再生の見通しなどを記載した 貸付あっせん書 を作成し, 本人の家計の状況や家計再生プ ラン等を貸付期間と共有し, 貸付の円滑 迅速な審査につなげる 7 業務の具体的な実施方法家計相談支援事業と自立相談支援事業は, アセスメントの結果や相談者の状況変化等の必要な情報を常に共有し, 適切に連携を図りなが

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1 / 7 名古屋港管理組合共通仕様書 ( 設計 測量 調査等業務 ) 改定表平成 29 年 7 月 ( 新旧対比表 ) 頁 行又は項目 原 文 改 定 摘 要 10) 総括監督員 とは 主に受注者に対する指示 承諾又は協議及び契約書 設計図書の記載内容に関する確認 10) 総括監督員 とは 主に受

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

特定個人情報の取扱いに関するモデル契約書 平成27年10月

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

必要となる教育を行うとともに 実施結果について指定する書面により甲に提出しなければならない 第 10 条乙は 甲がこの特記事項の遵守に必要となる教育を実施するときは これを受けなければならない ( 知り得た情報の保持の義務 ) 第 11 条乙は 本契約の履行に当たり知り得た受託情報を第三者に漏らして

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淀川区生活困窮者

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劇場演出空間技術協会 個人情報保護規程

3 受託者は 前項の規定による検査の結果不合格となったときは 委託者の指定する日までに補正して提出し 再度検査を受けなければならない 4 前 2 項の規定による検査に直接要する費用は受託者の負担とする ( 委託料の支払 ) 第 8 条委託者は 前条の規定により引渡しを受けた後 受託者から適法な支払請

ニアンケートの実施 ( イ ) アンケートの内容 (2) イの紙媒体への記事掲載及びハで実施する旅行博等のイベントへの出展において, 興味のある観光地やグルメ等の旅行に関する考え方や LCC のイメージ等についてのアンケートを実施する アンケートの内容については, 契約後に発注者と協議の上決定するも

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9 受託者は ポータルサイトの修正 更新 保守管理等を行うこと 10 寄附者の利便性向上のため クレジット決済以外に提供できる決済方法があれば提案すること (2) 寄附者への対応業務 1 寄附者からの問い合わせに対応するため 電話又は電子メール等により対応し 情報提供及び説明を行うこと ( 柏原市ま

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

る準備としての基礎能力の形成を 計画的かつ一貫して行う支援業務 (3) 生活困窮者家計相談支援事業イ 家計相談支援事業の手引き( 平成 27 年 3 月 6 日付け社援地発 0306 第 1 号厚生労働省社会 援護局地域福祉課長通知別添 4) に基づき行う業務 ロ家計に問題を抱える生活困窮者からの相

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別紙 3 個人情報及び機密情報に係る標準特記仕様書 受託者は 契約書及び仕様書等に定めのない事項について この特記仕様書に定める事項に従って 契約を履行しなければならない 1 定義本業務において 公益財団法人東京都中小企業振興公社 ( 以下 公社という ) の保有する個人情報 ( 以下 単に 個人情

1_【鑑】「生活困窮者自立支援法の施行に伴う多重債務者対策担当分野との連携について(通知)」の一部改正について

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NO 質問内容該当資料名 ( 頁 ) 回答 1 今までの実績から勘案して 委託業者におけるPC 端末の台数はどれくらい必要か? また性能はどれくらいのもの業務委託仕様書が求められるか? 市では現在 ふるさと寄附推進室で業務を行っており 基本的な業務は管理職 1 名と職員 2 名 嘱託職員 2 名 臨

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特定個人情報取扱要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は この組合の 個人情報保護方針 および 特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) に基づき この組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条

(4) 下記の条件のうち, 対応できる特約等がある場合には, 該当する特約等を付帯することができる ただし, イからヘまでのすべての条件を満たさなければならないものではない イ酒酔い運転中及び麻薬 大麻等の影響により正常な運転ができないと判断される状態での事故について, 対物賠償保険のみ不担保とする

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

目次 1. 件名 履行場所 契約期間 支払条件 ペーパーレス会議システム構築の仕様及び仕様等詳細協議 瑕疵担保責任 再委託及び再委託に係る受託者の責任 実施体制 機密保持.

