図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

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平成26年版 特別会計ガイドブック

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

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資料 1-1 資料 1-1 平成 29 年度財政融資資金運用報告について 平成 30 年度財政融資資金運用報告について 平成令和元年 30 年 7 月 26 日財務省理財局財務省理財局

総務省予算のポイント 30 年度予算編成の基本的な考え方 1. 情報通信予算については ICT による経済成長を実現するため サイバーセキュリティの強化 ICT の安心 安全の確保や世界最高水準の ICT 環境の整備などの施策に重点化 2. 地方自治予算については 地域への ヒト 情報 の流れの創出

平成 31 年度社会保障関係予算のポイント 頁 新 ( 平成 31 年 1 月 18 日閣議決定 ) 旧 ( 平成 年 12 月 21 日閣議決定 ) 1 平成 31 年度社会保障関係費の姿 平成 31 年度社会保障関係費の姿 ( 注 ) 年度 31 年度増 減 329, ,914 +1

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特別会計の改革について

9 地方歳入中に占める地方税収入の割合の推移 ( その 1) 区 都道府県 分 昭和 2 年度昭和 5 年度昭和 10 年度昭和 15 年度 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 地方税

貝監第  号

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

2007財政健全化判断比率を公表いたします

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15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

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57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

02_公表資料<厚生年金・国民年金の平成27年度収支決算の概要>

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47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

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特集 年度 箕輪町の予算 活力あふれる 元気なまちづくりをめざす 夢を持った積極予算 平成 平成 年度の箕輪町当初予算が 町議会3月定例会で審議され成立しました 平成 年度箕輪町一般会計予算総額は 億7000万円となり 前年度に比べ1億円 増となりました これは子ども手当事

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

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2017 年度第 1 四半期業績の概要 年 8 月 9 日 日本生命保険相互会社

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

(2) 具体的な事業の内容 地震再保険事業は 民間損害保険会社が引き受けた地震保険の責任の一部を政府が再保険するものです すなわち 地震被害が大きく 損害額が巨額に上る場合 民間損害保険会社だけでは支払いが困難になるので 損害額が一定の額を超過した場合 その超過した部分について 国が再保険金を支払う

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には


図表 1 各特別会計ごとの平成 17 年度歳入歳出決算状況 ( 単位 : 億円 ) 1. 事業特別会計 収納済歳入額 (1) 支出済歳出額 (2) 繰越額 不用額 歳計剰余金 (1-2) 翌年度歳入に繰入 歳計剰余金の処理状況 他勘定に繰入 翌年度の一般会計に繰入 44 条資金に積立て 積立金 資金

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

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Microsoft Word - ●01 第1章・第2章

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

連結実質赤字比率 ) 実質赤字比率 =A/B*100が負一般会計等 2 会計名学童等災害共済学童等災害共済事業 数の場合における A/B*100の絶対 一般会計等 2 実質収支額 値 一般会計等 3 会計名 中小企業従業員中小企業従業員退職金等

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 資 料 2 

Taro-中期計画(別紙)

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856


平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

Ⅱ平成13年度上半期の財政状況

再保険金の支払 制度発足以来 平成 7 年兵庫県南部地震 ( 阪神淡路大震災 ) 平成 23 年東北地方太平洋沖地震 ( 東日本大震災 ) 及び平成 28 年熊本地震において 日本地震再保険株式会社の請求に基づき 国が再保険金を支払っています 平成 29 年度までに国が支払った再保険金の累計額は次の

新しい地方公会計制度 これまで南阿蘇村では 総務省方式改訂モデル ( 以後 改訂モデルと言います ) の財務書類を作成してきました 南阿蘇村がこれまで積み上げてきた資産と この先返済する必要がある負債 すでに支払いが終わっている純資産などの情報を表示した貸借対照表など 今までの決算書では把握できなか

3 特別会計 29 年度において 特別会計に関する法律に基づき設置されている特別会計は 13( 以下 勘定区分の ない特別会計についても 1 勘定と数えることとする これによれば 勘定数は 33 となる ) である そして 同年度における特別会計の一般会計からの繰入額 決算剰余金 年度末における積立



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1. 国際財務報告基準に準拠した財務諸表 ( 抜粋 翻訳 ) 国際財務報告基準に準拠した財務諸表の作成方法について当行の国際財務報告基準に準拠した財務諸表 ( 以下 IFRS 財務諸表 という ) は 平成 27 年 3 月末時点で国際会計基準審議会 (IAS B) が公表している基準及び解釈指針に

