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平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

( 救済給付の要件 ) 第 3 条この要綱による救済給付の要件とする県単独補助事業は 次の各号に掲げる要綱に基づく事業とする 一山梨県子宮頸がん予防ワクチン接種促進事業費補助金交付要綱 ( 平成 22 年 6 月 16 日から平成 23 年 3 月 31 日まで ) 二平成 23 年度山梨県子宮頸が

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- 2 - めて指定したときは その指定に係る者の受ける利益を限度としめて指定したときは その指定に係る者の受ける利益を限度として農林水産大臣が定める額(国が納める義務がある消費税及び地て農林水産大臣が定める額(国が納める義務がある消費税及び地方消費税に相当する額を除く )を加える )とする 方消費

北海道における日本脳炎に係る定期の予防接種を実施することについての検討(概要)

災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

老発第    第 号

「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について」の一部改正について(厚生労働省健康局長:H )

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

感染症対策・予防接種行政の 最近の動向について

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

瑞穂町福祉会館条例施行規則の一部を改正する規則を公布する

役員退職手当支給の基準の変更について

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改正労働基準法

当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

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厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

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通知(写入)

48

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- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

整備省令(改正文)

第2章

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

03 改正後全文

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

- 1 - 東日本大震災に対処するための土地改良法の特例に関する法律(趣旨)第一条この法律は 東日本大震災に対処するため 国又は都道府県が行う土地改良事業等について 土地改良法(昭和二十四年法律第百九十五号)の特例を定めるものとする (定義)第二条この法律において 除塩 とは 平成二十三年三月十一日

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

●アレルギー疾患対策基本法案

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

( 市町村の条例で定めるところにより当該市町村民税を免除された者を含む ) をいう (6) 所得を有しない者その属する世帯の世帯主及びすべての世帯員につき 医療保険各法の給付が行われた月の属する年度分の地方税法の規定による市町村民税に係る同法第 313 条第 1 項に規定する総所得金額及び山林所得金

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い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

資料2-1(国保条例)

法第二十六条において準用する場合及び法第五十三条第一項の規定に基づく政令によって適用される場合を含む ) 及び法第四十六条第二項の規定により入院の措置を行うとき 又は行ったときは 別記第五号様式により通知しなければならない ( 平一六規則二三 平二四規則五 一部改正 ) ( 入院の延長勧告書 ) 第

不活化ポリオワクチンの導入に関する方針について(案)

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政令第号水防法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令内閣は 水防法等の一部を改正する法律(平成二十九年法律第三十一号)の施行に伴い 並びに水防法(昭和二十四年法律第百九十三号)第十五条の八第一項ただし書 河川法(昭和三十九年法律第百六十七号)第十六条の四 第六十五条の三第一項

第 3 条海陽町は 海陽町の区域内に居住地を有する重度心身障害者等の疾病又は負傷について医療保険各法又は高齢者の医療の確保に関する法律の規定による医療に関する給付 ( 前条第 1 項第 3 号に該当する者 ( 以下 ひとり親家庭の父母等 という ) のうち母子家庭の母又は父子家庭の父にに係るものにあ

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

ヒブ ( インフルエンザ菌 b 型 ) 対象者 : 生後 2ヶ月から5 歳未満までのお子さん標準的な接種開始期間は 生後 2ヶ月から7ヶ月未満です 生後 2ヶ月を過ぎたら 早目に接種しましょう 接種方法 : 接種開始時の年齢により接種方法が異なります 接種開始が生後 2ヶ月から7ヶ月未満の場合 (

綾瀬市インフルエンザ予防接種実施要領

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

- 2 - 定を改正後欄に掲げるもののように改め 改正後欄に掲げる対象規定で改正前欄にこれに対応するものを掲げていないものは これを加える

Taro 社福軽減(新旧)

