6 第三者評価の受審状況評価実施期間平成 27 年 7 月 1 日 ( 契約日 ) ~ 平成 28 年 1 月 22 日 ( 評価結果確定日 ) 受審回数 ( 前回の受審時期 ) 3 回 ( 平成 17 年度 平成 24 年度 ) 7 総評 特に評価の高い点 前回 ( 平成 24 年度 ) に引き続

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

第三者評価結果表 施設名救護施設下関梅花園 評価対象 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 評価項目 a b c Na 判断の理由 1 理念 基本方針 (1) 理念 基本方針が確立されている 1 理念が明文化されている 理念は明文化され 法人の中長期計画や事業団ホームページ上にも記 載されており その内

(別紙3)

平成18年度標準調査票

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

平成18年度標準調査票

実施年月日平成 9 年 4 月 日実施者名松崎俊法 理念 基本方針 Ⅰ 福祉サービスの基本方針 理由も解って業務を行っている だいたい理由を理解して業務を行っている 実施していない Ⅰ--()- 理念が明文化されている 法人 保育所の理念 保育理念が文書 ( 事業計画等の法人 事業所内文書や広報誌

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

平成18年度標準調査票

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評価細目の第三者評価結果 評価対象 Ⅰ Ⅰ-1 福祉サービスの基本方針と組織 理念 基本方針 Ⅰ-1-(1) Ⅰ-1-(1)-1 理念 基本方針が明文化され周知が図られている 第三者評価結果 理念 基本方針が確立 周知されている b コメント 法人として理念 基本方針が中 長期計画や年度事業計画に表

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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個別対応職員 常勤 (1) 栄養士 常勤 (2) 事務員 常勤 (1) 調理師 常勤 (2) 2 評価結果総評 特に評価の高い点 退所時の引継ぎは 定められた手順 様式に基づいて 子どもの発達を伝える成長記録 個人記録等を使用し行われています 睡眠 食事 体調等の様子も 書面にて留意点と共に詳細に伝

平成18年度標準調査票

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18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

福祉サービス第三者評価の結果

第三者評価結果の公表事項 ( 母子生活支援施設 ) 1 第三者評価機関名 公益社団法人 福岡県社会福祉士会 2 施設名等 名 称 : 種 別 : 施設長氏名 : 定 員 : 所 在 地 : T E L : 百道寮 母子生活支援施設 施設長 岸原 晃 45 世帯 福岡県福岡市早良区百道 3 丁目 18

A-2-(1)-1 利用者の自律 自立生活のための支援を行っている A-2-(1)-2 利用者の心身の状況に応じたコミュニケーション手段の確保と必要な支援を行っている A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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5 施設の特徴的な取組 家庭的な食育を通じた豊かな感性の育成 プチクッキング( 毎月テーマを決め 入所児と地域の親子が一緒にクッキングをする ) 子どもとおやつ作り( 毎週 1 回 ) 調理師などと食材の買い物 行事食 誕生日ケーキの工夫等 地域の子育て支援 地域の子育て中の親子を対象に 幼児安全法

A-2-(1)-3 利用者の意思を尊重する支援としての相談等を適切に行っている A-2-(1)-4 個別支援計画にもとづく日中活動と利用支援等を行っている A-2-(1)-5 利用者の障害の状況に応じた適切な支援を行っている 評価概要 1 子どもの心身の状態 生活習慣をアセスメントで把握し自立に配慮

第三者評価結果の公表事項 ( 乳児院 ) 1 第三者評価機関名 NPO 法人医療 福祉ネットワークせいわ 2 評価調査者研修修了番号 14-a00030 SK15135(07-a00004) 07-b 施設の情報名称 : 甘木山乳児院 種別 : 乳児院 代表者氏名 : 田中智裕 定員

SIDS 発症時の対応を含め 夜間の急変時に迅速かつ適切に対処できるよう その日ごとに役割分担 ( 心肺蘇生係 119 番通報係 連絡係 記録係 ) を決め 係名の記載されたネームホルダーを着用し 常時備品 ( 笛 携帯電話 ) を携行し業務に就いている AED を設置している また 心肺蘇生訓練用

( 児童自立支援施設 ) 支援 () 支援の基本 子どもを理解 尊重し その思い ニーズをくみ取りながら 子どもの発達段階や課題に考慮した上で 子どもと職員との信頼関係の構築を目指している 子どものニーズをみたすことのできる日常的で良質なあたりまえの生活を営みつつ 職員がモデルとなること

平成 29 年度児童発達支援センターバンビ事業計画 1. 基本方針 児童発達支援センターバンビは相模原市南区の発達障害児の療育を遂行するため 以下の基本理 念 療育基本指針に則りサービスを提供する 1) 基本理念 1 児童一人ひとりに対する丁寧な 根拠 ある療育相模原療育園の医療スタッフとの連携によ

6 第三者評価の受審状況評価実施期間平成 28 年 9 月 1 日 ( 契約日 ) ~ 平成 29 年 3 月 22 日 ( 評価結果確定日 ) 受審回数 ( 前回の受審時期 ) 1 回 ( 平成 25 年度 ) 7 総評 特に評価の高い点 母子と職員の信頼関係が築かれています 母子のアンケートから

