都城工業高等専門学校専攻科三つの方針 教育目標 優れた人格を備え国際社会に貢献できる創造性豊かな実践的技術者の育成 学習 教育到達目標 1. あらゆる可能性を追求できる豊かな創造性を有する技術者の育成 2. 科学と工学の知識を駆使して技術的問題を解決し, 新規生産技術をデザインできる優れた知性を有する技術者の育成 3. 世界の歴史 文化および倫理を常に考え, 国際社会に貢献できる高度な社会性を有する技術者の育成 4. 自然 社会環境に関連する諸問題に積極的 計画的に取り組み, 継続して推進する確かな実行力を有する技術者の育成 専攻科 ディプロマ ポリシー専攻科は上記の教育目標と学習 教育到達目標に基づき, 各専攻で以下のような教育目標と養成する人材像を設定している 1. 各専攻毎の教育目標と養成する人材像 (1) 機械電気工学専攻の教育目標 1 機械工学 電気情報工学の基礎知識と技能を基盤として, 両工学分野の連携技術に対応できる技術者を養成する 2 高度化した設計 開発 研究に対応できる創造的なデザイン能力と問題解決能力を備えた技術者を養成する (2) 物質工学専攻の教育目標 1 物質工学の基礎的 実践的知識および技術の上に, より高度な新素材開発技術, 物質生産技術および環境保全技術を有する技術者を養成する 2 化学工業界の要望に応えることのできる総合的技術に基づいた幅広い視野と創造性を持った技術者を養成する (3) 建築学専攻の教育目標 1 建築の特定分野において, 高度な責任能力を有し, 自ら問題を発見し解決できる能力を有する人材を養成する 2 建築文化の発展と豊かな都市空間の創造に寄与できる人材を養成する 2. 修了の認定上に記した教育目標に基づく学習 教育到達目標並びに各専攻の教育目的をもとに, 各専攻では別表 1に示すような教育課程表 ( カリキュラム ) を作成している 別表 1に記載されている科目に対し, 以下の (1)~(3) の修了要件を満たした学生について修了を認定する (1) 必修科目と選択科目の受講と修得 1
必修科目については全科目を修得しなければならない 選択科目については所定科目をそれぞれ履修して, 成績の評価を受けなければならない また (3) に示す 生産デザイン工学 プログラムに定める必修科目と選択科目についても同様である 最終的に各専攻で表 1の単位数以上を修得しなければならない 表 1 専攻科修了のための必要単位数 専攻 一般科目 専門共通科目 専門専攻科目 合計 機械電気工学専攻 6 単位以上 8 単位以上 38 単位以上 62 単位以上 物質工学専攻 6 単位以上 8 単位以上 38 単位以上 62 単位以上 建築学専攻 6 単位以上 8 単位以上 38 単位以上 62 単位以上 (2) 実務実習の履修と単位修得 1 学年の夏季休業中に, 企業等で約 2 週間の実務に従事し, 単位を修得する必要がある (3) 創造デザイン演習 同基礎演習 ( エンジニアデザイン教育 ) 専攻科 1 2 年生を通じた2 年間の授業で, 異なる専攻の学生で編成されたチーム毎に, 与えられた抽象的なテーマから, 社会性 地域性等を考慮しつつ, 具体的な もの としてアイデアをまとめ, 設計, 製作, 評価, 発表までの ものづくり に係わる一連の流れを経験する必要がある (4) 専攻科特別研究 Ⅰ Ⅱ 指導教員のもとで, 研究対象の実験的, 理論的解析方法及び評価方法を習得させ,2 年間の研究成果を特別研究論文にまとめ, 特別研究発表会にて発表する 専攻科 1 年次に専攻科特別研究 Ⅰ(6 単位 ),2 年次に専攻科特別研究 Ⅱ(8 単位 ) として実施される (5) その他修了要件専攻科の修了は学則第 46 条に規定するもののほか, 次の表に掲げる区分による単位を修得し 生, 産デザイン工学 プログラムの履修要件 * のうち, 次の各号に掲げる要件以外の修了要件を満たさなければならない 1 学士の学位の取得 2TOEIC 試験 400 点相当以上 ( 平成 28 年度入学生まで ) 参考 *JABEE 認定 生産デザイン工学 プログラムの履修要件 生産デザイン工学 プログラムは本校の教育理念である 優れた人格を備え国際社会に貢献できる創造性豊かな実践的技術者の育成 を目的とした4 年間の教育プログラムである 本プログラムは 豊かな創造性 優れた知性 高度な社会性 確かな実行力 ( 教育理念のキーワード ) を学習 教育到達目標として掲げ, 各専門工学ばかりでなく, それらの専門工学が複合した幅広い工学領域でも活躍できる実践的技術者を育成できるように構成されている 本プログラムは JABEEに対応し,2015 年度審査で継続認定されている <JABEE 認定 生産デザイン工学 プログラム> 都城高専ホーム (http://www.miyakonojo-nct.ac.jp) > 生産デザイン工学プログラム > JABEE 認定プログラム 2
