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2. 予 測 2.1. 予 測 項 目 予 測 項 目 は 以 下 のとおりとした 1 埋 設 廃 棄 物 の 掘 削 除 去 に 伴 う 廃 棄 物 2 造 成 等 の 施 工 の 一 時 的 な 影 響 による 建 設 工 事 に 伴 う 副 産 物 ( 建 設 発 生 土 建 設 廃 棄 物

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1 調査目的 建設副産物対策を総合的に推進することを目的に 諸施策の策定やその評価に必要な排出量や再資源化等の動向に関する実態を把握する 建設副産物とは 建設工事 ( 土木 建築 ) に伴い副次的に得られた物品例 : コンクリート塊 木材 汚泥 建設発生土など 建設副産物 廃棄物 ( 廃棄物処理法

システム情報フロー システムの利用対象者と活用によるメリット建設リサイクル法等の提出書類の作成機能 システムの適用範囲工事発注者排出事業者処理業者情報登録発注前発注後施工計画時施工完了時 区分適用範囲 対象建設副産物対象地域 工事発注者排出事業者処理業者利用対象者システム活用によるメリット工事概要画

スライド 1

目次 建設副産物適正処理推進要綱...3 第 1 章 総則... 3 第 1 目的... 3 第 2 適用範囲... 3 第 3 用語の定義... 3 第 4 基本方針... 4 第 5 関係者の基本的責務... 4 第 2 章 計画の作成等... 4 第 6 発注者による計画の作成 条件明示等..

様式第二号の八 ( 第八条の四の五関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画書 令和元年 5 月 30 日 松山市長殿 提出者 住所 広島市中区中町 8 番 6 号 氏名 株式会社フジタ 広島支店 執行役員支店長安東則好 ( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号

様式第二号の八 ( 第八条の四の五関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画書 平成 29 年 6 月 27 日 千葉市長熊谷俊人 殿 提出者 住所千葉県船橋市浜町 ららぽーと三井ビル 12 階 氏名三井ホーム株式会社千葉支店 電話番号 支店長五井尚人 廃

Microsoft Word - 特記例

3 再生資材等の利用 (1) 再生骨材等の利用工事現場から 40km の範囲内に再資源化施設がある場合は 工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで 原則として 再生骨材を利用する (2) 再生加熱アスファルト混合物の利用工事現場から 40km 及び運搬時間 1.5 時間の範囲内に再生加熱アスファ

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注 ) 建設副産物 : 建設工事に伴って副次的に得られる物品であり 建設廃棄物 ( コンクリート塊 建設発生木材など ) 及び建設発生土 ( 建設工事の際に搬出される土砂 ) の総称 注 2) 再資源化 縮減率 : 建設廃棄物として排出された量に対する再資源化及び縮減された量と工事間利用された量の合

ごみ焼却施設の用地設定

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 14 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県府中市本山町 佐々田土建株式会社 代表取締役三島俊美 電話番号 廃棄物の処理及び清掃

12年~16年

目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 1 2 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 建設副産物情報交換システムの機能について 建

産業廃棄物の処理に係る管理体制に関する事項 ( 管理体制図 ) ゼロエミッション推進体制 ( 第 2 面 ) 滋賀水口工場長 定期会議事務局会議 1 回 /W 担当者会議 1 回 /M 推進報告会 1 回 /2M 推進責任者 : 工務安全環境部長 実行責任者 : 安全環境課長 事務局 中間膜製造部機

災害廃棄物の発生原単位について ( 第一報 ) 震災対応ネットワーク ( 廃棄物 し尿等分野 ) 取り纏め : 国立環境研究所 家屋の全壊に伴って排出される災害廃棄物 ( 解体廃棄物 ) の発生原単位について既存の文献をレビューした 基本的には被災自治体が公開した発生原単位は現地調

