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[ 図表 35: 見直しのイメージ ] 質の高い施設 安心安全で コストの最適化 施設を安心安全に利用するため 点検 診断を実施し その結果に基づき 必要な対策を適切な時期に着実かつ効率的 効果的に実施します また これらの取組を通じて得られた施設の状態や対策履歴等の情報を記録し 次の点検 診断等に

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2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

広告第 号

地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

目 次 1 林地台帳の公表 情報提供 1-1 公表 情報提供の範囲 1-2 公表の方法 1-3 情報提供の方法 2 林地台帳の修正 更新 2-1 修正申出の方法 2-2 情報の修正 更新手順 3 林地台帳管理システム 3-1 管理システムの機能 3-2 林地台帳情報と森林資源情報の連携 4. 運用マ

各取組は PDCA サイクルを回し効果を評価し 目標が達成できない見通しとなったときは さらなる総量の縮減や取組 体制の強化等 基本方針等を見直します [ 図表 40] [ 図表 40:PDCA サイクル ] 計画修正 Action 計画修正 Action Plan Check 計画等修正 Acti

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総務部 企画財政課

第6章「参考資料」

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

法人単位貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 第三号第一様式 ( 第二十七条第四項関係 ) 法人名 : 社会福祉法人水巻みなみ保育所 資産の部当年度末前年度末 増減 負債の部当年度末前年度末 流動資産 23,113,482 23,430, ,370 流動負債 5,252,27

第3 法非適用企業の状況

1 はじめに 目次 人口減少社会における公共施設等の老朽化対策の必要性 P1 2 公共施設等の総合管理について (1) 背景 地方公共団体の取組状況と地方財政計画における位置づけ P6 (2) 総合管理計画策定指針の改訂 P17 (3) 公共施設等の適正管理の推進に係る財政措置及び取組事例 P26

科目当年度前年度増減 [ 負債の部 ] 流動負債未払金 3,44,15,654 3,486,316,11-46,3,357 給付金未払金 3,137,757,265 3,192,611,196-54,853,931 年金未払金 287,13, ,91,778 7,228,646 その他未

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設 機能の見直しハード面の効率化財源確保1-3. 再配置パターン ( 手法 ) の考え方 再配置計画の検討に向けて 公共施設の再配置を う場合の基本的なパターン ( 手法 ) について整理し それらの効果についても確認していきます 施設の再配置にあたっては 厳しい財政状況の中 人口が減少傾向にあるこ

年 4 月期関西圏 中京圏賃貸住宅指標 大阪府京都府兵庫県愛知県静岡県 空室率 TVI( ポイント ) 募集期間 ( ヶ月 ) 更新確率 (%)

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経済 財政一体改革推進委員会第 8 回国と地方のシステム WG ( 公共施設等総合管理計画について 国公資産の最適利用について ) 御説明資料 資料 3 ( 総務省 ) 平成 29 年 10 月 25 日

公共施設等総合管理計画について 公共施設等総合管理計画は平成 28 年度末までにほぼ全ての地方公共団体 (1,756/1,788 団体 ) において策定されたが 策定後も不断の見直しを実施し 順次充実させていくことが適当 総務省においては 地方公共団体における総合管理計画の充実のため 当該計画の改訂に資する取組を実施 公共施設等総合管理計画の改訂に当たっての留意点 総合管理計画の充実 精緻化に向けた課題 総合管理計画に策定指針 で示している項目 ( 維持管理 修繕 更新等に係る中長期的な経費見込み 公共施設数や延べ床面積等に関する数値目標等 ) を記載していない地方公共団体が存在する 公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針の策定について ( 平成 26 年 4 月 22 日 ) 総合管理計画は 策定にあたり必ずしも全ての公共施設の点検等を実施した上で策定することを前提としていないため 個別施設計画の策定を通じて把握される各施設の現状や対策費用等を踏まえ 中長期的な経費の見込み等の記載事項の充実 精緻化を図る必要がある インフラ維持管理 更新費の見通しの 見える化 総合管理計画のうち 人口や維持管理 更新費用の将来推計 計画期間を含む主たる記載内容等について 平成 29 年 3 月 31 日時点において策定されている全団体分をとりまとめ 一覧にしたものを総務省 HP で公表 ( 10/16 公表済 ) 個別施設計画の策定の進捗等に合わせて改訂される記載内容等について 毎年度更新 URL :http://www.soumu.go.jp/iken/koushinhiyou.html 平成 29 年度末に向けて固定資産台帳が整備されることから 今後は 固定資産台帳から得られる情報についても活用する必要がある 総合管理計画を充実 精緻化させることができるよう これらの課題を踏まえて 平成 29 年度中に計画改訂に当たっての留意点を地方公共団体あて通知予定 < 公共施設等総合管理計画の精緻化 > 総合管理計画の充実 精緻化と併せて 一定の期間を定めた維持管理 修繕 更新等に係る中長期的な経費見込みについて 比較可能性を高める方法を検討 ~2016 年度 2017 年度 2018 年度 ~2020 年度 地方公共団体 公共施設等総合管理計画の策定 個別施設計画の策定 公共施設等総合管理計画の精緻化 総務省等 関係省庁による個別施設計画策定のための技術的支援等の実施 公共施設等総合管理計画策定にあたっての指針の通知 個別施設計画策定の際の点検 診断等により得られた施設の現状 対策費用等や固定資産台帳から得られる情報の反映など不断の見直しを要請 主たる記載内容等をとりまとめた一覧表の更新 引き続き 総合管理計画の見直し 充実化を促進 1

