平成23年度 ウィズガス活動施策

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製品事故の情報収集 調査 分析 公表 消費生活用製品安全法等に基づき 消費者が使用する工業製品に関する事故の情報を収集し 原因を究明 その結果を公表 情報提供し 事故の再発 未然防止に貢献 製造事業者 輸入事業者 消防 警察 消費生活センター等 重大製品事故 非重大製品事故 重大製品事故 / 非重大

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目 次 1. トップランナー制度について 1トップランナー制度の概要について 3 2トップランナー基準に関する基本的な考え方について 5 3トップランナー基準に関する主な規定について 8 4トップランナー基準策定及び運用の流れについて 9 2. ラベリング制度について 1ラベリング制度の概要について

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機器に関するペー安心読本お名前 様 お客さま番号ーー ( お手数ですが お名前をご記入いただき保存ください ) イスラフガ保存版 なさまへのおはなしお持ち小型湯沸器のおやくそくみのガス機器についてのおやくそく安心読本の使い方 ガスの種類のおはなし 接続具を選ぶときのおはなし 経年劣化のおはなし ガス

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死亡者数については 図-2より 35~40 年前 ( 昭和 51 年 - 昭和 55 年の5 年間の平均 ) は63.2 人であったが その後 25~30 年前 ( 昭和 61 年 - 平成 2 年の5 年間の平均 ) は34.2 人 15~20 年前 ( 平成 8 年 - 平成 12 年の5 年間

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発売の狙い 昨今の電力事情から節電に対する関心は高く 業務用エアコンにおいてもより一層の省エネ 節電を強く求められています また エネルギー効率が高い製品の使用を促進するために 省エネルギー法で 2015 年度に具体的に達成すべき基準値が定められています 当社は今回 機器本体の省エネ性の向上を図り

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お知らせ

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1. よりそうスマートプロジェクト の概要 1 当社では IoT や AI などの新たな情報技術の進展を 成長の機会 ( チャンス ) と捉え 本年 4 月に バーチャルパワープラント実証プロジェクト を開始するなど お客さまサービスのさらなる向上や将来の事業領域の拡大につながる新たなビジネスモデル

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Transcription:

The 10th anniversary 第 10 回あんしん高度化ガス機器普及開発研究会活動報告 2012 年 12 月 11 日 1

本研究会の設立目的と 2020 年に向けての活動目標 本研究会の設立の背景と目的 2006 年 7 月のガス瞬間湯沸かし器の CO 中毒事故以降 ガス事業者とガス機器メーカーは連携しながらガス給湯器の安全対策に取り組んでおりましたが ご使用いただくお客さまの更なる安全確保のためには 一層安全対策活動を強化する必要があると考え あんしん高度化ガス機器普及開発研究会 が 2007 年 2 月に設立されました 本研究会の製品安全目標 2020 年を目標に家庭用ガス機器における重大製品事故 ( 製品要因 ) の撲滅を目指します さらに お客さまの誤使用 関係事業者の不適切な作業等を防止し ガス機器を安全にお使いいただくため 関係者の皆様と連携した活動を強化し事故の低減に努めます 第 7 回研究会 (2010 年 10 月開催 ) で 2020 年に向けての製品安全目標を発表しました 重大製品事故の要件 : 死亡事故 重傷病事故 後遺障害事故 一酸化炭素中毒事故 火災 ( 消防が確認したもの ) など 2

研究会の製品安全目標達成のための課題の整理 事故の要因 ( 研究会目標 ) 製品要因 2020 年を目標に製品要因の重大製品事故の撲滅を目指す 原因の分類 リコール対象品の未回収によるもの 経年劣化 製品性能 対応課題 国等との連携強化によるリコールの円滑実施のための諸施策の推進 製品性能 製品の安全機能の高度化 ( 国 業界等の製品技術基準の強化 ) 製品以外の要因 お客さまの誤使用 関係事業者の不適切な作業の防止 安全活動の強化 お客さまの誤使用 関係事業者 ( 設置 施工等 ) の不適切な作業 保守 管理 長期使用の製品に対する点検 * 買替えの推進 (* 点検推奨製品が対象 ) 使用方法 製品を正しくお使い頂くためのお客さま等への広報活動の強化 3

ガス業界と他業界のコラボレーション相関図 ソーラー機器業界ソーラーシステム振興協会 住宅業界住宅生産団体連合会 * 都市ガス業界日本ガス協会 LP ガス業界日本 LP ガス団体協議会 * 簡易ガス業界日本コミュニティーガス協会 ガス機器業界日本ガス石油機器工業会 キッチン バス業界キッチン バス工業会 2005.10~ 日本ガス体エネルギー普及促進協議会 ( コラボ ) 目的 : ガス体エネルギーの普及促進 2006.6~ ウィズガス CLUB 目的 : 豊かで潤いのある生活の実現 2005.9~ KB&G コラボ目的 : お客さまニーズにマッチした商品の普及促進のための課題解決 2007.11~2012.3 2009.6~ 2007.2~ あんしん高度化ガス機器普及開発研究会目的 : ガス機器の安全 安心に向けた取組み 高効率ガス給湯器デファクト化研究会目的 : 高効率ガス給湯器の標準化による省エネの推進 ソーラーエネルギー利用推進フォーラム目的 : ソーラー機器の普及拡大 住宅生産団体連合会 : プレハブ建築協会 日本ツーハ イフォー建築協会 日本木造住宅産業協会 輸入住宅産業協会等 10 団体の連合会 日本 LP ガス団体協議会 : 日本 LP ガス協会 ( 元売 卸系団体 ) 全国 LP ガス協会 ( 小売系団体 ) 等 7 団体の協議会 4

本研究会が 2010 年度 製品安全対策団体特別賞 を受賞 写真左 : 向殿審査委員長 ( 明治大学理工学部教授 ) 写真右 : 髙橋コラボ事務局長 ( 日本ガス協会副会長専務理事 ) 2010 年 11 月 5 日製品安全セミナーにて 受賞のポイント ガス機器の安全性の研究 検討ガス給湯器 ガスコンロなどのガス機器を消費者が安全に使用できるよう 製造事業者だけではなく ガス事業者 施工業者及び消費者団体等 業種横断的な連携を行い あらゆる角度からガス機器の安全機能の高度化について研究 推進している 正しい使い方 点検 買替え促進等に関する広報活動ガス機器の安全な正しい使用方法等の周知活動として 地方自治体 消防等と協力してパンフレットを作成 配布 積極的に広報活動 を実施している 5

