4 工業用水道事業 (1) 業務の実績工業用水道事業における当年度の業務実績を前年度と比較してみると第 1 表のとおりである 給水量 区分平成 26 年度 年 間 1 日平均 給水事業所数 第 1 表業務実績 平成 25 年度 比較増 減 前年度対比 m 3 m 3 m 3 % 22,489,302 22,299,882 189,420 100.8 61,615 61,096 519 100.8 か所か所か所 110 108 2 101.9 % 給水量は年間 2,248 万で 前年度に比し 0.8% 増加している 年度末時点での給水事業所数は 110 か所で 3 事業所が新規に契約したものの 1 事業所が契約を解除したため 前年度に比し 2 か所増加となっている なお 給水量及び給水事業所の状況は第 1 図のとおりである 第 1 図給水量及び給水事業所の状況 民間事業所 C 876,019 3.9% 民間事業所 B 1,197,246 5.3% その他 105 事業所 5,002,830 22.2% 名古屋市上下水道局 ( 水処理センター等 ) 8,732,280 38.8% 名古屋市市民経済局 ( 名古屋城等 ) 1,399,841 6.2% 民間事業所 A 5,281,086 23.5% ( 単位 ) 給水事業所は 上位 5 か所で全体の 77.8% の給水需要を占めている -52-
(2) 予算執行状況ア収益的収入及び支出平成 26 年度の予算執行状況は第 2 表のとおりである ( 収入 ) 第 2 表予算決算対照表 ( 収益的収入及び支出 ) 金 予算額 額 構成比 金 決算額 額 構成比 予算額に比べ決算額の増 減 収入率 千円 % 千円 % 千円 % 工業用水道事業収益 985,876 100 993,311 100 7,435 100.8 営 業 収 益 859,836 87.2 869,290 87.5 9,454 101.1 営 業 外 収 益 125,540 12.7 124,020 12.5 1,519 98.8 特 別 利 益 500 0.1 0 0 500 0 ( 支出 ) 予算額 決算額 金 額 構成比 金 額 構成比 不用額 執行率 千円 % 千円 % 千円 % 工業用水道経営費 978,876 100 958,052 100 20,823 97.9 営 業 費 用 899,961 91.9 879,822 91.8 20,138 97.8 営 業 外 費 用 76,492 7.8 76,492 8.0 0 100 特 別 損 失 2,247 0.2 1,738 0.2 508 77.4 予 備 費 175 0.0 0 0 175 0 収益的収入は 予算額 9 億 8,587 万円に対し決算額は 9 億 9,331 万円で 予算額に対し 100.8% の収入率である 収益的支出は 予算額 9 億 7,887 万円に対し決算額は 9 億 5,805 万円で 予算額に対し 97.9% の執行率である 主な不用額 ( 営業費用 ) 委託料 1,183 万円 設備点検委託の契約金額が予定を下回ったこと等による 負担金 1,050 万円 徳山ダム管理費が予定を下回ったことによる -53-
イ資本的収入及び支出平成 26 年度の予算執行状況は第 3 表のとおりである ( 収入 ) 第 3 表予算決算対照表 ( 資本的収入及び支出 ) 金 予算額決算額 額 構成比金額 構成比 予算額に比べ決算額の増 減 収入率 千円 % 千円 % 資本的収入 13,380 100 4,146 100 出資金 2,580 19.3 1,588 38.3 その他資本収入 10,800 80.7 2,558 61.7 千円 9,233 992 8,241 % 31.0 61.6 23.7 ( 支出 ) 予 算 額 決 算 額 金 額 構成比 金 額 構成比 翌年度繰越額 不用額 執行率 千円 % 千円 % 千円 千円 % 資 本 的 支 出 744,711 100 600,941 100 68,018 75,750 80.7 建 設 改 良 費 600,609 80.6 456,840 76.0 68,018 75,750 76.1 償 還 金 10,654 1.4 10,653 1.8 0 100.0 他会計借入金返還金 133,448 17.9 133,447 22.2 0 100.0 資本的収入は 