ソニー銀行におけるクラウドの活用状況と今後の展望 2018 年 2 月 8 日ソニー銀行株式会社
0 はじめに 本セッションの構成 ソニー銀行の概要 AWS 導入の経緯 AWS 導入状況 個別システム事例 今後の展望 1
1 ソニー銀行の概要
ソニー銀行の概要 企業概要 商号 ソニー銀 株式会社 本店所在地 東京都千代 区内幸町 丁 1 番 6 号 設 2001 年 4 2 開業 2001 年 6 11 資本 310 億円 株主 ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 100% 2016 年 1 本円 ドル ユーロなど 11 通貨に対応する Visa デビット付きキャッシュカード Sony Bank WALLET の取り扱い開始 ソニー銀 のキャッシュカード と世界中で使える Visa デビット が 枚に Visa デビットは使ったその時引き落とし 現 のように使えます 3
2 AWS 導入の経緯
2 AWS 導入の経緯 AWS の導入目的 IT コストの最適化 柔軟性 俊敏性の向上 5
2 AWS 導入の経緯 AWS の選定 2011 年頃 パブリッククラウドに注 国内外のサービスについて情報収集 調査を開始 2013 年初 年末 AWSを詳細調査 豊富かつ 度な機能を有し コストも低廉であることを把握 採 可否の判断のため 情報セキュリティ システムリスク での評価を実施 2013 年末 般社内業務システム 銀 業務周辺系システムにてAWS( 東京リージョン ) を活 する 針を決定 6
2 AWS 導入の経緯情報セキュリティ システムリスク評価 AWSセキュリティモデル 機能の確認 理解 ( 責任共有モデル等 ) 弊社の外部委託先評価項 ( 情報セキュリティ システムリスク ) に基づく確認 導 時の評価だけではなく 年次にて最新版の評価項 による継続的な確認も実施 7
2 AWS 導入の経緯情報セキュリティ システムリスク評価 - 責任共有モデル 自社構築環境 クラウド環境 アプリデータミドルウェア OS ハードウェアデータセンター 運用 管理 運用 管理 ( 利用企業 ) アプリデータミドルウェア OS ハードウェアデータセンター 運用 管理 (AWS) 利用企業側の責任範囲 AWS 側の責任範囲 8
2 AWS 導入の経緯情報セキュリティ システムリスク評価 外部認証 AWS では主要な外部認証を全リージョンに渡って取得 維持 ISO 27001 ISO 27017 ISO 27018 PCI DSS Level 1 SOC 1 SOC 2 SOC 3 など多数を取得 維持 9
2 AWS 導入の経緯 AWS 導入の対象範囲 般社内業務システム 銀 業務周辺系システムを順次 AWS へ移 中 銀 業務 社内業務 その他 AWS 東京リージョン 銀 業務周辺系 VPC 管理会計 リスク管理 顧客メール受信 DB 監査 般社内業務系 VPC ファイルサーバ グループウェア 決裁ワークフロー 管理系 ( ウィルス対策 ) 開発系 VPC ( 開発環境 ) 開発機 構築系 VPC ( 構築テスト ) Web 系 VPC ( 情報提供系 ) イメージファイリング Backup(S3) Backup(S3) Direct Connect Internet VPN Direct Connect Internet VPN データセンター A データセンター B データセンター C IB/ 勘定系各種周辺系各種社内機 開発機 本社等 本番アクセスルーム 10
3 AWS 導入状況 ~ 個別システム事例 ~
3 AWS 導入状況 銀行業務周辺系システム - 管理会計 管理会計システムをAWSへ移 ( オンプレ環境よりも稼働サーバ数の削減が可能 ) 業務利 のない夜間 休 はインスタンスを停 ( 事前申請により 夜間 休 利 も可 ) 本社執務室 銀 系 VPC データセンター 管理会計インスタンス 管理会計パッケージ 銀 系業務端末 銀 系業務端末 DX Windows Remote Desktop (SG の IP アドレス制限 + アカウント認証 ) サーバ機能クライアント機能管理系ミドルウェア Microsoft Access DX 情報系システム Oracle Database 銀 系業務端末 12
3 AWS 導入状況 銀行業務周辺系システム - リスク管理 市場系リスク管理システムをAWSへ移 サーバの負荷特性に応じて インスタンスタイプを切替え 最適なコスト管理を実現 AZ 規模の災害発 時には 即時に別 AZへ切替えてインスタンスを再起動し 業務を継続 本社執務室 銀 系 VPC AZ-A リスク管理システム 銀 系業務端末 DX [ 中 ] x3.xlarge 4CPU 30G Mem [ 夜間 ] x3.large 2CPU 15G Mem 負荷特性に応じて 中と夜間でインスタンスタイプを切替え 銀 系業務端末 AZ-C AZ 規模の災害発 時には別 AZ へ環境構築 銀 系業務端末 13
