コーポレートガバナンス・ガイドライン

Similar documents
預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

2 政策保有株式に係る議決権行使の基準政策保有株式の議決権行使に当たっては 投資先企業の中長期的な企業価値向上が株主利益への向上にも繋がるものであることを前提とし 株主への還元方針 コーポレートガバナンスや企業の社会的責任への取組み等総合的観点から議決権を行使する (4) 買収防衛策は 経営陣 取締

【PDF】コーポレートガバナンス・ガイドライン

また 代表取締役社長直属の内部監査部門を設置し 法令遵守 内部統制の有効性と効率性 財務内容の適正開示 リスクマネジメントの検証等について 各部門 工場 グループ会社などの監査を定期的に実施し チェック 指導するとともに 監査役との情報共有等の連携を図っております 1-4( 中長期的な経営戦略等 )

コーポレートガバナンス ガイドライン 2015 年 10 月 27 日制定 2018 年 12 月 13 日改定 大王製紙株式会社 1

nireco_corporate_governance_policy_

<4D F736F F D20312D B837C838C815B B836F AEE967B95FB906A88EA959489FC92E882C98AD682B782E982A8926D82E782B E646F6378>

第 Ⅰ 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本ガイドラインは 群栄化学工業株式会社 ( 以下 当社 という ) が 次に定める 社是 理念 実現のため ステークホルダーと協働して企業価値を向上させ 持続的に発展できるよう より良い経営を実現することを目的とする 2. 当社は GCIグループ基本理念 を制

定いたします なお 配当の回数は原則として中間配当と期末配当の年 2 回といたします 3 自己株式 当社は 経営環境の変化に機動的に対応し 株主価値の向上に資する財務政策等の経営の諸施策を実行することを可能とするため 市場環境や資本効率等を勘案しながら適宜自己株式を取得いたします (3) 政策保有株

1 制定の目的 方針 当社におけるコーポレートガバナンスを向上させるための枠組みである パーク 24 コーポレートガバナンスガイドライン を制定し コーポレートガバナンスの強化 充実に努めることで 当社の中長期的な価値向上と持続的成長を実現する コーポレートガバナンスに対する基本的な考え方公正で透明

<4D F736F F D B837C838C815B B836F B A792E882CC82A8926D82E782B9>

コーポレート・ガバナンス基本方針

コーポレートガバナンス基本方針

コーポレートガバナンス・ガイドライン

第 1 章 第 1 条 シャルレコーポレートガバナンス基本方針総則 ( 基本方針 ) 原則 3-1-(ⅰ),3-1-(ⅱ) 当社は 基本理念 及び わたしたちの誓い に基づき お客様 従業員 株主等のステークホルダーの立場を踏まえて 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し コーポレートガバナ

基本原則

大和コーポレートガバナンス ガイドライン正式

Microsoft Word - 大和コーポレートガバナンス ガイドライン201810

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

2019 年 6 月 26 日 各 位 会社名 代表者名 問合せ先 株式会社スターフライヤー代表取締役社長執行役員松石禎己 ( コード番号 :9206 東証第二部 ) 取締役常務執行役員柴田隆 (TEL ) コーポレートガバナンス方針 の改定について 当社は 2019 年 6

コーポレートガバナンスに係る方針 基準等 2018 年 12 月 東急建設株式会社

規則フォーマット

マエザワ CG 基本方針 ( 平成 27 年 12 月 11 日施行 ) 前澤工業株式会社

<4D F736F F D B837C838C815B B836F AEE967B95FB906A82CC95CF8D E31322E E646F6378>

コーポレートガバナンス コードについて 本コードにおいて コーポレートガバナンス とは 会社が 株主をはじめ顧客 従業員 地域社会等の立場を踏まえた上で 透明 公正かつ迅速 果断な意思決定を行うための仕組みを意味する 本コードは 実効的なコーポレートガバナンスの実現に資する主要な原則を取りまとめたも

(3) 当社グループの基本的な理念 当社グループは 以下の基本的な理念のもと 持続的な成長と企業価値の継続的な向上の実現を目的としてグループ全体でビジネスを実践し 株主を始めとしたさまざまなステークホルダーからの信頼に応え 生活者の豊かな未来の創造 経済の伸長 社会の発展に貢献していきます グループ

