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平成 29 年 6 月 28 日以降適用 別表第 1の2( 第 6 条及び第 8 条関係 ) 固定金利方式 基準利率 半年賦元金均等 うち据置期間 1 年を超え 2 年を超え 3 年を超え 4 年を超えなし 5 年以内 0.07% 0.07% 0.07% 0.07% 0.07% - 5 年を超え6

平成 30 年 8 月 28 日以降適用 別表第 1の2( 第 6 条及び第 8 条関係 ) 固定金利方式 基準利率 半年賦元金均等 うち据置期間 1 年を超え 2 年を超え 3 年を超え 4 年を超えなし 5 年以内 0.10% 0.10% 0.10% 0.10% 0.10% - 5 年を超え6


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資料 2-2 財政制度等審議会財政投融資分科会 編成上の論点 地方公共団体 平成 26 年 11 月 28 日財務省理財局

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自治体の資金調達 運用管理の工夫と 強化の取組み ( 東大 JFM フォーラム ) 平成 27 年 10 月 6 日各務原市企画総務部財政課

各務原市の概要 1 人口 145,604 人 ( 平成 22 年度国勢調査 ) 岐阜県南部の地方都市 ( 岐阜市 愛知県一宮市 犬山市等に隣接 ) 名古屋市から30km 圏内 市内中心部に航空自衛隊岐阜基地 主要産業 : 航空 宇宙産業 自動車関連産業 製薬業等

各務原市の概要 2 職員数 平成 22 年 4 月 962 人 平成 27 年 4 月 839 人 ( 12.8%) 財政力指数 平成 25 年度 0.862 平成 26 年度 0.865( 速報値 ) 予算規模 平成 27 年度 ( 一般 )46,350 百万円 ( 特別 )34,356 百万円 ( 国保 介護 後期高齢 下水 ) ( 企業 ) 3,572 百万円 ( 水道 ) 合計 84,278 百万円

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 1) 過去の発行額 ( 現年分 + 繰越分 ) ( 億円 ) 45 (42.3 億円 ) (41.9 億円 ) 40 35 (31.9 億円 ) (37.4 億円 ) (34.9 億円 ) (34.2 億円 ) 30 25 20 15 (25.9 億円 ) (20.1 億円 ) 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 2) 平成 25 年度債 ( 発行額 34 億 8,950 万円元金均等半年賦償還 ) 3 月末借入分 ( 据置期間無し 7 年固定金利 ) 臨財債 0.250% ( 20 億円 ) 4 月末借入分 ( 据置期間無し 10 年固定金利 ) 学校債等 0.290% ( 1 億 6,400 万円 ) 4 月末借入分 ( 据置期間無し 5 年固定金利 ) 防災対策債等 0.200% ( 1 億 2,090 万円 ) 4 月末借入分 ( 据置期間無し 7 年固定金利テールヘビー償還 ) 臨財債 0.225% ( 5 億円 ) 0.240% ( 7 億 460 万円 )

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 3) 平成 26 年度債 ( 発行額 34 億 1,630 万円元金均等半年賦償還 ) 3 月末借入分 ( 据置期間無し 7 年固定金利 ) 臨財債 0.150% ( 7 億円 ) 0.155%( 5 億円 ) 0.175%( 8 億円 ) 0.180%( 5 億円 ) 0.195%( 8,970 万円 ) 5 月末借入分 ( 据置期間無し 5 年固定金利 ) 緊急防災 減災事業債 0.150% ( 1,770 万円 ) 5 月末借入分 ( 据置期間無し 10 年固定金利 ) 合併特例債等 0.180% ( 3 億円 ) 0.220%( 3 億円 ) 0.280%( 2 億 890 万円 )

ここで 皆さんに質問です 1 Q1. なぜ 現在の償還方法 ( 満期一括 元利均等 元金均等 ) を選択したのですか 説明できる 説明できない Q2. なぜ 現在の据置期間を選択したのですか 説明できる 説明できない Q3. なぜ 現在の償還期間を選択したのですか 説明できる 説明できない Q4-1. なぜ 現在の利率決定方式 ( 固定金利 利率見直し 変動金利 ) を選択したのですか 説明できる 説明できない 4-2. 金利見直しの場合 見直しの基準は適切に整理できていますか 4-3. 変動金利の場合 指標とする金利は適切に選択されていますか Q5-1. なぜ 現在の調達方法 ( 相対 入札 ) を選択したのですか 説明できる 説明できない 5-2. 相対の場合 交渉のルールは適切ですか 5-3. 入札の場合 入札に工夫 ( コンベンショナル方式等 ) がされていますか Q6. なぜ 現在の金融機関等を調達先 ( 入札参加者 ) として選択されたのですか 説明できる 説明できない Q7. なぜ 現在の調達時期 (3 月末 5 月末等 ) を選択されたのですか 説明できる 説明できない

