オオイタデジタルブック「大分の石橋探訪」

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Transcription:

岡崎文雄著 Vol.27 由布市 (2) 庄内町 狭間町 初版 :2007 年 10 月 5 日発行

次&収録石橋目録(表中をクリックすると各橋のページが開きます 大分の石橋探訪 オオイタデジタルブック について/ 奥付け目大分の石橋探訪 (27) p. 2 新市郡 合併前の市町村名 番号 橋名 きょうめい 所在郡市町村名 種類 架替時期 由布市庄内町 庄内町 283 下組橋 しもぐみばし 由布市庄内町高岡 アーチ橋 挾間町 庄内町 284 深谷橋 ふかたにばし 由布市庄内町庄内原 アーチ橋 庄内町 285 瓜生田橋 うりゅうだばし 由布市庄内町野畑 アーチ橋 庄内町 286 蓑草橋 みのぐさばし 由布市庄内町西 アーチ橋 挾間町 287 猿渡橋 さるわたりばし 由布市挾間町朴木猿渡 アーチ橋 挾間町 288 金槌橋 きんつじばし 由布市挾間町鬼崎 アーチ橋 挾間町 289 若宮橋 わかみやばし 由布市挾間町向原 アーチ橋 挾間町 290 埴坪橋 はねつぼばし 由布市挾間町朴木 アーチ橋 挾間町 291 山王橋 さんのうばし 由布市挾間町鬼崎 アーチ橋 H4 年架替 挾間町 292 提子井路橋 ひさごいろきょう 由布市挾間町小野早柳 アーチ橋 1 各橋に便宜上 001 ~ 618 の通し番号を付加した 2 加勢橋 などカッコ付きは撤去された橋 3 市町村名は合併後の新市町村名称とし 合併で旧町村名が消えた町村は ( 旧佐賀関町 ) ( 旧野津原町 )( 旧香々地町 )( 旧真玉町 ) を付記し 三光村 三光 大田村 大田 宇目町 宇目 直川村 直川 など 旧町村名が分かるところは ( 旧町村名 ) は付記しなかった 4 区分けは新市単位とし 各市の中は合併前の町村単位に区分けした 5 桁橋の橋名は植野橋のようにゴチックの強調文字とした 6 年号には (1815) のように洋年号を付記した 7 旧町村指定有形文化財は合併後 市の指定になったかを確認し 最新の指定を記した 合併前の旧挟間 庄内 湯布院が文化財指定していたものは 由布市に合併後 指定が解除された よって 旧町指定を表記した

大分の石橋探訪 (27) p. 3 < 283> る 下組橋(しもぐみばし)旧国道 210 号 現在は県道 719 号の橋である アーチの下にコルゲートを据えて アーチ石との間をコンクリートで固めている 橋の側面に立って初めて石橋と判る橋であ 下組橋 由布市庄内町高岡 / 架設年 : 大正 13(1924) 年 2 月橋幅 :4.6 m/ 径間 :2.6 m/ 単一アーチ

大分の石橋探訪 (27) p. 4 < 284> 谷橋(ふかたにばし基礎石積みは右岸に 5 段 左岸深)に 4 段で その上にアーチを築い旧国道 210 号 現在は県道 719 橋面は嵩上げ ( かさあげ ) している 号の橋である ている 堅固な造りの石橋である ようである スガメ石造り 大分川に注ぐ谷川で 橋面は以外 に高い 深谷橋 由布市庄内町庄内原 / 架設年 : 大正 13(1924) 年 2 月 橋長 :10.0 m/ 橋幅 :5.0 m/ 径間 :5.5 m/ 環厚 :30cm/ 単一アーチ

生田橋大分の石橋探訪 (27) p. 5 < 285 > 瓜国道 210 号沿いにある市道の橋である 下流側の壁石の一部が崩落している (うりゅうだばし)瓜生田 由布市庄内町野畑 / 架設年 : 昭和 24 ~ 25 年 (1949 ~ 1950) と推定 橋幅 :5.9 m/ 拱矢 :1.6 m/ 径間 :2.9 m/ 環厚 :32 cm / 単一アーチ

草橋(みのぐさばし)大分の石橋探訪 (27) p. 6 < 286 > 蓑旧国道 210 号の橋 深谷橋と同様にがっちりした造りの石橋である 蓑草橋 由布市庄内町西 / 架設年 : 不明 / 橋長 :5.0 m 橋幅 :5.3 m/ 拱矢 :1.8 m/ 径間 :3.6 m/ 環厚 :40cm/ 単一アーチ

猿渡橋大分の石橋探訪 (27) p. 7 (さるわたりばし)< 287 > 由布川渓谷を渡る市道の橋の真下にある 両岸は樹木が茂って谷が深く 見上げるような場所にあり 写真の撮影には苦労する橋である 記念碑によると 石材は寄付で 千円で架設されている 石工は大分市の高瀬茂である 猿渡橋 由布市挾間町朴木猿渡 / 架設年 : 昭和 3 年 (1928)10 月 / 橋長 :13.2 m 橋幅 :2.8 m/ 拱矢 :2.5 m/ 径間 :10.0 m/ 環厚 :40 cm / 単一アーチ