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島根県福祉サービス第三者評価事業推進要綱

福祉サービス第三者評価の結果

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伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

事業者向け 放課後等デイサービス自己評価表 平成 30 年 9 月実施 職員数 5 名 ( 回答数 :5 名回答率 :100%) チェック項目はいどちらともいえないいいえ現状改善点 工夫している点など 環境 体制整備 1 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で適切であるか 2 職員の配置数は適切で

( 障害者 児施設版 ) ( 別記 ) 福祉サービス第三者評価結果公表事項 1 第三者評価機関名社会福祉法人愛媛県社会福祉協議会 2 施設 事業所情報 名称 : 社会福祉法人大洲育成園 種別 : 障害者支援施設 代表者氏名 : 東谷弘子 定員 ( 利用人数 ): 施設入所支援生活介護就労継続支援短期

(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 施設の新築移転により全室個室化され プライバシーは確保されています 居室に私物の持ち込みができ 面会できる相談室も用意されており 過ごしやすい生活環境が整っています 園内はユニバーサルデザインであり 移動しやすいよう配慮

( 横浜市解釈 ) 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 別添 評価表の内容を他事業所と競うことを想定したものではなく あくまで 研鑚のツールとして有効活 すること さらに質の い 援を提供していける事業所が増えていくことを期待しています

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

第三者評価結果の公表事項 ( 児童養護施設 ) 1 第三者評価機関名社会福祉法人宮城県社会福祉協議会 2 施設名等 名称 : 種別 : 施設長氏名 : 定員 : 所在地 : U R L: 社会福祉法人旭が丘学園児童養護施設旭が丘学園児童養護施設小原善博 70 名宮城県

事業所自己評価 ミーティング様式実施日平成 9 年 8 月 日 ( :~ :). ~ したい の実現 ( 自己実現の尊重 ) メンハ ー 前回の課題について取り組めましたか? 人 6 人 7 人 人 6 人 個別介護計画を見直す際にはケアマネ 介護職 看護師が必ず参加し 他職種の意見を取り入れた計画

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4 総評 特に評価が高い点 母子が 安心して穏やかに生活できる場 を提供しています 地域には小学校 保育園 町営住宅等があり山間の緑が多く静かな住環境にあります 施設は安心して生活ができるように玄関は 1 箇所とし 利用者以外の侵入者を防いでいます 各居室は直ぐに生活できるように環境整備されています

(2) 検討の方向性 1 グループホームを本体施設の近くに設置したり 複数のグループホームを集積することで 本体施設との連携 グループホーム間の連携を強化し 職員の負担の軽減や 子どもの安全確保を強化できないか 地域小規模 FH の隣接複数設置 + 本 4 ユ 園 ニット + 本 園 4 ユ ニット

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

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広報誌ふれあい第23号-最終.indd

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

平成21年度 指定管理業務評価シート(様式)

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

放課後等デイサービス事業所における自己評価結果 ( 公表 ) 公表 : 平成 31 年 3 月 15 日事業所名運動療育スクール jump 宇部校 環境 体制整備業務改善 1 チェック項目はいいいえ工夫している点 利用定員が指導訓練室等スペースとの関係で 適切である 2 職員の配置数は適切である 3

( 児童自立支援施設 ) 支援 () 支援の基本 子どもを理解 尊重し その思い ニーズをくみ取りながら 子どもの発達段階や課題に考慮した上で 子どもと職員との信頼関係の構築を目指している 子どものニーズをみたすことのできる日常的で良質なあたりまえの生活を営みつつ 職員がモデルとなる

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児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

平成 29 年度定期監査 ( 第 1 回 ) の結果報告に基づき講じた措置内容等 墨田区長 監査委員意見について 監 査 結 果 の 内 容 措 置 内 容 (1) 事務処理の適正化について今回の監査では指摘事項に該当する事例はなかったものの 指導 注意事項の事例については これまでの重ねての指摘に

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(4) 生活環境づくり 7 1 利用者が過ごしやすい環境づくりに取り組んでいる 〇 施設の新築移転により全室個室となり プライバシーが保護されていると共に 居室に利用者の私物の持ち込みができることなど 利用者の趣向に合った部屋作りがされています 利用者からの聞き取りでも満足感が窺えました また 旧施

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区分 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 4 児童発達支援計画又は放課後等デイサービス計画に沿った適切な支援の実施 職員研修等を行い職員間の共通理解を持ち 日常の保護者との情報交換を行い支援を進めています 計画に沿った支援が行われている

I. はじめに 平成 28 年度においては 社会福祉法人制度改革の対応として 1 経営組織のガバナンス 2 事業運営の透明性 3 財務規律の強化 4 地域貢献事業に取り組んでいかなければならないと考えています 社会福祉法人は社会から期待される役割を果たすため 積極的な取り組みを進めていくことが必要で

内部統制ガイドラインについて 資料

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

を生かした環境を構成することも求められます 3 安全で保健的な環境次に 施設などの環境整備を通して 保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること としています 子どもの健康と安全を守ることは保育所の基本的かつ重大な責任です 全職員が常に心を配り 確認を怠らず 子どもが安心 安全に過ごせる保育の環境

