感染症発生動向調査 平成 年第 8 週 9 7 日 ~9 日 京都市感染症週報京都市感染症情報センター 京都市衛生環境研究所 http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/7559.html 今週のコメント 感染地域, 感染経路については推定を含みます 腸管出血性大腸菌感染症の報告が 例 歳未満及び 歳代男性 ありました 本年の累積報告数は 6 例となりました 発生状況の週別推移や血清型別患者数などの詳しい情報については, 下記 URL を御参照ください 腸管出血性大腸菌感染症発生状況 衛生環境研究所ホームページ http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/685.html レジオネラ症 肺炎型 の報告が 例 8 歳代女性 ありました 症状は発熱, 肺炎で, 感染地域は国内, 感染経路は不明です 本年の累積報告数は 例となりました レジオネラ症 肺炎型 は土壌や水環境に普通に存在するレジオネラ属菌がヒトに吸引されて感染します ヒトからヒトへの感染はありませんが, レジオネラ属菌は, 冷却塔, 給湯系などの人工環境にアメーバを宿主として増殖するため, エアロゾルを発生させるジャグジー, 加湿器及び循環水を利用した風呂等は感染の機会を増やすおそれがあり, 注意が必要です ウイルス性肝炎 B 型 の報告が 例 歳代男性 あり, 症状は褐色尿, 嘔気, 白色便です 感染地域は国内, 感染経路は性的接触です 本年の累積報告数は 例となりました カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症の報告が 例 9 歳代男性 あり, 症状は胆管炎です 本年の累積報告数は 7 例となりました クロイツフェルトヤコブ病の報告が 例 7 歳代女性 ありました 症状は進行性認知症錐体路症状小脳症状で, 感染地域, 感染経路は不明です 本年の累積報告数は 例となっています 侵襲性肺炎球菌感染症の報告が 例 歳代男性 あり, 症状は発熱, 咳, 肺炎, 菌血症です 感染地域, 感染経路は不明です 本年の累積報告数は 5 例となりました 百日咳の報告が 5 例 歳未満男性 例及び女性 例, 歳代女性 例 ありました 本年の累積報告数は 8 例となりました 今週のトピックス :<RS ウイルス感染症 > 京都市の RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は.95 例 となり, 前週の.779 例 からやや減少しました しかしながら, 過去 5 年平均値を大幅に上回り, また本年の全国平均値をも上回っています 詳細をトピックスに掲載しています 発生状況 全数把握の感染症 二類 : 結核 例 肺結核なし, その他結核 例, 潜在性結核感染者 例 うち喀痰塗抹陽性なし 以降の累積報告数 例 肺結核 例, その他結核 6 例, 潜在性結核感染者 7 例 うち喀痰塗抹陽性 57 例 三類 : 腸管出血性大腸菌感染症 例 以降の累積報告数 6 例 四類 : レジオネラ症 肺炎型 例 以降の累積報告数 例 五類 : ウイルス性肝炎 B 型 例 以降の累積報告数 例 五類 : カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 例 以降の累積報告数 7 例 五類 : クロイツフェルトヤコブ病 例 以降の累積報告数 例 五類 : 侵襲性肺炎球菌感染症 例 以降の累積報告数 5 例 五類 : 百日咳 5 例 以降の累積報告数 8 例 定点把握の主な感染症 市内定点数インフルエンザ定点 69, 小児科定点, 眼科定点, 基幹定点 定点 感染症名 定点当たり報告数 報告数 インフルエンサ インフルエンザ.6 小児科 感染性胃腸炎.77 6 降順 5 位まで RSウイルス感染症. 95 手足口病.6 5 ヘルパンギーナ.9 9 5 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎.8 5 眼科 流行性角結膜炎. 次ページ以降の主な内容 発生状況の概況グラフ / 今週のトピックス :<RS ウイルス感染症 > 付表 疾病, 行政区別報告数 / 年齢階級, 疾病別報告数 / 週, 疾病別報告数 注 京都市のデータは, 平成 年 9 9 日現在の報告数で, 全国の還元データと若干異なる場合があります また, 本情報での患者数は, 届出医療機関所在地での集計で, 患者の住所を示すものではありません 感染地域及び感染経路については推定を含みます Kyoto City Infectious Diseases Weekly Report
インフルエンサ 及び小児感染症の疾病別推移グラフ 平成 年 京都市 _ 本年 全国 _ 本年 京都市 _ 過去 5 年平均値 全国 _ 過去 5 年平均値 6 インフルエンザ 8 手足口病 5 6 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 RS ウイルス感染症.5 伝染性紅斑 りんご病.5..5...5. 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9. 咽頭結膜熱 プール熱.8 突発性発しん.8.6.6.... 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 ヘルパンギーナ 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9 6 感染性胃腸炎.8 流行性耳下腺炎 おたふくかぜ.6 8.. 5 6 7 8 9 5 6 7 8 9.5 水痘 水ぼうそう.5 5 6 7 8 9
