第 1 章第 2 章 第 6 章第 7 章 第 5 期科学技術基本計画 基本的考え 未来の産業創造と社会変 に向けた新たな価値創出の取組 未来に果敢に挑戦する研究開発と 材の強化 世界に先駆けた 超スマート社会 の実現 (Society 5.0) 超スマート社会 の競争 向上と基盤技術の戦略的強化

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資料 2 Society 5.0 の実現に向けた イノベーション エコシステムの構築 2018 年 3 月 15 日一般社団法人日本経済団体連合会産業技術本部長吉村隆

新たな経済社会の実現に向けて 【概要】

07 SDGsとCSV演習

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平成 29 年 4 月 14 日 第 7 回参考資料 : 官民戦略プロジェクト 10 取組状況 首相官邸 平成 29 年 5 月 12 日 第 8 回資料 1:Society5.0で実現する新たな経済 社会システム~ 第 4 次産業革命推進に際しての戦略分野第 8 回資料 2: 日本の 人材力 の抜

特別講演会 バイオエコノミ の潮流について 経済産業省 生物化学産業課 課長 上村昌博氏 主催 公益財団法人 国民工業振興会 共催 公益財団法人 溶接接合工学振興会 日刊工業新聞社 後援 東京商工会議所 本部 品川支部 大田支部 日時 公益社団法人 日本技術士会 平成 30 年 3 月 26 日 (

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

参考資料 1-1 本年次報告の位置付け サイバーセキュリティ戦略 (2015 年 9 月 4 日閣議決定 ) に基づく二期目の年次報告 2016 年度のサイバーセキュリティに関する情勢及び年次計画に掲げられた施策の実施状況を取りまとめたもの ウェブアプリケーション (Apache Struts 等

国際標準化に係る各国動向と 本の現状 従来から積極的な活動を進める欧州 国に加え 韓国 中国の企業がグローバル市場でシェアを急速に拡 するとともに 標準化活動への取組みを急速に強化 本の活動は 欧 主要国等と 較して低調 本の ISO/IEC への寄与状況 ( 出典 ) 経産省情報通信審議会情報通信

産学連携による新産業育成

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

沖縄でのバス自動運転実証実験の実施について

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企業行動憲章 実行の手引き(第7版) 第1章

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08_資料5総合科学技術会議の動向について

研究開発投資にかかる政府目標 安倍政権が 新 3 本の矢 の 1 つとして掲げた 2020 年頃の名目 GDP600 兆円達成 の目標や 日本再興戦略 2016( 閣議決定 ) 等に基づく 今後 5 年間での民間企業の研究開発投資の対 GDP 比 3% 目標の達成には 民間企業の研究開発投資を年平均

1 目 次

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予算補正予定額各目明細書

平成 29 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備 ( 我が国のデータ産業を巡る事業環境等に関する調査研究 ) 報告書概要版 平成 30 年 3 月 経済産業省 ( 委託先 : みずほ情報総研株式会社 )

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

総合科学技術・イノベーション会議 第13回重要課題専門調査会

第 4 章計画のめざすところ 4.1. 基本理念 本計画の基本理念は 西東京市環境基本条例第 3 条の基本理念と共有します 基本理念 環境の保全等は 市民が健康で心豊かに生活できる環境を守り より良好な環境を確保し これ を将来の世代に引き継ぐことを目的として行われなければならない 環境の保全等は

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デジタル時代の新たな IT 政策の方向性について ~ デジタル時代に対応した 新たな社会システム への移行に向けて ~ 平成 30 年 12 月 19 日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 官民データ活用推進戦略会議決定 1. 基本的な考え方 近年 デジタル技術やデジタル技術を活用したサービ

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H28秋_24地方税財源

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自由民主党 IT 戦略特命委員会 IoT の世界における センシングデータ流通市場の重要性 2016 年 3 月 24 日オムロン株式会社 CTO 兼技術 知財本部長宮田喜一郎

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受付番号 Panasonic NPO/NGO サポートファンド for SDGs [ 国内助成 ] 2019 年募集 新規助成応募企画書 ( 様式 1) パナソニック株式会社御中 応募要項に記載の 個人情報の取り扱い に同意の上 応募します 応募日 :2019 年月日 (1) 応募団体

