デジタル & アナログ絶縁入出力ユニット解説書製品型式 8 2 A D A - K C 製品型式 8 2 A D A - B D 製品型式 D A C S - 8 2 0 0
この解説書は 8 2 A D A または D A C S - 8 2 0 0 の動作と使用方法について簡単に説明したものです D A C S - 8 2 0 0 の場合は この解説書の 8 2 A D A という表現を 一部 D A C S - 8 2 0 0 にかえてお読みください ( 1 ) アプリケーションプログラミングを作成する場合 あるいはハードウェア接続に関しては 取扱説明書をご覧ください ( 2 ) この解説書では代表的な機能のみを説明しています 本書には記述していない機能も多数ありますので 詳細については取扱説明書をご覧ください - 1 -
1. ドライバのインストール 弊社 HP ダウンロードページのフォルダ C D M 2 0 8 1 4 にあるドライバが WHQL マイクロソフト社認証済のドライバです Windows 1 0, 8, 7, Vista XP に対応しています このドライバは複合版ドライバです 複合版ドライバについては後述の説明を参照ください 各 OS でのインストール手順はそれぞれ異なっています ドライバインストール手順の詳細 およびドライバのアンイストール手順については ルートディレクトリにある CDM_inst.pdf をご覧ください ******** インストール前にご確認ください ******** すでに 弊社 USB 機器のドライバがインストールされている場合 機器を接続すると自動的にドライバがインストールされますので ドライバの再インストールは不要です 旧バージョンのドライバがインストール済みの場合は アンインストール手順に従ってドライバを削除し パソコンを再起動した後に インストールを実施してください 複合版ドライバについて ドライバには 1 仮想 COM ドライバ 2 ダイレクトドライバの 2 種類があります 旧ドライバ ( Ver.1 ) では 使用するドライバの種類により いずれかを選択してインストールしていましたが 複合版ドライバ ( Ver.2) では インストール時に選択する必要がなくなりました 複合版ドライバをインストール後には 仮想 COM の関数とダイレクト版関数のいずれもアプリケーションプログラムから使用できるようになります ( ただし 同時に使用することはできません ) また ダイレクト版のみを使用する場合でも シリアルポートが 1 ポート ( たとえば COM3 などが ) 追加になります シリアルポートを追加したくない場合は 各 O S のインストール手順にて旧バージョンのダイレクトドライバを指定して ダイレクトドライバのみをインストールするようにしてください 新旧いずれのドライバを使用しても 機能の差異はありません ( 注意 ) 本解説書の 3 項以降の説明は 複合版ドライバのインストールを前提としています - 2 -
2. U S B コネクタの接続と I D 番号のセット U S B ケーブルにて パソコンと 8 2 A D A 基板を接続します U S B ケーブルは別途ご購入ください パソコン側が A タイプコネクタ 8 2 A D A ( D A C S - 8 2 0 0 ) 側が B コネクタのケーブルを使用します ケーブルの最大長は 5 m です 基板上の回転ディップスイッチにて I D 番号をセットします 出荷時の設定は 0 番となっています この I D 番号は 複数のユニットを同一パソコンに接続する場合に それぞれ異なる番号とする必要がありますが 本書の説明では 1 台のみを接続する場合を対象としていますので 特に I D 番号について注意をする必要はありません 3. デジタル入出力を動作させる 8 2 A D A が 簡単な文字列のコマンドにて動作することをご理解いただくために 次のような操作をしてください ( 1 ) 下記のサンプルプログラムを起動してください サンプルプログラムフォルダ dacs8200\disk2\d82didrm プログラム名 D82DIDRM.exe 拡張子は表示されない場合があります ( 2 ) 起動後は何も画面表示がありません キーボードから たとえば W 0 8 0 0 0 0 4 と入力してください はエンターキーです ボード I D 番号が 0 に設定してあって 正常に接続できていれば R 0 F F F F F F といった応答がかえってきます は画面表示では か または無表示となります キーボードから入力した W 0 8 0 0 0 0 4 は デジタル出力コマンドで そのままの文字列を 8 2 A D A に送信します この例では bit23 と bit2 を O N (high) とし その他の bit を O F F (low) としています 3 文字目から 8 文字目までが 24bit 長 16 進数 6 桁表記のデジタル出力となっています 8 2 A D A は デジタル出力コマンド文字列を受信すると ただちにデジタル出力を実行すると同時に パソコン側に R 0 F F F F F F というような文字列を送出します パソコン画面には この文字列をそのまま表示しています この文字列は 8 2 A D A のデジタル入力状態を表しています デジタル入力に何も接続していない場合は ボード内部で入力が +3.3Vに約 100KΩ の抵抗にて pull-upされていますので 全 bitが O N すなわち h i g h となっていて この例のような応答となります 3 文字目から 8 文字目までが 24bit 長 16 進数 6 桁表記のデジタル入力となっています いずれかのデジタル入力を 0 V に接続して l o w とすると その bitが変化するのがわかります - 3 -
