平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税にお

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確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

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新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

PowerPoint プレゼンテーション

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

(*2) ハイブリッド自動車 ハイブリッドバス トラック ハイブリッド乗用車等車両総重量 3.5t 以下は 車 (*4) かつ燃費基準 +25% 達成車 (*5) 車両総重量 3.5t 超は重量車 車 (*9) かつ重量車燃費基準達成車 (*7) (*3) クリーンディーゼル乗用車平成 21 年排出

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

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本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

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平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

平成18年度地方税制改正(案)について

平成 29 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 29 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 29 年 4 月岐阜県 エコカー減税 及び 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 の対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し 政策インセンティブ機能を強化した上で

資料 1 平成 27 年度税制改正の大綱 ( 抜粋 ) 平成 27 年 1 月 14 日閣議決定 四消費課税 5 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の等の特例措置 ( いわゆる 自動車重量税のエコカー減税 ) について 次

Microsoft Word - 【H27】改正概要  doc

自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

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配布資料

< 軽量車 ( 車両総重量.5t 以下のバス トラック )> 天然ガス自動車 30 規制適合又はポスト新長期規制からOx0% 低減 ガガソソリリンンハ自イ動ブ車リッド自動車 平成 30 年排出ガス基準 50% 低減達成車又は平成 7 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) かつ 平成 7 年度燃

平成 29 年度自動車局税制改正要望事項 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等及び 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 に沿って 以下の方向で所要の見直しを行う 1 自動車取得税については 消費税率 10% への

平成 31 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 31 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 31 年 4 月岐阜県 エコカー減税 について 環境インセンティブ機能を強化する観点から 軽減割合等の見直しを行いました なお 平成 31 年 4 月 1 日から平成

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車体課税の見直しの考え方 ( 地方税 ) < 当面の対応 > 環境への配慮 我が国自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点から 一律の負担軽減ではなく 環境性能等に優れた戦略的商品の普及を重点的に促進していくという視点が重要 自動車取得税 一律の負担軽減は 環境性能が劣る自動車が相対的に有利とな

自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

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分析手法の選択 燃費や車体重量 排気量に応じて減税措置が異なるエコカー減税 グリーン化特例の分析には 車種別データ等を扱うことができる非集計モデルが適切である 分析手法の分類 車体課税における税制グリーン化の分析に係る先行研究の多くは 部分均衡分析の手法が使われている 本分析手法のロジットモデルは

( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

( 参考 ) エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 26 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) 燃費性能 (

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

自動車税 納税義務者 ( 法 123) 1 自動車の所有者に課税します ( 所有者課税 ) なお 割賦販売などで売主が自動車の所有権を留保している場合は 買主を自動車の所有者とみなして課税します 2 国または地方公共団体等が所有する自動車の貸与を受けてその自動車を使用する場合は その使用者が納税義務

18 市税の税率等の推移 区分 年度 昭和 25 年度 昭和 26 年度 均等割 750 円 600 円 個 市 民 人 所得割 18.0% 税 法人 均等割 1,800 円 法人税割 15%( 標準税率 12.5%) 固定資産税 軽自動車税 昭和 25 年 ~ 昭和 28 年自転車税荷車税昭和 2

平成26年 自動車関係税制のあり方に関する検討会

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

7 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置 ここに掲載の情報は 平成 22 年度税制改正における自動車重量税 自動車取得税の特例措置の対象となる自動車の一覧をまとめたものです 特例措置の内容は下記のとおりです 記 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置の内容 対象 :1 電気自動車 ( 燃料電池自動

p33-36 (自動車税)

②平成29年度環境省関係税制改正について

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エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等につ

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

( 参考 2) 平成 27 年度税制改正 ( 地方税関係 ) による事項別増減収見込額 改正事項 平年度道府県税市町村税計 ( 単位 : 億円 ) 初 年 度 道府県税 市町村税 計 1 個人住民税 ふるさと納税の拡充 法人住民税 均等割の税率

て具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自

平成 22 年度税制改正大綱 ( 抄 ) 第 3 章 各主要課題の改革の方向性 7. 個別間接税 (3) 暫定税率 地球温暖化対策のための税等 4 地方環境税の検討 喫緊の課題である地球温暖化対策を推進するためには 地域において主体的な取組を進め 地球環境に貢献することが求められています CO2の排

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< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 平成 30 年 5 月 1 日以降に新車新規登録をする乗用車 ( 軽自動車及びハイブリッド自動車を除く ) については 排ガス規制要件を満たし かつ平成 27 年度燃費基準 +10% を達成している車両については 納付すべき税額がとなります 1.

