2012(平成24)年度 予算編成方針について

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2014(平成26)年度 予算編成方針について

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること


平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

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概算要求基準等の推移

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平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

スライド 1

2007財政健全化判断比率を公表いたします

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第4次日田市行政改革に向けての方針


歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

総務部 企画財政課

スライド 1

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

庁議案件No

1. 行政運営の改革 町の現況と課題 厳しい財政事情や町民ニーズの複雑 多様化が進むなか 限られた行政経営資源 ( 人材 財源 情報 ) のもとで 町民が満足できるサービスを効率的 効果的に提供していくことが求められています 本町では 第 5 次松伏町行政改革大綱 に基づき協働によるまちづくりや 暮

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

1. 趣旨この基本方針は 市がネーミングライツの付与に関する事業 ( 以下 ネーミングライツ事業 という ) を実施するにあたり 郡山市広告事業実施要綱 ( 平成 27 年 4 月 1 日制定 )( 以下 実施要綱 という ) 第 19 条 ネーミングライツ スポンサーの募集 に基づき ネーミングラ

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

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さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

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施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

4-(1)-ウ①

H28秋_24地方税財源

⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 1

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

三沢市行政経営推進プラン

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健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

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田川市水道事業会計

貝監第  号

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

めざしたい将来像 市民ニーズに弾力的に応えられる活力に満ちた松戸市となるために 発展性のある健全な財政運営を実現します そのために 将来を見越して 社会資源の有効活用を図りつつ 柔軟かつ大胆な発想で歳入 歳出とも不断の見直しを行います 指標 21 年度 22 年度 2 年度 27 年度現状値 2 年

市税に係る減免措置調査票 所属名 此花区役所 1 減免対象 市税の税目 ( 該当に 印 ) 減免内容 ( 該当条例等 ) 個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 事業所税 児童遊園の用に供する固定資産 条例第 4 条の 3 第 4 号規則 (1) 政策目的地域コミュニティの中核的組織として

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

資料 5 総合計画の推進について 1 総合計画推進の基本的な考え方 ⑴ 第 5 次長期総合計画の体系 ( 本編 P.9) 第 5 次長期総合計画は まちの将来ビジョンとして 基本構想部分で目指すまちの姿やまちづくり戦略 5つの戦略の柱などを定め 戦略計画部分で 重点的な施策展開として 5つの戦略の柱

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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国費投入の必要性 事業の効率性 事業の有効性 関連事業 事業所管部局による点検 改善 項目 評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 被災者の資力やニーズを踏まえた効率的 効果的な住まいの確保策に関する調査等を行っている 地方自治体 民間等に委ねることができない事


財政基礎講座

平成26年版 特別会計ガイドブック

(公印省略)

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目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

総括的事項について 推進プラン全体に関するもの (2 件 ) 1 行政改革の推進プランであるにもかかわらず コスト削減に関する推進項目やプログラムが少ないのではないか 本市では 過去数次にわたる行政改革のプラン実施において 取り組む必要があると考えられる取組については 可能な限り取り組んできたところ

平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

( 別添 1) 平成 31 年度予算編成方針 1 現下の経済情勢と国の財政運営の基本方針 平成 30 年 9 月公表の 月例経済報告 ( 内閣府 ) によれば 我が国の景気は 緩やかに回復している としている 先行きについては 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかな回復が

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おしえて!熊野市の予算の仕組み ~ー市の予算ができるまでー~

2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

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手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

三鷹市健康福祉総合計画2022

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

市税収入額(人口推移)

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

Microsoft Word - 第4次計画

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財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと

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Transcription:

平成 24 年度予算の編成方針を次のとおり決定する 平成 23 年 10 月 25 日 防府市長 松浦正人 国の予算編成 国は 東日本大震災の影響等により予算編成作業が遅れ 8 月 23 日に 中期財政フレーム(8 月 12 日閣議決定 ) を遵守するための暫定的 機械的な概算要求の作業手順を財務大臣名で示した これによると 東日本大震災からの復旧 復興に係る経費とB 型肝炎ウイルス感染者に対する給付金等の支給に係る経費は別枠とした上で 国債費などを除く一般会計歳出の上限を71 兆円にとどめた本年度予算の大枠を維持したものとするとともに 社会保障費の自然増を踏まえ 裁量的経費や公共事業関係費について一律 1 割削減を各省庁に指示した さらに 9 月 20 日に閣議決定された概算要求基準では 歳出改革により捻出された財源を用い 我が国経済社会の再生に向けた取組 日本再生重点化措置 として 7,000 億円規模で予算の重点化を図るとしている このような中 9 月末までに提出された各省庁の概算要求総額は 東日本大震災の復旧 復興経費の要求に上限を設けなかったこともあり 98 兆円を超え 過去最大となった 予算編成においては 財政規律と震災復興との両立といった難しい舵取りが迫られている また 増大する社会保障費に対応するための検討が進められているが 社会保障 税一体改革成案 においては 消費税率について 2010 年代半ばまでに段階的に10% まで引き上げるといった表現に留まり その財源の確保に向けても不透明な状況にあり 今後も注視していく必要がある -1-

本市の財政状況 平成 22 年度決算においては 市税収入は個人市民税や固定資産税の減少などにより 前年度比 1.8% 減となったものの 実質収支は例年より多額の18 億円余り 財政調整基金残高も35 億円余りとなった また 財政の健全性を判断するための指標である 実質公債費比率は7.2% 将来負担比率は29.0% と県内でも上位の良好な数値となっている しかしながら 中期財政計画 では 平成 24 年度において 歳出のうち退職者の増加により人件費が また 社会保障関係費 ( 子ども手当を除く ) の自然増により扶助費が増加するとともに 継続事業である廃棄物処理施設建設事業 小 中学校施設の耐震化事業が本格化するため 普通建設事業費が増加となる 一方 歳入においては これまでの国による緊急経済対策が東日本大震災の復興に重点を移し 円高やデフレの定着により早期の景気回復は容易ではないと見込まれ 歳入の根幹をなす市税は 引き続き減収が予測される また 国の平成 24 年度地方交付税の概算要求額は本年度並となっており 本市の交付税の伸びも期待できないなど 一般財源の不足が見込まれる このような状況の中 社会構造の変化により市民が行政に求めるサービスは量 質ともに増大しており また 権限移譲により取り扱うサービスが増えていく中で これまで以上に創意工夫を重ね 無駄を排除していくことが必要である そのためにも新たな財源の確保に努めるとともに 大胆な歳出の見直しが不可欠であり 行財政改革に基づいた歳出削減のみならず 真に必要な施策を見極め サービスや事業の最適化を図り 限られた財源で最大の効果を生むための取り組みを進めていく必要がある -2-

予算編成の基本方針 平成 24 年度の当初予算は こうした厳しい財政状況を踏まえ 引き続き 選択と集中 により施策の重点化を図り 行政資源の一層の効率化を進め 市民に開かれた健全な財政運営を行うとともに 将来にわたり持続的に発展する地域社会を構築するため 総合計画に示されたまちづくりの理念である 安全で安心して暮らせるまち 多彩な魅力が輝くまち いきいきと人がふれあうまち の実現を目指し 誇り高きふるさと防府 を築くための礎として編成することとする < 基本方針 > 1 市民参画と協働の推進 と 聖域なき行財政改革の断行 のもと 環境 観光 教育 防災 ローカルマニフェスト を最重要施策として位置づけ これまでの成果を活かしながら 個々の事業の結びつきや効果など戦略性のある施策を展開すること 2 更なる防災力の強化 再生可能エネルギーの利用促進など東日本大震災等に起因する新たな課題への対応 さらには 地域主権改革が進展する中で 自己決定と自己責任による自治体運営を進め 地域の活力を高める諸施策に積極的に取り組むこと 3 制度や事業 その実施体制について 必要性 有効性 効率性等を厳 しく吟味し 事業の廃止も含めた大胆な見直しによる歳出削減とともに 市有財産の有効活用など財源確保に取り組むこと -3-