調査時点工事の終了後とする 調査期間調査地点調査手法5.2 生物の生育 生息基盤 5.2 生物の生育 生息基盤 (1) 東京 2020 大会の大会開催前 1) は 表 に示すとおりである 区分 予測条件の状況 表 ( 東京 2020 大会の開催前 ) 生物 生態系の賦存地の改

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資料4 国土交通省資料

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目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

様式2-9産廃処理実績_xls (989KB)

条例施行規則様式第 26 号 ( 第 46 条関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画書 平成 30 年 6 月日 長野県知事 様 提出者 住 所 東御市下之城畔 ( 法人にあっては 主たる事業所の所在地 ) 氏 名 川西保健衛生施設組合長花岡利夫 ( 法人にあっては 名称及び代

ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

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様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 29 日 広島県知事 様 提出者 住所 広島県尾道市美ノ郷町本郷 氏名 日東電工株式会社 尾道事業所 事業所長岡田和之 電話番号 廃棄物の処

産業廃棄物処理計画実施状況報告書(H24実績)

建設副産物小分科会 建設副産物小分科会は 工業化住宅の生産 供給 解体に係る廃棄物の排出量削減と適正処理推進のための事業を実施することを目的としています 現在 9 社で構成されています 2000 年 4 月 1 日 : 住宅部会の下部組織として 建設副産物分科会を設置 2004 年 4 月 1 日

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目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 1 2 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 2 3 建設副産物情報交換システムの機能について 4 4 建設副産物情報交換シ

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 5 月 18 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県三原市須波 1 丁目 23-8 藤井建設 代表取締役藤井啓文 ( 法人にあっては, 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号 (08

様式2-9産廃処理実績

目次 第 1 章災害廃棄物処理実行計画について 計画の目的 計画の位置づけ 計画の期間... 1 第 2 章被災の状況 地震の状況 住家被害の状況... 2 第 3 章災害廃棄物の発生量について 発生量推計の方法..

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 2018 年 6 月 29 日 長野県知事 様 提出者住所松本市島立 943 セキスイハイム信越 中南信支店氏名支店長石原範久 ( 法人にあっては 名称及び代表者の氏名 ) 電話番号

5 公害等の苦情の受理状況 (1) 公害苦情の状況 最近の公害に関する苦情は 環境基本法でいう 公害 にあたる大気汚染 水質汚濁 土壌汚染 騒音 振動 地盤沈下 悪臭の 典型 7 公害 に関する苦情よりも 野焼き等の その他公害 の苦情が多くなっており しかも日常生活に密着した感覚的 心理的な苦情が

別表 1 建築物の構造 建築物の状況 周辺状況 建築物に係る解体工事 木造 鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート造 鉄骨造 コンクリートブロック造 築年数年 棟数棟 周辺にある施設 住宅 商業施設 学校 病院 作業場所 作業場所 十分 不十分 搬出経路 障害物 有 無 前面道路の幅員 約 m 建

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平成19年  月  日

様式第二号の二(第八条の四の四関係)

計画の実施状況 ( 産業廃棄物の種類 : 廃プラスチック ) 8. 3 出量 自ら熱回収を行った量 7 全. 優良認定処理業者への 再生利用業者への 3 再生利用業者への 4 熱回収認定業者以外の熱回収を行う業者への 5 7. のうち再生利用業者への のうち熱回収認定業者への 3

家庭ごみ有料化制度の 導入是非の検討について

多量排出事業者の産業廃棄物処理計画実施状況報告書 ( 平成 2 年度実績 日清食品株式会社下関工場 多量排出事業者名称日清食品株式会社下関工場 所在地 ( 市町名 下関市事業の種類めん類製造業別紙 1-3 区分 産 業 廃 棄 物 種 類 燃え殻 汚泥 1,8 1, 廃油 廃酸 1 1

