ここでは ASA の取り付け方法について説明します 内容は次のとおりです 注 ASA に付属するゴム脚を取り外さないでください ゴム脚は すべての取り付け方向で適切 に冷却するために必要です ASA のデスクトップ マウント, 1 ページ ASA の壁面取り付け, 2 ページ ASA のラック マウント, 4 ページ ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け, 6 ページ ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認, 10 ページ コンソール ターミナルまたは PC への接続, 12 ページ ASA のデスクトップ マウント ASA をデスク上に水平に置くことにより デスクトップにマウントできます ASA の上方 2.5 cm 1 インチ 以内や 両側および背面の 1.3 cm 0.5 インチ 以内に 冷却の妨げになる遮蔽物や 障害物がないようにしてください ASA に付属のゴム製の脚を取り外さないでください それら も適切な冷却のために必要です Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェア インストレーション ガイド オンラインのみ 1
ASA の壁面取り付け 注意 ASA シャーシの上に別の ASA シャーシを積み重ねないでください 過熱状態となり 電源が再投入される場合があります ASA の壁面取り付け ASA を壁に取り付けるには 次の手順に従います 壁面取り付けキットを購入できます 壁面取り付けキットの部品番号は ASA5506-WALL-MNT= です ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ASA の取り付けに適した壁の場所を選択します オプションの壁面取り付けキットに付属している 2 つのシスコ提供のネジとアンカーを使用します 木材やシートメタルなど 乾式壁以外に ASA を取り付ける場合は アンカーが不要なことがあります 鉛筆 ルーラー 水準器を使用して 2 本の取り付けネジの位置にマーキングします ASA の幅と長さは 20 X 23.44 cm(7.87 X 9.23 インチ ) です シャーシの取り付け穴は 中間の位置 ( 前面および背面から 16.142 cm(6.372 インチ )) にあり 穴は反対側から 1.9 cm(0.75 インチ ) 押し込まれています したがって 2 つの水平のマーキングが 16.14 cm(6.37 インチ ) または約 16.18 cm(6-3/8 インチ ) の間隔になる必要があります Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 2 オンラインのみ
ASA の壁面取り付け ステップ 4 壁の各マークの位置にドリルで穴をあけます Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 3
ASA のラックマウント これらの穴は アンカーの直径よりわずかに小さくする必要があります 推奨されるドリル穴のサイズは 3/16 インチです ステップ 5 ステップ 6 ステップ 7 アンカーを穴に挿入し しっかり固定されていることを確認します 各ネジをアンカーに締め込み 突き出しが約 1/4 インチになるまで回します ASA を持ち上げ アンカーのネジ位置にシャーシ底の穴を合わせて ASA を壁側に移動し ネジの頭がシャーシ内に入ったら ASA を下にスライドしてネジに乗せます シャーシは前面パネルが天井または床を向いた状態でしか取り付けることができません 他の向きでの壁面への設置はサポートされません 次の作業 ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認, (10 ページ ) の説明に従って ケーブルおよび電源コードの取り付けができます ASA のラックマウント ASA をラックマウントシェルフにマウントするには 次の手順に従います Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 4 オンラインのみ
ASA のラックマウント ( 注 ) ASA 5506H-X はラックマウントシェルフに 1 台しかマウントできません ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 安定した広い作業場所に ASA を上下逆に置きます シェルフに ASA を 2 台設置する場合は 2 番目の ASA も上下逆にして最初の ASA の近くに置きます スライドトレイを裏返し 装置の前面とトレイの前面が同じ方向になるようにスライドトレイ上の ASA の位置を調整します 1 台目の ASA とトレイの位置を調整して シェルフの底の窪みにある 3 つの取り付け穴と ASA 下部の取り付け穴を揃えます シェルフにトレイの非脱落型ネジを締め 正しい位置に固定します 図 1: ラックマウントシェルフの ASA 5506-X および ASA 5506W-X 図 2: ラックマウントシェルフの ASA 5506H-X Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 5
ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け ステップ 5 右側が上になるように注意深くトレイを回転させ ラックマウントシェルフにスライドさせます 次の作業 ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認, (10 ページ ) の説明に従って ケーブルおよび電源コードの取り付けができます ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け 厚さ 7.5 mm 幅 45 mm のトップハット DIN レールを ASA 5506H-X に使用できます 取り付け面に DIN レールを約 200 mm(7.8 インチ ) ごとに固定し エンドアンカーを適切に使用します ( 注 ) 安定性を高めるために ASA 5506H-X をスチール製の DIN レールに取り付けることを推奨します Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 6 オンラインのみ
ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け ASA 5506H-X を幅 35 mm の DIN レールに取り付けるには 次の手順に従います ステップ 1 付属の 4 本のネジを使用して シャーシの背面に DIN レールブラケットを取り付けます 図 3:ASA 5506H-X への DIN レールブラケットの取り付け Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 7
ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 ステップ 5 ステップ 6 DIN レールブラケットの端にある シャーシからはみ出しているプラスチックタブを見つけます タブを内側に押し タブを押し下げたままプラスチックラッチを出てくるまでスライドさせ ロック位置に置きます シャーシを横向きにし 電源コネクタが上部近くに来るようにします シャーシの背面の端を DIN レールの真正面に配置し DIN レールがプラスチックラッチと金属製フックの間のスペースに収まっていることを確認します DIN レールブラケットのフックが DIN レールの上端に掛かるようにシャーシの位置を調整します DIN レールブラケットのラッチを固定している間 一時的にシャーシの重量をフックにかけることができます シャーシが DIN レールの上に載ったら DIN レールブラケットのラッチを押し上げて固定します これにより ラッチが閉位置に留まり DIN レールに固定されます 図 4:DIN レールに取り付けられた ASA 5506H-X Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 8 オンラインのみ
ASA 5506H-X の DIN レールへの取り付け これで シャーシが DIN レールに取り付けられました 次の作業 ASA のセットアップを完了するには ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認, (10 ページ ) を参照してください Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 9
ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認 ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認 ASA を配置し取り付けた後 次の手順に従ってケーブルの接続 電源の投入 接続の確認を行います ステップ 1 ネットワークケーブルの接続 a) 管理インターフェイス : この管理 1/1 ギガビットイーサネットポートを使用して 管理コンピュータをイーサネットケーブルで直接接続できます また コンピュータと ASA を同じ管理ネットワークに接続することもできます 必ず DHCP を使用して IP アドレスを取得するように PC を設定してください management-only コマンドを使用して 任意のギガビットイーサネットインターフェイスを管理専用インターフェイスとして設定できます ただし 管理 1/1 インターフェイスで管理専用モードを無効にすることはできません 次の図は ネットワークケーブルの接続方法を示しています 図 5:ASA 5506-X および ASA 5506W-X のケーブル接続 1 ギガビットイーサネットデータインターフェイス (RJ-45) 2 コンソールポート (RJ-45 またはミニ USB タイプ B) 3 管理 1/1 インターフェイス (RJ-45) Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 10 オンラインのみ
ケーブルの接続 電源の投入 接続の確認 図 6:ASA 5506H-X のケーブル接続 1 ギガビットイーサネットデータインターフェイス (RJ-45) 2 コンソールポート (RJ-45 またはミニ USB タイプ B) 3 管理 1/1 インターフェイス (RJ-45) b) ( オプション ) コンソールポート :CLI を使用する場合 シリアルコンソールケーブルを使用して コンピュータまたはターミナルサーバを RJ-45 ポートまたはミニ USB タイプ B ポートに接続します 同時にアクティブにできるのは 1 個のコンソールポートだけです ケーブルを USB コンソールポートに接続すると RJ-45 ポートは非アクティブになります 逆に USB ケーブルをミニ USB タイプ B ポートから外すと RJ-45 ポートがアクティブになります コンソールポート接続の具体的な手順については コンソールターミナルまたは PC への接続, (12 ページ ) を参照してください c) ギガビットイーサネットポート : ネットワークインターフェイス用 標準の RJ-45 イーサネットケー ブルを使用してください ステップ 2 電源コードを ASA に接続し もう一方の端を電源に接続します ( 注 ) ASA 5506-X 5506W-X および ASA 5506H-X にはオン / オフスイッチはありません コンセントにプラグを差し込むと電源がオンになります Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 11
