損害保険の契約をお考えの皆さまへ損害保険の契約にあたっての手引 社団法人日本損害保険協会 事故や災害等 いざというときに備えるのが損害保険です このご案内では 皆さまが安心して 損害保険の契約ができるよう ご注意いただきたいこと等を説明します * あなたがこれから契約を検討する保険商品が損害保険会社の商品か 生命保険会社の商品かによって 参考とすべき手引は異なります 損害保険会社の商品の契約をご検討の方は この手引をご覧ください 生命保険会社の商品をご検討の方は 生命保険文化センターのホームページ (http://www.jili.or.jp/) をご覧ください < なお この手引から損害保険を契約することはできません > 目次 損害保険の種類 損害保険を契約するための手引 P1 P2 損害保険には さまざまな種類があり 日々のくらしの安心を支えています 身近なものをまとめました 次の保険の手引を作成しました 住まいの保険を契約するための手引 くるまの保険を契約するための手引 からだの保険を契約するための手引 損害保険の契約にあたって その他知っておいていただきたいこと P8 P9 損害保険の契約にあたって ご注意いただきたい事項 その他知っておいていただきたい事項 をまとめました 必必ずお読みください 損害保険の種類 火災保険 地震保険 自動車損害賠償責任保険 ( 自賠責保険 ) 自動車保険 傷害保険 医療保険 については それぞれ契約するための手引を作成しましたので 参考にしてください 住まいの保険 火災保険 ( 住まいの保険を契約するための手引 参照 ) 地震保険 ( 住まいの保険を契約するための手引 参照 ) くるまの保険 自動車損害賠償責任保険 ( 自賠責保険 ) ( くるまの保険を契約するための手引 参照 ) 自動車保険 ( くるまの保険を契約するための手引 参照 ) からだの保険 傷害保険 ( からだの保険を契約するための手引 参照) 海外旅行傷害保険所得補償保険医療保険 ( からだの保険を契約するための手引 参照) 介護保険 ( 注 ) 保険の種類によっては 貯蓄性を兼ね備えた積立型の保険もあります 保険の種類によっては 損害に対する補償に加えて その損害に伴う諸費用 ( 例 : 火災保険における火災 落雷 風災等の事故や自動車保険における対人賠償 対物賠償 車両等による事故に際しての保険金に加えて 契約者に支払われる臨時費用 ) が支払われるものもあります 支払われる保険金や費用は 保険約款やパンフレットにて確認願います 1
損害保険を契約するための手引 住まいの保険を契約するための手引 住まいの保険には 火災や風水害等の自然災害による建物や家財の損害を補償する 火災保険 と地震 噴火 津波による 建物や家財の損害を補償する 地震保険 があります 地震保険は 地震保険に関する法律 に基づいて政府と各保険会社が 共同で運営しています 火災保険 契約にあたってのご注意 1 建物と家財それぞれに契約が必要です 火災保険は 建物と家財それぞれに契約することが必要です 賃貸住宅にお住まいの場合は 家財を対象とした火災保険を契約することができます ( 建物を対象とした火災保険は貸主が契約することになります ) なお 家財を対象とした火災保険を契約する場合 1 個または1 組の価額が30 万円を超える貴金属や宝石 美術品等は 申込みの時に申込書に明記しないと補償の対象とならない場合がありますのでご注意ください 地震による火災は火災保険では補償されません 2 地震や噴火 津波による火災 ( 延焼 拡大した損害を含みます ) は 火災保険では補償されません 地震や噴火 津波による損害に備えるには 火災保険とセットで地震保険を契約する必要があります よくあるご質問 Q. 隣の家からの もらい火 で自宅が火災にあってしまいました 隣の家に損害賠償請求はできますか? A. 失火の責任に関する法律 では 失火した者 ( この場合は隣の家 ) に重大な過失がない限り損害賠償請求はできないと定めら れています 自宅で火災を起こさないように気をつけていても このような もらい火 で思わぬ損害を受ける危険がありますので 万が一に備えて火災保険を契約しておくことが大切です Q. 契約金額の設定方法により 受取る保険金の額が異なりますか? A. 