1 法の目的

Similar documents
山梨県産業廃棄物処理業者等不利益処分要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ( 昭和 45 年法律第 137 号 以下 法 という ) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令 ( 昭和 46 年政令第 300 号 ) 及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則

廃棄物処理法の基礎知識(第1回)

弘前市告示第   号

<4D F736F F F696E74202D F8D7390AD8F8895AA82CC8EC097E182A982E782DD82E9934B90B38F88979D2E >

Microsoft PowerPoint 映写用.ppt [互換モード]

新起案様式例           様式A4縦

町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

第 2 節 監督処分等 ( 監督処分等 ) 第 81 条 国土交通大臣 都道府県知事又は市長は 次の各号のいずれかに該当する者に対して 都市計画上必要な限度において このの規定によってした許可 認可若しくは承認を取り消し 変更し その効力を停止し その条件を変更し 若しくは新たに条件を付し 又は工事

廃棄物処理法の改正について

廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく行政処分の実施に関する要領

001p_......

第5章 その他

産業廃棄物管理票制度の運用について(通知)

消防法 ( 抄 ) ( 昭和 23 年 7 月 24 日法律第 186 号 ) 最終改正 : 平成 27 年 9 月 11 日法律第 66 号 第 17 条 ( 消防用設備等の設置 維持と特殊消防用設備等の適用除外 ) 学校 病院 工場 事業場 興行場 百貨店 旅館 飲食店 地下街 複合用途防火対象

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条

によっては認識することができない方式で作られる記録であって 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 二及び三において同じ )をいうものとすること 二この法律において 電子契約 とは 事業者が一方の当事者となる契約であって 電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法に

<4D F736F F D E6D8E DBB939982C982E682E E82CC968497A782C CC8B4B90A782C98AD682B782E98FF097E181698A6D92E8816

(Microsoft Word - \223y\215\273\217\360\227\341\201iH24.4.1\211\374\220\263\201j.docx)

<4D F736F F D208A7D8AD48E DBB93998B4B90A78FF097E12E727466>

2/6 ページ ( 一 ) この法律における主務大臣は 環境大臣及び経済産業大臣とすることとしている ( 二 ) この法律に規定する主務大臣の権限の委任について規定することとしている 11 施行期日等 ( 附則関係 ) ( 一 ) この法律は 公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定

資料1-1 多頭飼育の適正化について

資料 3 参考 2 使用済自動車の再資源化等に関する法律 からの抜粋 解体自動車の全部再資源化の実施の委託に係る認定に関する規定 第三十一条自動車製造業者等は 解体業者又は破砕業者に委託して 解体自動車の全部再資源化 ( 再資源化のうち 解体業者が第十六条第二項の主務省令で定める再資源化に関する基準

< F2D816988C C816A92E192AA90FC95DB F2E6A7464>

- 2 - 状の信頼性が確保されることが電子契約における課題となっていることに鑑み 電子委任状の普及を促進するための基本的な指針について定めるとともに 電子委任状取扱業務の認定の制度を設けること等により 電子契約の推進を通じて電子商取引その他の高度情報通信ネットワークを利用した経済活動の促進を図るこ

法律第八十五号(平二一・七・一七)

<4D F736F F D208E52979C8CA C78E F88979D8BC68ED E882C98C5782E98E9696B18F88979D977697CC2E646F63>

Taro-フロン排出抑制法施行令

Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

< F2D88E194BD935F C2E6A7464>

無線局の定期検査制度の見直し ~ 登録検査等事業者制度の導入 ~ 平成 23 年 6 月 総務省総合通信基盤局電波環境課

2 マニフェストの記載 1 産業廃棄物の種類 法第 2 条第 4 項及び施行令第 2 条に規定する産業廃棄物の種類を原則とし 特別管理産業廃棄物である場合にはその旨を記載しなければなりません しかしながら 例えばシュレッダーダストのように複数の産業廃棄物が発生段階から一体丌可分の状態で混合しているよ

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

第3回投資促進等WG 資料1-2

地域生活支援事業サービス提供事業者登録要綱

Microsoft Word - 文書 1

補助事業の手引き(一般的事項)

