②平成29年度環境省関係税制改正について

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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て具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自

エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等につ

平成18年度地方税制改正(案)について

与党の平成 29 年度税制改正大綱 ( 平成 28 年 12 月 8 日 ) に記載された事項 森林吸収源対策の財源確保に係る森林環境税 ( 仮称 ) の創設について 第一 平成 29 年度税制改正の基本的考え方 6 森林吸収源対策 2020 年度及び2020 年以降の温室効果ガス削減目標の達成に向

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

平成 29 年 12 月 22 日林野庁 平成 30 年度林野庁税制改正事項 新規 拡充事項 森林吸収源対策に係る地方財源を確保するため 次期通常国会における森林関連法令の見直しを踏まえ 森林環境税 ( 仮称 ) 及び森林環境譲与税 ( 仮称 ) を創設する 木質バイオマス発電設備等の再生可能エネル

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

(*2) ハイブリッド自動車 ハイブリッドバス トラック ハイブリッド乗用車等車両総重量 3.5t 以下は 車 (*4) かつ燃費基準 +25% 達成車 (*5) 車両総重量 3.5t 超は重量車 車 (*9) かつ重量車燃費基準達成車 (*7) (*3) クリーンディーゼル乗用車平成 21 年排出

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

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平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

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平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

平成21年度 環境省重点施策

新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

平成 29 年度自動車局税制改正要望事項 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等及び 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 に沿って 以下の方向で所要の見直しを行う 1 自動車取得税については 消費税率 10% への

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

Microsoft Word - 【H27】改正概要  doc

平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税にお

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平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

資料 1 平成 27 年度税制改正の大綱 ( 抜粋 ) 平成 27 年 1 月 14 日閣議決定 四消費課税 5 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の等の特例措置 ( いわゆる 自動車重量税のエコカー減税 ) について 次

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本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

自動車税 納税義務者 ( 法 123) 1 自動車の所有者に課税します ( 所有者課税 ) なお 割賦販売などで売主が自動車の所有権を留保している場合は 買主を自動車の所有者とみなして課税します 2 国または地方公共団体等が所有する自動車の貸与を受けてその自動車を使用する場合は その使用者が納税義務

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

森林環境税 ( 仮称 ) は国税とし 都市 地方を通じて 国民一人一人が等しく負担を分かち合って 国民皆で 温室効果ガス吸収源等としての重要な役割を担う森林を支える仕組みとして 個人住民税均等割の枠組みを活用し 市町村が個人住民税均等割と併せて賦課徴収を行う 森林環境税 ( 仮称 ) は 地方の固有

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

車体課税の見直しの考え方 ( 地方税 ) < 当面の対応 > 環境への配慮 我が国自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点から 一律の負担軽減ではなく 環境性能等に優れた戦略的商品の普及を重点的に促進していくという視点が重要 自動車取得税 一律の負担軽減は 環境性能が劣る自動車が相対的に有利とな

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

平成 29 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 29 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 29 年 4 月岐阜県 エコカー減税 及び 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 の対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し 政策インセンティブ機能を強化した上で

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

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平成 31 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 31 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 31 年 4 月岐阜県 エコカー減税 について 環境インセンティブ機能を強化する観点から 軽減割合等の見直しを行いました なお 平成 31 年 4 月 1 日から平成

揮発油税等の当分の間税率とその環境効果 揮発油税の概要 揮発油税及び地方揮発油税の税率は 昭和 49 年度税制改正において税率引上げが行われた際に 暫定的な措置として 租税特別措置法により税率の特例措置が講じられて以来 平成 20 年度改正において平成 30 年 3 月末までの 10 年間の措置とし

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

平成 22 年度税制改正大綱 ( 抄 ) 第 3 章 各主要課題の改革の方向性 7. 個別間接税 (3) 暫定税率 地球温暖化対策のための税等 4 地方環境税の検討 喫緊の課題である地球温暖化対策を推進するためには 地域において主体的な取組を進め 地球環境に貢献することが求められています CO2の排

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

p33-36 (自動車税)