Microsoft Word - CGC_僓修�_YK_commentsMK-r_㇯ㅪ㇢.docx

業活動を行う上で関わる顧客をはじめとするすべてのステークホルダーとの良好なネットワークおよび関係を構築 維持することが大切であると考えます そのために 以下のコーポレートガバナンス コードにおける基本的な考え方に則って コーポレート ガバナンスの充実に取り組みます (1) 株主の権利を尊重し 平等性

<4D F736F F D B837C838C815B B836F B CC89FC92F982C98AD682B782E982A8926D82E782B92E646F63>

かつ的確に提供するなど議決権行使の環境整備に努め 株主の平等性確保に向けた取組みを進める また 株主による違法行為の差止め 代表訴訟提起等 議決権行使以外の株主の権利にも配慮し それらの権利が適切に行使されるよう配慮する (2) 株主以外のステークホルダーとの適切な協働安全と快適を提供する自動車部品

後の対応に反映させるべく取り組んでおります 補充原則 1-12 上場会社は 総会決議事項の一部を取締役会に委任するよう株主総会に提案するに当たっては 自らの取締役会においてコーポレートガバナンスに関する役割 責務を十分に果たし得るような体制が整っているか否かを考慮すべきである 他方で 上場会社におい

平成 30 年 12 月 20 日 株式会社ディア ライフ コーポレートガバナンス コードに関する当社の取り組み 当社は 迅速 透明かつ健全な経営体制のもと 株主 顧客 取引先 従業員 社会等当社が関わるすべてのステークホルダーの利益を尊重し 良好な関係性を維持することが 当社グループの持続的成長と

NewsRelease_ir_ _02.pdf

6 当社は 反社会的勢力に対しては一切の関係をもたず 不当要求を受けた場合等の 事案発生時には 総務部を対応統括部署として警察および顧問弁護士等と連携し毅然とした態度で対応する (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 1 当社は 取締役の職務の執行に関する情報 ( 株主総会議

補充原則 1-21 上場会社は 株主総会において株主が適切な判断を行うことに資すると考えられる情報については 必要に応じ適確に提供すべきである 株主総会において株主の皆さまが適切な判断を行うことに資すると考えられる情報については 適時適切に提供してまいります また 株主間で情報格差が生じないよう十分

コーポレートガバナンスに関する基本方針 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本基本方針は 当社が その企業理念である THE INTAGE GROUP WAY のもと 遵法精神にのっとり健全な事業活動を進めることを通じて 当社の企業価値の向上を実現していくために 当社のコーポレートガバナンスに関

直しも行う これらの事務については 稟議規程 文書管理規程 契約書取扱規程は管理本部長が所管 情報管理規程 情報セキュリティ管理規程はコンプライアンス推進部長が所管し 運用状況の検証 見直しの経過等 適宜取締役会に報告する なお 業務を効率的に推進するために 業務システムの合理化や IT 化をさらに

第 分科会 / 分科会 B 改正会社法等への対応状況と今後の課題 ディスカッションポイント ( 例 ) 参考資料 関西支部監査役スタッフ研究会報告書 改正会社法及びコーポレートガバナンス コードへの対応状況と監査役 監査役スタッフの役割と今後の課題. 監査役会の運営 改正会社法等により監査役会の開催

「コーポレートガバナンス・コードに関する当社の取り組み」一部改定に関するお知らせ

(2) 変更の内容 定款変更の内容は別紙のとおりであります (3) 日程 定款変更のための株主総会開催日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 定款変更の効力発生日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 以上 - 2 -

_コーポレートガバナンス基本方針

Microsoft Word - 内部統制システム構築の基本方針.doc

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場


「コーポレートガバナンス・コードに関する当社の取り組み」一部改定に関するお知らせ

<4D F736F F D2092E88ABC88EA959495CF8D5882C98AD682B782E982A8926D82E782B E646F6378>

コーポレートガバナンス報告書

原則 1-1. 株主の権利の確保 上場会社は 株主総会における議決権をはじめとする株主の権利が実質的に確保されるよう 適切な対応を行うべきである 当社は 全ての株主が その権利行使が実質的に確保されるよう配慮するとともに 議決権行使や対話を促進する環境整備に努めております 補充原則 1-11 取締役