図 -1 建設副産物と再生資源 廃棄物との関係 廃棄物 ( 廃棄物処理法 ) 原材料として利用が不可能なもの 有害 危険なもの 建設副産物 原材料として利用の可能性があるもの コンクリート塊 アスファルト コンクリート塊 建設発生木材 建設汚泥 建設混合廃棄物 再生資源 ( 資源有効利用促進法 )

建設副産物処理基準・再生資材利用基準

Microsoft Word 廃棄物_ビッグサイト__151001途中

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第1 機構・組織・人員及び予算

災害廃棄物の種類

産業廃棄物の種類 : 汚泥 事業者コード : 8JS 地域コード : 事業者コード J で始まる全 桁コード が不明の場合 事業所名称を記入ください 単位 : +8 自ら再生利用を行った量 自ら熱回収を行った量 + 自ら埋立処分又は海洋投入処分を行った量 全処理委託量 優良認定処理業者への処理委託量

Microsoft Word - 様式2-8 産廃処理計画

1 計画策定の意義 私たちが暮らす現代社会は これまで快適で潤いのある生活環境を築くため 大量生産 大量消費 大量廃棄という使い捨てのライフスタイルを恒常化させてきた それに伴い排出される廃棄物は 多様化 増大化を続けたため 処理場や処分場の確保は次第に困難になり 廃棄物処理を取り巻く環境は厳しくな

第9章 建設リサイクル実施状況の把握等

4. 建設リサイクルガイドライン 1. 目的建設リサイクル推進計画 2002 の目標値を達成するためには 事業の初期の段階から 実施の各段階においてリサイクルの検討状況を把握 チェックすることにより リサイクル原則化ルールの徹底など 公共工事発注者の責務の徹底を図ることが必要である このため 本ガイ

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

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ア. 建築物その他の工作物 ( 以下 建築物等 という ) の全部又は一部を解体する建設工事 ( 以下 解体工事 という ) 建築物等に用いられた建設資材に係る建設資材廃棄物をその種類ごとに分別しつつ当該工事を計画的に施工する行為イ. 建築物等の新築その他の解体工事以外の建設工事 ( 以下 新築工事

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1 事業場における事業の概要 産業廃棄物適正処理報告書 産業廃棄物の減量及び適正な処理を図るために山口支店で講じている取組について 次のとおり報告します ホームページ URL 資本金又は資本金 記入者 全社員数 山口支店社員数 山口支店完工高 山口支店事業内容 山口支店事業展望

PowerPoint プレゼンテーション

建設リサイクル推進計画2008


産業廃棄物税は 最終処分される産業廃棄物に課されるものであり 排出事業者から中間処理に委託された廃棄物すべてに課税されるわけではありません 中間処理業者の方が排出事業者から処理料金に含めて受け取る税相当額は 中間処理によって減量化されたり リサイクルされた分を除いた中間処理後に最終処分される産業廃棄

目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 建設副産物情報交換システムの機能について

建設副産物に係る特記仕様書

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参考資料2 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 2016年

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本研究で対象とした宮城県で発生した災害廃棄物量は 約 16.7 百万トンと推計され 環境省の公表値 17.6 百万トンよりも小さい値となった また 仮置場の位置は便宜上 各市町村役場の所在地と仮定したうえで評 価に供した 岩手県 宮城県 福島県 4.5 百万 ton 4.0 百万 ton 16.7

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4. 再生資源の利用の促進について 建近技第 385 号 平成 3 年 10 月 25 日 4-1

岸和田市分別収集計画

る. これらの廃棄物は混合状態となっていることが多いため, 選別後にそれぞれの性状に合った処理を実施する必要がある. 環境省 4) により, 放射性物質濃度による処分 ( 保管 ) 方法が表 -1のように示されている. 可燃物の焼却処理後に発生する焼却灰, 下水汚泥の焼却灰, 浄水汚泥の焼却灰は,

建設副産物情報交換システム(COBRIS)における調査データの確認の要点

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産業廃棄物処理計画実施状況報告書

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城陽市ごみ処理基本計画 ( 概要版 ) 城陽市

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がれき類の再資源化施設事務取扱要領(H31.4.1)

