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公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

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平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

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6 個人公益社団法人京都府視 7 覚障害者協会日本放送協 8 会 じように 音声も加工してあります 外国人の発言と同じように これも視覚障害者にはわかりません 新行政指針案には 大災害発生時のスーパーをできる限り読み上げるという指摘がありますが 通常ニュース番組の中での字幕の読み上げについては触れら


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一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897 8,705 11,352 3,019 6,323 9,245 12,311 前期比 -72.9% 6.8% 8.0% 7.

<4D F736F F F696E74202D EF8B638E9197BF82CC B A6D92E894C5816A E >

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

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決算サマリー 2019 年 3 月期第 1 四半期業績概要 売上高 596 億円 ( 前四半期比横ばい ) 営業利益 60 億円 ( 同 34% 増 ) 自動車向けの需要が コンデンサ中心に堅調 2019 年 3 月期業績予想 上期の業績予想を上方修正 自動車 産業機器の電子化やスマートフォンの高機

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プレゼン

平成30年公認会計士試験

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向について 横ばい との見方が拡大自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (40.0%) が最も多く 続いて 横ばい (35.6%) 増加 (23.3%) の順となっている また 1 年後 については 横ばい (41.1%) が最も

メディア・ソフトの制作および流通実態に関する調査研究

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報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

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( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

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平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

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内部統制ガイドラインについて 資料

決算概況

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う ) において定めた民間事業者が確保すべきサービスの質の達成状況に対する当機構 の評価は 以下のとおり 評価事項 測定指標 評価 業務の内容 対象公共サービスの内容に示す運用業務を適切に実施すること 月次報告による業務内容を確認したところ 運用業務は適切に実施されており サービスの質は確保されてい

当期実績前期実績 ( 平成 ~ 平成 ) ( 平成 ~ 平成 ) 業績予想前期比業績予想比 売 上 高 186, , ,400 +7,438 3,331 営 業 利 益 10,971 12,750 11,410 1,779

平成23年度の具体的な行動計画(アクションプラン)策定調書

2019 年 3 月期第 3 四半期決算説明動画説明概要 皆様こんにちは 代表取締役の中山でございます 2019 年 3 月期第 3 四半期の決算につきまして WEB 配信によりご説明させていただきます 所要時間は 15 分程度でございますので 最後までよろしくお願い申し上げます 資料 _P.2_

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IGポート2018年5月期決算説明資料

注 1: 放送コンテンツ海外輸出額 : 番組放送権 インターネット配信権 ビデオ DVD 化権 フォーマット リメイク権 商品化権等の輸出額 注 2:2004 年度から 2009 年度までは 番組放送権のみの輸出額 2010 年度以降は番組放送権以外の輸出額を含む放送コンテンツ海外輸出額 なお 20

平成21年度 連結決算の概要


( 参考 ) 地上デジタルテレビ放送の都市難視聴地域における受信障害対策共聴施設への経費助成業務の概要 業務概要対象施設の要件助成額実施見込み実施期間 地上テレビ放送の都市難視聴地域に設置された受信障害対策共聴施設のうち NHK の地上デジタルテレビ放送が引き続き都市難視聴となる地域において N H

Research Report by Shared Research Inc. 四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897

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2019 年 7 月 1 日スカパー JSAT 株式会社東日本電信電話株式会社西日本電信電話株式会社 光回線を使ったテレビサービスにおける BS/110 度 CS 左旋 4K 8K 放送の提供開始について ~ アンテナ不要 屋内設備の大幅な変更なしで新 4K8K 衛星放送全チャンネルの受信に対応 ~

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公益社団法人牛久市シルバー人材センター 定時総会次第 1. 開会のことば 2. 理事長挨拶 3. 来賓挨拶 4. 会員出席状況報告 5. 議長選出 6. 議事録署名人選任 7. 議事 報告 1 平成 28 年度事業計画について 報告 2 平成 28 年度収支予算について 報告 3 平成 27 年度事