火災保険の契約金額の設定方法には 次の2つの方法があります 再調達価額をもとに契約金額を設定する方法再調達価額とは 同じ建物や家財を建築したり購入したりするのに必要な金額 すなわち 新品価額 をいいます したがって 再調達価額をもとに契約金額を設定しておくと 同じ価値のものを再度購入できる金額が補償されるので 保険金だけで建物を元通りに修復したり 建て直すことができます 時価をもとに契約金額を設定する方法時価とは 再調達価額から使用による消耗分を差し引いた金額をいいます 時価を下回る契約金額で設定した場合 受取る保険金の額は損害額どおりでないことがありますので 時価をもとに契約する際には 建物や家財の契約金額を時価いっぱいに設定しておく必要があります 再調達価額や時価は年月の経過によって変化していきますので 契約を継続するときには契約金額を見直す必要があります Q. 金融機関等から融資を受けている建物の火災保険はどうなっていますか? A. 金融機関等から融資を受けた建物について 当該金融機関を質権者とする火災保険を契約する場合がありますが この火災保険は一般的には建物のみを対象としていますので 家財を対象とする火災保険を別途契約する必要があります 2
地震保険 契約にあたってのご注意 1 2 地震保険は単独では契約できません 地震保険を単独で契約することはできません 必ず火災保険とセットで契約することになっていますが 火災保険の保険期間の途中からでも地震保険を契約することができます なお 火災保険契約時に地震保険を契約しない場合は 火災保険の申込書に 地震保険は申し込まない ことを確認する印を押すことになっています 押印する際には 地震保険による備えが本当に不要なのかご検討ください 契約金額は火災保険の50% が限度となります 地震保険の契約金額は 火災保険の契約金額の 30%~50% の範囲内で設定します ただし 建物は 5,000 万円 家財は 1,000 万円が限度となります これは 地震保険の目的が 被災者の生活の安定 であると 地震保険に関する法律 に定められており 生活再建の当面の資金として活用いただくことにしているためです 注 地震保険の補償内容や保険料は 保険会社により異なることはありません 3 全損 半損 一部損の損害に対して補償されます 地震保険は 大地震が発生して大量の住宅等に損害が発生した場合でも 保険金をできるだけ速やかに支払うことができるよう 損害の程度を 3 つに区分しています 建物や家財に 全損 半損 または 一部損 の損害が生じたときに それぞれの損害の程度に応じて補償されます ( 右表参照 ) 損害の程度全損半損一部損 支払われる保険金契約金額の100% ( 時価が限度 ) 契約金額の50% ( 時価の50% が限度 ) 契約金額の5% ( 時価の5% が限度 ) よくあるご質問 Q. 賃貸住宅でも地震保険を契約できますか? A. 賃貸住宅にお住まいの場合は 家財を対象とした火災保険とセットで契約することができます なお 持ち家にお住まいの場合は 建物と家財 それぞれの火災保険とセットで契約することができます 建物は住居のみに使用される建物 ( 専用住宅 ) と店舗等と併用している建物 ( 併用住宅 ) が対象です Q. 地震保険に保険料の割引制度はありますか? A. 地震保険には 建物の耐震性能に応じた保険料の割引制度があります お住まいが 1981 年 6 月以降に新築された建物の場合には 10%( 建築年割引 ) 住宅の品質確保の促進等に関する法律 に基づく耐震等級を受けている建物の場合には 耐震等級に応じて 10%~30% の割引 ( 耐震等級割引 ) が適用されます ただし 割引はいずれか一方が適用されます 割引を受けるには 所定の確認書類が必要となりますので 保険会社や代理店にお問い合わせください Q. 東海地震に関する警戒宣言が発令された後に地震保険を契約できますか? A. 東海地震の発生が予知された場合は 政府から大規模地震対策特別措置法に基づいて警戒宣言が発令され 地震防災対策強化地域 ( 静岡 愛知 三重 岐阜 長野 山梨 神奈川 東京の中で法律により指定された市町村 ) の住民は避難するよう指示が出ます この警戒宣言発令後は 地震防災対策強化地域内の建物や家財については 新たに地震保険を契約したり契約金額を増やすことはできません 3