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HPのトップページ更新原稿

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

< 軽量車 ( 車両総重量.5t 以下のバス トラック )> 天然ガス自動車 30 規制適合又はポスト新長期規制からOx0% 低減 ガガソソリリンンハ自イ動ブ車リッド自動車 平成 30 年排出ガス基準 50% 低減達成車又は平成 7 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) かつ 平成 7 年度燃

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( 参考 ) エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 26 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) 燃費性能 (

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

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自動車の車体課税の見直しについて 平成 23 年 11 月 15 日 国土交通副大臣松原仁 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

平成 29 年度自動車局税制改正要望結果 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等に沿って 以下のとおり見直しを行う 1 自動車重量税のエコカー減税 自動車取得税のエコカー減税及び各種特例措置並びに自動車税及び軽自動車税のグ

1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

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18 市税の税率等の推移 区分 年度 昭和 25 年度 昭和 26 年度 均等割 750 円 600 円 個 市 民 人 所得割 18.0% 税 法人 均等割 1,800 円 法人税割 15%( 標準税率 12.5%) 固定資産税 軽自動車税 昭和 25 年 ~ 昭和 28 年自転車税荷車税昭和 2

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

平成23年度税制改正の主要項目

平成26年 自動車関係税制のあり方に関する検討会

01_再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業(経済産業省連携事業)【ポンチ絵】

( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

スライド 1

2 一般会計予算案の構成の概要 ⑴ 一般会計予算案のうち主な歳入の説明 Ⅰ 県 区 税 分 平成 31 年度予算案 平成 30 年度予算額 比 ( 単位百万円 ) 較 増減額増減率 % 県 民 税 57,320 59,877 2, 法人県民税 3,670 3, 個人

第 8 章 税 金 外国人の方であっても, 一定の要件に当てはまる場合には, 税金を納める必要があります 例えば, 日本国内で働いて得た収入があると, 原則として所得税を納めなければなりません また,1 月 1 日現在で日本に住所がある方は, 前年の所得について課税される住民税を納めなければなりませ

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 平成 30 年 5 月 1 日以降に新車新規登録をする乗用車 ( 軽自動車及びハイブリッド自動車を除く ) については 排ガス規制要件を満たし かつ平成 27 年度燃費基準 +10% を達成している車両については 納付すべき税額がとなります 1.

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企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

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平成 29 年度環境省関係税制改正について 平成 28 年 12 月 1. 税制全体のグリーン化の推進 ( 地球温暖化対策 ) エネルギー課税について 地球温暖化対策のための税 を着実に実施し 省エネルギー対策 再生可能エネルギー普及 化石燃料のクリーン化 効率化などのエネルギー起源二酸化炭素排出抑制の諸施策に充当すること 揮発油税等について グリーン化の観点から 当分の間税率 を維持することとされた ( 車体課税 ) 車体課税については 平成 29 年度税制改正大綱 ( 平成 28 年 12 月 8 日自由民主党 公明党 以下 大綱 という ) において 以下のとおり盛り込まれた 大綱 13~14 96~104 頁 第一平成 29 年度税制改正の基本的考え方 5 車体課税の見直し一部の自動車メーカーが燃費性能を偽った今回の不正は エコカー減税制度の根幹を揺るがす問題である 燃費不正対策を強化するため 道路運送車両法を改正するとともに 税制においても 燃費不正が生じた場合の納税義務者の特例等の措置を講ずる 自動車取得税及び自動車重量税に係るエコカー減税については 燃費性能がより優れた自動車の普及を促進する観点から 対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し 政策インセンティブ機能を強化した上で2 年間延長する その実施に当たっては 段階的に基準を引き上げることとする なお 自動車重量税については ガソリン車への配慮等の観点から 時限的 特例的な措置を講ずる エコカー減税は 燃費水準の向上により 見直しを行わないと 政策インセンティブ機能が低下し 税収も減少していくという性質を有する 他方 道路等の維持管理 更新や防災 減災等の推進に 国 地方において多額の財源が必要となることが見込まれる 今後 適用期限の到来にあわせ 見直しを行うに当たっては 政策インセンティブ 1