<4D F736F F D2092B789AA8E EE B193FC974490E693498C9F93A28B4B92F E378DF492E8816A2E646F6378>

報通信の現況347 放送事業 第 6 節 放送事業 1 放送市場 第 6 節ア放送事業者の売上高等 平成 22 年度の放送事業者売上高は 3 兆 9,089 億円で 近年では衛星系放送事業者とケーブルテレビ放送事業者のシェアが拡大我が国における放送は 受信料収入を経営の基盤とする NHK( 日本放送

2011年3月期決算説明会

豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

2

Transcription:

日本放送協会理事会議事録 ( 平成 30 年 1 月 23 日開催分 ) 平成 30 年 2 月 9 日 ( 金 ) 公表 < 会議の名称 > 理事会 < 会議日時 > 平成 30 年 1 月 23 日 ( 火 ) 午前 9 時 00 分 ~9 時 20 分 < 出席者 > 上田会長 堂元副会長 木田専務理事 坂本専務理事 児野専務理事 技師長 根本理事 松原理事 荒木理事 黄木理事 大橋理事 菅理事 中田理事 今井特別主幹 < 場 所 > 放送センター役員会議室 < 議 事 > 上田会長が開会を宣言し 議事に入った 付議事項 1 審議事項 (1) 第 1299 回経営委員会付議事項について (2) 放送分野における情報アクセシビリティに関する指針( 案 ) に対する意見募集への対応について 2 報告事項 (1) 関連団体の事業運営状況等について 1

議事経過 1 審議事項 (1) 第 1299 回経営委員会付議事項について ( 経営企画局 ) 1 月 30 日に開催される第 1299 回経営委員会に付議する事項について 審議をお願いします 付議事項は 報告事項として 平成 29 年度第 3 四半期業務報告 視聴者対応報告 ( 平成 29 年 10~12 月 ) について 地方放送番組審議会委員の委嘱について 平成 29 度子会社の決算見通しについて 契約 収納活動の状況 ( 平成 29 年 12 月末 ) および 社会福祉施設への免除拡大 の考え方への意見募集の実施について です また その他事項として 営業関係データ ( 都道府県別 12 月末 ) について です ( 会長 ) ご意見等がありませんので 原案どおり決定します (2) 放送分野における情報アクセシビリティに関する指針 ( 案 ) に ( 編成局 ) 対する意見募集への対応について 総務省は 平成 29 年 9 月から 視聴覚障害者等向け放送に関する研究会 を開催し 30 年度以降の字幕放送 解説放送及び手話放送の普及目標を定めた指針の策定のため検討を行ってきました 研究会には 障害者団体 有識者 NHK を含む各放送事業者が参加し 指針の策定には NHK の意見も反映されています 総務省は研究会の審議内容をとりまとめ 29 年 12 月 放送分野における情報アクセシビリティに関する指針 ( 案 ) を公表し 平成 30 年 1 月 30 日まで意見募集を行っています これに対し NHK として意見を提出したいので 審議をお願いします まず 指針 ( 案 ) の概要について NHK に関わる主な変更点などを説明します 字幕放送については 普及目標の対象となる放送時間を 6 時から 25 時までのうち連続した 18 時間 対象となる放送番組を 字幕付与可能な全ての放送番組 としています 目標は 対象の放送番組の全てに字幕付与 として 教育放送及び BS1 については できる限り目標に近づくよう字幕付与 BS プレミアムについては 対象の放送番組の全てに字幕付与 としています 2