くるまの保険を契約するための手引 くるまの保険には 法律で契約が義務付けられている 自動車損害賠償責任保険 ( 自賠責保険 ) と任意で契約する 自動車保険 の 2 種類があります くるまの保険 対人賠償 対人賠償以外 自動車保険 ( 概要は以下参照 ) ( 対人賠償保険 ) ( 対物賠償保険 ) ( 人身傷害補償保険 ) ( 搭乗者傷害保険 ) ( 無保険車傷害保険 ) 自賠責保険 ( 自損事故保険 ) ( 車両保険 ) 相手方への補償 対人賠償保険 自動車事故により 他人を死傷させ 法律上の賠償責任を負った場合に 自賠責保険の限度額を超える損害を補償します 対物賠償保険 自動車事故により 他人の自動車や建物など他人の財物に損害を与え 法律上の賠償責任を負った場合にその損害を補償します ご自身の補償 人身傷害補償保険 自動車事故によって契約者等が死傷した場合に 過失割合にかかわらず 損害額全額を契約金額の範囲で補償します なお 損保会社によっては 契約者等の歩行中や自転車による事故なども補償するものがあります 搭乗者傷害保険 自動車事故により ご契約の車に乗車中の方が死傷した場合に あらかじめ定められた契約金額に基づいて損害を補償します 無保険車傷害保険 賠償能力が十分でない無保険車等との間で自動車事故が発生し 契約者や同乗者が死亡または後遺障害を被った場合の損害を補償します 自損事故保険 契約者自身が起こした事故によって契約者や同乗者が死傷した場合の損害を補償します 車の補償 車両保険 偶然の事故によってご契約の自動車が損害を受けた場合に補償します 契約にあたってのご注意 1 自賠責保険は ご自分のケガや他人の財産に対する損害に対して補償されません 自賠責保険は 車検に不可欠な保険ですが 対人賠償 ( 他人の身体への損害に対する損害賠償 ) のみしか補償されず ご自分のケガ 他人の自動車等に対する損害は補償されません また 自賠責保険には限度額があり これを超える損害を補償するためには 任意の自動車保険を契約する必要があります 2 自動車保険は 契約の条件を十分確認のうえ契約しないと万が一の際に補償されません 任意の自動車保険には いろいろな条件が設定されています 条件を限定すれば保険料が安くなりますが それだけ補償範囲が狭まることになり 事故を起こした場合に補償されないことがありますので よく確認してから契約してください ( 次の よくあるご質問 参照 ) 4
よくあるご質問 Q. 自動車保険はどのような条件が設定されているのですか? A. 次のような条件が設定され その条件によって保険料が異なります 詳しくは保険会社や代理店にお問い合わせください 自動車の車種 自動車の車種によって保険料が異なります 運転される方の限定 運転される方に条件をつけると一般的に保険料が安くなります ( 例えば家族以外の方が運転される間の事故を補償の対象外とする ) 運転される方の年齢 運転される方の年齢に条件をつけると一般的に保険料が安くなります ( 例えば 21 歳未満の方が運転される間の事故を補償の対象外とする ) 使用目的 自動車の主な使用目的 ( 業務用 通勤用 レジャー用等 ) によって 保険料が異なる場合があります 記名被保険者の運転免許証の色 申込書に記載される被保険者 ( 記名被保険者といいます ) の運転免許証の色がゴールドの場合に 保険料が安くなる場合があります 走行距離 自動車の年間走行距離によって 保険料が異なる場合があります Q. 車両保険を契約する場合にどのような点に注意すればよいですか? A. 車両保険は 契約時点における市場販売価格相当額 ( 時価 ) を基準に契約されます したがって 事故による修理代等がこの時価を超える場合は 時価までしか補償されません また 次の点にも注意してください 損害額の一部を自己負担 ( 免責金額といいます ) とする制度があります 免責金額が高いほど保険料が安くなります 補償内容を限定する特約 ( 他の自動車との事故の損害のみに限定する等 ) で保険料を安くすることができますが 補償の範囲が狭くなります Q. 事故を起こすと翌年の保険料が高くなるのですか? A. 事故を起こして保険を利用すると 翌年の保険料は一般的に高くなります 自動車保険では 事故の内容や回数に応じて 契約者ごとに等級が設定され この等級により保険料が割引きまたは割増しされる制度があります 例えば 初めて自動車保険の契約をした場合は6 等級として位置づけられ 1 年間事故がないと1 等級上がり7 等級となり 保険料が割引きされます 逆に事故を起こして保険金の支払いを受けると 1 事故につき3 等級下がって3 等級となり保険料が割増しされます 5