第 9 回 ( 前回 2012.2.9) 研究会の発表概要 本研究会にて掲げている製品安全目標について その実現に向けて以下の様々な取り組みをご報告致しました 1 2 長期使用製品についての点検制度の運用状況を報告すると共に 消費者への情報開示等を更に進めるべく ガス機器の 経年劣化 誤使用の防止 や リコール情報 に関するホームページの開設について報告しました 家庭用給湯器の安全 安心の取組みとして 古い製品の点検や安全かつ環境対応型商品への買い替え促進についての取組みについて報告しました 3 Si センサーコンロの普及加速によるガスコンロ起因の火災件数の減少傾向について 報告するとともに 更なる普及拡大に向けた様々な取り組みについて報告しました 4 業務用厨房の安全 安心の取組みとして引き続き業務用厨房マニュアルの配布を 継続すると共に お客さまの認知度向上のため業務用換気 (CO) 警報器の名称等 を統一する等 事故の低減に向けた取り組みを報告しました 6

第 10 回 ( 今回 ) 研究会の発表概要 本研究会が今回で 1 つの区切りとなる第 10 回目を迎えるにあたり 各分野での安全 安心に向けた取り組みの発表の際に これまでの取り組みと成果 を加えて以下の内容についてご報告をさせて頂きます 1. 家庭用分野 (1) ガスコンロ (2) ガス給湯器 1 これまでの取り組みと成果 (3) その他 2. 業務用分野 業務用厨房機器 2 今後に向けた課題 3. その他 各団体での取り組み 3 今後の取り組みの方向性について 7

1. 家庭用分野の取組み (1) 家庭用ガスコンロの安全 安心の取組み 1これまでの取り組みと成果 2 今後に向けた課題 3 今後の取り組みの方向性について 8

これまでの取り組みと成果 ガスコンロの安全高度化に向けたこれまでの取り組み ガスコンロを原因とする火災を撲滅するために 2008 年 4 月以降の製造分について Si センサーコンロ ( 全口センサー ) の標準化を宣言し その後 2008 年 10 月には Si センサーコンロが法制化されました 9

これまでの取り組みと成果 ガスコンロの Si センサー化について ( 全体像 ) 安全機能 調理機能 1 Safety 法令で設置が義務化された装置 調理油( 天ぷら油 ) 過熱防止装置 すべての2 口以上の家庭用ガスコンロ ビルトイン型 1 口の家庭用ガスコンロ 立ち消え安全装置 全ての家庭用ガスコンロ 2008.10~ 2 3 Safety 業界自主基準で搭載している機能 消し忘れ消火機能 早切れ防止機能 すべての2 口以上の家庭用ガスコンロ すべての2 口以上の家庭用ガスコンロ ビルトイン型 1 口の家庭用ガスコンロ ビルトイン型 1 口の家庭用ガスコンロ グリル搭載型のグリル部 Support 安全センサーにより実現した更なる便利機能 焦げ付き消火機能 鍋なし検知機能 2008.4~ 油温度調節機能 自動炊飯機能 湯沸かし機能 一部の Si センサーコンロ ( ガスコンロ ) に装備 1 2 の装置 機能についてはSiセンサーコンロ ( ガスコンロ ) に標準装備 10

これまでの取り組みと成果 1 Safety ( 法令で設置が義務化された装置 ) 調理油 ( 天ぷら油 ) 過熱防止装置 加熱中の天ぷら油は熱源に関係なく約 370 度で自然発火します これを防止するため 油の温度が約 250 度になると 温度センサーが鍋底の温度を検知して自動的にガスを止めて消火します 調理油 ( 天ぷら油 ) 過熱防止 装置 自然 発火 立ち消え安全装置 風や煮こぼれなどで火が消えてしまった時は 立ち消え安全装置がガスをストップします 立ち消え 安全装置 11

これまでの取り組みと成果 2 Safety ( 業界の自主基準で搭載している機能 ) 消し忘れ消火機能 ( コンロ グリル部 ) ついうっかり 火を消したかしら コンロ部は 約 1~2 時間で自動消火グリル部は 約 15 分 ( 両面焼 ) で自動消火万一の消し忘れをカバーします 早切れ防止機能 Point その 1 途中消火しにくいセンサー になりました! Point その 2 あぶり 高温炒め もできます! 新しいセンサーは 早切れ防止機能 により約 25 0 になると一旦小火になり 温度調節を開始 途中消火の心配が少なくなりました 250 以上の高温で強火料理をしたい場合は センサー解除 モード * をお選びください * センサー解除 の名称は センサーそのものを解除できると誤解される恐れがあるため 今後 鍋無し検知機能を搭載してない機種は 高温炒め に 鍋無し検知機能を搭載している機種は あぶり 高温炒め に業界全体で名称を変更していく予定です 12

これまでの取り組みと成果 3 Support ( 安全センサーにより実現した更なる便利機能 ) 油温度調節機能 揚げ物が適温になるまで加熱後 自動的に強火と弱火を繰り返して適温を保ちます 冷凍食品や大量の揚げ物を入れても 油の温度をセンサーが感知し すぐに設定温度まで上昇させます 自動炊飯機能 火加減を自動調節 別売の炊飯専用鍋をお使いいただくと 上手に炊飯できます 湯沸し機能 お湯が沸いたら自動的に消火します 一定時間保温したあと 自動消火するタイプもあります 沸騰後 13 自動消火 機種により搭載している機能は異なります

これまでの取り組みと成果 3 Support ( 安全センサーにより実現した更なる便利機能 ) 焦げ付き消火機能 鍋底が焦付き始めたら自動で消火して空焚きを防止する機能です 鍋なし検知機能 鍋がないと点火しない 点火時に鍋を外すと小火になるなど 賢い 鍋無し検知機能 着衣に引火してしまう心配もご無用です 14 一部の Si センサーコンロ ( ガスコンロ ) に装備