目次 第 1 章行動計画策定の背景等 背景と目的 対象 位置付け... 2 第 2 章建設発生木材の現状と将来予測 建設発生木材の発生 リサイクルの現状 建設廃棄物再資源化の現状 建設廃棄物の品目別排出量と最


廃ボードの発生状況と業界の対応 新築廃材への取組み 解体廃材への取り組み 1 ボード工場 加工場 流通倉庫での発生廃材 1990 年以降資源の有効利用を目的に全量回収再利用に 努めております 2 新築の現場で発生する廃材 大口建築現場 ( ビル等 ) は 分別回収が進んでいます 但し小口建築現場 (

様式第二号の九 ( 第八条の四の六関係 ) ( 第 1 面 ) 産業廃棄物処理計画実施状況報告書 平成 30 年 6 月 27 日 広島県知事 様 提出者 住所 氏名 広島県豊田郡大崎上島町中野 977 番地 大崎工業株式会社広島工場 工場長樽本伸正 電話番号 廃棄物の処理

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

目次 1 建設副産物情報交換システムの目的及び位置づけ 建設副産物情報交換システムの開発経緯と目的 建設副産物情報交換システムの位置づけ 建設副産物情報交換システムの利用イメージと適用範囲 建設副産物情報交換システムの機能について...

様式第二号の八 ( 第八条の四の五関係 ) ( 第 1 面 ) 該当する欄に 印を記入してください 法定自主 2 産業廃棄物処理計画書 平成 30 年 6 月 30 日 横浜市長 殿 提出者 住所 氏名 東京都港区芝 芝 2 丁目ビル6 階株式会社都市テクノ代表取締役島村智之 ( 法人

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第 12 節廃棄物等 1. 調査 1.1. 調査する情報調査する情報は 以下のとおりとする 1 埋設廃棄物の状況 1.2. 調査手法 (1) 埋設廃棄物の状況埋設廃棄物の状況については 現在 業務実施中である 今治市新ごみ処理施設に係る環境影響評価および施設発注支援等業務委託 の内容を整理 把握した 詳細は 第 7 節土壌汚染 1. 調査 1.2 調査手法 に記載したとおりである 1.3. 調査結果 (1) 埋設廃棄物の状況対象事業実施区域内に埋設されている廃棄物等の量は 表 5.12.1-1 に示すとおりである また 埋設廃棄物の分布想定範囲は前掲図 5.7.1-3 に 同じく想定地質断面は前掲図 5.7.1-4 に示したとおりである 廃棄物埋設区域内に設けたボーリング孔のコアを分析したところ 埋設廃棄物には 廃棄物混じり土砂 (L1) と廃棄物 (L2) に区分できることが確認できた 廃棄物混じり土砂 (L1) は ビニール片 ガラス片 木片等の廃棄物が混じっている土砂であり 土砂成分が主体と判断できる層である 廃棄物 (L2) は 土砂成分がほとんど見られず ビニール片 ガラス片 木片等が多いと判断できる層である 廃棄物層の組成分析結果では 体積比率において 総じてビニール類とその他土砂等が占めている割合が大きいことが確認された なお その他土砂等についてダイオキシン類が全て基準値未満であったことから 焼却灰が混入している可能性は少ないと推察している 廃棄物混じり土 (L1) は 7,800m 3 廃棄物(L2) は 5,400m 3 であり そのほか 埋設廃棄物等の下部にあり汚染が想定される土壌 (AcL) が 2,100m 3 で合計では 15,300m 3 であった 表 5.12.1-1 埋設廃棄物等の量 種類 量 (m 3 ) 廃棄物混じり土 (L1) 7,800 廃棄物 (L2) 5,400 汚染土壌 (AcL) 2,100 合計 15,300 5.12-1