コンソールターミナルまたは PC への接続 ステップ 3 ASA のシャーシのステータス LED を確認します 緑色に点灯している場合 ASA はパワーオン診断に合格しています 次の作業 Quick Start Guide に従って ASA の設定に進むことができます コンソールターミナルまたは PC への接続 シリアルポートでは コンソールターミナルまたは PC から ASA への管理アクセスを行えます CLI から ASA を設定するには ターミナルまたは PC と ASA コンソールポートとの間に接続を確立する必要があります ここでは コンソールターミナルまたは PC に接続する方法について説明します Microsoft Windows でのコンソールポートへの接続 Microsoft Windows ベースの PC を ASA の USB シリアルポートに最初に接続する際 USB デバイスドライバをインストールする必要があります インストールしないと接続に失敗します ドライバをアンインストールするには Add Remove Programs ユーティリティまたは Setup-exe プログラムを使用します Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 12 オンラインのみ
Microsoft Windows でのコンソールポートへの接続 ( 注 ) ドライバをアンインストールする前に ASA コンソールターミナルの接続を解除してください ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 Cisco Download Software サイトの [USB Console Software] カテゴリから 使用している ASA モデルに対応する正しいドライバ (Cisco_usbconsole_driver_X_X_zip(X はリビジョン番号 )) を取得します ドライバをインストールします 次の図に示すように USB 5 ピンミニ USB タイプ B を USB コンソールポートに接続します 図 7:ASA 5506-X および ASA 5506W-X のコンソールポート接続 1 ミニ USB タイプ B コンソールポート 2 ミニ USB タイプ B と USB タイプ A 間のコンソールケーブル 3 USB タイプ A Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 13
Microsoft Windows でのコンソールポートへの接続 図 8:ASA 5506H-X のコンソールポート接続 1 ミニ USB タイプ B コンソールポート 2 ミニ USB タイプ B と USB タイプ A 間のコンソールケーブル 3 USB タイプ A ステップ 4 DB-9 コネクタ ( または USB タイプ A) があるケーブルの端を端末または PC に接続します 端末または PC に DB-9 コネクタに対応しないコンソールポートがある場合 そのポートに適切なアダプタを装着する必要があります Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 14 オンラインのみ
Mac OS X でのコンソールポートへの接続 ステップ 5 ステップ 6 USB コンソールポートの LED が緑色に変わり しばらくすると [Found New Hardware] ウィザードが表示されます 指示に従って ドライバのインストールを完了します ASA と通信するには ターミナルエミュレータアプリケーションを起動します 次のパラメータを使用してこのソフトウェアを設定します 9600 ボー 8 データビット パリティなし 1 ストップビット フロー制御なし Mac OS X でのコンソールポートへの接続 組み込みの OS X ターミナルユーティリティを使用して Mac OS X システムの USB ポートをコンソールに接続するには 次の手順に従います また 独立したターミナルエミュレータアプリケーションを使用する方法もあります ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 Finder を使用して [Applications] > [Utilities] > [Terminal] を選択します OS X USB ポートを ASA に接続します 次のコマンドを入力して OS X USB ポート番号を検索します ステップ 4 例 : macbook:user$ cd /dev macbook:user$ ls -ltr /dev/*usb* crw-rw-rw- 1 root wheel 9, 66 Apr 1 16:46 tty.usbmodem1a21 DT-macbook:dev user$ 次のコマンドに続けて ASA の USB ポート速度を指定して USB ポートに接続します ステップ 5 例 : macbook:user$ screen /dev/tty.usbmodem1a21 9600 ターミナルウィンドウから OS X USB コンソールを切断するには Ctrl+Z に続いて Ctrl+\ を入力します Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイドオンラインのみ 15
Linux でのコンソールポートへの接続 Linux でのコンソールポートへの接続 組み込みの Linux ターミナルユーティリティを使用してコンソールに Linux システムの USB ポートを接続するには 次の手順に従います ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 Linux のターミナルウィンドウを開きます Linux USB ポートを ASA に接続します 次のコマンドを入力して Linux USB ポート番号を検索します ステップ 4 例 : root@usb-suse# cd /dev root@usb-suse /dev# ls -ltr *ACM* crw-r--r-- 1 root root 188, 0 Jan 14 18:02 ttyacm0 root@usb-suse /dev# 次のコマンドに続けて ASA の USB ポート速度を指定して USB ポートに接続します ステップ 5 例 : root@usb-suse /dev# screen /dev/ttyacm0 9600 ターミナルウィンドウから Linux USB コンソールの接続を解除するには Ctrl+a を押した後に quit と入力します Cisco ASA 5506-X ASA 5506W-X および ASA 5506H-X ハードウェアインストレーションガイド 16 オンラインのみ