上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

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第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

相模原市防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的小牧市では 市民が将来にわたり安全に かつ 安心して暮らすことができる社会を実現するため 小牧市交通安全及び防犯の推進に関する条例 に基づき 市 市民および事業者の方々ならびに関係機関および団体が一体となって 犯罪のないまちづくりを推進しています 市内では 商

不特定多数の人の出入りが想定されないマンション アパート等共同住宅の内部 事業所 工場の敷地内等をもっぱら撮影している場合は対象となりません (3) 装置画像を撮影する装置に ビデオ DVD ハードディスク等画像を記録する機能を備えたカメラ Ⅱ 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 1

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止防犯カメラを設置及び運用する者 ( 以下 設置者等 という ) は 防犯カメラの設置目的 ( 犯罪の防止等 ) を明確に定め 目的を逸脱した利用を禁止することとします 2 撮影範囲 設置場所等防犯カメラで撮

第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止防犯カメラを設置又は運用する者 ( 以下 設置者等 という ) は 防犯カメラの設置目的 ( 犯罪の防止等 ) を明確に定め 目的を逸脱した利用を禁止することとします 2 撮影範囲 設置場所等防犯カメラで撮

ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

Ⅱ 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 1 設置目的の設定及び目的外利用の禁止 設置者は 防犯カメラの設置目的 ( 犯罪の防止等 ) を明確に定め その設置目的を逸脱した利用を行わないようにします 2 撮影範囲及び設置場所等 防犯カメラで撮影された画像は その取扱いによってはプライバシ

犯罪の防止を目的に設置されているカメラ 施設管理や混雑程度の把握, 事故防止, 防火 防災等を主目的にするカメラであっても, 犯罪を防止する目的を併せ持つカメラは, このガイドラインの対象とします (2) 設置場所不特定かつ多数の人が利用する施設や場所に継続的に設置されているカメラ 例として, 道路

Microsoft Word - 指針

Ⅱ. 防犯カメラの設置及び運用に当たっての留意事項 1 設置の目的防犯カメラの設置者は 犯罪 又は事故を防止するなどの目的を明確にし その目的を逸脱した運用を行わないようにしてください 2 撮影の範囲と設置場所防犯カメラで撮影された映像は その取扱いによっては 撮影された個人のプライバシーを侵害する

1 文字仮置き

Microsoft Word - (正)厚木市防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン

Microsoft Word - guideline02

Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的 大阪市は 政令指定都市の中でも街頭犯罪が多い都市となっており 安全で安心して暮らせるまちづくりのための対策が必要となっています その中で 防犯カメラは 24 時間撮影が可能であることから 犯罪の抑止効果があるとともに 犯罪発生時には容疑者の特定にも役立つ

目次 第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 1 ガイドライン策定の目的 1 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 防犯カメラの設置場所 撮影範囲 3 3 防犯カメラを設置している旨

平成25年4月

1 はじめに 本市では 平成 17 年に 鹿児島市安心安全まちづくり条例 を定め 地域の安全は地域で守る を基本理念に 市と市民 事業者等が連携 協働し 安心して安全に暮らせるまちづくりを進めてきました これまでに防犯パトロール隊や青色防犯パトロール車による防犯活動をはじめ 安心安全ネットワーク会議

【資料3】01:防犯カメラの設置・運用に関するガイドラインの策定について

目次 Ⅰ 本ガイドラインの対象となる防犯カメラ 設置目的 設置場所 防犯カメラの機能... 1 Ⅱ 防犯カメラの管理 運用に関して配慮すべき事項 設置に際しての協議 防犯カメラ運用規程の策定 撮影対象区域 設置してい

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域

防犯カメラの設置及び管理運用に関するガイドライン Ⅰ はじめに 1 ガイドラインを策定する目的防犯カメラは 犯罪の抑止に役立ち 安全で安心して暮らせるまちづくりに 効果があると認められる また 自主防犯活動団体等による防犯活動を補完することで犯罪抑止効果の高まりや地域住民の防犯意識の向上 自主防犯活