- 1 - 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和四十五年法律第百三十七号)(傍線部分は改正部分)改正案現行第二章一般廃棄物第二章一般廃棄物第二節一般廃棄物処理業第二節一般廃棄物処理業(事業の停止)(事業の停止)第七条の三市町村長は 一般廃棄物収集運搬業者又は一般廃棄物第七条の三市町村長は 一般廃棄

(6) 集団回収第 57 条の2 第 3 項に規定するリサイクル推進団体による再利用を目的として集団回収対象物 ( 再利用が可能な家庭廃棄物のうち 規則で定める廃棄物をいう 以下同じ ) を回収する活動をいう ( 処理 ) 第 19 条 2 3 前 2 項に規定する一般廃棄物の処理の基準は 規則で定


法律第三十三号(平二一・五・一)

<4D F736F F D E63188C4816A8D4C93878CA78BC696B18AC7979D91CC90A78A6D94468C9F8DB88EC08E7B97768D6A816989FC90B38CE3816A2E646F63>

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

Microsoft Word - 様式2-8 産廃処理計画

●空家等対策の推進に関する特別措置法案

○職員の育児休業等に関する条例(平成四年大阪府条例第一号)新旧対照表

< BE291CC89B78C C8C88B38C768F88979D81408EC0926E8A6D944695F18D908F A816A>

道路運送車両法第四条、第三十四条第一項、第三十六条の二第四項、第六十条第一項、第六十二条第二項(第六十三条第三項及び第六

個人情報の保護に関する規程(案)

< F2D B8F8895AA8AEE8F F88E48CA794C5816A>

平成17年度財団法人東京都体育協会に対する補助金交付要綱

海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律施行令案参照条文目次 海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(平成三十年法律第八十九号)(抄)1 国土交通省組織令(平成十二年政令第二百五十五号)(抄)4

6-3 本市の違反宅地開発の状況 本市における違反宅地開発には 次のようなケースがありました ケース 1( 無許可工事 ) ケース 2( 許可後の無断変更工事 ) ロー経緯書 顛末書提出 建築相談 開発 宅造許可 現場調査 工事着手 無断造成発見 許可内容の変更相談 来課要請 変更内容 1 予定建築

- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

医療関係機関の皆様へ

<4D F736F F D A6D92E894C581458E7B8D7393FA A956C8FBC8E738FE18A518ED293FC89408E9E E A B E E968BC68EC08E7B97768D6A2E646F63>

個人情報保護法と 行政機関個人情報保護法の 改正点概要

一介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 ) 第 7 条第 3 項に規定する要介護者二身体障害者福祉法 ( 昭和 24 年法律第 283 号 ) 第 15 条の規定に基づき身体障害者手帳の交付を受けた者三精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 ( 昭和 25 年法律第 123 号 ) 第 4

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 5 月 18 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県三原市須波 1 丁目 23-8 藤井建設 代表取締役藤井啓文 ( 法人にあっては, 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号 (08


2 市長は 告示産業廃棄物の処理を次の基準により行うものとする (1) 処理できる告示産業廃棄物は 市内の土地又は建物から排出されたものに限る (2) 1 日に搬入できる告示産業廃棄物の量は 2 トン車 1 台 ( 軽トラックの場合は 2 台 ) 以内とする ただし 天災等特別の理由による場合は 市

7 土壌汚染対策法 Q&A Q 1 クリーニング店を閉店しますが 何をすれば良いですか? A 1 まずは 水質汚濁防止法に定める廃止の届出を都道府県知事等へ行う必要があります また 閉店するクリーニング店において特定有害物質を使用していた場合などは 調査義務が発生します ( 法第 3 条 1 項 )

一般社団法人北海道町内会連合会定款変更(案)

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 14 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県府中市本山町 佐々田土建株式会社 代表取締役三島俊美 電話番号 廃棄物の処理及び清掃

目的 ( 第 1 条 ) 第 1 章総則 ( 第 1 条 ~ 第 3 条 ) 個人番号及び法人番号を活用した効率的な情報の管理 利用及び迅速な情報の授受 手続の簡素化による国民の負担の軽減 現行個人情報保護法制の特例を定め 個人番号その他の特定個人情報 ( 個人番号を含む個人情報 以下同じ ) の適

Microsoft Word - (参考資料2)放射性物質汚染対処特措法(条文)

