感染症発生動向調査 平成 年第 8 週 9 日 ~ 5 日 京都市感染症週報京都市感染症情報センター 京都市衛生環境研究所 http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/7559.html 今週のコメント 感染地域, 感染経路については推定を含みます インフルエンザの定点あたり報告数は.78 となり, 前週の 5.8 から減少しました しかしながら, まだしばらくは流行が続きます 咳エチケット, 手洗い, うがい等の感染予防対策を徹底してください アメーバ赤痢 腸管アメーバ症 の報告が 例 7 歳代男性及び 7 歳代女性 あり, 症状は粘血便等, 本年の累積報告数は 例となりました カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が 例 7 歳代男性, 歳代及び 8 歳代女性 第 7 週追加報告分含む あり, 本年の累積報告数は 6 例となりました 劇症型溶血性レンサ球菌感染症の報告が 例 7 歳代女性 あり, 感染地域は国内で, 感染経路は創傷感染です 本年 例目の報告です 侵襲性肺炎球菌感染症の報告が 例 8 歳代女性 ありました 症状は発熱咳全身倦怠感肺炎菌血症で, 感染地域は国内, 感染経路は接触感染です 本年の累積報告数は 5 例となりました 水痘 入院例 の報告が 例 7 歳代女性 あり, 症状は発熱発疹で, 感染地域は国内です 本年初めての報告例となりました 梅毒の報告が 例 歳代男性 例及び 歳代女性 例 第 7 週追加報告分含む ありました 本年の累積報告数は 例となりました 今週のトピックス :< 梅毒 > 京都市の平成 年における梅毒の累積報告数は第 8 週までで 例 男性 8 例, 女性 6 例 となり, 昨年同時期の 6 例を上回るペースで報告が増えています 詳細をトピックスに掲載しています 発生状況 全数把握の感染症 二類 : 結核 6 例 肺結核 例, その他結核 例, 潜在性結核感染者 例 うち喀痰塗抹陽性なし 以降の累積報告数 6 例 肺結核 9 例, その他結核 例, 潜在性結核感染者 7 例 うち喀痰塗抹陽性 8 例 五類 : アメーバ赤痢 腸管アメーバ症 例 以降の累積報告数 例 五類 : カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 例 以降の累積報告数 6 例 五類 : 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 例 以降の累積報告数 例 五類 : 侵襲性肺炎球菌感染症 例 以降の累積報告数 5 例 五類 : 水痘 入院例 例 以降の累積報告数 例 五類 : 梅毒 例 以降の累積報告数 例 定点把握の主な感染症定点報告の主な感染症 市内定点数インフルエンザ定点 69, 小児科定点, 眼科定点, 基幹定点 定点 感染症名 定点当たり報告数 報告数 インフルエンサ インフルエンザ.78, 小児科 感染性胃腸炎.77 5 降順 5 位まで A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎. 56 突発性発しん.6 RSウイルス感染症. 5 5 咽頭結膜熱.9 眼科 流行性角結膜炎. 次ページ以降の主な内容 発生状況の概況グラフ / 今週のトピックス :< 梅毒 > 付表 疾病, 行政区別報告数 / 年齢階級, 疾病別報告数 / 週, 疾病別報告数 注 京都市のデータは, 平成 年 8 日現在の報告数で, 全国の還元データと若干異なる場合があります また, 本情報での患者数は, 届出医療機関所在地での集計で, 患者の住所を示すものではありません 感染地域及び感染経路については推定を含みます Kyoto City Infectious Diseases Weekly Report
インフルエンサ 及び小児感染症の疾病別推移グラフ 平成 年 京都市 _ 本年 全国 _ 本年 京都市 _ 過去 5 年平均値 全国 _ 過去 5 年平均値 6 インフルエンザ 8 手足口病 5 6 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 RS ウイルス感染症.6 伝染性紅斑 りんご病.5..5. 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9. 咽頭結膜熱 プール熱.8 突発性発しん.8.6.6.... 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 ヘルパンギーナ 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 6 感染性胃腸炎 流行性耳下腺炎 おたふくかぜ 8.5 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9.5 水痘 水ぼうそう.5 5 6 7 8 9
