240 4,000 3,000 2,628 2,000 1,000 0 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 ( 出所 ) 全国信用金庫協会 信金中金がビジネスフェアへ招聘した大手バイヤー数 ( 延べ数 ) 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年 12 月末 7 社 29 社 64 社 127 社 128 社 [ 上記計数はすべて 21 年 9 月末現在 ] 契約金庫数 :89 金庫 掲載商品 :91 商品 (21 年 12 月末 ) 12
Ⅲ. 信金中央金庫の財務状況
経営指標 連結自己資本比率 ( 国内基準 ) (21 年 9 月末 ) 経営の健全性の維持および経営の効率化 一人当たり資金量 経費率 (21 年 9 月末 ) (21 年 9 月末 ) 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 22.56% 12.15% 11.07% 信金中金都市銀行地方銀行 ( 注 ) 都市銀行は6 行 地方銀行は64 行の平均 ( 出所 ) 各行ディスクロージャー資料 0.56% 業態別比較 (21 年 3 月末 ) 不良債権比率 業態別比較 (21 年 3 月末 ) (21 年 9 月末 ) 1.77% 3.27% 信金中金都市銀行地方銀行 ( 注 ) 不良債権比率 = リスク管理債権 / 貸出金 ( 出所 ) 金融庁 リスク管理債権額等の推移 ( 億円 ) 250 200 150 100 50 0 218 億円 業態別比較 (21 年 3 月末 ) 32 億円 15 億円 信金中金都市銀行地方銀行 ( 注 ) 資金量は預金 譲渡性預金 債券の合計 ( 出所 ) 全国銀行協会 全国銀行財務諸表分析 格付会社 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 0.10% 格付けの状況 (22 年 1 月末現在 ) 長期 格付けを示す記号は それぞれの格付会社の定義によるものです 業態別比較 (21 年 3 月末 ) 0.97% 1.17% 信金中金都市銀行地方銀行 ( 注 ) 経費率 = 経費 / 預金等平残 ( 出所 ) 全国銀行協会 全国銀行財務諸表分析 アウトルック 銀行基礎信用力 ムーディーズ (Moody's) Aa3 ネカ ティフ P-1 C- スタンダード & プアーズ (S&P) A+ 安定的 A-1 C+ 格付投資情報センター (R&I) A+ 安定的 日本格付研究所 (JCR) AA 安定的 短期 財務 14
資金調達および資産運用の状況 資金調達の内訳 単体 (21 (21 年 9 月末月末 )) 資産運用の内訳 単体 (21 (21 年 9 月末月末 )) 総額 27 兆 9,073 億円総額 28 兆 4,689 億円 信金中金債 4 兆 7,875 億円 (17.1%) 借用金等 1 兆 9,692 億円 (7.1%) 金銭の信託ほか 3,253 億円 (1.1%) 貸出金 6 兆 3,892 億円 (22.4%) 短期市場運用 4 兆 2,301 億円 (14.9%) 預金 21 兆 1,505 億円 (75.8%) 有価証券 17 兆 5,241 億円 (61.6%) 15
有価証券および貸出金の状況 有価証券の内訳 単体 (21 (21 年 9 月末月末 )) 総額 17 兆 5,241 億円 その他の証券 2,096 億円 (1.2%) 貸出金の内訳 単体 総額 6 兆 3,892 億円 信用金庫 代理貸付 7,326 億円 (11.4%) (21 (21 年 9 月末月末 )) 外国証券 5 兆 3,617 億円 (30.6%) 国 政府関係機関 2 兆 1,455 億円 (33.6%) 投資信託 3,795 億円 (2.2%) 株式 2,006 億円 (1.1%) 社債 8,753 億円 (5.0%) 地方債 5,755 億円 (3.3%) 国債 9 兆 9,216 億円 (56.6%) 事業会社 非居住者等 2 兆 7,599 億円 (43.2%) 公益法人等 564 億円 (0.9%) 地方公共団体等 6,946 億円 (10.9%) 16
損益の状況 20 年度は 米国発の世界的な金融危機の影響等により 創業以来初めての赤字決算 21 年度は 金融証券市場が落ち着きを取り戻すなか 信金中金の業績も順調に回復しており 現時点では黒字化の予定 経常利益の推移 単体 経常利益の推移 単体 純利益の推移 単体 純利益の推移 単体 ( 億円 ) 1,000 500 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 黒字化を予定 ( 億円 ) 1,000 500 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 黒字化を予定 0 0-500 -1,000 中間期通期 -500 中間期通期 -1,500-1,000-2,000-1,500-2,500-2,000 経常利益 単体 ( 単位 : 億円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 中間期 353 334 270 109 137 通期 585 474 489-2,200 190 ( 予想 ) 純利益 単体 ( 単位 : 億円 ) 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 中間期 262 248 199 90 237 通期 428 362 348-1,838 270 ( 予想 ) 21 年度の通期業績は予想値 17