4. アナログ入力を動作させる ( 1 ) サンプルプログラムを起動してください 使用するサンプルプログラムは 3 項の デジタル入出力を動作させる と同じです ( 2 ) キーボードから たとえば G 0 1 0 0 と入力してください はエンターキーです ボード I D 番号が 0 に設定してあって 正常に接続できていれば 8 0 0 0 8 0 0 0 といった応答がかえってきます はスペースです は画面表示では か または無表示となります キーボードから入力した G 0 1 0 0 は A D 変換コマンドで そのままの文字列を 8 2 A D A に送信します この例では 1 6 進数 1 0 0 = 2 5 6 回の A D 変換を実行し その平均値の応答を指定しています A D 変換のサンプリング実行間隔は 初期状態が 1 0 0 K H z となっていて 2 5 6 回の実行指定でも 2. 5 6 m s の実行時間ですので 画面上ではただちに応答が返ってきたかのようにみえます 8 0 0 0 8 0 0 0 という応答は 8 2 A D A が送出した文字列をそのまま表示したもので c h 1 と c h 2 の A D 変換値を 1 6 進数 4 桁で表しています c h 1 つづいて c h 2 の順番です 表示数値は各チャンネルに入力している電圧により異なります 表示数値の詳細については 各デバイス説明書 A D 変換サンプリングデータ形式 をご覧ください 入力可能な電圧は 8 2 A D A と D A C S - 8 2 0 0 では異なりますので 入力可能電圧範囲を超えないよう注意してください キーボードから Y 0 0 0 0 1 F 4 と入力してください はエンターキーです U 0 0 0 0 1 F 4 と応答がかえってきます は画面表示では か または無表示となります キーボードから入力した Y 0 0 0 0 1 F 4 は A D サンプリング周波数指定コマンドで そのままの文字列を 8 2 A D A に送信します パソコン画面には この文字列をそのまま表示しています この文字列は 1 6 進数 1 F 4 = 5 0 0 H z のサンプリング周波数を指定するものです 応答は送信データのエコーバックです 次に G 0 2 0 0 と入力すると 5 0 0 H z にて 5 1 2 回の A D 変換を実行してその平均値を応答してきます この実行には約 1 秒かかりますので 画面上でも応答に少し時間がかかっているのがわかります - 4 -
5. アナログ出力を動作させる ( 1 ) サンプルプログラムを起動してください 使用するサンプルプログラムは 3 項の デジタル入出力を動作させる と同じです ( 2 ) キーボードから たとえば V 0 8 0 0 8 0 0 と入力してください はエンターキーです ボード I D 番号が 0 に設定してあって 正常に接続できていれば U 0 8 0 0 8 0 0 と応答がかえってきます は画面表示では か または無表示となります キーボードから入力した V 0 8 0 0 8 0 0 は D A 出力コマンドで そのままの文字列を 8 2 A D A に送信します この例では c h 2 と c h 1 に 0 V 出力 ( 8 2 A D A の場合 ) を指定しています ( 注 ) D A C S - 8 2 0 0 では + 1. 2 V 付近の電圧値となります 3 文字目から 5 文字目までが 12bit 長 16 進数 3 桁表記の c h 2 アナログ出力指定 6 文字目から 8 文字目までが 12bit 長 16 進数 3 桁表記の c h 1 アナログ出力指定となっています 8 2 A D A および D A C S - 8 2 0 0 は D A 出力コマンドを受信すると ただちに D A 変換を実行し 指定のアナログ電圧を出力します 応答は送信データのエコーバックです 指定する出力電圧値の詳細については 各デバイス説明書 D A 出力コマンド をご覧ください 指定値を変更して送信すると アナログ出力電圧値が変化するのがわかります - 5 -
6. ファイルの内容 8 2 A D A および D A C S - 8 2 0 0 用のファイルは フォルダ d a c s 8 2 0 0 に収納しています D A 8 2 m a n u. p d f D A C S - 8 2 0 0 取扱説明書 8 2 A D A m a n u. p d f 8 2 A D A 取扱説明書 D A 8 2 1 m a n u. p d f D A C S - 8 2 1 0 ( アンプ基板 ) 取扱説明書 D 2 X X P G 3 0. p d f プログラマーズガイド ( 英文 ) 本説明書は上級向けですので まず初めは 下記のサンプルプログラム中の注釈 ( 和文 ) をご覧ください D 8 2 D I C O L. e x e アナログ入出力校正などに使用するプログラム詳細は各デバイスの取扱説明書に説明しています D 8 2 D A P A T _ S i n. d a t D A 出力パターンサンプルデータ D 8 2 D A P A T _ L i n. d a t D A 出力パターンサンプルデータ D 8 2 D A P A T. d a t D A 出力パターンサンプルデータ詳細は 8 2 A D A 取扱説明書をご覧ください フォルダ D I S K 1 ( C + + サンプルプログラム ) フォルダ D 8 2 D I V C S 仮想 C O M 版サンプルプログラムソースおよび実行ファイルを収納 フォルダ F T s e r i a l 仮想 C O M 版デバイスドライバを収納本書 1 項に説明する複合版ドライバをインストールする場合は必要ありません フォルダ D I S K 2 ( C + + サンプルプログラム ) フォルダ D 8 2 D I D R M ダイレクト版サンプルプログラムソースおよび実行ファイルを収納 フォルダ F T d i r e c t ダイレクト版デバイスドライバを収納本書 1 項に説明する複合版ドライバをインストールする場合は必要ありません D A _ X P i n s t. p d f ダイレクト版デバイスドライバ インストール手順 本書 1 項に説明する複合版ドライバを インストールする場合は必要ありません フォルダ L i n u x L i n u x 用サンプルプログラム ソースおよび実行ファイルを収納 L i n u x でのデバイスドライバに関する readme フォルダ V B s a m p l e ( V B サンプルプログラム ) フォルダ D 8 2 D I V B 6 仮想 C O M A P I 版サンプルプログラムソースおよび実行ファイルを収納 フォルダ D 8 2 D I V B S 6 仮想 C O M M S C o m m 版サンプルプログラムソースおよび実行ファイルを収納 フォルダ D 8 2 D I D R B ダイレクト版サンプルプログラムソースおよび実行ファイルを収納 V B s a m p l e _ i n f o 4. p d f V B サンプルプログラム収納の説明 ( 完 ) - 6 -
製造販売 ダックス技研株式会社ホームページ http://www.dacs-giken.co.jp DACS82ABS18326A - 7 -