コーポレート ガバナンスに関する報告書の主な開示項目 コーポレート ガバナンスに関する報告書 記載項目 ( 内訳 ) 記載上の注意 基本的な考え方 ( 記載例 : コーポレート ガバナンスについての取組みに関する基本的な方針 目的 ) Ⅰ コーポレート ガバナンスに関する基本的な考え方及び資本構成

別紙 東亞合成グループコーポレートガバナンス基本方針制定 2016 年 2 月 4 日改正 2017 年 3 月 30 日改正 2018 年 12 月 19 日 第 1 章総則 第 1 条 ( コーポレートガバナンスの基本的な考え方 ) 1 当社グループは 素材と機能の可能性を追求し 化学の力で新し

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

< 本制度の仕組みの概要 > 5 ポイント付与 委託者 当社 3 自己株式の処分 1 役員株式交付規程の 制定 2 信託 < 他益信託 > を設定 ( 金銭を信託 ) 3 払込 受託者 ( 予定 ) 三井住友信託銀行 ( 再信託受託者 : 日本トラスティ サービス信託銀行 当社株式 株式交付信託 信

2. 本制度の仕組み 株式市場 残余財産の給付残余株式の無償譲渡 消却94 当社株式 4 代金の支払 1 本株主総会決議 54配代当金の支6 委託者 議決権不行使の指図8当社 受託者( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 日本マスタートラスト信託銀行 BIP 信託 当社株式 金銭 4

5 当社は 信託銀行等の名義で株式を保有する機関投資家等が株主総会において議決権行使等 の株主権の行使をあらかじめ希望する場合は 信託銀行等と協議等を行います ( 株主の権利の確保 ) 第 4 条当社は 全ての株主の権利が実質的に確保されるよう適切な対応を行うとともに 少数 株主にも認められている権

別紙 前澤化成工業株式会社 コーポレートガバナンス基本方針 ( 平成 27 年 11 月 11 日版 )

2. BIP 信託の仕組み 1 本株主総会決議 株式市場 9 残余財産の給付 8 残余株式の無償譲渡 消却 4 当社株式 5 配当 委託者 当社 受託者 ( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 ( 株 ) 日本マスタートラスト信託銀行 ( 株 ) 本信託 3 信託設定 7 当社株式等

<4D F736F F D20834B836F B836882C98AD682B782E993968ED082CC8EE682E DD5F E646F6378>


コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです Entrust Inc. 最終更新日 :2019 年 6 月 24 日 株式会社イントラスト代表取締役社長桑原豊問合せ先 : 経営管理部 証券コード :71

平成27年5月20日

平成13年11月8日

<4D F736F F D208F4390B3819B E30352E A C A838A815B E88ABC82CC88EA959495CF8D5829>

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

取締役会規定


直前事業年度における ( 連結 ) 売上高 100 億円未満 直前事業年度末における連結子会社数 10 社未満 4. 支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針 5. その他コーポレート ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情

第 3 条 ( 株主総会 ) 1. 当社は 株主総会開催日の適切な設定を含め 株主が適切に権利行使できる環境を整備する 2. 当社は 株主が適切に議決権を行使することができるよう 株主総会の招集通知を遅くとも株主総会開催日の 3 週間前までに発送するとともに 発送に先立って当社ホームページに招集通知

PYT & Associates Attorney at law

剰余金の配当に関するお知らせ

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

平成 26 年 5 月 13 日 各 位 会社名カルビー株式会社代表者名代表取締役社長兼 COO 伊藤秀二 ( コード番号 :2229 東証第一部 ) 問合せ先上級執行役員財務経理本部長菊地耕一 (TEL: ) 業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ 当社は 平成 26

取引にあたっては第三者の取引と同様に決定しております 原則 3-1 情報開示の充実 (1) 会社の目指すところ ( 経営理念等 ) や経営戦略 経営計画 < 経営理念 > 顧客満足を第一としたプロフェッショナル集団として 新たな価値創造を通じて社会に貢献します < 経営戦略 経営計画 > 経営計画の