これまでの取り組みと成果 Si センサーコンロの普及状況 ( 累計出荷台数の推移 ) 万台 1,800 1,600 想定普及率 : 約 32% 全国世帯数 : 約 5,286 万世帯として (H21 年 3 月末 ) 2010.12 Si センサーコンロ 1000 万台突破プレス発表 1,679 1,400 1,200 1,000 2009.9 Si センサーコンロ 500 万台突破 2008.11 Si センサーコンロ 200 万台突破プレス発表 1,012 800 2008.10 全口センサー法制化 524 600 400 200 2008.4 全口センサー 業界自主搭載 42 192 228 0 2008.4 2008.10 2008.11 2009.9 2010.12 2012.10 Si センサーコンロは 発売以来急速に普及し 発売からわずか 4 年で全国の想定普及率が 30% を突破致しました 15

これまでの取り組みと成果 Si センサーコンロの普及状況 ( 累計出荷台数の内訳 )( 参考 ) タイプ別の内訳 全体数 :1,679 万台 ガス種別の内訳 全体数 :1,679 万台 ビルトイン テーブル 1176 万台 503 万台 LP ガス 891 万台 都市ガス 788 万台 タイプ別では テーブル型が多く ガス種別では若干 LP ガス仕様のものが多くなっています 16 2012 年 10 月末現在 JGKA 調べ

これまでの取り組みと成果 ガスコンロを原因とする火災件数の推移 ( これまでの成果 ) 件 6000 5500 150 129 153 147 127 118 124 その他 *1コンロによる火災件数電気コンロによる火災件数 275 5000 4500 ガスコンロ *2による火災件数 5713 5704 5627 152 288 151 290 4000 3500 H20.4 Si センサーコンロ発売開始 5124 4693 4248 125 315 3733 3000 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 Siセンサーコンロの普及にともない ガスコンロを原因とする火災は大幅に減少しています さらなる減少に向け 今後 加速度的に普及させていく必要があります 17 *1: その他コンロ = 石油コンロ まき 炭 石炭コンロによる火災件数 *2: ガスコンロ (Si センサーコンロ含む ) による火災件数 2006~2011 年版消防白書 ( 総務省消防庁 ) より作成

今後に向けた課題 ガスコンロによるグリル火災事故の発生状況 ( 東京消防庁データ ) ガスこんろのグリルから出火した火災は 東京消防庁管内で 2002 年から 2011 年の 10 年間で 615 件 グリル火災件数 ( 東京消防庁調べ ) 100 80 60 40 20 54 63 73 77 66 70 66 やや減少傾向 62 40 44 0 全国でのデータはないものの 東京消防庁様のデータによるとガスこんろのグリルから出火した火災件数はやや減少傾向です 18

今後の取り組みの方向性 ガスコンロによるグリル火災パターンの分析 (NITE 事故情報データ ) グリル発火の低減効果が期待できる対策をリスト UP(71 件の事故データを分析 ) パターングリル火災要因要因件数取組み内容 調理操作でのグリル火災 お手入れ不足によるグリル火災 その他 グリルに火をつけたまま外出等でその場を離れて消し忘れた 19 1 2 3 調理をしていて消し忘れ放置して引火 25 1 2 3 コンロを点火するつもりでグリルに点火し放置した 5 1 2 3 グリル排気口がふさがれたまま使用した 1 2 グリル水入れ皿に水を入れずに使用した 1 2 3 4 グリル皿に敷いたアルミ箔に溜まった油脂に引火 8 1 2 3 グリル庫内に多量の油脂 炭化物が付着し引火 49 3 4 グリル水入れ皿に溜まった油脂に引火 37 2 3 グリル石を敷き溜まった油脂に引火 2 1 2 3 器具下部に入ったゴム管が焼損しガスが漏れて引火 1 5 グリル部品を個人で修理し点火が悪く爆発点火した 8 7 機器の下に敷いていたダンボールに引火した 1 7 点火が悪く点火操作を繰り返し漏れた生ガスに引火し炎が溢れた 2 6 アルミ製天ぷらガードの表面に付着した油脂に引火 1 7 出典 :NITE 事故情報のうちグリル火災に関するもの 71 件 (2009 年 4 月 ~2012 年 1 月 71 件 ) をもとに分析 1 消し忘れ消火機能 2 過熱防止機能 3 炎あふれ防止機能 4 お手入れ性向上 5 ゴム管侵入防止構造 6 点火性能改善 7 周知で対応 19 グリル火災要因件数は 重複した件数となっている

今後の取り組みの方向性 グリル火災事故防止に向けた取組み ( グリル火災の低減対応 ) ハード面での対応 1990 年 12 月 1998 年 4 月 1998 年 11 月 1999 年 9 月 2003 年 7 月 2004 年 2 月 2006 年 7 月 2010 年 9 月 搭載されている安心 安全機能 1 消し忘れ消火機能 3 炎あふれ防止機能 庫内のセンサーが異常温度感知して自動消火 2 過熱防止機能 2008 年 4 月標準化 過熱防止センサー お手入れ性向上 4 水なしグリル 4 庫内下火カバー 4 分割焼き網 分割焼き網 その他 5 ゴム管侵入防止構造 6 点火性能改善 ソフト面での対応 7 周知で対応 例 ) フレームトラップ 本体表示および取扱説明書の改訂 チラシ web を通じた PR 活動 20

今後の取り組みの方向性 グリル火災事故防止に向けた今後の取組みの方向性 ~ グリル使用時の注意やお手入れの啓発に加え ~ 今後の方向性 2 重の安全装置でグリル部における更なる安全高度化を目指します! 業界標準化済 (2008.4) 消し忘れ消火機能 過熱防止機能 庫内のセンサーが庫内温度をチェック 異常な温度上昇を検知し 自動消火します + 又は 炎あふれ防止機能 万が一グリル内の魚などに引火した場合でも 排気口から炎が出ることを抑制し 火災を未然に防ぎます 例 ) フレームトラップ これまでのコンロ部の安全高度化に加えて 2012 年 11 月グリル部の安全高度化の業界標準化を実施しました 21 11 月 20 日付で日本ガス石油機器工業会自主基準制定

