スマート農業の推進に向けた取組 平成 29 年 7 月 大臣官房政策課技術政策室
スマート農業の将来像 ( 研究会 中間取りまとめ ) ICT やロボット技術を活用した新たな農業 ( スマート農業 ) を実現するため 経済界 ( ロボット ICT 企業等 ) の協力を得て スマート農業の実現に向けた研究会 を立ち上げ 平成 26 年 3 月にスマート農業の将来像や実現に向けたロードマップ等の中間とりまとめを公表 1 超省力 大規模生産を実現 2 作物の能力を最大限に発揮 GPS 自動走行システム等の導入による農業機械の夜間走行 複数走行 自動走行等で 作業能力の限界を打破 スマート農業 ICT ロボット技術を活用して 超省力 高品質生産を実現する新たな農業 3 きつい作業 危険な作業から解放 4 誰もが取り組みやすい農業を実現 センシング技術や過去のデータに基づくきめ細やかな栽培により ( 精密農業 ) 作物のポテンシャルを最大限に引き出し多収 高品質を実現 5 消費者 実需者に安心と信頼を提供 収穫物の積み下ろしなどの重労働をアシストスーツで軽労化するほか 除草ロボットなどにより作業を自動化 農業機械のアシスト装置により経験の浅いオペレーターでも高精度の作業が可能となるほか ノウハウをデータ化することで若者等が農業に続々とトライ クラウドシステムにより 生産の詳しい情報を実需者や消費者にダイレクトにつなげ 安心と信頼を届ける 1
スマート農業の推進に向けた様々な取組 人工知能 (AI) やIoT ロボット技術の活用により 生産性の飛躍的な向上などのイノベーションを推進するため 優先的に取り組むべき課題の特定 研究開発や現地実証 新技術を普及させるための支援や環境づくりなどを推進 将来像や優先に取り組むべき課題の特定 スマート農業の実現に向けた研究会での将来像や 重点的に取り組む課題の検討 スマート農業の将来像 1 超省力 大規模生産を実現 2 作物の能力を最大限に発揮 3 きつい作業 危険な作業から解放 4 誰もが取り組みやすい農業を実現 5 消費者 実需者に安心と信頼を提供 新たな技術の開発 現地実証 コストなど明確な開発目標の下で現場実装まで視野に入れた技術開発 人工知能等による新たなイノベーション創出 内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) での各省連携した技術開発 導入しやすい価格の水田センサー AI を活用した画像解析による病害虫診断 病です してください 新技術の普及 導入支援 AI や IoT を活用して新規就農者の技術習得を短期化する新たなシステムの構築 ICT やロボット技術等の先端技術の導入実証や支援 AI を活用した学習支援システム 実用化された技術 ( 例 ) 土壌センサー搭載型可変施肥田植機 ドローンによる病害虫防除 先進技術が導入できる環境づくり 農業分野におけるデータ利活用促進を図るためのデータの標準化 自動走行トラクターの現場実装に向けた安全確保策のルール作り ベンチャー企業 先進的な人工知能等の研究者など様々な分野の方の技術開発参画 データ標準化 農作業の名称農作物の名称農薬に係る情報肥料等に係る情報環境情報のデータ項目データ交換インタフェース 安全性確保策のルールづくり ( 自動走行トラクターの例 ) 機械同士の接触 無人機 ほ場外への飛び出し 第三者との接触 無人走行には多くのリスクが存在 2
農業データ連携基盤 3
官民のデータ活用に関する安倍総理のご発言 第 6 回未来投資会議 ( 平成 29 年 3 月 24 日 ) 安倍総理のご発言 今後は ベテランの経験と勘のみに頼るのではなく 生育状況や気象など様々なデータを活用することで おいしく安全な作物を収穫でき もうかる農業にしていきます このため官民で気象や地図などのデータを出し合い 誰でも簡単に使える情報連携プラットフォームを本年中に立ち上げます 必要なデータの公開を徹底することとし IT 本部の下で その在り方を具体化していきます 首相官邸 HP より 4