2. 登録講習を実施している機関一般社団法人マンション管理業協会登録年月日平成 13 年 8 月 10 日所在地東京都港区虎ノ門 連絡先 株式会社プライシングジャパン 登録年月日 平成 26 年 10 月 3 日 所在地 埼玉県三郷市上口 連絡先

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - å§flè¨Šå¥‚ç´—æł¸_éłłå½¢.docx

Microsoft Word - mizu-jyorei.docx

<4D F736F F F696E74202D208E9197BF355F E95E28F9E918D8D878B5A8F705F E B8CDD8AB B83685D>

<945F96F B3816A2E786264>

フロン回収・破壊法の改正内容等について

豊中市ブロック塀等撤去補助金交付要綱 平成 30 年 8 月 10 日実施 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 本市の区域内に存する道路に面するブロック塀等の撤去を実施する者に対し 豊中市ブロック塀等撤去補助金 ( 以下 補助金 という ) を交付することについて必要な事項を定め もって地震等により

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

市町村合併の推進状況について

資料 2-3 金の密輸入に対する罰則強化 ( 資料編 ) 平成 29 年 11 月 29 日関税 外国為替等審議会関税分科会財務省関税局

個人情報保護規程例 本文

い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

別紙 1 地方税法第 314 条の 7 第 1 項第 4 号に掲げる寄附金を受け入れる 特定非営利活動法人を指定するための基準 手続等に関する条例 新旧対照表 改正案 ( 欠格事由 ) 第 6 条第 4 条第 1 項の規定にかかわらず 市長は 次のいずれかに該当する特定非営利活動法人について 指定の

5-1から3許可・不許可

適正処理の実現に向けた社内の取組内容 従業員の教育訓練の実施状況 社内研修を実施している ( 研修の内容 ) 廃棄物処理法について安全性の確保について ( 研修の頻度 ) 年 1 回半年に1 回 3ヶ月に1 回月 1 回 ( ) 外部研修を受講させている ( 研修の内容 ) 安全運転教育 事故時の対

Microsoft Word - 4-2”©„Èfi_„�Ł\.doc

第 8 条を削り, 第 9 条を第 8 条とし, 第 10 条から第 12 条までを 1 条ずつ繰り上げる 別記第 1 号様式を次のように改める

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

目的 土壌汚染対策法の概要 土壌汚染の状況の把握に関する措置及びその汚染による人の健康被害の防止に関する措置を定めること等により 土壌汚染対策の実施を図り もって国民の健康を保護する 制度 土壌汚染の調査 有害物質使用特定施設の使用の廃止時 ( 第 3 条 1 項 ) 一定規模 (3, m2 ) 以

<4D F736F F D208D82944E97EE8ED CC8CD CC88C092E C98AD682B782E A B A2E646F63>

( 措置完了報告 ) 第 13 条法第 14 条第 1 項から第 3 項までの規定による助言等及び行政代執行法第 3 条第 1 項の規定による戒告に対し措置を行った場合は 措置完了報告書 ( 様式第 14 ) により報告するものとする ( 標識 ) 第 14 条法第 14 条第 11 項の規定による

PowerPoint プレゼンテーション

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 29 日 広島県知事 様 提出者 住所 広島県尾道市美ノ郷町本郷 氏名 日東電工株式会社 尾道事業所 事業所長岡田和之 電話番号 廃棄物の処

様式第1号(第1条関係)

訓令・通達一覧

環境保全型農業直接支援対策交付金交付要綱 制定改正 平成 23 年 4 月 1 日付け22 生産第 号平成 24 年 4 月 6 日付け23 生産第 6218 号農林水産事務次官依命通知 ( 通則 ) 第 1 農林水産大臣は 環境保全型農業直接支援対策を実施するため 環境保全型農業直接支

PowerPoint プレゼンテーション

第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

<はじめに> 退職後, 民間企業等に再就職した者による現職職員への働きかけ規制などにより, 職員の退職管理を適正に行い, 職務の公正な執行及び公務員に対する住民の信頼を確保するため, 地方公務員法が改正され, 平成 28 年 4 月 1 日に施行されました 本市では, 改正法の施行に伴い, 旭川市職

多量排出事業者による産業廃棄物処理計画及び産業廃棄物処理計画実施状況報告策定マニュアル(第2版)