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

電通、「SDGsに関する生活者調査」を実施

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再生医療の制度的な対応の検討について 薬事法等制度改正についてのとりまとめ平成 24 年 1 月 24 日厚生科学審議会医薬品制度改正部会 1 再生医療製品については 今後も 臓器機能の再生等を通じて 重篤で生命を脅かす疾患等の治療等に ますます重要な役割を果たすことが期待される 特に ips 細胞

人材育成 に関するご意見 1) 独立行政法人情報通信研究機構富永構成員 1 ページ 2) KDDI 株式会社嶋谷構成員 8 ページ 資料 7-2-1

欠であり 運輸交通分野を中心に膨大なインフラ投資が必要になると見込まれる これらのインフラ整備にあたっては 案件ごとにマスタープランから工事まで段階を踏んで検討 建設が進められるが 対象地の地形などを確認 把握するため 検討段階に応じた精度の地図が必要となる 現在 同国では基本的な測地基準点網が整備

第5期科学技術基本計画の概要

報道発表資料(新宿駅屋内地図オープンデータ)

G7 ICT マルチステークホルダー会議からの成果を歓迎する 6. 我々は 2016 年 6 月 21 日から 23 日にかけてメキシコのカンクンで開催される イノベーション 成長及び社会の繁栄をテーマとした デジタル経済に関する OECD 閣僚級会合の成果に期待する 7. 我々は デジタル連結世界

ICT 成長戦略 - 基本的視点 - 1 Mission ミッション 世界で最もアクティブな国になる ~ICT による経済成長と国際社会への貢献 ~ Vision ビジョン Ⅰ. 新たな付加価値産業の創出 - G 空間情報やビッグデータ等を活用して 高付加価値の新産業 新サービスを創出し 経済成長エ

1. 人工知能関連研究の取組について

次 Ⅰ. 総論 2 Ⅱ. 重点分野 3 Ⅲ. 人材育成 確保 6 Ⅳ. 情報管理 8 Ⅴ. その他 9 1

資料9 事例紹介資料(内閣府)

Society 5.0実現による日本再興

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

公共社会ビジネスユニット事業戦略

生産性革命推進戦略 平成 29 年 11 月 24 日 自由民主党政務調査会

賛同企業が提供するフィールドのイメージ 資料 年 11 月 20 日 大阪ガス株式会社 ハグミュージアム ( 外観 内観 ) 株式会社タブチ 本社工場 ( 外観 内観 ) 日立造船株式会社 先端情報技術センター ( 外観 内観 ) 以上

Society 5.0実現による日本再興 【概要】

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併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) JST 中間評価 1 の実施要領 平成 29 年 6 月改定 JST 国際部 SATREPS グループ 1. 地球規模課題国際科学技術協力 (SATREPS) プロジェクトの中間評価について SATREPS は JST による研究支援お

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未来投資戦略2018(PFI関連部分抜粋)

第6回議論における補足資料

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

本委員会の新設に 東北大学が中核的に貢献しました 本委員会には 委員 長をはじめとして東北大学より 6 名の教員が委員として参画しています 電力エネルギーシステム関連 情報通信ネットワークシステム関連 電力機器システム関連 半導体デバイス機器システム関連 自動車関連 バッテリー蓄電池関連 情報数理科

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

目次 第 1 部総論 経済成長プランの実行に向けた考え方 1 背景 課題 1 2 本提案の目標 2 3 重点施策の 3 つの方向 2 4 規制 制度改革により施策を加速 6 5 ポテンシャル 6 頁 第 2 部提案プロジェクト一覧 8 第 3 部個別の提案プロジェクト Ⅰ 健康 未病産業の創出 1

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Ⅱ 消費者を取り巻く状況変化について 近年 高度情報通信社会の進展 グローバル化の進展 技術革新の進行により 産業構造 ビジネス形態は大きく変化し また 2020 年には東京オリンピック パラリンピック競技大会の開催が予定されているなど 消費者を取り巻く経済社会は急激な変転の時代を迎えている 経済活

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2020 年に向けた社会全体の ICT 化推進に関する懇談会 の開催について 1 平成 26 年より 総務大臣の懇談会として 2020 年に向けた社会全体の ICT 化推進に関する懇談会 を開催 アクションプランに基づき 2020 年以降のレガシーを視野に入れつつ ICT 化に向けた施策を進めてきた

基本方針 IoT(Internet of Things) やビッグデータ 人工知能 (AI) 等の技術の進展により 産業構造や社会構造が大きく変わりつつあるなか IT エレクトロニクス産業は わが国の経済成長ならびに社会の高度化を支える基盤として 重要な役割を担っている 当協会は 世界に先駆け 高度