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

8 自動車取得税 この税金は 自動車の取得に対して課税されるものです なお 税制改正により自動車取得税は令和元年 (2019 年 )9 月 30 日をもって廃止となり 同年 10 月 1 日から自動車税環境性能割 ( 道税 ) 及び軽自動車税環境性能割 ( 市町村税 ) が導入されます ( 詳しくは

1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

軽自動車税 軽自動車税は 毎年 4 月 1 日 ( 賦課期日 ) 現在 市内に主たる定置場のある軽自動車等を所有している人に課税されます 平成 28 年度から地方税法などの一部改正により 軽自動車税が変更になっています 三輪及び四輪車以上の軽自動車については 平成 27 年 4 月 1 日以降に新車

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 乗用車については 平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 17 年排ガス規制 75% 低減又は平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 30 年排ガス規制 50% 低減のものは 平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月

自動車関係税制のあり方に関する検討会報告書骨子 ( 案 ) 目次 はじめに... 3 (1) 本検討会設置の趣旨 審議の経過等... 3 (2) 本検討会における検討事項... 3 (3) 本検討会の報告について 本検討会の検討に当たっての前提... 4 (1) 検討の前提となるべき事

平成21年度 環境省重点施策

自動車の車体課税の見直しについて 平成 23 年 11 月 15 日 国土交通副大臣松原仁 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

自動車税税額表 ( 証紙徴収分 ) - 平成 31 年 4 月 - 秋田県税務課

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

H28秋_24地方税財源

資料1 自動車WG中長期ロードマップ中間報告

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

自動車と税19 環境負荷の大きい自動車地方税法の改正にともない 重課の割合が平成 27 年度より概ね 10% から概ね 15% に引き上げられました バス ( 一般乗合用以外 ) 及びトラックは 10% に据え置かれます 平成 26 年度までに新車新規登録から 11 年を超えるディーゼル車 及び 1

Microsoft PowerPoint - 00 鑑.pptx

⑵ 特例の内容 1 控除期間を現行 10 年から13 年に延長する 2 11 年目以後の3 年間については消費税率 2% 引上げ分の負担に着目した控除限度額を設ける 3 補助金等の交付を受ける場合であっても その補助金等の額を控除しない 4 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課

自動車税制に関するアンケート調査[2016年9月]

【ホンダ】◎エコカー減税(様式1改)7月掲載 .xlsx

配慮事項 1 鉛の使用量 ( バッテリーに使用されているものを除く ) が可能な限り削減されていること 2 資源有効利用促進法の判断の基準を踏まえ 製品の長寿命化及び省資源化又は部品の再使用若しくは材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること 特に 希少金属類の減量化や再生利用のための設計上

環境負荷の大きい自動車平成 28 年度までに新車新規登録から 11 年を超えるディーゼル車及び 13 年を超えるガソリン車 (LPG 車を含む ) の自動車税率は概ね 15%( 一般乗合用以外のバス及びトラックは 10%) 高くなります なお 電気自動車 天然ガス自動車 メタノール自動車 ハイブリッ

「自動車税制に関するアンケート調査」結果

はじめに 一般社団法人日本自動車会議所は 自動車の生産 販売 使用の各段階にわたる総合団体として クルマ社会の健全な発展に貢献し 持続可能な社会の構築に寄与するため 諸課題に取り組んでおります 当会議所が最重要課題の 1 つとして掲げている 税制 に関しましては 過重で複雑な自動車関係諸税の負担軽減

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自動車税 ( 府税 ) 納める人 自動車の使用の本拠を府内に登録している自動車を所有している人が納めます 自動車の売買において 売主がその所有権を留保しているとき ( 割賦販売の場合 ) は 当該自動車の買主が所有者とみなされ 買主が納めます 自動車を譲渡 ( 移転登録 ) した場合は 当該年度の自

HPのトップページ更新原稿

2017年度税制改正に関する要望書

Microsoft Word 平成28年度税制要望修正版.doc

Microsoft PowerPoint - 【資料4】車体課税のグリーン化に向けた検討について180704

第6回税制調査会 総6-3

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

1. 復興基本法 復興の基本方針 B 型肝炎対策の基本方針における考え方 復旧 復興のための財源については 次の世代に負担を先送りすることなく 今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うこととする B 型肝炎対策のための財源については 期間を限って国民全体で広く分かち合うこととする 復旧 復興のため

