資料2-1 「個人情報の保護に関する法律」説明資料

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個人情報保護規程

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

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社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

個人情報管理規程

個人情報保護規程例 本文

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privacypolicy

個人情報によって識別される特定の個人をいう ( 基本理念 ) 第 3 条個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱いを図るものとする 第 2 章個人情報 ( 利用目的の特定 ) 第 4 条個人情報を取り扱うに当たっては 定款の定める業務を遂行

議題 1. 個人情報保護委員会とは 2. 個人情報保護法の改正について 1

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学校法人金沢工業大学個人情報の保護に関する規則

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

プライバシーポリシー ( 個人情報保護に関する基本方針 ) 株式会社ビットポイントジャパン ( 以下 当社 といいます ) は 個人情報の保護とその適正な管理が重要であることを認識し 個人情報の保護に関する法律 ( 以下 個人情報保護法 といいます ) 関連法令 ガイドラインその他の規範を遵守すると

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14個人情報の取扱いに関する規程

1 資料 1 パーソナルデータの利活用に関する制度改正に係る法律案の骨子 ( 案 ) TM 2014 年 12 月 19 日 内閣官房 IT 総合戦略室 パーソナルデータ関連制度担当室

個人情報保護規定

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

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第 2 章 個人情報の取得 ( 個人情報の取得の原則 ) 第 4 条個人情報の取得は コンソーシアムが行う事業の範囲内で 利用目的を明確に定め その目的の達成のために必要な範囲においてのみ行う 2 個人情報の取得は 適法かつ公正な方法により行う ( 特定の個人情報の取得の禁止 ) 第 5 条本条各号

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

第 4 条センターは 個人情報保護方針 ( プライバシーポリシー ) を定め これを実施する 2 センターは 個人情報保護方針を 文書等で従業者に周知徹底させるとともに センターのホームページ上に公表する ( 規程の改定 ) 第 5 条センターは 個人情報保護法の運用 監督官庁のガイドライン等の変更

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 株式会社スマートバリュー ( 以下 当社 という ) が個人情報保護方針に基づく個人情報の取扱いの基本事項を定めたもので 個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによ

取扱いに特に配慮を要するものとして政令第 2 条で定める記述等が含まれる個人情報をいう (4) 個人情報データベース等 とは 個人情報を含む情報の集合物であって 次のいずれかに該当するもの ( 利用方法からみて個人の権利利益を害するおそれが少ないものとして政令第 3 条第 1 項で定めるものを除く

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特定個人情報の取扱いの対応について

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が及ぶおそれがあるもの イ当該個人データの存否が明らかになることにより 違法又は不当な行為を助長し 又は誘発する おそれがあるもの ウ当該個人データの存否が明らかになることにより 国の安全が害されるおそれ 他国若しくは国 際機関との交渉上不利益を被るおそれがあるもの エ当該個人データの存否が明らかに

個人情報保護方針

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

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本人に対して自身の個人情報が取得されていることを認識させるために 防犯カメラを設置し 撮影した顔画像やそこから得られた顔認証データを防犯目的で利用する際に講じることが望ましい措置の内容を明確化するため 更新しました ( 個人情報 ) Q 防犯目的のために 万引き 窃盗等の犯罪行為や迷惑行

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個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

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社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 個人情報保護規程 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 社会福祉法人渋谷区社会福祉事業団 ( 以下 事業団 という ) が保有する個人情報等の取扱いについての基本的事項を定め 個人の権利利益の保護及び人格の尊重を図るとともに 事業の適正な運営に資する

個人情報の取り扱いについて TaoTao 株式会社 ( 以下 当社 という ) は お客様が安心して当社のサービスをご利用いただけるよう 個人情報保護方針に基づき お客様の個人情報 個人番号 特定個人情報 ( 以下 ここではすべてを総称し 個人情報 といいます ) のお取扱いに細心の注意を払っており

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JIPDEC個人情報保護指針

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第 4 条公共の場所に向けて防犯カメラを設置しようとするもので次に掲げるものは, 規則で定めるところにより, 防犯カメラの設置及び運用に関する基準 ( 以下 設置運用基準 という ) を定めなければならない (1) 市 (2) 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 260 条の2