今後に向けた課題 ガスコンロによる着衣着火事故の発生状況 (1)NITE 製品安全センターに通知された最近のデータ最新データ NITE 製品安全センターに通知された製品事故情報の内 2005 年度 ~2009 年度の 5 年間で合計 19 件 (NITE 報道発表 : 2011 年 1 月 20 日より ) (2) 国民生活センター発表の過去情報 1993 年 ~1996 年 : 40 件 2003 年 ~2008 年 : 28 件 これまでのデータからは少数ではあるが事故が発生していることが確認できる 各種機関からの発表 や ガス事業者独自の調査等から得られた情報をまとめ 着衣着火の動作パターンの分析から ハード ソフト両面での対策内容を整理しました 事例の出典 NITE 消費者庁 国民生活センター報道発表 東京都生活文化スポーツ局 22

今後の取り組みの方向性 着衣着火防止に向けた取り組み ( 着衣着火パターンの分析 ) 事例や様々な情報から着衣着火にいたる場面を抽出 ( 情報源 : ガス事業者 NITE ほか ) パターン要因または事故発生場面取組み内容 調理中の動作による着衣への着火 炎あふれによる着衣への着火 調理以外の動作による着衣への着火 手前バーナーで過熱していた鍋を奥のバーナーへ移動させた手前 2 口バーナーを使用中に 奥のバーナーへ手を伸ばしたコンロ奥のスペースに手を伸ばした背の高い鍋の中を覗き込んだコンロ後ろの換気扇スイッチを入れようとした右手でやかんを持って 左手で点火した早切れ防止機能でバーナーの火力が自然に変化して炎が大きくなった狭い厨房室で後ろにあったコンロに近づいた焼き網でパンを焼いていた隣のバーナーの炎があふれていた点火時に炎があふれた使用中のバーナーの火力を上げたときに炎があふれたバーナーの炎があふれているのは知っていたが着火した火がついたバーナー周りをお手入れした背が低くコンロに近づいたコンロの火でくわえタバコに火をつけたガスコンロで暖をとっていた火に気がつかずコンロ後ろのガス栓を閉めようと乗り出した点火が悪くバーナーに息を吹きかけて点火した点火操作を繰り返したら大きな炎がでた誤って点火スイッチや火力調節レバーを触ったコンロ下の収納から調理器具を取り出そうと上体を倒したコンロ台を体の支えにした可燃物を持ったままコンロ周辺で作業をした 1 中火点火 2 炎あふれの少ないバーナー 3 鍋なし検知機能 4 点火性能の改善 5 奥バーナーのないビルトインコンロ 6 誤操作への配慮 7 周知で対応 23 3 25 2 25 25 12 2 5 7 2 1 2 2 2 25 7 3 25 4 4 6 25 25 2

今後の取り組みの方向性 着衣着火事故低減に向けた今後の取り組みの方向性 ハード面での対応 1996 年 4 月 1997 年 9 月 2004 年 9 月 2006 年 7 月 2007 年 9 月 1 中火点火 2 炎溢れの少ないバーナー 6 誤操作への配慮 3 鍋なし検知機能 4 点火性能の改善 5 奥バーナーのないビルトインコンロ ソフト面での対応 7 周知で対応 本体表示および取扱説明書の改訂 チラシ web を通じた PR 活動 点火時の更なる火力低減等の取り組みの継続により 着衣着火事故の更なる低減に向けて取り組みを継続します 24

(2) 家庭用ガス給湯器 ふろがまの安全 安心の取組み 1これまでの取り組みと成果 2 今後に向けた課題 3 今後の取り組みの方向性について 製品自体の安全高度化 点検による事故の未然防止 安全型機器への買替促進 製品事故防止に向けたホームページによる情報発信 25

これまでの取り組みと成果 1 製品自体の安全高度化 (1) エコジョーズの安全高度化 安全型機器であるエコジョーズへ様々な機能を搭載し製品の安全高度化を進めています 経年劣化対策事故防止 1COセンサー機能 屋内式の機器には CO 発生を直接検知できる高性能センサーが搭載されます *H23.4 以降新製品 CO センサーの例 搭載率 ( 機種数でみた比率 ) 2012.08 70% 対応済み 2013.04 100% 対応予定 2 自己診断機能 すべての機器にはホコリ詰まりが発生すると燃焼用空気が不足するため ホコリ詰まりを検知し 送風ファンの風量をあげたり 燃焼能力を適切にコントロールする機能が標準化されています 自己診断制御の例 給排気通路の閉塞状態の検知 閉塞レベルの判定 中 : 給湯能力制限 ( 能力ダウン運転 ) 小 : ファン回転数 増加 ( 燃焼改善 ) 26 大 : 機器の 安全停止 経年劣化対策事故防止 搭載率 ( 機種数でみた比率 ) 2012.08 99% 以上対応済み

これまでの取り組みと成果 1 製品自体の安全高度化 3 タイムスタンプ機能 自己診断制御の例 屋内式の機器の経年劣化事故の防止のため点検時期をお知らせします *2011.4 以降新製品 ( 屋外式は事業者毎に判断 ) リモコン表示の例 経年劣化対策事故防止搭載率 ( 機種数でみた比率 ) 2012.08 60% 対応済み 2013.04 90% 対応予定 *2011.4 以降の新製品は全て対応 4 排気筒閉塞検知機能 屋内式の機器には排気筒閉塞状態を検出し点火動作を行わない機能が搭載されます *2011.4 以降新製品 誤使用事故防止 搭載率 ( 機種数でみた比率 ) 2012.08 60% 対応済み 2013.04 80% 対応予定 排気筒閉塞の例 ( 防火ダンパーの閉止 ) *2011.4 以降の新製品は全て対応 27