農業データ連携基盤 ( プラットフォーム ) の構築 担い手誰もがデータを駆使して生産性の向上や経営の改善に挑戦できる環境を生み出すため データ連携機能やオープンデータの提供機能を有する 農業データ連携基盤 を本年中に構築 農業 ICT の現状と課題 1 様々な農業 ICT サービスが生まれているものの 相互間連携がなく データやサービスは個々で完結 2 行政や研究機関等の公的データはバラバラに存在し かつ ICT で活用できないデータが多い 各社のシステム間の相互連携がない データが散在 かつ ICTでの利活用が困難 気象予測 市況情報 土壌情報 生育情報 使いたいデータがあちこちにあって手続きが面倒だ! 農業データ連携基盤の機能 データ連携機能ベンダーやメーカーの壁を超えて 様々な農業 ICT 間のデータ連携 農機やセンサー等のデータ連携が実現し 様々なデータを農家 各社が利用可能に データ共有機能一定のルールの下でのデータの共有が可能になり データの比較や 生産性の向上に繋がるサービスの提供が可能に オープンデータ提供機能土壌 気象 市況など様々な公的データ等のオープンデータの整備により 農家に役立つ情報の提供が可能に 農業データ連携基盤の効果 データ連携の効果 システムやデータが連携することによって総合的な解析を可能になり 低収水田の位置 要因を特定 要因にあった対策を講ずることで収量を向上させることが可能 オープンデータの活用の効果 データ連携基盤上に様々なオープンデータを整備し 使いやすい形で提供 農家は連携基盤にアクセスするだけで欲しいデータを入手可能になり より戦略的な経営判断が可能に 各ベンダーはデータを利用して様々なサービスを展開 5
農業データ連携基盤の効果 1 様々なデータを統合 分析できるようになり 収量や品質の向上が可能に 過去の収量データ システム データが連携しておらず データを活かしきれていない状況 リモートセンシングデータ 土壌データ センサーデータ データを統合 分析 農業データ連携基盤 衛星写真等地図データ システムやデータが連携することによって総合的な解析が可能になり 収量や品質の低いほ場の要因を特定 要因にあった対策 ( 施肥量の調整など ) を講じることで収量や品質を向上させることが可能に データが蓄積 収量や品質の低いほ場の要因特定 要因に合う対策を講じて 収量や品質を向上 毎年毎年データが蓄積されていき さらに高度な生産管理が可能に 6
農業データ連携基盤の効果 2 土壌 市況や気象等の公的データや 民間企業の様々な有償データ等を整備 提供することで データを活用した新たなサービスの提供や農家の戦略的な経営判断を実現 市況データ 各地の卸売市場の市況情報など 気象データ 平均気温 日照時間 日射量等の農業分野に有用なデータ データがバラバラに存在し ICT で活用できないデータも多い状況 資材データ 農薬 肥料の適用作物や適用量等に関するデータ データ連携基盤上に各種データを整備し提供 農業データ連携基盤 警戒情報 新型アプリ! 農家に役立つ新たなサービスを開発 提供 品種 栽培データ 試験研究機関が有する品種特性 栽培方法に関するデータ 農業データ連携基盤上に様々なデータを整備し 使いやすい形で提供 ( 有償提供を含む ) 各ベンダーはデータを利用して農家が求める様々なサービスを展開 農家は様々なデータに基づく 戦略的な経営判断が可能に データに基づく戦略的な経営判断 7
