資料 1 ( 草案 ) 提言書 ごみ減量化 有料化について 平成 25 年 月 岩見沢市ごみ減量化検討委員会
目次 はじめに 1 ごみ減量化の取り組みについて 1 (1) 再資源化の推進 1 (2) 生ごみの減量化 堆肥化 2 (3) 事業系ごみの減量 2 (4) 環境教育 2 2 ごみの有料化の意義 3 (1) ごみ減量とリサイクル推進 3 (2) ごみ問題への意識向上と処理費用の負担の公平化 3 3 ごみ有料化の目的 3 4 ごみ有料化の制度 4 (1) 対象範囲 4 (2) 料金体系 4 (3) 徴収方法 4 (4) 手数料使途 4 (5) 減免措置 5 (6) 不法投棄 不適正排出対策 5 (7) 市民周知 5 (8) 実施時期 5 5 付帯意見 6 資料 1 ごみ減量化検討委員会開催経過 7 資料 2 ごみ減量化検討委員会委員 7
はじめに 平成 24 年 7 月 29 日 委員の委嘱を受け 岩見沢市廃棄物の処理及び清掃に関する条例 の趣旨を踏まえ ごみ減量化に向けた取り組みをはじめ ごみ有料化の導入について意見交換を進めてきました また岩見沢市では 平成 27 年度の稼働に向け現在 焼却施設など中間処理施設や最終処分場を整備中ですが 稼働に伴う 燃やせるごみ 燃やせないごみ の区分変更など 新たな施設での処理も踏まえ検討してきました 本市におけるごみ減量化 有料化のあり方については ごみ減量化市民懇談会での市民の意見も参考に 慎重に協議を重ねてまいりましたが 本委員会としては 市民理解を得るため 説明会の開催など 周知 啓発を十分に行い 新たな減量化施策の実施をはじめ ごみを有料化し 市民 事業者 行政が協働で ごみの減量化を目指すべきとの結論に至りましたので 次のとおり提言いたします
1 ごみ減量化の取り組みについて (1) 再資源化の推進 ごみの適正処理のためには ごみ排出源での分別が不可欠です 現在整備中の新たな処理施設の稼働にあわせ 燃やせるごみ 燃 やせないごみ 資源物 の分別区分を見直すことが必要です 1 分別品目の拡大 焼却や埋め立てるごみを減らして 環境への影響を少なくしなけれ ばなりません そのため 分別品目を拡大することが必要です 2 集団資源回収 町会などの集団資源回収により古紙 缶などが分別回収されていますが 集団資源回収奨励金の対象とする品目を増やすことや 奨励金の増額により 団体 市民の利用を増やすことが必要であると考えます 3 資源物 ( びん 缶 ペットボトル ) の収集方法見直し 燃やせるごみ 燃やせないごみのなかにびん 缶 ペットボトルなどの資源物が入っています 処理 処分されるごみの分別を徹底するため ごみは指定袋による有料化の対象とし 資源物は無料で回収するなどの仕組みを導入することが効果的であると考えます また 現行のリサイクルステーション方式による回収だけではなく 曜日によってごみステーションでも回収することや公共施設などでの拠点回収を実施することも必要です 4 大型ごみの収集方法の見直し 現在 春と秋の年 2 回 ごみステーションで収集している大型ごみについては 市民の利便性やごみステーション周辺の環境美化の観点から 戸別収集など収集方法の見直しについて検討することが必要です 1
(2) 生ごみの減量化 堆肥化 岩見沢市で排出されるごみの多くを生ごみが占めていますが その減量化については 排出源での堆肥化が効果的であると考えられます そのため家庭や事業所での取り組みを促進するため従来の家庭向けの生ごみ堆肥化容器等の助成制度ならびに堆肥化の方法などパンフレットを作成するなどの啓発をさらに充実することが必要です また 公共施設に処理機器などを設置することや 作られた堆肥の回収や受け入れ先の確保について検討しておくことが必要です (3) 事業系ごみの減量 事業者の排出するごみは 事業者自らの責任で処理することが原則となっていますが 適正なごみ処理を進めるため 商工会議所など関係団体と連携し 事業者への啓発 指導などを図る必要があると考えます (4) 環境教育 ごみ減量化 再資源化を進めるためには 市民の協力が不可欠です 施設見学会をはじめ 町会などへのごみ分別説明会 また 子どもたちへの環境教室の開催など 環境教育に取り組むことが必要であると考えます 2
2 ごみの有料化の意義 (1) ごみ減量とリサイクルの推進 ごみのなかに含まれる資源物を分別することは ごみの減量化につながります また 資源物のリサイクルは 天然資源の多くを輸入に依存している我が国がめざしている循環型社会の形成に資するものです (2) ごみ問題への意識向上と処理費用負担の公平化 現在 岩見沢市で行われているごみ処理の費用は 全額 税金によって賄われています 有料化制度の導入により市民一人ひとりがごみ処理は ただ ( 無料 ) ではないことを自覚し 減量化や資源化の取り組みを進めていく効果が期待されます また ごみの排出量に応じて料金を徴収することにより ごみ処理費用の負担が公平なものとなります 3 ごみ有料化の目的 岩見沢市の一人当たりのごみ排出量は 全国平均 全道平均を上回っています ごみの組成調査の結果をみると 燃やせるごみや燃やせないごみとして排出されたなかに びん 缶 ペットボトル 新聞 段ボールなどの資源物が含まれていることがわかります 焼却や埋立など ごみ処理のための費用は非常に大きいため その減量化が求められます また 有料化制度は ごみの排出量に応じて料金を支払うものですが ごみになるものを購入しない 家庭などごみの排出源で減量化しようなどという動機付けにつながることが期待されます とりわけ資源物の分別を徹底することは 自然にやさしい まちづくりをめざす岩見沢市にとって必要な取り組みであると考えます 3