専攻科 カリキュラム ポリシー専攻科ではディプロマ ポリシーに掲げた教育目的を達成するため, 以下のような一般科目, 専門共通科目及び専門科目を設けている 1. 一般科目のカリキュラムの目的と科目群一般科目では, 特に学習 教育到達目標の 3. 世界の歴史 文化および倫理を常に考え国際社会に貢献できる高度な社会性を有する技術者の育成 を図るため, 以下のような科目群を開講している (1) 英語 ( 総合英語, 実用英語 ) (2) 社会 ( 知的財産権, 倫理学, 歴史学 ) (3) 国語 ( 中国古典学, 文章表現法 ) 2. 専門共通科目のカリキュラムの目的と科目群専門共通科目では, 特に学習 教育到達目標の 4. 自然 社会環境に関連する諸問題に積極的 計画的に取り組み, 継続して推進する確かな実行力を有する技術者の育成 を図るため, 以下のような科目群を開講している (1) 地球環境科学 (2) 技術者倫理 (3) 数学 ( 線形数学, 統計学特論, 解析学特論 ) (4) 一般化学 (5) 物理 ( 一般力学, 応用物理特論 ) (6) 応用情報工学 3. 専門科目の目的とカリキュラム編成専門科目では, 特に学習 教育到達目標の 1. あらゆる可能性を追求できる豊かな創造性を有する技術者の育成 と 2. 科学と工学の知識を駆使して技術的問題を解決し, 新規生産技術をデザインできる優れた知性を有する技術者の育成 を図るため, 各科目群を設けている 以下, 各専攻毎のカリキュラム編成とその特徴を示す (1) 機械電気工学専攻機械電気工学専攻の現在の授業科目表を別表 1(1) に示す 出身の機械工学系と電気情報工学系学科に対応した選択科目を開設し, さらに, 機械と電気 情報の連携技術に対応できるようにメカトロニクス, パワーエレクトロニクス及び半導体等の新素材を含む先端技術に広く係わる教育を行う 高度に情報化された機械工学と電気情報工学を統合した設備の設計や開発技術全体を掌握できる能力を有する研究開発型技術者の育成を目指している (2) 物質工学専攻物質工学専攻の授業科目表を別表 1(2) に示す 1(2) に記した物質工学専攻の目的と教育概要に記載した3つの人材育成の目的として, 生産デザイン工学 プログラムの教育目標を達成できるように教育を行っている 具体的には, 本科に配置された物理化学, 無機化学, 有機化学, 分析化学, 生物化学, 化学工学などの基礎科目を充実させるための応用科目を配している (3) 建築学専攻建築学専攻の授業科目表を別表 1(3) に示す 建築学専攻では, 本科で修得した技術をさらに深化させることを目的として, 建築計画あるいは建築構造に関するより高度な専門技術の修得を目指している そのため, 建築学専攻の学生には, 原則として, 計画系及び構造系のいずれかの分野を選 3
択し, それぞれの分野に特化した科目の履修を課している なお, 建築士法改正後も, 建築学専攻の修了生は, 従来通り実務経験 2 年を経て, 一級建築士を受験することが可能となっている 4. 各科目の学習方法, 学習課程, 学習成果の評価方法別表 2に専攻科開設の専門科目のシラバスとポートフォリオの例を示す 別表 2(1) 上段には学習方法として授業目的や自己学習 事後学習の内容, 達成目標などが示されている 学習到達目標欄には, ルーブリック評価方式がとられ, 評価到達目標項目と 3 段階の到達レベル, 到達評価の方法と評価基準, 評価割合が示されている 別表 2(2) にはシラバス兼ポートフォリオとなっている 他の科目についても同様のシラバス / ポートフォリオが作成されている 参照用の URL を以下に示す < 機械電気工学専攻カリキュラム / シラバス / ポートフォリオ> 都城高専ホーム (http://www.miyakonojo-nct.ac.jp) > 教育課程 (Web シラバス ) > 