予算額 1,338 万円に対し決算額は 414 万円で 予算額に対し 31.0% の収入率である これは 工費収入が予定よりも減少したこと等によるものである 資本的支出は 予算額 7 億 4,471 万円に対し決算額は 6 億 94 万円で 予算額に対し 80.7% の執行率である 主な建設改良事業 施設改良工事 3 億 6,126 万円 また 予算額と決算額との差は 翌年度繰越額 6,801 万円及び不用額 7,575 万円である 不用額は主に建設改良費の残である 主な翌年度繰越額北区浪打町 1 丁地内工業用水道 300 粍配水管内面更生工事 5,115 万円 工業用水道辰巳浄水場計装設備整備工事 ( その 2) 918 万円 -54-
なお 資本的収入額 414 万円と資本的支出額 6 億 94 万円の差額 5 億 9,679 万円については 留保資金等が充てられている (3) 経営成績ア損益の状況平成 26 年度と平成 25 年度の比較損益計算書 ( 要約 ) は第 4 表のとおりである 第 4 表比較損益計算書 ( 要約 ) 区 分 平成 26 年度平成 25 年度前年度比較増 減金額構成比金額構成比対比 千円 % 千円 % 千円 % 営業収益 807,834 86.7 784,070 99.8 23,764 103.0 給 水 収 益 791,867 85.0 783,571 99.8 8,295 101.1 受託工事収益 15,967 1.7 499 0.1 15,468 3,199.3 営業外収益 124,002 13.3 1,402 0.2 122,599 8,841.5 受取利息及び配当金他会計負担金 776 100 0.1 0.0 1,200 0 0.2 0 424 100 64.7-1 長期前受金戻入 122,781 13.2 - - 122,781 - 雑 収 益 344 0.0 202 0.0 142 170.5 経 常 収 益 931,836 100 785,473 100.0 146,363 118.6 特 別 利 益 0 0 6 0.0 6 0 総 収 益 931,836 100 785,479 100 146,357 118.6 区 分 平成 26 年度平成 25 年度前年度比較増 減金額構成比金額構成比対比 千円 % 千円 % 千円 % 営業費用 858,986 95.8 679,465 94.8 179,520 126.4 人 件 費 24,746 2.8 21,078 2.9 3,667 117.4 2 ( うち見直し影響額 ) 3,011 0.3 - - 3,011 - 動 力 費 59,208 6.6 55,955 7.8 3,253 105.8 修 繕 費 460 0.1 3,104 0.4 2,644 14.8 減価償却費等 567,848 63.3 436,820 61.0 131,028 130.0 3 ( うち見直し影響額 ) 111,021 12.4 - - 111,021 - そ の 他 206,722 23.1 162,506 22.7 44,215 127.2 ( うち工事請負費 ) 55,037 6.1 19,157 2.7 35,879 287.3 営業外費用 35,858 4.0 37,153 5.2 1,295 96.5 支払利息及び企業債取扱諸費 25,855 2.9 27,153 3.8 1,298 95.2 施 設 改 良 費 10,000 1.1 10,000 1.4 0 100 雑 支 出 3 0.0 0 0.0 2 2,765.2 経 常 費 用 894,844 99.8 716,619 100.0 178,225 124.9 特 別 損 失 1,733 0.2 2 0.0 1,731 74,241.8 4 ( うち見直し影響額 ) 1,637 0.2 - - 1,637 - 総 費 用 896,578 100 716,622 100 179,956 125.1 営 業 損 益 51,151 104,604 155,756 - 経 常 損 益 36,992 68,853 31,861 53.7 当 年 度 純 損 益 35,258 68,857 33,598 51.2 未処分利益剰余金 179,984 123,033 56,951 146.3 5 ( うち見直し影響額 ) 75,869-75,869 - ( 注 ) 営業費用の構成内容は162ページを参照 -55-