これまでの取り組みと成果今後の取り組みの方向性 1 製品自体の安全高度化 5 酸欠検知機能 屋外式の機器には波板等で囲われた空間で使用した際の酸欠を自動検知し機器を安全に停止する機能が標準化されます *2011.4 以降新製品 波板囲いの例 誤使用事故防止 搭載率 ( 機種数でみた比率 ) 2012.08 80% 対応済み 2013.04 90% 対応予定 *2011.4 以降の新製品は全て対応 今後 安全型ガス機器である エコジョーズ の普及拡大に向けて取組むことで事故の低減化を目指す そして 2020 年 2,000 万台へ ( 業界目標 ) 2010 年 6 月 326 万台 2012 年 9 月末 ( 実績 ) 標準化 2013 年 3 月末 445 万トン CO2 削減 28 潜熱回収型ガス給湯器の CO2 削減効果を約 222.6kg-CO2/ 世帯 年として算定

これまでの取り組みと成果 1 製品自体の安全高度化 (2) ふろがまの安全高度化 BF ふろがまの安全高度化 経年劣化対策事故防止 誤使用事故防止 BF ふろがまのあんしん高度化を進めています ( 乾電池搭載 ) *2011.4 より順次出荷 2011.4 からの出荷台数が累計 179,000 台に参考 ( 推定 BF ふろがまストック 124 万台 ~JGKA 調べ ) 誤使用防止 冠水等による点火不良対応 誤使用防止 BF 式 BF-DP 式 写真は一例です出典東京ガス ( 株 ) ホームページ シャワーやけど対応 誤使用防止 点火操作が容易になるメリットも 風呂消し忘れ対応 経年劣化事故防止 タイムスタンプ機能搭載 29

これまでの取り組みと成果 2 点検による事故の未然防止 2009 年 4 月に長期使用製品安全点検制度が創設され 以下の通り 屋内式ふろがま 湯沸器 ふろ給湯器 給湯暖房機等が対象機器となりました 主に 長期使用製品安全点検制度 の対象機器 主に乾電池または手動で運転するタイプです ここ数年の事故発生を踏まえ現在は安全装置が装備されていますが ご使用の際にお客様の注意 * が特に重要であり 長期使用製品安全点検制度 の対象製品 ( 特定保守製品 ** ) となっています * 使用上の注意で例えば小型湯沸器使用時の換気等 **RF 式は対象外 他に商用電源で運転するタイプの屋内式製品も本点検制度の対象 設置場所に電源がないケースや 大掛かりな付帯工事が必要なケース等エコジョーズへの交換が困難な場合があります ( 推定市場台数 : 約 1,200 万台日本ガス石油機器工業会推計 ) 小型湯沸器 ( 主に台所 ) BF 式ふろがま CF 式ふろがま ( 浴室 ) ( 主に浴室 ) RF 式ふろがま ( 屋外 ) 写真は一例です 出典東京ガス ( 株 ) ホームページ 30

これまでの取り組みと成果 2 点検による事故の未然防止 2011 年 4 月に業界自主的な取り組みとして 法的な点検対象ではなかった 以下の通り 屋外式ふろがま 給湯器 ふろ給湯器 給湯暖房機を自主的に点検対象とし新たな運用を開始しました 主に 業界自主的な点検制度 の対象機器 商用電源で運転するタイプで リモコン等で操作できます 酸欠検知や CO センサー等の安全装置を搭載しています * 搭載する安全装置は機種により異なります 特に 環境性 経済性に優れる高効率ガス給湯器 エコジョーズ は 国を含めた関係者の支援をいただきながら 2020 年に 2000 万台の普及を目指し取組んでいます ( 推定市場台数 : 約 3,000 万台日本ガス石油機器工業会推計 ) 給湯器 ( 左 : 屋外式 右 : 屋内式 ) ふろ給湯器 ( 左 : 屋外式 右 : 屋内式 ) 長期使用製品安全点検制度 ( 法定点検 ) に加え 屋外式ふろがま 給湯器 ふろ給湯器 給湯暖房機を業界自主的に運用することで全体をカバーしました 31

これまでの取り組みと成果 2 点検による事故の未然防止 ガス温水機器の点検制度の全体概要 ( 法定 業界自主 ) 製品事故情報報告制度 公表制度 * 重大製品事故事故情報収集制度 (NITE)* 非重大製品事故 ガス機器全体 長期使用製品安全点検制度 (2009 年 4 月より施行 ) 屋内式ふろがま 湯沸器 ふろ給湯器 給湯暖房機等 長期使用製品安全表示制度 (2009 年 4 月より施行 ) 換気機能付き浴室暖房乾燥機 + 屋外式ふろがま 給湯器 ふろ給湯器 給湯暖房機を自主的に点検対象とし新たな運用を開始しました 屋外式ふろがま 給湯器 ふろ給湯器 給湯暖房機を自主運用中 * 製造事業者毎の運用 (2011 年 4 月より開始 ) 32

回収率 (%) これまでの取り組みと成果 2 点検による事故の未然防止 55.0 ガス機器所有者票回収率の推移 50.0 都市ガス用瞬間型湯沸器 45.0 40.0 都市ガス用ふろがま 35.0 30.0 LP ガス用瞬間型湯沸器 25.0 LP ガス用ふろがま 20.0 15.0 特に 2011 年 4 月以降は 法定点検制度による所有者票の回収率が横ばいであり 点検の推進のためにお客さまへの啓発等の対策を引き続き取り組みます 33 日本ガス石油機器工業会調べ

これまでの取り組みと成果 2 点検による事故の未然防止長期使用製品安全点検制度のガイドライン改定 (2012.6) 改訂ポイント 所有者票の代行記入の促進 点検制度統一ロゴマーク 所有者票の認識性の向上 統一ロゴマークの設定 点検制度定着に向けた取組み 点検お知らせ機能 ( タイムスタンプ ) の推進 点検制度の再周知 制度の一層の定着と推進について国のご指導を頂きながら業界全体でも取組んで参ります 経済産業省チラシ ( 消費者向け 事業者向け ) 日本ガス石油機器工業会チラシ ( 事業者向け ) 34

これまでの取り組みと成果 3 安全型機器への買い替え促進 安全装置のない古いタイプの機器の残存数 万台 250 200 243.5 216.9 191.3 170.9 154.6 137.7 全国 LP ガス協会及び日本ガス協会調査 減少 LPカ ス都市カ ス 都市ガス :70.2 万台 150 120.1 108.0 94.9 86.1 100 LP ガス :15.9 万台 50 0 安全装置 ( 不完全燃焼防止装置 ) のない古いタイプの機器 ( 小型湯沸器 CF 式湯沸器 ふろがま ) を中心に買い替え促進を図り 着実な減少につなげています 35