ここで 皆さんに質問です 2 Point 説明できない にチェックが入ったら 現在の資金調達業務を点検し 改善できる可能性 1 理由なき 前例踏襲 となっていませんか? 2 担当の方だけでなく 上司も巻き込んで庁内で議論してみては?

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 4) 償還方法の選択 元金均等償還を選択 総利払い額の抑制を重視 利率見直し協議を行うことを前提とした契約 初期の金利を抑制 将来的な金利変動リスクへの備え 資金調達先の選択 ( 入札 : コンベンショナル方式の採用 ) 最も低い利率を提示した金融機関から借入 多段階の利率提示 貸付上限額の設定を認める 大きなロットに対応できない金融機関も積極的に参加

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 5) 各金融機関支店長様 各務原市長 銀行等引受債にかかる資金の借入れについて 日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます 2 6 各財第 2 9 5 号平成 27 年 4 月 27 日 浅野健司 平成 26 年度一般会計に係る市債につきまして 以下のとおり銀行等資金の借入れを実施しますので 下記期限までに財政課へ借入利率のご提示をお願いします 最低利率を提示された金融機関から借入れを行いますので 当市財政状況も勘案の上 ご検討願います 詳細につきましては 別紙をご参照ください 銀行等引受債借入条件等 借 入 額 808,900,000 円 ( 予定 ) 借入対象事業 合併特例債 公共事業等債 学校教育施設等整備事業債 借 入 日 平成 27 年 5 月 29 日 ( 金 ) 元金均等半年賦償還 償 還 方 法 償還元金は千円単位とし 端数は初回の償還元金に含めるものとする 金 利 固定金利 借 入 期 間 10 年間 ( 据置期間無し ) なお 利率提示日時点において全金融機関からの借入総残高に占める借入残高の割合が 50% を超える金融機関からの借入れは行わないこととします 借入結果については ご要望に応じて公表致します 借入利率提示期限 記 平成 27 年 5 月 20 日 ( 水 ) 正午 借入先決定 ( 予定 ) 日平成 27 年 5 月 21 日 ( 木 ) 借入 ( 予定 ) 日平成 27 年 5 月 29 日 ( 金 ) 借入条件等 詳細は別紙のとおり 借入金額 17,700,000 円 ( 予定 ) 借入明細償還 5 年据置期間無し 借入金額 808,900,000 円 ( 予定 ) 緊急防災 減災事業債 合併特例債 公共事業等債 学校教育施設等整備事業債 借入明細償還 10 年据置期間無し 償還期日 Check その他 毎年度 9 月 30 日 3 月 31 日 ( 初回償還日 : 平成 27 年 9 月 30 日 ) ( 最終償還日 : 平成 37 年 3 月 31 日 ) 返済日が休日の場合は その後日とする ( 但し 利息計算については 本来の償還期日 (9 月 30 日 3 月 31 日 ) までとする ) 多段階の利率及び貸付金額の提示を可とする 各利率につき貸付額上限設定を可とする ( 但し 各下限は 2 億円とする ) 利息は 年 365 日で計算する 利息計算は借入日から起算する 入札の結果 同利率の場合は提示金額の大きい方を優先する 同利率 同金額の場合はくじ引きとする

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 6) 借入額 10 億円の入札例 最低入札金額 :2 億円以上パターン 1 : 貸付上限額を 8 億円とし 5 億円を a% 残り 3 億円を b% で入札 パターン 2 : 6 億円を c% 残り 4 億円を d% で入札 パターン 3 : 貸付上限を 8 億円とし その全額を e% で入札 パターン 4 : 全額を f% で入札 <2 段階利率提示 > 貸付額 <1 段階利率提示 > 貸付額 借入額 貸付上限額 4 億円 d% 借入額 貸付上限額 3 億円 b% 10 億円 f% 5 億円 a% 6 億円 c% 8 億円 e% パターン 1 パターン 2 パターン 3 パターン 4