Microsoft Word - ~ doc

開示府令改正案(役員報酬の開示拡充へ)

4. 支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針 5. その他コーポレート ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情その他のコーポレート ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情はありません

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

< 別紙 > 本制度の概要 株式市場 9 残余財産の給付 8 残余株式の無償譲渡 消却 4 当社株式 4 代金の支払い 1 本株主総会決議 5 配当 委託者 当社 受託者 ( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 ( 株 ) 日本マスタートラスト信託銀行 ( 株 ) 本信託 当社株式

(6) 経営会議規程 (7) 取締役会議長 CEO COO および CFO 職務分掌規程 ( その他取締役または執行役の職務または権限を定める規程 ) (8) 取締役 執行役等の定年 任期 処遇等の基準 準則等について当会社としての内規を定める場合は 当該内規 (9) 取締役 執行役等のトレーニング

個人情報管理規程

議決権行使に係る事務取扱手続

有価証券上場規程の一部改正新旧対照表 新旧第 4 章の2 企業行動規範等第 4 章の2 企業行動規範 ( 企業行動規範等 ) ( 企業行動規範 ) 第 12 条の2 上場会社は 別添 企業行動規範第 12 条の2 上場会社は 別添 企業行動規範に関する規則 及び コーポレートガバナンス に関する規則

業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせ

まず 取締役会は委員会及び執行役の人事を決定する すなわち 各委員会の委員は取締役の中から取締役会の決議で選定する (400Ⅱ) 各委員会の委員の人数は3 人以上でなければならず (400Ⅰ) 過半数は社外取締役でなければならない 3 (400Ⅲ) 委員会の委員は他の委員及び執行役を兼ねることはでき

2 名以上の独立社外取締役の選任状況 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社の比率は 市場第一部では 9 割を超え 91.3% に JPX 日経 400では 97.7% に 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 ( 参考 ) 100% 88.0% 91.

(資料4)運用機関とのコミュニケーションの取り方や情報開示の方法等(案).pdf

<4D F736F F D D8AE9817A836A B A838A815B83588EE692F796F08CFC82AF8A948EAE95F18F5690A CC93B193FC82C98AD682B782E982A8926D82E782B932382E352E31332E646F6378>

コーポレートガバナンス コードの各原則に基づく開示 原則 1-7 関連当事者間の取引 当社は 取締役等との利益相反取引については 法令等に従い 取締役会において事前に審議 承認を得なければならない旨を取締役会規程に定めています 取締役会では 利益相反取引については その必要性や取引条件の適切性等とを

オムロン株式会社定款 第 1 章総則 ( 商号 ) 第 1 条当会社は オムロン株式会社と称し 英文では OMRON Corporation と表示する ( 目的 ) 第 2 条当会社は 次の事業を営むことを目的とする (1) 電気機械器具の製造および販売 (2) 制御機器 コンピュータ等の電子応用

コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです YA-MAN LTD, 最終更新日 :2019 年 7 月 26 日ヤーマン株式会社代表取締役社長山崎貴三代問合せ先 : 証券コード :6630 https:

コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです Zojirushi Corporatio 最終更新日 :2018 年 12 月 25 象印マホービン株式会社 代表取締役社長市川典男問合せ先 : 人事総務部 TEL

4. 本ガイドラインで用いる用語本ガイドラインは本コードの原則 3-1(ⅱ) に端を発したものであるため 本ガイドラインで用いる用語のうち下記に掲げるものは 下記の意味で統一して用いる (1) 経営陣および経営陣幹部 経営陣とは 取締役および執行役員のことをいう 経営陣幹部とは 下記の取締役のことを

( 株主総会における議決権の尊重 ) 第 7 条株主総会における議決権の行使は株主の権利であり 次のとおり株主が議決権を適切に行使できるように努める (1) 株主総会招集通知を早期に発送及び開示し 株主がその内容を十分に検討できるだけの時間を確保する (2) 株主との対話の充実と そのための正確な情