参加組織 スケジュール 参画機関 (5 月 15 日記者発表会時点 ): 井関農機 NEC( 日本電気 ) NEC ソリューションイノベータ NTT( 日本電信電話 ) NTT 空間情報 NTT ドコモ ハレックス クボタ 慶應義塾大学 SFC 研究所 全国農業協同組合連合会 ソフトバンク テクノロジー 日本総合研究所 ( 公社 ) 日本農業法人協会 日本マイクロソフト ネクストスケープ ( 国研 ) 農研機構 農匠ナビ パナソニック 日立ソリューションズ ビジョンテック 富士通 ヤンマー ライフビジネスウェザー 関係省庁 : 内閣府 農林水産省 内閣官房 総務省 経済産業省 スケジュール ( 予定 ): 平成 29 年 8 月 22 日協議会設立 第 1 回セミナー平成 29 年中 : プラットフォームのプロトタイプの稼動開始平成 30 年中 : 運営組織設立平成 31 年 4 月目途 : サービス本格提供開始 記者発表会 (H29.5.15) の様子 今後 広く様々な主体の参画を進めるため 8/22 に協議会を設立予定 生産現場での利活用に加え 流通から消費まで連携の取組を拡げ 農業や関連産業に役立つサービスの拡大を図る 8
熟練農業者のノウハウの 見える化 9
熟練農業者のノウハウの 見える化 人工知能 (AI 等 ) の最新技術を活用して 熟練農業者のノウハウを未経験者が短期間で身に付けられるシステムの構築を支援 現状 熟練農業者の匠の技術 ノウハウの移転システムの導入 ~ かんきつの摘果の場合 ~ 熟練農業者 TAKUMI 果樹の摘果 整枝 剪定 栽培技術 ノウハウ ( 習得に 10 年かかる技術も ) 匠の技の伝承が途絶えるおそれも... 熟練農業者 新規就農者等 TAKUMI 果樹の摘果 視線を解析する アイカメラ 熟練農業者の視線や行動を計測 熟練農業者の気づきの抽出 収集 熟練農業者の作業記録や画像等を収集 解析し形式知化し 新規就農者の学習 指導に活用 なるほど! 樹がこのような状態ならこの果実を摘果するんだ! 栽培技術 ノウハウは熟練農業者の頭の中にあり 新規就農者等は見て覚える 作物によっては年 1 回のチャンスで習得に 10 年以上かかる技術も 伝承が難しいことから 匠の技の伝承が途絶えるおそれも 効果 匠の技の伝承が可能! 対価が得られる! 知的財産の対価を支払い 効果 熟練農業者が数十年かけて習得した技術が 短期間で習得可能! 品質 収量が UP! 学習支援システム 生産者が一問一答型で 10~20 問を解いたあと 作業を開始 10
( 参考 ) 熟練農業者のノウハウの 見える化 ( 人工知能未来創造プロジェクト推進事業 ) No 事業主体作物実施県 1 岩手県わい化りんご熟練農業者技術継承協議会 (NECソリューションイノベータ( 株 )) リンゴ 岩手県 2 岡山県果樹の担い手支援システム研究協議会 (NECソリューションイノベータ( 株 )) ブドウ 岡山県 3 山梨県病害虫対策技術継承システム構築協議会 (NECソリューションイノベータ( 株 )) ブドウ 山梨県 4 公益財団法人いしかわ農業総合支援機構 ブドウ 石川県 5 三重南紀農業協同組合 かんきつ類 三重県 6 杵築市柑橘振興協議会 ハウスミカン 大分県 7 長崎県熟練技術伝承システム構築協議会 (NECソリューションイノベータ( 株 )) イチゴ アスパラガス 長崎県 8 ( 株 )GRAアグリプラットフォーム イチゴ 宮城県 茨城県 9 三重県匠の技の見える化 & アーカイブコンソーシアム トマト イチゴ 三重県 10 磐田地域教育用農業 AIシステム開発協議会 (NECソリューションイノベータ( 株 )) トマト 静岡県 11 インタラクティブ農業匠の技デジタル化推進協議会 (NEC ソリューションイノベータ ( 株 )) アスパラガス キウイ 神奈川県 香川県 12 テラスマイル ( 株 ) ピーマン宮崎県 13 全国農業指導ネットワーク協議会 有機野菜 水稲 高知県 福井県 14 ( 株 ) 日立ソリューションズ東日本水稲 大豆宮城県 色付きセルは 本日のポスターセッションにて説明可 11