⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 1

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

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< C8E C8E DA8E9F C95742E786C73>

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

Ⅳ 地方交付税

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

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スライド 1

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平成15年度小金井市一般会計決算概要

2 決算規模及び収支 (1) 決算規模 特別の平成 26 年度普通会計決算は 歳入総額 3 兆 5,779 億 31 百万円 歳出総額 3 兆 4,423 億 40 百万円となった 決算規模は 前年度に比べて歳入は8.0% の増 歳出は8.3% の増となり 歳入 歳出ともに4 年連続の増となった (

スライド 1

2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

(1) 市税 1 個人市民税 12,, 12, 1,, 1, 8,, 8, 6,, 6, 4,, 4, 2,, 2, 4,425,177 4,542,579 4,451,591 4,548,613 4,83,99 5,245,539 6,124,689 6,342,477 6,436,251 6,1

⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

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市税収入額(人口推移)

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健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等


2. 歳入の状況 ( 単位 : 億円 ) 1,8 1,6 1,4 1, 1, 1, 市債 国庫 県支出金 地方交付税 地方譲与税 交付金 市税以外の自主財源 市税 自主財源総額 比率 1,384 1,525 1,529 1,539 1, ,564

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

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目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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5 財政見通し地方交付税の減少等に伴い歳入額が大きく減少する一方で, 歳出は緩やかに減少することから, 期間を通じて収支不足が生じるものの, 財源対策 ( 財政調整基金の取崩し ) を講じることにより, 対象期間中は収支均衡を図ることができる見込みとなった しかしながら, 平成 33 年度末の財政調

(1) 市税 1 個人市民税 12,, 9, 1,, 75, 8,, 6, 6,, 45, 4,, 3, 2,, 15, 4,518,685 4,345,532 4,24,78 4,425,177 4,542,579 4,451,591 4,548,613 4,83,99 5,245,539 6,1

各種財政分析指標の解説

貝監第  号

財 政 の 現 状

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バランスシート等による都留市財政の分析

2007財政健全化判断比率を公表いたします

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地方公共団体財政健全化法

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H30 表紙

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

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試算の前提条件 2018( 平成 30) 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 市税を 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で示されたベースラインケースの指標により試算し

Ⅸ 財政健全化の取り組み 1 財政健全化の取り組みの状況 平成 28 年度行革効果額 歳入対策 歳出抑制 約 4.4 億円 約 2.4 億円 合計約 6.8 億円 平成 28 年度は 第 4 次東村山市行財政改革大綱第 3 次実行プログラム ( 平成 2 8 年度 ~30 年度 ) の初年度として


< 図 2: 歳出決算 ( 性質別内訳 ) の状況 > 区分 義務的経費 人件費扶助費公債費小計投資的経費その他経費他会計繰出金合計 年度

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

第 3 章 前期基本計画 第 節 14 これまでの行財政改革では 組織経営の視点を持った機能的で効率的な市役所 をテーマに 職員数や 人件費の削減 各種手当の見直し等に取り組み 効果を上げてきたところです しかしながら 社会情勢が急激に 職員数と総人件費の推移 変化する中 多様化する住民ニーズ職員給

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

1★⑥H26決算概要公表

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

おしえて!熊野市の予算の仕組み ~ー市の予算ができるまでー~

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

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1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

もくじ Ⅰ 財政 ってどんなもの? (1) 財政 とは? (2) お金の使い方はどうやってきまる?( 予算から決算まで ) 1 Ⅱ 決算について ( 普通会計 ) (2) 平成 26 年度の決算 3 Ⅲ 歳入 ( 普通会計 ) (1) (2) Ⅳ 歳出 ( 普通会計 ) (1) (2) 目的別にみた

概算要求基準等の推移

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57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

目 次 1 実施方針 1 2 収支不足への対応 2 3 改革のテーマと目標 2 4 重点項目 3 (1) 事務事業の見直し (2) 施設運営の見直し (3) 人件費の削減 (4) 受益者負担の適正化と収入確保の工夫 5 重点項目ごとの主な取組と目標効果額 4 (1) 重点項目ごとの主な取組 (2)

