SATO BARCODE PRINTER フォント作成ツール説明書 2008 年 8 月 22 日第 15 版
目 次 はじめに 1 1. フォント作成ツールとは 2 2. フォント作成機能 4
はじめに本書で説明しているプリンタドライバ画面は 特に断りがない限り MT400e シリーズを使用しています そのため 実際にお使いになるプリンタ機種によっては 画面構成が異なる場合がありますので ご了承ください 1
1. フォント作成ツールとはパソコンで使用されている TrueType フォントのデータをビットマップフォントデータに変換するツールです 作成されたデータは ダウンロードツール を使用してプリンタ本体に登録し プリンタ内蔵フォントとして使用することができます ダウンロードツールに関しては ダウンロードツール説明書 を参照してください 効果グラフィックで印字されていた文字データをプリンタ内蔵フォントとして登録することで 通信データ量の削減ができ 処理速度向上につながります フォントを作成しプリンタへダウンロードするまでの手順 1 フォント作成ツールを起動します アクセサリ CD-ROM のフォント作成ツールを起動 2TrueType フォントを選択します TT フォントを選択 3 プリンタに登録するフォント名を入力します 登録名を入力 4 フォントサイズ 縦書き指定 斜体などの属性情報を入力します フォントサイズを入力 強調指定 縦書きフォント指定 5 変換を行う文字コードを入力します 斜体指定 コード範囲の初期値は 32~255 までのキャラクタコードになります 開始コードを入力 ~ 終了コードを入力 漢字の場合は テキストファイル入力又は 直 接データ入力 ( 登録文字入力 ) により 作成す る漢字データを任意に指定することができます 6 プリンタを選択します MT400e と MT410e では基本ドットが違うため注意してください MT400e 0.125mm/1 ドット MT410e 0.083mm/1 ドット プリンタを選択 保存ダウンロード終了 ファイルに保存します ダウンロードツールを起動します 作成したデータをプリンタに登録します 2
データ登録エリアプリンタには 256( キロバイト )(262,144( バイト )) のデータ登録エリア ( 内蔵 FLASH メモリ ) があります データ登録エリアには フォントデータ ロゴデータ 1 を登録できます データ登録エリアは フォントデータ ロゴデータ共有であり 登録エリア容量内においてフォントデータ ロゴデータ合わせて 80 件まで登録できます 2 1 ロゴデータに関しては ロゴ作成ツール説明書 を参照してください 2 プリンタに登録されているデータに関しては メンテナンス (M) メニューの ダウンロードロゴ / フォントメンテナンス (M) を選択することで確認できます メンテナンス機能の使用方法は ダウンロードツールのメンテナンス機能と同様ですので ダウンロードツール説明書の 3. メンテナンス機能 を参照してください フォントデータ登録例 MT410e(305dpi 0.083mm/ ト ット ) 指定で ゴシック 10 ホ イント 1 文字分の総データサイズは 262( バイト ) になります 従いまして登録エリアは 262,144( バイト ) ですので 上記設定の文字ならば約 1000 文字の登録が可能です 計算方法 1 インチの 72 分の 1 が 1 ホ イント ( 0.3514(mm)) です 10 ポイントの指定による 印字文字サイズの一辺は 10 0.3514(mm)= 3.514(mm) になります 300dpi(0.083mm/ ト ット ) 対応に演算すると 3.514(mm) 0.083(mm/ ト ット ) = 42.3( ト ット ) となり 小数点以下を切り捨て 42( ト ット ) になります 印字する文字の一辺の長さ 42( ト ット ) をポイントに換算すると 9.92 ホ イントになります 1 文字分の総データサイズは 横 42 ト ット 8 = 5.25 横 6( バイト ) 縦 42 ト ット 総バイト数 6 42 = 252( バイト ) になり 管理情報 10( バイト ) を加算した結果 262( バイト ) が一文字の総データ数になります 3
2. フォント作成機能 1 図 2-1 メインメニュー画面の スキャントロニクスプリンタ を選択後 次へ をクリックしてください 図 2-1 メインメニュー画面 2 図 2-2 スキャントロニクスプリンタ画面の ユーティリティ をクリックしてください 図 2-2 スキャントロニクスプリンタ画面 3 図 2-3-1 ユーティリティ画面の フォント作成ツール を選択後 起動 をクリックしてください 図 2-3-1 ユーティリティ画面 4