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

第13回総合科学技術・イノベーション会議議事要旨

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予定額各目明細書

国会、裁判所、会計検査院、内閣、内閣府、復興庁、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省及び防衛省所管      東日本大震災復興特別会計歳入歳出予定額各目明細書

Center for Comprehensive Management of Disaster Information National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience, NIED 平成 2

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1. 新たな知財戦略ビジョン策定の背景 2003 年知的財産基本法に基づく知的財産戦略本部設置 毎年の 知的財産推進計画 に基づく政府一体の知財戦略の推進 知的創造サイクル の基盤確立による 知財立国 の推進 特許審査体制の強化 ( 世界最速審査達成等 ) 紛争処理機能の強化 ( 知財高裁設立等 )

火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

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公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

システムの開発は 国内において 今後の普及拡大を視野に入れた安全性の検証等に係る研究開発が進められている 一方 海外展開については 海外の事業環境等は我が国と異なる場合が多く 相手国のユーザーニーズ 介護 医療事情 法令 規制等に合致したきめ細かい開発や保守 運用までも含めた一体的なサービスの提供が

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IT 人材需給に関する調査 ( 概要 ) 平成 31 年 4 月経済産業省情報技術利用促進課 1. 調査の目的 実施体制 未来投資戦略 2017 ( 平成 29 年 6 月 9 日閣議決定 ) に基づき 第四次産業革命下で求められる人材の必要性やミスマッチの状況を明確化するため 経済産業省 厚生労働

私たちは再び世界一を目指します 世界一を目指すためには なんと言ってもイノベーションであります 安倍政権として 新しい方針として イノベーションを重視していく そのことをはっきりと示していきたい 第 107 回総合科学技術会議 総理発言 科学技術イノベーション総合戦略 ( 平成 25 年 6 月 7

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経済産業省の 本気 ベンチャー支援で GDP は 200 兆円 変わる (1/2) 2012 年に約 630 億円ほどだった日本のベンチャー企業の資金調達量は 2015 年後半にはおよそ 3 倍の約 1821 億円に増加している 日本のベンチャーが大 いに盛り上がっている と語るのは 経済産業省の石

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経済産業省産業技術関係政府予算について 30 年度政府予算 29 年度補正予算 29 年度当初予算 産業技術関係予算 ( 科学技術関係予算 ) 6,697 億円 1,983 億円 6,372 億円 うち一般会計 1,407 億円 1,862 億円 1,320 億円 うち科学技術振興費 1,054 億

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資料 3-4 一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 第 3 回将来のネットワークインフラに関する研究会 将来のネットワークインフラに関する研究会 ー新たなネットワークインフラの利活用 年 3 月 17 日一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会 (CIAJ)

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我が国の科学技術イノベーション戦略 - Society 5.0 実現に向けて - 内閣府総合科学技術 イノベーション会議 久間和生

第 1 章第 2 章 第 6 章第 7 章 第 5 期科学技術基本計画 基本的考え 未来の産業創造と社会変 に向けた新たな価値創出の取組 未来に果敢に挑戦する研究開発と 材の強化 世界に先駆けた 超スマート社会 の実現 (Society 5.0) 超スマート社会 の競争 向上と基盤技術の戦略的強化 第 3 章 経済 社会的課題への対応 持続的な成 と地域社会の 律的発展など 第 4 章 科学技術イノベーションの基盤的な の強化 材 の強化 知の基盤の強化 資 改 の強化 第 5 章 イノヘ ーション創出に向けた 材 知 資 の好循環システムの構築 オープンイノベーションを推進する仕組みの強化 新規事業に挑戦する中 ベンチャー企業の創出強化 国際的な知的財産 標準化の戦略的活 など 科学技術イノベーションと社会との関係深化科学技術イノベーションの推進機能の強化 ( 参考 ) 課題の多くは STI で解決 SDGs の多くの 標と 致 目標 1 貧困をなくそう目標 2 飢餓をゼロに目標 3 すべての人に健康と福祉を目標 4 質の高い教育をみんなに目標 5 ジェンダー平等を実現しよう目標 6 安全な水とトイレをみんなに目標 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに目標 8 働きがいも経済成長も目標 9 産業と技術革新の基盤をつくろう目標 10 人や国の不平等をなくそう目標 11 住み続けられるまちづくりを目標 12 つくる責任つかう責任目標 13 候変動に具体的な対策を目標 14 海の豊かさを守ろう目標 15 陸の豊かさも守ろう目標 16 平和と公正をすべての人に目標 17 パートナーシップで目標を達成しよう ( グローバルコンパクトネットワークジャパン HP より引用 ) 1