自己資本の状況 近年における主な資本調達 時期 内容 項目 18 年 2 月 証券化を前提とした永久劣後ローン 1,000 億円の取入れ Tier2 19 年 3 月 20 年 9 月 21 年 6 月 生損保から期限付劣後ローン 1,000 億円の取入れ ( 既存の期限付劣後ローンを 600 億円増額借換 ) 信用金庫から永久劣後ローン 2,269 億円の取入れ 普通出資を 2,000 億円から 4,000 億円に倍額増資 Tier2 Tier2 Tier1 21 年 8 月 21 年 6 月の普通出資の増資に伴い 優先出資者の権利の希薄化を防ぐため 優先出資の分割を実施 Tier1 および Tier2 の推移 単体 自己資本比率 Tier1 比率の推移 単体 ( 単位 : 億円 ) 18,000 16,057 ( 単位 :%) 30.00 27.87 15,000 13,839 22.43 12,000 9,000 6,000 3,000 0 11,202 6,514 6,533 4,245 4,633 4,047 4,395 909 909 909 2,000 2,000 4,000 20 年 3 月末 21 年 3 月末 21 年 9 月末 Tier2 その他優先出資普通出資 Tier1 20.00 10.00 0.00 15.64 19.94 14.61 12.53 自己資本比率 Tier1 比率 20 年 3 月末 21 年 3 月末 21 年 9 月末 ( 注 ) 平成 21 年 3 月 24 日付でニューヨーク支店および香港支店を廃止したことに伴い 平成 21 年 3 月末から自己資本比率規制上の国内基準行となっております 18
Ⅳ. 信金中央金庫の経営戦略
安定的な収益基盤の構築に向けた取組み ~21 年度第 3 四半期決算の概況等 ~ 21 年度収益計画の基本方針 金融環境の変化に適切に対応し 従来以上にリスク リターン効率を重視した投融資に取り組むことにより ポートフォリオの再構築を図るとともに より実効性の高いリスク管理を実施しつつ安定的な収益の確保に努める 取組方針 金融環境変化に即した投融資戦略 従来以上にリスク リターン効率を重視した投融資の実施 リスク量を抑制したポートフォリオ運営 価格変動資産の圧縮等によるポートフォリオ再構築 市場運用における安定的な収益増加策の実施 長短金利差や高格付債等のスプレッド拡大を捉えた安定的な利息収入の確保 短期資金の効率運用の強化 融資業務等 市場運用以外の収益源確保の推進 優良事業法人等に対する融資等の推進 新商品の開発および提供 業務運営の効率化 人件費の削減 物件費の削減 21 年度第 3 四半期決算の概況 経常利益 純利益 有価証券の評価差額合計 ( 満期保有を含む ) 自己資本比率 Tier1 比率 損益 ( 単体 ) 前年同期比 +379 億円 前年同期比 +682 億円 有価証券の評価差額 ( 単体 ) 前年度末比 +4,486 億円 自己資本比率 ( 国内基準 : 単体 ) 通期業績予想 ( 単体 ) および 21 年度配当予想 当期純利益 270 億円 ( 含み益 ) 達成率 98% 前年度末比 +6.31 ポイント 前年度末比 +5.94 ポイント 優先出資 6,500 円 増益増益改善向上復配予定 20
来年度以降の中長期的な経営戦略の方向性 1. 社会 経済 人口減少 少子 高齢化 市場経済化 経済のグローバル化 IT 化の進展 2. 地域経済 中小企業 公共事業減少 事業所減少 中心市街 地場産業の疲弊 中小企業の後継者難 地域金融 中小企業金融において信用金庫業界に期待される役割 協同組織性の強みであるきめの細かい金融サービスの提供 中小企業の金融支援 再生支援 コンサルティング支援などの役割発揮 3. 金融業界 メガバンクを中心とした総合金融グループの勢力拡大 地銀の広域的な連携が加速 ゆうちょ銀行の勢力拡大 ネット銀行 ネット証券等他業態からの進出が加速 4. 金融行政 規制 自己資本比率規制の強化 リスク管理の高度化の要請 地域金融円滑化への要請 国際会計基準 (IFRS) の動向 信用金庫業界に期待される地域 中小企業金融における課題解決を支援する態勢の強化 1. 1. 信金中金の財務内容の向上および信金中金の財務内容の向上および収益力の強化収益力の強化 経営環境の変化に左右されにくい 安定的な経営環境の変化に左右されにくい 安定的なポートフォリオの構築ポートフォリオの構築 市場運用収益に加え 融資関連収益および手数市場運用収益に加え 融資関連収益および手数料関連収益の強化による収益基盤の多様化料関連収益の強化による収益基盤の多様化 一層のリスク管理態勢の強化および自己資本の一層のリスク管理態勢の強化および自己資本の充実による健全性の維持充実による健全性の維持 信金中金の企業価値向上 2. 2. 信用金庫の経営基盤の安定性の確保信用金庫の経営基盤の安定性の確保 信用金庫による地域金融 中小企業金融の信用金庫による地域金融 中小企業金融の課題解決のサポート課題解決のサポート 業界セーフティネットの適時適切な運営等を業界セーフティネットの適時適切な運営等を通じた信用金庫の経営の安定性の確保通じた信用金庫の経営の安定性の確保 21