自己点検・評価表

事業所が目指していること ( 理念 ビ ジョン 基本方針など ) を明示してい る 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) について 職 員の理解が深まるような取り組みを 行っている 平成 年度組織マネジメント項目共通シート ( 経営層合議用 ) カテゴリー リーダーシップと

6 第三者評価の受審状況評価実施期間平成 29 年 5 月 11 日 ( 契約日 ) ~ 平成 30 年 2 月 16 日 ( 評価結果確定日 ) 受審回数 ( 前回の受審時期 ) 1 回 ( 平成 26 年度 ) 7 総評 特に評価の高い点 1 理念 基本方針とユニットケアについて基本理念や基本方

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看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

第2節 茨木市の現況

ANNUAL REPORT

宮城県福祉サービス第三者評価のご案内(宮城県)

2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

重症心身障害児施設の省令 ( 指定基準 ) を読む 全国重症心身障害児 ( 者 ) を守る会顧問山﨑國治 Ⅰ はじめに 平成 18 年 9 月 29 日 厚生労働省令第 178 号として 重症心身障害児施設の 人員 設備及び運営に関する基準 が厚生労働大臣から公布されました 省令のタイトルは 児童福

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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Microsoft Word - シラバス.doc

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【資料3】「児童福祉法等の一部を改正する法律」の概要(7.22現在)

Microsoft PowerPoint - 矢庭第3日(第6章ケアマネジメントのプロセス)

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

6 ( 別紙 ) ( 母子生活支援施設 ) ( 別紙 ) 支援 () 支援の基本 母親と子どもそれぞれの個別の課題に対応して 専門的支援を行っている 母親と子どもがそれぞれ抱える個別の課題に対して 目的や目標を明確にした合理的で計画的な一貫した専門的支援を行っている 母親と子どもの課題を正しく理解し

5 毎年研究発表しています平成 26 年度は 八代乳児院における個別保育のあり方について というテーマで 中堅職員 4 名で研究発表をされています 家庭的養護に向けて 個別の目標 実施 アンケートによる評価 見直し 今後の課題に向けての取り組み等養育 支援に取り組む姿勢があります 改善が求められる点

学校評価保護者アンケート集計結果 2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明

 

児童発達支援ガイドライン(本文・セット版)

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平成 28 年度桃山福祉会事業計画書 1 基本理念以下の理念を元に 法人の運営を行う 1. その日その時を穏やかに普通に楽しく生活できる 2. 必要な時にその方にあったサポートができるケアを目指す 3. 地域での生活が送れるように地域との交流を図る 2 運営方針基本理念に加え 介護サービス 組織 財

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(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

Transcription:

の公表事項 ( 乳児院 ) 1 第三者評価機関名 山口県社会福祉協議会 2 評価調査者研修修了番号 S15147 SK15123 3 施設の情報 名称 : 乳児院なかべ学院 種別 : 乳児院 代表者氏名 : 秋枝研二 定員 :48 名 所在地 : 下関市彦島角倉町 3-6-17 TEL:083-266-6515 ホームページ :http://nkbe-gkuin.org 施設の概要 開設年月日昭和 26 年 4 月 1 日 経営法人 設置主体 ( 法人名等 ): 社会福祉法人中部少年学院 職員数 常勤職員 : 39 名非常勤職員 6 名 専門職員 看護師 5 名栄養士 1 名 児童指導員 2 名嘱託医 1 名 保育士 20 名 4 理念 基本方針 入所児の健全な育成に真摯に取り組む 安全で安心な生活環境作りに努める 地域にとって必要とされる存在になることを目指す 専門職として知識 技術を習得させ 職員の資質向上を図る 職員が協調し合い 働きがいのある職場づくりに努める 5 施設の特徴的な取組 人的サービス面 担当養育性をとり入れ児童との愛着形成に努める 発達障害を持つ児童に対し心理士を活用したきめ細やかな対応 保育士 看護師が連携した健康管理 設備 環境面 小集団で遊べる部屋づくり 保護者が宿泊できる親子生活室設置 児童の安全確保のためのスプリンクラー設置