Society 5.0 の概念 Society5.0 とは 狩猟社会 農耕社会 業社会 情報社会に続く 以下のような新たな経済社会 1 サイバー空間とフィジカル空間を 度に融合させることにより 2 地域 年齢 性別 語等による格差なく 多様なニーズ 潜在的なニーズにきめ細かに対応したモノやサービスを提供することで経済的発展と社会的課題の解決を両 し 3 々が快適で活 に満ちた質の い 活を送ることのできる 間中 の社会 産業だけではなく社会全体を改 する概念を 世界に先駆けて発信 2

Society5.0 のシステム構造と基盤技術 実空間のデータ 実空間 Sensor 現場システム Actuator インターネット 収集伝送 エッジコンピューティング フィードバックフィードバック解析結果 サイバー空間 プロセッサ解析 蓄積データ 実空間に係る基盤技術 ハ イオテクノロシ ーヒューマンインターフェース技術 素材 ナノテクノロシ ー光 量 技術 ロボット技術センサー技術アクチュエータ技術 エッジコンピューティング デバイス技術 ネットワーク技術 サイバー空間に係る基盤技術 AI 技術サイバーセキュリティ技術 IoTシステム構築技術ビッグデータ解析技術 3

躍的に進歩したエレクトロニクス 通信 情報処理 制御技術を活 し サイバー空間とフィジカル空間を融合させ 新たな価値を創出 産業価値はコンポーネントからシステムへ Society 5.0 プラットフォーム構築 総合戦略 2015で定めたシステムのうち 度道路交通システム エネルギーバリューチェーンの最適化 新たなものづくりシステム をコアシステムとして開発 他システムと連携協調を図り 新たな価値を創出 医療 統合型スマート フード材料開発システムスマートチェーンシステム 産システム 介護システム地球環境情報プラットフォーム ヒト モノ 位置情報 医療情報地球環境情報 Society 5.0 プラットフォーム構築 ものづくりシステム 異業種間データ流通促進 新たなサービス エネルギーバリューチェーン おもてなしシステム CPS サイバーフィジカルシステム 基盤技術 AI, ビッグデータ処理技術, サイバーセキュリティ ネットワーク, ロボティクス 省電 デバイス等 エネルギー需給情報 データベース 地域包括ケアシステム防災 減災インフラシステム 度道路維持管理システム交通システム 映像情報 知的財産戦略と国際標準化の推進 規制 制度改 の推進と社会的受容の醸成 能 開発 材育成の推進 共通的基盤機能 3 次元地図情報 1 基盤技術となる AI, ビックデータ, サイバーセキュリティ, ネットワーク, ロボティクス, 省電 デバイス技術等の強化 衛星観測情報 2 各システムの 度化に資するデータベース 複数システム間での利活 を可能とするデータベースの構築 3 将来のシステム連携に備えた通信インターフェース データフォーマットの標準化 今回取り上げたデータベースは参考例 4

CSTI を中心とした Society 5.0 実現の取り組み CSTI が司令塔機能を発揮し 内閣府各プロジェクトや委員会等を 格に 産業界と共に Society 5.0 実現の推進策を具現化 特に出 戦略が明確で産業界から く評価されてる SIP と 知能技術戦略会議や他省庁プロジェクト等との連携を強化し実現を加速 COCN: 産業競争力懇談会 COCN 本格的産学官連携 府省連携で Society 5.0 推進のモデルケース化 産業界 経団連 Society 5.0 実現部会 連携 SIP/ImPACT 日本経済再生本部未来投資会議 人工知能技術戦略会議 ( 総務省 文科省 経産省 ) ロボット革命実現会議 連携 内閣府経済財政諮問会議 経済社会 科学技術イノベーション活性化委員会 連携 内閣府総合科学技術 イノベーション会議 (CSTI) 各戦略協議会 WG 基盤技術検討会他 SIP: 戦略的イノベーション創造プログラム ( 平成 28 年度政府予算 500 億円 ) ImPACT: 革新的研究開発推進プログラム ( 平成 25 年度補正予算 550 億円 ) 総務省 連携 文部科学省 エネルギー 環境イノベーション戦略 アクションプラン ( 各省予算施策の誘導 ) 官 ( 各省庁 ) 経済産業省 連携 技術 データ利活用促進 IoT 推進コンソーシアム ( 総務省 経産省 ) 5