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環境税の具体案

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

. 第 回エコカー補助金 の概要 第 回エコカー補助金 の目的は 環境性能に優れた新車の購入を促進することで 環境対策に貢献するとともに 国内市場の活性化を図ることを目的としている この制度内容は 平成 年度燃費基準達成または平成 年度燃費基準 % 達成している車を対象に 乗用車は 万円 軽乗用車は

車種 : 普通 / 小型乗用車 * : 平成 27 年 5 月以降の新車新規登録分から適用 : 平成 27 年 4 月以降の新車新規登録分から適用 の特例措置の区分 : エコカー減税対象です 新車新規登録等時及び時のは免除となります 2 回目の継続検査等時のは本則税率による税額となります : エコカ

平成26年度自動車税制改正に関するアンケート調査

地方法人課税 1

2 一般会計予算案の構成の概要 ⑴ 一般会計予算案のうち主な歳入の説明 Ⅰ 県 区 税 分 平成 31 年度予算案 平成 30 年度予算額 比 ( 単位百万円 ) 較 増減額増減率 % 県 民 税 57,320 59,877 2, 法人県民税 3,670 3, 個人

Transcription:

平成 27 年 2 月 17 日 車体課税関係資料 総務省自治税務局都道府県税課 市町村税課

平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税における環境性能割の導入 自家用自動車 5% 3% 廃止 営業用自動車 軽自動車 3% 2% 廃止 平成 27 年 4 月以降のエコカー減税の取扱い 自動車取得税の廃止と併せて 自動車取得税のグリーン化機能を維持 強化する環境性能課税 ( 環境性能割 ) を 自動車税の取得時の課税として実施 ( 税率 0~3%) 2 自動車税 ( 排気量割 ) におけるグリーン化特例 ( ) の見直し 燃費性能が良い車の自動車税の 2 年目の減免 3 軽自動車税における軽課の検討 対象を重点化した上で 対象車は軽課を強化 グリーン化を進める観点から検討 自動車重量税については エコカー減税の基準の見直しを行うとともに エコカー減税制度の基本構造を恒久化 参考平成 25 年 12 月 11 日自由民主党税制調査会長 公明党税制調査会長 現在 道路運送車両法上登録制度や検査制度がないために税制上 新規車両と既存車両の区別や経過年数による政策的課税ができない原付や軽二輪等について これらを把握し 軽自動車 ( 四輪 ) のような課税を可能とする方法について 行政コスト 納税者の負担等も勘案し 検討を行う 1

自動車関係税制のあり方に関する検討会ヒアリング団体 第 12 回 9 月 26 日 ( 金 ) 一般社団法人日本自動車工業会 一般社団法人全国軽自動車協会連合会 一般社団法人日本自動車販売協会連合会 一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会 日本自動車輸入組合 第 13 回 10 月 3 日 ( 金 ) 一般社団法人全国ハイヤー タクシー連合会 公益社団法人全日本トラック協会 公益社団法人日本バス協会 一般社団法人日本自動車連盟 全日本自動車産業労働組合総連合会 全国オートバイ協同組合連合会 経済産業省 国土交通省 環境省 2

平成 27 年度与党税制改正大綱 ( 抄 ) 平成 26 年 12 月 30 日自由民主党 公明党 第一平成 27 年度税制改正の基本的考え方 Ⅲ 社会保障 税一体改革 1 消費税率 10% への引上げ時期の変更経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% への引上げ時期を平成 29 年 4 月とする 社会保障制度を次世代に引き渡す責任を果たすとともに 市場や国際社会からの信認を高めるために財政健全化を着実に進める姿勢を示す観点から 平成 29 年 4 月の消費税率 10% への引上げは 景気判断条項 を付さずに確実に実施する ( 略 ) 2 消費税率引上げ時期の変更に伴う対応 (2) 車体課税の見直し平成 26 年度与党税制改正大綱等における消費税率 10% 段階の車体課税の見直しについては 平成 28 年度以後の税制改正において具体的な結論を得る 3