解説放送については 普及目標を 2027 年度までに対象の放送番組の 15% 以上に解説付与 として 教育放送については 2027 年度までに対象の放送番組の 20% 以上に解説付与 放送衛星による放送については できる限り目標に近づくよう解説付与 としています 手話放送については NHK( 放送衛星による放送を除く ) 及び地上系民放 ( 県域局を除く ) については 2027 年度までに平均 15 分 / 週以上に手話付与 としています これに対する提出意見は 次のとおりです NHK は すべての人が見やすく 聞きやすく 安心して視聴できる 人にやさしい放送 サービス の実現を公共放送の重要な使命と捉え 字幕放送 解説放送 手話放送の拡充に取り組んでいます 放送分野における情報アクセシビリティに関する指針 ( 案 ) ( 以下 指針 ( 案 ) ) は その使命と軌を一にするものであり これまで同様 指針 ( 案 ) で示された目標を 使命の実現のための目印としつつ 自らの編集判断で自律的にサービスの拡充に努めてまいります < 字幕放送について > NHK は 行政指針をふまえて策定した 字幕放送拡充計画 に基づき これまでも自主的に字幕放送の拡充を図ってきました 指針 ( 案 ) に示された普及目標の対象となる放送時間について 視聴者の多い時間帯に付与することが望ましいとの方針も含め 妥当であると考えます 衛星放送への字幕付与については 生放送番組の字幕付与体制が整っていないなどの課題がありますが 字幕付与の効果がより高いと期待される BS プレミアムを中心に拡充に努めてまいります また深夜 早朝の時間帯であっても 台風等の影響が予測される場合は字幕放送の体制を整えて臨むとともに 大規模災害が発生したときにはできるだけ速やかに体制を整え 字幕放送を開始できるよう努めていきます 字幕の表示方法についても 改善すべく研究を進めます 一方で 諸外国と比較し 日本では字幕放送に求められる正確さの水準が高いことが 字幕放送普及を難しくしていることを踏まえ 関係各署と制度面の課題について検討していきたいと考えています < 解説放送について > 解説放送については 現在の行政指針の目標値は平成 26 年度に達成し その後 自主的に上積みしてきました 生放送の場合 技術的に対応が困難であるといった課題も踏まえた上で示された 指針 ( 案 ) の目標は 妥当であると考えます 今後も ドラマ等の映像による表現の比重が高い番組や 解説付与の希望の多い番組に優先的に付与し より効果的な解説放送の拡充に努めてまいります また解説のわかりやすさ等につきましても 目の見えない方の意見等を伺いながら改善していきたいと考えます < 手話放送について > NHK では 決まった時間にテレビで手話で正確な情報を得られると 3

いう利便性を考慮して 定時の手話のニュース番組を E テレで放送しています また 熊本地震の直後には ハートネット TV という番組の緊急生放送を行い 障害のある方や支援者などに向けた情報を 手話を付けて発信しました 手話放送には 利用者側で手話通訳の画面をオン オフできない 専門性を有する要員体制の確保が難しいなどの課題もありますが 指針 ( 案 ) に示された目標を目印に 総合テレビにおいても 手話放送の拡充を進めてまいります < まとめ > NHK は 公共放送の重要な役割として 視聴覚障害者向け放送サービスの充実に努め 自動音声認識の技術を活用した字幕制作や手話 CG による動画配信など 技術研究も進めてまいります ピョンチャンオリンピック パラリンピックの放送では 聴覚障害者向けの手話を交えたトークや 視覚障害者向けのわかりやすい解説情報提供 さらには 五輪特設サイトでは 競技データから合成音声を生成し 人工的な実況を付加したライブストリーミングサービスを行うなど 新たな技術も駆使して 視聴覚障害者向けのサービスの充実を図ります 技術的な課題 制度的な課題 あるいは限りある経営資源の配分など 様々な課題がある中ではありますが 指針 ( 案 ) を目印として 自律的 積極的に取り組んでまいります 以上の内容が決定されれば NHK の意見を総務省に提出します ( 会長 ) ご意見等がありませんので 原案どおり決定します 2 報告事項 (1) 関連団体の事業運営状況等について ( 関連事業局 ) 関連団体運営基準 ( 以下 運営基準 ) 第 16 条に基づき 平成 29 年度の関連団体の事業運営状況等について報告します 1. 関連団体の決算見通し (1) 子会社の決算見通し子会社 13 社の売上高の単純合計は 2,507 億円となり 前年度決算に比べ 41 億円の増収見通しとなっています このうち NHK 取引は 1,630 億円で 前年度決算に対し 15 億円の増収見通しとなっています 新規定時番組や特集番組の受託増加 技術系の業務委託の拡大などが主な要因です また NHK グループ外取引は 700 億円で 前年度決算に対し 36 億円の増収見通しとなっています イベント関連事業が期初の想定を大幅に上回る売り上げを計上した展博が多かったこと 建築業務 携帯基 4