止するとともに 取締役等に付与済みのストックオプションとしての新株予約権で未行使の ものにつきましては 本制度に基づく応分のポイントを付与することを条件として 当 該取締役等において権利放棄することといたします 2. 本制度の概要 (1) 本制度の概要本制度は 当行が拠出する金銭を原資として当行株式

東証上場会社における独立社外取締役の選任状況及び委員会の設置状況 2017 年 7 月 26 日株式会社東京証券取引所

定款

<4D F736F F D B837C838C815B B836F B CC89FC92F982C98AD682B782E982A8926D82E782B E31312E A>

( 別紙 1) BIP 信託の概要 株式市場 残余財産の給付4 本件株式 4 代金の支払い 1 株主総会決議 委託者 5配当 受託者( 共同受託 ) ( 予定 ) 三菱 UFJ 信託銀行 日本マスタートラスト信託銀行 本 BIP 信託株式 金銭 6 議決権不行使の指図93信託設定7 株式交付 8 残

第 3 章 保険募集管理態勢の整備と内部監査 法令等遵守態勢の確認検査用チェックリスト とは別に 保険募集管理態勢の確認検査用チェックリスト により検証する構成がとられています これは 保険募集に関する法令等遵守の重要性が高く また 着目すべきポイントが多岐に渡っていることを反映したものとも考えられ

Microsoft Word - コーポレート・ガバナンス報告書


Transcription:

コーポレートガバナンス ガイドライン 第 1 章総則 (1) 経営理念いのち 生命と暮らしに寄り添い 地球との共生を実現する (2) 経営方針 お客様目線 を原点にお客様の不満や不便の解消を徹底的に追求し お客様にとって価値ある製品 サービスを提供することで 市場の創造 活性化を目指す (3) コーポレートガバナンスに関する基本的な考え方 コーポレートガバナンスの強化 充実を経営の重要課題に位置づけ 本ガイドラインを指針に迅速な経営の意思決定 業務執行の監督 コンプライアンスの徹底 適時 適切な情報開示などを行い 各ステークホルダーから価値ある企業として信頼を得ることに努める 第 2 章株主の権利 平等性の確保 (1) 株主の権利の確保 すべての株主の権利が実質的に確保されるよう 積極的な情報開示を行う 定款及び株式取扱規程を当社ホームページに掲載し 権利行使の手続等に関して明示する (2) 株主総会 株主総会の開催に当たっては 可能な限り集中日を避け 利便性の高い会場を選定する 株主が株主総会の議案について適切に判断できるよう 情報の正確性を担保し 早期に分かりやすい情報提供を行う 実質株主による議決権行使の要望への対応については 信託銀行等と協議しつつ検討する 取締役会は 株主総会における議決権行使に関する分析結果の報告を受ける なお 相当数の反対票が投じられた会社提案議案は対応の要否を検討する 議決権行使結果は当社ホームページに掲載する (3) 資本政策の基本的な方針 内部留保資金を将来の成長につながる戦略的投資と財務体質の強化に有効活用するほか 安定配当を継続する 自社株式が公開買付けに付された場合 取締役会としての考え方を速やかに株主に開示する また 株主の権利を尊重し 株主が公開買付けに応じることを妨げない 支配権の変動や大規模な希釈化をもたらす資本政策を実施する場合 取締役会にてその必要性 合理性を十分に検討し 適正な手続に従って実施する また 株主総会や決算説明会等にて当該政策の意図や検討過程等について 適切な説明に努める (4) 政策保有株式に関する方針 政策保有目的で上場株式を保有する場合 業務提携 取引の維持 強化 財務活動の円滑化等が期待でき リスクとリターンを考慮して中長期的に経済合理性があると認められることを基本とし 保有意義が十分でないと判断される銘柄については縮減を図る方針とする また 個別銘柄の評価額について 連結総資産の 5% を上回らないこととする 取締役会は 毎年政策保有株式について中長期的な経済合理性を検証し 株式保有の継続 拡充 縮小 廃止の判断を行う なお 保有目的は有価証券報告書で開示する - 1 -