機能の強化 実質的な税収中立の確保 原因者負担 受益者負担としての性格 応益課税の原則 市場への配慮等の観点を踏まえることとする また 次のエコカー減税等の適用期限到来に向けて クリーンディーゼル車について 普及の状況や政策的支援の必要性等を総合的に勘案して エコカー減税制度等における扱いを引き続き検討し 結論を得る 平成 28 年度末で期限切れを迎える自動車税及び軽自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) については 重点化を行った上で2 年間延長する また 環境性能割導入以後のグリーン化特例 ( 軽課 ) については 平成 26 年度及び平成 28 年度与党税制改正大綱に沿って必要な検討を行い 平成 31 年度税制改正において具体的な結論を得る なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減対策に万全を期す必要があり 自動車をめぐるグローバルな環境 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自動車ユーザーの負担の軽減 グリーン化 登録車と軽自動車との課税のバランスを図る観点から 平成 31 年度税制改正までに 安定的な財源を確保し 地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ 自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い 必要な措置を講ずる 第二平成 29 年度税制改正の具体的内容 四消費課税 2 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の免税等の特例措置 ( 下記 (2) において 自動車重量税のエコカー減税 という ) について 次の見直しを行った上 その適用期限を2 年延長する 1 天然ガス自動車 ( 車両総重量が 3.5t 以下のもの ) 本措置の適用対象となる自動車の範囲に 平成 30 年排出ガス規制に適合するものを加える 2 乗用自動車イ燃費性能に関する要件を次のとおりとする 2

現行 平成 29 年 5 月 1 日以後 平成 30 年 5 月 1 日以後 平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準値より 40% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準を満たすもの 平成 27 年度燃費基準値より5% 以上燃費性能の良いもの 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準を満たすもの ロ上記イの改正により本措置の対象外となる揮発油自動車 ( ハイブリッド自動車及 び軽自動車を除く ) で次に掲げるものについては その新車に係る新規検査の際 に納付すべき自動車重量税について本則税率を適用する経過措置を講ずる ( イ ) 平成 27 年度燃費基準値より5% 以上燃費性能の良い自動車で平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月 30 日までの間に新車に係る新規検査を受けるもの ( ロ ) 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良い自動車で平成 30 年 5 月 1 日から平成 31 年 4 月 30 日までの間に新車に係る新規検査を受けるもの ハ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 揮発油自動車で平成 30 年排出ガス規 制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量 が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いもの を加える ニ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 石油ガス自動車 ( 液化石油ガスを内燃 機関の燃料とする自動車をいう ) で平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車又は平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より 75% 以上窒素酸 化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費 性能の良いものを加える ホ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 軽油自動車で平成 30 年排出ガス規制 に適合するものを加える ヘ新車に係る新規検査後に受ける最初の継続検査等の際に納付すべき自動車重量 税を免除する措置の対象となる揮発油自動車及び石油ガス自動車は 次に掲げるも のとする 3

( イ ) 平成 32 年度燃費基準値より 40% 以上燃費性能の良い自動車で平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月 30 日までの間に新車に係る新規検査を受けるもの ( ロ ) 平成 32 年度燃費基準値より 50% 以上燃費性能の良い自動車で平成 30 年 5 月 1 日から平成 31 年 4 月 30 日までの間に新車に係る新規検査を受けるもの 3 バス トラック ( 車両総重量が 2.5t 以下のもの ) 本措置の適用対象となる自動車の範囲に 揮発油自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より5% 以上燃費性能の良いものを加える 4 バス トラック ( 車両総重量が 2.5tを超え 3.5t 以下のもの ) イ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 揮発油自動車で次に掲げるものを加える ( イ ) 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( ロ ) 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 25% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5% 以上燃費性能の良いものロ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 軽油自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすものを加える 5 バス トラック ( 車両総重量が 3.5tを超えるもの ) イ本措置の適用対象となる自動車の範囲から 軽油自動車で平成 21 年排出ガス規制に適合するもの ( 平成 21 年排出ガス基準値より 10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車を除く ) を除外する ロ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 車両総重量が 3.5tを超え 7.5t 以下の軽油自動車で平成 28 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 27 年度燃費基準を満たすものを加える (2) 自動車重量税のエコカー減税の適用を受け 又は本則税率の適用を受けた自動車の自動車重量税について 自動車製作者等の不正行為に起因し納付不足額が発生した場合には 当該自動車製作者等は当該納付不足額を納める義務があるものとする等 所要の措置を講ずる ( 注 ) 上記の改正は 平成 29 年 4 月 1 日以後に法定納期限が到来する自動車重量税について適用する (3) その他所要の措置を講ずる 4