第 1 はじめに 1 策定の目的このガイドラインは 平成 30 年度長野県警察街頭防犯カメラ設置促進事業補助金交付要綱 ( 以下 要綱 という ) に定める事項の解釈や運用について定め 補助事業により設置される防犯カメラが適正に運用されることを目的とするものです 2 防犯カメラとプライバシーの保護防

1 防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン 1. ガイドラインについて (1) はじめに本市では これまで高槻警察署管内防犯協議会や地域安全センター等の団体を中心に子どもの見守り活動や青色防犯パトロール活動等の地域に根ざした防犯活動を実施し 地域の安全を守ってきました しかし近年 下校中などの

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

議員配布用依頼文<配付用>

基づく事業協同組合並びにこれらに準ずる団体 ⑶ 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 244 条の2 第 3 項に規定する指定管理者 ( 以下 指定管理者 という ) ⑷ 地方自治法第 260 条の2 第 1 項に規定する地縁による団体及び町会 自治会その他これらに準ずる団体 ⑸

14個人情報の取扱いに関する規程

新旧対照表

議案第4号

個人情報の保護に関する規程(案)

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

(7) 防犯カメラの設置工事等を, 次のア又はイのいずれかに該当する者にその全部又は一部を委任し, 又は請け負わせないこと ア呉市暴力団排除条例 ( 平成 24 年呉市条例第 1 号 ) 第 2 条第 1 号に規定する暴力団及び同条第 2 号に規定する暴力団員イ広島県暴力団排除条例 ( 平成 22

佐倉市 危機管理室

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

目次 1 逗子市地域防犯カメラ設置事業補助制度の概要 2 防犯カメラの設置 管理 3 防犯カメラ設置の準備 4 補助申請にあたり 5 関係機関 問い合わせ先

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

Microsoft PowerPoint - 03 要綱概要版

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個人情報の取り扱いに関する規程

かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

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清瀬市防犯カメラの設置及び運用に関する条例解説及びガイドライン ( 目的 ) 第 1 条この条例は 公共の場所における防犯カメラの設置及び運用に関して必要な事項を定め 防犯カメラを適正に管理等することによって清瀬市安全安心なまちづくり条例 ( 平成 15 年条例 1 号 以下 まちづくり条例 という

Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

目 次 第 1 条 目的 2 第 2 条 定義 2 第 3 条 基本原則 3 第 4 条 設置運用基準 4 第 5 条 届出義務者等の責務 5 第 6 条 設置者等の責務 7 第 7 条 目的外利用及び外部提供の制限 8 第 8 条 映像データの開示 10 第 9 条 報告 10 第 10 条 指導

特定個人情報の取扱いの対応について

平成 26 年 3 月 6 日千葉医療センター 地域医療連携ネットワーク運用管理規定 (Ver.8) 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク運用管理規定 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この運用管理規定は 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク ( 以下 千葉医療ネットワーク ) に参加

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個人情報保護制度の体系 個人情報の保護に関する法律 ( 個人情報保護法 ) 基本理念国及び地方公共団体の責務 施策基本方針の策定等 ( 第 1 章 ~ 第 3 章 ) 個人情報取扱事業者の義務等 ( 第 4 章 ~ 第 6 章 ) 個人情報保護委員会ガイドライン等 基本法制 行政機関

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF E08A748AAF965B8FEE95F1835A834C A A E815B92F18F6F8E9197BF2E70707

個人情報保護規程例 本文

個人データの安全管理に係る基本方針

privacypolicy


個人情報保護法への対応規定の様式例

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

マイナンバー制度 実務対応 チェックリスト

1. 防犯カメラ設置補助金制度 の概要 1) 目的 : 犯罪の抑止効果や 犯罪が発生した時の捜査機関への情報提供を目的とし て 犯罪のない安全安心な住みよいまちづくりに向けた取組みを支援します 防犯カメラの設置 〇犯罪の抑止 〇安心感の醸成 犯罪のない安全安心なまち 2) 補助対象団体 : 自治会

