P20~ システム委員会だより 今年 4 月に MJS から ACELINK NX-Pro というシステムが発売されました 次世代(NEXT) の専門家 (Professional) 向けの会計事務所統合業務アプリケーションで 来るべきクラウド時代に対応できるようにシステム設計されています 新システム販売に伴って ACELINKnavi は発売が終わりました しかし ACELINKnavi は平成 28 年までメンテナンスされます ACELINK NX-Pro は 従来システムよりマウスを使う場面が増えました 通常業務は キーボードのみで使い勝手の良いシステムが理想だと思います ACELINK NX-Pro は マウスを使うことで今までにない処理ができるようになったと思います 展示会などで 実際にシステムに触れてみてください 株式会社ミロク情報サービスは 会計事務所向け新システム ACELINK NX-Pro を開発し 4 月から販売を開始しま した 今回は ACELINK NX-Pro について主な新機能を紹介します 1
①顧問先を起点にスタートするホームウィンドウ 会計事務所向けソフトウェアの多くは 業務別のソフトウェアです 例えば 法人の申告書を作成するためのソフト 減価償却費の計算を行うソフト という具合です 通常は 1 件の顧問先の決算を行うのに ソフトを起動し 顧問先データを選択して を繰り返しながら入力作 業などを行います 私たちはこれまで当たり前のように行ってきましたが 実はあまり効率が良いものではあり ませんでした ACELINK NX-Pro は 該当顧問先に関する会計や税務データが常に一覧で表示されるので 即業務を開始すること ができます ②複数処理の起動が可能な処理ウィンドウ 通常業務は 減価償却の計算を行った内訳表 決算伝票 残高試算表など様々な書類をデスクに並べ それを 確認しながら パソコンでは仕訳を入力していることが多いと思います ACELINK NX-Pro は パソコン上で必要な帳票や金額を表示しながら 同時に仕訳を入力することができます 複数の処理画面の起動とその切り替えがとても楽に行えるので 金額を転記するために帳票を印刷する必要もあ りません また 電話応対の際 今入力している画面をそのままにして 別の顧問先データを呼び出したり スケジュー ルを見ながら対応することもできるので マルチに業務が行えます 2
3ワイドモニターを利用して効率的に複数の処理画面を起動してタブをクリックして切り替えるよりも 画面を並べて確認したい場合が出てきます 新システムでは スクエア型 (4:3) のモニター画面でも 切り出し をすることで並べられますが フルハイビジョン ワイド型 (16:9) のモニターを使うともっと便利です < 複数処理の切り出し > 例 ) 減価償却費を確認しながら仕訳を入力 仕訳入力 減価償却 < 電子ファイルを参照しながら入力 > 例 ) 前年に PDF で保存しておいた申告書を参照しながら 当年の申告書を作成 電子ファイル 申告書 <2 画面表示 > 例 )2 種類の別表を左右に並べて申告書を作成 法人税別表 4 法人税別表 5(1) 3
4 会計大将正確に仕訳を入力していても 後から確認や修正を行う必要が出てきます 実は入力以上に確認 修正をいかにスムーズに操作するかがソフトを利用する側としては重要なポイントです < 入力から修正が簡単 > 仕訳を入力中に 入力済みの仕訳をマウスで直接クリックして修正や削除をすることができます 修正後はすぐに入力を再開することができます < 元帳ドリルダウン > 残高試算表を確認しながら気になる科目をダブルクリックするだけで元帳へドリルダウンすることができます 推移財務報告書や比較財務報告書などの頻繁に利用する帳票からもドリルダウンできるので大変重宝します < 摘要文字数拡大 > 適切な監査業務を行うためにも 摘要欄にはできるだけ情報を入力したいものです なんとか工夫して入力していましたが 文字数が 64 文字に拡大しており 少し楽になりそうです < 資金複合のショートカット入力 > 昨今の経済悪化を反映して資金繰りの相談が多くなりました