平成11年度

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

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山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

平成 20 年度下半期 (10 10~3 月 ) 財政状況の公表 府中町企画財政部財政課

⑸ 老人保健拠出金については 平成 25 年度当初予算と同額の7 万 5 千円を計上した ⑹ 介護納付金については 平成 25 年度当初予算に比べ3.8% 減の1 億 8,4 03 万 9 千円を計上した ⑺ 共同事業拠出金については 平成 25 年度当初予算に比べ7.0% 増の3 億 7, 793

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

市税収入額(人口推移)


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田川市水道事業会計

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

議題1 介護納付金課税額に係る税率及び課税限度額について(諮問)

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平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

2007財政健全化判断比率を公表いたします

の自主財源では 分担金 負担金 使用料 手数料 寄付金 繰入金が増加しましたが 財産収入や諸収入が大幅に減少したことにより 自主財源は前年より 6,952 万円の減 (3.8% 減 ) となっております 国や県などの制度に影響を受ける依存財源は 53 億 9,090 万円で 県支出金や町の借金である

スライド 1

歳 入 第 1 表 歳入歳出予算 款項金額 1 市税 20,600,000 1 市民税 9,177,300 2 固定資産税 9,048,400 3 軽自動車税 345,500 4 市たばこ税 680,000 5 特別土地保有税 都市計画税 1,348,700 2 地方譲与税 369,00

平成 29 年度高山村会計決算の概要 平成 29 年度の主要事業 高山ふれあいパーク整備事業 大型複合遊具 健康遊具 パーク内遊歩道 幼児向け遊具 平成 30 年 10 月 群馬県高山村総務課

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

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2. 歳入の状況 ( 単位 : 億円 ) 1,8 1,6 1,4 1, 1, 1, 市債 国庫 県支出金 地方交付税 地方譲与税 交付金 市税以外の自主財源 市税 自主財源総額 比率 1,384 1,525 1,529 1,539 1, ,564

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沖縄県の財政2015検討(最終)

1★⑥H26決算概要公表

岩広連監第 1 1 号 平成 2 1 年 9 月 3 日 岩手県後期高齢者医療広域連合長谷藤裕明様 岩手県後期高齢者医療広域連合監査委員小沢昌記 同 浅 平成 20 岩手県後期高齢者医療広域連合一般会計及び後期高齢者医療特別会計 決算審査意見について 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号

議第    号

2 決算規模及び収支 (1) 決算規模 特別の平成 26 年度普通会計決算は 歳入総額 3 兆 5,779 億 31 百万円 歳出総額 3 兆 4,423 億 40 百万円となった 決算規模は 前年度に比べて歳入は8.0% の増 歳出は8.3% の増となり 歳入 歳出ともに4 年連続の増となった (

平成 26 年 6 月 26 日 富山県東部消防組合 管理者澤﨑義敬様 富山県東部消防組合 監査委員 石倉勝巳 監査委員 竹島貴行 平成 25 年度富山県東部消防組合一般会計決算審査意見について 地方自治法第 233 条第 2 項及び第 292 条の規定により 審査に付された平成 25 年度富山 県

貝監第  号

沖縄県の財政2017


沖縄県の財政2018

Microsoft Word - あきる野市のおさいふ(H30年度版).docx


参考資料一覧 第 1 歳歳決算総括 1 第 2 決算収状況 5 第 3 一般会計歳一覧及び前 7 第 4 一般会計財源歳 9 第 5 一般会計市税収状況 11 第 6 一般会計歳一覧及び前 13 第 7 一般会計歳 15 第 8 一般会計歳節集計 17 第 9 特会計歳一覧及び前 23 第 10 特

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歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

9 地方歳入中に占める地方税収入の割合の推移 ( その 1) 区 都道府県 分 昭和 2 年度昭和 5 年度昭和 10 年度昭和 15 年度 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 地方税

平成17年度の決算状況

平成27年度 決算の概要

平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

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目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

特集 年度 箕輪町の予算 活力あふれる 元気なまちづくりをめざす 夢を持った積極予算 平成 平成 年度の箕輪町当初予算が 町議会3月定例会で審議され成立しました 平成 年度箕輪町一般会計予算総額は 億7000万円となり 前年度に比べ1億円 増となりました これは子ども手当事

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

平成 29 年度介護保険特別会計歳入予算執行状況 款項目節当初予算額補正額 1 介護保険料 813,812, ,812, ,269, % 761,603, % 1 介護保険料 813,812, ,812, ,2

鯖監査第  号

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(2) 市税の決算状況 平成 24 年度調定済額の比較 税目 項目 平成 23 年度調定済額 平成 24 年度調定済額 増減 ( 単位 : 千円 ) 増減率 個人 10,113,609 10,412, , 市民税 法人 1,844,663 2,109, ,056