2. 予測 2.1. 予測項目予測項目は 以下のとおりとした 1 埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物 2 造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物 ( 建設発生土 建設廃棄物 ) 3 施設の稼働に伴い発生する廃棄物 2.2. 予測の基本的手法 (1) 埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物の予測手法は 別途実施中である埋設廃棄物に係る調査検討結果を整理する方法とした (2) 造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物のうち 建設発生土の予測手法は 事業計画を整理する方法とした 同じく建設廃棄物の予測手法は 事業計画から想定される延べ床面積に 原単位を乗じる方法とした (3) 施設の稼働に伴う廃棄物施設の稼働に伴う廃棄物の予測手法は 事業計画を整理する方法とした 2.3. 予測地域予測地域は対象事業実施区域とした 2.4. 予測対象時期等 (1) 埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物予測対象時期は 埋設廃棄物対策等工事の実施期間中とした (2) 造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物予測対象時期は 工事時の実施期間中とした (3) 施設の稼働に伴う廃棄物予測対象時期は 施設の供用が定常状態に達した時期の 1 年間とした 5.12-2

2.5. 予測条件 (1) 建設工事に伴う建設副産物本施設の延床面積は 事業計画より可燃ごみ処理施設及びリサイクルセンター合わせて約 22,000m 2 とした 廃棄物の発生原単位は 建築系混合廃棄物の原単位調査報告書 ( 平成 23 年 2 月 社団法人建築業協会環境委員会副産物部会 ) のデータに基づき 表 5.12.2-1 に示すとおりとした また 建設副産物からの再資源化率は 平成 20 年度建設副産物実態調査結果 ( 平成 22 年 3 月 国土交通省総合政策局 ) の調査結果から 愛媛県発生分のうち 新築 増改築 ( 非木造 ) のデータを用い 表 5.12.2-2 に示すとおりとした 表 5.12.2-1 建設副産物の発生原単位 用途 : 工場 延床面積 10,000m 2 以上 項目 原単位 (kg/m 2 ) 発生原単位 9 総排出原単位 8 混合廃棄物原単位 2 構造 : 全構造 延床面積 10,000m 2 以上 品目 原単位 (kg/m 2 ) 発生原単位 26.3 コンクリートガラ 7.0 アスファルト コンクリート 1.4 ガラス陶磁器 1.4 廃プラスチック 1.3 金属くず 1.6 木くず 2.5 紙くず 1.1 石膏ボード 1.8 その他 2.4 混合廃棄物 5.7 5.12-3

表 5.12.2-2 建設工事に伴う廃棄物の再資源化率 廃棄物の種類 再資源化率 (%) コンクリート塊 98.1 アスファルト コンクリート塊 99.8 建設発生木材 78.6 その他 ( 金属くず 廃プラスチックなど ) 93.3 建設混合廃棄物 26.4 出典 : 平成 20 年度建設副産物実態調査結果 ( 平成 22 年 国土交通省 ) 2.6. 予測結果 (1) 埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物埋設廃棄物対策等工事の実施手順は 図 5.12.2-1 に示すとおりであり 掘削に伴って 廃棄物混じり土砂 (L1) が 7,800m 3 廃棄物(L2) が 5,400m 3 汚染土壌(AcL) が 2,100m 3 が発生すると見込まれる これら埋設廃棄物等は その全量を 土壌汚染対策法 及び 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 に基づいて 対象事業実施区域から場外の最終処分場に搬出し 適正に埋立処分を行う 準備工 テント仮設 掘削工 仮置き 地盤改良工 場外搬出 現地発生土もしくは購入土 埋め戻し工 テント撤去 最終処分廃棄物混じり土砂 (L1):7,800m 3 廃棄物 (L2): 5,400m 3 汚染土壌 (AcL): 2,100m 3 図 5.12.2-1 埋設廃棄物対策等工事の実施手順と発生量 (2) 造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物建設工事に伴う建設廃棄物の排出量は 表 5.12.2-3 に示すとおりであり 建設廃棄物の発生量 197.2t に対して 再資源化及び中間処理により 155.6t を縮減し 最終処 5.12-4