予算要求の基本的な考え方 ( 予算の要求 ) 1 平成 24 年度当初予算は 限られた財源を効率的かつ効果的に活用できるよう 新規事業については 補助 単独を問わず 実施計画等により庁内合意を得たものを基本とし 既存事業については 現年度の執行状況を見極めるとともに 決算における事業の評価等を行うなど 部局内でスクラップ アンド ビルド等の検討を十分に行った上で 予算要求すること また 時代の変化に素早く対応し 都市間競争において優位性を失うことのないよう 防府市としての課題を的確に把握し 時期を逸することなく施策に反映して要求すること ( 通年予算 ) 2 通年予算として編成するので 年間見通しに基づき 予定されるすべ ての収入及び支出を的確に把握し 計上すること ( 自治基本条例との整合性 ) 3 防府市自治基本条例 で定めた市政に関する基本的な事項に留意し 予算への所要額の反映 計上に努めること ( 総合計画との整合性 ) 4 事業選択に当たっては 第四次総合計画の基本計画 との整合性及び施策の重点化を図るとともに 市民が何を望んでいるのか どうすることが市民サービスの向上につながるのか を十分に認識し 市民満足度の向上に向け 真に必要なものを計上すること また 懸案の事業などで特に問題を含んでいるもの又は複数の部局に -4-

関係する事業などについては 事前に関係機関又は関係部局と十分に協 議すること ( 第 4 次行政改革との整合性 ) 5 行財政改革については 将来にわたって持続的に健全性が確保される構造へ転換するため 引き続き 重点的に取り組むこととするので 再度 足元からの見直しを行い 次の点に 特に留意すること また 第 4 次行政改革大綱推進計画 ( 平成 20 年度 ~ 平成 24 年度 ) における取組項目については 着実かつ確実に実行し 予算へ所要額を反映 計上すること (1) 新たな自主財源等の確保遊休資産の処分に努めるとともに 引き続き 防府市広告掲載事業実施要綱 等に基づき 市が保有する資産を有効に活用し 新たな財源の確保に積極的に取り組むこと (2) 事務処理コストの抑制時間外勤務手当及び臨時職員の賃金については 引き続き削減の対象とするので 今一度 原点に立ち返り 各課所管事務事業の見直しや休 廃止等を検討した上で 計上すること (3) 補助金等の見直し 受益者負担の適正化補助金及び受益者負担金についての見直し方針が示されているものについては その方針に従って適切に対応するとともに それ以外のものについても 市民のニーズや時代の要請等に適切に対応しているか検証し 見直し可能なものについては 予算への反映に努めること ( 入札の適正化 ) 6 随意契約については 地方自治法においても契約の例外的な取扱とし て位置づけられており 事務処理の指針である 随意契約ガイドライ -5-

ン に従って その必要性等を改めて検証し 見積合わせ 入札制度へ の移行について必ず検討すること やむなく一者随契とする場合でも 積算根拠 契約内容 金額等について相手方と十分に協議すること ( 国 県の動向 ) 7 国や県の状況等に留意すること 特に 国 県の補助金が廃止又は縮小された事業にあっては 市においても同様に扱うものとし 市単独事業に振り替えないこと また 国のひも付き補助金廃止に伴う一括交付金への移行等については 関係機関との調整を含めて特に留意すること ( その他 ) 8 特別会計及び外郭団体においては 財政健全化法による 健全化判断比率 算定の対象となっており これまで以上に財政の健全化に向け努力すること (1) 特別会計一般会計に準じて見積もり 計上すること 特に 事業収入の増加 経営の合理化に積極的に取り組み 独立採算性の堅持 将来に向けた収支の均衡保持に努めること (2) 外郭団体市と同様の考え方で対応していくこととするので 必要性を含め 事業全般について見直すよう指導 助言すること (3) 指定管理者指定管理者制度を導入している公共施設について 担当部局は指定管理者の管理運営の状況 経費の収支状況などを検証し 必要に応じて適切な指導 助言をすること -6-