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1 / 5 SANYO DENKI TECHNICAL REPORT No.7 May-1999 特集 瀬在哲夫 Tetsuo Sezai 中島忠久 Tadahisa Nakajima 三浦博文 Hirofumi Miura 1. まえがき 情報化社会をささえるコンピュータは 万が一の電源トラブルに備えて無停電電源装置 ( 以下 UPS という ) でバックアップされている しかし 長時間の停電に対してはUPSのバックアップ時間内にコンピュータにシャットダウン処理をさせてデータの損失を防ぐ必要がある これに対応するため 当社ではシャットダウン信号を送出するUPS 管理システム SAN GUARD を開発した その後 ネットワークの普及により 特にサーバ用のコンピュータに使用するUPSには自動化運転の機能が要求され スケジュール運転機能を具備した SAN GUARD を開発した さらに ネットワークシステムは大規模化し ネットワークシステムに使用されるUPSの数も非常に多くなってきたことから UPSを一元的に管理する必要性がでてきた このため ネットワークを利用したUPSの一元管理機能を持った SAN GUARD を開発した しかし 昨今のネットワークシステムの進歩はめざましいものがある 特に 各企業ではインターネットの導入が盛んに行われており これを利用してWebブラウザにより UPSを遠隔から管理できるようにしたいとの要求が高い さらに ネットワークの大規模化に伴い システムの効率的な運用の要求がある 当社では このたびネットワーク対応機能を大幅に強化した UPS 管理システムとして SAN GUARD を開発した 本稿では システム構成 特長および SAN GUARD の内部構成について述べる 2. システム構成 SAN GUARD は UPSに実装するLANインタフェースカード ( 以下 LAN I/F P という ) と コンピュータにインストールするUPS 管理ソフトで構成される システム構成を図 1 に示す 図 1において UPS1はコンピュータ1および2に UPS2はコンピュータ3に給電を行い 停電などの電源トラブル時にバックアップを行う UPS 管理用コンピュータは UPS1および UPS2を一元的に管理するためのコンピュータであり UPSの状態監視および設定などが行える 従来 UPSとコンピュータ間はシリアル通信で情報のやり取りを行っていたが SAN GUARD ではLANを介して全ての情報のやり取りを行う

2 / 5 3. 特長 3.1 Web ブラウザによる UPS 管理 LAN I/FPにWebサーバ機能を内蔵したため インターネットを経由してWebブラウザ (Javaアプレット) により遠隔からUPS 管理を行うことができる これにより ネットワークシステム上のどこからでもUPS 管理ができるようになった Webブラウザの設定画面例を図 2に示す 3.2 クラスタシステムへの対応 クラスタシステムに SAN GUARD を適用した場合のシステム構成を図 3 に示す クラスタシステムは 2 台のコンピュータが同一の処理を行い どちらかのコンピュータが故障しても もう1 台のコンピュータで処理を継続できるシステムである したがって UPSとコンピュータとは 1 対 1で通信できることが絶対条件となる SAN GUARD ではLANを介して通信することにより前述の条件をクリアしたため クラスタシステムへの適用ができるようになった 3.3 UNIX OS のコンピュータへの対応 SAN GUARD は 従来コンピュータ側で保持していたUPS 制御情報 ( 停電確認時間 シャットダウン遅延時間 UPS 停止遅延時間など ) をLAN I/F P 内に保持している このため コンピュータのOSがUNIXの場合 LAN I/F PからLANを介してTELNETでUNIXにログインして制御を行うことができるので UNIX 用のUPS 管理ソフトは必要ない 設定の変更だけで 各種のUNIXおよび最近の新しいOSであるLINUXへの対応もできる したがって 従来のようにメーカ毎に異なるUNIX に対応したUPS 管理ソフトを開発する必要がなく 機能追加などのバージョンアップにも迅速に対応できる また 図 1において コンピュータ1のOSがWindows NTでコンピュータ2のOSがUNIXのように OSが混在しいる場合でも1 台のUPSで給電ができ 効率的な給電ができるようになった 3.4 各種ネットワークプロトコルへの対応 SAN GUARD は さまざまなネットワーク環境に対応できるよう 次に示すプロトコルをサポートしている これにより ネットワーク管理者の負担を軽減できる DHCP(Dynamic Host Configration Protocol) IPアドレスの管理を容易にするためのプロトコル DNS(Domain Name Service) UPSなどの機器を名前で管理するためのプロトコル SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) イベント発生時のE-Mail 送信を行うためのプロトコル SNMP(Simple Network Management Protocol) 汎用のSNMPマネージャを使用してUPS 管理を行うためのプロトコル