なお 地方公営企業会計基準の見直しに伴う主な影響は以下のとおりである 1 長期前受金戻入補助金等により取得した固定資産の償却制度等の見直しに伴い 1 億 2,278 万円計上している 2 人件費引当金の見直しに伴い 退職給付引当金繰入額として 301 万円計上している 3 減価償却費等補助金等により取得した固定資産の償却制度等の見直しに伴い 1 億 1,102 万円増加している 4 特別損失引当金の見直しに伴い 賞与引当金繰入額として 163 万円計上している 5 未処分利益剰余金組入資本金制度の廃止に伴い 5,296 万円 補助金等により取得した固定資産の償却制度等の見直しに伴い 2,290 万円計上している イ収益及び費用の状況 1 経常収益経常収益は 9 億 3,183 万円で 前年度に比し 18.6% 1 億 4,636 万円増加している 主な変動理由 ( 営業外収益 ) 長期前受金戻入 1 億 2,278 万円の皆増地方公営企業会計基準の見直しによる 2 経常費用経常費用は 8 億 9,484 万円で 前年度に比し 24.9% 1 億 7,822 万円増加している 主な変動理由 ( 営業費用 ) 減価償却費等 1 億 3,102 万円の増加地方公営企業会計基準の見直し等による -56-
工事請負費 3,587 万円の増加漏水修理工事が増加したこと等による 3 特別損益特別損失は 173 万円で 地方公営企業会計基準の見直し等によるものである ウ人件費の状況人件費の状況は第 5 表のとおりである 第 5 表人件費の状況 区 分 平成 26 年度 平成 26 年度 ( 調整 ) 平成 25 年度 対前年度増 減 千円 千円 千円 千円 経常収益 A 931,836 809,055 785,473 23,582 人件費 B 24,746 21,635 21,078 556 定数内職員 ( 退職給付費を除く ) 21,734 21,635 21,078 556 定数外職員 0 0 0 0 退職給付費 3,011 0 0 0 % % % ホ イント 人件費比率 B/A 2.7 2.7 2.7 0.0 人 人 人 人 職員数 ( 年度末 ) 2 2 2 0 ( 注 1) 職員数は定数内職員の現員数を掲げた ( 注 2) 平成 26 年度 ( 調整 ) の値は 前年度との比較をするため 監査事務局で長期前受金戻入等 地方公営企業会計基準の見直しの影響を除いて算出した ( 注 3) 退職給付費は平成 25 年度については退職給与金 職員数は 運転管理等を水道事業に委託しており 2 人となっている -57-
(4) 財政状態ア地方公営企業会計基準の見直しに伴う影響平成 26 年度末と平成 25 年度末の資産 負債 資本の状況を比較するにあたり 地方公営企業会計基準の見直しの影響が大きいため まず 平成 25 年度末の貸借対照表に地方公営企業会計基準の見直しの影響を反映したもの ( 以下 平成 25 年度末 ( 調整 ) という ) を作成した 平成 25 年度末 ( 調整 ) と平成 25 年度末の比較貸借対照表 ( 要約 ) は第 6 表のとおりである 第 6 表比較貸借対照表 ( 要約 ) 平成 25 年度末 ( 調整 ) 平成 25 年度末金額構成比金額構成比 比較増 減 対 比 千円 % 千円 % 千円 % 4 固 定 資 産 17,467,667 89.2 18,096,935 89.6 629,268 96.5 流 動 資 産 2,107,495 10.8 2,107,495 10.4 0 100 資産合計 19,575,163 100 20,204,431 100 629,268 96.9 固 定 負 債 7,147,764 36.5 70,487 0.3 7,077,277 10,140.5 1 企 業 債 8,475 0.0 - - 8,475-1 他会計借入金 7,065,790 36.1 0 0 7,065,790-2 引 当 金 73,498 0.4 70,487 0.3 3,011 104.3 流 動 負 債 378,614 1.9 232,876 1.2 145,738 162.6 1 企 業 債 10,653 0.1 - - 10,653-1 他会計借入金 133,447 0.7 - - 133,447-3 引 当 金 1,637 0.0 - - 1,637 - 繰 延 収 益 4,977,868 25.4 - - 4,977,868-4 長 期 前 受 金 4,977,868 25.4 - - 4,977,868 - 負債合計 12,504,247 63.9 303,363 1.5 12,200,884 4,121.9 資 本 金 6,844,497 35.0 18,881,570 93.5 12,037,073 36.2 4 資 本 金 6,844,497 35.0 11,663,203 57.7 4,818,706 58.7 1 借 入 資 本 金 - - 7,218,367 35.7 7,218,367 - 剰 余 金 226,418 1.2 1,019,497 5.0 793,078 22.2 4 資 本 剰 余 金 32,165 0.2 843,496 4.2 811,331 3.8 4 利 益 剰 余 金 194,253 1.0 176,000 0.9 18,252 110.4 資本合計 7,070,915 36.1 19,901,067 98.5 12,830,152 35.5 負債 資本合計 19,575,163 100 20,204,431 100 629,268 96.9 ( 注 1) 資本金 資本金は平成 25 年度末については自己資本金 ( 注 2) 平成 25 年度末 ( 調整 ) については 比較のため監査事務局で作成した 平成 25 年度末の財政状態に対する地方公営企業会計基準の見直しに伴う主な影響は以下のとおりである 1 企業債 他会計借入金及び借入資本金借入資本金の見直しに伴い 借入資本金を廃止し 固定負債に企業債として 847 万円 他会計借入金として 70 億 6,579 万円 また 流動負債に企業債とし -58-
て 1,065 万円 他会計借入金として 1 億 3,344 万円計上している 2 退職給付引当金引当金の見直しに伴い 固定負債に 301 万円計上している 3 賞与引当金引当金の見直しに伴い 流動負債に 163 万円計上している 4 長期前受金 資本金 資本剰余金 利益剰余金及び固定資産補助金等により取得した固定資産の償却制度等の見直しに伴い 資本金から 48 億 1,870 万円 資本剰余金から 8 億 1,133 万円減じ 長期前受金に 56 億 713 万円 利益剰余金に 2,290 万円計上している また 固定資産及び長期前受金からそれぞれ 6 億 2,926 万円減じている また 引当金の見直しに伴い 利益剰余金から 464 万円減じている イ資産 負債 資本の状況平成 26 年度末と平成 25 年度末 ( 調整 ) の比較貸借対照表 ( 要約 ) は第 7 表のとおりである なお 比較にあたっては 平成 25 年度末 ( 調整 ) の数値を平成 25 年度末のものとして行っている 第 7 表比較貸借対照表 ( 要約 ) 平成 26 年度末平成 25 年度末 ( 調整 ) 前年度比較増 減金額構成比金額構成比対比 千円 % 千円 % 千円 % 固 定 資 産 17,329,231 89.2 17,467,667 89.2 138,435 99.2 流 動 資 産 2,095,074 10.8 2,107,495 10.8 12,421 99.4 資産合計 19,424,305 100 19,575,163 100 150,857 99.2 固 定 負 債 7,008,106 36.1 7,147,764 36.5 139,658 98.0 企 業 債 2,732 0.0 8,475 0.0 5,743 32.2 他会計借入金 6,931,874 35.7 7,065,790 36.1 133,915 98.1 引 当 金 73,498 0.4 73,498 0.4 0 100 流 動 負 債 436,333 2.2 378,614 1.9 57,718 115.2 企 業 債 5,743 0.0 10,653 0.1 4,910 53.9 他会計借入金 133,915 0.7 133,447 0.7 467 100.4 繰 延 収 益 4,857,455 25.0 4,977,868 25.4 120,412 97.6 長 期 前 受 金 4,857,455 25.0 4,977,868 25.4 120,412 97.6 負債合計 12,301,895 63.3 