3 AWS 導入状況 銀行業務周辺系システム - イメージファイリング 申込書類 ( 紙 ) の 部を電 保管し 閲覧可能とするイメージファイリングシステムをAWSへ移 専 スキャナでイメージ化 OCR 機能を いて効率的にAWS 上のデータベース (RDS) に蓄積 保存されたイメージデータはRDSの機能で暗号化 本社執務室 銀 系 VPC S3 イメージファイリングシステム Backup Backup 銀 系業務端末 DX EC2 Instance EBS Local Volume Backup Backup 専 スキャナ イメージデータを RDS で保存 RDS の機能で暗号化 Backup Backup 14
3 AWS 導入状況 銀行業務周辺系システム - 顧客メール受信 お客様からの問い合わせメールを受信しSalesforceに連携するシステムをAWSに構築 AWS 上のメールGWにてウィルススキャンを実施 Proxy 経由で外部からパターンファイルをアップデート オンプレ同等のリスクコントロールを うため オンプレFW/ セキュリティ監視を経由する処理 式 ユーザー ウィルススキャン提供ベンダ パターンファイルアップデート Proxy 経由 銀 系 VPC DMZ Subnet Trust Subnet Managed Subnet メール GW#1 (AZ-A) メール GW#2 (AZ-C) メール受信 データセンター FW セキュリティ監視 Salesforce 顧客応対管理 15
3 AWS 導入状況 銀行業務周辺系システム -DB 監査 新たな 式で DB 監査システムを AWS に構築 各データベースの DB 監査ログを 元管理 メインデータセンタ 銀 系 VPC DB 監査ログ DB 監査ログ DB 監査ログ DB 監査サーバ (30 保管) DB 監査ログ DB 監査ログ DB 監査ログ 本番アクセスルーム 本番作業端末 S3 (180 保管 ) Glacier ( 期保存 ) 業務トランザクションに伴いデータベースにアクセスした証跡は DB 監査ログに保存 DB 監査ログは DB 監査サーバへ集約し 統合管理を う 執務室 ( 事務部 ) 銀 業務系端末 16
3 AWS 導入状況 銀行業務周辺系システム - バックアップ オンプレ環境のバックアップファイルを AWS 上の各サーバと同様に S3 へ保存 保管 ( 従来は テープにて保存 保管 ) オンプレ環境から AWS 環境へのデータ転送 保管は 多層的な暗号化によりセキュリティを確保 データセンター 銀 系 VPC オンプレシステム 管理サーバ 管理サーバ オンプレシステム 社内仮想環境仮想 VMシステム 対象ファイルを圧縮 暗号化 DX DirectConnect でセキュアに転送 EBS 上で暗号化 システム S3 ( 定期間保持 ) S3 暗号化 Glacier ( 期保存 ) Glacier 暗号化 仮想 VM システム システム 17
3 AWS 導入状況 一般社内業務システム - ファイルサーバ 全社員が利 する社内ファイルサーバを EC2+EBS で構築 稼働後の負荷状況に応じて インスタンスタイプの調整を実施 本社執務室 般系 VPC ファイルサーバ S3 DX EC2 File Server EC2 File Server Backup Backup EBS Data EBS Data EBS Data EBS Data Backup Backup 般系業務端末 18
3 AWS 導入状況 一般社内業務システム - グループウェア 全社員が利 するグループウェア ( スケジュール管理 情報共有 ) を AWS へ移 環境構築 ソフトウェアバージョンアップ バックアップ構築 データ移 を実施着 から完了まで トータル期間数 間で実現 センタ A 般系 VPC グループウェア ( オンプレミスサーバ ) Backup AWS 移 グループウェア EC2 Instance Data Volume S3 AMI Backup WAN DX 本社執務室 般系業務端末 般系業務端末 般系業務端末 般系業務端末 般系業務端末 19