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個人データの安全管理に係る基本方針

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個人情報の保護に関する

(5) 個人データ 個人データ とは 個人情報データベース等を構成する個人情報をいう (6) 保有個人データ 保有個人データ とは 当会館が 開示 内容の訂正 追加又は削除 利用の停止 削除及び第三者への提供の停止を行うことのできる権限を有する個人データであって その存否が明らかになることにより公益

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報主体の権利利益及びプライバシーの侵害の防止に関し 必要な措置を講じるよう勤める 2 本センターの職員等は 業務上知り得た個人情報を漏えいし または不当な目的に使用してはならない 第 2 章 管理体制及び責任 ( 管理体制 ) 第 6 条本センターは 個人情報の適切な管理を効果的に実施するため 役割

個人情報保護制度の体系 個人情報の保護に関する法律 ( 個人情報保護法 ) 基本理念国及び地方公共団体の責務 施策基本方針の策定等 ( 第 1 章 ~ 第 3 章 ) 個人情報取扱事業者の義務等 ( 第 4 章 ~ 第 6 章 ) 個人情報保護委員会ガイドライン等 基本法制 行政機関

資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

する 3 船員の雇用管理に関しては 船員の雇用管理分野における個人情報保護に関するガイドライン ( 平成二十五年国土交通省告示第二百九十二号 ) によるものとする ( 国土交通省関係事業者による個人情報の保護に関する指針等 ) 第三条国土交通省関係事業者は 法 個人情報の保護に関する法律施行令 (

3 参照基準次に掲げる基準は この基準に引用される限りにおいて この基準の一部となる - プライバシーマーク付与適格性審査実施規程 - プライバシーマーク制度における欠格事項及び判断基準 (JIPDEC) 4 一般要求事項 4.1 組織 審査業務の独立性審査機関は 役員の構成又は審査業務

社団法人宮崎県シルバー人材センター連合会

個人情報の適正な取扱いに関する基本方針

個人情報保護規程(参照法令)

2-3. 上記 2-2 以外の利用目的は以下の通りです 利用目的対応する利用者情報の項目 (1) 当社のサービスに関連して 個人を識別できない 端末情報形式に加工した統計データを作成するため ログ情報 Cookie 及び匿名 ID 位置情報 (2) 当社又は第三者の広告の配信又は表示のため 端末情報

制度見直しに関する主な方向性については 次の通り考えるものとする 1. ビッグデータ時代におけるパーソナルデータ利活用に向けた見直し 個人情報及びプライバシーの保護に配慮したパーソナルデータの利用 流通を促進するため 個人データを加工して個人が特定される可能性を低減したデータに関し 個人情報及びプラ

個人情報保護法への対応規定の様式例

とはありません 5. 個人情報の利用目的 (1) 当社は お客様よりご提供いただいた個人情報を次の目的のために利用いたします 第二種金融商品取引業および当該業務に関連 付随する業務を行うため 金融商品 ( ファンド ) 第二種金融商品取引業に関する情報を提供するため 取引時確認を行うため お客様との

〇用語 個人情報保護法 個人情報の保護に関する法律のこと 現行保護法 現行の個人情報の保護に関する法律のこと 改正法 保護法 法 個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 27 年 9 月 9 日法律第 65 号

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2

個人情報保護法が改正され 5 月 30 日に施行されるにあたって 下記に個人情報保護 規程 ( 案 ) を作成いたしました 主な改正内容 (1) 個人情報の定義の明確化 に対応し 音声 動作 その他の方法によるもの 個人識別符号 要配慮個人情報 を定義に加えた ( 第 2 条 1 項 2 項 3 項

11

学校法人久留米大学個人情報の保護に関する規程

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

特定個人情報の取扱いの対応について

一般社団法人北海道町内会連合会定款変更(案)

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役職員等 とは, この法人に所属するすべての理事, 監事及び組織内にあって直接又は間接にこの法人の指揮監督を受けてこの法人の業務に従事している者をいい, 雇用関係にある従業者のみならず, この法人との間に雇用関係のない者 ( 派遣社員等 ) も含む. (10) 個人情報管理責任者 個人情報管理責任者