<4D F736F F D208E9696B18F88979D93C197E18FF097E B8C91CE8FC6955C E342E31816A2E646F63>

飛島村居宅介護 ( 介護予防 ) 住宅改修に係る事業者の登録及び住宅改 修費受領委任払い制度取扱要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条 この要綱は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 と いう ) 第 45 条第 1 項に規定する居宅介護住宅改修又は同法第 57 条第 1 項に規定する

Transcription:

第 9 監視指導及び行政処分等 1 報告の徴収 事業者, 産業廃棄物処理業者, 産業廃棄物処理施設設置者その他の関係者に対して, この法律の施行に必要な限度において, 廃棄物 ( 廃棄物であることの疑いのある物を含む ) の処理状況や施設の構造又は維持管理状況について, 報告を求めることがあります ( 法第 18 条 ) なお, 求められた報告をせず, 又は虚偽の報告をした者は罰則の対象となり,30 万円以下の罰金に処せられます ( 法第 30 条第 7 号 ) 2 立入検査 事業者又は産業廃棄物処理業者が, 法令等で定められた基準に従って適正に廃棄物等を処理しているかどうか確認するため, 都道府県 ( 又は政令市 ) の職員が, 事務所, 事業場, 車両, 船舶等に立ち入り, 帳簿, 書類, その他の物件を検査し, また, 試験の用に供するのに必要な限度において廃棄物等を無償で収去することがあります ( 法第 19 条 ) なお, 立入検査若しくは収去を拒否したり, 妨害したり, 忌避したりした者は罰則の対象となり, 30 万円以下の罰金に処せられます ( 法第 30 条第 8 号 ) 3 行政処分 (1) 改善命令事業者又は ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理業者が ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理基準又は ( 特別管理 ) 保管基準に適合しない保管, 収集 運搬又は処分を行った場合, 都道府県知事 ( 政令市は市長 ) は, 当該事業者又は産業廃棄物処理業者に対して, 期限を定めて, 産業廃棄物の保管, 収集 運搬又は処分の方法の変更その他必要な措置を講ずべきことを命ずることができます ( 法第 19 条の3) (2) 措置命令 ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理基準又は ( 特別管理 ) 産業廃棄物保管基準に適合しない処分等が行われ, 生活環境保全上支障が生じ, 又は生ずるおそれがあると認められるときは, 都道府県知事 ( 政令市は市長 ) は, 次の者に対して, 期限を定めて, その支障の除去等の措置を講ずべきことを命ずることができます ( 法第 19 条の5) 94

図表 76 措置命令の対象者 ( 法第 19 条の5) 1 当該保管, 収集, 運搬又は処分 ( 不法投棄等 ) を行った者 2 この法律の規定に違反する委託により, 当該処分が行われたときは, 当該委託をした者 3 マニフェストを不交付等の義務違反があったときは, 当該違反をした者 1 マニフェストを交付しない者, 又は規定された記載事項をマニフェストに記載せず, 若しくは虚偽の記載をしてマニフェストを交付した者 2 マニフェストの写しを送付せず, 又は規定された記載事項を記載せず, 若しくは虚偽の記載をしてマニフェストの写しを送付した者 3 マニフェストを回付しなかった者 4 マニフェスト又はマニフェストの写しを保存しなかった者 5 マニフェストの確認義務に違反し, 適切な措置を講じなかった者 6 マニフェストの交付を受けていないにもかかわらず, 産業廃棄物の引渡しを受けた者 7 収集運搬又は処分が終了していないにもかかわらず, マニフェストの写しを排出者に送付した者最終処分が終了していないにもかかわらず, マニフェストの写しを排出者に送付した者 8 情報処理センターに登録する場合において, 報告せず若しくは虚偽の報告をした者又は虚偽の登録をした者並びに確認義務に違反し, 適切な措置を講じなかった者 4 法第 21 条の3 第 2 項に規定する下請負人が 1~3の違法行為を行った場合の元請業者 5 当該処分に関与した者 ( 規定に違反する行為をすることを要求し, 依頼し, 若しくは唆し, 又はこれらの者が不適正処分等をすることを助けた者 ) (3) 生活環境保全上の支障の除去等の措置 都道府県知事 ( 政令市は市長 ) は, 次のいずれかに該当すると認められるときは, 自らその支障の 除去等の措置 ( 行政代執行 ) を講ずることができます ( 法第 19 条の 8) 図表 77 生活環境保全上の支障の除去等の措置 ( 法第 19 条の8) 1 法に基づき措置命令を受けた処分者等が期限までにその命令に係る措置を講じないとき, 講じても十分でないとき又は講ずる見込みがないとき 2 過失がなくて支障の除去等の措置を命ずべき処分者等を確知することができないとき 3 緊急に支障の除去等の措置を講ずる必要がある場合であって, 命令を行ういとまがないとき行政代執行を行った場合, 当該措置費用について, 当該処分者等に負担させることができます (4) 事業の廃止等に伴う措置都道府県知事 ( 政令市は市長 ) は, 次の者が ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理基準に適合しない ( 特別管理 ) 産業廃棄物の保管を行っているときは, その者に対して,( 特別管理 ) 産業廃棄物処理基準に従って当該 ( 特別管理 ) 産業廃棄物の保管をすることその他必要な措置を講ずべきことを命ずることができます ( 法第 19 条の 10) 95