平成 27 年度税制改正に関する緊急要望 ( 平成 26 年 12 月一般社団法人日本自動車会議所 )( 抄 ) 緊急要望 現行のエコカー減税制度の維持 延長本年の消費税増税が自動車ユーザーの家計を直撃しており ユーザーの負担増が国内自動車販売にも波及しております 新車販売は前年割れが続いており 販売の落ち込みが国内生産にも影響しております その結果 日本を代表する基幹産業である自動車産業の雇用減や空洞化が懸念されております このため 早急な国内市場の需要喚起措置が必要であり 期限切れとなるエコカー減税については 2015 年度燃費基準達成車を対象とした 現行制度での延長を要望いたします 止むを得ず基準の置き換えを行う場合でも 少なくとも 2020 年度燃費基準達成を減税対象とすべきです 複雑で過重な自動車関係諸税の簡素化 負担自動車ユーザーの負担する自動車関係諸税は 9 種類 9 兆円に及び 特に取得 保有段階に課せられる車体課税は 欧米諸国の約 2~36 倍と国際的にみても極めて重いものとなっています 自動車は 生活必需品 であり 都市部 地方を問わず生活に欠かせない存在です このため 簡素で公正な税体系に見直すとともに 7,500 万自動車ユーザーの負担を図るべきであり 車体課税と燃料課税の抜本的な見直しを要望いたします 車体課税 ( 自動車取得税 自動車税 自動車重量税 軽自動車税 ) 自動車取得税は税率を 1% 引き下げ 消費税率 10% 時点で確実に廃止すべき 自動車税は将来的には国際的に適正である軽自動車税の水準に見直すべきであるが まずは増税による悪影響の大きいコンパクトカー等の税率を引き下げるべき 自動車重量税は将来的な廃止を目指し まずは 当分の間税率 ( 旧暫定税率 ) は速やかに廃止すべき 軽自動車税 ( 二輪車を含む ) はこれ以上の負担にならないようにすべき 燃料課税 ( ガソリン税 軽油引取税 ) ガソリン税 軽油引取税に上乗せされたままの 当分の間税率 ( 旧暫定税率 ) は速やかに廃止すべき ガソリン税の Tax on Tax は速やかに解消すべき 4

平成 26 年度与党税制改正大綱 ( 抄 ) 平成 25 年 12 月 12 日第一平成 26 年度税制改正の基本的考え方自由民主党 公明党 2 税制抜本改革の着実な実施 (1) 車体課税の見直し税制抜本改革法第 7 条第 1 号カの規定及び平成 25 年度与党税制改正大綱 さらには 民間投資活性化等のための税制改正大綱 を踏まえ 経済情勢に配慮する観点から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の緩和も視野に入れ 国 地方を通じ 車体課税について 以下のように見直すこととする 1 自動車取得税については 消費税率 8% への引上げ時において 平成 22 年度燃費基準を満たした自動車等の取得に係る税率を引き下げることとし 自家用自動車については5% から3% 営業用自動車及び軽自動車については3% から2% にそれぞれ引き下げるとともに 平成 26 年度までの措置であるエコカー減税の率を拡充する エコカー減税については 平成 27 年度税制改正において基準の切替えと重点化を図る 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時 ( 平成 27 年 10 月予定 ) に廃止する そのための法制上の措置は 消費税率 10% 段階における他の車体課税に係る措置と併せて講ずる 2 自動車税については 平成 25 年度末で期限切れを迎える グリーン化特例 について 対象車種にクリーンディーゼル車を追加する等の基準の切替えと重点化 拡充を行った上で2 年間延長する また 消費税率 10% 段階において 平成 25 年度与党税制改正大綱を踏まえ 自動車取得税のグリーン化機能を維持 強化する環境性能課税 ( 環境性能割 ) を 自動車税の取得時の課税として実施することとし 平成 27 年度税制改正で具体的な結論を得る その大要は 以下のとおりとする イ課税標準は取得価額を基本とし 控除及び免税点のあり方等について併せて検討する 税率は 省エネ法に基づく燃費基準値の達成度に応じて 0~3% の間で変動する仕組みとする 具体的な燃費基準値達成度の税率への反映方法等については 省エネ法に基づく平成 32 年度燃費基準への円滑な移行を視野に入れて検討を行う ロ環境性能課税の税収規模は 平均使用年数を考慮した期間において 他に確保した安定的な財源と合わせて 地方財政へは影響を及ぼさない規模を確保するものとする ハ自動車税 ( 排気量割 ) のグリーン化特例については 環境性能割の導入時に 環境性能割を補完する趣旨を明確化し 環境性能割非課税の自動車に対象を重点化した上で 軽課を強化する ニ環境性能課税及びグリーン化特例の制度設計に当たっては 幅広い関係者の意見を聴取しつつ 技術開発の動向等も踏まえて 一層のグリーン化機能が発揮されるものとなるよう 検討するものとする 3 軽自動車税については 平成 27 年度以降に新たに取得される四輪車等の税率を 自家用乗用車にあっては1.5 倍に その他の区分の車両にあっては農業者や中小企業者等の負担を考慮し約 1.25 倍にそれぞれ引き上げる また 軽自動車税においてもグリーン化を進める観点から 最初の新規検査から13 年を経過した四輪車等について 平成 28 年度から約 20% の重課を行うこととし 併せて軽課についても検討を行うこととする 二輪車等については 税率を約 1.5 倍に引き上げた上で 2,000 円未満の税率を2,000 円に引き上げる 5