資金調達の現状 ( 銀行等引受債の発行状況 7) 借入金利率に関する特約書 ( 金利見直し ) 各務原市 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) は 平成 24 年 5 月 31 日付け金銭消費貸借契約 ( 以下 原契約 という ) に基づ き 甲が乙より借受け負担する債務金 1,585,800,000 円の利率に関し 次の条項に従うことを特約します 記 ( 借入利率の変更 ) 第 1 条原契約第 1 条第 3 項に定める借入利率年 % を本契約締結後 7 年後の平成 31 年 3 月 31 日 ( 銀行休業日の場合は翌営業日 ) の利息支払日の翌日を利率変更の基準日として見直すこととする 2. 借入利率の変更による新借入利率の適用開始日は 前項における利率変更の基準日とする ( 利率変更の基準 ) 第 2 条 平成 31 年 4 月 1 日以降の借入利率は 見直し時の金融情勢を勘案したうえ 甲 乙双方の協議により適正な新利率を決定し変更するものとする ( 繰上返済 ) 第 3 条 7 年後の利率見直し時に繰上返済ができるものとする ( 適用範囲 ) 第 4 条 本契約書に定めのない事項は すべて原契約の各条項によるものとする 本契約を証するため 特約書 2 通を作成し 甲および乙記名押印のうえ 各々 1 通を保管するものとする 平成 24 年 5 月 日 以上 甲 岐阜県各務原市那加桜町 1 丁目 69 番地 岐阜県各務原市長森真 乙

資金調達の現状 ( 借入業務の見直し 1) 資金調達に関して 1 財政課内で銀行等引受債の借入業務の位置づけが低い 予算編成 財政課業務 交付税の算定決算統計財務諸表の作成その他 各種調査回答 寄附金の受入れ 銀行等引受債 2 金融に関する知識の不足 3 他市の資金調達に関する情報の不足

資金調達の現状 ( 借入業務の見直し 2) アンケート調査 (H24) 周辺自治体対象 調査の結果は 各務原市 A 市 B 市 C 市 D 市 財政力指数 0.874 0.844 0.629 0.784 0.517 発行額 ( 千円 ) 1,000,000 304,700 810,700 73,600 46,400 起債種別 合併特例債学校教育施設等整備事業債 合併特例債公共事業等債 合併特例債 学校教育施設等整備事業債 一般単独事業債 償還方法元金均等半年賦元利均等半年賦元金均等半年賦元利金等半年賦元利金等半年賦 償還年限 15 年 15 年 15 年 10 年 30 年 据置期間 3 年 1 年無し 2 年 5 年 利率見直し有り (7 年経過時 ) 無し無し無し無し 借入利率 (%) 0.295 0.900 0.790 0.620 1.900 平均償還年限 ( 年 ) 6.247 8.256 7.630 6.213 13.758 対国債スプレッド (%) -0.072 0.245 0.227 0.198 0.621 入札実施の有無実施実施実施実施実施 その他条件等 貸付上限金額の設定を認めている 利率を多段階に分けて入札することを認めている 無し 貸付上限金額の設 定を認めている 無し 無し 入札参加金融機関数 11 7 5 8 5 Point 実は この地域では最も低利で借入れを行っていた

資金調達の現状 ( 借入業務の見直し 3) 入札実施の有無について アンケート調査 (H24) 中核市 特例市対象 Q 銀行等引受債の発行の際 借入利率の入札 ( 見積り合わせ方式を含む 以下同じ ) を実施していますか Q 銀行等引受債の発行総額のうち 入札により決定するのは全額ですか 一部ですか n=78 14 市 18% 64 市 82% 実施している 実施していない n=64 31 市 48% 33 市 52% 全額 一部 利率見直し方式の採用の有無 交渉方針の有無について Q 利率見直し方式を採用していますか n=64 45 市 70% 19 市 30% 採用している 採用していない Q 利率見直し時の見直し方法について約定にどのように定めていますか n=19 10 市 53% 1 市 5% 8 市 42% 交渉 ( 協議 ) により決定自動的に算定その他 Q 利率見直し時の交渉方針は策定済ですか n=8 6 市 75% 2 市 25% 策定済未策定