4 ごみ有料化の制度 (1) 対象範囲 有料化制度の導入により ごみを適正に分別するとともにリサイクルすることのできる循環資源は確実にリサイクルすることによってごみの減量効果が期待されます そのため 有料化する対象は 燃やせるごみ 燃やせないごみ として リサイクル可能なびん 缶 ペットボトルおよびプラスチック製容器包装などの循環資源は無料にすることが望ましいと考えられます また 集団回収の対象となっている新聞紙 段ボール以外の紙類については 資源物として回収することも検討することが必要です (2) 料金体系 ごみの減量化 資源化に効果的な金額を徴収する単純従量制の導入が望ましいと考えられます 金額については先行市町村の事例などを踏まえて経済的な動機付けとなるとともに 過重な費用負担とならないような合理的な金額とすることが望ましいと考えます (3) 徴収方法 市民にとってわかりやすい指定袋制度の導入が望ましいと考えます ごみの量に応じて袋を選択できるようにいくつかの種類を用意することが必要です なお 袋に入らないような大型ごみについては シールを貼付する方法も検討することが必要です また 処理施設に直接 搬入する場合には 重量に応じて料金を徴収することも必要です (4) 手数料使途 ごみ有料化の手数料収入は指定ごみ袋製作費や運搬 保管費など有 料化の運用経費の他 廃棄物の処理 処分に要する費用 ごみ減量と リサイクル推進に繋がる施策など ごみ行政に利用すべきです 4
(5) 減免措置 ごみ減量のための経済的な動機付けが失われるため 原則 手数料は減免すべきではないと考えます ただし 自然災害等により一時的に大量に発生する罹災ごみや 地域の清掃ボランティア活動等によるごみ 紙おむつを使用する乳幼児が同居する世帯など 努力しても減量することが難しいごみについては 有料化の対象としないことが望ましいと考えます (6) 不法投棄 不適正排出対策 ごみの有料化を実施している他市において 不法投棄は特に増加していないという調査結果もありますが 不法投棄の増加の懸念は払しょくされないため 監視パトロールは強化すべきです ごみの排出方法や時間を守らないといった不適正排出は 現在でも見受けられますが 指定ごみ袋以外での排出等も懸念されるため 指導体制を強化すべきです 集合住宅等における排出ルールを改善するため 町会や市民団体と協働で指導 啓発する体制を検討すべきです また 管理会社やオーナーへの指導など対策を検討すべきです (7) 市民周知 ごみの有料化の導入にあたっては ごみの現状や目的 効果 必要性などについて十分に市民の理解を深める必要があります また 排出ルールが守られるよう 出来る限り早い時期から 説明会を開催するなど 市民啓発に努めるべきです 広報紙やホームページなどの活用をはじめ 公共施設などのポスター掲示や新聞折り込みなど 出来る限り様々な媒体を活用し 周知を図るべきと考えます (8) 実施時期 岩見沢市では 平成 2 7 年 4 月より新しいごみ処理施設の稼動が予定されています それに伴うごみの分別方法の変更などを踏まえて実施時期については検討することが必要です なお有料化の導入にあたっては 市民の新たな負担を求めることになりますので その目的や分別方法について十分に説明することが必要です 5
5 付帯意見 6
資料 1 ごみ減量化検討委員会開催経過 平成 24 年 7 月 29 日第 1 回委員会開催 平成 24 年 8 月 23 日第 2 回委員会開催 平成 24 年 9 月 24 日第 3 回委員会開催 平成 24 年 10 月 29 日 第 4 回委員会開催 平成 24 年 11 月 19 日第 5 回委員会開催 平成 24 年 12 月 21 日第 6 回委員会開催 平成 25 年 1 月 16 日第 7 回委員会開催 平成 25 年 月 日第 8 回委員会開催 平成 25 年 月 日提言 資料 2 ごみ減量化検討委員会委員 区分所属組織等委員名備考 学識経験者酪農学園大学教授押谷一委員長 学識経験者北海学園大学准教授鈴木聡士 地域 岩見沢市町会連合会副会長 大友敏幸 副委員長 ごみのよりよい始末を 市民団体 進める市民会議 春木芳則 代表委員長 消費者団体 岩見沢消費者協会理事 梅内優美 農業関係団体 JA いわみざわ女性部長 徳橋佐智子 商工関係団体 岩見沢商工会議所副会頭 松浦淳一 廃棄物収集 岩見沢環境整備事業 処理等関係事 協同組合 江本勝典 業者 事務局長 7