からだの保険を契約するための手引 からだの保険には ケガで入院したり 所定の手術を受けた場合あるいは通院した場合に補償する 傷害保険 や ケガや 病気で入院したり所定の手術を受けた場合に補償する 医療保険 等があります 傷害保険 医療保険 がん保険 介護保険などは 損害保険会社 生命保険会社双方で取り扱えることとなっており 基本的に は補償内容に違いはありませんが 詳しくは保険会社または代理店にお問い合わせください 傷害保険 契約にあたってのご注意 病気は 傷害保険では補償されません 1 傷害保険では 病気 の場合は補償の対象になっていません 傷害保険では ケガ だけを補償の 対象としており ケガ だけでなく 病気 にも備えるには医療保険等 病気を補償対象にする保険や特約を別に契約する必要があります ケガ だけでよいのか それとも ケガ と 病気 の両方の補償が必要なのか あらかじめ検討したうえで契約してください 契約時に 職業等を正しく申告しないと 補償されないことがあります 2 傷害保険では 契約時に補償対象となる方 ( 被保険者 ) の職業 職種等を申込書等に記入します 記入内容が事実と異なっていると 契約が解除されたり 保険金が支払われない場合があります よくあるご質問 Q. 傷害保険では どのような保険金が支払われますか? A. 死亡保険金 後遺障害保険金 入院保険金 通院保険金等が支払われます 契約時にそれぞれの保険金について限度額を定めます なお 通院保険金については 日常生活等に支障がない程度に治った日までの通院が対象となりますので 通院すれば必ず支払われるものではありません Q. 海外旅行傷害保険は ケガによる補償だけですか? A. 傷害保険の中には ケガの補償のほか 物の損害 賠償責任を負った場合の損害 さまざまな費用の損害をあわせて補償するものもあります その代表的な例が海外旅行傷害保険です ( 海外旅行保険と呼ばれることもあります ) この保険では 海外旅行中に被った以下の例のような損害を補償しています 他の傷害保険と異なり 病気 を補償の対象としていることも特徴のひとつです 例 1ケガによる死亡 後遺障害 2ケガによる治療費用 3 病気による死亡 4 病気による治療費用 5 携行品の損害 6 事故の際に家族が現地に行くための交通費や現地滞在費等 6
医療保険 契約にあたってのご注意 契約時に 健康状態を正しく申告しないと 補償されないことがあります 1 医療保険では 契約時に補償の対象となる方 ( 被保険者 ) の健康状態を申込書や告知書に記入します 記入内容が事実と異なっていると 契約が解除されたり 保険金が支払われない場合があります また 治療中であったり 過去に治療歴のあるケガや病気は 補償の対象外になることもあります 2 3 高齢になっても補償が続くのか確認してください 医療保険は 保険期間があらかじめ定められた定期タイプ (5 年か10 年が一般的です ) と 補償対象となる方 ( 被保険者 ) が死亡するまで補償する終身タイプがあり 保険料は契約時の年齢や性別などにより異なります 定期タイプでは 保険期間が終わったあと引き続き補償を希望する場合は 継続の手続きが必要なものと自動的に契約が継続されるものがあります また 保険料は継続時の年齢によっては高くなるのが一般的で 高齢になると継続ができない場合もあります 入院保険金は 何日目から何日間支払われるのか確認してください 入院保険金については 入院して何日目から支払われるか また 何日間支払われるか いろいろなパターンがありますので 必ず確認してください また 通常 人間ドック等検査のための入院等の場合 入院保険金が支払われません よくあるご質問 Q. 