これまでの取り組みと成果 3 安全型機器への買い替え促進 メーカー カ ス事業者で自主的に開放式小型湯沸器の点検活動を継続中です! 点検台数 240 万台突破 2007 年 2 月 ~ 2012 年 9 月末累計 点検により排気ガスの CO( 一酸化炭素 ) 値が 基準値オーバーした機器は約 32,000 台 その内 76% の 26,000 台を取替えや修理などにより改善 危険周知の上 改善依頼中 取替えや修理により改善 24% 76% 36 日本ガス石油機器工業会調べ

4 今後に向けた課題 製品事故防止に向けたホームページによる情報発信 課題認識 製品事故情報は消費者庁 経済産業省 NITE 等から一般公開されているが さらに 業界としても事故防止のために消費者視点に立った情報発信を強化する必要があるのではないか 事故防止のために お客さまの理解が必要である 2012.7 完成 ガス機器の経年劣化( 長期使用 ) に起因する事故 お客さまの誤使用に起因する事故 にポイントを絞ってわかりやすく防止策を啓発するためホームページを開設 ホームページに掲載する項目 1 ガス機器が経年劣化した際に起きる不具合事象の紹介 2 ガス機器の経年劣化やお客さまの誤使用により発生する恐れのある製品事故の事例 3 点検 修理の訴求 4 メーカーのホームページ ( 点検サイト等 ) へのリンク 37

これまでの取り組みと成果 4 製品事故防止に向けたホームページによる情報発信 ホームページアドレス :http://www.gas.or.jp/collabo/anshinken/safe/ 温水機器 (2012 年 2 月に完成 ) トップページではガス機器の経年劣化および点検の必要性を訴求 厨房機器 空調機器 その他機器 (2012 年 7 月に完成 ) 38

これまでの取り組みと成果 4 製品事故防止に向けたホームページによる情報発信 ガス機器の経年劣化や お客さまの誤使用によって起きる事故や事象を具体的に紹介 点検 修理の訴求および対象メーカーの検索 ( リンク ) により 直接的に点検等に繋がる構成 39

今後の取り組みの方向性 本研究会にて今後取り組むべき方向性 今後の方向性 これまで主として取組んできたガス機器の安全高度化の成果をベースとして 機器の点検 および 安全型機器への買換え を積極的に進めていくことで点検文化の醸成を目指し 永続的な安全 安心を目指します 安全型機器の開発 これまでのガス温水機器安全高度化 回収率が低迷 安全型機器への買換え ガス温水機器のご購入 所有者票の登録 お客さまへの 買替促進活動 このサイクルをまわすことで 永続的な安全 安心を目指す 設計標準期間 (10 年 ) 法定対象 法定点検のお知らせ 10 年程度 法定対象以外 あんしん点検のお知らせ 経年劣化により安全性低下 点検 ( 有償 ) 点検 ( 有償 ) 点検なし こまめな点検の必要性の啓発 お客さまへの積極的な点検の働きかけ 経年劣化により安全性低下 点検文化の醸成 事故の可能性 機器には寿命があることをご理解頂く取り組み 事故の可能性 40 必要に応じて今後も機器の安全高度化を進めて参ります

(3) その他家庭用分野の安全 安心の取組み ガス栓 接続具における取り組み ガス警報器の設置促進に向けた取り組み 41

今後に向けた課題 ガス栓 接続具での事故発生状況 (2007-2012 年 ) ガス栓では未使用ガス栓の誤開放による事故が増加 件 30 25 LP ガス 都市ガス 全国 LP ガス協会及び日本ガス協会調査 使用していない側のガス栓を誤って開放 20 15 10 5 接続具で多い主な事故事例 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2012 年は5 月末までの発生件数 ガス栓 ( ネジガス栓は除く ) 誤開放発生実態 接続不完全接続不良 ( 誤接続 ) 42

今後の取り組みの方向性 ガス栓の誤開放事故防止に向けた取り組み ガス栓の誤開放事故防止のために より安全機能が充実した新しいガス栓の設置 取替を推進しています ( 本質的な安全対策 ) ガスコンセント ツマミがなく操作が不要 ソケットを接続しないとガス流れない ON-OFF ガス栓 ツマミ半開の時はガスが流れない より安全機能が充実したガス栓 ヒューズガス栓 ツマミがないので誤開放がない ガスコンセント ガス栓の JIS 改正で上記ガス栓の区分の明確化を検討中 ツマミ半開 ONOFF 弁は 閉状態のため ガスは流れない ON-OFF 機構付きガス栓 今あるガス栓には以下の防護措置が有効です ( 誤使用防止対策 ) 閉栓カバー 装着による誤操作防止など ガス栓キャップ 装着による漏えい防止 43 閉栓カバー ガス栓キャップ

今後の取り組みの方向性 ガス警報器の設置促進に向けた取り組み ガス警報器工業会と全国 LP ガス協会の協働 今年度から 3 ヵ年計画で 全国 LP ガス協会の LP ガス安全安心向上運動 と連動し ガス警報器設置 交換運動 ( リメイク運動 ) を実施 一般住宅 75% 以上 共同住宅等義務施設への設置 100% を目標に活動 ラジオ CM 全国紙 ( 読売新聞 朝日新聞 ) での一般消費者に直接働きかけ 県協等主催の保安講習会及び業界紙の特集記事による LP ガス販売事業者へ働きかけ L P ガス事故年間発生件数 800 700 600 500 400 300 200 714 34.1 570 559 545 67.8 69.2 515 64.1 65.2 496 61.2 37.0 48.3 58.3 56.0 401 390 306 262 75.2 194 86.7 97.3 98.3 98.7 99.1 LP ガス警報器の普及率と事故件数 82.9 82.3 82.5 82.3 82.6 81.6 80.5 80.9 81.0 79.6 LP 事故件数 ( 件 ) 死者数 ( 名 ) LPガス警報器普及率 (%) (( 一社 ) 全国 LPガス協会調べ ) 1996 年 99.1% をピークに設置率低下 239 234 219 225 204 185 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 警報器普及率 ( % ) 146 20.0 100 112 82 88 101 68 75 79 78 87 90 120 105 105 10.0 0 50 43 51 36 35 42 29 37 36 27 13 31 7 3 12 14 6 9 5 8 2 4 7 2 1 0 4 4 4 5 1 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 0.0 44

