Netvault Netvault について Netvault は バックアップを行うためのソフトウェアです このマニュアルでは Netvault を用いたテープドライブの使用方法について概要を説明します 細かい設定や操作方法は Netvault 付属のマニュアルをご覧下さい 注意 テープドライブを扱う際 Netvault と mt や tar 等 linux のコマンドを併用しないでください mt や tar 等を使用した際の情報 ( 書き込まれたデータ等 ) は Netvault 上で認識できず Netvault 使用時にエラーを生じることがあります リストアの際 デフォルトの状態では元のディレクトリに上書きされます 上書きしたくない場合はデータの rename を行ってください ( リストア 参照 ) ハードウェアのイジェクトボタンは使用せず テープメディアのアンロードは Netvault 上で行ってください ( メディアのロード アンロード 参照 ) ドライブのクリーニングの際は Netvault のサービスを停止させてください ( ドライブのクリーニング 参照 ) Netvault の操作は root アカウントで行います ライセンスキーの取得 Netvault を使用するためには ライセンスキーが必要です 下記の web サイトでエンドユーザ情報とマシン情報を入力し 申請してください ライセンスの発行までに一週間程度かかります http://www.bakbone.co.jp/key/netvaultbasic マシン情報は以下の通りです シリアル番号 パッケージに同梱の書類を確認してください マシンID 後述の方法で確認してください 製品型番 XXXXXX version XXXXXX ServerのOS XXXXXX Serverのハードウェア XXXXXX Clientの合計数 X ClientのOS XXXXXX ご使用のテープドライブ XXXXXX 1/11
マシン ID は以下のコマンドで確認することができます [root@n000 ~]# /usr/netvault/util/getmachineid Machine Id = 'XXXXXXXX' ライセンスキーのインストールインストール ライセンスを申請してから一週間程度で ライセンスキーがメールで送付されます 以下のようにコマンドを実行してインストールしてください XX は送付されたライセンスキーです [root@n000 ~]# /usr/netvault/bin/licenseinstall XXXXXXXXXXXX License installed: 'TRUE' 注意ホスト名の変更 OS の再インストールあるいはバージョンアップ マザーボードの交換を行ったときは ライセンスキーの再発行 再インストールが必要になります ご注意下さい Netvault サービスの起動起動と停止 Netvault のサービスは ホスト起動時に自動的に実行されます 手動で起動 停止させる際は以下のように実行してください [root@n000 ~]# /etc/init.d/netvault start [root@n000 ~]# /etc/init.d/netvault stop GUI ツールを実行するときは 以下のコマンドを実行します [root@n000 ~]# nvgui メディアのロードロード アンロード メディアのロードドライブにメディアを挿入します しばらくすると自動的にNetvaultで認識します 2/11
メディアのアンロード メディアを取り出すときは Device Management を選択してデバイスアイコンを右クリックし Unload を選択します 注意ハードウェアのイジェクトボタンは使用せず テープメディアのアンロードは Netvault 上で行ってください イジェクトボタンを使用すると メディアがイジェクトされた後でも Netvault 上ではテープが存在したままの状態となり エラーを生じることがあります ドライブおよびおよびメディアメディアの状態を見る Device Management で ドライブの状態を確認することができます ドライブの状態の確認 ドライブが使用可能なときは ドライブのアイコンに緑色のマークが付いています () 内はドライブの状態を表します Idle は ドライブをすぐに利用できる状態です 3/11
ドライブ内にメディアが入っている場合 そのメディアのラベルが表示されます ( この例では test_ymd) 新規のメディアや初期化したメディアなど ラベルのついていないブランクメディアは "BLANK" となります ラベルを付ける時はドライブのアイコンを右クリックして Properties を選択し Media Label の項目に任意の名前を入力します プルダウンメニューからデフォルトのラベル名 ( ホスト名 + 日時 ) を選択することもできます ラベル付けを行わずにバックアップを行うと 自動的にデフォルトのラベル名がつけられます 注意このラベルは 一度バックアップデータが書き込まれると 初期化しない限り変更することができません バックアップの方針に沿ったラベル名をつけておくことをおすすめします メディアの状態の確認 ラベルがつけられているメディアの場合 Media Management で状態を見ることができます 過去に使用したメディアの情報も一覧に表示されます ブランクメディアの場合は情報が表示されません 4/11
バックアップ ラベルづけ 必要に応じて メディアにラベル付けを行います ブランクメディアにラベル付けを行わずにバックアップを行うと 自動的にデフォルトのラベル名 ( ホスト名 + 日時 ) となります バックアップするデータの選択 Backup をクリックーホストのアイコンをダブルクリックー File System をダブルクリックすると ホストのディレクトリツリーが展開されます バックアップしたいディレクトリのチェックボックスをオンにします あるディレクトリをオンにすると 自動的にそれ以下のディレクトリも全て選択されます 一部を除外することもできます その場合はチェックボックスをもう一度クリックしてください バックアップを開始します ジョブタイトルをつけます つけない場合は No title となります 左上の submit アイコンをクリックすると テープへの書き込みが始まります 5/11
リストア 注意リストアの際 デフォルトの状態ではホストの同じディレクトリに同じ名前で上書きされます 上書きしたくない場合はデータの rename を行ってください データの選択 Restore をクリックーホストのアイコンをダブルクリックー File System をダブルクリックすると データセットの一覧が表示されます ここで表示されるデータのセットは 現在メディアに入っているデータとは限りません Media Management に表示されるものが全て含まれます データセットを右クリックして Media List を選択すると そのデータが入っているメディアに関する情報が表示されます 該当するメディアをドライブに挿入してください データセットをダブルクリックすると ディレクトリツリーが展開されます Backup のときと同様にして リストアしたいデータのチェックボックスをオンにします リストア先の決定 データを上書きしたくない場合は チェックボックスをオンにしたデータディレクトリを右クリックし 6/11
