B I J U T S U K A N DAYO R I No 日展は長い伝統を持ち 所属作家層の厚さと優れた作品で知られ 日本画 洋画 彫刻 工芸美術 書の各分野を網羅し わが国最大 最高水準の総合美術展として親しまれています 日展は明治四十年の文部省第一回美術展として発足以来 その時

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静岡県立美術館 年報 平成13年度

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展覧会プレスリリース 2017年8月11日

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応募方法 応募先 応募期間 発表 主催 後援 協議会ホームページ : 下記ホームページ内の 応募フォーム に必要事項を記入のうえ送信してください 電子メールまたはハガキ : ( 個人部門のみ受付 ) 標語のほか 必須事項として郵便番号 住所 氏名 ( フリガナ ) 年齢 職業 性別 電話番号を必ず記

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イベント詳細 1 公開ライブラリー 埼玉県が製作した映像の上映会とトークショー 古代へのいざない国宝 金錯銘鉄剣 日時 : 2 月 2 日 ( 土 )14:00~16:00 会場 : 彩の国ビジュアルプラザ 4 階映像ホール 料金 : 無料 定員 : 300 名 ( 事前申込制 / 先着順 ) 内容


絵本工房 A ベップヒロミ 絵本 を制作します 絵本の物語( 仕組み ) を考える 絵 写真 図像 文字表現で内容を展開させる 製本する といった工程を学びます また 様々なタイプの絵本や作家を紹介し 絵本 に対する知識や理解を深め 制作に活かせるようにします 1 絵本で表現できること / 様々な絵

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平成20年7月31日


ご挨拶 目次概要主な活動略年表その他 表紙 岸田劉生 道路と土手と塀 ( 切道之写生 ) 1915 年 ( 油彩 ) (1971 年 6 月 22 日重要文化財指定 )

バナー作者のことば 左京武允 波 歴史と文化遺産の豊かさを誇り かつこの半世紀で産業都市として 大きく躍進した市原市 出来るだけこれ等の要素をデザインするに当り 伝承すべきものを探り 且つユニークで創造的な発想をもってこれを かたちとして表現したつもりです プロフィール 中国 青島生まれ 昭和 28

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かんぽ 生 命 は あなたの 夢 を 応 援 します 夢 を その 手 に 家 族 の 笑 顔 いつかは マイホーム! ゆとりの セカンドライフ 仕 事 を がんばる! いつまでも 私 らしく 輝 きたい スポーツ 選 手 に なりたい! 夢 のために 勉 強 したい すくすくと 育 ってほしい

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廿日市高等学校ホームページ作成について


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ふるさと大使等の活用に向けて 伊那市では市の出身又は市にゆかりがあり 様々な分野で活躍されている方々に 伊那市ふるさと大使 伊那市特命大使 伊那市ふるさと公使 及び 伊那市ふるさとメッセンジャー を委嘱しています ふるさと大使等の皆様には 市政推進に関する助言及び各種情報の提供 市の魅力の紹介及び啓

写真資料


11 至学館 体験入学 8 月 25 日 ( 火 ) 授業体験 ( 午前 午後 ) 8 月 26 日 ( 水 ) 部活体験 ( 午前 午後 ) 入試説明会 10 月 24 日 ( 土 ) 11 月 8 日 ( 日 ) 11 月 29 日 ( 日 )[10:00~11:30 13:30~15:00]

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アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的


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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

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BIJUTSUKAN DAYORI No 椿 1932 姫路市立美術館蔵ティツィアーノ作 ヴィーナスとオルガン奏者 模写 1919 京都市美術館本展は須田国太郎(一八九一~一九六一)の没後五〇年にちなみ 初期から晩年まで 法観寺塔婆 犬 鵜 など代表作を含め 約一三〇点(油彩一二一点 素

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石川県立美術館だより 第 320 号平成 22 年 6 月 1 日発行 B I J U T S U K A N DAYORI 三谷吾一空 鳥 星 大樋長左衛門壺 指頭絵 虎吼 第 41 回日展金沢展 百万石大名の装いー甲冑 陣羽織ー 前田育徳会尊經閣文庫分館 茶道美術名品展ー山川コレクションを中心にー第 2 展示室 近世絵画名作選 松本昇遺作展 第 2 展示室 第 4 展示室 6 月の主なコレクション展示 6 月の企画展示室 キッズプログラム参加者募集 鑑賞ファイル 6 月の行事 ミュージアムショップ通信 所蔵品紹介