財 政 の 現 状

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地


繰出金 6 億 1585 万円 3.9%( 対前年度 100.4%) 農業集落排水特別会計繰出金等の増 積立金 68 億 3643 万円 43.1%( 対前年度 140.5%) ふるさと寄附金基金積立金等の増 維持補修費 1625 万円 0.1%( 対前年度 78.6%) 町営住宅等修繕費の減 補助


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平成 26 年度 川島町歳入歳出決算 基金運用状況及び財政 経営健全化審査意見書 川島町監査委員


1-041 団体情報 -7 議員公務災害 一部事務組合 非常勤公務災害 加入の状況 退職手当 ( 加入 1) 事務機共同 税務事務 老人福祉

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のシティセールスが話題になっていることとテレビ放映は市町村レベルでは珍しいのではないか 内容は 古賀市の認知度の向上 市内の方には郷土への愛着や誇りの醸成につながるようなものを考えている 3 分程度の映像を13 本以上制作予定 放映の範囲は在福キー局の放映範囲で 週に1 回 3か月程度で13 回の予

第 1 部平成 28 年度決算にみる中野区の財政 平成 28 年度普通会計決算の概要 ( 歳入 歳出 ) 歳入歳出 実質収支の推移 歳入歳出実質収支 ( 実質収支 ) 1,4 1,2 1, ,324 1,333 1,23 1,265 1,95 1,43 1,52 1,89 1,14

1-041 団体情報 -7 議員公務災害 一部事務組合 非常勤公務災害 加入の状況 退職手当 ( 加入 1) 事務機共同 税務事務 老人福祉


1-041 団体情報 -7 議員公務災害 一部事務組合 非常勤公務災害 加入の状況 退職手当 ( 加入 1) 事務機共同 税務事務 老人福祉

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平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

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はじめにこの 釧路市の財政 は 釧路市の歳入 歳出等の状況をグラフを使って経年的に表すことにより 市民の皆様に釧路市の財政状況を出来るだけわかりやすくお知らせするために作成いたしました 本資料を通じて 釧路市の財政について 一人でも多くの市民の皆様にご理解をいただき ご意見をいただきながら今後の財政

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1-041 団体情報 -7 議員公務災害 一部事務組合 非常勤公務災害 加入の状況 退職手当 ( 加入 1) 事務機共同 税務事務 老人福祉 伝染病 0 0

予算書1 00 31目次予算書

1-041 団体情報 -7 議員公務災害 一部事務組合 非常勤公務災害 加入の状況 退職手当 ( 加入 1) 事務機共同 税務事務 老人福祉 伝染病 0 0

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

Taro-中期計画(別紙)

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

平成15年度小金井市一般会計決算概要

議案番号議案件名議会議決年月日議決結果 議案第 1 号 平成 26 年度美郷町一般会計補正予算第 11 号 平成 27 年第 1 回美郷町議会臨時会 平成 27 年 1 月 14 日 原案可決 議案第 2 号 工事請負契約の一部変更について 平成 27 年第 2 回美郷町議会臨時会 平成 27 年

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平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

Taro-HP用④港湾jtd.jtd

23家計簿syuusei.xls

Ⅱ平成13年度上半期の財政状況


国民健康保険特別会計 国民健康保険は 病気やケガにそなえて加入者が日ごろから所得等に応じて保険料を出し合い そ こから医療費を支出しようという相互扶助の制度です 加入者 ( 被保険者 ) 診察する 一部負担金を支払う 保険料を納める 保険証を交付する 負担金を交付する 国 都道府県 市町村 ( 一般

Transcription:

監第 5 7 号 平成 29 年 8 月 25 日 高畠町長寒河江信殿 高畠町監査委員遠藤寿志 高畠町監査委員中川正昭 平成 28 年度高畠町一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに 基金運用状況審査意見書の提出について 地方自治法第 233 条第 2 項の規定及び同法第 241 条第 5 項の規定に基づき審査に付された 平成 28 年度高畠町一般会計及び特別会計歳入歳出決算 証書類並びにその他政令で定める書類並びに平成 28 年度基金の運用状況調書について審査した結果 次のとおり意見書を提出します