( 地方税 ) 自動車取得税 (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車 ( 新車に限る ) の取得 に対して課する自動車取得税に係る特例措置 ( いわゆる 自動車取得税のエコカー減 税 ) について 次の見直しを行った上 その適用期限を2 年延長する 1 天然ガス自動車 ( 車両総重量が 3.5t 以下のもの ) 本措置の適用対象となる自動車の範囲に 平成 30 年排出ガス規制に適合するもの を加える 2 乗用車 イ燃費性能に関する要件を次のとおりとする 現行 平成 29 年 4 月 1 日以後 平成 30 年 4 月 1 日以後 平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準値より 40% 以上燃費性能の良いもの - 平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準を満たすもの 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いもの 平成 27 年度燃費基準値より5% 以上燃費性能の良いもの 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準を満たすもの ロ本措置の適用対象となる自動車の範囲に ガソリン自動車で平成 30 年排出ガス 規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出 量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いも のを加える ハ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 石油ガス自動車 ( 液化石油ガスを内燃 機関の燃料とする自動車をいう ) で平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車又は平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より 75% 以上窒素 5

酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いものを加える ニ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 軽油自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合するものを加える 3 バス トラック ( 車両総重量が 2.5t 以下のもの ) 本措置の適用対象となる自動車の範囲に ガソリン自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より5% 以上燃費性能の良いものを加える 4 バス トラック ( 車両総重量が 2.5tを超え 3.5t 以下のもの ) イ現行 税率を 80% 軽減する自動車に係る軽減割合を 75% とし 税率を 60% 軽減する自動車に係る軽減割合を 50% とし 税率を 40% 軽減する自動車に係る軽減割合を 25% とする ロ本措置の適用対象となる自動車の範囲に ガソリン自動車で次に掲げるものを加える ( イ ) 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( ロ ) 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 25% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5% 以上燃費性能の良いものハ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 軽油自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすものを加える 5 バス トラック ( 車両総重量が 3.5tを超えるもの ) イ現行 税率を 80% 軽減する自動車に係る軽減割合を 75% とし 税率を 60% 軽減する自動車に係る軽減割合を 50% とし 税率を 40% 軽減する自動車に係る軽減割合を 25% とする ロ本措置の適用対象となる自動車の範囲から 軽油自動車で平成 21 年排出ガス規制に適合するもの ( 平成 21 年排出ガス基準値より 10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車を除く ) を除外する ハ本措置の適用対象となる自動車の範囲に 車両総重量が 3.5tを超え 7.5t 以下の軽油自動車で平成 28 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 27 年度燃費基準を満たすものを加える (2) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車 ( 新車を除く ) の取得に対して課する自動車取得税の課税標準の特例措置について 乗用車に係る燃費性能 6