資金調達の現状 ( 借入業務の見直し 4) 入札の状況について Q 入札の参加対象に生命保険会社 損害保険会社等が含まれますか n=64 39 市 61% 25 市 39% 含まれる含まれていない Q 入札に参加している金融機関名等を公表していますか n=64 53 市 83% 11 市 17% 公表している公表していない アンケート調査 (H24) 中核市 特例市対象 Q 入札結果を公開していますか n=64 13 市 20% 51 市 80% 公開している公開していない Q 入札条件提示日から入札日 ( 締切日 ) までの期間 n=64 6 市 9% 24 市 38% 4 市 6% 4 市 6% 26 市 41% 1 週間未満 1 週間 ~2 週間 2 週間 ~3 週間 3 週間 ~4 週間 1 ヶ月 Q 入札日 ( 締切日 ) から借入日までの期間 n=64 3 市 5% 22 市 34% 1 市 1% 1 市 1% 37 市 58% 1 週間未満 1 週間 ~2 週間 2 週間 ~3 週間 3 週間 ~4 週間その他

資金調達の現状 ( 借入業務の見直し 5) 地方公共団体金融機構による出前講座の活用 借入利率が妥当なものかどうか 比較 判断できるようになった 償還方法 借入期間が違う他市と比較できるようになった 国債利回り差 ( スプレッド ) を計算する方法を教わった 金融機関側の事情をある程度理解できるようになった 銀行の資金調達方法 貸出シェア等について講義を受けた 出前講座の様子 Point 利率見直し交渉において絶大な効果

資金調達の現状 ( 見直しの成果 1) 新発債借入業務 ( 抜粋 ) 更なる総利払額の削減の実現 短期固定債 (5 年 7 年 ) の導入 事務量の削減 透明性の確保 テールヘビー償還方法の導入 一律設定の据置期間を見直し 金融機関の意向も反映 例年 5 月末に行う借入を3 月末 4 月末にも実施 Check 削減効果額約 4 億円 H24~26 年度の借入を従前の方法で借入れたと 仮定した場合の比較額

資金調達の現状 ( 見直しの成果 2) 既発債利率見直し業務 H24 年度末利率約 2/5 に圧縮 ( 4 千 5 百万円 ) H25 年度末利率約 1/5 に圧縮 ( 5 千 4 百万円 ) H26 年度末利率約 1/5 に圧縮 ( 5 千 6 百万円 ) Check 削減効果額約 1 億 5,500 万円 新発債の借入業務とセットで 5 億 5,500 万円を達成

利率見直し交渉 1 将来的な金利変動リスク等への備えとして 利率見直し協議を行うことを前提とした借入れを採用 平成 24 年度に 見直し協議が本格的にスタート 見直し対象の借入れ ( 平成 24 年度末実施分 ) A 社 B 社 当初借入日償還期間 ( 見直し ) 当初借入額 ( 千円 ) H24 末現在高 ( 千円 ) 借入利率 (%) 平成 15 年 4 月 30 日 15 年 (10 年後 ) 据置期間 3 年 523,400 523,400 218,050 218,050 小計 1,046,800 436,100 0.695 0.695 見直し後 0.285% 0.350% A 社 B 社 C 社 D 社 当初借入日償還期間 ( 見直し ) 当初借入額 ( 千円 ) H24 末現在高 ( 千円 ) 借入利率 (%) 平成 18 年 4 月 27 日 15 年 (7 年後 ) 据置期間 3 年 519,200 509,500 300,000 263,400 377,552 370,544 218,176 191,552 小計 1,592,100 1,157,824 合計 2,638,900 1,593,924 1.400 1.250 1.200 1.000 見直し後 0.455% 0.450% 0.400% 0.350%

利率見直し交渉 2 平成 25 年度末 26 年度末にも見直し協議を実施 担当者が変わっても ノウハウを引き継いでできた 見直し対象の借入れ ( 平成 25 年度末実施分 ) E 社 F 社 当初借入日償還期間 ( 見直し ) 当初借入額 ( 千円 ) H25 末現在高 ( 千円 ) 借入利率 (%) 平成 16 年 4 月 30 日 15 年 (7 年後 ) 据置期間 3 年 930,200 920,500 616,712 613,300 小計 1,850,700 1,230,012 1.300 1.300 見直し後 0.300 0.225 見直し対象の借入れ ( 平成 26 年度末実施分 ) G 社 H 社 I 社 J 社 当初借入日償還期間 ( 見直し ) 当初借入額 ( 千円 ) H26 末現在高 ( 千円 ) 借入利率 (%) 平成 20 年 5 月 30 日 15 年 (7 年後 ) 据置期間 3 年 215,000 306,100 200,000 1,220,000 143,312 204,048 130,428 813,296 小計 1,941,100 1,291,084 0.800 1.090 1.200 1.320 見直し後 0.190 0.198 0.220 0.195