分量は 41.6t になると予測される また 建設工事に伴い発生する建設発生土は 表 5.12.2-4 に示すとおりであり 約 30,000m 3 であり このうち約 15,300 m 3 を掘削 除去した埋設廃棄物の埋め戻しに転用するほか 場内の最終造成形状を変更して嵩上げを行い 全量を場内で転用し 場外搬出は行わない したがって排出量は 0m 3 と予測される 表 5.12.2-3 建設工事に伴う廃棄物 ( コンクリート塊 金属くず等 ) の排出量 分別廃棄物 廃棄物の種類 廃棄物発生量 再資源化中間処理 単位 :t 最終処分量 コンクリートガラ 52.7 51.7 1.0 アスファルト コンクリート 10.5 10.5 0.0 ガラスくず 陶磁器くず 10.5 9.8 0.7 廃プラスチック 9.8 9.1 0.7 金属くず 12.0 11.2 0.8 木くず 18.8 14.8 4.0 紙くず 8.3 7.7 0.6 石膏ボード 13.6 12.6 1.0 その他 18.1 16.9 1.2 計 154.3 144.3 10.0 建設混合廃棄物 42.9 11.3 31.6 総計 197.2 155.6 41.6 表 5.12.2-4 建設工事に伴う建設発生土の排出量 単位 :m 3 副産物の種類 発生量 削減量 ( 埋め戻し ) 排出量 建設発生土 30,000 30,000 0 (3) 施設の稼働に伴う廃棄物施設の稼働に伴い 1 年間に排出される廃棄物の種類及び量は 表 5.12.2-5 に示すとおりであり 焼却灰約 3,900t 飛灰約 1,300t 鉄類約 1,400t アルミ類約 200t 不燃残渣約 2,300t 合計約 12,000t が排出される このうち 焼却灰約 3,900t についてはセメント原料として再資源化される また 鉄類 アルミ類約 1,600t は再資源化事業者に引き取られ 再資源化される 最終処分される廃棄物量は飛灰 不燃残渣合わせて約 3,600t と予測される また プラスチック製容器包装については その他プラ トレイ類合わせて年間約 2,900t が再資源化事業者に引き取られ 再資源化される 5.12-5

表 5.12.2-5 施設の稼働に伴う廃棄物の排出量 単位 :t 廃棄物の種類 排出量 再資源化量 最終処分量 焼却灰 3,900 3,900 0 飛灰 1,300 0 1,300 鉄類 1,400 1,400 0 アルミ類 200 200 0 不燃残渣 2,300 0 2,300 プラスチック製容器包装 ( その他プラ トレイ類 ) 2,900 2,900 0 合計 12,000 8,400 3,600 5.12-6