に関する要件を次のとおり見直した上 その適用期限を2 年延長する 現行 平成 29 年 4 月 1 日以後 平成 30 年 4 月 1 日以後 平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準値より 40% 以上燃費性能の良いもの - 平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準を満たすもの 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いもの 平成 27 年度燃費基準値より5% 以上燃費性能の良いもの 平成 27 年度燃費基準値より 10% 以上燃費性能の良いもの 平成 32 年度燃費基準を満たすもの (3) その他所要の措置を講ずる 自動車税 (4) 自動車税において講じている燃費性能等の優れた自動車の税率を軽減し 一定年数 を経過した自動車の税率を重くする特例措置 ( いわゆる 自動車税のグリーン化特例 ) について 次のとおり適用期限を2 年延長する 1 自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) 平成 29 年度及び平成 30 年度に新車新規登録された自動車について 以下のとお り 当該登録の翌年度に特例措置を講ずる イ次に掲げる自動車について 税率を概ね 100 分の 75 軽減する ( イ ) 電気自動車 ( ロ ) 天然ガス自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合するもの又は平成 21 年排出 ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より 10% 以上窒素酸化物の 排出量が少ないもの ( ハ ) プラグインハイブリッド自動車 ( ニ ) 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車又は平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より 75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自 7

動車のうち 平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの ( 揮発油又は液化石油ガスを内燃機関の燃料とする自動車に限る ) ( ホ ) 平成 30 年排出ガス規制に適合する乗用車又は平成 21 年排出ガス規制に適合する乗用車 ( 軽油を内燃機関の燃料とする自動車に限る ) ロ平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車又は平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より 75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち ( 揮発油又は液化石油ガスを内燃機関の燃料とする自動車に限る ) について 税率を概ね 100 分の 50 軽減する 2 自動車税のグリーン化特例 ( 重課 ) 現行のグリーン化特例 ( 重課 ) の適用期限を2 年延長し 平成 30 年度分及び平成 31 年度分を特例措置の対象とする (5) その他所要の措置を講ずる 軽自動車税 (6) 軽自動車税において講じている 燃費性能等の優れた軽自動車 ( 新車に限る ) を取得した日の属する年度の翌年度分の税率を軽減する特例措置 ( いわゆる 軽自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) ) について 次のとおり適用期限を2 年延長する 1 次に掲げる軽自動車について 税率を概ね 100 分の 75 軽減する イ電気軽自動車ロ天然ガス軽自動車で平成 30 年排出ガス規制に適合するもの又は平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より 10% 以上窒素酸化物の排出量が少ないもの 2 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない軽自動車又は平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より 75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない軽自動車のうち 乗用のものについては平成 32 年度燃費基準値より 30% 以上燃費性能の良いもの ( 揮発油を内燃機関の燃料とする軽自動車に限る ) について 貨物用のものについては平成 27 年度燃費基準値より 35% 以上燃費性能の良いもの ( 揮発油を内燃機関の燃料とする軽自動車に限る ) について 税率を概ね 100 分の 50 軽減する 3 平成 30 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 30 年排出ガス基準値より 50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない軽自動車又は平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より 75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない軽自動車のうち 乗用のものについては ( 揮発油を内燃機関の燃料とする軽自動車に限り 2の軽自動車を除く ) につい 8

て 貨物用のものについては平成 27 年度燃費基準値より 15% 以上燃費性能の良いもの ( 揮発油を内燃機関の燃料とする軽自動車に限り 2の軽自動車を除く ) について 税率を概ね 100 分の 25 軽減する (7) その他所要の措置を講ずる 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 (8) 自動車製作者等の不正行為に起因し自動車取得税等の納付不足額が発生した場合の対応について 国税における制度の取扱い等を踏まえ 所要の措置を講ずる ( 森林 自然の維持 回復 ) 森林吸収源対策については 大綱において 以下のとおり盛り込まれた 大綱 14~15 頁 第一平成 29 年度税制改正の基本的考え方 6 森林吸収源対策 2020 年度及び 2020 年以降の温室効果ガス削減目標の達成に向けて 森林吸収源対策及び地方の地球温暖化対策に関する安定的な財源の確保について 以下の措置を講ずる (1) エネルギー起源 CO2 の排出抑制のための木質バイオマスのエネルギー利用や木材のマテリアル利用を普及していくことは 森林吸収源対策の推進にも寄与することから 地球温暖化対策のための税について その本格的な普及に向けたモデル事業や技術開発 調査への活用の充実を図るため 経済産業省 環境省 林野庁の3 省庁は 引き続き連携して取り組む (2) 森林整備や木材利用を推進することは 地球温暖化防止のみならず 国土の保全や地方創生 快適な生活環境の創出などにつながり その効果は広く国民一人一人が恩恵を受けるものである しかしながら 森林現場には 森林所有者の特定困難や境界の不明 担い手の不足といった 林業 山村の疲弊により長年にわたり積み重ねられてきた根本的な課題がある その対策に当たっては 森林現場に近く所有者に最も身近な存在である市町村の果たす役割が重要となる このため 市町村による林地台帳の整備を着実に進めるとともに 公益的機能の発揮が求められながらも 自然的 社会的条件が不利であることにより所有者等による自発的な間伐等が見込めない森林の整備等に関する市町村の役割を明確にしつつ 地方公共団体の意見も踏まえながら 必要な森林関連法令の見直しを行うこととし 以下のような施策の具体化を進める 1 市町村から所有者に対する間伐への取組要請などの働きかけの強化 2 所有者の権利行使の制限等の一定の要件の下で 所有者負担を軽減した形で市町村自らが間伐等を実施 9