図表 78 事業の廃止等に伴う措置の対象者 ( 法第 19 条の 10) 1 ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理業の許可の更新を受けなかった者 2 ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理業の廃止の届出をした者 3 ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理業の許可を取り消された者 4 ( 特別管理 ) 産業廃棄物処理業の許可を受けるべき者が当該許可を受けないで ( 特別管理 ) 産業廃棄物の処理を業として行った者 (5) 許可の取消し等 1 許可を取り消さなければならない場合産業廃棄物処理業者が次のいずれかに該当する場合は, 都道府県知事 ( 政令市は市長 ) は, 業の許可を取り消さなければなりません ( 法第 14 条の3の 2 第 1 項, 第 14 条の6) 図表 79 許可を取り消さなければならない場合 1 欠格要件 (P70 図表 61 中の1~7,9~11 に限る ) のいずれかに該当するに至った場合 2 違反行為をしたとき, 又は他人に対して違反行為をすることを要求し, 依頼し, 若しくは唆し, 若しくは他人が違反行為をすることを助けたときで情状が特に重い場合 3 廃棄物処理法第 14 条の3に基づく処分に違反した場合 4 不正の手段により産業廃棄物処理業の許可を受けた場合 2 許可の取消し又は事業の全部若しくは一部の停止を命ずることができる場合産業廃棄物処理業者が次のいずれかに該当する場合は, 都道府県知事 ( 政令市は市長 ) は, 業の許可を取り消し, 又は期間を定めて, その事業の全部若しくは一部の停止を命ずることができます ( 法第 14 条の3の 2 第 2 項, 第 14 条の6) 図表 80 許可の取消し又は事業の全部若しくは一部の停止を命ずることができる場合 1 違反行為をしたとき, 又は他人に対して違反行為をすることを要求し, 依頼し, 若しくは唆し, 若しくは他人が違反行為をすることを助けたとき 2 その者の事業の用に供する施設又はその者の能力が, その事業を的確にかつ継続して行うに足りるものとして定められた基準に適合しなくなった場合 3 許可に付した生活環境保全上必要な条件に違反した場合 3 産業廃棄物処理施設の設置者についても, 同様の取消し等に関する規定があります ( 法第 15 条 の 3) なお, 維持管理積立金の積立てをしていない時も, 施設許可を取消すことができます ( 法 第 15 条の 3 第 2 項 ) 96