12,504,247 63.9 202,352 98.4 資 本 金 6,856,085 35.3 6,844,497 35.0 11,588 100.2 剰 余 金 266,325 1.4 226,418 1.2 39,907 117.6 資 本 剰 余 金 32,165 0.2 32,165 0.2 0 100 利 益 剰 余 金 234,160 1.2 194,253 1.0 39,907 120.5 資本合計 7,122,410 36.7 7,070,915 36.1 51,495 100.7 負債 資本合計 19,424,305 100 19,575,163 100 150,857 99.2-59-
1 資産資産合計は 194 億 2,430 万円で 前年度末に比し 0.8% 1 億 5,085 万円の減少となっている 主な変動理由 ( 固定資産 ) ダム使用権 2 億 5,024 万円の減少減価償却が進んだことによる 2 負債負債合計は 123 億 189 万円で 前年度末に比し 1.6% 2 億 235 万円減少している このうち 企業債の固定負債と流動負債の合計額は 847 万円であり 償還により前年度末に比し 55.7% 1,065 万円減少している 他会計借入金の固定負債と流動負債の合計額は 70 億 6,578 万円であり 償還により前年度末に比し 1.9% 1 億 3,344 万円減少している また 長期前受金は 48 億 5,745 万円であり 長期前受金戻入による収益化等により前年度末に比し 2.4% 1 億 2,041 万円減少している 3 資本資本金は 68 億 5,608 万円で 施設改良費の組入れ等により前年度末に比し 0.2% 1,158 万円増加している 剰余金は 2 億 6,632 万円で 前年度末に比し 17.6% 3,990 万円増加している このうち 利益剰余金は 2 億 3,416 万円で 純利益の計上等により 前年度末に比し 20.5% 3,990 万円増加している -60-
ウ財務比率流動比率及び自己資本構成比率の推移は第 8 表のとおりである 第 8 表流動比率及び自己資本構成比率の推移 区分平成 26 年度末 平成 26 年度末 ( 調整 ) 平成 25 年度末 対前年度増 減 平成 24 年度末 % % % ホ イント % 流動比率 ( 流動資産 / 流動負債 ) 480.15 710.34 904.99 194.65 1,577.10 自己資本構成比率 ( 自己資本 / 総資本 ) 61.67 62.90 62.77 0.13 62.36 ( 注 1) 自己資本 = 資本金 ( 平成 25 年度以前は自己資本金 )+ 剰余金 + 繰延収益 総資本 = 負債 + 資本 ( 注 2) 平成 26 年度末 ( 調整 ) の値は 前年度までとの比較をするため 監査事務局で賞与引当金等 地方公営企業会計基準の見直しの影響を除いて算出した 流動比率は 未払金が増加したこと等により 前年度末に比し 194.65 ポイント低下している 自己資本構成比率は近年上昇傾向にあり 経営状態は良好であるといえる エ企業債の推移企業債の推移は第 2 図のとおりである 第 2 図企業債の推移 円)100 108 企 100 業百債還万利額息 59 円)償等(50 48 37 50 35 23 19 7.2 16 5.2 8 2.6 1.5 10 0.7 0 0 22 23 24 25 26 年度 企百業万債残高(償還額 ( 百万円 ) 企業債利息等 ( 百万円 ) 企業債残高 ( 百万円 ) 工業用水道の建設改良事業に係る資金は留保財源等でまかなっており 企業債は平成 2 年度以降発行していない -61-
(5) 資金状況平成 26 年度のキャッシュ フロー計算書 ( 要約 ) は第 9 表のとおりである 第 9 表キャッシュ フロー計算書 ( 要約 ) 平成 26 年度千円 業務活動によるキャッシュ フロー 541,859 当年度純利益 35,258 減価償却費等 567,848 長期前受金戻入 122,781 その他 61,532 投資活動によるキャッシュ フロー 371,002 固定資産の取得による支出 429,413 その他 58,410 財務活動によるキャッシュ フロー 142,513 建設改良費等の財源に充てるための他会計借入金の返済等による支出 144,101 