平成 年 第 8 週 9 7 日 ~9 日 トピックス :<RS ウイルス感染症 > 京都市及び全国の発生動向京都市の RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は.95 例 となり, 前週の.779 例 からやや減少しました しかしながら, 過去 5 年平均値を大幅に上回り, また本年の全国平均値をも上回っています 図 京都市の過去 5 年間の定点当たりの報告数の推移を見ると, 一昨年までは 9 ごろから報告数が増えはじめ, 頃まで流行期が続いていましたが, 昨年及び本年は 箇以上早くから報告数が増えはじめ, 現在が流行のピークとなっています 図 これは全国でも同様の傾向となっています 図 一昨年までの傾向ではこれから 頃にかけて報告数が増加していたことから, 今後の発生動向にも注意が必要です 症状及び感染経路と予防潜伏期間は通常 ~8 日, 典型的には ~6 日で, 発熱, 鼻汁, 咳などの症状が数日続きます 感染経路は, 患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と, ウイルスの付着した手指や物品 ドアノブ, 手すり, おもちゃ等 を介した接触感染です 患者の年齢階級別割合 京都市 を見ると,~ 歳が 7% 以上を占めていることから 図, 咳などの呼吸器症状のある人は可能な限り, 乳幼児との接触を避けることが予防につながります 子供に日常的に接する人は, 感染予防のためマスクを着用することが大切です また, 子供が触れるおもちゃや手すりなどはこまめに消毒し, 流水石鹸による手洗い及び手指消毒を励行しましょう 京都市では RS ウイルス感染症について, ポスター, リーフレットでも紹介していますのでご活用ください 京都市こどもの感染症, 注意!RS ウイルス感染症患者急増中 平成 年 号 http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/68.html 京都市こどもの感染症リーフレット,RS 感染症 http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/cmsfiles/contents/97/9756/rsvirus.pdf 定.5 点当 た.5 り報 告.5 数 定点あたり報告数.5.5.5.5 京都市 _ 本年 全国 _ 本年 図 京都市及び全国の定点当たり報告数の推移 京都市 _ 過去 5 年平均値 全国 _ 過去 5 年平均値 5 7 9 5 7 9 5 7 9 5 7 9 5 7 9 5 5 6 7 8 9 図 過去の定点当たり報告数の推移 京都市 平成 5 年 平成 6 年 平成 7 年 平成 8 年 平成 9 年 平成 年 5 週 7 週 9 週 週 週 5 週 7 週 9 週 週 週 5 週 7 週 9 週 5 週 5 週 定点あたり報告数.5.5.5.5 週 図 過去の定点当たり報告数の推移 全国 平成 5 年平成 6 年平成 7 年 平成 8 年平成 9 年平成 年 5 週 7 週 9 週 週 週 5 週 7 週 9 週 週 週 5 週 7 週 9 週 5 週 5 週 図 年齢階級別割合 京都市 平成 8 年 平成 9 年 平成 年 ~8 週 % % % % % 5% 6% 7% 8% 9% % ~6ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳以上
T 京都市感染症発生動向調査情報集計対象 : 平成 年第 8 週疾病, 行政区別報告数平成 年 9 7 日 ~ 平成 年 9 日データ入手日 : 平成 年 9 9 日男女合計インフルエンザ R S ウイルス感染症咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎水痘手足口病伝染性紅斑突発性発しんヘルパンギーナ流行性耳下腺炎急性出血性結膜炎流行性角結膜炎細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎マイコプラズマ肺炎クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 北 - - - - - - - - - - 7 上京 - - - - - 7 - - - - - 左京 - - 69 5 9 - - - - 中京 - 5 7 - - - - - - 東山 - - - - - - - 山科 - - 5-7 - - - 下京 - - - - 南 - 7 - - 5 - 右京 8 7 5-5 - 6 - - - 伏見 - 5-9 6-5 8 - - - 西京 7-7 京都市計 95 5 5 6 8 5 9 9 - - - - - - 急性脳炎の報告が 例 歳未満男性, 歳代女性 あります 本年の累積報告数は 例となっています 疾病, 行政区別定点当たり報告数男女合計インフルエンザ R S ウイルス感染症咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎水痘手足口病伝染性紅斑突発性発しんヘルパンギーナ流行性耳下腺炎急性出血性結膜炎流行性角結膜炎細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎マイコプラズマ肺炎クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 北 - - -.5 - -.5 - - - - - 7. 上京 - - - -. -. - - -. - - 左京 -.5 -.75 7.5.5.5 - -..5 - - 中京.. -.67. - - - -. - - 東山 - 5. - - 7. -.5 - -. - 山科 -.8 -..8 -. -..6 - -. 下京 -.5 - - - 南 -.... -.67. -.67 - 右京...8.. -. -.6. - - - 伏見 -.57 -.9 6...86 -.7.57 - - - 西京.. -.8.6.. 京都市計.6...8.77.9.6...9.5 -. - - - - - インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HN については含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る