別紙(例 様式3)案

特定個人情報の取扱いの対応について

劇場演出空間技術協会 個人情報保護規程

程の見直しを行わなければならない 1 委託先の選定基準 2 委託契約に盛り込むべき安全管理に関する内容 (2) 個人データの安全管理措置に係る実施体制の整備 1) 実施体制の整備に関する組織的安全管理措置 金融分野における個人情報取扱事業者は ガイドライン第 10 条第 6 項に基づき 個人データの

自治会における 個人情報取扱いの手引き 霧島市市民環境部市民活動推進課

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

(3) 利用 保管方法 要介護認定情報等の申出にて発生する厚生労働省 大学内での倫理審査の文書 研究方法のマニュアル等は 研究室で適切に管理する 厚生労働省より提供を受けた要介護認定情報等の保存媒体の保管場所は 研究室の戸棚に保管し 施錠する 要介護認定情報等の利用場所は 研究室のみとする サーバ室


公益財団法人岩手県南技術研究センター特定個人情報取扱規程 平成 28 年 4 月 1 日制定 規程第 14 号 第 1 章目的等 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人岩手県南技術研究センター ( 以下 センター という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関す

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

特定個人情報取扱要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は この組合の 個人情報保護方針 および 特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) に基づき この組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条

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(I12) 土木学会特定個人情報取扱規程 平成 28 年 1 月 22 日制定 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 公益社団法人土木学会 ( 以下 学会 という ) における 行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) 個人情報の保護に関する法律

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特定個人情報の取扱いに関するモデル契約書 平成27年10月

Transcription:

防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン ~ プライバシーの保護に配慮した防犯カメラの運用 ~ 第 1 目的及び定義 1 ガイドライン策定の目的大分県では 安全で安心して暮らせる社会の実現のため 大分県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 16 年 8 月 1 日施行 以下 条例 という ) に基づき 県民 事業者の方々及び市町村等の関係機関 団体が協働して 防犯のまちづくりを推進しています 前記条例に基づく防犯上の指針では 防犯上有用な設備の一つとして防犯カメラの活用を促していますが 県下では 商業施設や金融機関 駐車場等に防犯カメラが自主的に設置されており 防犯カメラの設置が 犯罪の防止に有用であることは多くの方々が認識しています しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる県民の方もいます そこで 大分県では 県民の防犯カメラに対する不安感の解消を図りプライバシーを保護するとともに 防犯カメラの設置者が 防犯カメラを適切に設置及び運用し 効果的に活用できるよう 設置及び運用に関するガイドラインを策定しました 防犯上の指針とは 住宅における犯罪の防止に関する指針 道路 公園 自動車駐車場及び自転車駐輪場に関する防犯上の指針 観光施設等における観光旅行者の安全確保に関する指針 学校等における児童等の安全確保に関する指針 をいいます 2 ガイドラインの対象となるカメラ次の要件を満たすカメラをこのガイドラインの対象としています 犯罪の防止を目的に設置されているカメラ施設の利用状況の把握や防災等を主目的にするカメラであっても 犯罪を防止する目的を併せ持つカメラは このガイドラインの対象としています 不特定かつ多数の者が利用する施設や場所に継続的に設置されているカメラ例えば 道路 公園 広場 自動車駐車場 自転車駐輪場 商店街 繁華街 空港ターミナル 鉄道駅 バスターミナル 金融機関 小売店 百貨店 複合施設などの商業施設 劇場 映画館 スポーツ レジャー施設 ホテル 旅館 等の場所に継続的に設置されているカメラをいいます 録画装置 ( ビデオ DVDレコーダー HDD 等 ) を備えるカメラ録画装置を備えていないカメラは 画像の漏えいや目的外の利用のおそれがないことから このガイドラインの対象としません - 1 -