3 AWS 導入状況 一般社内業務システム - 決裁ワークフロー 全社員が利 する決裁ワークフローシステムをAWSへ移 オンプレミス環境の問題点は AWSの特性を活かし解消 移 切替は きな問題もなく完了 現在安定稼働中 センタ WF Server1 WF Server2 般系 VPC 開発系 VPC 本番環境 A 本番環境 B EC2 EC2 EC2 同期 Instance1 Instance2 Instance3 AWS 本番環境 B 本番環境 A 移 本番環境 A 本番環境 B 本番環境 A,B LTO 開発環境 A,B S3 Backup 必要時のみ起動 Server1 と Server2 は 相互テイクオーバー ( 障害時は 寄せ データ同期が必要 ) Server2 には 開発環境も相乗り LTO の 倒な運 障害時にはインスタンスの再起動により復旧相互テイクオーバーの必要なし 開発環境は別インスタンス化 必要時のみ起動 停 時は課 なし Backup は S3 化することで LTO を廃 20
3 AWS 導入状況運用 - システム監視 勘定系システム の統合監視システムで AWS 環境の各サーバも 元的に 24 時間 365 監視 AWS 環境の各サーバは オンプレミスの勘定系等と同様 専 ルームからのみアクセス可能 Cloudwatch で監視出来ない項 は 運 監視ソフトウェアの OSS Zabbix で補完 銀 系 VPC 管理会計データセンター統合監視本社本番アクセスルーム リスク管理 顧客メール受信 DX DB 監査 イメージファイリング IB/ 勘定系 各種周辺系 通常業務執務室 < システム監視項 と監視 法 > サーバ監視機能 監視項 監視 式 サーバ機器監視 H/W 監視ストレージ機器監視ネットワーク機器監視 AWS 責任範囲 Hypervisor 監視 Hypervisor 監視 VM 監視 VM 監視 CPU 監視運 監視ソフトメモリ監視 Zabbix リソース監視ディスク監視 CloudWatch ネットワークI/O 監視 ディスクI/O 監視 プロセス監視 プロセス監視 ログ監視 システムログ監視ミドルウェアログ監視アプリケーションログ監視 運 監視ソフト Zabbix 21
3 AWS 導入状況運用 - 稼働状況モニタリング コスト最適化 AWS 稼働状況を定期的にチェックし インスタンスタイプ 直しおよびリザーブドインスタンス購 を検討 PDCAサイクルによりAWSコストを最適化 Plan < 新規サーバ構築時 > 業務特性に基づく必要処理量 稼働時間の特定 Do サイジングに基づいた AWS インスタンの構築 構成変更 リソース状況 (CPU メモリ Disk) の監視 ログ収集 <CPU 利 率 > < 継続利 サーバ要件変更時 > 利 者の増減に伴う必要業務処理量の変化 業務特性の変更に伴うシステム稼働時間の変化 Plan Do CPU 割当てが過剰? インスタンスを停 可能な時間がある? Action 直し結果に基づき インスタンスタイプ変更やリザーブドインスタンス化を実施 <CPU 利 率 > Action CPU を効率よく利 リザーブドインスタンスの併 でコスト最適化 Check Check 過剰なインスタンスタイプ割り当てのチェック 直し 夜間休 システム停 と リザーブドインスタンス のコストを 較 最適な課 形態の検討 22
3 AWS 導入状況導入の成果 コスト削減と短期構築の実現 オンプレ環境に べ インフラコストを30 50% 程度削減 インフラ導 構築期間が半減 個別案件 施策において 急きょ新規サーバが必要となった場合も柔軟に対応可能 新たなシステム構成 式の実機検証も低コストかつスピーディーに対応可能 23
3 AWS 導入状況導入のポイント クラウドデザインパターン オンプレ環境において最適であったシステム構成 式が クラウド環境においても最適とは限らない AWSの特徴 機能を理解し クラウド環境に適したシステム構成 式を検討する必要がある AWSサイトのコンテンツなども参考にし クラウドデザインパターンを整理 蓄積していくことが重要 24
4 今後の展望
4 今後の展望今後の展望 2017 年から2018 年にかけて 般社内業務システム 銀 業務周辺系システムのAWS 移 が概ね完了する 込み 弊社環境に即したクラウドデザインパターンの整理 般的知 と弊社内のAWS 移 ケースを踏まえ 業務 途 特性ごとのデザインパターンを整理 書化 ( 属 化排除 標準化 ) 26
4 今後の展望今後の展望 AWS の新機能を把握し 適切に活 し続ける体制の強化 社内体制強化 AWS 移 済みシステムへの新機能適 継続的なデザインパターン更新 基幹系 ( 勘定系 ) での AWS 採 可否の具体的検討 既に採 可否判断の検討着 済み 弊社情報セキュリティ システムリスク関連の評価項 等の 直し中 2018 年よりAWS 阪ローカルリージョンが開設予定 当該リージョンの活 により国内利 における可 性向上が可能 27
以上 ご清聴 ありがとうございました