6 第三者評価の受審状況評価実施期間平成 27 年 7 月 1 日 ( 契約日 ) ~ 平成 28 年 1 月 22 日 ( 評価結果確定日 ) 受審回数 ( 前回の受審時期 ) 3 回 ( 平成 17 年度 平成 24 年度 ) 7 総評 特に評価の高い点 前回 ( 平成 24 年度 ) に引き続いての 3 回目の第三者評価受審でした 事前に職員一人一人が各項目を読み込んで自己評価に取り組まれていることが確認できました 訪問調査では 施設長はじめ職員の方々の 子ども達を慈しみ育んでいこうという気持ちが十分に伝わりました お正月 端午の節句 七五三や お食い初め ハロウィン 外出支援等 季節と子どもの発達段階に応じた多くの行事が実施され 社会性を育む支援が行われています これらは 施設内での職種を超えての連携やチームワークのよさが基盤となっていることが ヒアリング等で確認できました 子どもの安全や健康について配慮が良くなされていました 施設敷地内が土砂災害警戒区域に指定されていることもあり 避難訓練等の防災対策には力を入れておられること 食に関して乳幼児が美味しく食べやすいように工夫されていること 食育にも積極的に取り組んでおられること等は 高く評価されます 権利擁護に関して職員が一人ひとり目標を立て 会議の始まりに際しても 乳児院倫理綱領 スマイル宣言 職員の心がまえ 禁止事項 を唱和されるなど 日常的に権利擁護の姿勢が保たれていました これらは他の模範にもなりうる取組といえます 困難を抱える子どもと保護者の幸せの実現のため 穏やかな雰囲気の中での丁寧な支援の実践が 今後も継続されることを願っています また 更なる支援 資質の向上の物差しとして 今後ともこの第三者評価が活用されることを期待します 改善を求められる点 理念 基本方針 事業計画 等 保護者に開示すべき情報については 子どもの養育の理解を促すためにも積極的に周知を図ることが望まれます 苦情解決マニュアル 被措置児童等虐待の届出 通告の対応マニュアル 記録の管理規程の作成 アセスメント票の作成 ボランティアの受け入れに関する基本姿勢の明確化等が必要です

8 に対する施設のコメント調査者の皆様には ご多忙な中貴重な時間を割いていただきありがとうございました 充分とはいえない養育条件の中で職員一同 精一杯努力しています しかし まだまだ行き届いていないことも多く ご指摘いただいた点を改善していくとともにお預かりしている乳幼児が のびのびとより豊かに成長していけるように これからも支援してまいります 関係者の皆様にも厚くお礼申し上げます 9 別紙の に記載している事項について公表する

第三評価結果 ( 乳児院 ) ( 別紙 ) すべての評価細目 ( 共通評価基準 45 項目 内容評価基準 22 項目 ) について 判断基準 ( b c の 3 段階 ) に基づいた評価結果を表示する 評価細目毎に第三者評価機関の判定理由等のコメントを記述する 共通評価基準 (45 項目 ) 評価対象 Ⅰ 養育 支援の基本方針と組織 Ⅰ-1 理念 基本方針 Ⅰ-1-(1) 理念 基本方針が確立 周知されている 1 Ⅰ-1-(1)-1 理念 基本方針が明文化され周知が図られている b 明文化された理念や基本方針が事業計画書 ホームページ等で確認できました 職員での周知も図られています 今後は保護者への周知の工夫を期待します Ⅰ-2 経営状況の把握 Ⅰ-2-(1) 経営環境の変化等に適切に対応している 2 Ⅰ-2-(1)-1 施設経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握 分析されている 関係機関と連携し 情報収集に努められています 県内唯一の乳児院ということで 他の施設と情報交換の機会を多く持つことが難しいとは思いますが 経営環境の把握や地域のニーズの把握 課題分析等がなされることを望みます 3 Ⅰ-2-(1)-2 経営課題を明確にし 具体的な取組を進めている b 永年の施設運営で迎えた施設の老朽化については 理事会と職員委員会の中にそれぞれ対策会議を設置しておられ 具体的な取組をされていました 今後は 前項の 把握 分析 に基づいた具体的な取組がなされることが望まれます b

Ⅰ-3 事業計画の策定 Ⅰ-3-(1) 中 長期的なビジョンと計画が明確にされている 4 Ⅰ-3-(1)-1 中 長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている 家庭的養護推進計画 を策定され 近いうちに小規模化 家庭的養護へ向けた建て替えの準備を進めておられます 中 長期収支計画 の策定が望まれます 5 Ⅰ-3-(1)-2 中 長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されてい b る 運営計画や災害予防計画 職員組織等を含めた単年度の事業計画と収支計画は確認できました 中 長期計画を反映した単年度における具体的な事業計画の策定が望まれます Ⅰ-3-(2) 事業計画が適切に策定されている 6 Ⅰ-3-(2)-1 事業計画の策定と実施状況の把握や評価 見直しが組 b 織的に行われ 職員が理解している 主任職以上の職員で事業計画の原案を作成し 最終的に会議で決定するなど 職員が事業計画の策定に参加しています 事業計画を職員が理解するための具体的な取組や 組織的に評価 見直しがなされることを期待します 7 Ⅰ-3-(2)-2 事業計画は 保護者等に周知され 理解を促している c 保護者へは誕生会や面会等での来院時に口頭で行事の案内や説明はなされています 事業計画そのものを掲示板で公表するなど 保護者等へ周知する工夫が望まれます b Ⅰ-4 養育 支援の質の向上への組織的 計画的な取組 Ⅰ-4-(1) 質の向上に向けた取組が組織的 計画的に行われている 8 Ⅰ-4-(1)-1 養育 支援の質の向上に向けた取組が組織的に行われ 機能している 養育 支援の質の向上に向けて 年間のテーマに沿った院内研修を開催され 職員が計画 的に参加しています また 職員が山口県児童入所施設連絡協議会の研修委員会委員を担っ ており 積極的に外部研修へ職員を参加させています 9 Ⅰ-4-(1)-2 評価結果にもとづき組織として取り組むべき課題を明確にし 計画的な改善策を実施している b