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

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特定個人情報取扱細則 ( 目的 ) 第 1 条この細則は 当組合の個人情報保護方針及び特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) 等に基づき 当組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条この細則で

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個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

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しなければならない 2. 乙は プライバシーマーク付与の更新を受けようとするときは プライバシーマーク付与契約 ( 以下 付与契約 という ) 満了の8ヶ月前の日から付与契約満了の4 ヶ月前の日までに 申請書等を甲に提出しなければならない ただし 付与契約満了の4ヶ月前の日までにプライバシーマーク付

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ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

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仕様書 1. 業務名人材派遣業務 ( 介護給付適正化業務 ) 2. 履行期間令和元年 6 月 1 日から令和 3 年 3 月 31 日まで 3. 履行場所堺市堺区南瓦町 3 番 1 号 堺市健康福祉局長寿社会部介護保険課 4. 派遣人数 1 人 5. 業務の休日土 日曜日 国民の祝日に関する法律に規

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

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( 報告書の確認 ) 第 5 条甲は 前条の書面を受理したときは 10 日以内に業務の履行について確認を行わなければならない 2 前項の確認の結果 業務の補正が必要となった場合は 甲乙協議して当該補正を行うものとする 3 甲は 確認をしたときは 速やかにその結果を書面により乙に通知するものとする (

6 服務等 ( 1) 請負者は 風紀衛生及び規律維持等に関して 一切の責任を負うものとする ( 2) 請負者は 本契約に当たり知り得た内容 個人情報等について 別添の特記事項 を遵守し みだりに他人に知らせ 又は不当な目的に利用してはならない ( 3) 業務終了後 業務内容等について 別紙 2 広聴

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個人データの安全管理に係る基本方針

報主体の権利利益及びプライバシーの侵害の防止に関し 必要な措置を講じるよう勤める 2 本センターの職員等は 業務上知り得た個人情報を漏えいし または不当な目的に使用してはならない 第 2 章 管理体制及び責任 ( 管理体制 ) 第 6 条本センターは 個人情報の適切な管理を効果的に実施するため 役割

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第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この業務規程は 工業所有権に関する手続等の特例に関する法律 ( 平成 2 年法律第 30 号 以下 法 という ) 第 39 条において準用する同法第 22 条第 1 項の規定に基づき 調査業務の実施に関し必要な事項を定めることを目的とする ( 調査業務実施の

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( 報告書の確認 ) 第 5 条甲は 前条の書面を受理したときは 1 0 日以内に業務の履行について確認を行わなければならない 2 前項の確認の結果 業務の補正が必要となった場合は 甲乙協議して当該補正を行うものとする 3 甲は 確認をしたときは 速やかにその結果を書面により乙に通知するものとする

役割を担う者として管理者を1 名任命し 配置するものとする ただし 他の業務と兼務することができる (2) 家計相談支援員の要件家計相談支援を行う職員は 次のいずれかに該当する者が望ましい アファイナンシャルプランナーの資格を有する者イ消費生活専門相談員 消費生活アドバイザー又は消費生活コンサルタン

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( 業務計画の策定 ) 第 3 条受注者は 本業務を実施するに当たり 管理技術者が行う担当技術者に対する指揮命令等を明示した業務計画書を作成するものとする 2 受注者は 前項により作成した業務計画書を発注者に提出するものとする ( 施行上の義務及び心得 ) 第 4 条受注者は 本業務の実施に当たって

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3 乙は 業務従事者が本誓約に基づき課される守秘義務に違反した場合は 乙が本誓約に違反した ものとして その責任を負うものとする ( 乙による具体的措置の実施 ) 第 4 条乙は 業務従事者に対して入手した秘密情報を本件に必要な限度で開示 提供するものとする 2 乙は 甲の求めに応じて 業務従事者の

基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス 利用契約書 ( 以下 利用者 という ) と社会福祉法人慈徳会 ( 以下 事業者 という ) は 基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス ( 以下 当施設 という ) が利用者に対して提供する基準該当短期入所サービスについて 次のとおり契約

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

よこはまウォーキングポイント事業実施要綱 制定平成 26 年 8 月 20 日健保事第 1631 号 ( 局長決裁 ) 最近改正平成 30 年 9 月 28 日健保事第 2150 号 ( 局長決裁 ) ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 歩数計及びスマートフォン歩数計アプリ ( 以下 スマホアプリ