4 罰則 この法律の規定に違反した場合等は, 図表 81~89 のとおり罰則が科せられます 図表 81 5 年以下の懲役若しくは 1,000 万円以下の罰金又はこの併科 ( 法第 25 条 ) 1 無許可営業 ( 法第 14 条第 1 項, 同第 6 項, 第 14 条の4 第 1 項, 同第 6 項 ) 2 不正手段により業の許可を取得 (1と同じ ) 3 無許可変更 ( 法第 14 条の2 第 1 項, 第 14 条の5 第 1 項 ) 4 不正手段により業の変更許可取得 (3と同じ ) 5 事業停止命令違反 ( 法第 14 条の3, 第 14 条の6), 措置命令違反 ( 第 19 条の5 第 1 項, 法第 19 条の6 第 1 項 ) 6 委託基準違反 ( 法第 12 条第 5 項, 第 12 条の2 第 5 項 ) 7 名義貸しの禁止 ( 法第 14 条の3の 3, 第 14 条の7) 8 処理施設無許可設置 ( 法第 15 条第 1 項 ) 9 不正手段により処理施設の許可取得 (8と同じ ) 10 処理施設構造 規模無許可変更違反 ( 法第 15 条の2の 6 第 1 項 ) 11 不正手段により処理施設の構造 規模の変更許可取得 (10と同じ ) 12 無確認輸出 同未遂 ( 法第 15 条の4の 7 第 1 項 ) 13 受託禁止違反 ( 法第 14 条第 15 項, 第 14 条の4 第 15 項 ) 14 廃棄物の投棄禁止違反 同未遂 ( 法第 16 条 ) 15 廃棄物の焼却禁止違反 同未遂 ( 法第 16 条の2) 16 指定有害廃棄物処理禁止違反 ( 法第 16 条の3) 図表 82 3 年以下の懲役若しくは 300 万円以下の罰金又はこの併科 ( 法第 26 条 ) 1 委託基準違反 ( 法第 12 条第 6 項, 第 12 条の2 第 6 項 ), 再委託基準違反 ( 法第 14 条第 16 項, 第 14 条の4 第 16 項 ) 2 処理施設使用停止命令違反 ( 第 15 条の2の7), 改善命令違反 ( 法第 19 条の3), 措置命令違反 ( 法第 19 条の 10 第 2 項 ) 3 処理施設無許可譲受け, 無許可借受け ( 法第 15 条の4) 4 無許可輸入違反 ( 法第 15 条の4の 5 第 1 項 ) 5 輸入許可条件違反 ( 法第 15 条の4の 5 第 4 項 ) 6 廃棄物の投棄禁止違反目的で収集運搬した者 ( 法第 16 条 ) 7 廃棄物の焼却禁止違反目的で収集運搬した者 ( 法第 16 条の2) 97

図表 83 2 年以下の懲役若しくは 200 万円以下の罰金又はこの併科 ( 法第 27 条 ) 無確認輸出予備 ( 法第 15 条の 4 の 7 第 1 項 ) 図表 84 1 年以下の懲役若しくは 100 万円以下の罰金 ( 法第 27 条の2) 1 産業廃棄物管理票の不交付, 未記載, 虚偽記載 ( 法第 12 条の3 第 1 項, 第 15 条の4の7 第 2 項 ) 2 産業廃棄物管理票写し送付義務違反, 記載義務違反, 虚偽記載 ( 法第 12 条の3 第 3 項前段 ) 収集運搬業に係るもの 3 産業廃棄物管理票回付義務違反 ( 法第 12 条の3 第 3 項後段 ) 4 産業廃棄物管理票写し送付義務違反, 記載義務違反, 虚偽記載 ( 法第 12 条の3 第 4 項, 同第 5 項, 第 12 条の5 第 5 項 ) 処分業に係るもの 5 産業廃棄物管理票写し保存義務違反 ( 法第 12 条の3 第 2 項, 同第 6 項, 同第 9 項, 同第 10 項 ) 6 虚偽産業廃棄物管理票交付 ( 法第 12 条の4 第 1 項 ) 7 産業廃棄物管理票不交付による産業廃棄物の引受け ( 法第 12 条の4 第 2 項 ) 8 産業廃棄物管理票未処理送付又は報告 ( 法第 12 条の4 第 3 項, 同第 4 項 ) 9 電子情報処理組織虚偽登録 ( 法第 12 条の5 第 1 項, 第 15 条の4の 7 第 2 項 ) 10 電子産業廃棄物管理票報告義務違反, 虚偽報告 ( 法第 12 条の5 第 2 項, 同第 3 項 ) 11 産業廃棄物管理票措置命令違反 ( 法第 12 条の6 第 3 項 ) 図表 85 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 ( 法第 28 条 ) 1 情報処理センター職員守秘義務違反 ( 法第 13 条の7) 2 土地の形質変更計画変更命令違反 ( 法第 15 条の 19 第 4 項 ) 3 土地の形質変更措置命令違反 ( 法第 19 条の 11 第 1 項 ) 図表 86 6 月以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 ( 法第 29 条 ) 1 欠格要件該当届出義務違反又は虚偽届出 ( 法第 14 条の2 第 3 項, 第 14 条の5 第 3 項, 第 15 条の 2の6 第 3 項 ) 2 事業場外保管届出義務違反又は虚偽届出 ( 法第 12 条第 3 項, 第 12 条の2 第 3 項 ) 3 処理施設使用前検査受検義務違反 ( 法第 15 条の2 第 5 項, 第 15 条の2の 6 第 2 項 ) 4 処理困難時の委託者への通知義務違反, 虚偽通知 ( 法第 14 条第 13 項, 第 14 条の2 第 4 項, 第 14 条の3の 2 第 3 項, 第 14 条の4 第 13 項 ) 5 処理困難時の委託者への通知の保存義務違反 ( 法第 14 条第 14 項, 第 14 条の2 第 5 項, 第 14 条の 3の2 第 4 項, 第 14 条の4 第 14 項, 第 14 条の5 第 5 項, 第 14 条の6) 6 土地の形質変更届出義務違反 ( 法第 15 条の 19 第 1 項 ) 7 事故時の措置命令違反 ( 法第 21 条の2 第 2 項 ) 98