地局開設に伴うテレビ受信障害相談業務が増加したことなどが要因です 当期純利益は 13 社の単純合計で 55 億円となり 前年度決算に対し 10 億円の減益見通しです 厳しい経営環境下で 各社が将来の事業基盤確立に向けての先行投資やガバナンス 監査体制 ネットワークセキュリティーの充実 強化等を進めていることが一因となっています (2) 関連会社の決算見通し関連会社 4 社のうち 放送衛星システムは 4K8K 試験放送の通年化により増収見通しです 当期純利益は 不測の事態に備えて見込む緊急対応費 3 億円の計上により減益の見通しですが 緊急対応が発生しなければ 増益が見込まれます (3) 関連公益法人の決算見通し関連公益法人 7 団体のうち NHK サービスセンター NHK インターナショナル NHK エンジニアリングシステム NHK 放送研修センター NHK 交響楽団の 5 団体は ほぼ収支相償の見通しです 日本放送協会学園については 27 年度からの 3 か年計画における最終年度であり 3 年間で取り組んできた業務改革の結果を求める年度となります 27 年度に高等学校部門で新設した 登校コース への応募が好調であるなど 収入について改善の兆しが見られますが 生涯学習部門と合わせると減収となる見通しです 支出に関しては 生涯学習部門の教材費等の減等により前年度決算に対し コスト削減が実現できる見通しです また 会計制度の見直しに伴う基本金を取り崩すことにより 黒字を確保する見通しです (4) 健保 共済会の決算見通し日本放送協会健康保険組合については 一般勘定と介護勘定はほぼ収支均衡となる見通しです 日本放送協会共済会については 一般会計および特別会計 1 の一般正味財産増減額は 予算とほぼ同額となる見通しで 特別会計 2 の一般正味財産増減額は増となる見通しです 2. 事前協議等の状況 関連団体運営基準 第 12 条 第 13 条により 経営の重要事項については NHK と事前協議または事前説明をすることとしています 29 年 4 月から 12 月までの間に生じた関連団体との事前協議事項は 3 8 件 事前説明事項は 63 件でした 3. 監査法人による業務運営状況調査の実施状況 29 年 12 月末までに外部監査法人による関連団体 23 団体の業務運営状況調査を実施しました 点検項目は 関連団体運営基準への準拠性 NHK 取引の区分経理方針の準拠性 実績原価報告のサンプリング調査 の 3 つです 結果については 決算時に合わせて報告します 4. 関連団体事業活動審査委員会の状況 29 年 4 月から 12 月末までに 関連団体の事業活動の適正性について外部からの意見 苦情等の受付実績はありませんでした この期間 5

関連団体事業活動審査委員会は 4 月と 12 月に開催しました 以上の報告のうち 子会社の決算見通しについては 1 月 30 日開催の第 1299 回経営委員会に報告します ( 根本理事 ) 関連団体の 見える化 を 3 年間取り組んできて どのような改善があったのかという点についてはどう でしょう ( 関連事業局 ) 決算のときに 3 年間の実績等もお示しできればと考 えています ( 会長 ) そうですね 決算のときに 見える化 がどう反映 されているかなど 説明してください 以上で付議事項を終了した 上記のとおり確認した 平成 30 年 2 月 6 日 会長 上田良一 6