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特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 23 国民年金関係事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 甲府市は 国民年金関係事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしかね

3 参照基準次に掲げる基準は この基準に引用される限りにおいて この基準の一部となる - プライバシーマーク付与適格性審査実施規程 - プライバシーマーク制度における欠格事項及び判断基準 (JIPDEC) 4 一般要求事項 4.1 組織 審査業務の独立性審査機関は 役員の構成又は審査業務

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Transcription:

平成 30 年度宮城県家計相談支援事業業務仕様書 1 委託業務の名称 宮城県家計相談支援事業業務 2 委託業務の目的当業務は, 家計収支の均衡がとれていないなど, 家計に課題を抱える生活困窮者から相談に応じ, 相談者とともに家計の状況を明らかにして生活の再生に向けた意欲を引き出した上で, 家計の視点から必要な情報提供や専門的な助言 指導等を行うことにより, 相談者自身の家計を管理する力を高め, 早期に生活が再生されることを目的とする 3 委託期間 平成 30 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日まで 4 業務の対象とする地域 宮城県内の町村 5 業務の対象者宮城県内の町村に居住する家計に課題を抱える生活困窮者及び家計相談支援中に生活保護受給に至った被保護者, 就労による生活保護廃止が見込まれる被保護者又は大学等への進学を希望する被保護者で保健福祉事務所から支援の依頼があったもの 6 業務の内容本事業の実施に当たっては, 家計表やキャッシュフロー表等を活用して相談者とともに生活困窮者の抱える家計に関する課題を 見える化 し, 家計に関する問題の背景にある根源的な課題を整理して家計管理の力を高め, 家計に関するプラン ( 家計再生プラン ) を作成し, 早期の生活再生を目指していくため, 以下の取組を実施することとする (1) 家計管理に関する支援相談者とともに, 家計表やキャッシュフロー表を活用して, 家計の見える化を図るとともに, 家計収支の均衡を図るなどの出納管理の支援を行い, 家計を相談者自らが管理できるよう支援を行う (2) 滞納 ( 家賃, 税金, 公共料金等 ) の解消や各種給付制度等の利用に向けた支援アセスメント段階で聞き取った相談者の状況や家計の状況, 滞納状況等を勘案して徴収免除や徴収猶予, 分割納付等の可能性を検討し, 自治体の担当部署や事業所などとの調整や申請等の支援を行う (3) 債務整理に関する支援 ( 多重債務者相談窓口との連携等 ) 多重 超過債務等により債務整理が必要な者等に対しては, 多重債務者相談窓口等と連携し, 必要に応じて法律専門家へ同行して債務整理に向けた支援を行う (4) 貸付のあっせん相談者の家計の状況を把握し, 一時的な資金貸付が必要な場合, 貸付金の額や使途, 家計

再生の見通しなどを記載した 貸付あっせん書 を作成し, 本人の家計の状況や家計再生プ ラン等を貸付期間と共有し, 貸付の円滑 迅速な審査につなげる 7 業務の具体的な実施方法家計相談支援事業と自立相談支援事業は, アセスメントの結果や相談者の状況変化等の必要な情報を常に共有し, 適切に連携を図りながら支援を行う (1) 生活困窮者の把握, アウトリーチ県の各自立相談支援センターにおいて, 週に1 日 ( 実施する曜日を特定するものとし, 当該実施日が祝日等により自立相談支援センターの休業日に当たる場合はこの限りではない ) 家計管理に関する相談の窓口を開設する また, 自立相談支援センターとの連携体制を構築するとともに, 多重 過重債務の相談窓口や貸付機関, 自治体の関係部署等との連携を図り, 早期発見のためのネットワークを構築する (2) アセスメント相談者の生活の状況と家計を見える形で示すため, 家計相談支援員は, 家計表の作成を通じて家計収支の状況を具体的に把握した上で, 支援の方向性を検討する 併せて, 就労状況, 家族の課題等の必要な情報を把握する (3) 家計再生プラン策定アセスメントの結果を踏まえて, 相談者の意向と真に解決すべき課題を整理し, 生活を早期に再生させるための家計再生プランを作成する この際には, 生活再生の目標を具体的に捉えるため, 家計表やキャッシュフロー表を活用する なお, 家計再生プランによる支援期間は原則 1 年間とするが, 相談者の状況により柔軟に対応するものとする (4) 支援調整会議への参加家計相談支援事業の実施にあたっては, 自立相談支援機関がプランを作成することとされており, その際には, 家計相談支援員も原則として自立相談支援機関が開催する支援調整会議に参加し, 家計の視点から協議する (5) 家計相談支援相談者の状況に応じて, 6 業務内容 による支援を行う (6) モニタリング定期的な面談により家計の改善状況や家計管理に対する認識や意欲の向上などを確認し, 自立相談支援機関との情報共有を図る (7) 家計再生に向けたプランの評価家計再生プラン策定時に定めた期間が終了した場合, もしくはそれ以前に本人の状況に大きな変化があった場合に, 設定した目標の達成度や, 支援の実施状況, 支援の成果, 新たな生活課題はないかなどの確認を行う これにより, 支援を終結させるか, または新たに家計再生プランを作成し支援を継続するかを判断する 8 他貸付機関との連携 貸付機関については, 生活福祉資金貸付事業を行う社会福祉協議会のほか, 母子父子寡婦 福祉資金等の公的貸付制度と連携する