財政基礎講座

連結実質赤字比率 ) 実質赤字比率 =A/B*100が負一般会計等 2 会計名学童等災害共済学童等災害共済事業 数の場合における A/B*100の絶対 一般会計等 2 実質収支額 値 一般会計等 3 会計名 中小企業従業員中小企業従業員退職金等


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一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

配当割交付金株の特定配当等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 株式等譲渡所得割交付金株の譲渡益等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 地方消費税交付金府に納入

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

沖縄県の財政2015検討(最終)

PrimoPDF, Job 20

9 地方歳入中に占める地方税収入の割合の推移 ( その 1) 区 都道府県 分 昭和 2 年度昭和 5 年度昭和 10 年度昭和 15 年度 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 地方税

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

資料 3 平成 26 年度 神奈川県競輪組合 主要施策説明書 神奈川県

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沖縄県の財政2018

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地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

資料 1 税財政制度を通じた論点 Ⅰ 現状と課題 1. 地方財政の財政の概要 地方財政の平成 23 年度決算は 歳入約 兆円 歳出 97.0 兆円となっている なお 借入金残高は約 兆円と依然と高い水準にある 国と地方における最終支出ベースにおける比率は 42:58 となって

Microsoft Word - <公表版>H29資金管理方針

⑸ 老人保健拠出金については 平成 25 年度当初予算と同額の7 万 5 千円を計上した ⑹ 介護納付金については 平成 25 年度当初予算に比べ3.8% 減の1 億 8,4 03 万 9 千円を計上した ⑺ 共同事業拠出金については 平成 25 年度当初予算に比べ7.0% 増の3 億 7, 793

< CA8CF C58E5A92E88C8B89CA C8E8CF6955C816A2E786C73>

平成27年度 決算の概要

平成17年度の決算状況

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沖縄県の財政2017

2012(平成24)年度 予算編成方針について

Transcription:

危機的な財源不足及び財政状況! ~ 平成 24 予算編成をふまえて ~ 1 危機的な財政状況 ( 平成 24 予算編成 ) 平成 24 予算編成は 世界的な経済不況や東日本大震災の影響から 大幅な市税収入の減と社会保障関連経費等の増により 危機的な財政状況に至りました このような状況に対し 財政調整基金 8 億 4 千万円 繰越金 5 億円 臨時財政対策債 8 億 9 千万円 合計 22 億 3 千万円を活用することにより一般財源の不足を補い 市民サービスの量の確保と質の向上を図ったところです ⑴ 財政調整基金の枯渇これまで 市税収入の落ち込みや緊急的な市民サービスへの対応のため 平成 22 10 億 5 千万円 平成 23 16 億 5,600 万円を財政調整基金から取り崩してきました 平成 24 当初予算では 8 億 4 千万円の取り崩しを予定しており 末残高見込みでは8 億円を切る見込みです つまり このままの予算編成を行うならば 平成 25 予算編成にて基金を使い切り 平成 2 6 予算編成においては 大幅な収支不足に陥ることが想定されます H22 末残高 平成 23 H23 平成 24 H24 平成 25 H25 平成 26 予定予定予定 末残高 末残高 末残高 取崩額 積立額 見込 取崩額 積立額 見込 取崩額 積立額 見込 取崩額 積立額 ( 単位 : 億円 ) H26 末残高見込 財政調整基金 25 16 7 16 8 0 8 8 0 0 8 0 8 億円 25 20 15 10 5 0 5 10 平成 22 平成 23 平成 24 平成 25 平成 26 取崩額積立額末残高 1

⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 9 1 0 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 18 決算以降 繰越金が10 億円を超える状況になってきましたので 平成 20 2 億円 平成 22 3 億円 平成 23 から5 億円を当初予算で計上しています しかしながら 前の決算確定前に繰越金 5 億円を見込むことは 当該の財政運営において 5 億円はすでに市民サービスに活用されていることとなり 新たな市民サービスに活用することができず 残りの繰越金については 健全な財政運営を規定する地方財政法の趣旨からも 基金への積立を必ず行わなければならないことになります 下の表は 補正予算で増額した繰越金をどのように活用したかをまとめたものです なお 平成 23 は 繰越金以上に基金に積み立てたことがわかります 繰越金の状況 ( 単位 : 千円 ) 平成 19 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 平成 24 当初予算 補正予算 1 200,000 200,000 300,000 500,000 500,000 1,299,078 817,174 895,511 1,245,064 506,829 補正予算での繰越金活用状況 ( 単位 : 千円 ) 平成 19 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 財政調整基金 600,000 400,000 400,000 600,000 300,000 主な基金への積立 職員退職手当基金 150,000 100,000 100,000 庁舎建設基金 50,000 100,000 環境基金 100,000 200,000 100,000 都市再開発整備基金 200,000 200,000 200,000 100,000 100,000 教育施設整備基金 10,000 小計 1,050,000 700,000 700,000 960,000 600,000 新たな市民サービスへの活用 249,078 117,174 195,511 285,064 合 計 1,299,078 817,174 895,511 1,245,064 600,000 2