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

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第1 入間市の概要

2 厚年基金付加支給利率を定める告示 解散する厚生年金基金から中退共へ資産を移換した場合 掛金納付月数へ通算するとともに 掛金納付月数へ通算されなかった残余の額については 予定運用利回り ( 年 1%) に厚生労働大臣が定める利率を加えた利率を乗じて得た額をとして支給することとしており 本告示で当該

④登録要領(医療分野)

当該年度の四月一日から同年度の十二月三十一日までの当該会員市町村の前期高齢被保険者に係る拠出対象額 当該年度の当該会員市町村の前期高齢被保険者に係るアに掲げる額並びに後期高齢者支援金及び病床転換支援金の納付に要した費用の額との合計額の十二分の九 Ⅱ 当該年度の前年度の前期高 齢者交付金の額 ( 三ヶ

-2- 経済産業大臣茂木敏充国土交通大臣太田昭宏環境大臣石原伸晃防衛大臣小野寺五典(認定申請書の提出)第一条研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成二十年法律第六十三号)第二条第七項に規定する試験研究機関等(以下 試験研究機関等 という )

H30_業務の概要18.予防接種

定にかかわらず 当該都市計画税額とする 5 住宅用地のうち当該住宅用地の当該年度の負担水準が 0.8 以上のものに係る平成 21 年度から平成 23 年度までの各年度分の都市計画税の額は 第 2 項の規定にかかわらず 当該住宅用地に係る当該年度分の都市計画税額が 当該住宅用地の当該年度分の都市計画税

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

年管発 0331 第 1 号 平成 29 年 3 月 31 日 日本年金機構理事長殿 厚生労働省大臣官房年金管理審議官 ( 公印省略 ) 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件等について 国民年金の保険料を追納する場合に納付すべき額を定める件 ( 平成 29 年厚生労働省告示第 12

Taro-(確定版) H31.1第22回厚年特例法国会報告.jtd

枚方市税条例施行規則 ( 昭和 50 年 5 月 1 日規則第 19 号 ) より抜粋 ( 貧困による市民税の減免 ) 第 9 条の2 条例第 47 条第 1 項第 1 号に規定する減免理由による減免は 市民税の納税義務者が申請の日に生活保護法 ( 昭和 25 年法律第 144 号 ) の規定による

京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (

3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 第 3 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 1 国民健康保険の保険料

00【議連提出資料】B型肝炎ワクチンの定期接種化について

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に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

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する経費 (2) 社会福祉協議会企画指導員 福祉活動指導員及び福祉活動専門員設置要綱 ( 平成 11 年 4 月 8 日付け社援第 984 号厚生省社会 援護局長通知 ) に基づく福祉活動専門員の設置に要する経費 (3) 地区社会福祉協議会の運営に要する経費 (4) 福祉バスの管理及び運営に要する経

●生活保護法等の一部を改正する法律案

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

【資料1】結核対策について

粕屋町重度障害者医療費の支給に関する条例

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

Taro-(番号入り)案文・理由

Transcription:

資料 7 予防接種に係る費用負担の あり方について

予防接種法の現行体系について 一類疾病 ジフテリア 百日せき 急性灰白髄炎 麻しん 風しん 日本脳炎 破傷風 結核 その他政令で定める疾病 ( 痘そう ) 二類疾病インフルエンザ 定期接種 目的 疾病の発生及びまん延を予防 対象疾病 ジフテリア 百日せき 急性灰白髄炎 麻しん 風しん 目的 個人の発病又はその重症化を防止し 併せてこれによりそのまん延の予防に資する 対象疾病 インフルエンザ 日本脳炎 破傷風 結核 努力規定 なし 努力規定 あり 救済給付 例 : 遺族一時金約 700 万円 救済給付 死亡一時金約 4,300 万円等 遺族年金約 240 万円 ( 最長 10 年 ) 救済給付に係る費用負担 救済給付に係る費用負担 国 1/2 都道府県 1/4 市町村 1/4 国 1/2 都道府県 1/4 市町村 1/4 実施主体 市町村 実施主体 市町村 接種費用 市町村が支弁 接種費用 市町村が支弁 実費徴収 可能 ( 経済的困窮者を除く ) 実費徴収 可能 ( 経済的困窮者を除く ) 臨時接種 目的 まん延の予防上緊急の必要があると認めるとき 対象 一類疾病又は二類疾病のうち厚生労働大臣が定めるもの 努力規定 あり 救済給付 死亡 時 約 4,300 万円 救済給付に係る費用負担 国 1/2 都道府県 1/4 市町村 1/4 実施主体 都道府県又は都道府県が指示した場合は市町村 接種費用 都道府県が実施した場合 : 国 都道府県で2 分の1ずつ負担市町村が実施した場合 : 国 都道府県 市町村で3 分の1ずつ負担