9 配置職員相談窓口において, 家計相談支援員 1 名以上を配置する 家計相談支援員は, 委託期間中に, 原則として厚生労働省が実施する養成研修を受講し, 修了証を受けること又はその者からの伝達研修を受講すること, かつ, 次のいずれかに該当する者など, 生活困窮者への家計に関する相談支援を適切に行うことができる人材であること (1) 消費生活専門相談員, 消費生活アドバイザー又は消費生活コンサルタントの資格を有する者 (2) 社会福祉士の資格を有する者 (3) 社会保険労務士の資格を有する者 (4) ファイナンシャルプランナーの資格を有する者 (5) その他 (1) から (4) までに掲げる者と同等の能力又は実務経験を有する者 10 実施状況報告 (1) 受注者は, 発注者に対し, 月ごとに任意様式の実施状況報告書を提出しなければならない (2) 業務完了後, 速やかに業務完了報告書及び発注者が求める会計関係帳簿等を提出すること 11 業務実施に当たっての留意事項 (1) 受注者は事業の実施に当たっては, 契約書及び仕様書のほか, 関係法令を遵守しなければならない また, 生活困窮者自立支援制度に関する手引きの策定について ( 平成 27 年 3 月 6 日社援地発 0306 第 1 号厚生労働省社会 援護局地域福祉課長通知の別添 4 家計相談支援事業の手引き ) を参照すること (2) 受注者は事業の目的に配慮しながら実施するとともに, 個人情報の保護を徹底しなければならない 12 個人情報の取扱い個人情報の取扱いについては, 契約書別記 個人情報取扱特記事項 を遵守すること また, 支援対象者については, 支援内容の必要性から国, 自治体等の関係機関へ個人情報を提供する場合があることを十分説明し, 書面により同意を得ること 13 その他 受注者は, 本仕様に疑義が生じたとき, 又は本仕様書により難しい理由及び記載されてい ない事項が生じたときは, 発注者と速やかに協議を行い, その指示に従うこととする