て rename を選択し rename するか relocate します rename を選択した場合は新しいディレクトリ名をつけます relocate を選択した場合はパスを入力します OK をクリックして決定です 存在しないディレクトリの場合は リストア時に作成されます rename と relocate を同時に行うことも可能です 例えば リストアするデータとして /home/beowuf を選択した場合 rename の欄に beowulf_bckp と入力してリストアを実行すると /home/beowulf_bckp というディレクトリとして復元されます relocate の欄に /data/restore と入力してリストアを実行すると /data/restore/beowulf というディレクトリとして復元されます リストアを実行 ジョブタイトルをつけます つけない場合は No title となります 左上の submit アイコンをクリックすると 復元が始まります ジョブの操作 一度 submit すると 1 つのジョブとして処理が進められます ジョブごとに 途中の状態や完了したかどうかを確認することができます ジョブの状態の確認 Job Management をクリックすると これまで実行されたジョブの一覧が出現します 実行中のジョブは黄色で示されます 項目は実行日時 ジョブタイトル ジョブ ID などです 右端の Run Status に "Running:Writing to media" といった ジョブの現在の状態が示されます 正常に終了したジョブは "Backup(Restore) Completed" となります 7/11
異常終了したジョブは "Backup(Restore) Failed" と表示されます ジョブを右クリックして "View log" を選択すると そのジョブに関するログを見ることができます Run Status が Waiting for media のままでバックアップが開始されない場合等はジョブを右クリックして View Log や Diagnose Job を見ると 手がかりとなる情報が出ている場合があります ジョブの中断 実行中のジョブを右クリックして Abort Job を選択すると ジョブを中断することができます 中断したジョブは Run Status に "Backup(Restore) Aborted" と示されます データの消去消去 上書上書き メディアに書き込まれたデータを消去するには 二つの方法があります 第一はメディアの初期化 第二は新しいデータを上書きすることで以前のデータを消す方法です メディアの初期化 Media Management をクリックし 現在ドライブに入っているメディアを右クリックして Blank を選択し 8/11
ます 初期化してよいかどうかを尋ねるダイアログで OK をクリックします Device Management で確認すると ドライブの状態が "Initializing" となっています データの上書き デフォルトの状態では メディアに書き込まれたデータを上書きすることはありません 上書きするためには メディア側とジョブ側の双方で設定する必要があります メディア側 :Media Management で現在入っているメディアを右クリック Re-use を選択 ジョブ側 :Backup でジョブを作成するとき Target タブを選択 Media Options の Reuse Media を Any にする ( デフォルトは Never) 複数のメディアメディアでバックアップバックアップ リストアリストアするする場合 1 本のメディアに収まらない大きなデータを扱う場合や バックアップを重ねるうちにメディアを使い切った場合は 複数のメディアにまたがってバックアップをすることができます ここでは 2 本のメディア ( ラベル名は test と test_lto2) を使用する例を挙げます 複数のメディアにまたがってバックアップを行う バックアップのジョブを作成するとき Target タブの Automatically label blank media をオフにします こうすることで ブランクメディアに書き込みを始める前に任意のラベルをつけることができます オンのままになっていると 交換したブランクメディアに自動的にデフォルトのラベル ( ホスト名 + 日時 ) がついてしまいます バックアップ中 1 本目のメディア test を使いきったところでジョブの Run Status が "Waiting for Media" となり 待機状態となります メディアをアンロードして 新しいメディアをドライブに挿入してください 交換したメディアにラベルがついていない場合は ラベルづけを行います 自動的に 2 本目のメディア (test_lto2) に書き込みが始まります ジョブが完了してから Media Management を見てみると 2 本のメディアのそれぞれに同じ属性のデータセット ( この例では test_backup4) があることがわかります 9/11
複数のメディアにまたがってリストアを行う リストアのジョブを作成するとき データセットを右クリックして Media List を選択すると データセットが入っているメディアの情報の一覧を見ることができます 該当するメディアを全て準備し データの最初の部分が書き込まれているメディアをドライブに挿入してください 通常のリストアと同様にジョブを作成し 実行します 1 本目のメディアからの復元が終了すると ジョブの Run Status が "Waiting for Media" となり 待機状態となります メディアをアンロードして 2 本目のメディアをドライブに挿入してください 自動的に 2 本目のメディアからの復元が始まります ドライブのクリーニング ドライブのクリーニングが必要な場合があります 納入時に付属のクリーニングメディアをご使用ください クリーニングは Netvault を介さずに行いますので Netvault のサービスを停止させてから行ってください 10/11
Netvault のサービスを停止させる [root@n000 ~]# /etc/init.d/netvault stop ドライブにクリーニングメディアを挿入する 自動的にクリーニングが開始されます クリーニング中は activity LED と status LED が点灯します 終了すると自動的にイジェクトされます Netvault のサービスを起動する [root@n000 ~]# /etc/init.d/netvault start Copyright 2007 株式会社ナベインターナショナル 11/11