エコカー減税の変遷 エコカー減税とは 一定の排出ガス性能を備えた自動車 ( 新車に限る ) について 燃費性能に応じて自動車取得税の税率の措置を講じるもの 乗用車 平成 21 年度 ~23 年度 平成 24 年度 ~25 年度 平成 26 年度 区 分 率 ( 対象率 ) 区 分 率 ( 対象率 ) 区分率 電気自動車 燃料電池車 プラグインハイブリッド車 天然ガス車 ( ) クリーンディーゼル乗用車 ( ポスト新長期規制適合 ) ハイブリッド車 ( H22 年度燃費基準 +25% 達成 ) ガソリン車 H22 年度燃費基準 +25% 達成 H22 年度燃費基準 +15% 達成 非課税 H21 9.9% H22 10.8% H23 15.1% 75% H21 29.2% H22 39.5% H23 50.6% 50% H21 26.0% H22 26.5% H23 16.3% 対象率合計 H21 65.1% H22 76.7% H23 81.9% 電気自動車 燃料電池車 プラグインハイブリッド車 天然ガス車 ( ポスト新長期規制から NOx10% 低減 ) クリーンディーゼル乗用車 ( ポスト新長期規制適合 ) イブリッガソリン車ハド車 H27 年度燃費基準 +20% 達成 (H22 年度燃費基準 +50% 達成 ) H27 年度燃費基準 +10% 達成 (H22 年度燃費基準 +38% 達成 ) H27 年度燃費基準達成 (H22 年度燃費基準 +25% 達成 ) 非課税 H24 35.4% H25 53.7% 75% H24 9.5% H25 10.1% 50% H24 29.0% H25 18.6% 対象率合計 H24 73.9% H25 82.5% 同 左 非課税 80% 60% 注 1 : 平成 17 年排出ガス基準 75% 低減達成 2 ポスト新長期規制 : ディーゼル車等において 平成 21 年以降に適用される排出ガス規制 3 平成 24 年度以降の H22 年度燃費基準 については JC08モード燃費値を算定していない自動車の場合に限り適用 4 対象率は自動車工業会 自動車重量税 自動車取得税の免税措置対象台数 ( 販売 ) をもとに作成( 数値は速報ベース 登録車及び軽自動車のみ ) 6

新車販売台数における平成 27 年度及び平成 32 年度燃費基準達成状況 平成 27 年度燃費基準達成状況 平成 23 年度 66% 34% 平成 24 年度 74% 26% 平成 25 年度 83% 17% 平成 26 年度 86% 14% 平成 32 年度燃費基準達成状況 19% 6% 7% 18% 14% 平成 26 年度 +40% 以上 +30% +20% +10% 達成 36% 64% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 達成 未達成 平成 27 年度燃費基準達成状況は日本自動車工業会 HPをもとに総務省作成 ( 販売台数ベース 平成 26 年度は4 月 ~8 月の台数 ) 平成 32 年度燃費基準達成状況は国土交通省データ ( 平成 26 年 4 月 ~8 月の登録台数ベース ) をもとに総務省作成 ( 内訳は総務省試算 ) いずれも乗用車 ( 登録車 + 軽自動車 ) の状況 7