いつでも対応できるように資金繰の管理表が作成に必要な資金複合の入力に対応しておくと便利です 00 + Enter で資金複合の入力をすることができます ( この機能は 九州会の要望で実現しました ) < 帳票画面へジャンプ > 仕訳入力画面に帳票印刷が呼び出せるボタンがあります 仕訳を修正したら再度財務報告書を印刷して顧問先にお渡ししますので いつでも印刷を呼び出すことができるのは便利です < 財務報告書 > 顧問先に画面を見せながら経営指導を行う場合があります 集計期間を即座に切り替えながらスムーズに説明が行えます 4
< 管理表の印刷設定 ( カラー 角丸印刷 )> 財務報告書はモノクロ印刷だけど経営分析表はカラ で作成している という方は多いと思います しかし 定番の財務報告書も罫線をカラ にするだけで見栄えが良くなります さらに 四隅の角にまるみを出すことでエクセルなどは違う帳票になります < 元帳入力 > 記帳代行業務では 領収書や請求書を見ながら入力することも多いです 領収書や請求書は内容別にひとくくりになっていますので 入力するときには 借方 ( 貸方 ) の科目固定をしておくと便利ですが 元帳形式の入力であれば 残高を確認しながら連続して行えるので大変便利です しかも出納帳入力のように科目が限定されていないので様々な科目で利用できます < 消費税の仮計算 > 消費税の届出が必要か 簡易課税と原則課税のどちらが有利かを見定めるために仮の計算を行うことがあります 提出用に作成する申告書とは別に計算ができるので 簡単にシミュレーションができて顧問先との打合せ用に利用できます < 消費税申告区分の自動判定 > 会計事務所においても申告回数は正確に把握しておかなければなりません 各消費税データが 今期の納税消費税額をもとに 来期の中間申告回数を自動判定し なおかつ 翌期のデータに繰り越すことができるので顧問先別に管理がしやすくなります 正確に申告回数を管理するので 中間納付額を確定申告時に連動することもでき 申告書の作成がとても楽になります 5
5 税務システム < コメント入力 > 前年の申告書を参照して当年の申告書を作成することがよくあります その中で 入力した金額の根拠がわからない 担当変更があり引き継いでいない など困らないように 所内の情報共有の一環に コメント入力 を活用することができるようになりました 項目ごとにコメントを保存すること可能です 前期はなぜこのように計算したのかしら? < 電子申告データチェック > 法人税申告書や決算内訳書などの元データで あらかじめ電子申告エラーチェック ( 文字桁数 元号 受付開始日等 ) ができるようになり 電子申告のデータ抽出がスムーズになりました < 電子申告の流れ> 従来 ACELINK Navi /ACELINK では 国税用の電子申告と地方税用の電子申告の手続きは 各々システムを起動して データ作成から送信まで行っています ACELINK NX-Pro では 法人税申告書データの入力完了後 そのまま電子申告のデータ作成から送信まで行うことができます システムを切り替える必要が無く 国税と地方税を同時に処理しますので 手間が半減しました 6
また 電子申告システムでデータ作成する場合には 複数税目 ( 法人税と消費税など ) 複数会社を同時に作成し処理することができるようになりました 6 業務進捗管理記帳代行や月次監査の状況がどこまで進んでいるのかを確認する手段として 業務日報で報告を受けたり 独自に管理表を作成している会計事務所は多いと思います いずれにしても報告があるまで状況がつかめないという問題がありました ACELINK NX-Pro では 各データの入力状況に応じて 月次監査の完了状況 申告書の作成や提出状況を確認することができるので タイムリーにそして客観的に業務の遂行状況を確認することができます 消費税申告書作成完了! 消費税申告書電子申告提出完了! 今回は ACELINK NX-Pro のごく一部の機能をご紹介いたしました その他詳細な内容は最寄りの MJS 支社 営業所へお問い合わせください 7