政策保有株主から当社株式の売却等の意向を示された場合であっても それを妨げない 政策保有株式に係る議決権の行使について 議案の内容を精査し 中長期的な企業価値の向上に貢献するかを総合的に判断した上で適切に行使する (5) 関連当事者との取引 取締役との利益相反取引は 取締役会の承認を必要とし その承認にあたっては特別利害関係を持つ取締役は議決に加わらない また 主要株主等との取引のうち取引金額が一定水準を超えるものは 取締役会にて報告する 関連当事者との取引の有無を確認するため 取締役 監査役に対して定期的なアンケート調査を行う 第 3 章株主以外のステークホルダーとの適切な協働 (1) アース製薬行動指針 役員 社員の行動準則として アース製薬行動指針 を制定し 日頃の業務の基本として浸透させるよう努める (2) サステナビリティーへの対応 ステークホルダーからの信頼を得るため 環境基本方針 を制定し これに基づいた環境保全活動を行うとともに 安全性を最優先にした製品供給や生き生きと働ける職場作りに努める (3) 社内の多様性 女性の活用を推進し 女性の目線を活かした製品開発や売場展開を実施する また 性別を問わず 育児休職制度や育児勤務制度の利用の促進を図る (4) 内部通報に係る体制整備 内部通報制度 スピークアップライン を設置し 利用を促進する スピークアップライン は 複数の取締役に加え 監査役 人事部門長 内部監査部門長 法務部門長などで構成する委員会で運用し その審議内容を必要に応じて取締役会に報告する 通報窓口を社内だけでなく社外の第三者機関にも設け 通報者の意向によっては匿名にする スピークアップライン の運用について 社内規程にて通報者の不利益取扱を禁止し 万が一不利益取扱が生じた場合は速やかに対処する (5) 企業年金のアセットオーナーとしての機能発揮 企業年金の積立 運用は 大塚企業年金基金を通じて行う 当社からも財務または人事に関する知識を有する者がこれに参画し 大塚製薬企業年金基金の他の参加企業と共に 年金資産の運用状況を定期的にモニタリングするとともに 必要に応じて年金資産構成の見直しを行う 第 4 章適切な情報開示と透明性の確保 株主をはじめとするステークホルダーからの信頼を得るために 法令に基づく開示のほか 法令に基づく開示以外の情報提供にも積極的に取り組む 情報開示は具体的かつ平易な表現により 利用者にとって付加価値の高い記載となるよう努めるほか 必要に応じて英語での情報開示に努める 財務情報のみならず 経営理念 経営方針 中期経営計画などの非財務情報も開示する - 2 -

第 5 章取締役会等の責務 (1) 取締役会の構成 役割 責務 1 構成 取締役の員数を 10 名以内とし そのうち 2 名以上を社外取締役とする 当社の業務内容や市場環境などに精通し 豊富な経験を有する社内取締役と 幅広い見識を有する独立社外取締役で構成する 役割 責務を実効的に果たすため 海外での経営経験を有する者を含むなど 多様性を確保する 2 役割 責務 取締役会付議事項を社内規程で定める その他の事項を決定する権限は社長及び執行役員に委任し 執行役員から職務の執行状況の報告を受ける 中期経営計画をコミットメントと捉え 年度計画を含め 計画未達成となった場合は原因分析を行い 分析内容を次期以降の計画に反映させる 内部統制を有効に機能させることで 経営陣の適切なリスクテイクを支える環境を整備する また 取締役及び執行役員からの提案に対して 客観的な立場からの適切な検討を行う 取締役の金銭報酬総額の上限を株主総会で定め 報酬体系は 基本報酬 に加え 年単位の計画達成時に支給を検討する 賞与 とする また 中長期にわたり企業価値の向上を図るインセンティブとして 譲渡制限付株式報酬 を付与することができる 取締役候補者 監査役候補者の指名 執行役員などの選解任に際して 後述 (6) 取締役 監査役候補者の指名方針 執行役員の選解任方針及び手続に従い 適切に評価する 3 実効性確保 取締役会を原則月 1 回のペースで開催する 取締役会の年間開催スケジュール及び予想される審議事項を予め設定し 関連資料を 取締役会の開催に先立って配付する 取締役会の審議項目数について 重要性を踏まえて適切に設定し 各議案の審議時間の十分な確保に努める 取締役会の審議に関連する内容について 各部門の人員が取締役の求めに応じて情報入手等の支援にあたる 取締役が他の上場会社の役員を兼任する場合 その状況を毎年開示する 各取締役 監査役に対し 取締役会の実効性に関するアンケートを行う 取締役会は アンケートの分析結果について報告を受け 取締役会の実効性に関する評価を行う (2) 取締役の役割 責務 取締役は 株主に対する受託者責任を果たし 会社や株主共同の利益を向上させるため アース製薬行動指針 に沿って各ステークホルダーと適切に協働し 会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努める 取締役は 自身の職務を遂行するために適宜必要な情報を関連部門に求める (3) 独立社外取締役の役割 責務 取締役報酬の決定及び取締役候補者の指名に際して 独立社外取締役に諮問する 独立社外取締役は 事前に配付された資料に基づき 議案内容を十分理解した状態で取締役会に臨む (4) 監査役会の構成 役割 責務 1 構成 監査役の員数を5 名以内とし 監査役会の過半を独立社外監査役で構成する - 3 -