B I J U T S U K A N DAYO R I No.320 2 日展は長い伝統を持ち 所属作家層の厚さと優れた作品で知られ 日本画 洋画 彫刻 工芸美術 書の各分野を網羅し わが国最大 最高水準の総合美術展として親しまれています 日展は明治四十年の文部省第一回美術展として発足以来 その時々の改革を重ねながら 常にわが国美術界の中核として日本美術文化に貢献してきました 今回は 昭和四十四年の改組から数えて四十一回目の展覧会となります 東京の本展出品作の中から 文化勲章受章者 文化功労者 日本芸術院会員 日展理事 評議員 会員などの秀作と 文部科学大臣賞 内閣総理大臣賞 日展会員賞(石川県関係では工芸美術で大樋年雄) 特選(石川県関係では日本画で百々俊雅 工芸美術で増田守世)などの受賞作品を基本作品とし これに石川県内在住 出身作家の作品を合わせ 約四百点を展示します 主な出品作家(五十音順 敬称略) 日本画 石川義 岩倉寿 大山忠作 鈴木竹柏 瀧川眞人 土屋禮一 中路融人 中町力 洋画 円地信二 庄司栄吉 中山忠彦 塗師祥一郎 平松譲 藤森兼明 村田省蔵 森田茂 彫刻 雨宮敬子 石田康夫 川崎普照 銭亀賢治 得能節朗 中村晋也 野畠耕之介 橋本堅太郎 工芸美術 井波唯志 今井政之 大樋長左衛門 奥田小由女 折原久左エ門 河合誓徳 蓮田修吾郎 三谷吾一 書 今井凌雪 杉岡華邨 日比野光鳳 古谷蒼韻 作品解説日程 観覧料 当館友の会会員は 会員証提示により団体料金 展覧会事務局 九二〇- 八五八八金沢市南町二番一号北國新聞社事業局内第四十一回日展金沢展事務局電話〇七六- 二六〇- 三五八一第 41 回日展金沢展大樋年雄 琥珀雪山 Amber White Mountain( 会員賞 ) 増田守世 SAIDO 器 ( 特選 ) 百々俊雅転た寝 ( 特選 ) 村田省蔵稲架ならぶ平成 22 年 5 月 22 日 ( 土 )~6 月 13 日 ( 日 ) 会期中無休主催 / 北國新聞社 社団法人日展 日展石川会後援 / 石川県 石川県教育委員会 金沢市 金沢市教育委員会 財団法人石川県芸術文化協会 財団法人石川県美術文化協会 NHK 金沢放送局 北陸放送 テレビ金沢 エフエム石川 ラジオかなざわ ラジオこまつ ラジオななお 金沢ケーブルテレビネット当日団体一般一〇〇〇円八〇〇円中高生七〇〇円五〇〇円小学生四〇〇円三〇〇円月日曜日 10:30 ~ 12:00 13:00 ~ 14:30 14:30 ~ 16:00 5/24 月日本画瀧川眞人平木孝志洋画円地信二林可耕彫刻得能節朗江藤望5/26 水工芸武腰敏昭木谷陽子書高廣幸悠日本画仁志出龍司佐藤俊介5/28 金洋画西田伸一佐々波啓子彫刻石田康夫石田陽介工芸山岸大成増田守世5/31 月彫刻村井良樹丹羽俊揮日本画戸田博子原千紗洋画松下久信江守マリ子6/2 水彫刻銭亀賢治中口一也工芸高光一生戸出克彦日本画中町力小木曽登6/4 金洋画西房浩二太佐寿一郎工芸大樋長左衛門書三藤観映6/7 月書干場昇龍日本画古澤洋子石崎誠和洋画阿戸猛子荒木幸子6/9 水彫刻山瀬晋吾東誠工芸百貫俊夫書中川青玲6/11 金日本画百々俊雅西出茂弘彫刻野畠耕之介谷村俊英工芸大樋年雄武腰一憲