産業競争力の強化を目指した人工知能開発戦略オールジャパンでの体制構築 産業界 研究成果の早期実 化 CSTI がリーダーシップを発揮して主導 内閣府 (SIP) 知能技術戦略会議 ( 未来投資会議の下で具体化 ) AI 研究開発 イノベ - ション施策の 3 省連携を主導 ( 安 議 CSTI 久間議員 5 法 の責任者 産業界 学術界 3 省の局 ) 総務省 情報通信研究機構 CiNet センター : 柳 敏雄 脳情報通信 声翻訳 新的ネットワーク等 関係省庁農林 産省 スマート農機 度 管理農作物の病徴診断 部科学省理化学研究所 新知能統合研究センターセンター : 杉 将 基礎研究 材育成 型計算機資源等 厚 労働省 画期的医薬品の創出診断補助技術 経済産業省産業技術総合研究所 知能研究センターセンター : 辻井潤 応 研究 標準化共通基盤技術等 研究開発 標の共有 国 交通省 ドローンによる 3 次元測量 ICT 建機 検査省 化 出 戦略の共有 動 システム 葛巻清吾 重要インフラ等におけるサイバーセキュリティの確保 後藤厚宏 インフラ維持管理 更新 マネジメント技術藤野陽三 レジリエントな防災 減災機能の強化 堀宗朗 次世代農林 産業創造技術野 伸 新的構造材料 岸輝雄 6

600 兆円経済実現に向けて PRISM( 官 研究開発投資拡 プログラム ) 1 官 の研究開発投資を対 GDP 4% 以上に拡 ( 政府 1% 間 3%) 3SIP 型マネジメントの各省への拡 2Society 5.0 実現 PRISM (Public/Private R&D Investment Strategic Expansion PrograM= 官 研究開発投資拡 プログラム ) を平成 30 年度に内閣府に創設 内閣府の予算を追加配分し各府省施策を誘導する 研究開発投資ターゲット領域 と 領域統括を決定 1 担当ターゲット領域の 実施 針 策定 2 各省庁から提案される 対象施策 候補の評価 選定 3 対象施策への予算 ( 推進費 ) の追加配分 4 対象施策間の連携促進 5 対象施策に係るステージゲート評価 (3 年 以降に実施 ) など 内閣府 総合科学技術 イノベーション会議 (CSTI) PRISM ガバニングボード 運営委員会座 : 領域統括 各省庁は 領域統括が策定する 実施方針 に鑑み ターゲット領域に係る施策 ( 対象施策 ) 候補を提案 プログラムディレクター (PD) PD ターゲット領域 SIP SIP PD PD PD PD 各省庁施策 ( 推進費による追加配分対象 ) 関係省庁関係省庁関係省庁 関係省庁 * 図はPRISMとSIPが一体化した例 (SIP 単独の課題もあり ) 7

ターゲット領域の選定結果 ( 選定の視点を踏まえたターゲット領域検討委員会における検討結果 ) 平成 30 年度に設定することを前提に準備を進めるターゲット領域 (3 領域 ) 新的サイバー空間基盤技術 (AI / IoT / ビッグデータ ) 新的フィジカル空間基盤技術 ( センサ / アクチュエータ / 処理デバイス / ロボティクス / 光 量 ) 新的建設 インフラ維持管理技術 / 新的防災 減災技術 平成 31 年度以降に設定することが望ましいターゲット領域候補 (10 領域 ) 新的データベース構築 利活 技術 (System of Systems) 新的 ICT プラットフォーム技術 ( サイバーセキュリティ / ネットワーク / プロセッシング ) 新的蓄エネルギー技術 / 新的省エネルギー技術 新的 動 交通技術 / 新的三次元地図情報活 技術 新的ものづくり技術 新的 料 産流通技術 新的介護 くらし 援技術 新的医療 創薬技術 新的バイオ産業基盤技術 新的素材 / 新的材料開発技術 上記 針に基づき 各年度に設定するターゲット領域については 本プログラムへの予算措置や運 状況 戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) における次期課題等を勘案しつつ選定することが望ましい 8

内閣府 SIP ImPACT : http://www.cao.go.jp/ : http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/index.html : http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/about-kakushin.html