財務 会計に関する適切な知見を有する者を 1 名以上選任する 2 役割 責務 監査役会は 外部会計監査人の独立性 職務執行状況 報酬水準などを総合的に考慮して 当該外部会計監査人が公正不偏の態度及び独立の立場を保持し 適切な監査を実施できるかを基準に選定 評価する 監査役会は 外部会計監査人や内部監査部門である監査室と会計監査や業務監査 四半期レビューなどを通じて連携を図る また 必要に応じて社外取締役とも連携する (5) 監査役の役割 責務 監査役は 株主に対する受託者責任を果たし 会社や株主共同の利益を向上するため アース製薬行動指針 に沿って 会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に向けて協力する 監査役は 取締役会などの重要会議に出席し 積極的に意見を述べる また 必要に応じて独立社外取締役との面談機会を設け 連携を確保する 監査役は 自身の職務を遂行するために適宜必要な情報を関連部門に求める 監査役が他の上場会社の役員を兼任する場合 その数は合理的な範囲に留める また 兼任状況を毎年開示する (6) 取締役 監査役候補者の指名方針 執行役員の選解任方針及び手続 1 取締役候補者の指名及び手続 取締役の任期は 定款にて1 年と定め 再任を制限するものではない 当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に貢献することを基準に主に執行役員兼務取締役で構成される経営会議にて推薦された候補者について 透明性や公平性を確保すべく 独立社外取締役 2 名に諮問し 十分な検討期間を設けた上 取締役会にて決定する 2 3 4 監査役候補者の指名及び手続 監査役の任期は 定款にて 4 年と定め 再任を制限するものではない 業務執行者から独立し 常に公正不偏な態度を保持できるかどうかを勘案し 当社の健全で持続的な成長の確保と 社会的信頼に応える企業統治体制の確立に貢献することを基準に候補者を選定した上で 監査役会の同意を経て 取締役会にて決定する 社外役員の独立性の確保 社外役員の独立性については 当社の定める独立性判断基準 ( 別紙 ) に従う 執行役員の選 解任方針及び手続 執行役員の任期は 1 年と定め 再任を制限するものではない 特定の分野に精通した専門知識 経験 判断能力 人柄等を勘案し 当該分野の執行を担うのに十分な資質を備えているかを基準に主に執行役員兼務取締役で構成される経営会議にて推薦された候補者について 透明性や公平性を確保すべく 独立社外取締役 2 名に諮問し 十分な検討期間を設けた上で 取締役会にて決定する 次のいずれかに該当する場合 執行役員の解任もしくは再任の停止について 全ての独立社外取締役に諮問し 審議の上 決定する ( ア ) 法令または定款に違反した場合 ( イ ) 上述の基準を満たさなくなった場合 ( ウ ) 健康上の理由から職務を適切に遂行することが困難となった場合 ( エ ) 任務懈怠により 当社の企業価値を損ない または損なうおそれがある場合 - 4 -