平成 28 年度 高畠町一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに基金運用状況審査意見書 第 1 審査の対象 (1) 歳入歳出決算関係 1. 高畠町一般会計歳入歳出決算 2. 高畠町下水道事業特別会計歳入歳出決算 3. 高畠町農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算 4. 高畠町特定地域生活排水処理事業特別会計歳入歳出決算 5. 高畠町飲料水供給事業特別会計歳入歳出決算 6. 高畠町国民健康保険特別会計事業勘定歳入歳出決算 7. 高畠町介護保険特別会計事業勘定歳入歳出決算 8. 高畠町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算 9. 高畠町訪問看護事業特別会計歳入歳出決算 10. 高畠財産区特別会計歳入歳出決算 11. 二井宿財産区特別会計歳入歳出決算 12. 屋代財産区特別会計歳入歳出決算 13. 和田財産区特別会計歳入歳出決算 14. 歳入歳出決算事項別明細書 15. 実質収支に関する調書 16. 財産に関する調書 (2) 基金の運用状況関係 1. 基金の運用状況に関する書類 高畠町土地開発基金 第 2 審査の期間 歳入歳出決算関係平成 29 年 7 月 3 日から同年 8 月 25 日まで 基金運用状況関係平成 29 年 7 月 3 日から同年 8 月 25 日まで 第 3 審査の手続 平成 28 年度一般会計及び特別会計の歳入歳出決算の審査にあたっては 歳入歳出決算書 同事項別明細書 実質収支に関する調書 財産に関する調書について 計数の正確性 予算執行の適正性に主眼をおき 各種帳簿 その他関係書類の調査照合等通常実施すべき審査手続を実施するとともに 関係職員から決算内容についての聴取その他必要と認める審査手続を定例監査 例月出納検査の結果を考慮に入れ

て実施した また 基金の運用状況に関する書類については 計数の正確性 運用の適正性に 主眼をおいて審査を実施した 第 4 審査の結果 審査に付された各会計歳入歳出決算書 歳入歳出決算事項別明細書 実質収支に関する調書及び財産に関する調書について 証拠書類と照合 確認したところ 計数は正確であり 財務に関する事務及び予算の執行は適正であると認められた また 基金の運用状況に関する書類の計数は正確であり 基金の運用状況は適正であると認められた 第 5 決算の概要 第 6 実質収支に関する調書 第 7 財産に関する調書 第 8 基金運用状況 第 9 審査意見 本年度は 4 月に県内屈指の良好な教育環境を整えた 町立高畠中学校 が誕生し 高畠町の歴史に新たな1ページが刻まれた年でもある また 第 5 次高畠町総合計画後期基本計画の実現に向けて総仕上げの段階に入る重要な時期であり たかはた未来創生総合戦略 の具現化に向けた取組みも行われたところである そして 伸び続ける社会保障関係経費や本庁舎を含めた公共施設の老朽化対策等も大きな課題となっている中で 平成 28 年度の施政方針に基づき 町政運営の基本としての主要施策をはじめ 多くの各種事務事業が展開されて 町民の福祉と生活環境の向上 産業の振興を図るための事業に積極的に取り組まれ 大いにその成果が表れたものと認められた 一般会計では 歳入総額が 112 億 7,377 万円で 前年度に比べ 3 億 6,697 万円の減少となった また 歳出では同報系デジタル防災行政無線整備事業 臨時福祉給付金事業 屋代小学校改修整備事業 産業振興事業などの幅広い事務事業展開により 歳出総額が 109 億 4,072 万円で 高畠中学校整備事業の進捗等により 前年度より 2 億 9,752 万円の減少となったところである 初めに 歳入については 町税 国庫支出金 県支出金 繰入金等が前年度に比 べて増加し 分担金負担金 財産収入 繰越金 諸収入 地方消費税交付金 町債 等が減少している