2. 業務用分野の取組み 業務用厨房の安全 安心に向けた取り組み 45

今後の取り組みの方向性 ガス厨房のさらなる 安全 安心 を実現する活動の方向性 業務用厨房機器による火災や CO 中毒等の事故ゼロを目指し ガスをお使いの皆様への安全な使い方の周知およびガス機器の安全性向上に今後も取組んで参ります 安全で快適なガス厨房実現のために 使い方の安全 1. 安全周知 ( 使用中の換気等 ) 2. 業務用換気警報器の設置促進 3. ガス警報器の設置促進 機器の安全 1. 清掃性に優れた機器の普及と開発 2. 業務用厨房機器の安全高度化 46

今後に向けた課題 業務用厨房における CO 中毒事故件数の推移 ( 件 ) 20 2012 年 (1~10 月 ) 発生の 5 件の事故合計被害者 31 名 死亡 0 名 LP ガス都市ガス 15 3 12 10 3 3 7 2 6 6 4 5 0 11 8 7 7 6 6 5 4 6 4 1 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 はっきりとした傾向は出ていないが件数としてはやや減少傾向である ( 一社 ) 日本ガス協会 ( 一社 ) 全国エルピーガス協会にて集計 47 2012 年 10 月 31 日現在

これまでの取り組みと成果 使い方の安全 業務用換気警報器の普及状況 累積出荷台数約 87 万台!! 業務用換気警報器とは? COHb を CO 濃度から推定演算して人体に自覚症状が表れ始めるレベル (COHb25%) になる前に警報 ( 一財 ) 日本ガス機器検査協会 (JIA) が実施した 品質確認検査の数量であり 警報器メーカーからの 出荷台数とほぼ同数で現場設置数とは異なります 年度 業務用換気警報器は 急速に普及しています 48 2012 年度は 9 月末までの出荷台数

これまでの取り組みと成果 使い方の安全 業務用厨房での CO 事故防止のためのパンフレットの作成 ガス警報器工業会でガス事業者向けに作成 (2012 年 4 月 ) <CO の危険性啓発 DVD> 映像で業務用厨房での CO 中毒事故の原因と防止策をわかりやすく紹介しています ガス警報器工業会 HP でご覧いただけます http://www.gkk.gr.jp/data.html 一酸化炭素 (CO) の危険性 CO 中毒などの事故をおこさないための正しい基礎知識を知っていただき 業務用換気警報器の必要性を理解して頂くためにパンフレットを作成 CO の危険性啓発 DVD もあわせて作成し 主にガス事業者向けの安全啓発に活用中 49

これまでの取り組みと成果使い方の安全 CO ステッカーによる注意喚起 ( 日本製パン製菓機械工業会 ) ガス機器によるCO 中毒防止を図ることを目的に ラベルマークを製作 頒布 (COセンサー内蔵機器の開発については現在耐久試験中) パンオーブン 50

これまでの取り組みと成果 使い方の安全 注意喚起の周知ツール等の充実 ガスをつけたら換気 シール 業務用のお客様向け周知パンフレット 換気 の注意喚起用ツール 目にとまるような周知ツールとして新規に作成 機器の運転スイッチや厨房の照明スイッチの近く等に貼っていただき 換気への気づきを促す 機器の正しい使用方法や特に注意すべき事項等の周知用ツール 業務用のお客さまに配布し 事故の未然防止を図る 51

52 これまでの取り組みと成果 使い方の安全 厨房設備士フォローアップ研修 での講演 目的 : 涼厨をはじめとしたガス機器の安全な使い方の啓発 日時 :2012 年 10 月 ~2013 年 2 月会場 : 全国 7 会場参加者 : 厨房設備士 セミナーの内容 第一部 厨房における火災予防と安全 ( 各地域の消防局さまによる講義 ) 第二部 ガスの安全 厨房における事故事例 ガス機器の正しい使い方 ガス機器の安全高度化 ( 日本ガス協会による講義 ) 涼厨 PR ( 各地域のガス事業者による講義 ) 2012/10/26 東京会場 厨房設備士 : 一般社団法人日本厨房工業会で行う厨房設備士資格認定試験の合格者 業務用厨房機器の生産と厨房設備設計施工に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項の管理 監督などを行う ( 一社 ) 日本厨房工業会が主催する 厨房設備士フォローアップ講習会 にて ガスの安全 についての講義を実施し ガスの安全について再確認いただくとともに 業務用の安心高度化機器である 涼厨 について PR を行い 理解 認識の向上を図った

販売台数 ( 台 ) これまでの取り組みと成果 機器の安全 涼厨 ( すずちゅう ) 機器の普及に向けた取り組み 業界一丸となって涼厨の拡販に取り組み 全国的な普及の自走を目指す 共通提案ツール 資料例 全国のガス事業者 ( コラボ ) で営業提案ツールを共有 初期提案用ツールで 一括または必要なパートのみ印刷して使用 合計 86 枚のスライドで構成 主な提案内容 環境性 機器紹介 経済性 調理性 換気 衛生管理 HACCP 新調理システム等 販売と普及状況 ガス会社の取り組み 30,000 台に迫る涼厨累計販売台数 涼厨メーカーの取り組み ラインナップ 23 メーカー 300 機種以上 うちメーカー 2 社が ガスフライヤーをすべて涼厨に統一 広がる認知度と増えるラインナップ! 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 都市ガス大手 11 社の涼厨累計販売台数 (2011 年度末 ) 29,500 台!! 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 53