平成 年 第 8 週 9 日 ~ 5 日 トピックス :< 梅毒 > 京都市及び全国の発生動向京都市の平成 年における梅毒の累積報告数は第 8 週までで 例 男性 8 例, 女性 6 例 となり, 昨年同時期の 6 例を上回るペースで報告が増えています 梅毒の報告数は年々増加の一途をたどっており, 京都市では最近 5 年間で 倍近くに増加している上に, 本年はさらに報告数が増えそうな勢いです 図 全国でも同様の傾向が見られ, 過去 年の間に男性は 8 倍, 女性は 倍以上の報告数になっています 図 京都市の年齢階級別報告数を最近 5 年間でみると, 男女とも 歳代から 歳代が大半を占めており, 特に 歳代女性の報告数は 年前まで報告がなかったのが, 昨年は 歳代男性の報告数を上回り, 著しく急増しています 図 梅毒急増の背景には, 海外との人の往来を含めて, 不特定多数との性行為の増加があると考えられています 予防感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように, コンドームを使用しましょう ただし, コンドームが覆わない部分でも感染がおこる可能性があります 皮膚や粘膜に異常があった場合は, 早めに医療機関を受診しましょう 京都市では, 平日昼間, 土日及び夜間に HIV 性感染症 梅毒淋菌クラミジア 検査を実施しています 詳細については, 下記のホームページを御覧ください 京都市情報館 京都市の HIV 検査について 平成 9 年度から検査体制を変更しました http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/798.html 図 京都市の別累積報告数 平成 5 年 ~ 平成 年第 8 週まで 図 全国の報告数の推移 平成 年 ~9 年 8 人 7 6 5 平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 年 6 人 5 男 女 5 6 7 8 9 年 年 年 年 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 図 京都市の性別, 年齢階級別の報告数 平成 5 年 ~9 年 5 人 男性 平成 5 年平成 7 年平成 9 年 平成 6 年平成 8 年 5 人 女性 平成 5 年 平成 7 年 平成 9 年 平成 6 年 平成 8 年 歳代 歳代 歳代 歳代 5 歳代 6 歳代 7 歳以上 歳代 歳代 歳代 歳代 5 歳代 6 歳代 7 歳以上
T 京都市感染症発生動向調査情報集計対象 : 平成 年第 8 週疾病, 行政区別報告数平成 年 9 日 ~ 平成 年 5 日データ入手日 : 平成 年 8 日男女合計インフルエンザ R S ウイルス感染症咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎水痘手足口病伝染性紅斑突発性発しんヘルパンギーナ流行性耳下腺炎急性出血性結膜炎流行性角結膜炎細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎マイコプラズマ肺炎クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 北 5 - - - - 上京 - - - - - - - - - 左京 79 - - 7 5 - - - - - - - 中京 8 - - 7 - 東山 66-7 山科 8 - - 6 - - - - - 下京 - - - - 南 69 - - - - - - 右京 7 5 - - - - 伏見 9 7 6 - - 5 - - - 西京 67 - - 5 - - - - - - - 京都市計, 5 56 5 - - - - - - 急性脳炎の報告が 例 歳未満男性, 歳代女性 あります 本年の累積報告数は 例となっています 疾病, 行政区別定点当たり報告数男女合計インフルエンザ R S ウイルス感染症咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎水痘手足口病伝染性紅斑突発性発しんヘルパンギーナ流行性耳下腺炎急性出血性結膜炎流行性角結膜炎細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎マイコプラズマ肺炎クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 北 7.7 - - -.5 -. 上京. - -.. - - -. - - - - 左京 5.57 - -.75.5 - - -.5 - - - - 中京 6.8 - -..67 - 東山..5 -.5 8.5 山科 8.9 - -.. - -.. -. - - 下京 7.67 - - - - 南.8 -..67. - - -.67 - - 右京.6.6..... - - -. -. 伏見 6.6..9. 6.57. - -.7. - - - 西京.88 - -. 6. - -. - - - - - 京都市計.78..9..77.7..5.6..5 -. - - - - - インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HN については含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る