予防接種法 ( 抄 ) 予防接種の費用負担について 第 21 条この法律の定めるところにより予防接種を行うために要する費用は 市町村 ( 第六条第一項の規定による予防接種については 都道府県又は市町村 ) の支弁とする 2 ( 略 ) 第 22 条都道府県は 政令の定めるところにより 前条第一項の規定により市町村の支弁する額 ( 第六条第一項の規定による予防接種に係るものに限る ) の三分の二を負担する 2 ( 略 ) 第 23 条国庫は 政令の定めるところにより 第二十一条第一項の規定により都道 第府県の支弁する額及び前条第一項の規定により都道府県の負担する額の二分の一を負担する 2 ( 略 ) 第 24 条第三条第一項の規定による予防接種を行つた者は 予防接種を受けた者又はその保護者から 政令の定めるところにより 実費を徴収することができる ただし これらの者が 経済的理由により その費用を負担することができないと認めるときはこの限りでない

予防接種の費用負担について ( 政令 1) 予防接種法施行令 ( 抄 ) ( 都道府県の負担 ) 第三十一条法第二十二条第一項の規定による都道府県の負担は 各年度において 法第二十一条第一項の規定により市町村が支弁する費用について厚生労働大臣が定める基準によつて算定した医師の報酬 薬品 材料その他に要する経費の額 ( その額が当該年度において現に要した当該費用の額 ( その費用のための寄附金があるときは その寄附金の額を控除するものとする ) を超えるときは 当該費用の額とする ) から当該年度において現に要した当該費用に係る法第二十四条の規定による徴収金の額 ( その額が厚生労働大臣が定める基準によつて算定した額に満たないときは 当該基準によつて算定した額とする ) を控除した額について行う 2 ( 略 ) 3 厚生労働大臣は 前二項に規定する基準を定めるに当たつては あらかじめ 総務大臣及び財務大臣と協議しなければならない

予防接種の費用負担について ( 政令 2) 予防接種法施行令 ( 抄 ) ( 国庫の負担 ) 第三十二条法第二十三条第一項の規定による国庫の負担は 各年度において 次に掲げる額について行う 一法第二十一条第一項の規定により都道府県が支弁する費用については 厚生労働大臣が定める基準によつて算定した医師の報酬 薬品 材料その他に要する経費の額 ( その額が当該年度において現に要した当該費用の額 ( その費用のための寄附金があるときは その寄附金の額を控除するものとする ) を超えるときは 当該費用の額とする ) から当該年度において現に要した当該費用に係る法第二十四条の規定による徴収金の額 ( その額が厚生労働大臣が定める基準によつて算定した額に満たないときは 当該基準によつて算定した額とする ) を控除した額二法第二十二条第一項の規定により都道府県が負担する費用については 当該年度において現に要した当該費用の額 2 前条第三項の規定は 前項の場合に これを準用する ( 実費 ) 第三十三条法第二十四条の実費とは 薬品費 材料費及び予防接種を行うため臨時に雇われた者に支払う経費をいう