2 経常収支比率から分かる危機的財政状況経常収支比率は 自治体財政のエンゲル係数ともいえる指標で 市税等経常的に入ってくる一般財源 ( 分母 ) が 人件費 扶助費 公債費など経常的に支出される経費 ( 分子 ) にどれだけ使われているのかということを割合で示したものです つまり100% より低ければ 一般財源を福祉 教育 施設整備等のうち臨時的 緊急的な市民サービスに使うことができ 100% を超えていれば 経常的経費を市税等だけでは賄いきれないため 繰越金や財政調整基金など臨時的な一般財源で補うこととなるものです 下の表では 平成 23 当初予算から平成 24 当初予算まで 経常収支比率が100% を超えている状態ですので 財政的余裕がない危機的な状況での予算編成と財政運営が行われていることが分かります ちなみに 平成 24 予算編成では約 6 億 4 千万円の不足が生じていました 3

3 歳入状況 ⑴ 市税収入は約 5 億円の不足市税はこれまで地方分権の流れの中で 平成 18 から大きな変化があり 国の三位一体の改革 補助金 交付税 税の一体的改革は 国からの補助金廃止等とともに税源移譲が行われてきました しかし 市民サービスを維持していくためには 平成 19 20 決算を参考に200 億円程度の水準が必要な額と考えられますので 平成 24 当初予算では約 5 億円の不足と言えます リーマンショック以降 欧州政府債務危機 急激な円高や東日本大震災の影響等による市税収入の減収に対して 財政調整基金の取崩や臨時財政対策債の発行増などで対応してきました 4

⑵ 臨時財政対策債の制度変更による急激な発行抑制普通交付税の振替措置でもある臨時財政対策債は 中期財政計画では 市民サービスの維持向上のため 平成 23 24 に15 億円の発行を予定し 平成 27 まで段階的に9 億円 ( 平成 20 発行規模 ) に抑制する計画でした しかし 平成 23 から国の制度変更があり 平成 24 当初予算では 中期財政計画より約 6 億円減の8 億 9 千万円の発行予定となり 厳しい財政状況の一因となっています 一方 臨時財政対策債の平成 23 末残高見込みは 102 億円を超え 増え続けています 臨時財政対策債の発行は 次世代にその負担を引き継ぐことにもなりますので その管理及び抑制に努めなければなりません 5

( コラム ) 普通交付税と臨時財政対策債普通交付税は 地方団体間の財源の不均衡を是正するとともに 全国どこに住んでいる人にも 標準的な行政サービスを提供できるように必要な財源を保障する地方交付税制度に基づいて交付されるものです 地方交付税の総額は 国税のうちの法定割合を基本にしつつ 国が作成する地方団体の収支見込み ( 地方財政計画 ) により決定されます しかし 国税の法定割合のみでは 財源不足となるため 国と地方の責任分担の更なる明確化 国と地方を通ずる財政の一層の透明化等を図るため 平成 13 から国負担分については 国の一般会計からの加算により 地方負担分については 地方債 ( 臨時財政対策債 ) により補てん措置を講じることとなりました こういったことから臨時財政対策債は 普通交付税の振替措置と言われています 普通交付税 ( 財源不足額 )= 臨時財政対策債振替後基準財政需要額 - 基準財政収入額 基準財政収入額 標準的な税収見込み額の一定割合基準財政需要額 人口や面積等の単位を基に標準的な行政サービスを行うために必要となる一般財源の額 本市は 平成 15 から臨時財政対策債の発行可能額 ( 普通交付税振替額 ) が増額 となったこと等により不交付団体となりましたが 平成 23 には 臨時財政対策債 発行可能額の算出方法の見直しにより減額となり 再び交付団体となりました 6