専攻科 > 機械電気工学専攻 < 物質工学専攻カリキュラム / シラバス / ポートフォリオ> 都城高専ホーム (http://www.miyakonojo-nct.ac.jp) > 教育課程 (Web シラバス ) > 専攻科 > 物質工学専攻 < 建築学専攻カリキュラム / シラバス / ポートフォリオ> 都城高専ホーム (http://www.miyakonojo-nct.ac.jp) > 教育課程 (Web シラバス ) > 専攻科 > 建築学専攻 専攻科 アドミッション ポリシー専攻科では, 下記の 入学者受入方針 ( アドミッション ポリシー ) を定めている この方針に合致する学生を選抜することを目的として, 選抜の方法を決定している 1. 科学と工学の基礎学力を十分に身につけている人 2. より高い専門的な技術を磨く意欲のある人 3. 技術者として地域社会および国際社会の発展に貢献できる素養のある人 4. 社会性と倫理観をもち, 自主的に行動できる人 1. 入学者選抜の種類専攻科入学者選抜の方法として, 推薦による選抜, 学力選抜, 社会人特別選抜の3 通りを実施している さらに, 学力選抜については,5~6 月に実施する前期学力選抜と,9 月 ~10 月に実施する後期学力選抜がある 入学定員は, 機械電気工学専攻が8 人, 物質工学専攻が4 人, 建築学専攻が4 人の合計 16 人であり, 推薦選抜は定員の50 %, 学力選抜及び社会人特別選抜も定員の50 % とし, 後期学力選抜でも,1 人以上の合格者を受け入れることが可能な制度としている なお, 実際の受入人数は, 各専攻とも定員の200 % 以内としている (1) 推薦選抜推薦選抜試験においては, 面接, 調査書及び推薦書の結果を総合して選抜している そのため, 調査書に示された高専本科の成績を点数化している また, 英語力をより客観的に判断するために,TOEIC テストのスコアを推薦条件に加えている なお, 推薦条件として TOEIC テストのスコアを 300 点以上獲得していることが必要である さらに, 面接試験においては, 入学者受入方針に対応した質問事項を設け, これも点数化して評価している 加えて, 入学者受入方針に関連する内容を推薦書や調査書から読み取り, 合否判定の参考としている 4
(2) 学力選抜学力選抜試験においては, 学力筆記試験の成績, 面接及び調査書の結果を総合して選抜している 学力試験は, 英語, 数学, 専門の3 科目である 英語はTOEIC テストの結果を換算して成績としている 学力に関しては, 学力試験以外に調査書に示された高専本科の成績も考慮している その他, 入学者受入方針に関することは, 面接試験や調査書 ( 高専本科の成績を除く ) の記載内容で確認している (3) 社会人特別選抜社会人特別選抜試験の方法は, 基本的に推薦選抜試験と同じである ただし, 推薦選抜試験においては高専等の学校長による推薦書が必要となるが, 社会人特別選抜試験においては, 企業の所属長等の推薦書が必要である また, 社会人特別選抜試験には,TOEIC のスコアの提出を求めていない 2. 入学者選抜時の評価方法 (1) 推薦選抜推薦選抜は面接, 調査書及び推薦書の結果を総合して選抜する 総合評価の内訳は 3 4 学年の修得科目の評価を基にして算出した学業成績の評価点, 及び専攻科推薦選抜試験の面接点の 2 つである 各専攻毎に総合評価の高い方から順に合格とするが, 面接点が極度に低い場合はその限りでない 面接評価の観点については, 関心 意欲は 3 項目 ( 志望動機, 専攻科に関する知識等, 専攻科での生活目標や終了後の進路ほか ) を問い, その回答の評価結果合計を所定の点数に換算している (2) 学力選抜学力選抜は学力検査の成績, 面接及び調査書の結果を総合して選抜する 総合評価の内訳は 3 4 学年の修得科目の評価を基にして算出した学業成績の評価点, 同じく 3 4 学年の席次を基にして算出した席次の評価点, 専攻科学力選抜試験の面接及び筆記試験の 4 つである なお英語については, 既受験の TOEIC の点数を 100 点換算している 面接評価の観点は学力選抜と同じである 総合評価で一定点以上を一応の合格基準とし, 各専攻志望者で総合評価の高い方から順に合格とするが, 受験者の多寡がある場合や面接点が極端に低い場合はその限りでない 5