上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配意すべき事項 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止防犯カメラの設置目的 ( 犯罪の防止等 ) を明確に定め 目的を逸脱した利用を行わないものとします 2 設置場所 撮影範囲防犯カメラで撮影された画像は その取扱いによってはプライバシーを侵害するおそれがあります そこで 防犯効果が発揮され かつ 不必要な画像が撮影されないよう撮影範囲を設定し 設置場所を定めるものとします 3 防犯カメラを設置していることの表示誰にでもわかるように 撮影対象区域内 または付近の見やすい場所に防犯カメラを設置していること 及び設置者の名称を表示するものとします ( 設置者が設置場所等から明らかな場合には設置者の名称を表示しないことができます ) 犯罪を抑止する効果を高めるため 及びプライバシー保護の観点から必要です 4 管理責任者の指定 操作取扱者の指定防犯カメラの設置者は 防犯カメラの管理及び運用を適正に行うため 管理責任者を指定するものとします 管理責任者は 自ら防犯カメラの操作ができない場合は 操作取扱者を指定して機器の操作等を行わせます 5 設置者等の責務防犯カメラの設置者 管理責任者及び操作取扱者 ( 以下 設置者等 という ) は プライバシーに十分配慮した取扱いをするため 次の事項を守るよう努めるものとします (1) 撮影された画像を適正に保管 管理すること (2) 撮影された画像の利用 提供を制限すること (3) 苦情に対して適切に対応すること (4) その他防犯カメラの適正な設置及び運用に関し 必要な措置をとること 6 撮影された画像の適正な管理画像のデジタル化や記録媒体の小型化が進み 画像のコピーや持ち出しが容易になっています そこで 設置者等は 画像の漏えい 滅失 改ざん等を防止するため 次の事項に留意して必要な措置を講じるものとします - 2 -

(1) モニターや録画装置 録画媒体がある場所は 許可した者以外の立ち入り禁止や施錠設備を施すなどの施設の状況に応じた情報漏えい防止措置を講じること (2) 記録した画像の不必要な複製や加工を行わないこと また ビデオテープやDV D 等の録画媒体は施錠のできる保管庫等に保管し 外部への持ち出しや転送ができない措置をとること (3) 画像の保存期間は 設置目的を達成する範囲内で 必要最小限度の期間 ( 目安として概ね1か月以内 ) とすること ただし 犯罪 事故の捜査等のため特に必要と認められるときは 保存期間を延長することができるものとします (4) 保存期間を経過した画像は速やかに消去するか 上書きによる消去をすること (5) 録画媒体を処分するときは 破砕または復元のできない完全な消去等を行い 画像が読み取れない状態にすること また 処分の日時 方法等を記録すること 7 撮影された画像の提供の制限県民のプライバシー保護のため 画像を第三者へ閲覧させ または提供することを禁止します ただし 次の場合は提供できるものとします 法令に基づく場合裁判所が発する令状に基づく場合や 捜査機関からの照会 ( 刑事訴訟法第 197 条第 2 項 ) 弁護士会からの照会 ( 弁護士法第 23 条の2 第 2 項 ) に基づく場合などをいいます 人の生命 身体または財産に対する差し迫った危険があり 緊急の必要性がある場合行方不明者の安否確認 災害発生時に被害状況を情報提供する場合などが想定されます 捜査機関等から犯罪 事故の捜査等のため情報提供を求められた場合警察の任意捜査への協力や消防署の火災原因調査などがあります 画像を第三者へ閲覧 または提供する場合は 提供の必要性を十分検討する必要があります その際 要請者から身分証明書等の提出を求めるなど 身元確認を行うものとします また 画像を提供した時は 提供日時 提供先 提供理由 画像の内容等を記録するものとします 8 個人情報保護法の遵守防犯カメラに記録された画像は 特定の個人が識別できる場合には 個人情報 に該当し 個人情報の保護に関する法律により保護の対象となります 事業者が個人情報を取り扱う場合は このガイドラインのほか 個人情報の保護に関する法律の規定に基づき 適正に取り扱うものとします 9 苦情への対応 防犯カメラの設置 運用に対する苦情や問い合わせには 誠実かつ迅速に対応する ものとします - 3 -