4 歳出状況 ⑴ 義務的経費 人件費は 平成 10 以前には 100 億円を超えていましたが 行財政改 革により 70 億円を切る状況となっています 一方 扶助費は 障害者福祉費 生活保護費等の自然増 子育て 子育ち施策の推進等により増加傾向にあります が さらに平成 22 から子ども手当の影響により大きく増額しています ま た 主に市債の償還である公債費も これまでのまちづくりに係る市債の償還が 開始されたこと等により右肩上がりとなっています 全体では 人件費の減が扶助費と公債費の増により相殺されてしまっています 性質別 ( 義務的経費 ) ( 億円 ) 区分平成 10 平成 15 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 当初 平成 23 9 回補正 平成 24 当初 前当初対比 人 件 費 99 81 79 75 76 72 73 70 2 扶 助 費 41 43 53 56 74 78 80 77 1 公 債 費 27 24 27 27 28 28 28 29 1 計 167 148 159 158 178 178 181 176 2 120 億円 100 80 60 40 20 0 平成 10 平成 15 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 当初人件費扶助費公債費 平成 23 9 回補正 平成 24 当初 ⑵ その他の経費 平成 10 以降 行財政改革による委託化 ごみ処理経費 医療費 まちづ くり等により物件費 補助費等 繰出金 普通建設事業費が増加しています 性質別 ( その他 ) ( 億円 ) 区分平成 10 平成 15 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 当初 平成 23 9 回補正 平成 24 当初 前当初対比 物 件 費 49 49 54 57 58 63 65 63 0 維持補修費 1 1 2 2 2 2 2 2 0 補助費等 36 39 42 57 40 42 43 41 1 積 立 金 4 3 10 12 20 3 13 2 1 繰 出 金 22 31 31 34 34 35 35 36 1 普通建設事業費 27 31 60 52 48 48 46 48 0 予 備 費 0 0 0 0 0 1 1 1 0 計 139 154 199 214 202 194 205 193 1 70 億円 60 50 40 30 20 10 0 平成 10 平成 15 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 平成 23 平成 24 当初 9 回補正当初物件費維持補修費補助費等積立金繰出金普通建設事業費予備費 7

( 応用編 ) 経常経費充当一般財源の推移 経常経費充当一般財源は 毎年継続して支出される経費 ( 経常経費 ) に充当され る継続して収入する一般財源のことで この経費が少なければ 一般財源を福祉 教育 施設整備等のうち臨時的 緊急的な市民サービスに使うことができることと なります 人件費は 大幅に減少していますが 特に 扶助費 物件費 繰出金が増加傾向 にあり 一般財源を多く使っていることが分かります 市税等の一般財源が減少傾向にある中 一般財源が充当される事業は 増加傾向 にあることも厳しい財政状況の要因の一つとなっています 経常経費充当一般財源 ( 億円 ) 区 分 平成 10 平成 15 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 平成 23 平成 24 前当初 9 回補正当初当初対比 人 件 費 90 73 72 68 68 65 66 63 2 扶 助 費 14 13 17 18 21 21 23 23 2 公 債 費 27 24 27 27 28 29 28 29 0 物 件 費 31 31 36 35 36 40 40 43 3 維持補修費 1 1 1 1 2 2 2 1 1 補助費等 27 27 27 27 27 29 29 29 0 繰 出 金 16 22 24 24 23 25 25 25 0 計 206 191 204 200 205 211 213 213 2 100 億円 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 平成 10 平成 15 平成 20 平成 21 平成 22 平成 23 当初 平成 23 9 回補正 平成 24 当初 人件費扶助費公債費物件費維持補修費補助費等繰出金 8