歳入に占める自主財源の割合は 31.1% で 前年度 (31.7%) に比べ 0.6% 減少した これは 主に自主財源である諸収入などと 依存財源である地方消費税交付金や町債などが共に減少した結果 自主財源の割合が減少したことによるものである また 歳入における依存財源は 前年度に比べ 地方交付税については 601 万円の増 国庫支出金 8,313 万円の増 県支出金 1,157 万円の増 町債 2 億 3,284 万円の減などで 総額では前年度より 1 億 8,585 万円の減となったが 歳入に占める割合は 68.9% と大きく 本町の財政構造は引き続き厳しい状況にあることに変わりはない 自主財源の主となる町税については 総額で 23 億 2,273 万円で 前年度に比べ 6,821 万円 3.0% の増加となった この中で 増加となった税目は 個人町民税 2,959 万円 3.7% の増 法人町民税 2,456 万円 20.6% の増 固定資産税 884 万円 0.9% 増 軽自動車税 1,183 万円 18.0% の増であり 減少となった税目は 町たばこ税 692 万円 3.9% の減などである 町税の収納率は 現年課税分が 98.63% で 前年度より 0.14% の増 滞納繰越分は 9.53% で 前年度に比べ 1.95% 低下となり 全体の収納率は 91.60% で 前年度より 0.48% 向上した 収納対策として 滞納繰越を最小限にするために現年度課税分の収納率向上に力を入れているほか 困難事案が多い滞納分にも積極的に未納対策を行い 長い滞納期間を作らせない努力が見られたところである 次に 歳出については 前年度に比べて増加したのは 民生費 消防費 公債費となっており その他については前年度より減少した 中でも事業費が増加したものとして 消防費の同報系デジタル防災行政無線整備事業や 民生費の臨時福祉給付金事業 教育費の屋代小学校改修整備事業などが主なものである また 他会計への繰出金として 病院事業会計へ 4 億 6,800 万円 下水道事業会計へ 4 億 2,439 万円 介護保険事業会計へ 4 億 1,597 万円 国民健康保険事業会計へ 2 億 736 万円 後期高齢者医療会計へ 8,537 万円等 合計 16 億 9,697 万円となっている これは 前年度と比べて 6,740 万円減少しており 支出総額に占める割合は 15.5% で前年度より 0.2% 低くなっている さらに 行政事務の共同処理をしている一部事務組合への負担額は 4 億 7,418 万円となっている 特別会計全体では 歳入が 69 億 5,200 万円で 前年度に比べて 1,896 万円 0.3% 増加し 歳出は 66 億 8,526 万円で 660 万円 0.1% 減少している 決算審査にあたり特筆すべき事項として 収入未済額が一般会計 2 億 145 万円 特別会計 2 億 3,084 万円 合計で 4 億 3,229 万円となっているが 前年度と比べると 3,083 万円減少し 日頃から収納対策に力を入れていることが伺える また不納欠損処分とされたものは 一般会計で 1,536 万円 国民健康保険事業会

計で 3,442 万円 下水道事業会計で 263 万円 介護保険事業会計で 154 万円等 総額で 5,445 万円となっている これは滞納者の死亡や相続放棄 さらには所在不明などで徴収不能と判断された案件や滞納者の状況を十分把握しながら整理を進めた結果である 町債については 一般会計で 28 年度末残高は 130 億 562 万円で 前年度に比べて 4 億 6,891 万円の増加となり 特別会計の年度末残高は 52 億 9,317 万円で 前年度より 3 億 9,449 万円減少し 合わせた町債残高は 182 億 9,879 万円となっている 町債残高は平成 15 年度時の 223 億 824 万円をピークに 平成 24 年度まで着実に減少してきたものの 高畠中学校整備事業等により増加に転じてきている 歳出については 人件費 15.3% 扶助費 15.5% 公債費 9.4% の義務的経費と 他会計への繰出金の支出が 15.5% 一部事務組合への負担金が 4.3% 合わせた固定的経費が 60.0% を占め 今後ますます増大する少子高齢社会への対応や大型事業等を考慮した場合 さらに財政の硬直化が懸念される 一方 歳入の多くは地方交付税 国県支出金 町債等の依存財源が 68.9% を占めており 法令制度等の改正に大きく左右されやすい財源でもあるため 自主財源の確保に力を入れながら 中長期財政計画に沿った財政運営を望むものである 翌年度への事業繰越額は 一般会計で 民生費の経済対策分臨時福祉給付金事業として 7,638 万円 農林水産業費の産地パワーアップ事業に 5,315 万円など 合わせて 1 億 5,541 万円となっている 積立金による基金造成は 目的に沿って計画的に着実に積立て 取崩しが行われ 結果として 5,701 万円の積立てを行い 28 年度末における基金残高は 18 基金で合計 23 億 4,879 万円の積立額となったところである 基金は財政調整機能のみならず 目的達成の手段として機能的に役立てられている また 財政分析指標では 近年の職員退職者数の増による人件費の減があるものの 業務の民間委託による物件費の増や 介護保険特別会計等への繰出金の増などの要因により 財政の弾力性を示す経常収支比率が前年度より 0.3% 高くなり 依然として財政が硬直化している状況にある また 実質公債費比率は前年度より 0.6% 低くなり 高畠中学校整備事業の元金償還が未到来という要因もあるが 財政計画に基づき 財政の健全化に向けて努力されていた 結びとして 平成 28 年度も施政方針に基づいて 着実に実効性のある各種事務事業が展開され 町民の福祉の向上に寄与されたところであるが 人口減少が進行する中で 年々伸び続ける社会保障関連事業 道路橋梁や公共施設の長寿命化対策など 今後も財政負担を多く伴う事業が目白押しにあり 高畠町 5ヶ年経営計画や高畠町財政計画等に沿って 町の財政力に応じた事業に取り組んでほしいところである そして 施策事業の成果と検証を忘れることなく 適切な町民サービスができるよう更なる努力を期待するものである