医療保険では どのような保険金が支払われますか? A. 入院保険金と手術保険金が支払われるのが基本です 入院保険金には入院 1 日あたりの限度額 ( 入院保険金日額 ) 1 回の入院についての支払限度日数や保険期間を通じての限度 ( 通算支払限度日数 ) があります また 手術保険金では手術の部位や方法によって入院保険金日額の10 倍 20 倍または40 倍が支払われるのが一般的です なお 入院保険金と手術保険金以外の補償は あらかじめセットになっていたり 任意で付け足して契約できるようになっている場合もあります Q. 特定の病気を専門に補償する保険がありますか? A. 医療保険の中には特定の病気に限って補償する保険もあり がん保険がその代表的な例です がん保険は がんによる入院や通院等を補償する保険で がん以外の病気に対しては補償されません Q. 医療保険で どの程度備えればよいですか? A. 医療保険の契約にあたっては 公的医療保険でどこまで補償されているかを理解しておくことも大切です 公的医療保険では 入院時の差額ベッド代等は補償されませんが 長期入院等による費用を軽くするため 治療費が高額になった場合には 自己負担額の一部を払い戻す制度 ( 高額療養費制度 ) があります それらを踏まえて 入院 1 日あたりの限度額 ( 入院保険金日額 ) に過不足がないか確認してください 7
損害保険の契約にあたって (1) 損害保険を契約することとは 損害保険を契約するということは 契約する方 ( 以下 保険契約者 といいます ) と保険会社の間で契約を結ぶことで 契約内容が記載された 保険約款 ( ほけんやっかん ) に 保険契約者と保険会社双方が従うことになります (2) パンフレット等を読んでください 保険会社は 自動車保険 火災保険等 保険の種類ごとにパンフレット等を用意しています パンフレット等には その保険の特徴 概要 注意事項等がわかりやすく記載されていますので しっかり目を通し ご自分のニーズと照らし合わせてください パンフレット等ではわからないことがあれば 保険会社や代理店に問い合わせて確認してください パンフレット等は 保険会社や代理店の店頭で入手できます また 保険会社に直接請求したり 保険会社のホームページから入手することもできます 日本損害保険協会の そんぽ情報スクエア や全国の支部でも 会員保険会社が販売する主な損害保険のパンフレット等を用意しています ここにご注意! どのような場合に補償され どのような場合に補償されないかについて ご自分で確認してください 保険によっては さまざまな損害に対する補償が用意されているものがありますが 補償の範囲が広いほど一般的に保険料は高くなります 補償の内容が本当にご自分に必要なものかどうか 検討してください (3) 損害保険を契約するには 契約の申込み契約の申込みは 一般的には 代理店を通じて申し込むことになります 申込みの際は 申込書に必要な事項を記入し 押印します 保険会社によって また保険の種類によっては電話 インターネットでの申込みもできます 損害保険会社の代理店は 保険会社と委託契約を結んでおり 多くの場合 保険会社を代理して保険契約を結び 保険料を領収することを基本業務としています したがって代理店と契約を結んだ時点で 保険会社と契約を結んだことになります なお 生命保険会社の代理店は契約締結の媒介を行いますが 契約を締結する権限はありません また 責任開始時期は 契約締結した際に保険会社に提出した申込書記載の保険始期日以降の日となります ここにご注意! 契約を結ぶ前に その保険に関する重要なことがら( 重要事項 といいます) の説明を受けてください 申込書に事実と異なる記載 告知をすると( 告知義務違反 といいます) 保険金が支払われない場合があります 保険料の支払い保険料の支払方法は 契約と同時にその全額を支払う 一括払い 以外に 分割払い ( 年払い 月払い等 ) があります 保険料は 保険会社や代理店に直接現金で払い込むことになります また 口座振替 クレジットカード払いやコンビニ払い等が利用できる場合もあります ここにご注意! 保険料の支払いがあるまでは 事故が発生しても保険金が支払われません ただし 口座振替やクレジットカードによる保険料支払い等の一部の契約では この限りではありません 分割払いの場合は 払込期日までに保険料を支払ってください 保険料の支払いがないと事故が発生しても保険金が支払われないことがあります 保険証券の確認 保険契約の申込み後 保険会社から保険証券が送付されますので 契約内容を今一度ご確認ください 8