全職員に前回の第三者評価調査の受審結果を配布され 会議において評価結果についての課題改善の見直しをしています 評価結果を基にした課題を文書化され 計画的に課題の共有化がなされることを期待します 評価対象 Ⅱ 施設の運営管理 Ⅱ-1 施設長の責任とリーダーシップ Ⅱ-1-(1) 施設長の責任が明確にされている 10 Ⅱ-1-(1)-1 施設長は 自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている 施設長の役割が明示された 平成 27 年度事務分担表 を全職員に配布し 会議の場で話をされており 施設長の責任を職員が理解しておられます 11 Ⅱ-1-(1)-2 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行 b っている 職員の新規採用の際に乳児院の倫理綱領を配布するなど 適切にサービス提供をしていくための取組が感じられました 遵守すべき法令について 福祉分野に限らずその他の関連法令の把握 認識が求められます Ⅱ-1-(2) 施設長のリーダーシップが発揮されている 12 Ⅱ-1-(2)-1 養育 支援の質の向上に意欲をもち その取組に指導 力を発揮している 院内 外研修をとおして職員の養育スキルの向上に積極的に努めておられることが 研修報告書で確認できました また今年度は 職員一人ひとりが権利擁護についての目標を立てて振り返る 仕組みが構築 実践されており 評価できます 13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を b 発揮している 人事 労務 財務等分析は行っています また 施設建て替えのための資金の確保について意識的に取り組んでおられます 今後は より効率的な事業運営と改善に向けての具体的な取組が望まれます

Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 心理職を採用する等 人員配置基準による加算職員や専門職員の積極的雇用に努めておられます 加算職員や専門職員を積極的に配置されています 人材確保が困難な情勢ながらも 人材確保 人員体制等について具体的な計画を立てられることを期待します 15 Ⅱ-2-(1)-2 総合的な人事管理が行われている b 職員の就労に関する意向は 年 2 回の上司による面接で把握しています 人事基準を明確に定め 職員処遇の水準を評価 分析する取組が望まれます Ⅱ-2-(2) 職員の就業状況に配慮がなされている 16 Ⅱ-2-(2)-1 職員の就業状況や意向を把握し 働きやすい職場づく りに取り組んでいる 年 2 回の主任クラスの職員による面接で職員の意向を把握し 反映できるようにされています また 職種を超えた主任職以上の役職者がスーパーバイザーとなり スーパービジョンが実施されています Ⅱ-2-(3) 職員の質の向上に向けた体制が確立されている 17 Ⅱ-2-(3)-1 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている b 今年度から 権利擁護 に関する意識向上のため 職員各人が年間の目標を立てておられます 目標達成度進捗状況を把握する仕組みが作られることを期待します 施設長へのヒアリングにより 今後は院内に 権利擁護委員会 を設置されると確認しました この取組に期待します 18 Ⅱ-2-(3)-2 職員の教育 研修に関する基本方針や計画が策定さ b れ 教育 研修が実施されている 職員を積極的に研修会に派遣しようとする姿勢は評価されます 研修に関する基本方針や基本姿勢を明確にして 体系化された研修計画が作成されることを望みます 19 Ⅱ-2-(3)-3 職員一人ひとりの教育 研修の機会が確保されてい る 院内研修は定期的に開催されており 外部研修の機会は 職員研修計画 により年間計画が定められています b

Ⅱ-2-(4) 実習生等の養育 支援に関わる専門職の研修 育成が適切に行われている 20 Ⅱ-2-(4)-1 実習生等の養育 支援に関わる専門職の教育 育成に b ついて体制を整備し 積極的な取組をしている 多くの実習生を受け入れ 保育実習生に対しては プログラムに基づいて対応していることは評価できます 実習生受け入れや育成についての基本姿勢が明示された 受け入れマニュアル の作成が望まれます Ⅱ-3 運営の透明性の確保 Ⅱ-3-(1) 運営の透明性を確保するための取組が行われている 21 Ⅱ-3-(1)-1 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている ホームページは見やすく整理され 施設 事業所の紹介と併せて収支計算書や貸借対照表等の財務管理が情報として公開されています 22 Ⅱ-3-(1)-2 公正かつ透明性の高い適正な経営 運営のための取組 b が行われている 法人の監事には社会福祉協議会役職員や税理士が任命されていますが 今後は外部監査を活用することが望まれます Ⅱ-4 地域との交流 地域貢献 Ⅱ-4-(1) 地域との関係が適切に確保されている 23 Ⅱ-4-(1)-1 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている さつき祭りや盆踊り 運動会やクリスマス等の行事が 民生委員や地域サロン参加者 地域の学校の生徒や学生を巻き込んで企画 実施されています 24 Ⅱ-4-(1)-2 ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確に c し体制を確立している ボランティア等の受け入れに対するマニュアルや受け入れ指針 を明示されることを求めます