国 都道府県 および市町村の費用負担割合について 現行の予防接種法 実施主体 実費徴収 負担割合 定期接種 市町村 可 ( 自治事務 ) ( ) 減免部分実費徴収 ( ) 地方 ( 交付税で手当て ) ( ) 一類定期接種については 実費徴収をしていない市町村も多い 臨時接種 ( 法定受託事務 ) 都道府県 又は都道府県に指示を受けた市町村 不可 国 国 又は 都道府県 都道府県 市町村 今般の新型インフルエンザワクチン接種事業 新型インフルエンザワクチン接種事業 国 可 低所得者減免分 国 1/2 都道府県市町村 1/4 1/4 低所得者を除き 実費徴収

各国の予防接種に係る費用負担について 日本米国ドイツ 予防接種法に基づく定期の予防接種の費用は 市町村の支弁であるが 実費を徴収されることがある ( ただし 低所得者を除く 低所得者の実費減免部分は 国からの交付金で手当て ) 予防接種法に基づく臨時の予防接種は全額公費による負担 予防接種法に基づかない任意の予防接種については 全額自己負担 予防接種にかかる費用については 民間の医療保険は多くの場合償還対象としている 上記の対象でない場合 CDC の行う Vaccine for Children (VFC) プログラムに参加している州では 一定の範囲の子供 (Medicaid 対象 無保険 加入している保険がワクチンをカバーしていない 先住民 ) については ACIP が推奨する小児の定期接種用ワクチンを無料で入手できる VFC は米国の小児の41% をカバー ( 購入量は全体の55 60%) 予算は約 1,000 億円相当 (2003) なお VFCに参加する登録医療機関はVFC のワクチン接種に際し接種の手技料を徴収できるが 各州で上限額 ($15 程度 ) が定められている 未定稿 9 割のワクチンが民間で購入され - その9 割ではワクチンの費用は公的医療保険 (statutory insurance policies) により支払われ - 民間で購入される残りの 1 割のワクチンの費用は補足的な民間医療保険 (supplementary private insurance policies) で支払われる 無保険者 ( 経済的困窮者 失業者等 ) は社会保障制度により ワクチンの費用が支払われる なお 2007 年の制度改正後 STIKOの勧奨ワクチンは原則 各州で償還対象とすることとされている れ る 接種の手技料については 疾病金庫と各州の保険医協会との交渉で決められ る ( およそ5.52~8.98ユーロ ) http://www.cdc.gov/vaccines/spec grps/pret grps/pret eens adol/help pay.htm http://www.cdc.gov/vaccines/programs/vfc/ default.htm ワクチン産業ビジョン( 平成 19 年 3 月 厚生労働省 ) 参考資料編 http://www.cdc.gov/vaccines/programs/vfc/ projects/faqs doc.htm#admfees http://www.cdc.gov/vaccines/programs/vfc/f ee fedreg.htm http://venice.cineca.org/documents/germany_i / / p.pdf Freed GS. Vaccine 25 (2007) 6148 6157

各国の予防接種に係る費用負担について フランスカナダ英国 小児の予防接種の85% が民間医 (GP 小児科医 ) により 15% が公的な母子保健クリニック (MCH) で行われているが - 公的なクリニックでは接種義務のあるワクチンについては無料 また 勧奨されているワクチンのうちいくつかも無料 - 民間医では ワクチン代の65% は疾病金庫より償還され 残りを自己負担又は民間による補足疾病保険により支払う ( 補足疾病保険は人口の80~85% をカバー ) 各州がどのワクチン接種を無料とするかどうか決める ハイリスク者に限ってワクチン接種が無料のことがある 未定稿 定期接種にかかる費用は すべて政府が負担 なお 社会保障制度により 13 歳以下の小児へのMMR 予防接種と高齢者及び特定の慢性疾患患者へのインフルエンザ予防接種は無料 http://venice.cineca.org/documents/franc e_ip.pdf http://www.phac aspc.gc.ca/im/vs sv/vs f aq17 eng.php 平成 20 年度厚生労働科学研究費補助金報告書 ワクチン開発における臨床評価ガイドライン等の作成に関する研究