その他知っておいていただきたいこと (1) 契約のクーリング オフ 損害保険契約では 一般的には以下のような扱いになっています クーリング オフができる契約 : 保険期間 ( 補償される期間 ) が 1 年を超える長期契約 クーリング オフができない契約 : 保険期間が 1 年以内の契約 クーリング オフをする場合は 申込日から 8 日以内に ハガキ等郵送で保険会社に申し出る必要があります 対象となる 契約の詳細については 保険会社または代理店にお問い合わせください (2) 契約の継続手続き 損害保険契約の保険期間は 多くの場合 1 年間です ただし 1 年超の契約や 1 年未満の契約もあります 保険契約は満期が 来ると通常は継続ができます 満期日の管理と継続手続きは 保険契約者自身で行うことが原則です 保険会社では 契約の継続手続きの忘れを防ぐために 契約者サービスの一環として ほとんどの場合 満期日の到来前に ハガキ等で通知を行っていますので ご確認ください また 保険の種類によっては満期時にそれまでの契約と同一内容で自動的に契約が継続されるよう設定することもできます 詳細は 保険会社または代理店にお問い合わせください (3) 契約内容の変更 解約 保険期間の途中で契約内容を変更( 車の買い替え等 ) したり 解約する場合は 保険会社または代理店にその旨を申し出てください 契約の変更手続きを行わないと事故が発生しても保険金が支払われない場合があります 変更に伴って保険料の追加払いや払い戻しがある場合があります また解約する場合 保険料には 保険会社の経費に充当される部分が含まれていますので 例えば保険期間が1 年で保険料一括払いの契約において 契約から6ヵ月経った後に解約しても 支払った保険料の半分が返還されるわけではありません (4) 保険金の請求 交通事故や火災 またケガや病気等 保険で補償される事故が発生した場合は 保険会社または代理店に直ちに連絡してください 交通事故の場合は ケガ人の救護や警察への連絡を行うとともに 相手方 目撃者の連絡先を確認してください また 事故にあった車を修理するときや 相手方と示談する場合は 必ず事前に保険会社にご相談ください 保険会社の承認がない場合 保険金が支払われない場合があります 保険の種類によっては 損害に対する補償に加えて その損害への対応に伴って発生した費用が支払われるものもあります 支払われる保険金や費用は 保険約款やパンフレット等にて確認願います 9
(5) その他 個人情報の取扱い 契約に関する個人情報は 厳格に管理され 保険会社における契約の引受けに関する判断や 保険金の支払いに関する手続き等に利用されます 詳細は 各保険会社および代理店のプライバシーポリシー ( 個人情報保護宣言 ) をご確認ください 引受保険会社が破綻した場合 損害保険の契約をした保険会社が破綻した場合 破綻した保険会社に替わって損害保険契約者保護機構 (http://www.sonpohogo.or.jp) が補償する制度があります ただし 保険の種類によっては 補償の対象とならない契約もあります また 破綻手続きに際して保険金等の支払いが一定期間凍結されたり 保険金の支払い額等が削減されることがあります 損害保険契約者保護機構や 補償の対象となる契約の詳細については 保険会社または代理店にお問い合わせください 相談窓口損害保険に関する相談等については 保険会社をはじめとした以下のような窓口があります 損害保険各社相談窓口 (http://www.sonpo.or.jp/link/index.html) 日本損害保険協会そんがいほけん相談室 (http://www.sonpo.or.jp/address/center_index.html) 外国損害保険協会 (http://www.fnlia.gr.jp/) 以 上 10