< 288> 金槌橋(きんつじばし)大分の石橋探訪 (27) p. 8

< 288> 金槌橋(その2大分の石橋探訪 (27) p. 9 金槌橋は 主に由布市挾間町南西部で産出するスガメ石で造られていることからスガメ石橋ともいう 大分市と由布市挾間町の境の小さな川に架かるが この道は飛脚街道と言 われ大分川右岸の幹線道路だったと)推測される 長さ 150 ~ 160cmの石をアーチに組んでいる一本組みの石橋である この橋を渡って上った台地は田ノ小野地区で 豊後大野市大野町の古殿橋を架けた石工棟梁阿部清右エ門の故郷であり何らかの関わりがあるのではないかと推測している 人々に忘れられたようにポツンと架かっているが 何か引かれるものがある 近くの岩山には鬼崎磨崖仏があるが風化が進んでいる 金槌橋 由布市挾間町鬼崎/ 架設年 : 江戸後期 (1780 ~ 1868) と推定 / 橋長 :5.0 m 橋幅 :1.5 ~ 1.6 m/ 拱矢 :0.6 m/ 径間 :3.3 m/ 環厚 :35 cm / 単一アーチ / 旧挾間町指定有形文化財

< 288> 金槌橋(その3)大分の石橋探訪 (27) p. 10

若宮橋大分の石橋探訪 (27) p. 11 (わかみやばし)< 289> 旧国道 210 号で向原商店街の一番下手にあたる場所にある 川底から眺めると スパンも以外に長い 石材はスガメ石を使用している 若宮橋 由布市挾間町向原 / 架設年 : 明治 30 年代 (1897 ~ 1906) と推定 橋長 :10.8 m/ 橋幅 :5.0 m/ 拱矢 :2.3 m/ 径間 :6.8 m/ 環厚 :45 cm / 単一アーチ

< 290> 埴坪橋(はねつぼばし大分の石橋探訪 (27) p. 12 若宮橋の架かった黒川の最も奥 埴坪地区にある 現在は市道が上流側を通っているが 当時は小川の対岸の田んぼに渡るためにも大切な橋であった 大分市の石工が施工している )埴坪橋 由布市挾間町朴木 / 架設年 : 昭和 3(1928) 年 10 月 / 橋長 :3.7 m 橋幅 :1.4 m/ 拱矢 :1.0 m/ 径間 :3.0 m/ 環厚 :30 cm / 単一アーチ

< 291> 山王橋 (さんのおばし大分の石橋探訪 (27) p. 13 大分市大字今市や芹川を経て竹田市久住町に通じた肥後街道のバイパス的役割りをもった県道 618 号の橋で 大分川右岸の支流山王川に架設されていた コンクリート巻立てをしていたため石組みの状況などは確かめることができなかった 平成 4 年 (1992)11 月撤去され架け替えられた ) 山王橋 由布市挾間町鬼崎 / 架設年 : 大正 6(1917) 年 3 月 橋長 :20.0 m/ 橋幅 :4.4 m/ 径間 :16.8 m/ 単一アーチ

<292 > 提子井路橋(ひさごいろきょう)大分の石橋探訪 (27) p. 14 橋面はかなりの高さがあり馬蹄形の橋で歩道を併設している 提子井路の補助水路早柳井路の水路橋である 左岸側は井路を通すために 10 数 mを石積みで築堤し 右岸側は大きな岩の上にアーチを築いている アーチ石は 3 本づつを継いで組んでいる 要石の上に架設年の銘板があるが石工は不明である スガメ石造り すぐ下流側に農免道路が開通した 素朴な石橋の風景がなくなったのは惜しいが 観察は容易になった 提子井路橋 由布市挾間町小野早柳 / 架設年 : 明治 33 年 (1900)4 月橋長 :8.0 m/ 橋幅 :2.0 m/ 拱矢 :1.6 m/ 径間 :3.3 m/ 単一アーチ

大分の石橋探訪 (27) p. 15 大分の石橋探訪 ( おおいたのいしばしたんぼう ) 石橋の魅力に取り付かれた一人の石橋研究家 元大分の石橋を研究する会会長の岡崎文雄氏が昭和 61 年から大分県に散在する大小の石橋を探し求めて 20 年 流失 撤去を含めた 618 橋の所在を確認 その歴史と諸元を記録し約 1000 枚の写真とともに電子ブックにまとめた 筆者 岡崎文雄 ( おかざきふみお ) 氏 大正 13 年大分郡挾間町生まれ ( 現由布市 ) 昭和 57 年宮崎県を退職昭和 62 年大分の石橋を研究する会 日本の石橋を守る会会員平成 5 年 魅せられて 里の石橋たち 共著平成 6 年 大分の石橋記念碑 自費出版平成 8 年 伝えたい ふるさとの石橋 共著平成 13 年 宮崎県の石造アーチ橋 自費出版平成 14 年大分の石橋を研究する会会長 ( 現住所 : 大分市緑ケ丘 4-12-10) オオイタデジタルブックとは オオイタデジタルブックは 大分合同新聞社と学校法人別府大学が 大分の文化振興の一助となることを願って立ち上げたインターネット活用プロジェクト NAN-NAN( なんなん ) の一環です NAN-NAN では 大分の文化と歴史を伝承していくうえで重要な さまざまな文書や資料をデジタル化して公開します そして 読者からの指摘 追加情報を受けながら逐次 改訂して充実発展を図っていきたいと願っています 情報があれば ぜひ NAN-NAN 事務局にお寄せください NAN-NAN では この 別府今昔 以外にもデジタルブック等をホームページで公開しています インターネットに接続のうえ下のボタンをクリックすると ホームページが立ち上がります まずは クリック!!! 大分の石橋探訪 Vol.27: 庄内町 挟間町 c 岡崎文雄 2007 年 10 月 5 日初版発行筆者岡崎文雄編集大分合同新聞社制作別府大学メディア教育 研究センター地域連携部発行 NAN-NAN 事務局 870-8605 大分市府内町 3-9-15 大分合同新聞社総合企画部内