5 危機的な財源不足中期財政計画 ( 平成 23 から平成 27 ) からの見直しは 実施計画 ( 平成 23 から平成 25 ) において まず歳入については 市税収入が約 5 億円から6 億円の減 臨時財政対策債については 普通交付税と合わせて約 3 億円から5 億円減としたうえで 15 事業を延伸さらに予算編成時に2 事業を延伸し 不足する一般財源を可能な限り財政調整基金の取崩により 収支を合わせています つまり 現在 危機的な財政状況の中で財政運営がなされており さらに平成 26 以降についても同様の財政環境が続くものと考えられます そこで 危機的な財源不足ですが 現在のところ事業費が未確定ですが 今後多額な経費が必要となる財政需要について その対応すべき財政的裏付けがないということがあります まず 市の最重要課題であるごみ処理問題については 環境基金への一定の積み立てを行っていますが 必要な経費については 最優先での措置が必要となります また 新庁舎建設については 必要かつ十分な基金積み立てを計画的に行うことが困難な状況にあり 公共施設については老朽化とともに 新たに高架下や東小金井駅北口まちづくり事業用地の活用等が求められています さらに 駅周辺整備や災害に強いまちづくりなど多額の財源を必要とする課題も山積しています このような課題を財政計画に位置付けるには 更なる経費の削減 歳入の確保や事業の選択と集中が必要となることから 危機的な財源不足の状況にあると言えます 9

6 よくある質問と回答 ⑴ いつから危機的財政状況となったのですか回答平成 22 からさらに厳しい財政運営となっています 平成 9 の第 1 次行財政改革大綱策定以降 今日まで 組織を挙げて行政運営の効率化 財政構造の健全化に向けて取組んでいるところです この間 平成 21 の財政運営では 臨時財政対策債 4 億円増 財政調整基金繰入金 1 億円増の補正が行われていますが 繰越金は 約 15 億円で収支的には大幅に黒字となっています しかし 平成 22 は景気低迷に起因する給与所得の減少等により市税が大幅に落ち込み 臨時財政対策債 15 億円の発行 財政調整基金繰入金が10 億 5 千万円という厳しい財政運営を強いられました したがって 平成 22 には 前繰越金による積立金約 14 億円により基金残高は増となりましたが 一方で 多額な財政調整基金からの繰入が行われており この頃からさらに厳しい財政状況が始まったと言えます 平成 20 地方税 交付税 各予算と決算の主な財政状況 臨時財政対策債 財政調整基金繰入金 計 繰越金 ( 実質収支 ) ( 単位 : 千円 ) 財政調整財調残高基金積立金 当初 20,105,076 36,001 900,000 300,000 21,341,077 4,628 1,632,995 決算 19,905,495 58,667 900,000 300,000 21,164,162 1,095,511 404,491 2,032,857 平成 21 平成 22 当初 19,745,969 15,000 900,000 200,000 20,860,969 5,383 1,838,240 決算 19,940,655 59,619 1,300,000 300,000 21,600,274 1,545,065 403,074 2,135,931 当初 19,058,951 1 1,500,000 1,000,000 21,558,952 1,902 1,137,834 決算 19,533,595 91,824 1,500,000 1,050,000 22,175,419 1,006,830 1,451,456 2,537,387 平成 23 平成 24 当初 19,788,354 1 750,000 1,070,000 21,608,355 549 1,467,936 決算見込 19,724,684 102,206 890,000 1,656,000 22,372,890 500,000 730,785 1,612,172 当初 19,493,102 110,000 890,000 840,000 21,333,102 376 772,548 ⑵ どうして危機的財政状況になったのですか 回答平成 9 から第 1 次 第 2 次 第 3 次行財政改革大綱に基づき 人件費は約 105 億円から約 70 億円 ( 平成 24 ) で約 35 億円の削減となり これまで財政の健全化とまちづくりや市民サービスの向上に努めてきました その結果 経常収支比率が平成 18 には88.1% となり 財政調整基金残高も25 億円を超えました しかしながら 平成 23 年 3 月の東日本大震災 平成 20 年秋に始まった金融危機 欧州債務危機 急激な超円高など世界経済の影響からも本市の歳入の根幹である市税収入が減収となり 歳出側においても 不安定な社会情勢からも社会保障費の大幅な増により 急速に厳しい財政状況となりました さらに平成 23 からは 普通交付税の振替措置でもある臨時財政対策債の発行可能額において大幅に減額となる改正が行われ 恒常的に一般財源が不足する状況に至っています 10

危機的な財源不足及び財政状況! ~ 平成 24 予算編成をふまえて ~ 発行平成 24 年 6 月小金井市作成小金井市企画財政部財政課 184-8504 東京都小金井市本町 6 丁目 6 番 3 号 :042-387-9802 11