3 要間伐森林制度を拡充し 所有者が不明の場合等においても市町村が間伐を代行 4 寄附の受入れによる公的な管理の強化 5 地域における民間の林業技術者の活用等による市町村の体制支援このような施策を講じることにより市町村が主体となって実施する森林整備等に必要な財源に充てるため 個人住民税均等割の枠組みの活用を含め都市 地方を通じて国民に等しく負担を求めることを基本とする森林環境税 ( 仮称 ) の創設に向けて 地方公共団体の意見も踏まえながら 具体的な仕組み等について総合的に検討し 平成 30 年度税制改正において結論を得る 2. 個別のグリーン化措置 長期優良住宅化リフォーム等の促進に向けたリフォーム税制 ( 所得税 固定資産税 ) 大綱 22~25 54 頁 既存住宅のリフォームに係る所得税の特例措置について 以下の措置等が講じられることとされた 特定の増改築等に係る住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除の控除額に係る特例の適用対象となる工事に 特定の省エネ改修工事と併せて行う一定の耐久性向上改修工事を追加するとともに 税額控除率 2% の対象となる住宅借入金等の範囲に 特定の省エネ改修工事と併せて行う一定の耐久性向上改修工事の費用に相当する住宅借入金等を追加する 既存住宅に係る特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除の適用対象となる工事に 一定の耐久性向上改修工事で耐震改修工事又は省エネ改修工事と併せて行うものを追加するとともに その控除額を耐震改修工事又は省エネ改修工事に係る標準的な工事費用相当額及び耐久性向上改修工事に係る標準的な工事費用相当額の合計額 (250 万円 ( 省エネ改修工事と併せて太陽光発電装置を設置する場合には 350 万円 ) を限度 ) の 10% に相当する金額とする なお 耐震改修工事及び省エネ改修工事と併せて一定の耐久性向上改修工事を行った場合における控除額は その耐震改修工事に係る標準的な工事費用相当額 省エネ改修工事に係る標準的な工事費用相当額及び耐久性向上改修工事に係る標準的な工事費用相当額の合計額 (500 万円 ( 省エネ改修工事と併せて太陽光発電装置を設置する場合には 600 万円 ) を限度 ) の 10% に相当する金額とする 住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除 特定の増改築等に係る住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除の控除額に係る特例及び既存住宅に係る 10