T 集計対象 : 平成 年第 8 週 京都市感染症発生動向調査情報 年齢階級, 疾病別報告数 平成 年 9 7 日 ~ 平成 年 9 日 データ入手日 : 平成 年 9 9 日 京都市 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳 - 8 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳以上 男女合計 年齢 総数 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 5 歳 - 55 歳 - 6 歳 - 65 歳 - 7 歳以上 インフルエンザ 年齢 - - - - - - - - - - - - - - RS ウイルス感染症 95 9 5 - 咽頭結膜熱 5 - - - - - - - - - - A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 5 - - 5 8 7 - 感染性胃腸炎 6 7 6 8 6 8 7 水痘 8 - - - - - - - - 年齢 手足口病 5 - - 5 7 5 - - - 伝染性紅斑 - - - - - - - 突発性発しん 9 - - - ヘルパンギーナ 9 5 8 6 - - - - - 流行性耳下腺炎 - - - - - - - 急性出血性結膜炎 - - 年齢 流行性角結膜炎 - - - - - - - - - - - - 細菌性髄膜炎 - - - - - 無菌性髄膜炎 - - - - - マイコプラズマ肺炎 年齢 - - - - - クラミジア肺炎 - - - - - 感染性胃腸炎 - - - - - 年齢階級, 疾病別定点当り報告数 京都市 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳 - 8 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳以上 男女合計 年齢 総数 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 5 歳 - 55 歳 - 6 歳 - 65 歳 - 7 歳以上 インフルエンザ 年齢.6. - - - - -. -. - - - -... - - - - RS ウイルス感染症....7.56... - 咽頭結膜熱. - - -.5 -. - -. - - - -. A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎.8 - -.....9.7.6.7.5 -..7 感染性胃腸炎.77.5.9.7.9...6..9..9.6.9. 水痘.9 -. -.5.5. -.. - - - - - 年齢 手足口病.6 - -.5..6.7.9. -.7.5. - - 伝染性紅斑. - - - - -. - - 突発性発しん. -..9..5. - - ヘルパンギーナ.9.5..8.9..7. -.. - - - - 流行性耳下腺炎.5 - -.5 - - - - - 急性出血性結膜炎 - - 年齢 流行性角結膜炎. - -. -. - - - -.. -. -. - - -. 細菌性髄膜炎 - - - - - 無菌性髄膜炎 - - - - - マイコプラズマ肺炎 年齢 - - - - - クラミジア肺炎 - - - - - 感染性胃腸炎 - - - - - インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HN については含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る
京都市感染症発生動向調査情報 T 集計対象 : 平成 年第 8 週週, 疾病別報告数データ入手日 : 平成 年 9 9 日京都市男女合計 5 週前 週前 週前 週前 週前今週 インフルエンザ - - - RSウイルス感染症 7 78 9 95 咽頭結膜熱 7 5 5 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 7 7 5 感染性胃腸炎 8 7 99 6 水 痘 9 5 8 手足口病 8 58 7 5 伝染性紅斑 - - - 突発性発しん 7 9 9 ヘルパンギーナ 5 5 7 8 9 流行性耳下腺炎 - 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 5 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 合 計 7 89 5 8 96 週, 疾病別定点当たり報告数 京都市 男女合計 5 週前 週前 週前 週前 週前 今週 インフルエンザ -. - -.6.6 RSウイルス感染症.9.79.8..77. 咽頭結膜熱.6.9.7.5.. A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎..5.5.98.86.8 感染性胃腸炎.5.9..9.6.77 水 痘..6....9 手足口病.7.79.88.5.9.6 伝染性紅斑 - - -... 突発性発しん.6....7. ヘルパンギーナ.5.58.77.86.65.9 流行性耳下腺炎 -.5.7.7.9.5 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎....5.. 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 感染性胃腸炎 合 計 6. 7. 8..59.6.79 インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HNについては含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る