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あいおいニッセイ同和損保の現状2013

○ 何のために財務書類を作成するか

資金収支計算書 平成 30 年度の収支状況を資金収支計算書の流れでみると 収入額は平成 31 年度新入生の入学時納付金の前受金等を含め 195 億 5,975 万 4 千円となり 前年度より繰越された 40 億 5,576 万 3 千円を加えると 収入合計は 236 億 1,551 万 7 千円とな

最上町バランスシートを読むにあたって

平成 2 4 年度 佐賀市財務書類 基準モデル 平成 26 年 3 月佐賀市総務部財政課

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財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

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資料 1 税財政制度を通じた論点 Ⅰ 現状と課題 1. 地方財政の財政の概要 地方財政の平成 23 年度決算は 歳入約 兆円 歳出 97.0 兆円となっている なお 借入金残高は約 兆円と依然と高い水準にある 国と地方における最終支出ベースにおける比率は 42:58 となって

平成30年公認会計士試験

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

平成25年度決算の概要

Microsoft Word - 5第Ⅰ部第1章

平成27年度 決算の概要

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

(Microsoft Word - 24\214\366\225\\\210\304.doc)

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

2

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平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出

( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

180222_中期計画別紙②

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

資産の部 道路 小 中学校など公共施設の現在価値のほか 他団体に対する出資金や預金など これまで積み上げてきた金額 負債の部 借入金の残高 退職手当の引当金など 将来の世代が負担しなければならない金額 純資産の部 資産のうち税金などによって形成され これまでの世代が負担した金額 公共資産 自治体が所

地方公共団体財政健全化法

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

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一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞれの性格や目的は多種多様であり その歳出の中にも性格の異なる様々なものがあります このため 特別会計を含めた国全体の財政規模を見るうえでは 単純に一般会計と全特別会計の総額を見るだけでなく 重複計上額及び国債の借換額を除いたり ( 重複計上額等を除いたものを純計額といいます ) 歳入 歳出のそれぞれの性格や目的に応じた整理を行ったうえで その規模を捉えることが求められます (2) 総額ベースで見た国全体の財政規模まず 一般会計と全特別会計を単純に合計した総額ベースで国の財政を見てみましょう 総額ベースで見た国の財政規模は 平成 30 年度当初予算では 歳入が 488.8 兆円 ( 対前年度 5.1 兆円 ) 歳出が 486.2 兆円 ( 対前年度 5.5 兆円 ) となっています (3) 純計ベースで見た国全体の財政規模 1 国全体の財政規模を純計ベースで見る必要性我が国の予算は 予算の全貌を明らかにする観点から コストの重複計上による部分についても 財政法第 14 条により その歳入歳出につき各々その総額を予算に計上することとしています ( 総計予算主義 ) そのため それらの歳入 歳出を単純に全て積み上げると 実質的な国の財政規模をはるかに超えた額になってしまいます 例えば 一般会計から特別会計へ繰入れを行い その特別会計で事業を行った場合 当該事業費に相当する一般会計の歳入額 ( 一般税収等 ) とともに その特別会計にも重複して同額の歳入額 ( 一般会計からの繰入額 ) が計上されることから 総額ベースでは倍の歳入があるように見えます 同様に 歳出についても 特別会計の歳出額 ( 当該事業費 ) だけでなく一般会計にも同額の歳出額 ( 特別会計への繰入額 ) が計上されて倍の歳出があるように見えます ( 注 1) 国民経済計算 (SNA) による国民所得統計の計算に当たっては 企業の内部取引に当たる部分は重複計上されないようになっています その結果算出された平成 28 年度における我が国の経済規模 539.4 兆円に占める公的需要は 133.2 兆円 ( 政府最終消費支出 106.2 兆円 公的固定資本形成 27.0 兆円等 ) となっています ( 注 2) 重複計上部分は 企業でいえば倉庫から工場への材料の移出や工場同士の間での製品の移出入といった内部取引に当たるものです このような会計のやり方は 資金のやり取りの内容の細かい部分まで正確に捉えることができますが 単純に加算したのでは見かけ上の規模が実際よりも大きくなってしまい 実質的な規模を見るには適していません 27