Ⅱ-4-(2) 関係機関との連携が確保されている 25 Ⅱ-4-(2)-1 施設として必要な社会資源を明確にし 関係機関等と b の連携が適切に行われている 関係機関との連携は密にとれています どの職員でも活用できる機関 団体名 電話番号や所在地が記載されたリストを作成することが望まれます Ⅱ-4-(3) 地域の福祉向上のための取組を行っている 26 Ⅱ-4-(3)-1 施設が有する機能を地域に還元している b 月 1 回 施設内で育児サロンを実施し 地域に開放しています 施設に児童家庭支援センターが併設されており 外部の関係機関との連携もなされています 感染症対策の為 難しい点もありますが できる範囲で開放することを期待します 加えて 今後は地域に職員が出向き 地域に対して貢献を行うなどの具体的な活動が望まれます 27 Ⅱ-4-(3)-2 地域の福祉ニーズにもとづく公益的な事業 活動が行 b われている 児童家庭支援センターの職員が児童相談所の会議や要保護児童対策地域協議会 地域での虐待防止啓発活動などの活動を行っています 今後は 社会福祉事業に限らずとも 施設独自の公益的な事業 活動を積極的に行っていくことが期待されます 評価対象 Ⅲ 適切な養育 支援の実施 Ⅲ-1 子ども本位の養育 支援 Ⅲ-1-(1) 子どもを尊重する姿勢が明示されている 28 Ⅲ-1-(1)-1 子どもを尊重した養育 支援提供について共通の理解をもつための取組を行っている 児童にとって最善の利益をなによりも優先する という養育の理念は 基本方針 養育方針ともに整合性がとれており このことが明記された事業計画を職員に配布しておられます 29 Ⅲ-1-(1)-2 子どものプライバシー保護等の権利擁護に配慮した 養育 支援提供が行われている 乳児院倫理綱領 権利擁護チェックポイント を活用し 権利擁護の徹底を図っています また すまいる宣言 心がまえ 禁止事項 の周知徹底に努めています すまいる宣言 の中には プライバシー保護に関することが明文化されているのを確認しました

Ⅲ-1-(2) 養育 支援の提供に関する説明と同意 ( 自己決定 ) が適切に行われている 30 Ⅲ-1-(2)-1 保護者等に対して養育 支援選択に必要な情報を積極 的に提供している 保護者には施設紹介パンフレットを用いて 養育支援の内容を状況に合わせて丁寧に説明されています 31 Ⅲ-1-(2)-2 養育 支援の開始 過程において保護者等にわかりや すく説明している 養育支援の課程については 分かりやすくまとめた施設紹介ファイル 乳児院を利用される皆様へ を用いて具体的に説明されています 32 Ⅲ-1-(2)-3 措置変更や地域 家庭への移行等にあたり養育 支援 の継続性に配慮した対応を行っている 措置変更等の際 養育 支援が継続できるよう 慣らし保育 アルバム作成 アセスメント等が 丁寧におこなわれています 家庭への移行時には 新しい環境に慣れるための配慮として 保護者の面会時間の延長や外出頻度を増やすことの取組がなされています Ⅲ-1-(3) 子どもの満足の向上に努めている 33 Ⅲ-1-(3)-1 子どもの満足の向上を目的とする仕組みを整備し 取 b 組を行っている 担当制 家庭的な養育体制 食育体験等の取組がなされ 子どもとの愛着関係を大切にされています 保護者の視点からの 満足度の把握 に努めることが望まれます Ⅲ-1-(4) 子どもが意見等を述べやすい体制が確保されている 34 Ⅲ-1-(4)-1 苦情解決の仕組みが確立しており 周知 機能してい b る 苦情解決の仕組みは確立しており ホームページでも確認できました 苦情解決の仕組みについて 施設内掲示板等を活用して来院者にも分かりやすく周知することと 保護者に対しての周知徹底を希望します 35 Ⅲ-1-(4)-2 保護者等が相談や意見を述べやすい環境を整備し 保 b 護者等に周知している 相談窓口として 家庭支援専門相談員や里親支援専門相談員が保護者の意向を聞くようにしています 玄関カウンターに意見箱が設置されていましたが 意見の入れやすさに配慮して 職員の目が常時届かない場所への移設が必要だと思われました

36 Ⅲ-1-(4)-3 保護者等からの相談や意見に対して 組織的かつ迅速に対応している b 窓口としての職員を配置しています 苦情の受付事例は なし とのことでしたが 苦情解決の仕組みを効果的なものとするた め 規程やマニュアルを作成することが望まれます Ⅲ-1-(5) 安心 安全な養育 支援の提供のための組織的な取組が行われている 37 Ⅲ-1-(5)-1 安心 安全な養育 支援の提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている ヒヤリハットや事故報告に基づき 会議にて原因分析や再発防止策の取り決めがなされて いました 事故等の再発防止検討及び緊急会議等も行われ 周知徹底が図られるなど 事故 の未然防止に十分に配慮されています 38 Ⅲ-1-(5)-2 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し 取組を行っている 主任看護師が感染症予防対策担当者となって 発生の予防策や発生時の速やかな対応がマ ニュアルに沿って行われています 39 Ⅲ-1-(5)-3 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている 毎月 2 回 日中 夜間における火災 風水害 地震を想定した避難訓練が実施されていま した また キャスター付きのベッドの導入等 子どもの安全確保の取組が行われています Ⅲ-2 養育 支援の質の確保 Ⅲ-2-(1) 提供する養育 支援の標準的な実施方法が確立している 40 Ⅲ-2-(1)-1 提供する養育 支援について標準的な実施方法が文書化され養育 支援が提供されている 養育 支援はマニュアル化され いつでも確認できるように整理されています また 自立支援計画に基づいた養育 支援が行われています 41 Ⅲ-2-(1)-2 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確 b 立している 3 年に1 度 マニュアルの見直しが行われています 今後は 少なくとも年に1 回は検証 見直ししていく仕組みづくりが望まれます