10 業務の委託防犯カメラの設置者は 防犯カメラの設置 施設管理業務や警備業務を委託する場合は 設置 運用要領の遵守を委託契約の条件にするなど 適正な設置 運用を徹底するものとします 11 保守点検等防犯カメラの機能維持のため 定期的に保守点検を行うものとします 防犯カメラシステムに使用するパソコンがインターネットに接続している場合は 最新のウイルス対策ソフトを導入するなどセキュリティ対策に配慮するものとします 第 3 設置 運用要領の作成及び適切な運用 このガイドラインは 犯罪を防止するという防犯カメラの有用性と個人のプライバシーの保護の調和を図るため 配慮していただきたい最低限の事項をまとめたものです 防犯カメラを設置し または設置しようとしている方は このガイドラインや設置 運用要領の参考例をもとに それぞれの設置目的や利用形態に合わせて 防犯カメラ設置 運用要領 を作成しましょう 設置 運用要領の内容は 防犯カメラを取り扱う者全員に徹底させ 適切な運用に努めてください - 4 -

防犯カメラの設置 運用要領 ( 参考例 ) 1 趣旨 (3) 保存期間 この要領は 個人のプライバシーの保護に 保存期間は 週間または ヶ月とする 配慮しつつ 次項に定める設置目的を達成す ただし 管理責任者が特に必要があると認 るため が 施設に設置する める場合 保存期間を延長することができ 防犯カメラの設置及び運用に関し必要な事項 る 管理責任者は 保存期間を延長したと を定めるものとし もってその適正な設置運 きには その理由を記録するものとする 用を図るものとする (4) 画像の不必要な複製等の禁止 記録された画像の不必要な複製や加工を 2 設置目的 行わないものとする 防犯カメラは 施設における犯罪 (5) 画像の消去 防止や事故防止のために設置するものとする 保存期間を経過した画像は 上書き等に より速やかに かつ 確実に消去するもの 3 管理責任者等 とする (1) 防犯カメラの適正な設置運用を図るため 記録された記録媒体を廃棄する場合は 管理責任者を置くものとする 管理責任者を含め複数人で完全に消去され (2) 管理責任者は とする たことを確認の上廃棄し 廃棄した日時 (3) 管理責任者は 防犯カメラの操作を行わ 方法等を記録するものとする せるため 操作取扱者を置くものとする 管理責任者自らが防犯カメラの取り扱い 6 画像の利用及び提供の制限 ができない場合 記録された画像は 設置目的以外の目的の (4) 操作取扱者は とする ために利用しないものとする また 次の場 又は 管理責任者が指定した者とする 合を除き第三者に提供しないものとする (1) 法令に基づく場合 4 設置の場所等 (2) 人の生命 身体又は財産に対する差し迫 (1) 設置の場所及び設置台数 った危険があり 緊急の必要性がある場合 別紙配置図のとおり 施設に (3) 捜査機関等から犯罪 事故の捜査等のた 台の防犯カメラを設置する め情報提供を求められた場合 配置図には カメラの設置箇所 撮影方 画像の提供を行うときは 要請者から身 向を表示 分証明書等の提出を求め 確認を行うとと (2) 設置の表示 もに提供の必要性を検討するものとする 防犯カメラの撮影区域の見やすい位置に 画像を提供したときは 提供日時 提供 防犯カメラ作動中 と記載した表示板を 先 提供理由 提供した画像の内容等を記 掲示する 表示板には 設置者名を記載す 録するものとする るものとする 別紙表示例参照 7 苦情の処理 施設の名称などから設置者名が明らかな 設置者及び管理責任者は 防犯カメラの設 場合は 設置者の名称を表示しないことが 置及び管理に関する苦情を受けたときは 迅 できる 速かつ誠実に対応するものとする 5 画像の管理 (1) 保管場所 録画装置の保管場所は 室とし 管理責任者が施錠を行うなどして 適正に 管理するものとする (2) 立ち入り制限 保管場所には 管理責任者 操作取扱者 及び管理責任者が許可した者以外は立ち入 ることができない - 5 -

配置図例 表示例 - 6 -