固定資産台帳情報の公表について 〇固定資産台帳については 統一的な基準による地方公会計マニュアル において 以下のとおり示している 固定資産台帳は 公表を前提とすること 未利用資産の効活用の観点から 少なくとも一定の項目 ( ) については公表することが重要であること 財務書類等の利用者が PC 等に取り込み 加工できるようにエクセル形式等の編集可能なデータ形式で公表すること 〇平成 29 年度中に 総務省 HP において各団体が公表している固定資産台帳のデータへのリンク集を作成し 順次更新予定 < 固定資産台帳の記載事項の例 > 1 番号 25 除売却額 2 枝番 26 無償所管換減分 3 所在地 27 今回その他無償譲渡分 4 所属 ( 部局等 ) 28 減少誤記載減少分 5 勘定科目 ( 種目 種別 ) 29 内訳振替 分割減額 6 件名 ( 施設名 ) 30 減価償却額 7 リース区分 31 評価等減額 8 耐用年数分類 ( 構造 ) 32 増減異動後簿価 ( 期末簿価 ) 9 耐用年数 33 会計区分 10 取得年月日 34 予算執行科目 11 供用開始年月日 35 用途 12 取得価額等 36 事業分類 13 所割合 37 開始時見積資産 14 増減異動日付 38 各種属性情報 15 増減異動前簿価 39 売却可能区分 16 増減異動事由 40 時価等 17 今回増加額 41 完全除却済記号 18 償取得額 42 数量 (( 延べ床 ) 面積 ) 19 無償所管換増分 43 階数 ( 建物 ) 今回 20 その他無償取得分 44 地目 ( 土地 ) 増加 21 調査判明増分 45 稼働年数内訳 22 振替増額 46 目的別資産区分 23 評価等増額 47 減価償却累計額 24 今回減少額 48 財産区分 ( 行政財産 普通財産 ) 49 公財産台帳番号 50 法定台帳番号 < 総務省 HP> 各地方公共団体の財務書類公表ページへのリンク集 平成 27 年度決算に係る財務書類 平成 19 年度決算に係る財務書類 各地方公共団体の固定資産台帳公表ページへのリンク集 各地方公共団体の固定資産台帳の公表 未利用資産の効活用の観点から 公表が望ましい項目 リンク先 〇〇県 市 2

公共施設等総合管理計画の策定状況及び固定資産台帳の整備状況 参考 1 公共施設等総合管理計画の策定状況 平成 29 年 9 月 30 日現在 内訳 区分 都道府県指定都市市区町村 参考 合計 団体数割合団体数割合団体数割合団体数割合 回答団体数 47 100.0% 20 100.0% 1,721 100.0% 1,788 100.0% 策定予定 47 100.0% 20 100.0% 1,721 100.0% 1,788 100.0% 策定済 47 100.0% 20 100.0% 1,710 99.4% 1,777 99.4% 未策定 0 0.0% 0 0.0% 11 0.6% 11 0.6% 予策定定時完期了 年度 0 0.0% 0 0.0% 7 0.4% 7 0.4% 年度以降 0 0.0% 0 0.0% 4 0.2% 4 0.2% 策定予定無 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 固定資産台帳の整備状況 平成 29 年 9 月 30 日現在 都道府県指定都市市区町村合計区分団体数割合団体数割合団体数割合団体数割合 整備済 33 70.2% 17 85.0% 1,536 89.3% 1,586 88.7% 整備中 14 29.8% 3 15.0% 185 10.7% 202 11.3% 合計 47 100% 20 100% 1,721 100% 1,788 100% % 表示については 表示単位未満を四捨五入している関係で 合計が一致しない項がある 3