BIJUTSUKAN DAYORI No. 320 3 天正十一年(一五八三)六月 藩祖前田利家が金沢へ入城しました その時期に合わせた恒例の甲冑と陣羽織の展示です 今回は前田家歴代藩主所用の甲冑 陣羽織のほか 鞍 鐙などの武具を 百万石大名の装い と題して紹介します 古くより 戦にあって身を守るべく様々な甲冑がつくられてきました 日本的な甲冑が生まれたのは平安時代で 源平の争う時代には大鎧とよばれる弓矢に対応した鎧が主流でした 戦国時代には槍が普及し 鉄砲がもたらされたこともあって その戦闘方法が密集隊形による徒歩集団戦へと変化することになりました こうした戦いの中で 機敏な動きをするためにより軽い甲冑が求められ さらには攻撃する武器が多様化し また強力化したことにともない 防具である甲冑の変化も促され より頑丈なものが求められました このような時代背景から これまで作られてきた甲冑の様々な要素を組み合わせて 総合的に構成し生まれたのが当世具足です 当世 とは今の世 具足 とは 装具がすべて備わっていることをあらわし 防護機能が完備した現代風の鎧という意味で名付けられました 従来は大鎧 胴丸 腹巻などがそれだけで成り立っていたのに対して 当世具足は兜 面具 胴 袖と籠手 臑当 佩楯の七具すべて皆具している点が特徴です 当館の茶道美術は 山川美術財団の寄附作品を核としています 金沢の素封家山川家が三代にわたって収集伝世したものです 言うまでもなく 今日当館のコレクションの中で最も有名な野々村仁清の国宝 色絵雉香炉 は初代山川甚兵衛の収集品であり 三代庄太郎氏より昭和三十四年の旧美術館の開館時にご寄附いただいたものです 山川コレクションの大きな特色の一つは 香合の質の高さとその種類の豊富さにあります 県文 和蘭陀白雁香合 は オランダのデルフト窯で作られ 江戸時代初頭にわが国に舶載しました その優雅で愛らしい趣が好まれ 茶人が香合に見立てたもので 古来より名高い名品です また 仁清の 色絵花笠香合 は 仁清の技の冴えを示す薄作りのシャープな器体に 青 赤 緑の彩色と金彩を駆使した艶美ともいえる華やかな作品です そのほか 黄瀬戸宝珠香合 志野桔梗香合 飴釉蟹五角香合 (初代大樋長左衛門作)等の和物香合や 交趾金花鳥香合 宋胡録柿香合 古染付張甲牛香合 呉須染付松皮菱香合 等の唐物香合を展示するとともに 季節感を感じ取っていただける作品をあわせて展示します 茶道美術名品展 山川コレクションを中心に 5 月 20 日 ( 木 )~6 月 13 日 ( 日 ) 会期中無休第 2 展示室百万石大名の装い 甲冑 陣羽織 5 月 20 日 ( 木 )~6 月 13 日 ( 日 ) 6 月 17 日 ( 木 )~7 月 19 日 ( 月 祝 ) 前田育徳会尊經閣文庫分館蕨手文陣羽織五代前田綱紀所用野々村仁清 色絵花笠香合