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 486.2 479.2 兆円兆 国の財政 238.9 223.0 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 C 特会 C 特会 個々の会計単位の収支が全て把握できます 一般会計と特別会計との間の入り繰り 特別会計間の入り繰りなどの重複額が計上されます 一般会計と特別会計との間の入り繰り 特別会計間の入り繰りなどの重複額を除くため 実質的な規模が把握できます したがって 一般会計と特別会計を合わせた実質的な国の財政規模を見ていくには 会計間取引額がすべてそれぞれの歳入 歳出に計上された額を合計した 総額 ではなく 総額から会計間の取引として重複計上されているもの等を除いた 純計 で見ていく必要があるのです ( 図 4-1 上の矢印の合計サイズの違い ) 2 純計ベースで見た国全体の財政規模一般会計と全特別会計の歳入 歳出の総額から 会計間相互の重複計上額及び国債の借換額を除いた純計ベースで見た国の財政規模は 平成 30 年度当初予算では 歳入が 239.7 兆円 ( 対前年度 0.5 兆円 ) 歳出が 238.9 兆円 ( 対前年度 1.6 兆円 ) となっています 図 4-2 総額と純計の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 歳入 一般会計総額 97.7 兆円 歳出 一般会計総額 97.7 兆円 一般会計純計 95.9 兆円 一般会計純計 43.2 兆円 重複分 重複分 総額 488.8 兆円 重複分 総額 486.2 兆円 特別会計純計 143.9 兆円 特別会計純計 195.7 兆円 特別会計総額 391.1 兆円 特別会計総額 388.5 兆円 一般会計 + 特別会計純計 239.7 兆円 一般会計 + 特別会計純計 238.9 兆円 28

( 注 1) 総額の歳入歳出差額は 外国為替資金特別会計の運用収入等と利払費等との差 1.9 兆円 財政投融資特別 会計の運用収入と利払費等との差 0.1 兆円など各特別会計の歳入歳出差額の合計です なお 純計の歳入歳出差額の算出において 一般会計歳入のうち特別会計からの剰余金受入 1.8 兆円については 歳入の重複分に加えています ( 注 2) 一般会計の歳出純計額 43.2 兆円と比べ 特別会計の歳出純計額は 195.7 兆円と規模が大きくなっていますが これは国債整理基金特別会計 年金特別会計等 一般会計からの繰入れとその他の収入とを合わせて財源とし 歳出を行っている特別会計が多いためです 3 一般会計と特別会計の主要な経費別純計国全体の財政状況の一覧性を確保するため 一般会計と特別会計の歳出予算を合計した主要な経費別純計を 平成 20 年度予算から公表することとなりました これは会計間の入り繰り等を除く歳出について 政策分野ごとの整理を行ったものであり 国全体の歳出の全体像を示すものです これを見ると 一般会計と特別会計の歳出純計額 238.9 兆円のうち 国債の償還 利払い等に充てられる国債費と社会保障関係費がそれぞれ約 4 割となっており この 2つの経費で全体の 7 割以上を占めています 図 4-3 一般会計と特別会計の主要な経費別歳入歳出純計額 ( 平成 30 年度当初予算 ) 歳入 歳出 租税及印紙収入 63.0 兆円 社会保障関係費 89.8 兆円 公債金及借入金 94.2 兆円 純計 239.7 兆円 その他 ( ) 17.1 兆円 ( ) その他の内訳 諸収入 10.0 兆円 回収金等収入 0.6 兆円 前年度剰余金受入 1.7 兆円 国有財産利用収入 0.3 兆円 納付金 2.8 兆円 官業収入 0.0 兆円 国有財産処分収入 1.6 兆円 資金等より受入 15.9 兆円 利子等収入 4.4 兆円 保険料及再保険料収入 45.2 兆円 国債費 87.8 兆円 純計 238.9 兆円 その他 ( ) ( 除財政投融資 ) 12.2 兆円その他 ( うち財政投融資 ) 12,6 兆円 ( ) その他 ( 除財政投融資 ) の内訳 その他の事項経費 7.2 兆円 経済協力費 0.5 兆円 食料安定供給関係費 1.7 兆円 復興加速化 福島再生予備費 0.3 兆円 エネルギー対策費 1.1 兆円 恩給関係費 0.3 兆円 予備費 1.0 兆円 中小企業対策費 0.2 兆円 地方交付税交付金等 19.1 兆円 公共事業 6.9 兆円防衛文教科振費 5.2 兆円 5.4 兆円 (4) 企業会計ベースで見た国全体の財政規模 国全体のフローの財政規模を企業会計ベース ( 発生主義 ) で見た場合 いわゆる企業の財務活動に相当する国債や借入金の償還などの項目が含まれない財政規模となります これは 国の会計が現金の収納 支払をもって歳入 歳出を認識するのに対し 企業会計ベースでは純資産 ( 資産と負債の差額 ) の増減 ( 資産評価差額 為替換算差額 公的年金預り金の変動に伴う増減等を除く ) を財源 ( 収益 ) 費用と認識するためです 歳出面でいえば 負債である国債を償還するために現金を支払った場合 国の会計上は歳出となりますが 企業会計ベースでは資産たる現金と負債たる国債が同時に減少しているため費用として認識されません また 公共事業費を支出した場合も 資産たる現金が減少するものの インフラ等の別の資産が形成されることから 企業会計ベースでは費用として認識せず その代わりに過去に整備された公共事業資産の減価償却費を費用として認識します 29