3. 評価 3.1. 環境保全措置 (1) 埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物ア. 事業計画上予め見込んだ環境保全措置埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物の影響を低減させるため 事業計画上予め見込んだ環境保全措置は 以下のとおりである 1 埋設廃棄物等対策工法は 掘削 除去工とする 2 掘削した廃棄物等 ( 廃棄物混じり土 (L1) 廃棄物(L2) 汚染土壌(AcL) は ポリエチレン内袋付きフレキシブルコンテナバッグ等に詰め込み 風雨にさらされないよう 対象事業実施区域内の仮置場に仮置きする 3 仮置きした廃棄物等は 土壌汚染対策法 及び 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 に従い 適正に処理 処分する 4 埋め戻し土は 汚染が無いことを確認した現地発生土を用いることを基本とし 不足する場合には 汚染の無いことを確認した適正な購入土とする (2) 造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物ア. 事業計画上予め見込んだ環境保全措置造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物の発生量を低減させるため 事業計画上予め見込んだ環境保全措置は 以下のとおりである 1 造成等工事及び土木 建築工事によって発生した建設発生土を 埋設廃棄物除去箇所等への埋め戻し材として使用する 2 建設発生土については 最終的な造成形状を工夫するとともに 外構部分での再利用を図り 場外処分しない計画とする 3 再利用 再資源化が可能な建設資材を可能な限り利用する また 再生資源の積極的な利用を図る 4 建設廃棄物の処理 処分に当たっては 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 に基づくマニフェストシステムにより 適正に処理 処分を行う イ. 追加的に講じる環境保全措置予測の結果を踏まえ 追加的に講じることとした環境保全措置は 以下のとおりである 1 建設廃棄物の発生抑制を考慮した設計 工法及び材料を可能な限り選定する 2 工事を行う業者にゼロエミッション計画等を作成させ これを遵守することにより 建設廃棄物の発生を極力抑制する 3 搬入資材の梱包は 可能な限り簡素化する 4 施工現場における分別を徹底し 排出される混合廃棄物量を極力少なくする 5.12-7

(3) 施設の稼働に伴う廃棄物ア. 事業計画上予め見込んだ環境保全措置施設の稼働に伴う廃棄物の発生量を低減させるため 事業計画上予め見込んだ環境保全措置は 以下のとおりである 1 可燃ごみ処理施設から発生する焼却灰 ( 主灰 ) は セメント原料化による再資源化を図る 2 可燃ごみ処理施設の運転管理を適切に行い 安定かつ継続した再資源化ができるよう焼却灰 ( 主灰 ) の質を確保する 3 飛灰については 適正に処理し 埋立処分を行う 4 本施設から発生する鉄類 アルミ類については 再資源化を図る 5 プラスチック製容器包装については 公益財団法人に本容器包装リサイクル協会における 引き取り品質ガイドライン の分別基準を遵守し 高品質となるよう計画する イ. 追加的に講じる環境保全措置予測の結果を踏まえ 追加的に講じることとした環境保全措置は 以下のとおりである 1 リサイクルセンターにおける選別の精度を上げ 再資源化及び可燃残渣への仕分けを行い 不燃残渣として埋立処分する量を減らす 3.2. 評価 (1) 評価の手法ア. 環境影響の回避 低減に係る評価各予測項目に係る環境影響が 事業者により実行可能な範囲内で回避 低減されているか否かについて 事業者が行う環境保全措置について評価した (2) 評価の結果ア. 埋設廃棄物の掘削 除去に伴う廃棄物対象事業実施区域内に埋設が確認されている廃棄物等約 15,300 m 3 については 全量を掘削 除去し 適正に処分する これら廃棄物等については 法に定められた処分を行うため 発生量の縮減はできないが 適正な処分を行うことにより 事業者として実行可能な範囲で廃棄物の影響は低減されていると考える 5.12-8

イ. 造成等の施工の一時的な影響による建設工事に伴う副産物建設廃棄物の予測結果から 再資源化及び中間処理を図り 最終処分量は 41.6t になる 各廃棄物については 適正に処理 処分されるとなっており 事業者として実行可能な範囲で廃棄物の影響は低減されていると考える なお 最終処分量に占める混合廃棄物量が多いことから 場内での分別を徹底し 混合廃棄物の発生量を少なくするよう努める また 建設発生土は 埋め戻し材 盛土として全量を場内で転用するものとし 場外への排出は行わないことから 事業者として実行可能な範囲で廃棄物の影響は低減されていると考える ウ. 施設の稼働に伴う廃棄物施設の稼働に伴い 焼却灰はセメント原料として資源化を図るとともに 処理の過程で排出された鉄類 アルミ類 プラスチック類については 再資源化事業者に搬出し 再資源化を図る 最終処分は 適正に処理した飛灰と不燃残渣のみとなっていることから 事業者として実行可能な範囲で廃棄物の影響は低減されていると考える 5.12-9