B I J U T S U K A N DAYO R I No.320 4 室町時代に書院造建築が発達したことを受けて 寺院や城郭において書院の空間的位置が格を決定するという考えが浸透していきました そこで 書院を間仕切る重要な調度である襖や屏風に対して それぞれの格にふさわしい画題や表現が求められました それにともない 個人ではなく集団で効率よく発注者の意図を汲んで制作する狩野派などの流派が勢力を伸ばしました やがて織田信長や豊臣秀吉ら天下を見据えた強烈な個性を持つ武将の出現により 彼らの思いを投影するかのような絢爛豪華な大画様式が誕生し 絵画表現も大きく変革しました しかし徳川氏による幕藩体制が強化されると 桃山時代の開放的な様式は退潮し 特に公的な空間に描かれる画題や画風が定式化されてゆきます 幕府の御用絵師を輩出し 画壇の頂点に君臨した狩野派はそうした時流に巧みに乗り 江戸時代の絵画の在り方に大きな影響を与えました その一方で 琳派など狩野派とは一線を画す新たな造形運動も生まれ 広く支持されてゆきました このように 室町時代末から桃山時代を経て江戸時代に至る時期は 日本絵画が歴史的に注目すべき展開を遂げました 今回の特集では展示件数は少ないながらも 特徴的な作品を選んでご紹介します 洋画家松本昇氏の没後一周年を機に 松本氏の五十年に及ぶ創作の歩みを 初期作品から平成二十一年の絶筆まで 油彩 素描など四十点余の代表作によりご覧いただきます 松本氏は昭和六年小松市生まれ 二十七年に金沢美術工芸短期大学を卒業すると同時に教職に就かれ 以来三十五年間画業と教職を両立し 退職後は制作一途の道を迈進されました 画業はほぼ四期に展開し 昭和二十年代後半の色彩を抑え 荒いタッチで描いた裸婦作品 四十年代の今江潟干拓地や草原 ゴビやアラブなどの砂漠を描いた風景画 五十年代 六十年代の小刻みなタッチで埋め尽くされる人物と虚実を交えて追い求めた自画像や女性像 そして 晩年の 逞しい造形に華やいだ色彩を加味した円熟の裸婦と人物画など 実に豊かな歩みを見せています 本展ではこれら各時期の代表作を網羅するとともに 氏愛用のイーゼルやパレットなどアトリエ内の遺品を配し また生前のビデオを放映して 画家松本昇氏の全貌に迫ります 略歴昭和六年小松市生まれ 二十七年金沢美術工芸短期大学油絵科卒業 高光一也に師事 同年第八回日展初入選 三十八年第四十九回光風会展初入選 以後光風会展に出品 四十四年ホルベイン賞 四十九年会員推挙 六十二年高光一也賞 平成四年中沢光弘賞受賞 六十三年 平成四年日展特選 十一年北國文化賞 日展会員 光風会理事 平成二十一年六月四日逝去 近世絵画名作選 6 月 17 日 ( 木 )~7 月 19 日 ( 月 祝 ) 会期中無休第 2 展示室松本昇遺作展 6 月 17 日 ( 木 )~7 月 19 日 ( 月 祝 ) 会期中無休第 4 展示室県文狩野永徳 松樹禽鳥図 左隻桃山 16 世紀松本昇氏モデル立つ平成 9 年第 29 回日展当館蔵

BIJUTSUKAN DAYORI No. 320 5 加賀友禅技術保存会は現在 七名の友禅作家が会員に認定されており 加賀友禅の正統な技術保存と後継者育成のため 石川県の無形文化財に指定を受けています その主旨を推進するため 毎年開催しているのがこの展覧会です 今回の三十二回展より公募制を採用したことで 広く一般の方にも出品できるようになりました 加賀友禅における新しい感性と創造的作品の数々をご覧いただきます 観覧料/四〇〇円(三〇〇円)高校生以下無料 ()内は二十名以上の団体料金 主催/協同組合加賀染振興協会 連絡先/金沢市小将町八- 八加賀友禅伝統産業会館内伝統加賀友禅工芸展事務局電話〇七六- 二二四- 五五一一石川県水墨画協会は 平成元年度発足 同二年に第一回公募展を開催し今日に至っております 公募展は石川県内の水墨画会諸会派及び一般個人を統合する当協会が行う展示会です これは 過去の公募展の実績に照らし承認された会員の研鑽の場であると同時に 広く県内より一般公募し 厳正な審査の上入選作を展示し 水墨画の普及発展に寄与することとしております 従って各会派主宰の作品を始め 会員並びに一般公募の意欲的個性的な表現による 楽しみな協会展ならではの作品をご覧いただけると思います 多くの方々のご来場をお待ちしております 入場料無料 連絡先/金沢市富樫二- 三- 二〇事務局長森川節夫電話〇七六- 二四三- 一二二五主な展示作品 6 月 17 日 ( 木 )~7 月 19 日 ( 月 祝 ) 会期中無休コレクション展示第 32 回伝統加賀友禅工芸展 6 月 17 日 ( 木 )~6 月 22 日 ( 火 ) 会期中無休第 8 9 展示室第 21 回石川県水墨画協会公募展 6 月 25 日 ( 金 )~6 月 29 日 ( 火 ) 会期中無休第 7~9 展示室