一方 歳入面では 国債 財投債等の発行や借入金の借り入れによって現金を収納した場合 国の会計上は歳入となりますが 企業会計ベースでは資産と負債が同時に増加することになるため財源として認識されません このように 国の財政規模を企業会計ベースで見た場合 1 年間における国の租税等収入などの財源と行政活動にかかる費用にどの程度の乖離があるのかを把握することができます こうした企業会計ベースの国全体の財政規模は 国の財務書類 ( 一般会計と特別会計の合算 ) によると 平成 28 年度決算分で 費用が 144.5 兆円 財源が 124.4 兆円となっています 費用と財源のギャップは 主に国債発行による収入が財源とはならないために生じるものであり 財源不足を表すものです また 費用 144.5 兆円は 平成 28 年度の歳出純計決算額 ( 現金ベース )241.1 兆円を 96.6 兆円下回っていますが 発生主義でとらえることにより 債務償還費といったストックの変動と認識される支出などを控除しているためです 図 4-4 企業会計ベースで見た国全体 ( 一般会計 + 特別会計 ) の財政規模 ( 平成 28 年度決算分 ) 30

( 参考 ) 企業会計ベースで見た一般会計の財政規模国の一般会計のみに着目して 特別会計とのやり繰りを含めた財政規模を企業会計ベースで見ると 平成 28 年度決算分で 費用が 82.9 兆円 財源が 60.5 兆円となっています すなわち 1 年間の業務費用を財源で賄いきれず 大幅な財源不足となっております 図 4-5 企業会計ベースで見た一般会計の財政規模 ( 平成 28 年度決算分 ) 31

(5) 国際比較ベースで見た我が国の財政規模 OECDによる各国比較に用いられる国民経済計算 (SNA) では 一般政府 ( 中央政府 地方政府 社会保障基金を合わせたもの ) の支出には 債務償還費や財政投融資等に係る支出は含まれていません また アメリカ フランスなどの諸外国でも国債の債務償還費は 予算に含まれていません そこで 我が国の財政規模を諸外国と比較する際には 会計間の取引額などの重複額を除いた上で さらにこれらを除く必要があります この場合 我が国の財政規模は 207.9 兆円 ( 平成 28 年度 ) となります なお OECDのデータ等による平成 28 年 (2016 年 ) の政府規模 ( 中央政府 地方政府 社会保障基金を合わせた一般政府総収入 総支出 ) の各国比較は次のとおりです 図 4-6 一般政府総支出の国際比較 (2016 年 ) 日本アメリカイギリスドイツフランス 総収入 ( 実績値 ) 対名目 GDP 比 総支出 ( 実績値 ) 183.8 兆 ( 円 ) 6 兆 1,233 ( ドル ) 7,570 ( ポンド ) 1 兆 4,142 1 兆 1,848 34.1% 32.9% 38.4% 45.0% 53.2% 207.9 兆 ( 円 ) 6 兆 8,147 ( ドル ) 8,153 ( ポンド ) 1 兆 3,824 1 兆 2,608 対名目 GDP 比 38.6% 37.8% 41.4% 44.0% 56.6% ( 注 )1 日本は年度 外国は暦年 2 一般政府総支出には 債務償還費及び財政投融資に係る支出は含まれません ( 出典 ) 日本 : 平成 28 年度国民経済計算確報諸外国 :OECD Stat Extracts/National Accounts (2018.8 取得データ ) 32