医療 介護関係を対象とするものであり また 診療録等の形態に整理されていない場合でも個人情報に該当する なお 本人が死亡した場合においても 当該本人の情報を保有している場合は 個人情報と同等の安全管理措置を講じなければならない 4 要配慮個人情報 とは 本人の人種 信条 社会的身分 病歴 犯罪の経歴

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厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

2015 年 2 月 13 日版 わかる! マイナンバー 特定個人情報取扱い ガイドライン 株式会社ワイイーシーソリューションズ 本資料について 本内容は 2014 年 12 月末時点の政府などの公開情報をもとに 当社の解釈にて作成しておりますので 今後の法改正 制度設計等により変更になる可能性があ

2 会員は 前項の規定にかかわらず 本人との間で契約を締結することに伴って契約書その他の書面 ( 電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録を含む 以下この項において同じ ) に記載された当該本人の個人情報を取得する場合その他本人から直接書面に記載された当

個人情報保護方針

自治会における 個人情報取扱いの手引き 霧島市市民環境部市民活動推進課

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内閣府国民生活局個人情報保護推進室 資料 2-1 個人情報の保護に関する法律 説明資料 1. 個人情報保護法制整備の背景 1 2. 個人情報保護法制の体系イメージ 2 3. 対象となる個人情報 事業者の範囲等 3 4. 個人情報保護法に係る政府の実施体制について 4 5.OECD8 原則と個人情報取扱事業者の義務規定の対応 5 6. 第三者提供制限の仕組みについて 6 7. 本人の関与の仕組み 7 8. 実効性担保の仕組み 8 9. 認定個人情報保護団体の仕組み 9 10. 適用除外の考え方について 10 11. 施行に向けたスケジュール 11

1. 個人情報保護法制整備の背景 我が国における官民通ずる IT 社会の急速な進展 公的部門 電子政府 電子自治体の構築 民間部門 電子商取引の進展 顧客サービスの高度化等 国際的な情報流通の拡大 IT 化 OECD ほとんどの国で民間部門を対象にした法制を整備 情報の自由な流通とプライバシー保護の確保 制度間の調和の要請 IT 社会の 影 プライバシー等の個人の権利利益侵害の危険性 不安感増大 官 民における個人情報保護法制の確立 基本理念 保護と利用の調和 国等の責務 施策 基本法制 ( 第 1~3 章 ) 民間事業者が遵守すべき規律 基本法制 ( 第 4 章 ) 公的機関 ( 国 独立行政法人 地方公共団体等 ) が遵守すべき規律 行政機関法制 独立行政法人法制 条例 1

( 方公共団体等条2. 個人情報保護法制の体系イメージ 基本法制 基本理念国等の責務 施策基本方針の策定等国 民間部門 個人情報取扱事業者の義務等 分野ごとの措置 公的部門 律) 独の行政機関( 法立行政法人等( 法律) 地例) 2

3. 対象となる個人情報 事業者の範囲等 個人情報 ( 生存する個人に関する情報で特定の個人を識別可能なもの ) ( 第 2 条第 1 項 ) 基本理念 個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱が図られなければならない ( 第 3 条 ) 個人情報データベース等 ( 検索できるように体系的に構成したもの ) ( 第 2 条第 2 項 ) コンピュータ処理情報 + マニュアル処理情報 個人情報を一定の規則に従って整理し 目次 索引等を有するもの 一般私人 ( 事業の用に供しない者 ) 第 4 章個人情報取扱事業者の義務 利用目的による制限 ( 第 16 条 ) 適正な取得 ( 第 17 条 ) 安全管理措置 ( 第 20 条 ) 第三者提供の制限 ( 第 23 条 ) 開示 訂正 利用停止 ( 第 25-27 条 ) その他 小規模事業者 ( 事業の用に供する個人データによって識別される人数が 5,000( ) 以下の者 ) 市販のカーナビや電話帳をそのまま利用する場合 これらに含まれる個人データによって識別される人数は算定に含まれない 3