別記 個人情報取扱特記事項 ( 基本的事項 ) 第 1 受注者は, 個人情報の保護の重要性を認識し, この契約に係る業務 ( 以下単に 業務 という ) の実施に当たっては個人の権利利益を侵害することのないよう, 個人情報の取扱いを適正に行わなければならない ( 秘密の保持 ) 第 2 受注者は, 業務に関して知り得た個人情報をみだりに他に知らせてはならない 業務が終了し, 又はこの契約を解除された後においても, 同様とする ( 個人情報管理責任者等 ) 第 3 受注者は, 業務における個人情報の取扱いに係る管理責任者 ( 以下 個人情報管理責任者 という ) 及び業務に従事する者 ( 以下 業務従事者 という ) を定め, 書面により発注者に報告しなければならない 2 受注者は, 前項の個人情報管理責任者及び業務従事者を変更する場合は, 事前に書面により報告しなければならない 3 個人情報管理責任者は, 個人情報取扱特記事項 ( 以下 特記事項 という ) に定める事項を適切に実施するよう業務従事者を監督しなければならない 4 業務従事者は, 個人情報管理責任者の指示に従い, 特記事項に定める事項を遵守しなければならない ( 作業場所の特定 ) 第 4 受注者は, 個人情報を取り扱う場所 ( 以下 作業場所 という ) を定め, あらかじめ発注者に報告しなければならない 2 受注者は, 作業場所を変更する場合は, 事前に発注者に報告しなければならない ( 個人情報の持ち出しの禁止 ) 第 5 受注者は, 発注者の指示又は事前の承諾がある場合を除き, 個人情報を作業場所から持ち出してはならない ( 収集の制限 ) 第 6 受注者は, 業務を行うために個人情報を収集するときは, 業務を達成するために必要な範囲内で, 適法かつ公正な手段により行わなければならない ( 個人情報の目的外利用及び提供の禁止 ) 第 7 受注者は, 発注者の指示がある場合を除き, 業務に関して知り得た個人情報を契約の目的以外のために利用し, 又は発注者の書面による承諾なしに第三者に提供してはならない ( 漏えい, 毀損及び滅失の防止等 ) 第 8 受注者は, 業務に関して知り得た個人情報の漏えい, 毀損及び滅失の防止その他の個人情報の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない ( 教育の実施 ) 第 9 受注者は, 業務に従事している者に対して, 在職中及び退職後においても当該契約による事務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ, 又は不当な目的に使用して

はならないこと, 及び特記事項における業務従事者が遵守すべき事項その他業務の適切な履行に必要な事項について, 教育及び研修を実施しなければならない ( 資料の返還等 ) 第 10 受注者は, 業務を処理するために, 発注者から引き渡された個人情報が記録された資料は, 業務完了後直ちに発注者に返還するものとする ただし, 発注者が別に指示したときは当該方法によるものとする ( 複写又は複製の禁止 ) 第 11 受注者は, 業務を処理するために発注者から引き渡された個人情報が記録された資料等を発注者の書面による承諾なしに複写又は複製してはならない ( 個人情報の運搬 ) 第 12 受注者は, 業務を処理するため, 又は業務完了後において個人情報が記録された資料等を運搬する必要があるときは, 個人情報の漏えい, 紛失又は滅失等を防止するため, 受注者の責任において, 確実な方法により運搬しなければならない ( 再委託の承諾 ) 第 13 受注者は, 業務に関して知り得た個人情報の処理を自ら行うものとし, 発注者が書面により承諾した場合を除き, 第三者にその取扱いを委託してはならない なお, 再委託した業務を更に委託する場合以降も同様とする 2 受注者は, 前項の規定による承諾を受ける場合は, 再委託先の名称, 再委託する理由, 再委託して処理する内容, 再委託先において取り扱う情報, 再委託先における安全性及び信頼性を確保する対策並びに再委託先に対する管理及び監督の方法を明確にした上で, 業務の着手前に, 書面により再委託する旨を発注者に協議し, その承諾を得なければならない 3 前項の場合, 受注者は再委託先に本契約に基づく一切の義務を遵守させるとともに, 発注者に対して, 再委託先の全ての行為及び結果について責任を負うものとする 4 受注者は, 再委託先との契約において, 再委託先に対する管理及び監督の手続及び方法について具体的に規定しなければならない 5 受注者は, 再委託先に対して業務を委託した場合は, その履行状況を管理 監督するとともに, 発注者の求めに応じて, 管理 監督の状況を発注者に対して適宜報告しなければならない ( 実地調査 ) 第 14 発注者は, 受注者が業務に関して取り扱う個人情報の利用, 管理状況等について, 随時実地に調査することができる ( 指示及び報告等 ) 第 15 発注者は, 受注者が業務に関して取り扱う個人情報の適切な管理を確保するため, 受注者に対して必要な指示を行い, 又は必要な事項の報告若しくは資料の提出を求めることができる ( 事故発生時の対応 ) 第 16 受注者は, 業務に関し個人情報の漏えい等の事故が発生した場合は, その事故の発生に係る帰責の有無にかかわらず, 直ちに発注者に対して, 当該事故に関わる個人情報の内容, 件数, 事故の発生場所, 発生状況等を書面により報告し, 発注者の指示に従うもの

とする 2 発注者は, 業務に関し個人情報の漏えい等の事故が発生した場合は, 必要に応じて当該 事故に関する情報を公開することができる