図 2-3-2 ダウンロードフォント作成ユーティリティ画面 4 ユーザー設定項目 の TT フォント選択 より登録するフォント名を選択してください 選択されたフォントデータをプレビューで確認することができます 図 2-4 TT フォント選択画面 5
5 ユーザー設定項目 の 登録フォント名 に登録するフォント名を入力してください 入力されたフォント名は フォントテーブルに登録されます 図 2-5 登録フォント名入力画面 6 ユーザー設定項目 の フォントのサイズ を入力してください 図 2-6 フォントサイズ入力画面 7 ユーザー設定項目 の 1 バイト文字登録開始コード を入力してください 初期値は 32 です (ASCII の半角スペース (20H)) 8 ユーザー設定項目 の 1 バイト文字登録終了コード を入力してください 初期値は 255 です (JIS8 の FFH) 9 ユーザー設定項目 の 文字修飾の設定 を指定してください 強調設定の有無 斜体の有無を指定します 10 ユーザー設定項目 の 縦書きフォントとして登録する を指定してください 縦書きフォント を指定した場合は 下記のようにデータが生成されます S 横書き SATO 縦書き A T O 6
11 TT フォント選択 で漢字フォントデータを選択すると 登録文字入力 が有効となります 11-1. 漢字データを入力指定することができます 図 2-11-1 登録文字入力画面 11-2. テキストファイルを指定することができます 図 2-11-2 テキストファイル入力画面 11-3. テキストファイル指定します 図 2-11-3 テキストファイル指定画面 11-4. テキストファイルのデータが表示されます 図 2-11-4 テキストファイルデータ表示画面 1 バイトコード範囲のデータと登録文字入力に表示されたデータが変換対象データになります 4~11 の設定条件をもとに選択された TT フォントをプリンタ用ビットマップフォントデータに変換します 7
12 プリンタを選択します 図 2-12 プリンタ選択画面 13 保存 ボタンを選択すると 変換したデータを PC 上に保存するためにファイル指定画面が表示されますので 任意にファイル名を設定してください ファイルの拡張子は dff になります 例えば FONT.dff と入力して 保存 ボタンを押すと これまでの手順で設定 入力した情報がファイルに保存されます 図 2-13 データファイル保存画面 14 PC 上に保存したデータを読み込み そのデータを編集することもできます 読み込み ボタンを選択するとファイル指定画面が表示されますので データファイル ( 拡張子 :dff) を指定してください 図 2-14 データファイル読み込み画面 8
15 ダウンロード ボタンをクリックするとダウンロードツールが起動します ディップスイッチの確認を行います プリンタのディップスイッチを図 2-15 ディップスイッチ確認画面に従い設定してください スイッチの設定を変更する場合は プリンタ本体の電源を OFF にして設定してください 設定後 プリンタの電源を ON にするとプリンタは ダウンロードモードで起動します SR400 シリーズ ST308R/312R は ディップスイッチがありませんので 方向キーを押したまま電源を入れ直すことでダウンロードモードで起動します 図 2-15 ディップスイッチ確認画面 16 使用しているポートの設定を変更します 図 2-16 LPT ポート設定画面は LPT ポートの設定になりますが ダウンロード用送受信間隔タイムを有効にする (L) をチェックします 図 2-16 LPT ポート設定画面 プリンタの電源が ON であるか ケーブルが正しく接続されているかを確認し OK ボタンを押してください ダウンロードが開始されます 9
17 ダウンロードが正常に終了すると図 2-17-1 正常終了画面が表示されます OK ボタンを選択すると図 2-17-2 ディップスイッチ再設定確認画面が表示されますので 指示に従いディップスイッチを元に戻してからプリンタを再起動させてください 図 2-17-2 ディップスイッチ再設定確認画面の OK ボタンを選択すると図 2-3-2 ダウンロードフォント作成ユーティリティ画面に戻ります 終了 ボタンを選択するとフォント作成ツールが終了します 図 2-17-1 正常終了画面 図 2-17-2 ディップスイッチ再設定確認画面 登録したフォントを使って印字する場合は 発行するアプリケーションで 登録時に入力した 登録フォント名 を指定します ここではフォント名を FONT1 としたので アプリケーションでテキスト文字を入力した範囲のフォント指定を FONT1 とすると プリンタに登録したフォントを使って印字します その際はプリンタドライバを機種に合ったものにしてください ダウンロードモードを終了させた場合には 図 2-16 LPT ポート設定画面で設定した ダウンロード用送受信間隔タイムを有効にする (L) のチェックを元に戻してください 10