4. 個人情報保護法に係る政府の実施体制について 内閣府 ( 統括的役割 ) 内閣総理大臣 案の作成 ( 第 7 条第 3 項 ) 国民生活審議会 主務大臣の指定 ( 第 36 条ただし書 ) ( 所管が不明確な場合 ) 有識者の意見の反映 個人情報の保護に関する基本方針 ( 閣議決定 ) ( 第 7 条 ) 総合的 一体的な施策の推進 主務大臣 ( 事業所管等大臣 ) 連携 協力 ( 第 36 条第 3 項 ) 主務大臣 ( 事業所管等大臣 ) 主務大臣 ( 事業所管等大臣 ) 認定個人情報保護団体 個人情報取扱事業者 報告徴収 助言 勧告 命令等 ( 第 32 条 ~ 第 34 条 ) ( 第 46 条 ~ 第 48 条 ) 認定個人情報保護団体 個人情報取扱事業者 認定個人情報保護団体 個人情報取扱事業者 4

5.OECD8 原則と個人情報取扱事業者の義務規定の対応 OECD8 原則 目的明確化の原則収集目的を明確にし データ利用は収集目的に合致するべき 利用制限の原則データ主体の同意がある場合 法律の規定による場合以外は目的以外に利用使用してはならない 収集制限の原則適法 公正な手段により かつ情報主体に通知又は同意を得て収集されるべき データ内容の原則利用目的に沿ったもので かつ 正確 完全 最新であるべき 安全保護の原則合理的安全保障措置により 紛失 破壊 使用 修正 開示等から保護するべき 公開の原則データ収集の実施方針等を公開し データの存在 利用目的 管理者等を明示するべき 個人参加の原則自己に関するデータの所在及び内容を確認させ 又は意義申し立てを保証すべき 責任の原則管理者は諸原則実施の責任を有する 個人情報取扱事業者の義務 利用目的をできる限り特定しなければならない ( 第 15 条 ) 利用目的の達成に必要な範囲を超えて取り扱ってはならない ( 第 16 条 ) 本人の同意を得ずに第三者に提供してはならない ( 第 23 条 ) 偽りその他不正の手段により取得してはならない ( 第 17 条 ) 正確かつ最新の内容に保つよう努めなければならない ( 第 19 条 ) 安全管理のために必要な措置を講じなければならない ( 第 20 条 ) 従業者 委託先に対する必要な監督を行わなければならない ( 第 21,22 条 ) 取得したときは利用目的を通知又は公表しなければならない ( 第 18 条 ) 利用目的等を本人の知り得る状態に置かなければならない ( 第 24 条 ) 本人の求めに応じて保有個人データを開示しなければならない ( 第 25 条 ) 本人の求めに応じて訂正等を行わなければならない ( 第 26 条 ) 本人の求めに応じて利用停止等を行わなければならない ( 第 27 条 ) 苦情の適切かつ迅速な処理に努めなければならない ( 第 31 条 ) * 各義務規定には適宜除外事由あり 5

6. 第三者提供制限の仕組みについて あらかじめ 本人の同意 が必要 個人情報取扱 事業者 1 法令に基づく場合 ( 例 : 届け出 通知など ) 2 人の生命 身体又は財産の保護に必要な場合 ( 例 : 急病の場合など ) 3 公衆衛生 児童の健全育成に特に必要な場合 ( 例 : 疫学調査など ) 4 国等に協力する場合 ( 例 : 税務調査に協力する場合 ) 第三者 本人の求めにより原則として提供停止 ( オプトアウト ) することとしている場合 第三者に該当しない場合 1 委託先への提供 ( 委託元に管理責任 ) 2 合併等に伴う提供 ( 当初の目的の範囲内 ) 3グループによる共同利用 ( 共同利用する者の範囲や利用目的等をあらかじめ明確にしている場合に限る ) オプトアウトの要件以下の4 項目をあらかじめ通知し 又は本人の知り得る状態においている場合 1 第三者提供すること 2 提供される情報の種類 3 提供の手段 4 求めに応じて提供停止すること 6