図表 87 30 万円以下の罰金 ( 法第 30 条, 第 31 条 ) 1 帳簿備付け 記載 保存義務違反 ( 法第 12 条第 13 項, 第 12 条の2 第 14 項, 第 14 条第 17 項, 第 14 条の4 第 18 項 ) 2 産業廃棄物処理業廃止 変更届出, 処理施設変更届出, 処理施設相続届出義務違反又は虚偽届出 ( 法第 14 条の2 第 3 項, 第 14 条の5 第 3 項, 第 15 条の2の6 第 3 項, 第 15 条の4) 3 定期検査の拒否, 妨害, 忌避 ( 法第 15 条の2の2 第 1 項 ) 4 維持管理記録及び備付け義務違反 ( 法第 15 条の2の 4, 第 15 条の4の 4 第 3 項 ) 5 産業廃棄物処理責任者設置義務違反 ( 法第 12 条第 8 項 ), 特別管理産業廃棄物管理責任者設置義務違反 ( 法第 12 条の2 第 8 項 ) 6 報告義務違反又は虚偽報告 ( 法第 18 条 ) 7 立入検査等の拒否, 妨害, 忌避 ( 法第 19 条第 1 項, 第 2 項 ) 8 技術管理者設置義務違反 ( 法第 21 条第 1 項 ) 9 情報処理センター又は廃棄物処理センターの役職員による監督等に係る規定違反 ( 法第 13 条の6, 第 13 条の8, 第 13 条の9 第 1 項, 第 15 条の 13 第 1 項, 第 18 条 ) 図表 88 両罰規定 ( 法人又は個人と行為者の両方に罰則, 法第 32 条 ) (1) 法人の場合, 法人の代表者又は法人の代理人, 使用人その他の従業者が, 法人の業務に関し, 各条項の規定に違反したとき 図表 81の1~4,12,14,15 の違反は 3 億円以下の罰金, それ以外の違反は各条項の罰金 (2) 個人の場合, 個人の代理人, 使用人その他の従業者が, 個人の業務に関し, 各条項の規定に違反したとき 法第 25 条から第 30 条までの各条項に相当する罰金 図表 89 過料 ( 法第 33 条, 第 34 条 ) 1 20 万円以下の過料 ( 法第 33 条 ) 1 事業場外保管届出義務違反又は虚偽届出 ( 法第 12 条第 4 項, 第 12 条の2 第 4 項 ) 2 土地の形質変更既着手 非常災害届出義務違反又は虚偽届出 ( 法第 15 条の 19 第 2 項, 同第 3 項 ) 3 多量排出事業者の産業廃棄物処理計画の提出及び実施状況報告義務違反又は虚偽届出 ( 法第 12 条第 9 項, 同第 10 項, 第 12 条の2 第 10 項, 同第 11 項 ) 2 10 万円以下の過料 ( 法第 34 条 ) 未登録者の登録廃棄物再生事業者名称使用禁止違反 ( 第 20 条の2 第 3 項 ) 99