自動車取得税収の推移 ( 決算額と現行税率換算後 ) < 決算額 > ( 億円 ) ( 億円 ) 2,400 2,310 億円 2,400 2,200 2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 1,916 億円 1,678 億円 2,104 億円 1,934 億円 781 億円 ( 決算見込額 ) H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 エコカー減税導入 基準切替え +400 億円 エコカー増率拡充 エコカー減税延長 税率引下げ 基準切替え 948 億円 ( 地財計画額 ) エコカー減税延長 < 現行税率換算後 > 2,200 2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 1,419 億円 H21~H23 3 年平均 1,209 億円 1,178 億円 自家用自動車の税率 5% 3% 営業用自動車 軽自動車の税率 3% 2% 基準切替え 1,030 億円 1,290 億円 +300 億円 H24~26 3 年平均 1,084 億円 1,182 億円 基準切替え 948 億円 ( 地財計画額 ) 781 億円 ( 決算見込額 ) H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 平成 16 年度以降の税収の推移 年度 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 税収 ( 億円 ) 4,509 4,528 4,570 4,247 3,663 2,310 1,916 1,678 2,104 1,934 781 平成 24 年度までは決算額 平成 25 年度及び平成 26 年度は決算見込額 ( 平成 26 年度は現時点での推計 ) である 8

平成 23 年度 平成 24 年度 66% エコカー減税の見直しにおける検討の方向性 74% 34% 26% 平成 26 年度与党税制改正大綱 ( 抄 ) 平成 25 年度 83% 17% エコカー減税については 平成 27 年度税制改正において基準の切替えと重点化を図る 平成 26 年度 86% 14% 新車販売台数における平成 32 年度燃費基準達成状況 ( 再掲 ) 19% 6% 7% 18% 14% 平成 26 年度 +40% 以上 +30% +20% +10% 達成 36% 64% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 達成 未達成 燃費基準 率 対象 平成 27 年度燃費基準は当該年度までに達成すべきものであり また最新の燃費基準に対して税制上のインセンティブを付与すべきであることから 平成 32 年度燃費基準への切替えを図る必要があるのではないか 平成 32 年度燃費基準を達成している車については 何らかのインセンティブを付与すべきではないか という考え方がある一方で 新車全体の 6 割以上の車が既に本基準を達成していることを考慮すべきではないか 平成 26 年度については エコカー減税の対象車の普及拡大や率の拡充により税収が当初より大幅に減少する見込みであることも考慮すべきではないか これらの状況を踏まえ より段階的なエコカー減税の仕組みとなるように現行の率及び対象について見直すべきではないか 9

10 軽自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) について グリーン化特例 ( 軽課 ) を導入する場合の論点 1 グリーン化特例 ( 軽課 ) の対象 環境性能に特に優れた軽自動車を対象とすべきではないか (H32 年度燃費基準に基づく軽課対象車区分を設定 ) ガソリン車 ハイブリッド車は いずれも平成 17 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) であることが前提 軽自動車 ( 乗用車 ) の新車販売台数における平成 32 年度燃費基準達成状況 ( 平成 26 年度 ) 平成 32 年度燃費基準達成状況は 国土交通省データ ( 平成 26 年 4 月 ~8 月の新車台数ベース ) をもとに総務省作成 ( 内訳は総務省試算 ) 2 導入した場合の適用期限 環境性能割の制度設計を行う際に見直せるように終期を設定してはどうか 3 グリーン化特例 ( 軽課 ) の内容 環境性能割との関係 自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) との関係 ( 自動車税 ( 排気量割 ) のグリーン化特例については 環境性能割の導入時に 環境性能割を補完する趣旨を明確化し 環境性能割非課税の自動車に対象を重点化した上で 軽課を強化する ( 平成 26 年度与党税制改正大綱 ))

11 第一平成 27 年度税制改正の基本的考え方 Ⅲ 社会保障 税一体改革 平成 27 年度与党税制改正大綱 ( 抄 ) 平成 26 年 12 月 30 日自由民主党 公明党 1 消費税率 10% への引上げ時期の変更経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% への引上げ時期を平成 29 年 4 月とする ( 略 ) 2 消費税率引上げ時期の変更に伴う対応 (2) 車体課税の見直し平成 26 年度与党税制改正大綱等における消費税率 10% 段階の車体課税の見直しについては 平成 28 年度以後の税制改正において具体的な結論を得る 自動車取得税及び自動車重量税に係るエコカー減税については 燃費基準の移行を円滑に進めるとともに 足下の自動車の消費を喚起することにも配慮し 経過的な措置として 平成 32 年度燃費基準への単純な置き換えを行うとともに 現行の平成 27 年度燃費基準によるエコカー減税対象車の一部を 引き続き減税対象とする等の措置を講ずる 自動車重量税については 消費税率 10% への引上げ時の環境性能割の導入にあわせ エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等について その燃費性能に応じたグリーン化特例 ( 軽課 ) を導入する この特例については 自動車税 軽自動車税における環境性能割の導入の際に自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) とあわせて見直す また 二輪車等の税率引上げについて 適用開始を 1 年間延期し 平成 28 年度分からとする なお 消費税率 10% 段階の車体課税の見直しにおいては 税制抜本改革法第 7 条に沿いつつ 自動車をめぐるグローバルな環境や課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえた議論を行う