B I J U T S U K A N DAYO R I No. 320 6 参加者募集! 今年度のキッズ プログラム夏休み体験講座夏休みに美術を楽しんでいただく小学生親子対象のプログラムです 毎年たくさんご応募いただいている制作体験の他 昨年ご好評いただいたバックヤードツアー そして 新たに 夏休み親子で楽しむ美術館 の展示 ふしぎがいっぱい を鑑賞するプログラムも行います 制作体験 バックヤード体験ツアーは 申し込みが必要です (応募方法は左記)制作体験親子で共に制作できる楽しいひとときを過ごしてみませんか?作品完成後は 広坂別館に展示します 参加費は 実費として千円程度を予定しています 一 ニ年対象 チョキチョキ ぺたぺた色糸アート 八月二日(月)一年生/一〇時~二年生/一三時三〇分~ 定員/各回十五組三十名毛糸などの色糸で はり絵アートを楽しみます 三 四年対象 見て見てキラキラ七宝焼 八月四日(水)一三時三〇分~ 定員/十五組三十名出来上がりがワクワク楽しい七宝焼です 五 六年対象 日本画に挑戦! 七月三十日(金)一三時三〇分~ 定員/十五組三十名色紙に日本画絵の具で制作します 申し込み締め切り七月九日(金)バックヤード体験ツアー うらがわ美術館 八月二十日(金)一三時三〇分~ 定員/四年生以上十組二十名普段入ることのできない 収蔵庫 写真室 書庫 映写室など美術館のバックヤード(裏側)を探検!申し込み締め切り八月六日(金)体験講座お申し込み方法(往復はがき) 往信の宛名面 九二〇- 〇九六三金沢市出羽町二- 一石川県立美術館普及課宛 往信の文面 参加希望する講座名 保護者 児童の氏名 学年 住所 電話番号 返信の宛名面 住所 お名前 返信の文面 何も書かないでください*定員を上回った場合は抽選となり 結果は返信はがきでお知らせいたします 夏休み鑑賞講座 キッズ ふしぎハンター 八月八日(日)一三時三〇分~ 定員 事前申し込みなし 直接 美術館講義室にお集まりください 美術館にあるふしぎな作品を集めた特集展示 ふしぎがいっぱい それぞれの作品のふしぎについて みんなでいっぱいお話をして鑑賞してみましょう 九月以降のキッズ プログラム展示室の作品を楽しく鑑賞する小学生親子対象のキッズプログラムをご用意いたしました 申し込み 参加費は必要ありません 一三時三〇分までに 美術館 講義室にお越しください 石川の工芸物語 九月二十六日(日)工芸のさかんな石川県 さかんになった秘密を 前田のお殿様の時代からさぐろう アートゲーム大作戦! 十一月二十一日(日)展示作品でゲームを楽しみます 知力と感性を磨きます 3Dワークショップ彫刻をつかまえよう 一月二十三日(日)見る 動く 感じる 五感を使って彫刻を味わおう お殿様の文房具 三月六日(日)お殿様たちの文房具って?自分たちのものと比べて鑑賞してみよう