3 / 5 3.5 操作性の向上 管理するUPSをグループ化および 階層化することによりグループ単位での一括設定 / 制御ができる これにより 複数 UPS 設定 / 制御が容易となり 大規模システムにおけるネットワーク管理者の負担が軽減できる メイン画面の例を図 4に示す 図 4において 1,2で示した部分はUPS 3で示した部分はUPSグループを示す 例えば 2F 西を選択して設定した場合配下のUPS 全て (1のUPS) の設定を1 回の操作で変更することができる 4.UPS 管理システムの内部構成 4.1 機能概要 SAN GUARD の基本機能を 表 1 に示す 表 1 SAN GUARDの基本機能機能 SAN GUARD SAN GUARD SAN GUARD オートシャットダウン機能 UPS 自動停止機能 統合管理機能 ユーザコマンド実行機能 ステータス表示機能 ヒストリー管理機能 スケジュール設定機能 SNMP 対応機能 - Webブラウザ対応機能 - - クラスタ対応機能 - - E-Mail 送信機能 - - DHCP,DNS 対応機能 - - 遠隔プログラム更新機能 - - 4.2 LAN インタフェースカード LAN I/F Pは 当社の小容量 UPS ASC のオプションとして開発済みのシリアルインタフェースカード SNMPカードと同一形状である SAN GUARD を使用する場合は シリアルインタフェースカードまたはSNMPカードを SAN GUARD を使用する場合はLAN I/F Pを ASC 内に実装する 従来は管理ソフト側にあった機能をLAN I/F Pで実現するために CPUは処理能力の高いRISCチップである SH2を使用した また リアルタイム OSを搭載することによりマルチタスク処理を行い アプリケーションの開発負担を軽減した プログラムの更新をできるように メモリはフラッシュROMを使用した また ネットワークを介して遠隔からのプログラム更新もできるので 保守作業を軽減できる さらに ネットワークに関する新しい規格 ユーザからの新規機能の要求などに迅速に対応できる

4 / 5 4.3 UPS 管理ソフト UPS 管理ソフトは システム管理ツールおよびサービスプログラムの2つから構成される 構成を図 5に示す 4.3.1 システム管理ツール システム管理ツールは UPSの制御を行うための各種条件の設定および監視情報 ログ情報の表示などのHMIを受け持つプログラムである プログラムの開発にあたっては ActiveX 技術などを活用してコンポーネント化を行いアプリケーション開発の効率化を図るとともに 今後のバージョンアップおよび障害発生時に迅速 柔軟な対応ができるようにした 4.3.2 サービスプログラム サービスプログラムは Windows NTが立上がるとバックグラウンドで動作を開始する そして UPSの状態 計測値情報を取得して これをログファイルに保存する また UPSから非同期に送信されるイベント情報を受信してUPSの状態監視およびコンピュータの制御を行う 5. システムの動作 SAN GUARD の動作を図 6により説明する 図 6において UPS コンピュータ1,2 およびUPS 管理用コンピュータの間では1~7の情報を常時送受信し 表示および制御を行っている 1~7の情報の内容は次のとおりである 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. UNIXコンピュータに対し TELNETプロトコルを使用してシャットダウンなどの制御を全てLAN I/F P 側から行う 停電 バッテリ電圧低下などのUPSイベントをサービスプログラムに通知する ( SAN GUARD プロトコル) システム管理ツールによりUPS(LAN I/F P) の各種条件 ( 停電遅延時間 スケジュール運転時間など ) の設定を行うとともに UPSの状態情報を取得する ( SAN GUARD プロトコル) システム管理ツールによりコンピュータ2に関する各種条件の設定を行うとともに コンピュータ2で発生するシステム管理ツールによりコンピュータ2に関する各種イベントのログを取得する (DCOM) E-Mailによる障害発生通知 (SMTP) Webブラウザ (Javaアプレット ) によりUPSの各種条件設定を行うとともに UPSの状態情報を取得する (HTTPおよび SAN GUARD プロトコル) SNMPマネージャによりUPSの制御および情報取得を行う また UPSからSNMP マネージャへ障害通知を行う (SNMP)

5 / 5 6. むすび ネットワークシステムは日々進歩しており これらの電源をバックアップするための UPS もますます重要になっている SAN GUARD の開発にあたっては 高度化するネットワークシステムに柔軟に対応できることに主眼を置いた しかし ネットワークの進歩のスピードは われわれの予想をはるかに越えている 真のネットワーク対応 UPSを目指す当社としては どのようなUPS 管理システムを提供すべきかを常に考えていく必要がある 今後は 今回開発した SAN GUARD をベースとしてさらなる機能アップを図り 使い勝手のよいUPS 管理システムを提供していく所存である 瀬在哲夫 1984 年入社パワーシステム事業部設計第 2 部電源機器, 電源監視システムの開発 設計に従事 中島忠久 1986 年入社パワーシステム事業部設計第 2 部電源機器, 電源監視システムの開発 設計に従事 三浦博文 1988 年入社パワーシステム事業部設計第 2 部電源機器, 電源監視システムの開発 設計に従事

図 1 システム構成

図 2 Web ブラウザの画面例

図 3 クラスタシステムへの適用

図 4 メイン画面例

図 5 UPS 管理ソフトの構成

図 6 動作説明図