これまでの取り組みと成果 機器の安全 飲食店火災防止に向けた検討と取り組み 近年 東京消防庁管内で飲食店等での火災件数が増加傾向にあることを受け 関連業界も含めた上で 飲食店の厨房設備等に係る火災予防対策等検討部会 を立ち上げられました あんしん高度化ガス機器普及開発研究会のメンバーも参加し 火災件数の減少に向けた対策を検討 2012 年 3 月に報告書が出されました 厨房ガス設備機器の出火原因割合 ( 過去 5 年間 ) 火がついた油等が吸い込まれる 4% 引火する 6% 伝熱過熱 7% 過熱する 13% 可燃物の落下 2% 可燃物の接触 2% 飲食店厨房設備等に係る総合的な火災予防策 店舗従業員 対策 + 厨房設備等 対策 左記グラフから出火原因割合で最も多いのは 放置する 忘れる という人的な要因である + 排気ダクト等 対策 接炎する 14% 放置する 忘れる 52% ガス機器の正しい使い方についての啓発 あんしん高度化ガス機器普及開発研究会での取組み 以下のポイントの順守についてイラスト入りで解説 POINT1 必ず換気 ( 給気と排気 ) POINT2 火から離れない約 86 万 5 千部 POINT3 火を消したらガス栓も 2012.8 末現在 POINT4 日々のお手入れ累積発行部数 POINT5 ガス CO 警報器の設置 < 作成 > 経済産業省 ( 一社 ) 日本ガス協会 ( 一社 ) 全国 LP ガス協会 ( 一社 ) 日本コミュニティーガス協会 ( 社 ) 日本フードサービス協会 ( 一社 ) 日本厨房工業会ガス警報器工業会日本製パン製菓機械工業会日本 LP ガス団体協議会 54 業務用厨房ガス設備機器の安全高度化の検討 立ち消え安全装置の研究開発 ( 業務用ガスコンロ ) 2011 年より耐久性評価実験を行っているものの 使用実態が様々であることや耐久性の問題から製品化までには 5~10 年程度の期間がかかる見込み CO センサー内蔵型厨房機器の開発についても現在研究開発を行っており耐久試験中 飲食店の厨房設備等に係る火災予防対策等検討部会報告書より (2012.3)( 東京消防庁調べ )

3. その他 各団体における安全 安心に向けた取り組み 55

コラボでの取組み 第 2 回安全 安心セミナー の開催 目的 : 製品安全をテーマとしたコラボ内情報交換 日時 :2012 年 3 月 15 日会場 : 東京ガス浜松町本社 2 階大会議室参加者 : 約 130 名 ( コラボメンバー メーカー等 ) 基調講演 消費者庁の事故情報収集体制について 消費者庁消費者安全課係長服部嘉博様 製品の安全な使い方 NITE 独立行政法人製品評価技術基盤機構製品安全センター参事官長田敏様 日本ガス石油機器工業会における製品安全の取組みについて 一般社団法人日本ガス石油機器工業会安全対策委員長恒川勝己氏 あんしん高度化ガス機器普及研究会活動報告 コラボ事務局一般社団法人日本ガス協会業務部係長山本行志 お客さまのご意見から考える安全 安心な製品 大阪ガス株式会社リビング技術部品質管理チームチーフ岡本秀俊氏 エルピーガス業界における安全 安心の取組み 社団法人エルピーガス協会保安部部長代理渡辺雅昭氏 今後も 安全 安心セミナー として定期的に開催しコラボ内での製品事故の再発防止活動に役立つ情報を発信していく予定 56

コラボでの取組み 第 3 回 涼厨 セミナー の開催 目的 : 業務用の安心高度化機器である 涼厨 の普及促進に向けた情報交換 日時 :2012 年 5 月 14 日会場 : 東京ガス 2 階大会議室参加者 : 約 230 名 ( コラボメンバー メーカー等 ) 基調講演 業務用ガス厨房における安全高度化と涼厨 日本厨房工業会教育委員会阿部俊明様 エネルギー環境政策の動向とガス厨房の役割 日本ガス協会エネルギーシステム部マネジャー川北浩司氏 電力逼迫で 真にガス厨房が選ばれるために 東京ガス株式会社法人営業第二部最適厨房推進マネージャー桑名朝子氏 飲食店 ( 給食 ) への厨房提案 ~ 涼厨導入への道程 ~ 大阪ガス株式会社ソリューション営業チーム厨房推進統括リーダー大槻馨氏 営業事例発表 京葉ガス株式会社 広島ガス株式会社 北海道ガス株式会社 株式会社サイサン 特別講演 業務用厨房における換気の重要性 大阪大学工学研究科建築工学専攻教授山中俊夫様 今後も定期的に開催し 業務用厨房での安全安心に資する情報交換を行っていく予定 57

各団体の取組み 中部経済産業局 製品安全セミナー での講演 ( 日本ガス石油機器工業会 ) 目的 : Si センサーコンロをはじめとした ガス機器の安全な使い方の啓発 日時 :2012 年 11 月 8 日 ( 木 ) 会場 : 中部経済産業局 2 階大会議室参加者 : 一般公募から申込の消費者約 50 名 セミナーの内容 開会挨拶 中部経済産業局製品安全室山口室長 ガス機器の製品安全について 日本ガス石油機器工業会恒川安全対策委員長 電気製品の安全な使い方 家電 CR 会乾誠一郎氏 身近に潜む製品事故について 製品評価技術基盤機構中部支所製品安全技術課鬼頭課長 今後も 消費者の皆様へ直接お伝えできる機会等を積極的に活用させていただきながら ガス機器の安全啓発を継続して実施していきます 58

各団体の取組み 小学生及び父兄 学校機関向けに CO 中毒の危険を啓発 日本ガス石油機器工業会 CO 中毒が発生する仕組み 怖さを WEB サイトから動画サイトへ導き啓発 同時に日本教育育新聞に広告記事を掲載 小中学校向けに動画の教材的利用をアピール 59

各団体の取組み 経年劣化事故防止に向けた動画による啓発 日本ガス石油機器工業会 (JGKA) では お客さまに製品には寿命があり経年劣化があることにご理解を求めるためにビデオを製作 YouTubeで動画配信 SNS 活用し周知を図ります (2012 年 12 月 ) http://www.jgka.or.jp/consumer/gasu-riyou/anzen-gasu/douga/index.html JGKA のホームページでご覧頂けます 60