(7) トレーニング 役員は 少なくとも年 1 回外部講師による研修会を受講するほか 必要に応じて外部の研修会に参加する 研修会等への参加費用は当社が負担する 将来の経営陣幹部候補に対して外部機関によるマネジメント研修の機会を提供する 役員全員にアンケートを実施し 研修会等への参加状況について確認する (8) 外部会計監査人との関係 当社は事前協議の上 十分な監査に資する適切な監査日程を設定し 監査役会に報告する 必要に応じて 代表取締役をはじめ取締役 執行役員と外部会計監査人との面談機会を確保する 監査役 内部監査部門である監査室は 会計監査や業務監査 四半期レビューなどを通じて外部会計監査人との連携を図る また 必要に応じて社外取締役と連携する 外部会計監査人が不正を発見し適切な対応を求める場合や不備 問題点を指摘した場合 指摘を受けた部門の管掌取締役が中心となって調査を行い その結果を取締役会に報告する 監査役会は 関係者から報告を求め 必要に応じて調査を行い 是正を求める 第 6 章株主等との対話 持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に貢献するため 株主及び投資家と対話する機会を持つよう努める IR 業務を管掌する執行役員を置くとともに経営統括部経営企画部を IR 担当部署とし 株主等との面談に対応する また 機関投資家 アナリスト向け決算説明会等にて 代表取締役や IR 管掌執行役員が当社の経営方針 戦略を説明する IR 担当部署である経営統括部経営企画部は関連部門と連携し IR に必要な情報収集を図る 定期的に株主名簿上の株主構造を把握する また IR 活動等により把握した意見 要望等は 代表取締役にフィードバックする 社内規程を定め インサイダー情報に関する管理に十分に留意する 附則 本ガイドラインの制定 改正 廃止は 取締役会の決議によって行う 本ガイドラインは 2016 年 6 月 6 日から施行する 1 2017 年 6 月 5 日一部改定 2 2018 年 5 月 7 日一部改定 3 2018 年 12 月 6 日一部改定 以上 - 5 -

別紙 社外役員の独立性判断基準 アース製薬株式会社 2016 年 2 月 4 日制定 当社は 社外取締役及び社外監査役 ( 以下 総称して 社外役員 という ) 又は社外役員候補者が 当社において合理的に可能な範囲で調査した結果 次の各項目の全てを満たすと判断される場合 独立性を有しているものと判断する 1. 当社及び当社の子会社 ( 以下 当社グループ という ) の取締役 ( 社外取締役は除く 以下同じ ) 監査役 ( 社外監査役は除く 以下同じ ) 執行役員及び重要な使用人注 1 ( 以下 総称して 取締役等 という ) となったことがないこと 2. 当社グループの取締役等の二親等以内の親族でないこと注 2 3. 最近 1 年間において当社の現在の主要株主若しくはその取締役等 又は当社グループが主要株主となっている企業の取締役等でないこと 4. 最近 3 年間において 当社グループの主要な取引先企業注 3 の取締役等でないこと 5. 当社グループから取締役 監査役を受け入れている会社又はその親会社若しくは子会社の現在の取締役等でないこと 6. 当社グループの会計監査人である公認会計士又は監査法人の社員 パートナー若しくは従業員でないこと 7. 当社グループから役員報酬以外に年間 1,000 万円を超える金銭その他の財産上の利益を受けている公認会計士 税理士 弁護士 各種コンサルティング等の専門的サービス提供者 ( ただし 当該財産を得ている者が法人その他の団体である場合は 当社グループから得ている財産合計が年間総収入の 2% を超える団体に所属する者 ) でないこと 8. 前各項のほか 当社と利益相反関係が生じ得る特段の事由が存在すると認められる者又は法人その他の団体に所属する者でないこと [ 注釈 ] 1. 重要な使用人 とは 部長職以上の使用人をいう 2. 主要株主 とは 総議決権の 10% 以上の議決権を直接又は間接的に保有している者をいう 3. 当社グループの主要な取引先企業 とは 直近事業年度の当社グループとの取引において 支払額又は受取額が 当社グループ又は取引先の連結売上高の 2% 以上を占めている企業をいう - 6 -