公共施設等総合管理計画の主たる記載内容をとりまとめた一覧表 参考 2 次の主たる記載内容 (11 項目 ) について 計画策定済の全ての地方公共団体 (47 都道府県 20 指定都市 1,689 市区町村 ) について一覧表でとりまとめ 公表 策定年度 ( 改訂年度 ) 計画期間 人口 ( 現状 総人口や年代別人口の見通し ) 施設保量 維持管理 修繕 更新等にかかる経費 ( 現状 今後の推計 ) 公共施設等の管理に関する基本的な考え方 (7 つの方針 ) 公共施設の数 延床面積等に関する目標 トータルコストの縮減 平準化等に関する目標 国等が管理する施設との連携についての考え方 都市計画等各種計画との連携の考え方 フォローアップの実施方針 取組状況等 ( 前年度に行った公共施設マネジメントの内容 形固定資産減価償却率等 ) 記載内容例 都道府県名 団体名等 市区町村名 公表資料 ( 政令市分 ) より抜粋 公共施設等総合管理計画記載事項 策定年度人口維持管理 修繕 更新等にかかる経費計画期間 ( 改訂年度 ) 現状総人口や年代別人口の見通し今後の推計年度区分年数基準年人口内容記載内容 神奈川県 相模原市平成 26 年度 10 年 10 年 平成 22 年 71.1 新潟県 新潟市 平成 27 年度 20 年 超 静岡県 静岡市 平成 26 年度 20 年 超 25 年平成 22 年 81.2 30 年平成 22 年 71.6 静岡県 浜松市 平成 27 年度 10 年 10 年 平成 22 年 80.1 総人口は 平成 22 年から平成 31 年までわずかながら増加を続け ピーク時で 73 を超えた後に減少に転じ 平成 72 年にはピーク時の 3/4 程度である約 54 まで減少すると推計した H22 から H52 までの 30 年間で 14.4 (18%) 減 30 年間で高齢者人口は約 6 (32%) 増 生産年齢人口は約 16 万 4 千人 (32%) 減 年少人口は約 4 (39%) 減 総人口 平成 52 年度には約 56 まで減少 年代別人口 生産年齢人口 (15~64 歳 ) が大幅に減少する一方 少子高齢化がより進行 増加傾向にあった本市人口は 平成 20 年をピ - クとして減少傾向 人口減少は 今後も続き 平成 57 年には 66.4 となると推計 少子高齢化が進展し従属人口割合も平成 22 年の 58.8% から平成 57 年の 95.6% と増加し 生産年齢人口への依存度が大きく高まる 公共建築物 大規模改修 更新費用 179 億円 / 年 (60 年平均 ) 土木施設 今後 50 年間の平均で約 81 億円 / 年 公共施設 ( 長寿命化対策前 ) 50 年間の平均で 245 億円 ( 長寿命化対策後 ) 50 年間の平均で 180 億円 インフラ資産 50 年間の平均で道路 67 億円 橋りょう 53 億円 下水道 123 億円 10 年間の平均で上水道 85 億円など 対策前 今後 30 年間の平均維持更新費用 :309 億円 対策後 ( 同 )217 億円 50 年間の平均で 574 億円 / 年 ( 建物長寿命化後 ) 4

住民一人当たり行政コスト及びストック情報の 見える化 参考 3 1. 住民一人当たり行政コストの 見える化 年 3 月より HP 掲載 ( 全地方公共団体 ) 住民一人当たり行政コストについて 経年比較や類似団体間比較が可能な形で 性質別 目的別の経費項目を網羅的に公表 < 性質別 > 人件費 物件費 維持補修費 扶助費 補助費等 普通建設事業費 ( 新規整備 更新整備 ) 災害復旧事業費 失業対策事業費 公債費 積立金 投資及び出資金 貸付金 繰出金 前年度繰上充用金 普通建設事業費のうち新規整備 更新整備の数値の把握は H26 決算以降 当該団体値 グループ内平均値 当該団体値 グループ内平均値 2. ストック情報の 見える化 年 5 月より HP 掲載 ( 都道府県 3 団体 指定都市 5 団体 市区町村 187 団体 ) 固定資産台帳の整備に合わせて順次拡充 全体及び施設類型ごとの公共施設等の老朽化度合いを示す指標 ( 形固定資産減価償却率 ) や 施設類型ごとの一人当たり面積等について 経年比較や類似団体比較も含めて公表 1 2 形固定資産減価償却率については 将来負担比率と組み合わせて用いることにより 各団体の今後の財政上の課題を多角的に把握することにも活用 3 3 形固定資産 1 形固定資産減価償却率 ( 全体 施設類型ごと ) 2 施設類型ごとの一人減価償却率の将来当たり面積等負担比率との組合 < 全体 > < 施設類型ごと> せ 80.0 75.0 70.0 65.0 60.0 55.0 50.0 45.0 40.0 (%) 形固定資産減価償却率 [65.0%] 類似団体内順位 / 県平均. 61.0 62.0 55.0 57.0 59.0 61.0 72.0 63.0 64.0 65.0 63.0 52.0 (%) 50.0 46.0 42.0 38.0 34.0 30.0 形固定資産減価償却率 施設 46.0 32.0 45.0 34.0 類似団体内順位 / 県平均. 44.0 36.0 43.0 38.0 44.0 42.0 40.0 36.0 ( m2 ) 320 300 280 260 240 220 300 一人当たり面積 施設 類似団体内順位 / 県平均. 290 280 270 280 260 230 95.0 85.0 将来 75.0 負担 65.0 比率 55.0 45.0 ( 例 ) (%) 35.0 60.1 60.6 61.1 61.6 62.1 62.6 63.1 63.6 形固定資産減価償却率 将来負担比率が低下している一方 形固定資産減価償却率が上昇していることから ア必要な投資が行われず 老朽化対策が先送りされている可能性 あるいはイ単純な施設更新を行うのではなく 既存施設を活用して財政負担を抑えている可能性が考えられ 他のデータと合わせて老朽化対策の進捗状況の分析を深めることができる 5