( 参考 ) 信金中央金庫の優先出資
信金中金の優先出資 1 優先出資とは優先出資とは 優先出資とは 協同組織金融機関が自己資本の充実をはかるために発行するもの 優先出資は 優先的に配当を受け取る権利がある反面 議決権はなし 信金中金では 平成 7 年度から優先出資を発行してきたが 平成 12 年 12 月 22 日に わが国で初めて 優先出資を東京証券取引所に上場 ( 証券コード :8421) 信金中金の優先出資者数の約 97% は個人投資家 優先出資の所有者別状況優先出資の所有者別状況 ( ( 平成平成 21 21 年 9 9 月末月末 ) ) 優先出資価格の状況優先出資価格の状況 出資者数 計 17,718 先 所有出資口数 計 708,222 口 価格 ( 終値 ) 金融機関 236 先 (1.3%) 証券会社 10 先 (0.1%) 個人 17,202 先 (97.1%) その他の法人 250 先 (1.4%) 外国法人等 20 先 (0.1%) 外国法人等 6,301 口 (0.9%) その他の法人 46,068 口 (6.5%) 証券会社 748 口 (0.1%) 個人 110,102 口 (15.5%) 金融機関 545,003 口 (77.0%) 上場初日 (12 年 12 月 22 日 ) 高値 (18 年 3 月 15 日 ) 安値 (21 年 4 月 14 日 ) 終値 (22 年 2 月 1 日 ) 200,500 円 311,500 円 102,400 円 165,800 円 23
信金中金の優先出資 2 信金中金の配当政策 信金中金は 健全経営の確保 内部留保の充実 収益力の向上等に努めつつ 将来にわたり安定的な配当を実施することを基本方針としており 内部留保金につきましては 業容拡大 業務効率化のために活用し 経営体質の強化と業績の向上に努めてまいります 信金中金の優先出資の配当信金中金の優先出資の配当 1 口当たり優先出資配当口当たり優先出資配当 3 月末の優先出資者名簿に記載または記録されている優先出資者に年 1 回支払い 協同組織金融機関の優先出資に関する法律 において 中間配当に関する規定がないため 中間配当は実施していない 平成 22 年 3 月期配当は 1 口に対し 優先配当 3,000 円 参加配当 3,500 円 の合計 6,500 円を予定 優先配当 とは 普通出資者に対する配当よりも優先的に支払われる配当 参加配当 とは 優先配当を支払った後の剰余金から普通出資者に対する配当と同順位で支払われるもので 業績に応じて変動する可能性のある配当 12 年 3 月期 ( 注 2) 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 19 年 3 月期 20 年 3 月期 21 年 3 月期 ( 注 3) 22 年 3 月期 予想 7,000 円 6,500 円 6,500 円 6,500 円 6,500 円 6,500 円 6,500 円 6,500 円 6,500 円 0 円 6,500 円 1 口当たり優先出資配当 ( 注 1) うち優先配当 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,000 円 3,500 円 注 1) 20 年 3 月期以前の配当は 21 年 7 月 31 日を基準日として実施した優先出資分割を考慮し 分割割合にもとづき再計算しています 注 2) 12 年 3 月期配当は 創立 50 周年記念配当 ( 参加配当 500 円 ) を含んでいます 注 3) 21 年 3 月期配当は 米国発の世界的な金融危機の影響により 保有有価証券の評価損が拡大したこと等から 法の規定にもとづき 優先配当 参加配当とも誠に遺憾ながら無配とさせていただきました 0 円 うち参加配当 4,000 円 3,500 円 3,500 円 3,500 円 3,500 円 3,500 円 3,500 円 3,500 円 3,500 円 0 円 24
< 信金中央金庫に関するお問合せ先 > 総合企画部広報室 T E L : 03 (5202) 7700 E-mail: s1000551@facetoface.ne.jp URL: http://www.shinkin-central-bank.jp 本資料は 本中金の事業内容および業績に関する情報の提供を目的としたものであり 本中金が発行する優先出資への投資を勧誘するものではありません 本資料は 本中金が信頼できると判断した情報に基づき作成したものであり その情報の正確性 完全性を保証し又は約束するものではありません なお 本資料に記載された意見や予測等は 資料作成時点の本中金の判断であり 今後 予告なしに変更されることがあります 本資料は 投資家の皆さまがいかなる目的にご利用される場合においても 投資家の皆さまご自身のご判断と責任においてご利用されることを前提に作成しており 本中金はいかなる場合においてもその責任は負いません 25