T 集計対象 : 平成 年第 8 週 京都市感染症発生動向調査情報 年齢階級, 疾病別報告数 平成 年 9 日 ~ 平成 年 5 日 データ入手日 : 平成 年 8 日 京都市 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳 - 8 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳以上 男女合計 年齢 総数 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 5 歳 - 55 歳 - 6 歳 - 65 歳 - 7 歳以上 インフルエンザ 年齢, 5 7 76 8 86 5 69 7 65 7 77 76 76 8 8 RS ウイルス感染症 5 - - - - - 咽頭結膜熱 - - - - - - A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 56-6 7 6 7 5 5 7 感染性胃腸炎 5 5 5 8 8 5 8 8 5 8 水痘 - - - - - - - - - - - 年齢 手足口病 - - - - - - - 伝染性紅斑 - - - - - - 突発性発しん - 9 - - - - - ヘルパンギーナ - 流行性耳下腺炎 - - - - - - - - - - - - 急性出血性結膜炎 - - 年齢 流行性角結膜炎 - - - - - 細菌性髄膜炎 - - - - - 無菌性髄膜炎 - - - - - マイコプラズマ肺炎 年齢 - - - - - クラミジア肺炎 - - - - - 感染性胃腸炎 - - - - - 年齢階級, 疾病別定点当り報告数 京都市 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳 - 8 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳以上 男女合計 年齢 総数 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 5 歳 - 55 歳 - 6 歳 - 65 歳 - 7 歳以上 インフルエンザ 年齢.78..9.77.68..57.5.67..6.9.9....59..7.59. RS ウイルス感染症..7.. - - - - - 咽頭結膜熱.9 - -.7 - -. - - A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎. -..7...9.6..6...6..7 感染性胃腸炎.77...79.5.5....9..9..5.65 水痘.7 - - - -.. - -. - - - - - 年齢 手足口病. - - -. - - - - 伝染性紅斑.5 -. - -. - - - 突発性発しん.6 -.5. - - - - - ヘルパンギーナ. -. 流行性耳下腺炎.5 - - -. - - - -. - - - - - 急性出血性結膜炎 - - 年齢 流行性角結膜炎. - -.. - - - 細菌性髄膜炎 - - - - - 無菌性髄膜炎 - - - - - マイコプラズマ肺炎 年齢 - - - - - クラミジア肺炎 - - - - - 感染性胃腸炎 - - - - - インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HN については含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る
京都市感染症発生動向調査情報 T 集計対象 : 平成 年第 8 週週, 疾病別報告数データ入手日 : 平成 年 8 日京都市男女合計 5 週前 週前 週前 週前 週前今週 インフルエンザ,688,87,87,77,78, RSウイルス感染症 9 9 7 6 5 咽頭結膜熱 8 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 9 5 58 5 56 感染性胃腸炎 9 9 9 5 水 痘 5 8 9 5 6 手足口病 6 伝染性紅斑 - - - - 突発性発しん 9 9 ヘルパンギーナ - - - 流行性耳下腺炎 5 5 - 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 5 5 6 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 合 計,9,56,6,6,5,76 週, 疾病別定点当たり報告数 京都市 男女合計 5 週前 週前 週前 週前 週前 今週 インフルエンザ 8.96.97 7.6 9.8 5.8.78 RSウイルス感染症...6.8.. 咽頭結膜熱.6.9.7.9.5.9 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎...6.5.9. 感染性胃腸炎 5.6 5. 5..86.9.77 水 痘..9....7 手足口病...7.9.. 伝染性紅斑 - - -.5 -.5 突発性発しん...7...6 ヘルパンギーナ -.5 -. -. 流行性耳下腺炎.9...5 -.5 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎.5..5.6.. 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 合 計 7.7 8.85 55.8 7.6. 7.7 インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HNについては含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る