Ⅲ-2-(2) 適切なアセスメントにより養育 支援実施計画が策定されている 42 Ⅲ-2-(2)-1 アセスメントにもとづく個別的な養育 支援実施計画 b を適切に策定している 自立支援計画は適切に作成されています アセスメント票を用いてのアセスメント手法を確立し アセスメント結果が目に見える形で示されることを期待します 43 Ⅲ-2-(2)-2 定期的に養育 支援実施計画の評価 見直しを行って いる 自立支援計画の評価 見直しが 各クラスで毎月 1 回開催される援助会議で行われています また 保護者の意見を反映するように努められています Ⅲ-2-(3) 養育 支援実施の記録が適切に行われている 44 Ⅲ-2-(3)-1 子どもに関する養育 支援実施状況の記録が適切に行 われ 職員間で共有化さている 記録ソフトの導入には至っていませんが 朝 夕の引継ぎ子どもの状況を共有し 養育日誌や申し送り帳を利用して漏れの無いよう 職種間を超えての申し送りがなされていることが 職員からのヒアリングにより確認できました 45 Ⅲ-2-(3)-2 子どもに関する記録の管理体制が確立している b 個人情報保護については職員に周知徹底されています 今後は記録の保存と廃棄 保管場所や保管方法について定めた取り扱い規程が作成されることを望みます

内容評価基準 (22 項目 ) 共通評価基準評価対象 Ⅲ 適切な養育 支援の実施 の付加項目 A-1 子ども本位の養育 支援 A-1-(1) 子どもの尊重と最善の利益の考慮 A1 A-1-(1)-1 社会的養護が子どもの最善の利益を目指して行われ ることを職員が共通して理解し 日々の養育 支援において実践している 子どもの最善の利益をめざして 子どもに寄り添い 穏やかにかかわっています 乳児院倫理綱領 すまいる宣言 心がまえ 禁止事項 を 職員が一堂に会する会議の都度唱和し 日常の実践に活かされています A-1-(2) 被措置児童等虐待対応 A2 A-1-(2)-1 いかなる場合においても体罰や子どもの人格を辱め るような行為を行わないよう徹底している 体罰の禁止は 心がまえ に明記されています 乳児院倫理綱領 すまいる宣言 心がまえ 禁止事項 を読み合わせるなど周知徹底されています 職員を外部研修に派遣し 後日 内部で伝達研修を開催することによって虐待防止に努められています A3 A-1-(2)-2 子どもに対する不適切なかかわりの防止と早期発見 に取り組んでいる 職員個別のスーパービジョンを年 2 回実施し 職員からの悩みや相談を受けながら幹部職員が支援の現状を把握されています アンケートや聞き取り 実習生等の外部の意見を取り入れるなどにより 日常の状況把握と不適切なかかわりの防止に努めています A4 A-1-(2)-3 被措置児童等虐待の届出 通告に対する対応を整備 b し 迅速かつ誠実に対応している 職員からのヒアリングにより 虐待発見時の通報先の周知が十分にされていなかったことが確認されました マニュアルの整備が求められます

A-2 養育 支援の質の確保 A-2-(1) 養育 支援の基本 A5 A-2-(1)-1 子どものこころによりそいながら 子どもとの愛着関係を育んでいる 子どもへ穏やかに寄り添いながらかかわっています また 担当制をとり 子ども一人ひとりを丁寧に養育しています 職員からのヒアリングにより 子どもの目を見つめながら話しかけ スキンシップに努めていることが確認できました A6 A-2-(1)-2 子どもの生活体験に配慮し 豊かな生活を保障してい る 小グループの養育ができるよう工夫し 養育者との十分にかかわりができるようにしています また お出かけや買い物等の外出支援に力を入れておられ 子どもの生活体験に配慮した養育が行われています A7 A-2-(1)-3 子どもの発達を支援する環境を整えている 発達に合わせた対応を心がけ 心理士とも連携しながら対応しています 施設見学により 職員が子どもに応じた適切な言葉を用いて穏やかに言葉かけがされていることが確認できました また 誕生日やクリスマスなどのプレゼントも 子どもの発達段階を考えて購入されています A-2-(2) 食生活 A8 A-2-(2)-1 乳幼児に対して適切な授乳を行っている b できる限り自律授乳を基本とし ミルクの量や時間をコントロールしながら授乳は行われていますが 自己評価表および職員からのヒアリングにより 授乳が重なった時には やむを得ず一人飲みをさせてしまうこともあるとのことでした A9 A-2-(2)-2 離乳食を進めるに際して十分な配慮を行っている 栄養士を中心として計画的に離乳が進められ 離乳食に入る前には医師の許可を受けています 食事形態は成長に合わせて5 種類用意されており 食べる回数は子どもの発育の段階によって臨機応変に対応されています A10 A-2-(2)-3 食事がおいしく楽しく食べられるよう工夫している 食事場所の見学により 明るい雰囲気で食べることができる環境に配慮されていることが確認できました また 食に興味が持てるようにスーパーへの買い物に連れて行ったり 食育 DVDやカードを作成したり ベランダ菜園など遊びを取り入れるなどの工夫がされています 食事は 素材の味を生かしたものを食べやすくして提供されています