本7. 本人の関与の仕組み 個人情報取扱事業者 保有個人データ 個人データのうち 個人情報取扱事業者が 開示等を行う権限を有し 6 ヶ月以上にわたって利用するもの 利用目的の通知 ( 第 24 条第 2 項 ) どのような目的で利用されているのかについて 原則として 本人に通知しなければならない 人求め ( ) 開示 ( 第 25 条第 1 項 ) 原則として 本人に 書面又は本人が同意した方法により開示しなければならない ( 開示しないことができる場合の例 ) 1 本人又は第三者の生命 身体 財産その他の権利利益を害するおそれがある場合 2 個人情報取扱事業者の業務の適正な実施に著しい支障を及ぼすおそれがある場合など 訂正等 ( 第 26 条第 1 項 ) 内容が事実でないときは 利用目的の達成に必要な範囲内において 訂正等を行わなければならない 利用停止等 ( 第 27 条第 1 項 第 2 項 ) 1 利用目的による制限 2 適正な取得 3 第三者提供の制限に違反していることが判明したときは 違反を是正するために必要な限度で 原則として 利用停止等を行わなければならない 開示等の求めは 法定代理人又は本人が委任した代理人によりすることができる 7

人からの苦情(第31 条8. 実効性担保の仕組み本報告の徴収 助言(第32 条 第33 条)認定団体による苦情の処理(第42 条)務大臣勧告(第34 条第1 項)金主 命令630 月万以下の懲役又は人情報取扱事業者によるの場合個苦情の処理 緊急 事業者による改善 裁判手続 (第34 条円以下の罰第2 項 第3 項))当事者間における解決 8

9. 認定個人情報保護団体の仕組み 1 目的 個人情報の適正な取扱いの確保を目的とした民間団体による自主的な取組を支援すること 2 認定の基準 1 業務を適正かつ確実に行うに必要な業務の実施方法が定められていること ( 第 39 条第 1 号 ) 2 業務を適正かつ確実に行うに足りる知識及び能力並びに経理的基礎を有すること ( 第 39 条第 2 号 ) 3 認定業務以外の業務を行っている場合には その業務を行うことによって認定業務が不公正になるおそれがないこと ( 第 39 条第 3 号 ) 1 業務の対象となる事業者の個人情報の取扱いに関する苦情の処理 ( 第 37 条第 1 項第 1 号 ) 3 業務 2 個人情報保護指針の作成 公表など 個人情報の適正な取扱いの確保に寄与する事項についての対象事業者に対する情報の提供 ( 第 37 条第 1 項第 2 号 ) 3 その他対象事業者の個人情報の適正な取扱いの確保に関し必要な業務 ( 第 37 条第 1 項第 3 号 ) 4 認定団体の信頼性の確保 業務の実施に際して知り得た情報の目的外利用の禁止 ( 第 44 条 ) 名称の使用制限 ( 第 45 条 ) 主務大臣による報告の徴収 改善命令 認定の取消し ( 第 46 条 ~ 第 48 条 ) 5 認定の効果 個人 一定レベルの公正かつ迅速な苦情処理が受けられる 個人情報取扱事業者 適正な事業者として国民から一定の信頼を得ることができる 9

10. 適用除外の考え方について 個人情報取扱事業者の活動 ( 個人情報取扱事業者の義務等が適用される ) 報道機関著述を業とし学術研究機関宗教団体政治団体て行う者 その他の活動その他の活動その他の活動その他の活動 その他の活動 適用除外規定 ( 第 50 条 ) 1 5つの主体の5 分野の活動については 個人情報取扱事業者の義務等の規定の適用を除外 ( 主務大臣の勧告 命令等も適用されない ) 2 個人情報保護のために必要な措置を自ら講じ 内容を公表する努力義務 報道活動著述活動学術研究宗教活動政治活動 ( 表現の自由 学問の自由 信教の自由 政治活動の自由に関わる活動 ) 主務大臣の権限の制限 ( 第 35 条 ) 1 主務大臣による勧告 命令等を行うにあたっては 憲法上保障された自由に関わる活動を妨げてはならない 2 5つの主体の5 分野の活動に対する情報提供行為については 主務大臣は権限を行使しない ( ただし 義務規定自体は適用される ) ( 例 )1 報道機関等が行う報道活動等に密接に関わる行為 2 報道機関等以外の者が行う表現の自由等に関わる行為 3 報道機関等が行う取材活動等と裏腹の 情報提供者側の情報提供行為 10

目的 基本理念 国 地方の責務 国 地方の施策 基本方針の作成 第 4 章 ~ 第 6 章 個人情報取扱事業者の義務等 15 年 5 月 30 日 1 章 ~ 第 3 章公布 施行第 公布16 年春頃 基本方針の策定11. 施行に向けたスケジュール 施行17 年 4 月 1 日 11