利率見直し交渉 3 見直し交渉のながれ 1 信頼関係の構築 (12 月下旬 ~1 月中旬 ) 市の財政状況や借入の方針等について意見交換 今後も長い付き合いをしたいため どこかで合意したいとの考えを伝える とは言え 合意できない場合は繰上償還を行う考えを伝える 今後 金融機関側が好条件を出しやすいように改善( 借入時期 各種情報提供等 ) する考えがあることも伝える 2 見直しの考え方を提示 (2 月中旬 ) 交渉のベンチマークに国債( 固定利付債 ) の流通利回り 財務省提供 を用いる方針を伝える また 国債との違い( 満期一括償還 / 定時償還 ) を利率に反映したいとの考えを伝える

利率見直し交渉 4 見直し交渉のながれ 3 金融機関の反応と市の対応 ( 主なもの ) 国債をベンチマークに用いない 本支店レートを用いたい 本支店レートでは 市民や議会に対して説明不可能 一般的な指標がベンチマークである必要 金利スワップレートを用いたい 国債の金利状況を考慮し 金利スワップレートを用いることは了解 しかし 満期一括償還と定時償還の違いが考慮されないため 平均償還年限の考え方を用いる必要 平均償還年限の考え方は用いない 満期一括償還と定時償還の違いを反映させるため 今後も主張

資金調達の課題 課題研究の継続 入札参加金融機関の枠組み 市外の金融機関 生保 損保など多様な調達先の確保 入札結果の公表 発行形式( 証券 or 証書 ) メリット デメリットを整理 検討 資金運用担当課( 会計課 ) との連携 預金レートを借入先の決定に反映できないか? 等々

< 参考 > 利率見直しの考え方 1 見直しの考え方 (1) ベンチマーク 国債 ( 固定利付債 ) の流通利回り ( 財務省提供 ) を用いる 市は市民や議会に対して説明責任を負っており 信用度及び透明性が高い指標を用いる必要 国債は流通量が多く取引も活発であり 指標としての信用度 透明性が高い 流通市場における国債の利回りは常に変動しており 経済情勢や金融情勢等を反映 (2) 残債の償還年限 平均償還年限の考え方を用いる 満期一括償還の国債と違い 市債の償還は定時償還であるため その違いを反映させる必要

< 参考 > 利率見直しの考え方 2 定時償還と満期一括償還の金利の違い ( 例 ) 借入額 5 億円で 償還期間 5 年 ( 元金均等償還方式 ) の場合 定時償還 ( 元金均等 ) 満期一括償還 元本残高 一般的にすべての年限で 5 年もの金利以下となる 元本残高 1 年もの金利適用 < 5 年もの金利 2 年もの金利適用 < 5 年もの金利 3 年もの金利適用 < 5 年もの金利 すべて 5 年もの金利が適用 4 年もの金利適用 < 5 年もの金利 5 年もの金利適用 = 5 年もの金利 0 1 2 3 4 5( 年 ) 0 1 2 3 4 5( 年 ) ( 出典 : 地方公共団体金融機構 )

< 参考 > 利率見直しの考え方 3 平均償還年限とは ( 例 ) 借入額 5 億円で 償還期間 5 年 ( 元金均等償還方式 ) の場合 ベンチマークとする国債は満期一括償還である 流通市場における国債の流通利回りと比較するためには 満期一括償還をしたと仮定した当該借入の償還年限 ( 平均償還年限 ) に対する金利で比較する必要 満期一括償還満期一括償還の場合 平均償還年限は常に借入期間と等しくなる 定時償還 ( 元金均等 ) 定時償還の場合 X 年ものの借入れを足し上げ 平均値を求めたものが平均償還年限となる ( 借入期間 償還額 ) の総額 当初借入総額 = 平均償還年限 元本残高 元本残高 5 億 1 年もの 2 年もの 3 年もの (1 年 1 億 +2 年 1 億 +3 年 1 億 +4 年 1 億 +5 年 1 億 ) 5 億 3 年 5 億 3 年もの 3 年 4 年もの 5 年もの 借入期間 借入期間 ( 出典 : 地方公共団体金融機構 )