A11 A-2-(2)-4 栄養管理に十分な注意を払っている 栄養士による栄養管理がなされ アレルギーに配慮して 天然のだし を使って調理されています また 食育のためにDVDを作成しています 行事食 病児食についても院内で連携しながら提供がなされています A-2-(3) 衣生活 A12 A-2-(3)-1 気候や場面 発達に応じた清潔な衣類を用意し 適切 な衣類管理を行っている 施設見学により 個人別の収納スペースを確認しました 清潔な衣類が用意され 個別に開催する誕生会や行事としてのクリスマス会で 子どもに衣類のプレゼントもされています A-2-(4) 睡眠 A13 A-2-(4)-1 乳幼児が快適に十分な睡眠をとれるよう取り組んで いる 冬季であれば加湿器 夏期であれば除湿器を設置し 温湿度に配慮されています 寝返りが難しい子どもは睡眠チェック表を用いて体位をチェックされています また 入眠 目覚めには 職員が寄り添えるようにしています 乳幼児突然死症候群を防止するため 無呼吸モニター で継続的な観察が行われています A-2-(5) 入浴 沐浴 A14 A-2-(5)-1 快適な入浴 沐浴ができるようにしている 施設見学により 沐浴がスキンシップの機会となっていることが確認できました 子どもに応じて5~10 分を目安に沐浴の時間が設けられています 設備や環境も清潔に保たれています A-2-(6) 排泄 A15 A-2-(6)-1 乳幼児が排泄への意識を持てるように工夫している 子ども一人ひとりの発達に合わせて 声を掛け対応がされています 年齢に応じて 子どもがトイレにて排泄することができるよう促されています A-2-(7) 遊び A16 A-2-(7)-1 発達段階に応じて乳幼児が楽しく遊べるように工夫 している 職員からのヒアリングにより 手遊びや膝だっこ等のスキンシップ また外気浴やすべり台 落ち葉拾い等の屋外遊びが日常的に行われていることが確認できました 一人ひとりの発達に応じて遊べるように玩具が準備されていました A-2-(8) 健康 A17 A-2-(8)-1 一人ひとりの乳幼児の健康を管理し 異常がある場合 には適切に対応している

看護師と常に連携をし 健康については十分に配慮しています また 医療機関との連携も取れています 乳幼児突然死症候群を防止するため 睡眠時の体位をチェックする 睡眠チェック表 や 8 台備えてある 無呼吸モニター で継続的な観察が行われていました A18 A-2-(8)-2 病 虚弱児等の健康管理について 日常生活上で適切 な対応策をとっている 看護師を中心に健康管理を行い 医療機関ともすぐに対応できるようにしています 個々の記録 ( 熱 体重 尿測 水分量 食事 酸素濃度等 ) をとり早期発見に努めています 入院の必要性が生じたときには職員が24 時間 子どもに付き添われています 通院は看護師と保育士が分担しながら対応されています A-2-(9) 心理的ケア A19 A-2-(9)-1 乳幼児と保護者等に必要な心理的支援を行っている 心理士自身が子どもたちの生活の中に入り 状況を把握し 連携しながら支援しています 子どもには日常的に 必要な保護者には面会時に心理士によるカウンセリングが行われています A-2-(10) 施設と家族との信頼関係づくり A20 A-2-(10)-1 施設は家族との信頼関係づくりに取り組み 家族か らの相談に応じる体制を確立している 家庭支援専門相談員が中心となって 家族の話を傾聴したり 定期的に写真や手紙を送るなどしながら 施設との信頼関係作りに努めていることが 自己評価結果表および職員からのヒアリングにより確認できました A-2-(11) 親子関係の再構築支援 A21 A-2-(11)-1 親子関係の再構築等のために家族への支援に積極 的に取り組んでいる 児童相談所と連携しながら 親子関係についての情報が共有されています 面会や帰省の際にはよく観察をして親子の関係調整に努めています また 各クラスの援助会議の中でも定期的に話し合われています A-2-(12) スーパービジョン体制 A22 A-2-(13)-1 スーパービジョンの体制を確立し 施設の組織力の b 向上に取り組んでいる スーパービジョンの外部研修を3 名の職員が受講されています 今後は スーパーバイザーおよび基幹的職員を職員に対して周知し 組織としての体制の確立を明確にすることが期待されます