新設自動車取得税におけるエコカー減税の見直し ( 案 ) 乗用車 改正前 ( 平成 24 年度 ~26 年度 ) 改正後 ( 平成 27 年度 ~28 年度 ) 区分率 区分率 電気自動車 燃料電池車 プラグインハイブリッド車 天然ガス車 ( ポスト新長期規制から NOx10% 低減 ) クリーンディーゼル乗用車 ( ポスト新長期規制適合 ) 非課税 電気自動車 燃料電池車 プラグインハイブリッド車 天然ガス車 ( ポスト新長期規制から NOx10% 低減 ) クリーンディーゼル乗用車 ( ポスト新長期規制適合 ) 非課税 H27 年度燃費基準 +20% 達成 H32 年度燃費基準 +20% 達成 ガソリン車ハイブリッド車 H27 年度燃費基準 +10% 達成 80% H32 年度燃費基準 +10% 達成 80% H27 年度燃費基準達成 60% ガソリン車ハイブリッド車 H32 年度燃費基準達成 60% H27 年度燃費基準 +10% 達成 40% H27 年度燃費基準 +5% 達成 20% : 平成 17 年排出ガス基準 75% 低減達成 ポスト新長期規制 : ディーゼル車等において 平成 21 年以降 ( 車両総重量等により 平成 21 年 22 年と異なる ) に適用される排出ガス規制 改正前 の率は平成 26 年度改正後のもの 軽量車 中量車 重量車 乗用車と同様の考え方に基づき 排出ガス 燃費 ( 平成 27 年度燃費基準 ) の各要件を満たすものについて 要件の達成割合に応じて 12

13 軽自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 )( 案 ) 1 適用期間 : 平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日までに新規取得した軽四輪等 ( 三輪以上の軽自動車 ) 2 軽課年度 : 平成 28 年度のみ 3 対象及び軽課割合 : 下表のとおり 自動車税 軽自動車税における環境性能割の導入の際に自動車税のグリーン化特例 ( 軽課 ) とあわせて見直す 対象及び軽課割合 < 軽乗用車 > < 軽貨物車 > 対象車 内容 対象車 内容 電気自動車等 税率を概ね 75% 電気自動車等 税率を概ね 75% H32 年度燃費基準 +20% 達成車 税率を概ね 50% H27 年度燃費基準 +35% 達成車 税率を概ね 50% H32 年度燃費基準達成車 税率を概ね 25% H27 年度燃費基準 +15% 達成車 税率を概ね 25% 電気自動車等 : 電気自動車及び天然ガス自動車 ( ポスト新長期規制から NOx10% 低減 ) とする ガソリン車 ハイブリッド車は いずれも平成 17 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) に限る 軽課を適用した場合の標準税率 ( 例 ) 車種区分 標準税率 軽課 25% 50% 75% 四輪以上の自家用乗用車 10,800 円 8,100 円 5,400 円 2,700 円

二輪車に係る軽自動車税について ( 案 ) 平成 27 年度税制改正大綱 ( 平成 26 年 12 月 30 日自由民主党 公明党 ) 第二平成 27 年度税制改正の具体的内容四消費課税 5 車体課税の見直し (5) 平成 27 年度分以後の年度分について適用することとされている原動機付自転車及び二輪車に係る税率について 適用開始を1 年間延期し 平成 28 年度分以後の年度分について適用することとする 二輪車に係る軽自動車税 現行 改正後 1 原動機付自転車 50cc 以下 1,000 円 2,000 円 50cc 超 90cc 以下 1,200 円 2,000 円 90cc 超 125cc 以下 1,600 円 2,400 円 ミニカー 2,500 円 3,700 円 2 二輪の軽自動車 (125cc 超 250cc 以下 ) 2,400 円 3,600 円 3 二輪の小型自動車 (250cc 超 ) 4,000 円 6,000 円 14