特定の改修工事をした場合の所得税額の特別控除の適用対象となる省エネ改修工事の範囲を拡充する その他所要の措置を講ずる 省エネ改修を行った住宅に係る固定資産税の減額措置について 長期優良住宅の認定を受けて改修されたことを証する書類を添付して市町村に申告がされた場合には 改修工事が完了した翌年度分に限り 減額すべき額を3 分の2( 現行 :3 分の1) に拡充することとされた 低公害自動車に燃料を充てんするための設備に係る課税標準の特例措置 ( 固定資産税 ) 大綱 59 頁 低公害車燃料等供給施設の用に供する一定の償却資産に係る固定資産税の課税標準の特例措置について 対象となる設備要件に政府の補助を受けて取得したことを加えた上 その適用期限を2 年延長することとされた コージェネレーション設備に係る特例措置 ( 固定資産税 ) 大綱 59 頁 熱電併給型動力発生装置 ( コージェネレーション設備 ) に係る固定資産税の課税標準の特例措置について 対象となる設備要件に1 基当たりの発電容量が 10kW 以上であることを加えた上 その適用期限を2 年延長することとされた 試験研究を行った場合の法人税額等の特別控除 ( 法人税 所得税 法人住民税 ) 大綱 61~65 頁 試験研究を行った場合の税額控除制度 ( 研究開発税制 ) について 以下の措置等が講じられることとなった 試験研究費の総額に係る税額控除制度について 税額控除率 ( 現行 : 試験研究費割合に応じ8~10%) を試験研究費の増減割合に応じた税額控除率 (10% を上限とする ) とする制度に改組する 試験研究費の増加額に係る税額控除又は平均売上金額の 10% を超える試験研究費に係る税額控除を選択適用できる制度について 試験研究費の増加額に係る税額控除を廃止した上 その適用期限を2 年延長する 2 年間の時限措置として 試験研究費の総額に係る税額控除制度の税額控除率の上限を 14%( 原則 :10%) とする等の措置を講ずる 試験研究費の範囲について 対価を得て提供する新たな役務の開発に係る試験研究のために要する一定の費用を加える 特別試験研究費の額に係る税額控除制度について 所要の見直しを行う 11

平成 29 年度環境省税制改正要望結果概要 (1) 地球温暖化対策 要望内容 平成 24 年 10 月から施行されている 地球温暖化対策のための税 を着実に実施し 省エネルギー対策 再生可能エネルギー普及 化石燃料のクリーン化 効率化などのエネルギー起源二酸化炭素排出抑制の諸施策に充当する また 揮発油税等について グリーン化の観点から 当分の間税率 を維持し その税収を地球温暖化対策等に優先的に充当する (2) 自動車環境対策 平成 28 年度税制改正大綱 ( 平成 27 年 12 月 16 日自由民主党 公明党 ) 及び 消費税引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) に沿って 地球温暖化対策 公害対策の一層の推進 汚染者負担の性格を踏まえた公害健康被害補償のための安定財源確保の観点から 車体課税の一層のグリーン化を推進する 結果概要 地球温暖化対策のための税は着実に実施することとされた 揮発油税等の 当分の間税率 は維持することとされた エコカー減税及びグリーン化特例について 対象基準の引き上げを実施し 対象車の絞り込みを行うこととされた (3) 森林 自然の維持 回復市町村による森林整備等の財市町村が主体となった森林 林業施策を推進することに必要な財源として 源に充てるため 個人住民税均都市 地方を通じて国民に等しく負担を求め 市町村による継続的かつ安定等割の枠組みの活用を含め都的な森林整備等の財源に充てる税制 ( 森林環境税 ( 仮称 )) 等の新たな仕組市 地方を通じて国民に等しくみを検討する その時期については 適切に判断する 負担を求めることを基本とする森林環境税 ( 仮称 ) の創設に向けて総合的に検討し 平成 30 年度税制改正において結論を得ることとされた 12

(4) その他 ( 他省庁共同要望 ) 要望内容 質の高い住宅ストック形成の促進に向けたリフォーム税制 ( 所得税 固定資産税 ) 拡充 ( 国土交通省等 ) 低公害自動車に燃料を充てんするための設備に係る課税標準の特例措置 ( 固定資産税 ) 延長 ( 経済産業省等 ) コージェネレーション設備に係る特例措置 ( 固定資産税 ) 延長 ( 経済産業省 ) 試験研究を行った場合の法人税額等の特別控除 ( 法人税 所得税 法人住民税 ) 拡充 延長 ( 経済産業省等 ) 結果概要 一部見直しの上認められた 一部見直しの上 2 年延長 一部見直しの上 2 年延長 拡充は概ね認められた上 2 年延長 13