その他 1,588 資金増加額 ( 又は減少額 ) 28,343 資金期首残高 95,166 資金期末残高 123,509 ( 注 ) 資金は貸借対照表における現金預金と同範囲 当年度は事業本来の業務活動により資金を生み出し ( 業務活動によるキャッシュ フローがプラス ) 投資活動及び財務活動で費消しており( 投資活動によるキャッシュ フロー及び財務活動によるキャッシュ フローがマイナス ) 事業全体として資金が増加した 業務活動によるキャッシュ フローでは 当年度純利益を計上しており 減価償却費等でも資金を留保できたこと等により 5 億 4,185 万円の資金が増加した 投資活動によるキャッシュ フローでは 工業用水道大治浄水場電気設備整備工事等に起因する固定資産の取得による支出等により 3 億 7,100 万円の資金を費消した 財務活動によるキャッシュ フローでは 他会計借入金の水道事業会計への返済による支出等により 1 億 4,251 万円の資金を費消した この結果 2,834 万円の資金が増加し 期末残高は 1 億 2,350 万円となっている -62-
(6) 一般会計からの繰入金について繰出基準により一般会計から繰り入れた金額は第 10 表のとおりである 第 10 表繰出基準による一般会計からの繰入金 事 項 平成 26 年度 平成 25 年度 対前年度増 減 備 考 千円 千円 千円 一般会計負担金 100 0 100 収益的収入 100 0 100 営業外収益 100 0 100 児童手当負担金 100 0 100 合 計 100 0 100 また 繰出基準以外で一般会計から繰り入れた金額は第 11 表のとおりである 第 11 表繰出基準以外の一般会計からの繰入金 事 項 平成 26 年度 平成 25 年度 対前年度増 減 備 考 千円 千円 千円 一般会計出資金 1,588 1,611 23 資本的収入 1,588 1,611 23 * 導水路建設にかかる負担額の一部 木曽川水系連絡導水路建設事業負担金 * 1,588 1,611 23 合 計 1,588 1,611 23-63-
(7) 意見当年度の総収益は 地方公営企業会計基準の見直しに伴う長期前受金戻入の計上や 給水収益の増加等により 前年度比 18.6% の増加となった また 総費用は 地方公営企業会計基準の見直しに伴う減価償却費等の増加や 工事請負費の増加等により 前年度比 25.1% の増加となった この結果 当年度の純利益は 前年度から 48.8% 減少し 3,525 万円となった 工業用水道事業では 前年度に引き続き純利益を計上している また 当年度の年間の給水量は 前年度より増加しており 年度末の給水事業所数についても 前年度に比し 2 事業所が増加している しかし 過去 10 年でみると 下図のとおり給水事業所数についてはほぼ横ばいとなっており 給水量については約 8% 減少していることから 給水の安定性を確保しつつ 販路拡大をめざし新規給水先の開拓に努められたい 上下水道局では 平成 23 年度から中期計画 みずプラン27 に基づき 計画的な事業運営に取り組んでいるところである 工業用水道事業においては 平成 27 年度を最終標として 2.5km の配水管の耐震化を進めており 当年度末には約 2.0km の配水管の耐震化が終了し 進捗は概ね順調であるといえる しかし 今後 老朽化した浄水場や配水管の更新が必要になってくることや 水道事業からの借入金残高が当年度末で 70 億 6,578 万円あること等も踏まえ より一層の経営の効率化に努めるとともに 将来的な方向性についても検討されたい 工業用水道事業の最近 10 年間の給水事業所数及び給水量 給水量 ( 千 ) 300 26,000 給水事業所数 ( か所 ) 200 24,396 23,871 23,829 23,691 22,823 22,868 22,892 22,520 22,299 22,489 25,000 24,000 23,000 100 107 108 109 107 106 105 109 108 108 110 22,000 21,000 20,000 0 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 19,000 年度 給水事業所数 ( か所 ) 給水量 ( 千 ) -64-