BIJUTSUKAN DAYORI No. 320 7 土曜講座午後一時三〇分から美術館講義室聴講無料六月十二日石川の仏画谷口普及課長六月十九日早田楽斎と石川明治画壇二木担当課長六月二十六日戦後具象彫刻昭和三十年代までの金沢を中心に宮学芸第一課長 加賀百万石文化講座午後一時三〇分から美術館ホール聴講無料六月二十日(日)加賀具足の技と意匠長谷川孝徳氏(北陸大学教授) ビデオ上映会午後一時三〇分から美術館ホール入場無料六月六日(日)日本の美5水平と垂直(二三分)日本の美6草のこころ 真 行 草より(二九分)鑑賞ファイル 六十二間星兜 通常 兜の鉢部分は矧板(はぎいた)と呼ばれる金属の細長い板をつないで(矧合わせて)構成されています 六十二間星兜 などの名前はこの矧板の数を表しています 矧板同士は矧留鋲で留められており この鋲を星と呼び 星のある兜を星兜といいます 鋲をたたいて潰したり 平らな鋲を用いて星のない兜も作られました これは筋兜といい 南北朝時代に多く作られました 安土桃山時代に入ると間数も三十二間 六十二間など多いものが流行ります 激化する戦闘に対応するのに 矧板を半分重ね合わせて兜を堅牢にしたためです 十七世紀中頃発祥の加賀具足においては矧合わせ枚数の少ないものや 様々な形をした変形兜が多いことが知られています また江戸時代中期以降には 百二十間 百六十間などの兜も作られましたが 実戦のための堅牢性というよりは 甲冑師の技量を示すためといえるでしょう しかし加賀具足の実用性について北陸大学の長谷川孝徳教授は論文 加賀具足にみる技とデザイン のなかで六代藩主前田吉徳のお召料製作についての記録を通し 加賀具足は使用するにあたり不都合がないように考慮した上で 装飾を施したものであり 決して実用性を無視した儀礼的な装飾甲冑ではなかった と指摘しています 加賀具足についての詳細は六月二十日の長谷川孝徳教授の講演 加賀具足の技と意匠 を楽しみにしたいと思います 前田育徳会や尊經閣文庫を広く知っていただくために 昨年度開催し大変好評を博しました 加賀百万石の文化講座 本年も六月二十日の 加賀具足の技と意匠 長谷川孝徳氏(北陸大学教授)を皮切りに開講いたします 事前の申し込み等は不要です 皆様の参加をお待ちしております 聴講無料午後一時三〇分から美術館ホールにて加賀百万石の文化講座六月の行事 六十二間 てなんの数? 六十二間星兜信家作

染付銹絵杜若図茶碗そめつけさびえかきつばたずちゃわん 18 世紀 11.7cm 5.5cm 7.2cm 所蔵品紹介 207 尾形乾山おがたけんざん寛文 3 年 寛保 3 年 (1663-1743) B I J U T S U K A N DAYO R I No.320 8 待望の 名品図録 完成昭和六十三年に発刊した 石川県立美術館名品図録 を大幅に改訂しました 二十二年ぶりの発刊となります 前回の作品に 新たに収蔵された作品を加え 三一一点を掲載いたしました ぜひお手元においていただき 美術館と共々ご活用いただきたい一冊です 定価一冊二八〇〇円石川県立美術館だより第 320 号 2010 年 6 月 1 日発行 毎月発行 920-0963 金沢市出羽町 2 番 1 号 Tel:076(231)7580 Fax:076(224)9550 URL http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/ 6 月の休館日は 14 日 ( 月 ) 16 日 ( 水 ) ですミュージアムショップ通信今回紹介する作品は 今の季節に相応しい杜若の茶碗です 杜若と言えば尾形光琳の屏風が有名ですが この作品はその弟乾山の作です 丁寧に轆轤成形された胴部をわずかに絞り 口縁部はわずかに広がりを持つ半筒形の茶碗で 染付と銹絵で杜若をおおらかな筆使いで描かれ 口縁部には銹絵で口紅が施されるなど 日本画のたらし込み技法のような表現に味わいがあります 全体に透明釉が施され 高台外側まで流れ 高台畳付と高台内は露胎となっています なお 高台脇に 乾山 銘が記されて 高台は丁寧に削り出されています 内箱蓋表に 乾山/茶碗/尚古斎(花押) 外箱蓋表に 杜若茶碗/乾山作共箱 の墨書があります 尾形乾山は 東福門院和子の御用を務めた呉服商雁金屋 尾形宗謙の三男として生まれ 絵は兄光琳に 陶法は野々村仁清に学んだと伝えられ 最初に窯を開いた鳴滝時代のものに優品が多く 兄光琳との合作にも趣きがあります 茶の湯は上層町衆の嗜みの一つであり 乾山は兄とともに 表千家五代随流斎や藤村庸軒に師事したと言われており そうした茶の湯の美意識が 用の美に即した乾山の作陶の魅力といえましょう 兼六園の杜若とともにお楽しみください (第二展示室で開催の 茶道美術名品展 に展示中です )ご利用案内コレクション展観覧料一般 350 円 (280 円 ) 大学生 280 円 (220 円 ) 高校生以下無料 ( ) 内は団体料金今月の開館時間午前 9:30 午後 6:00 カフェ営業時間午前 10:00 午後 7:00